JP5964428B2 - シリンジポンプ - Google Patents

シリンジポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP5964428B2
JP5964428B2 JP2014529165A JP2014529165A JP5964428B2 JP 5964428 B2 JP5964428 B2 JP 5964428B2 JP 2014529165 A JP2014529165 A JP 2014529165A JP 2014529165 A JP2014529165 A JP 2014529165A JP 5964428 B2 JP5964428 B2 JP 5964428B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
syringe
pusher
convex
main body
outer diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014529165A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014024235A1 (ja
Inventor
中西 勝
勝 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TRUMO KABUSHIKI KAISHA filed Critical TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Publication of JPWO2014024235A1 publication Critical patent/JPWO2014024235A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5964428B2 publication Critical patent/JP5964428B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/14Infusion devices, e.g. infusing by gravity; Blood infusion; Accessories therefor
    • A61M5/142Pressure infusion, e.g. using pumps
    • A61M5/145Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons
    • A61M5/1452Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons pressurised by means of pistons
    • A61M5/1456Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons pressurised by means of pistons with a replaceable reservoir comprising a piston rod to be moved into the reservoir, e.g. the piston rod is part of the removable reservoir
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/14Infusion devices, e.g. infusing by gravity; Blood infusion; Accessories therefor
    • A61M5/142Pressure infusion, e.g. using pumps
    • A61M5/145Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons
    • A61M5/1452Pressure infusion, e.g. using pumps using pressurised reservoirs, e.g. pressurised by means of pistons pressurised by means of pistons
    • A61M5/1458Means for capture of the plunger flange

Description

本発明は、シリンジを装着してこのシリンジ内の薬液を患者へ送液するためのシリンジポンプに関する。
シリンジポンプは、例えば集中治療室(ICU)等で使用されて、患者に対して抗がん剤、麻酔剤、化学療法剤、輸血等、栄養剤等の薬液の送液処置を、高い精度で比較的長時間行うことに用いられる。シリンジポンプの薬液の流量制御(注入量(mL)や注入速度(mL/h)の制御)は、他の輸液ポンプに比較して精密で優れている。
シリンジポンプを使用する治療室や手術室では、異なる収容量を有する複数種類のシリンジが予め用意されている。医療従事者は、複数種類のシリンジから必要とする収容量のシリンジを選択し、選択された収容量のシリンジを上述したシリンジポンプに対して装着する。シリンジがシリンジポンプの収容部に装着されると、本体フランジが把持できる。シリンジポンプのモータを駆動すると、移動部材としてのスライダが、シリンジ押子の押子フランジを、シリンジ本体側に向けて少しずつ押すことで、シリンジ本体内の薬液は、チューブを通じて患者に送液できる(特許文献1を参照)。
特開2010−88564号公報
ところで、このシリンジ押子駆動部のスライダは、モータにより回転される送りネジによりシリンジ押子をシリンジ本体側に押す構造になっている。この送りネジは、蛇腹型の覆い部材により覆われている。この覆い部材は、シリンジ押子駆動部のスライダと収容部との間に配置されている。シリンジ押子をシリンジ本体側に押す時には、スライダがシリンジ本体側に近づく方向に移動するので、覆い部材はスライダにより押されて弾性変形して収縮した状態になる。この覆い部材は、複数の山部分を連続して形成することにより作られており、各山部分は均等な外形寸法を有している。
しかし、覆い部材の各山部分が均等な外形寸法を有していると各山部分が大きいので、覆い部材が伸張した場合には伸び代は大きく確保できる。ところが、覆い部材が最も収縮した状態では最も収縮できる場合の収縮長さが長くなってしまい、収縮長さの短縮化が図れない。従って、覆い部材はスライダと収容部の間に位置されているので、スライダが収容部側に最も近づけるまでの距離が大きくなってしまう。このため、スライダの必要な移動量、すなわちシリンジ押子の必要とする押し込み量を確保するためには、シリンジポンプの筐体の大型化が避けられない。
そこで、本発明は、覆い部材の収縮時の長さを短縮化して、シリンジ押子駆動部の移動部材が収容部側に最も近づいた時の移動部材と収容部との間の距離を小さくすることができるようにして、筐体の小型化を図ることができるシリンジポンプを提供することを目的とする。
本発明のシリンジポンプは、薬剤が充填されているシリンジを装着して、前記シリンジ内の前記薬剤を患者に送液するためのシリンジポンプであって、前記シリンジのシリンジ本体を設定するシリンジ設定部と、前記シリンジのシリンジ押子を押すためのシリンジ押子駆動部とを有し、前記シリンジ押子駆動部は、前記シリンジ押子を着脱可能に把持して、前記シリンジ押子を前記シリンジ本体に対して移動させて前記シリンジ本体内の前記薬剤を押し出す移動部材と、前記移動部材を移動して前記シリンジ本体側に案内する案内部材と、前記案内部材を覆っており前記移動部材が前記シリンジ本体側に移動するのに伴って弾性変形して収縮可能な覆い部材とを有し、前記覆い部材は、蛇腹状に連続する凸部分を有し、該凸部分は、同一の外径寸法で2つ連続して設けられる第1凸部分と、前記第1凸部分同士の間に設けられ、前記第1凸部分の外径寸法よりも小さな外径寸法を備える少なくとも1つの第2凸部分とを有し、前記2つの連続して形成された前記第1凸部分の間のつなぎ部分の外径寸法は、前記第2凸部分と前記第1凸部分の間のつなぎ部分の外径寸法よりも小さく設定されていることを特徴とする。
好ましくは、前記覆い部材の一端部は、前記シリンジ設定部の側面部に接続され、前記覆い部材の他端部は、前記移動部材の側面に接続されていることを特徴とする。
上記構成によれば、シリンジ設定部の側面部と移動部材とを接続するような形で、案内部材の全体を覆うことができる。
好ましくは、前記移動部材の側面には、収縮された状態の前記覆い部材の少なくとも一部分を収納する収納部が設けられていることを特徴とする。上記構成によれば、収縮された覆い部材の少なくとも一部を、移動部材の収納部内に収納できるので、移動部材が収容部側に最も近づけるまでの距離を小さくすることができる。
好ましくは、前記覆い部材は、防滴構造を有し、前記案内部材は、モータの動作により回転することで前記移動部材を送るための送りネジであることを特徴とする。上記構成によれば、覆い部材は、外部からの液剤等を送りネジに付着させてしまうことが無くなる。
好ましくは、前記シリンジポンプの本体の上部分には、情報を表示する表示部と、操作ボタンを有する操作パネル部が配置され、前記シリンジポンプの本体の下部分には、前記シリンジ設定部と前記シリンジ押子駆動部が配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、医療従事者は、本体の上部分の表示部の情報を確認しながら、シリンジからの薬液の送液作業を行うことができる。そして、医療従事者は、本体の上部分の表示部の情報を確認しながら、操作パネル部の操作ボタンを操作することができる。
本発明は、覆い部材の軸方向の収縮時の長さを短縮化して、シリンジ押子駆動部の移動部材が収容部側に最も近づいた時の移動部材と収容部との間の距離を小さくすることができるようにして、筐体の小型化を図ることができ、一方、覆い部材の軸方向の延伸時には、覆い部材がより長く延伸でき、2.5mL〜50mLのシリンジが使用できるリンジポンプを提供することができる。
本発明のシリンジポンプの好ましい第1実施形態を示す斜視図。 図1に示すシリンジポンプをW方向から見た斜視図。 複数種類の大きさのシリンジの例を示す斜視図。 シリンジポンプにおける電気な構成例を示す図。 図2に示すシリンジ設定部とシリンジ押子駆動部の一部分を示す斜視図。 図5に示すシリンジ設定部とシリンジ押子駆動部の一部分を、E方向から拡大して見た斜視図。 シリンジ押子駆動部とブーツ等を示す分解斜視図。 ブーツの形状例を示す一部断面を有する正面図。 ブーツを最も伸長している状態から、押子フランジをスライダに固定しようとしている状態を示す斜視図。 ブーツを収縮させた状態を示す斜視図。 ブーツを最も伸長している状態から最も収縮させた状態を示す図。 本発明の第2実施形態のブーツを示す図。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明のシリンジポンプの第1実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示すシリンジポンプをW方向から見た斜視図である。図1と図2に示すシリンジポンプ1は、例えば集中治療室等で使用され、患者に対して、例えば抗がん剤、麻酔剤、化学療法剤、輸血等、栄養剤等の薬液の微量注入処置を、高い精度で比較的長時間行うことに用いられる微量持続注入ポンプである。
図1と図2に示すように、シリンジポンプ1は、例えば薬液を充填したシリンジ200のシリンジ本体201を、クランプ5を用いて、動かないように装着して固定することができる。図2に示すシリンジ押子駆動部7のモータ133が、送りネジ135を回転することで、シリンジ押子駆動部7のシリンジ押子押圧部材10は、シリンジ200のシリンジ押子202を、シリンジ本体201側へT方向に押圧することができる。これにより、シリンジ本体201内の薬液は、図2に示すようにチューブ203と留置針204を介して、患者Pに対して正確に送液する。
このシリンジ押子押圧部材10は、シリンジ押子205をシリンジ本体201側に押して移動させるための移動部材の一例であり、スライダともいう。
図2に示すように、シリンジポンプ1は、筐体2を有し、この筐体2は耐薬品性を有する成型樹脂材料により一体成型されている。図1に示すように、筐体2は、フロントカバー2Fとリアカバー2Rを接合して組み立てることにより、液密性能を有する筐体として構成されている。これにより、後で説明するように、仮に薬液や水分等がかかってもシリンジポンプ1の内部に侵入するのを防ぐことができる防滴および防滴(防水)処理構造を有している。
まず、シリンジポンプ1の筐体2に配置された各要素について説明する。
図2に示すように、シリンジポンプ1は、筐体2と、水平方向(X方向)に伸縮自在な取手2Tを有している。筐体2の上部分2Aには、表示部3と、操作パネル部4が配置されている。筐体2の下部分2Bには、シリンジ設定部6とシリンジ押子駆動部7が配置されている。これにより、医療従事者は、筐体2の上部分2Aの表示部3にカラー表示される情報内容を目視で確認しながら、シリンジ200からの薬液の送液作業を行うことができる。そして、医療従事者は、筐体2の表示部3にカラー表示される情報内容を確認しながら、操作パネル部4の操作ボタンを操作することができる。
図1と図2に示す表示部3は、カラーグラフィック表示することができるカラー液晶表示装置(LCD)である。この表示部3は、筐体2の上部分2Aの左上位置であって、シリンジ設定部6とシリンジ押子駆動部7の上側に配置されている。操作パネル部4は、筐体2の上部分2Aにおいて表示部3の右側に配置され、操作パネル部4には、操作ボタンとしては、図示例では、パイロットランプ4A、早送りスイッチボタン4B、開始スイッチボタン4C、停止スイッチボタン4D、メニュー選択ボタン4E、電源スイッチ4F等が配置されている。
図2に示す筐体2の上部分2Aは、筐体2の上半分の部分である。筐体2の下部分2Bは、筐体2の下半分の部分である。図1と図2に示す例では、シリンジ設定部6とシリンジ押子駆動部7は、X方向に沿って並べて配置されている。シリンジ設定部6は、複数種類の収容量の異なるシリンジの中から、例えば必要とする収容量のシリンジ200を選択して着脱可能にはめ込んで装着することができる。
図1と図2に示すシリンジ設定部6は、シリンジ本体201を収容する収容部8と、クランプ5と、本体フランジ209を着脱可能にはめ込んで把持するための本体フランジ押さえ部500を有している。収容部8は、凹型のシリンジ本体保持部8Dを有している。収容部8の左側の端部の壁部分には、チューブ203を着脱可能に挟み込むためのチューブ固定部9が形成されている。このチューブ固定部9は、図2に示すようにチューブ203の一部を挟み込んで固定する溝部分である。
図1と図2において、医療従事者が、クランプ5を操作してシリンジ200をシリンジ設定部6から取り外す際には、例えばクランプ5を図示しないスプリングの力に抗してY1方向(手前方向)に引っ張って、しかもR1方向に90度回すことで、クランプ5はシリンジ本体201の外周面から離れる。これにより、シリンジ本体201は、クランプ5による固定を解除して、収容部8のシリンジ本体保持部8Dから取り出すとともに、チューブ203はチューブ固定部9内から取り外すことができる。
また、このクランプ5を操作してシリンジ200をシリンジ設定部6の収容部8に収容して取り付ける際には、クランプ5を図示しないスプリングの力に抗してY1方向に引っ張ってR2方向に90度回して、スプリングの力によりY2方向に戻すことで、シリンジ本体201は、収容部8のシリンジ本体保持部8D内に収容するとともに、チューブ203をチューブ固定部9内にはめ込んだ状態で、クランプ5により固定することができる。
図1と図2に示すように、シリンジ本体201が収容部8のシリンジ本体保持部8D内に収容して装着されると、シリンジ押子202がシリンジ押子駆動部7内に配置される。このシリンジ押子駆動部7は、シリンジ押子押圧部材10を有している。制御部からの指令により図2のモータ133が駆動して送りネジ135が回転すると、このシリンジ押子押圧部材10は、シリンジ押子202の押子フランジ205を、シリンジ本体201側へT方向に沿って少しずつ押す。これにより、シリンジ本体201内の薬液は、チューブ203と留置針204を通じて、患者Pに対して高い精度で比較的長時間かけて送液することができる。なお、図1と図2におけるX方向、Y方向、Z方向は互いに直交しており、Z方向は上下方向である。
図3は、上述した複数種類の大きさのシリンジ(例えば2.5mLシリンジ,5mLシリンジ,10mLシリンジ,20mLシリンジ,30mLシリンジ,50mLシリンジ)の例を示す斜視図である。図1と図2では、一例として、最も薬液の収容量が大きいシリンジ、例えば50mLシリンジ200が固定されている。図3(A)に示す最も薬液の収容量が大きいシリンジ200は、シリンジ本体201と、シリンジ押子202を有しており、シリンジ本体201は本体フランジ209を有し、シリンジ押子202は押子フランジ205を有している。シリンジ本体201には、薬液の目盛210が形成されている。シリンジ本体201の出口部211には、フレキシブルなチューブ203の一端部が着脱可能に接続される。
図3(B)に示す薬液の収容量が中くらいのシリンジ、例えば10mLシリンジ,20mLシリンジ,30mLシリンジ300は、シリンジ本体301と、シリンジ押子302を有しており、シリンジ本体301は本体フランジ309を有し、シリンジ押子302は押子フランジ305を有している。シリンジ本体301には、薬液の目盛310が形成されている。シリンジ本体301の出口部311には、フレキシブルなチューブ203の一端部が着脱可能に接続される。
図3(C)に示す最も薬液の収容量が小さいシリンジ、例えば2.5mLシリンジ,5mLシリンジ400は、シリンジ本体401と、シリンジ押子402を有しており、シリンジ本体401は本体フランジ409を有し、シリンジ押子402は押子フランジ405を有している。シリンジ本体401には、薬液の目盛410が形成されている。シリンジ本体401の出口部411には、フレキシブルなチューブ203の一端部が着脱可能に接続される。
図3(A)に示すシリンジ200は、例えば薬液の収容量が50mLであり、図3(B)に示すシリンジ300は、例えば薬液の収容量が10mL,20mL,30mLであり、図3(C)に示すシリンジ400は、例えば薬液の収容量が2.5mL,5mLである。
図3に示すように、シリンジ200,300,400の各シリンジ本体201,301,401は、それぞれ大きさが異なる。
シリンジ300,400の各シリンジ本体301,401は、図1と図2に示すシリンジ200と同様にして、収容部8のシリンジ本体保持部8D内に収容して固定することができる。しかし、図3では、3種類のシリンジを図示しているが、これに限らず、シリンジが収容できる薬液の収容量は、2.5mLから50mL、例えば20mL、30mL、50mL等であっても良い。シリンジポンプ1に対して設定できるシリンジの収容量は、任意に選択できる。
次に、図4を参照して、図1と図2に示すシリンジポンプ1における電気な構成例を説明する。図4において、シリンジポンプ1は、全体的な動作の制御を行う制御部(コンピュータ)100を有している。この制御部100は、例えばワンチップのマイクロコンピュータであり、ROM(読み出し専用メモリ)101,RAM(ランダムアクセスメモリ)102、不揮発性メモリ103、そしてクロック104を有する。クロック104は、所定の操作により現在時刻の修正ができ、現在時刻の取得や、所定の送液作業の経過時間の計測、送液の速度制御の基準時間の計測等ができる。
図4に示す制御部100は、電源スイッチボタン4Fと、スイッチ111が接続されている。スイッチ111は、電源コンバータ部112と例えばリチウムイオン電池のような充電池113を切り換えることで、電源コンバータ部112と充電池113のいずれかから制御部100に電源供給する。電源コンバータ部112は、コンセント114を介して商用交流電源115に接続されている。図4において、例えば収容部8内には、一対の検出スイッチ120,121が配置されている。検出スイッチ120,121は、好ましくはシリンジ200のシリンジ本体201が、収容部8内に正しく配置されているかどうかを検知して、制御部100に通知する。
図4に示すクランプセンサとしてのポテンションメータ122は、クランプ5に連結されている。このポテンションメータ122は、シリンジ本体201をクランプ5によりクランプした状態で、クランプ5がY2方向に関して移動する際のクランプ5の移動量を検出する。これにより、どの収容量のシリンジ本体201(301,401)がクランプ5によりクランプされているかどうかを、制御部100に検出信号を送って通知する。制御部100は、このポテンションメータ122からの検出信号によりクランプ5のY方向に関する移動量を得て、例えば図3に示す複数種類のシリンジ本体201,301,401の内のどのシリンジが装着されているかを判別することができる。
図4に示すシリンジ押子駆動部7のモータ133は、制御部100の指令によりモータドライバ134により駆動されると、送りネジ135を回転させてシリンジ押子押圧部材10をT方向に移動させる。これにより、シリンジ押子押圧部材10は、シリンジ押子202をT方向に押圧して、図2に示すシリンジ本体201内の薬液を、チューブ203を通じて患者Pに対して留置針204を介して正確に送液する。
図4において、表示部ドライバ130は、制御部100の指令により表示部3を駆動して、各種情報や報知内容等を表示する。スピーカ131は、制御部100の指令により各種の報知内容を音声により告知する。制御部100は、通信ポート140を通じて、例えばデスクトップコンピュータのような外部コンピュータ141に対して双方向に通信可能である。この外部コンピュータ141は、薬液データベース(DB)150に接続されており、薬液データベース150に格納されている薬液情報MFは、外部コンピュータ141を介して、制御部100に取得して、制御部100の不揮発性メモリ103に記憶させることができる。制御部100は、記憶した薬液情報MFを基にして、表示部3には薬液情報MF等を表示することができる。
図4において、早送りスイッチボタン4B、開始スイッチボタン4C、停止スイッチボタン4D、メニュー選択ボタン4E、電源スイッチ4Fは、制御部100に電気的に接続されている。この他に、制御部100には、本体フランジ209が、本体フランジ押さえ部500(図5を参照)により把持されたことを検出するための検出器としてのフォトカプラセンサ250が、電気的に接続されている。このフォトカプラセンサ250は、発光素子251と、この発光素子251からの光を受光する受光素子252を有している。
次に、図5と図6を参照して、シリンジ設定部6の詳しい構造を説明する。図5は、図2に示すシリンジ設定部6とシリンジ押子駆動部7の一部分を示す斜視図である。図6は、図5に示すシリンジ設定部6とシリンジ押子駆動部7の一部分を、E方向から拡大して見た斜視図である。
図5に示すシリンジ設定部6は、シリンジ本体201を収容する収容部8と、クランプ5と、シリンジ200の本体フランジ209(図3を参照)を押さえて把持する本体フランジ押さえ部500と、本体フランジ検出部600を有している。
図1と図2に示すように、一例として、シリンジ200のシリンジ本体201がシリンジ設定部6に設定され、シリンジ200のシリンジ本体201が、クランプ5を用いて固定されている。図5と図6に示すように、シリンジ設定部6の収容部8は、シリンジ本体201を収容することができる凹部であり、収容部8の軸方向はX方向に沿っている。シリンジ本体201の外周面の一部分が収容部8のシリンジ本体保持部8Dの内面に対して密接され、シリンジ本体201の外周面の残り部分は、外側に露出されている。本体フランジ検出部600は、図4に示すフォトカプラセンサ250を有している。
図5と図6を参照して、本体フランジ押さえ部500の形状を説明する。この本体フランジ押さえ部500の形状はあくまでも一例であり、本体フランジ押さえ部500はこの形状に限定されない。この本体フランジ押さえ部500は、Y方向とZ方向で形成される面に沿って配置されている。
図5と図6に示すように、本体フランジ押さえ部500は、先端部501と、2つの連結部588を有している。この先端部501は、好ましくは2つの導入部502,503と、これらの導入部502,503の間に形成されている凹部504を有している。これにより、医療従事者は、図1と図2に示すように、シリンジ200の本体フランジ209を、2つの導入部502,503を用いて、本体フランジ押さえ部500の内面とシリンジ本体保持部8Dの右側側面部8Vとの間に、Y2方向に沿って容易に挿入できる。従って、本体フランジ押さえ部500は、本体フランジ209を確実に固定することができる。図5と図6に示すように、両側の連結部588の間には、ほぼ円形の穴部599を有している。この穴部599は、図6に示すように、後で説明する覆い部材としてのブーツ800を通すために形成されている。これにより、図2に示すシリンジ押子202をシリンジ本体201側に向けて押してシリンジ本体201内の薬液を送液する時に、ブーツ800は、本体フランジ押さえ部500に接触することなく弾性変形して収縮できる。
図6に戻ると、シリンジポンプ1が使用される状態では、この導入部502は、Z方向に関して上側に位置し、導入部503は下側に位置している。図6に示すように、凹部504の中央位置には、好ましくはさらに小さい凹部505が形成されている。この小さい凹部505は、シリンジ200が装着された状態で、図2に示すシリンジ押子202の羽根部分の一部分を入れ込むための溝部分である。これにより、シリンジ押子202の羽根部分が本体フランジ押さえ部500の凹部504の面に乗り上げてしまうことが無い。このため、シリンジ200を所定に位置に確実に固定できる。このことは、シリンジ200だけでなく、図3に示すシリンジ300,400の場合も同様である。
図7は、フロントカバー2Fと、シリンジ押子駆動部7と、本体フランジ押さえ部500と、シリンジ押子押圧部材10と、カバー部材2Vを示す後側から見た分解斜視図である。図7では、フロントカバー2Fの内面側を示しており、フロントカバー2Fは、本体収容部2Mと、この本体収容部2Mから側方に延長して形成された延長部2Nを有している。本体収容部2Mと延長部2Nの内部には、シリンジ押子駆動部7と、本体フランジ押さえ部500と、ブーツ800が収容されている。延長部2Nには、カバー部材2Vがネジにより固定されている。
図7に示すシリンジ押子駆動部7は、駆動部本体700と、シリンジ押子押圧部材10と、このシリンジ押子押圧部材10に連結されている押圧操作部701を有する。駆動部本体700は、フロントカバー2Fの本体収容部2M内の下部に収容され、押圧操作部701とシリンジ押子押圧部材10は、延長部2N内に収容されている。
次に、図5と図6に示す覆い部材としてのブーツ800の形状例について説明する。
このブーツ800は、図2に示すシリンジ押子202をシリンジ本体201側に押してシリンジ本体201内の薬液を送る際に、弾性変形して収縮可能な部材である。図5に示すように、ブーツ800は、収容部8のシリンジ本体保持部8Dの右側側面部8Vと、シリンジ押子押圧部材10のカバー部材80の間に配置されている。ブーツ800は、弾性変形により伸縮可能で、薬液や紫外線に対して殆ど劣化しない、例えば、シリコーンゴム,フッ素ゴムや熱可塑性エラストマーにより作られており、シリンジ押子押圧部材10がX1方向とX2方向に移動するのに伴って、伸張と収縮ができる。
ブーツ800は、図4に示す送りネジ135等の機械要素を覆うために防滴構造になっている。これにより、例えばシリンジ本体201内の薬液がこぼれたり、上方に配置されている点滴液がこぼれ落ちたり、周辺で用いる消毒液等が飛散しても、送りネジ135等の機械要素に対して付着するのを防ぐ。
図8は、ブーツ800の形状例を示す一部断面を有する正面図である。図8に例示するように、ブーツ800は、例えば複数の同じ大きさ(同一の外径寸法)の第1凸部分811,812,813,814,815,816と、第1凸部分よりも小さな外径でなり、複数の同じ大きさの第2凸部分821,822,823とを含む全体として蛇腹状をなす連続凸部分と、左右の連結部分830,831を有している。
すなわち、第2凸部分821,822,823の外径は、第1凸部分811,812,813,814,815,816の直径よりも小さい。
図6に示すように、左側の連結部分830は、本体フランジ把持部500の穴部599を通って、シリンジ本体保持部8Dの右側側面部8V側に固定されている。
図8に示すように、左側の連結部分830には、2つの隣接する第1凸部分811,812が連続して形成され、さらに第1凸部分812には1つの第2凸部分821が連続して形成されている。この1つの第2凸部分821には、2つの隣接する第1凸部分813,814が連続して形成され、さらに第1凸部分814には1つの第2凸部分822が連続して形成されている。さらに、1つの第2凸部分822には、2つの隣接する第1凸部分815,816が連続して形成され、第1凸部分816には1つの第2凸部分823が連続して形成されている。1つの第2凸部分823は右側の連結部分831を介してカバー部材80の内側面89側に接続されている。
これにより、シリンジ押子押圧部材10が左側に移動してブーツ800が弾性変形して収縮されると、第2凸部分821,822,823が、より直径の大きい第1凸部分に対して入り込むようになっている。なお、図8では、図面の簡単化のために、送りネジ135等の図示は省略している。
図8に示すように、第1凸部分811,812,813,814,815,816の最外部分の外径寸法HM1は、第2凸部分821,822,823の最外部分の外径寸法HM2に比べて、小さく設定されている。
これに対して、図8に示すように、外径寸法DG1は、外径寸法DG2に比べて小さく設定されている。具体的には、第1凸部分811,812の間のつなぎ部分990における最内部分の外径寸法DG1、第1凸部分813,814の間のつなぎ部分990における最内部分の外径寸法DG1、そして第1凸部分815,816の間のつなぎ部分990における最内部分の外径寸法DG1は、第2凸部分821と第1凸部分812の間のつなぎ部分995における最内部分の外径寸法DG2、第2凸部分821と第1凸部分813の間のつなぎ部分995における最内部分の外径寸法DG2、第2凸部分822と第1凸部分814の間のつなぎ部分995における最内部分の外径寸法DG2、第2凸部分822と第1凸部分815の間のつなぎ部分995における最内部分の外径寸法DG2、そして第2凸部分823と第1凸部分816の間のつなぎ部分995における最内部分の外径寸法DG2に比べて、小さく設定されている。
外径寸法DG1は、例えば12mm〜14mm、外径寸法DG2は、例えば14mm〜16mm、DG1/DG2は、0.85程度である。
また、第1凸部分811,812,813,814,815,816の肉厚、第2凸部分821,822,823の肉厚はいずれも0.5mm程度である。
次に、図9と図10を参照して、図2に示すシリンジ押子駆動部7の構造例を説明する。図9(A)は、ブーツ800を最も伸長している状態を示し、図9(B)は、押子フランジ205をスライダ10に固定しようとしている状態を示している。図10は、ブーツ800を収縮させている途中の状態を示す斜視図である。
図2と図9に示すように、シリンジ押子駆動部7は、本体カバー2の延長部2N内に収容して保持されている。この延長部2Nは、本体カバー2の下部分からX1方向に延長することにより形成されている。図2に示すように、延長部2Nは、上側面部701と、下側面部702と、右側面部703を有している。この延長部2Nは、上側面部701と下側面部702と右側面部703と、図9に示すすでに説明した収容部8のシリンジ本体保持部8Dの右側側面部8Vと、により囲まれた空間SPを有しており、この空間SP内にはシリンジ押子駆動部7が収容されている。
図2に示すように、シリンジ押子駆動部7のスライダ10は、図4の制御部100からの指令により、シリンジ押子202の押子フランジ205を、シリンジ本体201に対して相対的にT方向(X2方向)に沿って少しずつ押す。送りネジ135は、スライダ10をT(X2)方向に案内するための案内部材の例である。
図4に示すシリンジ押子駆動部7のモータ133は、制御部100の指令により駆動されると、送りネジ135を回転させてスライダ10をT方向に移動させる。これにより、スライダ10は、シリンジ押子202をT方向に押圧して、図2に示すシリンジ本体201内の薬剤を、チューブ203を通じて患者Pに対して留置針204を介して正確に送液することができる。
図9に示すように、このスライダ10は、プラスチック製のカバー部材80と、2つの把持部材81,82と、操作レバー83を有している。このカバー部材80は、延長部2Nのガイドレール84に沿ってX1方向とX2方向(T方向)に沿って移動可能である。医療従事者は、指により、この操作レバー83を、図9(A)に示すP1方向に付勢力に抗して押し下たり、図9(B)に示すようにPR方向に付勢力により持ち上げることができる。
図10(B)に示すように、医療従事者が操作レバー83を、P1方向に押し下ることにより、把持部材81,82は、X2方向に移動してカバー部材80から離れて間隔BNを開け、医療従事者が操作レバー83をさらに押すと、把持部材81,82は互いに遠ざかるRQ1方向に開く。
医療従事者がシリンジ押子202の押子フランジ205を、この間隔BNにはめ込んだ後に、医療従事者が操作レバー83を放すと、操作レバー83はスプリングの力によりRQ2方向に復帰する。これにより、把持部材81,82は、図示しないスプリングの力により、X1方向に移動して押子フランジ205をこれらの把持部材81,82とカバー部材80の間に挟んで保持する。しかも、把持部材81,82をRQ2方向に閉じることで、把持部材81,82はシリンジ押子202を両側から挟んで保持できる。
図11(A)は、ブーツ800を最も伸長している状態を示し、図11(B)は、ブーツ800を最も収縮させた状態を示している。図11(A)は、このブーツ800とスライダ10の底面側を示しており、複数の第2凸部分821,822,823の外径寸法HM2は、第1凸部分811,812,813,814,815,816の外径寸法HM1に比べて小さく設定されている。スライダ10のカバー部材80は、凹型のブーツ収納部88を有している。
図11(B)と図11(C)は、ブーツ800が最も縮んだ状態を示しており、縮んだ状態のブーツ800の一部が、好ましくはカバー部材80のブーツ収納部88内に収納することができるようになっている。これにより、収縮された覆い部材であるブーツ800の少なくとも一部が、移動部材であるスライダ10のブーツ収納部88内に収納できるので、スライダ10が収容部8側に最も近づけるまでの距離を小さくすることができる。
ここで、ブーツ800の収縮機能について説明する。
図11(A)に示すように、スライダ10がシリンジ押子をX2方向(T方向)に押すと、図11(B)に示すように、隣同志の第1凸部分812と第1凸部分813が、これらの間に位置している1つの第2凸部分821を織り込んだ状態で納めることができる。同様にして、隣同志の第1凸部分814と第1凸部分815が、これらの間に位置している1つの第2凸部分822を織り込んだ状態で納めることができる。しかも、残りの1つの第2凸部分823は、第1凸部分816内に織り込んだ状態で納めることができる。図11(B)に示すように、ブーツ800が収納された状態では、折り畳まれた2つの第1凸部分812,813の膨出部分の間に、1つの第2凸部分821が織り込まれた(収納された)状態に維持することができ、同様にして折り畳まれた第1凸部分814,815の間に、第2凸部分822が織り込まれた(収納された)状態に維持することができる。
次に、本発明の実施形態のシリンジポンプ1の使用例を説明する。
医療従事者は、図3に示す複数種類のシリンジ200,300,400の中から、例えばシリンジ200を選択して、図1と図2に示すように、シリンジ200をシリンジポンプ1に対して装着する。医療従事者は、シリンジ本体201は、収容部8のシリンジ本体保持部8D内に収容するとともに、チューブ203をチューブ固定部9内にはめ込んだ状態で、クランプ5により固定する。これにより、シリンジ本体201は、収容部8のシリンジ本体保持部8D内に固定できる。しかも、本体フランジ209の一部分は、右側側面部8Vと本体フランジ押さえ部500の間に挟んで把持する。これにより、図1と図2に示すように、シリンジ200は、本体フランジ209を用いて確実に把持することができる。
図9に示すように、医療従事者は、指で操作レバー83をP1方向へ押したままの状態で、シリンジ押子押圧部材10をT(X2方向)方向に押すことにより、図10(B)に示すようにして、シリンジ押子押圧部材10は、図2に示すように、シリンジ押子押圧部材10の本体部80に接近して、図9に示すスライダ10の2つの把持部材81,82は、図10(B)に示すようにシリンジ押子202の押子フランジ205を把持する
図4に示すシリンジ押子駆動部7のモータ133は、制御部100の指令により駆動されると、送りネジ135の回転によりシリンジ押子押圧部材10を、T方向に移動させる。これにより、シリンジ押子押圧部材10は、シリンジ押子202をT方向に押圧して、図2に示すシリンジ本体201内の薬液を、チューブ203を通じて患者Pに対して留置針204を介して正確に送液することができる。
本発明の実施形態のシリンジポンプ1では、スライダ10がシリンジ押子202をX2方向(T方向)に押圧して、シリンジ200から薬剤が送液されると、ブーツ800は図11(A)から図11(B)に示す状態に収縮される。ブーツ800が収縮されると、第1凸部分812と第1凸部分813が、これらの間に位置している第2凸部分821を織り込んだ状態で納めることができる。同様にして、第1凸部分814と第1凸部分815が、これらの間に位置している第2凸部分822を織り込んだ状態で納めることができる。しかも残りの第2凸部分823は第1凸部分816内に織り込んだ状態で納めることができる。
図8に示すように、つなぎ部分990の最内部分の外径寸法DG1は、つなぎ部分995の最内部分の外径寸法DG2に比べて、小さく設定されている。このため、つなぎ部分990の最内部分の外径寸法DG1とつなぎ部分995の最内部分の外径寸法DG2を同じにした場合に比べて、第1凸部分811,812は互いに接近し易く、第1凸部分813,814は互いに接近し易く、第1凸部分815,816は互いに接近し易い。
しかも、つなぎ部分990の最内部分の外形寸法DG1は、つなぎ部分995の最内部分の外径寸法DG2よりも小さく設定されているので、ブーツ800が図11(B)と図11(C)に示すように縮小されても、つなぎ部分990とつなぎ部分995とが、同じ位置では重ならず、つなぎ部分995がつなぎ部分990の外側に位置される。これにより、ブーツの全長に渡ってすべて第1凸部分を用いて形成した場合に比べて、第2凸部分は第1凸部分内に織り込んだ状態で納めることができるので、収縮長さLTを短くすることができる。ブーツ800が収縮された状態でその収縮長さを短くできることにより、スライダ10が収容部8側に最も近づける距離が小さくできる。
従来におけるブーツをすべて同じ大きさの第1凸部分で形成した場合に比べて、本発明の実施形態では、図11に示すように、第2凸部分は2つの第1凸部分内に織り込んだ状態で納めることができることから、図11(B)に示すように、ブーツ800が最も収縮した状態では、その収縮長さLTを短くすることができる。ブーツ800が最も収縮された状態での収縮長さLTを短くできることにより、スライダ10が収容部8側に最も近づける距離が小さくできる。
しかも、シリンジ押子駆動部7の移動部材であるシリンジ押子押圧部材10が、収容部8側に最も近づいた時に、2つの連続して形成された第1凸部分の間のつなぎ部分990の外径寸法が、前記第2凸部分と前記第1凸部分の間のつなぎ部分995の外径寸法よりも小さいので、第1凸部分の間のつなぎ部分990と、第2凸部分と前記第1凸部分の間のつなぎ部分995との位置がずれているので、つなぎ部分990とつなぎ部分995が重なってしまうことが無い。
このため、覆い部材であるブーツ800が収縮された状態での収縮長さLTを短くでき、シリンジ押子押圧部材10が収容部8側に最も近付いた時のシリンジ押子押圧部材10と収容部8との間の距離を小さくできる。これにより、ブーツ800の最も収縮した時の長さを短縮化して、シリンジ押子駆動部7のシリンジ押子押圧部材10が収容部8側に最も近づいた時のシリンジ押子押圧部材10と収容部8との間の距離を小さくすることができる。シリンジ押子押圧部材10と収容部8との間の距離を短くすることができると、シリンジ押子押圧部材10の必要な移動可能量、すなわちシリンジ押子の必要な移動可能量を確保でき、シリンジポンプ1の筐体2の延長部2Nを小さくでき、シリンジポンプ1の筐体2の小型化が図れる。
もしも、本発明の実施形態のブーツ800を用いないで、従来の同じ山部分を連続させたブーツを用いると、このブーツでは最も収縮した時の長さを短縮できない。このため、より長手方向に長さを確保したブーツを用意しないと、このシリンジ押子の必要な移動可能量を確保することができない。このため、シリンジポンプ1の筐体2の延長部2Nの長さを延長して形成しなければならなくなるので、筐体の小型化が図れない。
なお、比較例として、大きい第1凸部分と小さい第2凸部分を交互に配列することでブーツを構成すると、小さい第2凸部分の数が多くなるので、ブーツがX1方向について伸ばせる長さ(伸び量)が十分に確保できなくなる。このため、本発明の実施形態のブーツでは、2つの大きな第1凸部分と1つの小さな第2凸部分を交互に繰り返して配列している。
(第2実施形態)
図12は、本発明の第2実施形態を示している。
図8に示すブーツ800の場合とは異なり、図12に示す本発明の第2実施形態では、ブーツ800Aでは、第1凸部分812,813の間には、2つの第2凸部821A、821Bが設けられ、第1凸部分814,815の間には、2つの第2凸部822A、822Bが設けられている。
本発明の実施形態のシリンジポンプ1は、シリンジのシリンジ本体を設定するシリンジ設定部と、シリンジのシリンジ押子を押すためのシリンジ押子駆動部と、を有する。シリンジ押子駆動部は、シリンジ押子を着脱可能に把持して、シリンジ押子をシリンジ本体に対して移動させてシリンジ本体内の薬剤を押し出す移動部材と、移動部材を移動してシリンジ本体側に案内する案内部材と、案内部材を覆っており移動部材がシリンジ本体側に移動するのに伴って弾性変形して収縮可能な覆い部材と、を有し、覆い部材は、複数の第1凸部分と、2つの連続して形成された第1凸部分と隣の2つの連続して形成された第1凸部分との間に形成される少なくとも1つの第2凸部分と、を有し、2つの連続して形成された第1凸部分の間のつなぎ部分の外径寸法は、第2凸部分と第1凸部分の間のつなぎ部分の外径寸法よりも小さく設定されていることを特徴とする。
これにより、覆い部材が移動部材により押されて収縮されると、第2凸部分の両側に位置する第1凸部分が、この第2凸部分を織り込んだ状態で収縮できる。しかも、シリンジ押子駆動部の移動部材が収容部側に最も近づいた時に、2つの連続して形成された第1凸部分の間のつなぎ部分の外径寸法が、第2凸部分と第1凸部分の間のつなぎ部分の外径寸法よりも小さいので、第1凸部分の間のつなぎ部分と、第2凸部分と第1凸部分の間のつなぎ部分とが、重なってしまうことが無い。このため、覆い部材が収縮された状態で覆い部材の収縮長さを短くでき、移動部材が収容部側に最も近付いた時の移動部材と収容部との間の距離を小さくできる。移動部材と収容部との間の距離を短くすることができると、移動部材の必要な移動可能量、すなわちシリンジ押子の必要な移動可能量を確保でき、シリンジポンプの筐体を小さくでき、シリンジポンプの小型化が図れる。これにより、覆い部材の収縮時の長さを短縮化して、シリンジ押子駆動部の移動部材が収容部側に最も近づいた時の移動部材と収容部との間の距離を小さくすることができるようにして、シリンジポンプの小型化を図ることができる。
覆い部材としてのブーツ800の一端部は、シリンジ設定部8の側面部に接続され、ブーツ800の他端部は、シリンジ設定部の側面に接続されている。これにより、シリンジ設定部の側面部と移動部材とを接続するような形で、案内部材の全体を覆うことができる。
移動部材の側面には、収縮された状態の覆い部材の少なくとも一部分を収納する収納部が設けられている。これにより、収縮された覆い部材の少なくとも一部を、移動部材の収納部内に収納できるので、移動部材が収容部側に最も近づけるまでの距離が小さくできる。
覆い部材は、防滴構造を有し、案内部材は、モータの動作により回転することで移動部材を送るための送りネジである。これにより、覆い部材は、外部からの液剤等を送りネジに付着させてしまうことが無くなる。
シリンジポンプ1の本体の上部分には、情報を表示する表示部3と、操作ボタンを有する操作パネル部4が配置され、シリンジポンプ1の本体の下部分には、シリンジ設定部6とシリンジ押子駆動部7が配置されている。これにより、医療従事者は、本体の上部分の表示部の情報を確認しながら、シリンジからの薬液の送液作業を行うことができる。そして、医療従事者は、本体の上部分の表示部の情報を確認しながら、操作パネル部の操作ボタンを操作することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
1・・・シリンジポンプ、2・・・筐体、6・・・シリンジ設定部、7・・・シリンジ押子駆動部、8V・・・側面部、10・・・シリンジ押子押圧部材(移動部材、スライダ)、135・・・送りネジ(案内部材の例)、200,300,400・・・シリンジ、201,301,401・・・シリンジ本体、202,302,402・・・シリンジ押子、205,305,405・・・押子フランジ、209,309,409・・・本体フランジ、500・・・本体フランジ押さえ部、800・・・ブーツ(覆い部材)、811,812,813,814,815,816・・・第1凸部分、821,822,823・・・第2凸部分、DG1・・・2つの連続して形成された第1凸部分の間のつなぎ部分990の外形寸法、DG2・・・第2凸部分と第1凸部分の間のつなぎ部分995の外形寸法

Claims (5)

  1. 薬剤が充填されているシリンジを装着して、前記シリンジ内の前記薬剤を患者に送液するためのシリンジポンプであって、
    前記シリンジのシリンジ本体を設定するシリンジ設定部と、前記シリンジのシリンジ押子を押すためのシリンジ押子駆動部と
    を有し、
    前記シリンジ押子駆動部は、
    前記シリンジ押子を着脱可能に把持して、前記シリンジ押子を前記シリンジ本体に対して移動させて前記シリンジ本体内の前記薬剤を押し出す移動部材と、
    前記移動部材を移動して前記シリンジ本体側に案内する案内部材と、
    前記案内部材を覆っており前記移動部材が前記シリンジ本体側に移動するのに伴って弾性変形して収縮可能な覆い部材と、を有し、
    前記覆い部材は、蛇腹状に連続する凸部分を有し、
    該凸部分は、同一の外径寸法で2つ連続して設けられる第1凸部分と、前記第1凸部分同士の間に設けられ、前記第1凸部分の外径寸法よりも小さな外径寸法を備える少なくとも1つの第2凸部分と
    を有し、
    前記2つの連続して形成された前記第1凸部分の間のつなぎ部分の外径寸法は、前記第2凸部分と前記第1凸部分の間のつなぎ部分の外径寸法よりも小さく設定されていることを特徴とするシリンジポンプ。
  2. 前記覆い部材の一端部は、前記シリンジ設定部の側面部に接続され、前記覆い部材の他端部は、前記移動部材の側面に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のシリンジポンプ。
  3. 前記移動部材の側面には、収縮された状態の前記覆い部材の少なくとも一部分を収納する収納部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシリンジポンプ。
  4. 前記覆い部材は、防滴構造を有し、前記案内部材は、モータの動作により回転することで前記移動部材を送るための送りネジであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のシリンジポンプ。
  5. 前記シリンジポンプの本体の上部分には、情報を表示する表示部と、操作ボタンを有する操作パネル部が配置され、前記シリンジポンプの本体の下部分には、前記シリンジ設定部と前記シリンジ押子駆動部が配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のシリンジポンプ。
JP2014529165A 2012-08-10 2012-08-10 シリンジポンプ Active JP5964428B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2012/005123 WO2014024235A1 (ja) 2012-08-10 2012-08-10 シリンジポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014024235A1 JPWO2014024235A1 (ja) 2016-07-21
JP5964428B2 true JP5964428B2 (ja) 2016-08-03

Family

ID=50067522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014529165A Active JP5964428B2 (ja) 2012-08-10 2012-08-10 シリンジポンプ

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP2883560B1 (ja)
JP (1) JP5964428B2 (ja)
CN (1) CN104519927B (ja)
HK (1) HK1207323A1 (ja)
WO (1) WO2014024235A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6287472B2 (ja) * 2014-03-28 2018-03-07 株式会社ジェイ・エム・エス シリンジポンプ
JP6612087B2 (ja) * 2015-08-18 2019-11-27 テルモ株式会社 シリンジポンプ
WO2018146758A1 (ja) * 2017-02-08 2018-08-16 株式会社根本杏林堂 注入装置、アクチュエータ及び注入装置の製造方法
JP2018126493A (ja) * 2017-10-20 2018-08-16 株式会社根本杏林堂 注入装置、アクチュエータ及び注入装置の製造方法
JP7307629B2 (ja) * 2019-08-28 2023-07-12 テルモ株式会社 シリンジポンプ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2578934B1 (fr) * 1985-03-15 1989-05-05 Ouest Cie Soufflet de protection pour tige d'amortisseur, notamment pour vehicule automobile
JPH0636827B2 (ja) * 1991-08-09 1994-05-18 アトム株式会社 輸液装置
JP2001259034A (ja) * 2000-03-22 2001-09-25 Kawasumi Lab Inc 蛇腹状弾性針カバー及び針カバー付誤刺防止用安全装置
JP4552874B2 (ja) * 2006-03-09 2010-09-29 豊田合成株式会社 ブーツ
JP5231872B2 (ja) * 2008-06-03 2013-07-10 テルモ株式会社 シリンジポンプ
JP5323437B2 (ja) 2008-10-06 2013-10-23 テルモ株式会社 シリンジポンプ
JP5837309B2 (ja) * 2011-02-24 2015-12-24 テルモ株式会社 シリンジポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
EP2883560A4 (en) 2016-04-27
JPWO2014024235A1 (ja) 2016-07-21
HK1207323A1 (en) 2016-01-29
EP2883560B1 (en) 2017-05-31
EP2883560A1 (en) 2015-06-17
CN104519927B (zh) 2017-06-27
CN104519927A (zh) 2015-04-15
WO2014024235A1 (ja) 2014-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5964428B2 (ja) シリンジポンプ
JP5837309B2 (ja) シリンジポンプ
JP6441076B2 (ja) シリンジポンプ
WO2017038483A1 (ja) シリンジポンプ
WO2012120765A1 (ja) 医療用ポンプ
JP5805415B2 (ja) 輸液ポンプ
JP5996843B2 (ja) 輸液ポンプ
JP6050576B2 (ja) 支持部材への取り付けユニットおよびこの取り付けユニットを備える医用ポンプ
WO2012120764A1 (ja) 医療用ポンプ
WO2012114415A1 (ja) シリンジポンプ
JP2017131675A (ja) シリンジポンプ
JP6050589B2 (ja) シリンジポンプ
JP2013132377A (ja) シリンジポンプ
JP6612087B2 (ja) シリンジポンプ
JP5888862B2 (ja) シリンジポンプ
WO2013046611A1 (ja) シール部材およびシール部材を備える電子機器
JP2017038692A (ja) シリンジポンプ
JP2013094377A (ja) シリンジポンプ
JP2013135753A (ja) シリンジポンプ
JP2013153863A (ja) シリンジポンプ
WO2014020632A1 (ja) シリンジポンプ
WO2014020633A1 (ja) シリンジポンプ
WO2014016868A1 (ja) 医療用ポンプ
JP2013074918A (ja) 医用機器
WO2014049887A1 (ja) 穿刺装置及び薬液投与装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5964428

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250