JP5231872B2 - シリンジポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、シリンジポンプに関する。
シリンジポンプは、集中治療室(ICU)などで使用され、患者への栄養補給や輸血、化学療法剤、麻酔剤などの薬液注入を高い精度で比較的長時間行うことを主目的としている。この薬液流量制御等は、他の輸液形式のポンプに比較して優れていることから多用されている。シリンジポンプの使用方法は、薬液を充填したシリンジのシリンジ本体を、シリンジポンプのクランプを用いて不動状態にセットし、スライダ組立体にシリンジ押子をセットし、スライダ組立体を輸液開始位置まで手動で移動した後に、シリンジ押子を押圧駆動することで、シリンジ押子のピストン運動に伴いシリンジ中の薬液等の内容物を正確に送り出すものである。
そこで、シリンジポンプのスライダ組立体に対してシリンジ押子をセットしたことを検出し、スライダ組立体を初期位置となる輸液開始位置まで手動で移動するように構成されたシリンジポンプが提案されている。(特許文献1)
また、シリンジ本体がシリンジポンプの置き台の上に正しくセットされていることを検出するように構成されたシリンジポンプが提案されている。(特許文献2)
さらに、輸液動作中には送液ラインを含む送液系に閉塞状態が発生することから、本願出願人は、この閉塞状態を検出することで、シリンジ押子の位置に応じて閉塞検出レベルを自動的に変更するように構成されたシリンジポンプを提案している。(特許文献3)
特表平9−506288号公報 特開2004−73373号公報 特表2002−066102号公報
上記の特許文献3になるシリンジポンプによれば、輸液動作中に送液ラインを含む送液系に閉塞状態が発生した後に閉塞検出レベルを最適に維持できることになる。しかしながら、シリンジ内圧がさらに高まった場合には、シリンジ内圧の緩和のために送液とは逆方向にシリンジ押子を駆動する緩和を行う必要がある。この緩和は、例えば人工透析中に薬液を投与する場合、3方向弁を介して薬液を投与する場合に必要となるが、シリンジ容積内の薬液の残量が少ない場合に、上記の緩和を行うと最悪の場合には患者から血液を吸引する状態となる。
一方、シリンジをシリンジポンプに装填するために、薬液を充填したシリンジのシリンジ本体をポンプ本体に形成されるシリンジ固定部に固定し、ポンプ本体からシリンジの長手方向に沿うように延設される主筒部材と主筒部材内で回動可能に設けられる副筒部材の一端に固定されたスライダ組立体をクラッチレバーの手動操作により非歯合状態にしてシリンジ押子をスライダ組立体に突き当ててから、クラッチレバーの操作を解除することにより一対の把持部材によりシリンジ押子を前後方向から把持するようにシリンジポンプは構成されている。
このためにスライダ組立体とシリンジ押子との間で隙間ができる場合がある。特にシリンジに陰圧が作用した場合には、この隙間分の移動による送液が行われる問題がある。この防止を行うためには、一対の把持部材でシリンジ押子を隙間が発生しないように把持する必要がある。
しかしながら、通常の把持部材は、シリンジ押子を半径方向のみに把持するように構成されていることから、上記のようにシリンジ押子をスライダ組立体に対して密着させて隙間ができないようにする力を発生できない。そこで、把持面を傾斜面として形成することで密着させる方法もあるが、この場合には発生する密着力はごくわずかとなる。
特にシリンジ押子の直径サイズは、シリンジ容積である5、10、20、30、50MLに応じて異なる直径に決定されることから、シリンジ押子をスライダ組立体に対して確実に密着させて隙間が発生しないようにすることは益々困難となる。さらに、シリンジ押子の厚みにも変動があるので、把持するときに厚み変動分を吸収する必要がある。
したがって、本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、一対の把持部材でシリンジ押子を隙間が発生しないように把持することができる安全性に優れたシリンジポンプの提供を目的としている。
上記の課題を解決し、目的を達成するために、本発明のシリンジポンプは以下のような構成を備える。即ち、
薬液が充填されたシリンジのシリンジ本体が固定されるポンプ本体から、該シリンジの長手方向に沿うように延設される主筒部材と、
前記主筒部材内に回動可能に設けられた副筒部材であって、前記ポンプ本体内においてモータ駆動され前記長手方向にネジ山が連続形成されたネジ軸体に対して、一方の端部に設けられた歯合機構が歯合状態となるように付勢された該副筒部材と、
前記主筒部材及び前記副筒部材の他方の端部に設けられ、前記シリンジのシリンジ押子を把持する一対の把持部材を開閉可能に軸支したスライダ組立体と、を備えるシリンジポンプであって、
前記スライダ組立体は、
前記ネジ軸体に対して非歯合状態にするために、手動操作により、前記副筒部材を回動させるクラッチレバーと、
前記一対の把持部材のそれぞれを、その一端に固定するとともに、前記スライダ組立体に穿設された各軸支孔部において、回動可能かつ前記長手方向に移動可能に設けられた第1の軸体及び第2の軸体と、
前記第1の軸体及び第2の軸体それぞれの前記長手方向に摺動可能かつ一体で回動可能に設けられた第1のセクタギア及び第2のセクタギアと、
前記クラッチレバーが手動操作されることで、該クラッチレバーの第1の当接面が当接する傾斜面を有し、該傾斜面に該第1の当接面が当接することで、前記第1の軸体及び第2の軸体を、前記スライダ組立体から離れる方向に移動させる傾斜部材と、
前記クラッチレバーが手動操作されることで、前記第1の当接面に続いて当接する突起部を備えており、前記第1のセクタギア及び第2のセクタギアに歯合され、前記把持部材が閉状態となるように付勢された中間ギアであって、該手動操作されることにより、前記一対の把持部材を開状態にし、該手動操作が解除されることにより、前記一対の把持部材を閉状態にする該中間ギアと、
前記傾斜部材と、前記第1のセクタギア及び前記第2のセクタギアとの間にそれぞれ設けられ、前記一対の把持部材のそれぞれを、前記スライダ組立体側に移動付勢することで、前記手動操作が解除された場合に、前記一対の把持部材を前記スライダ組立側に移動させ、前記シリンジ押子を前記スライダ組立体に対して密着状態にする圧縮コイルバネとを備えることを特徴とする
また、前記クラッチレバーは、前記手動操作のための操作面61aが前記ポンプ本体の正面側に形成されることを特徴とする
また、前記スライダ組立体を覆うカバー60をに備え、前記カバーに対して前記シリンジ押子密着状態にすることを特徴とする
また、前記一対の把持部材の夫々は、シリンジ容積毎に異なる直径を有する前記シリンジ押子の縁部を把持し、かつ前記カバー側に向かわせる形状部62c、63cを形成したことを特徴とする
本発明によれば、クラッチレバーの手動操作で一対の把持部材をスライダ組立体の反対側に移動させた後、開状態にするとともに、手動操作の解除で一対の把持部材が閉状態にされ、これに続き一対の把持部材をスライダ組立体側に移動させる把持移動機構により、シリンジ押子をスライダ組立体に対する密着状態にすることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について添付の各図面を参照して説明する。
先ず、図1(a)は、シリンジポンプ1(以下、装置1とも呼ぶ)の平面図、(b)は装置1の正面図である。図2は、装置1の操作パネル10の平面図である。また、図3(a)は、装置1の平面図、(b)は装置1の背面図、(c)は装置1の右側面図である。
図1〜図3を参照して、この装置1は、ICU、CCU、NICUで使用されることで、栄養補給や輸血、化学療法剤、麻酔剤などの薬液注入を主目的とした微量持続注入ポンプとも呼ばれる装置である。このため、流量表示等を容易に行えるようにする操作パネル部10が、図示のように装置1の上面に集中して設けられており、その操作性を良くしている。
この操作パネル10は、基本的にエンボス加工を施した樹脂製シートカバーで覆われており、JISC0920の防まつ試験を満足できる防滴設計が施されている。このため、例えば不注意で、その上に薬液等がこぼれ落ちた場合であっても、簡単に拭きとることができるようにするとともに、薬液等が装置1の内部に侵入するのを防ぐことのできる高い防滴性を備えている。
よって、シリンジポンプ1の本体を成す上カバー2と下カバー3は耐薬品性を備える成形樹脂材料から一体成形されるとともに、各カバー2、3の互いの接続面において例えばシリコーンエラストマー製のラバーシール4を介在させてから不図示のネジを用いて互いに固定できる構成にすることで、内部に液体等の異物が入り込むことを完全に防止するように構成されている。
また、注入時の高精度な輸液と操作性の向上を重視しているためにマイクロコンピュータ制御による精密な注入動作制御を実現可能にするとともに、外部から見易い位置において上方に突出して設けられた動作インジケータ17(図1(a)、(b)を参照のこと)を、図示の位置に配置している。この動作インジケータ17の内部には赤色と緑色の発光ダイオードが内蔵されており、赤色または緑色に点灯、点滅したり、または回転点灯表示するようにして、輸液動作状態や警告状態が遠方からでもモニターできるようにしてその安全性を万全にしている。さらにまた、不図示のブザーも内蔵されており、安全性を考えた各種警報機能が備わっている。
また、特に図1(a)と図3(a)とを参照して、この装置1は、小型・軽量であり開口部2k、3kを介して把持部2a、3aが上カバー2と下カバー3の各左側面から一体成形されている。このため使用者は、開口部2k、3kに指先を入れてから把持部2a、3aを掴むことで持ち運びを簡単に行えるように配慮されている。特に、複数台数分の装置1を後述するように同時に使用する場合に便利となるように設計されている。また、この把持部は、工業デザイン上のアクセントともなっている。
さらに、特に図3(c)を参照して、装置1の右側面には回すことでその回転速度とその回転方向に応じた数値設定が短時間でできるように構成された設定ダイヤル30が設けられている。また、操作パネル10の左側に配置された表示部24は、この設定ダイヤル30の回転に応じて設定値を表示できるようにして、流量などの数値の設定変更を行う時は、設定ダイヤル30の操作によりワンアクションで簡単に行えるようにしている。一方、この設定ダイヤル30は、特に洗浄のために、上カバーとの間の隙間に爪先を入れて回動しながら外側に移動することで、簡単に取り外すことができる。
さらに、装置1は後述する多連使用(多数併用)ができる形状と、使い易くさらにビルドアップ可能なように無駄な突起部が前後面及び底面に無いデザインとなっている。その具体的寸法は、高さH:120mm×幅W:360mm×奥行きD:117mmであり、またその重量は1.5Kg程度と軽量化するとともに、電源はAC商用電源と、リチウムイオン電池の内蔵バッテリ、DC12VAの3系統としている。
また内蔵バッテリは、充電時間は6H(時間)程度であり、外部から簡単に交換可能にするために下カバー3の底部において蓋35(図3(a)参照)で被われており、コネクタ接続されることで着脱可能に設けられている。また、交換寿命は2年以上とする一方で、定電流一定電圧充電コントロールで過充電とならないようにしている。さらに、内蔵バッテリの容量、充電時の電圧/電流、放電時の電圧/電流などを監視する後述の監視素子を接続しており、過放・充電防止を実現している。そして、特に耐熱用リチウムイオンバッテリを使用することにより、新品バッテリで警報発生まで12H(時間)以上、シャットダウンまで少なくとも約12.5H(時間)以上動作できるようにしている。
また、予定量(mL)、積算量(mL)、ガンマ注入量(mg/kg/h)及び閉塞履歴、充電履歴、操作内容のメッセージ表示、アラームの内容の表示、セットされたシリンジメーカー名等を表示するための第2表示部となる表示部20と、流量(mL/h)表示のための表示部24が操作パネル10上に夫々別々に所定距離、80〜100mm程度離間して設けられている。表示部20は、好ましくは液晶で表示される。
次に、シリンジを不動状態に固定するために、上カバー2には置き台2bとシリンジ本体と一体形成されているシリンジフランジ部が挿入される凹部2cが一体射出成形されている。また、クランプ5は、上下方向に手動で移動できるとともに、図1(a)に図示の矢印K方向に回動自在に設けられている。このためこのクランプ5を支持するためのクランプ支柱も同様に一体形成されている。
そして、図3(b)で一点鎖線で図示した各位置の間で両矢印D方向に移動及び駆動されるスライダ組立体6は、ポンプ本体となる上ケース2の段差部2d上の空間を往復移動する一方で、後述するスライド組立体6に対してポンプ本体からシリンジの長手方向に沿うように延設される主筒部材65と、この主筒部材内で回動可能に設けられる副筒部材66とを介して連結及び固定されている。そして、このスライダ組立体6には前方に向けて突出されたクラッチレバー61がスライダカバー60の内部に内蔵されており、このクラッチレバー61を奥側に向けて手動操作することでシリンジ押子SPを簡単に装着および取り外すことができるように構成されている。
すなわち、クラッチレバー61を奥側に向けて手動で押圧後に、シリンジのシリンジ押子をスライダ組立体6のスライダカバー60の側面に当接させるようにして置いた後に、クラッチレバー61を離すと、一対の把持部材62、63がシリンジ押子を前後方向から自動的に保持する。このスライダ組立体6は、種々の異なる直径のシリンジ押子SPを不動状態に着脱自在に保持し、かつこれを送液方向または逆送液方向に確実に駆動することで、シリンジ内に収納された薬液を設定入力された値に従って正確に送り出すかシリンジ内圧緩和のための重要な機能を有するように構成されている。
また、防水のためのブーツ7が図示のように被せられている。さらにスライダ組立体6の上面にはシリンジ押子が把持部材で正しく把持されなかった場合に、この状態を不図示のセンサで検出して点滅乃至点灯表示するランプ109が内蔵されている。
再度、図1(a)と図2を参照して、操作パネル部10には、電源スイッチ14と、AC/DCランプ13と電圧降下時に点灯するバッテリランプ12が左端部に集中配設されている。これらランプの隣りに大型液晶の表示部20が配設されている。この表示部20は、クランプ5を使用してシリンジを固定したときに、クランプ5の上下方向の移動量を電気信号に変換してからシリンジ直径を自動計測して、固定されたシリンジの容積5cc(mL)、10cc(mL)、20cc(mL)、30cc(mL)、50cc(mL)、100cc(mL)を自動表示するようにしている。
また、シリンジポンプ1に設けられている閉塞検出機構による設定検出圧力を、3段階に緑色,黄色,橙色に順次色別に表示し、設定値(閾値)に達すると赤色でアラームを示す第1表示部となる表示部18と、残量アラームランプ19と、クランプ固定異常を赤色点灯または点滅で知らせるクランプ異常ランプ16が集中的に装置1のほぼ中央に配設されている。クランプ異常ランプ16は、シリンジ形状を模した形をしている。
一方、表示部24は流量のみを表示するため、好ましくは7セグメントのLEDを内蔵しており、積算クリアスイッチ15と、早送りスイッチ21と、開始スイッチ22と停止/消音スイッチ23をさらに設けている。なお、流量(mL/h)の表示は、0.9mL/h以下は橙色,1.0mL/h以上は緑色で、0.9mL/h以下の表示よりも大きめに表示するようにしている。
また、凹部2cの近くにはシリンジ本体が置き台2bに対する前後方向(X方向)に正しく不動状態にセットされたことを検出するように不図示のゴムカバーで覆われたセンサが設けられている。
次に、図1(b)を参照して、ポンプ本体の下カバー3の正面やや右寄りには前凹部3hが形成されており、この前凹部3hの両側には当接面3c、3cが形成されている。この前凹部3hと当接面3c、3cは、後述する輸液スタンドに固定された載置具に対して装置1を固定するときの一方の係止部を提供するためのものである。また底面には、4個のゴム足を固定する足部3fが4箇所形成されている。
また、図3(b)を参照して、下カバー3の背面の中央には後凹部3yが形成されており、この後凹部3yは、後述する輸液スタンドに固定された載置具に対して装置1を固定するときの他方の係止部を提供するようにしている。この後凹部3yの左隣には設置具にセットしてから電力供給を受けるための接点28が設けられている。また、この隣には防滴カバー付きの外部通信コネクタ27が設けられている。
そして、図3(c)を参照して、下カバー3の右側面には3P商用電源コネクタ31と防水カバー付きナースコール用コネクタ29が設けられている。
図4は、装置1を輸液スタンド200に固定されている載置具300に対して固定する様子を図示した外観斜視図である。本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、装置1は図示のように上記の下カバー3の正面の前凹部3h及び当接面3c、3cを前方にした状態で載置具300にセットされることになる。
各載置具300は、輸液スタンド200の移動式スタンド201から垂直に起立されて固定されたポール202に対する任意の高さ位置に固定するためのクランプ装置301を備えている。このクランプ装置301には固定ノブ302が設けられており、固定ノブ302の操作で載置具300を簡単に取り外すことができるとともに、異なる直径のポール202ないしベッド枠などに対して取り付けることができるようにしている。
載置具300は水平面に対して約60度傾斜した傾斜載置面303を図示のように形成しており、この傾斜載置面303の下方において上記の前凹部3hに潜入する突起部305が形成されており、さらに上記の当接面3c、3cに当接する当接面306、306が形成されている。また、傾斜載置面303の上方において上記の後凹部3yに潜入する爪部材307が回動自在に設けられている。この爪部材307は側面のレバー320の操作で係止位置と非係止位置の間で操作されることで、簡単に着脱できるように構成されている。尚、図示では2台の載置具300を設けた場合を示したが、無論1台以上何台でも良いことは言うまでもない。
次に、図5は装置1を輸液スタンド200に固定された載置具300に対して固定後の様子をシリンジSとともに図示した外観斜視図である。本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、各装置1は図示のように上記の上下カバー2、3の正面が前方に位置された状態で各載置具300にセットされることになる。
そして、シリンジSをセットするためには、クランプ5を手前側に90度分回動させた後に、シリンジ本体SBを置き台2b上に置き、シリンジフランジSFを凹部2c中にセットする。この後、不図示のクランプ支柱の縦突起部に対してスプライン嵌合した状態で保持されたクランプ5が上方に引き上げられて、元の位置に回動されると不図示の引っ張りバネ力で図示のように確実に固定できる状態になる。シリンジSがクランプ5で確実に固定されていない場合及び/またはシリンジフランジSFを凹部2c中に確実にセットされていない場合、クランプ異常ランプ16が赤色に点灯または点滅して注意を喚起するようにしている。
そして、シリンジSのシリンジ押子SPをスライダ組立体6で把持するために、クラッチレバー61を奥側方向に押圧すると、一対の把持部材62、63が夫々に開き、クラッチレバー61を離すと一対の把持部材が把持位置に移動する。この把持状態はスライダ機構部と連動して検出することで、シリンジ押子SPがスライダ組立体6に正しくセットされたことを検出する。このため一端がトーションバネの作用により常時突出するように付勢された後述するセンサアクチエータが一対の把持部材62、63の間に設けられており、シリンジ押子SPを正しく把持したときのみ、このセンサアクチエータが奥側に引っ込むようにして、正しい装着状態を検出可能にして、ランプ109で表示するように構成されている。
以上で置き台2bの近傍の凹部2c内にセットされるべきシリンジフランジ部SFが置き台に対する左右方向(Z方向)に正しく不動状態にセットされ、かつまたシリンジ本体SBが前後方向(X方向)に正しくセットされる。ここで、置き台2bには小径の円弧溝部がさらに一体形成されており、小容量小径のシリンジを不動状態で保持することができるようにしている。
図6(a)は、スライダ組立体6の外観斜視図であり、(b)は小径のシリンジ押子SPを把持部材62、63で把持した様子を示したスライダ組立体6の右側面図、(c)は大径のシリンジ押子SPを把持部材62、63で把持した様子を示したスライダ組立体6の右側面図である。
本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、スライダ組立体6は主筒部材65と、この主筒部材内で回動可能に設けられる副筒部材66の端部に設けられている。このスライダ組立体6には全体を覆うためのカバー60が設けられており、クラッチレバー61の操作面61aが前方から突出するようにしている。また、カバー60の上面には上記のランプ109を覆う光透過カバー25aが設けられ、カバーの右側面において一対の把持部材の中央部位にはセンサアクチエータのアクチエータ部101aが外部に突出する穴部が穿設されている。
上記の構成において、クラッチレバー61を矢印方向に手動にて押圧すると、スライダ組立体6は矢印Z方向に自由に移動できる状態になるとともに、クラッチレバーの操作前に閉じていた一対の把持部材62、63の夫々が、矢印Z1方向に移動された後に角度α方向に回動されて開状態になる。
その後、上記のようにポンプ本体に固定にされた状態のシリンジのシリンジ押子SPを一対の把持部材の間にセットし、クラッチレバーの操作を止めると図6(b)または、図6(c)に図示した把持状態になる。図6(c)において、カバー60の側面上に形成された形状部60kは、最大直径のシリンジ押子SPの目安となっており、実際にはシリンジ押子は左右一対の把持部材で自動調芯されて把持される。
図7(a)は、スライダ駆動機構をスライダ組立体6とともに図示した左側面図、(b)はその右側面図である。図8は、スライダ駆動機構をスライダ組立体6とともに図示した要部断面図である。
図7、図8において、把持移動機構の構成例について以下に述べる。ここで、把持移動機構はクラッチレバーの手動操作で一対の把持部材を開状態にするとともに、手動操作の解除により一対の把持部材を閉状態にでき、これに続き一対の把持部材をスライダ組立体6側に移動させることでシリンジ押子をスライダ組立体6に対する密着状態にするように構成された機構であればあらゆる構成が可能であることは言うまでもない。
図7、図8を参照して、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、クラッチレバー61は、副筒部材66回りに回動可能に設けられるとともに、副筒部材の他端に固定される回動部材107を設けており、クラッチレバー61の上記の手動操作により副筒部材の一端に固定されているハーフナット81が回動されて非歯合状態にされる。この結果、スライダ組立体6は、矢印Z方向に移動できるようになる。 一方、主筒部材65の他端には樹脂製のスライダ本体100が固定されており、このスライダ本体100に対して一対の把持部材の夫々を回動自在かつ平行移動可能に設けている。主筒部材65と副筒部材66は、ポンプ本体に配置される案内部材74、80により平行移動可能に軸支される。このために、各案内部材74、80は基部71に両端が固定された平行軸体82、84により回り止めされて保持されている。また、ステップモータ78により駆動されるギアトレインに歯合したギア76を固定したネジ軸体75は基部71で軸支されている。
また、遮光センサ102に接続された配線105は、副筒部材66aの中空部を通過して外部に出るように構成されている。センサアクチエータ101は、軸支部101bがスタイダ本体100で軸支され、アクチエータ101cにより遮光センサ102を遮蔽する状態とシリンジ押子に対して上記のように当接することで不図示のトーションバネに抗して反時計方向に回動して遮蔽を解除するように設けられている。遮光センサ102はセンサ基板103に実装されており、コネクタ104を介して上記の配線105に接続されている。
次に、図9はスライダ組立体6の前半の組立状態を上記のZ方向を3軸の内の一つとしてアイソメトリック図法に基づき図示した立体分解図である。本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、上記の主筒部材65の端部を、樹脂製のスライダ本体100の孔部100aに挿通後に固定して主筒部材65とスライダ本体100を一体化する。この主筒部材65の中空筒部に挿通された副筒部材66は、孔部100a内を矢印方向に通過されて左右の切欠66bに対して上記の回動部材107が固定される。
スライダ本体100は、図示のように合計で4箇所の軸支孔部100b、100c、100d、100kを形成している。軸支孔部100b、100dにはステンレス製の第1の軸体110と第2の軸体114とが夫々挿通される。軸体110、114には半径方向に貫通するピン孔部110p、114pと、左右対称位置に形成されるフラット面110k、110k、114k、114kと、段差部から延設された小径部と小径部に形成された溝部110a、114aとが図示のように機械加工される。
クラッチレバーを操作してシリンジ押子SPを把持する一対の把持部材62、63は、第1の軸体110と第2の軸体114とが軸支孔部を夫々挿通されて破線図示の位置になったときに、有底穴部62a、63aを軸体にセット後に圧入ピン123、123を横孔部62d、63dに圧入してピン孔部に挿通することで夫々が固定される。
各把持部材62、63は所定樹脂材料から射出成型されるとともに延設部62b、63bの縁部においてシリンジ押子の縁部を把持するように傾斜面として形成された形状部62c、63cを一体成型している。第1の軸体110の長手方向に摺動可能かつ一体で回動可能になるように樹脂製の第1のセクタギア111と、第2の軸体114の長手方向に摺動可能かつ一体で回動可能になるように樹脂製の第2のセクタギア115とがセットされる。このため、各セクタギア111、115には、上記のフラット面110k、110k、114k、114kに潜入する略小判形状の挿通孔部111b、115bが形成されている。また、各セクタギア111、115の外周面にはセクタギア部111a、1115aが図示のように形成されている。また、各セクタギア111、115の小径部には、一対の把持部材62、63の夫々を、スライダ本体100側に常時移動付勢するための圧縮コイルバネ112、116の内径部が図示のようにセットされる。
これに続いて、傾斜面113aと孔部113g、113gとを図示のように形成した樹脂製の傾斜部材113が、第1の軸体110と第2の軸体114の破線図示した小径部に形成された溝部110a、114aに対して止め輪99を嵌合させることで組付けられることになる。以上により、一対の把持部材62、63は各軸支孔部内で回動可能かつ長手方向に移動可能になる。
一方、第1のセクタギア111に歯合する一方のセクタギア部118aを左右対称位置に形成した第1の中間ギア118は、スライダ本体100の軸支孔部100kの裏面側から挿入され、フランジ部117fでそれ以上の移動を規制されたステンレス製の軸体117回りに回動自在にセットされた後に溝部117kに止め輪99が嵌合されてセットされる。この第1の中間ギア118からは図示のように半径方向に延設された突起部118kが一体形成されており、後述するようにクラッチレバーの第1の当接面61gに最初に当接するようにしている。
また、第2のセクタギア115と、第1の中間ギア118とに歯合する第2の中間ギア122は左右対称位置にセクタギア部122aを形成しており、スライダ本体100の軸支孔部100cの裏面側から挿入され、フランジ部120fでそれ以上の移動を規制されたステンレス製の軸体120回りに回動自在にセットされた後に、溝部120kに後述するように止め輪99が嵌合されてセットされる。
この第2の中間ギア122の側面には穴部122fが形成されており、上記の把持部材を閉状態に移動付勢するために予め巻き癖を付けた状態で図示のようにセットされるトーションバネ121の作用端の一方を穴部122fで保持するとともに、作用端の他方をスライダ本体100の穴部100xにセットすることで、トーションバネ121が自然状態に戻ることで各セクタギア111、115を回動させることで把持部材を閉じるように構成されている。
一方、上記のセンサアクチエータ101は、トーションバネ130をその軸支部101b回りにセットしてから、スライダ体100の空間部100f内にセットされる。また、センサ基板はスライダ本体100のネジ穴100gにネジ止めされる。
続いて、図10はスライダ組立体6の後半の組立状態をアイソメトリック図法に基づき図示した立体分解図である。本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、図9に基づく組付け作業によって、副筒部材66が図示のように外部に突出し、センサアクチエータ101のアクチエータ部101cが外部に突出し、さらに一対の把持部材62、63がスライダ本体100に対する当接状態となる。さらに、第1の中間ギア118から半径方向に延設された突起部118kは、上方に位置し、傾斜部材113の傾斜面113aが外部に表れている。
この状態からLEDランプ109を実装した上記のセンサ基板103が小ねじ400を用いて固定され、アクチエータ部101cでセンサ102を遮蔽するとともに、ランプ109が破線図示の位置に固定される。
また、クラッチレバー61は、樹脂製であり図示のように操作面61aを前面にして副筒部材66に挿通される孔部61bと、引っ張りコイルバネ125の一端を支持するフック部61xと、フラット面61cとを一体形成している。引張りコイルバネ125の他方については、スライダ本体100のフック部100hにおいて支持されることで、クラッチレバー61は常時反時計回りに回動軸支されている。さらに、図中において反転した様子をともに図示したクラッチレバー61において、上記の突起部118kに当接する第2の当接部61gと、フラット面61cと、クラッチレバーの手動操作で第2の当接部61gにより前に傾斜部材113の傾斜面113aと当接する位置に形成されている第1の当接面61hとが一体形成されている。
以上のクラッチレバー61を副筒部材66に挿通させてセット後に、環状部材126をセットし、金属板製の回動部材107を副筒部材66に固定し、さらに上記の第2の軸体120を長溝部107cに挿通し、止め輪99を溝部に嵌合させて固定する。また、回動部材107には3mmのネジ孔107gを形成した曲げ部が形成されており、このネジ孔部107g中にナットとネジ125を螺合させることで、クラッチレバー61のフラット面61cに対する当接ストロークの調節を可能にしている。この回動部材には上記の副筒部材66の切り欠き部66bに合致する平行面107aを対称位置に形成した異型孔部107bと2mmのネジ401を挿通し、上記の環状部材126のネジ孔部126aに螺合させる孔部107kがさらに形成されており、回動部材107を副筒部材66の端部において固定可能にしている。さらに、配線105を保護する樹脂製の蓋部材106は回動部材107に対してパチン嵌合される。
また、上記のセンサアクチエータ101の突起部101dは、クラッチレバー61の上面61d上に位置されることで、クラッチレバーの手動操作によりアクチエータ部101aが引っ込むように構成されている。
以上の構成により、図11の正面図において、クラッチレバー61の手動操作を行う前は、(b)に図示したように圧縮コイルバネ112、116の作用で一対の把持部材62、63は軸体110、114が矢印方向に移動付勢される結果、スライダ本体100に密着することになる。そして、非歯合状態にするためにクラッチレバー61を手動操作すると圧縮コイルバネが各セクタギア111、115と傾斜部材113との間で圧縮されて、一対の把持部材62、63がスライダ本体100から離れる状態となる。
図12(a)から(d)は、上記の把持移動機構の動作説明スケルトン図である。本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、図12(a)において、クラッチレバー61の操作前では左右一対の把持部材62、63はトーションバネ121の回転運動が中間ギア122とこれに歯合するセクタギア115と、中間ギア118とこれに歯合するセクタギア111とに伝達されることで、閉状態になっている。
次に、手動操作によりクラッチレバー61の操作面を押して最大角度β分の範囲内の初めのβ1分回動すると、図11(a)に図示したように圧縮コイルバネ112、116が各セクタギア111、115と傾斜部材113との間で圧縮されて、一対の把持部材62、63は閉じたままでスライダ本体100から離れる状態となる。その後、最大角度β分までクラッチレバー61の操作面61aを押すと、中間ギア118の突起部118kに対してクラッチレバー61の第2の当接部61g(図10参照)が当接して、中間ギア118を反時計回りに回動させ、セクタギア111を時計回りに回動させる。また、中間ギア122は時計回りに回動され、セクタギア115は反時計回りに回動されることで、左右一対の把持部材62、63は角度α分夫々回動されて、開いた状態となる(図12(b)を参照)。
その後、図12(c)において破線で図示したように、シリンジ押子SPがセットされる。そして図12(d)において、クラッチレバー61の操作を解除すると、把持部材62、63が閉じた状態でセットされたシリンジ押子SPの半径方向の寸法に準じて閉じるため、完全には閉じない状態になる。また、副筒部材66が図中の二重矢印方向に回動されることで、ネジ軸体と歯合するとともに、図11(b)に図示したように、一対の把持部材62、63は、シリンジ押子SPがスライダ本体100に密着するようにスライダ本体100方向に移動することとなる。こうしてシリンジ押子SPをスライダ本体100に隙間なく把持できるようになる。
以上の結果、図13(a)に図示したようにシリンジ押子SPをカバー60の密着面60aに当接したときに発生する隙間Gを図13(b)に図示したようにゼロにできる。すなわち、シリンジ押子SPの表面SPaと裏面SPbの間の厚みのバラツキを吸収できるようになる。
以上のように、クラッチレバーの手動操作で一対の把持部材を開状態にするとともに、手動操作の解除で一対の把持部材が閉状態にされ、これに続き一対の把持部材をスライダ組立体側に移動させる把持移動機構により、シリンジ押子をスライダ組立体に対する密着状態にすることができる。
(a)は、シリンジ式輸液装置1(以下、装置1とも呼ぶ)の平面図、(b)は装置1の正面図である。 装置1の操作パネル10の平面図である。 (a)は、装置1の平面図、(b)は装置1の背面図、(c)は装置1の右側面図である。 装置1を、輸液スタンド200に固定されている載置具300に対して固定する様子を図示した外観斜視図である。 装置1を、輸液スタンド200に固定された載置具300に対して固定後の様子をシリンジSとともに図示した外観斜視図である。 (a)は、スライダ組立体6の外観斜視図であり、(b)は小径のシリンジ押子SPを把持部材62、63で把持した様子を示したスライダ組立体6の右側面図、(c)は大径のシリンジ押子SPを把持部材62、63で把持した様子を示したスライダ組立体6の右側面図である。 (a)は、スライダ駆動機構をスライダ組立体6とともに図示した左側面図、(b)はその右側面図である。 スライダ駆動機構をスライダ組立体6とともに図示した要部断面図である。 スライダ組立体6の前半の組立状態を上記のZ方向を3軸の内の一つとしてアイソメトリック図法に基づき図示した立体分解図である。 スライダ組立体6の後半の組立状態をアイソメトリック図法に基づき図示した立体分解図である。 (a)は、クラッチレバー61の手動操作後の正面図、(b)は手動操作後の正面図である。 (a)から(d)は、把持移動機構の動作説明スケルトン図である。 (a)、(b)はシリンジ押子SPを把持した正面図である。
符号の説明
1 シリンジ式輸液装置
2 上カバー
2a 置き台
3 下カバー
5 クランプ
6 スライド組立体
17 動作インジケータ
10 操作パネル
20、24 表示部
60 カバー
61 クラッチレバー
62、63 フック部材
S シリンジ
100 スライダ本体
101 センサアクチエータ
102 遮光センサ
103 センサ基板
104 センサコネクタ
105 配線
SP シリンジ押子

Claims (4)

  1. 薬液が充填されたシリンジのシリンジ本体が固定されるポンプ本体から、該シリンジの長手方向に沿うように延設される主筒部材と、
    前記主筒部材内に回動可能に設けられた副筒部材であって、前記ポンプ本体内においてモータ駆動され前記長手方向にネジ山が連続形成されたネジ軸体に対して、一方の端部に設けられた歯合機構が歯合状態となるように付勢された該副筒部材と、
    前記主筒部材及び前記副筒部材の他方の端部に設けられ、前記シリンジのシリンジ押子を把持する一対の把持部材を開閉可能に軸支したスライダ組立体と、を備えるシリンジポンプであって、
    前記スライダ組立体は、
    前記ネジ軸体に対して非歯合状態にするために、手動操作により、前記副筒部材を回動させるクラッチレバーと、
    前記一対の把持部材のそれぞれを、その一端に固定するとともに、前記スライダ組立体に穿設された各軸支孔部において、回動可能かつ前記長手方向に移動可能に設けられた第1の軸体及び第2の軸体と、
    前記第1の軸体及び第2の軸体それぞれの前記長手方向に摺動可能かつ一体で回動可能に設けられた第1のセクタギア及び第2のセクタギアと、
    前記クラッチレバーが手動操作されることで、該クラッチレバーの第1の当接面が当接する傾斜面を有し、該傾斜面に該第1の当接面が当接することで、前記第1の軸体及び第2の軸体を、前記スライダ組立体から離れる方向に移動させる傾斜部材と、
    前記クラッチレバーが手動操作されることで、前記第1の当接面に続いて当接する突起部を備えており、前記第1のセクタギア及び第2のセクタギアに歯合され、前記把持部材が閉状態となるように付勢された中間ギアであって、該手動操作されることにより、前記一対の把持部材を開状態にし、該手動操作が解除されることにより、前記一対の把持部材を閉状態にする該中間ギアと、
    前記傾斜部材と、前記第1のセクタギア及び前記第2のセクタギアとの間にそれぞれ設けられ、前記一対の把持部材のそれぞれを、前記スライダ組立体側に移動付勢することで、前記手動操作が解除された場合に、前記一対の把持部材を前記スライダ組立側に移動させ、前記シリンジ押子を前記スライダ組立体に対して密着状態にする圧縮コイルバネと
    を備えることを特徴とするシリンジポンプ。
  2. 前記クラッチレバーは、前記手動操作のための操作面が前記ポンプ本体の正面側に形成されることを特徴とする請求項に記載のシリンジポンプ。
  3. 前記スライダ組立体を覆うカバーを更に備え、前記カバーに対して前記シリンジ押子密着状態にすることを特徴とする請求項1または2に記載のシリンジポンプ。
  4. 前記一対の把持部材の夫々は、シリンジ容積毎に異なる直径を有する前記シリンジ押子の縁部を把持し、かつ前記カバー側に向かわせる形状部を形成したことを特徴とする請求項に記載のシリンジポンプ。
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