JP5963534B2 - サーマルプリンターおよびその印字用紙連続体位置検出方法 - Google Patents
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Description
印字用紙としては、帯状の台紙に複数枚のラベル片を仮着したラベル連続体、あるいは粘着剤層を備えていないタグ連続体などがある。
すなわち、印字用紙にあらかじめ形成した位置検出用マーク、あるいは互いに隣り合うラベル片間のギャップなどを用紙検出部が検出することにより、印字用紙の上記相対的位置を検出する。
換言すれば、印字用紙の移送方向上流側から印字部に印字用紙を挿入しただけでは、印字部に対する印字用紙の相対的位置を検出することができずに、印字用紙の先端部を印字開始位置(いわゆる、頭出し位置)にセットすることができないという問題がある。
また、用紙片のピッチ計測のために用紙検出部に印字用紙連続体を単に移送することになるので、印字用紙連続体が上下方向にばたつきやすく、検出精度に誤差が出やすいという問題がある。
図1は、サーマルプリンター1の概略側面図であって、サーマルプリンター1は、プリンター本体2と、用紙検出部3と、用紙案内部4と、印字部5と、操作部6と、表示部7と、制御部8と、を有する。
すなわち、ラベル連続体14を移送路11に送り込む導入口12と、移送路11からプリンター本体2の外部にラベル連続体14を排出する排出口13と、の間においてラベル連続体14の検出および印字を行う。
たとえば、ラベル連続体14がファンホールドタイプの印字用紙である場合に、用紙供給部15として、プリンター本体2の導入口12側に供給箱16を設け、供給箱16から導入口12および移送路11に向かってラベル連続体14を供給可能とする。
台紙17の裏面側には、ラベル片18の先端部18Aに位置するように位置検出用マーク19をあらかじめ印刷してあるとともに、互いに隣り合うラベル片18の間にギャップ20を設け、ギャップ20の移送方向中央部に位置して台紙切断用のミシン目21を形成している。
なお、ギャップ20は、位置検出用としてこれを利用することができる。
図3に示すように、ラベル片18は、感熱発色可能なラベル基材22と、ラベル基材22の裏面側の粘着剤層23と、を有し、粘着剤層23においてラベル片18を台紙17上に仮着している。
ラベル基材22として、加熱によっても感熱発色しない一般的な基材を用いる場合には、熱転写インキリボン(図示せず)などを用いた印字部5とすることができる。
すなわち、用紙案内部4の上流側において、位置検出用マーク19あるいはギャップ20のいずれの被検出部を有するラベル連続体14が移送されてきても、第1の上流側センサー24あるいは第2の上流側センサー25のいずれかによりラベル連続体14の位置を検出可能である。
下流側センサー26は、印字部5の下流側に位置しており、ラベル連続体14の先端部14Aを検出可能である。
これらの第1の上流側センサー24、第2の上流側センサー25および下流側センサー26は、反射型あるいは透過型の光学センサーのいずれかを採用することができるが、たとえば、第1の上流側センサー24は反射型センサー、第2の上流側センサー25は透過型センサー、下流側センサー26は反射型センサーである。
用紙案内部4は、ラベル連続体14の幅方向に上側案内片4Aおよび下側案内片4Bの左右一対を有し、ラベル連続体14の幅方向左右のいずれかの上側案内片4Aおよび下側案内片4Bに第1の上流側センサー24および第2の上流側センサー25を取り付け固定している。
なお、下流側センサー26は、プリンター本体2の筐体部9において、ラベル連続体14の幅方向中央部に位置してこれを設けてある。
サーマルヘッド27は、これを蓋部10に取り付け、プラテンローラー28は、これを筐体部9に取り付けており、蓋部10を筐体部9から開放することによりラベル連続体14をサーマルヘッド27とプラテンローラー28との間にセット可能とし、蓋部10を筐体部9に閉鎖することによりラベル連続体14を移送路11上を移送して印字可能としている。
具体的には、用紙案内部4に挿通されてくるラベル連続体14を第1の上流側センサー24あるいは第2の上流側センサー25のいずれか一方が検出した際に、プラテンローラー28の回転駆動を開始し、下流側センサー26がラベル連続体14の先端部14Aを検出した際に、ラベル連続体14を印字部5の印字開始位置5A(プラテンローラー28の部位すなわち、少なくとも先端部14Aがサーマルヘッド27とプラテンローラー28との間で挟持されて移送および印字が開始可能な位置、図4を参照)まで逆移送する。
かくして、ラベル連続体14を用紙案内部4に通し、用紙検出部3において検出するだけで、印字部5の印字開始位置5Aに自動的にセットすることができ、装填作業を容易かつ迅速に実行可能であるとともに、以下に説明するように、とくに先頭に位置するラベル片18にも印字が可能であって、これを無駄にすることがない。
切断部31としては、当該サーマルプリンター1の使用者が手動により前記台紙切断用のミシン目21の部分でラベル連続体14を単葉のラベル片18に分離する用紙ちぎり用刃32を設ける構成、あるいは固定刃33および可動刃34を設けて可動刃34を所定ピッチP(図4参照)で(所定の切断タイミングで)制御部8により駆動する構成、などを採用可能である。
台紙ちぎり用刃32は、プリンター本体2の筐体部9あるいは蓋部10のいずれか一方の内壁面あるいは外壁面に設けることが一般的であり、固定刃33および可動刃34についても、必要に応じてプリンター本体2の外方部あるいは内方部のいずれに設けてもよい。
図4は、用紙検出部3(第1の上流側センサー24、あるいは第2の上流側センサー25)および印字部5に対するラベル連続体14の相対的位置を示す概略説明図であって、図4(1)は、ラベル連続体14(ラベル片18)の先端部14Aが印字開始位置5Aにあるラベル連続体14の装填時点の説明図、図4(2)は、印字部5においてラベル連続体14の一枚目のラベル片18への印字を開始し、用紙検出部3において後続(図示の例では、四枚目)のラベル片18の先端部18Aを検出した状態の説明図、図4(3)は、一枚目のラベル片18の印字が終了し、後続(図示の例では、四枚目)のラベル片18のピッチPを検出するまでラベル連続体14の移送を継続した状態の説明図、図4(4)は、ラベル片18のピッチPを検出後、ラベル連続体14の移送(正移送)を一時的に停止した状態の説明図、図4(5)は、一枚目のラベル片18の上流側において、後続の(二枚目以降の)ラベル片18について仮想エッジEを演算設定した状態の説明図、図4(6)は、ラベル連続体14を上流側に逆移送して、二枚目のラベル片18を印字部5における印字開始位置5Aにセットした状態の説明図、図4(7)は、印字部5において二枚目のラベル片18について印字が終了した状態の説明図である。
ただし、図4においては、ラベル片18のピッチPが、印字部5と、用紙検出部3(第1の上流側センサー24あるいは第2の上流側センサー25)との間の第1センサー印字間隔D1より小さい小ピッチである場合を示しており、それぞれのラベル片18の領域中央部に先頭から順番符号(1、2、3、4、・・・)を付してあるとともに、台紙17の図示はこれを省略してある(上記順番符号および、台紙17の図示省略については、図5および図6も同様)。
ただし、図5においては、ラベル片18の連続する複数枚(図示の例では、二枚)のラベル片18にわたって印字データを印字する例を示している(図5(3)ないし図5(5)において一枚目および二枚目のラベル片18にわたる矢印で示している)。
図7は、前記切断部31(図1)を操作しない場合(あるいは切断部31を設けていない場合)の、サーマルプリンター1の操作のフローチャート図であって、ステップS1において、ラベル連続体14の一枚目のラベル片18を印字部5の印字開始位置5Aにセットする(図4(1)、図5(1)、図6(1)に相当する)。
すなわち、第1の上流側センサー24あるいは第2の上流側センサー25(図4に図示の例では、第2の上流側センサー25により検出している)によりラベル片18を検出し、プラテンローラー28を正回転駆動してラベル連続体14を正移送し、下流側センサー26によりラベル片18を検出することによりプラテンローラー28を逆転駆動して、ラベル連続体14を印字部5方向に逆移送することによりラベル連続体14における一枚目のラベル片18を印字部5の印字開始位置5Aにセットする。
このステップS3の処理は、図4においては、その図4(2)に相当し、図5においては、その図5(2)に相当し、図6においては、その図6(2)に相当するもので、この時点では、ラベル片18が小ピッチであるか、大ピッチであるかの判断はまだついていない。
すなわち、印字開始位置5Aにある一枚目のラベル片18への印字を開始してから、第1の用紙センサー(第2の上流側センサー25あるいは第1の上流側センサー24)が後続する(必ずしも二枚目とは限らない)二枚のラベル片18の先端部18Aを検出するまで(後続するラベル片18の先端部18Aを二回検出するまで)一枚目のラベル片18の移送を継続することにより、ラベル片18のピッチPを計測する(図4(3)、図5(3)、図6(4))。
ラベル片18が小ピッチか否かは、上述のようにして計測したラベル片18のピッチPが、印字部5と第1の用紙センサー(第2の上流側センサー25あるいは第1の上流側センサー24)との間の第1センサー印字間隔D1以下であるか否かによりこれを判断する(図4(3)、図5(3))。すなわち、P≦D1であれば、ラベル片18が小ピッチであると判断する。逆にP>D1であれば、ラベル片18が大ピッチであると判断する。
このように、当該サーマルプリンター1においては、印字部5による一枚目のラベル片18への印字にともなって、第2の上流側センサー25により後続のラベル片18の移送路11における移送方向のピッチPを検出可能としているので、一枚目のラベル片18からこれを印字可能であり、ラベル片18に印字を行わずにそのままプリンター本体2外に排出してしまうという無駄がない。
さらに、ラベル連続体14を印字部5において移送および印字しながら後続のラベル片18のピッチPを計測するようにしているので、サーマルプリンター1の実稼働状態でピッチPを計測および判断可能であり、安定した計測を実行可能である。
なお、後続のラベル片18のピッチPの検出は、隣り合うラベル片18どうしの間のギャップ20、あるいはラベル片18にあらかじめ設けた位置検出用マーク19を検出することによりこれを行うもので、図4に示した例では、第2の上流側センサー25がギャップ20を検出する例として図示している。
また、ピッチPとしては、ラベル片18自体の長さLにギャップ20のギャップ間隔Gを加算した長さである(P=L+G)。
仮想エッジEは、後続する単葉のラベル片18の先端部18Aそれぞれにこれを設定するもので、この仮想エッジEが単葉のラベル片18の先端部18Aであると想定して、以後のラベル連続体14の移送および印字を行うことになる。
さらに、ピッチPを検出したラベル片18(図4(3)では、四枚目のラベル片18)の先端部18Aは、その上流側のラベル片18(五枚目のラベル片18)の先端部18Aを検出してから、上記演算を終了してラベル連続体14の移送を一時的に停止するまでの四枚目のラベル片18の下流方向への移送長さ(あるいはステッピングモーター29による移送回転数)は把握可能であるため(図4(4))、この四枚目のラベル片18から、ラベル連続体14の下流側に向かう三枚目および二枚目のラベル片18の先端部18Aにそれぞれ仮想エッジEを設定することにより、それぞれの仮想エッジEにラベル片18の先端部18Aが位置しているものとすることができる(図4(5))。
すなわち、図7のステップS7において、二枚目(後続)のラベル片18を印字開始位置5Aにセットして、ステップS8において二枚目(後続)のラベル片18の移送および印字を行う。
この印字開始位置5Aへの逆移送の量としては、図4(3)に示すように、一枚目のラベル片18の印字開始からその印字および移送中に後続のラベル片18のピッチPを検出した時点までのラベル連続体14の移送量をZとし、印字部5の下流側に位置しているラベル片18の枚数をnとすれば、移送量Zからこの枚数n分の長さ(n×P)を差し引いたもの(Z−nP)である(図4に図示の例では、n=1であるので、Z−P)。
かくして、図4(3)から図4(6)の状態にラベル連続体14を逆移送して、印字部5の印字開始位置5Aに二枚目のラベル片18の先端部18Aをセットする。
この印字開始位置5Aへの正移送の量としては、とくに図5(3)に示すように、少なくともその一部が印字部5の下流側に位置しているラベル片18の枚数分の長さ(m×P)から、ラベル連続体14の移送量Zを差し引いたもの(mP−Z)である(図5に図示の例では、m=2であるので、2P−Z)。
なお、この二枚印字の場合には、上記移送量Zが単葉のラベル片18のピッチPよりは大きいため、一枚目に連続して印字した二枚目のラベル片18に前記仮想エッジEを設定しないものとする。
すなわち、ステップS11において一枚目のラベル片18を印字部5の印字開始位置5Aにセットし、ステップS12においてラベル片18への印字を開始するとともに、ステップS13において後続のラベル片18の先端部18Aを検出し、ステップS14においてラベル片18のピッチPを計測する。
切断を行う場合には、ステップS18において、ラベル連続体14を切断位置31Aにセットする。
このように逆移送することにより、ラベル連続体14において隣り合うラベル片18の間の中央部に位置する台紙切断用のミシン目21を切断部31の切断位置31Aにセットすることができる。
さらに、ステップS20において、図7のステップS7と同様に、二枚目のラベル片18を印字開始位置5Aにセットし、ステップS21において、図7のステップS8と同様に、後続(二枚目)のラベル片18に印字し、ステップS22において、図7のステップS9と同様に、印字枚数が終了したかを判断し、終了していなければ、ステップS17に戻って切断か否かを判断し、上述の操作を繰り返す。
2 プリンター本体
3 用紙検出部
4 用紙案内部
4A 用紙案内部4の上側案内片
4B 用紙案内部4の下側案内片
4C 用紙案内部4の案内通路
5 印字部
5A 印字部5の印字開始位置
6 操作部
7 表示部
8 制御部
9 プリンター本体2の筐体部
10 プリンター本体2の蓋部
11 移送路
12 導入口
13 排出口
14 ラベル連続体(印字用紙連続体)
14A ラベル連続体14の先端部
15 用紙供給部
16 供給箱
17 台紙
18 ラベル片(用紙片)
18A ラベル片18の先端部
19 位置検出用マーク
20 隣り合うラベル片18の間のギャップ
21 台紙切断用のミシン目
22 感熱発色可能なラベル基材
23 粘着剤層
24 第1の上流側センサー(第1の用紙センサー)
25 第2の上流側センサー(第1の用紙センサー)
26 下流側センサー(第2の用紙センサー)
27 サーマルヘッド
28 プラテンローラー
29 ステッピングモーター
30 パソコン
31 切断部
31A 切断部31の切断位置(図9)
32 用紙ちぎり用刃
33 固定刃
34 可動刃
P ラベル片18のピッチ(P=L+G)(図4、図5、図6)
G ギャップ20のギャップ間隔
L ラベル片18自体の長さ
D1 印字部5と用紙検出部3(第1の上流側センサー24あるいは第2の上流側センサー25)との間の第1センサー印字間隔
D2 印字部5の印字開始位置5Aと切断部31の切断位置31Aとの間の間隔
E 仮想エッジ(図4、図5)
Z 一枚目のラベル片18の印字開始からその印字および移送中に後続のラベル片18のピッチPを検出した時点までのラベル連続体14の移送量
n 一枚目のラベル片18の印字開始からその印字および移送中に後続のラベル片18のピッチPを検出した時点までに印字部5の下流側に位置しているラベル片18の枚数(図4)
m 印字部5によるラベル片18への印字によりラベル片18のピッチP計測完了までに少なくともその一部が印字部5からその下流側に移送された後続のラベル片18の枚数(図5)
Claims (8)
- 単葉の用紙片を複数枚連続して有する印字用紙連続体の移送路を形成したプリンター本体と、
この移送路に沿って前記印字用紙連続体を移送するとともに前記用紙片に印字を行うためのサーマルヘッドおよびプラテンローラーを有する印字部と、
前記用紙片の位置を検出する用紙検出部と、を有するサーマルプリンターであって、
前記用紙検出部は、
前記印字部の上流側に位置して前記用紙片を検出可能な第1の用紙センサーと、
前記印字部の下流側に位置して前記用紙片を検出可能な第2の用紙センサーと、を有し、
前記印字部は、
前記印字用紙連続体を下流側に移送する正移送動作と、
前記印字用紙連続体を上流側に移送する逆移送動作と、を行うことができるとともに、
前記第1の用紙センサーにより前記用紙片を検出して前記印字用紙連続体を正移送し、前記第2の用紙センサーにより前記用紙片を検出して前記印字用紙連続体を前記印字部方向に逆移送することにより前記印字用紙連続体における一枚目の前記用紙片を前記印字部の印字開始位置にセット可能とし、前記印字部による前記一枚目の前記用紙片への印字にともなって、前記第1の用紙センサーにより後続の前記用紙片の前記移送路における移送方向のピッチを計測可能とし、
前記後続の前記用紙片の前記ピッチが、前記印字部と前記第1の用紙センサーとの間の第1センサー印字間隔より小さい小ピッチであるか否かを判断し、
前記後続の前記用紙片の前記ピッチが小ピッチであると判断したときに、
この第1センサー印字間隔内に単葉の前記用紙片が何枚あるかを演算するとともに、
この演算にもとづき、前記一枚目の前記用紙片の上流側における前記印字用紙連続体に前記用紙片用の仮想エッジをそれぞれ設定して、二枚目以降の前記用紙片の移送および印字を行い、
前記後続の前記用紙片の前記ピッチが小ピッチでないと判断したときに、
前記一枚目の前記ラベル片への印字を開始してから、前記第1の用紙センサーが後続する二枚の前記ラベル片のそれぞれの先端部を検出するまで前記一枚目の前記ラベル片の移送を継続することにより、前記ピッチを計測して二枚目以降の前記用紙片の移送および印字を行うことを特徴とするサーマルプリンター。 - 前記後続の前記用紙片の前記ピッチの計測は、
隣り合う前記用紙片どうしの間のギャップ、あるいは前記用紙片にあらかじめ設けた位置検出用マークを検出することによりこれを行うことを特徴とする請求項1記載のサーマルプリンター。 - 前記用紙片の前記ピッチは、
前記一枚目の前記ラベル片への印字を開始してから、前記第1 の用紙センサーが後続する二枚の前記ラベル片のそれぞれの先端部を検出するまで前記一枚目の前記ラベル片の移送を継続することにより、これを計測することを特徴とする請求項1または2記載のサーマルプリンター。 - 前記仮想エッジは、
後続する前記単葉の前記用紙片の先端部にこれを設定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のサーマルプリンター。 - 前記一枚目の前記用紙片への印字ののち、二枚目の前記用紙片を前記印字開始位置まで逆移送することを特徴とする請求項4または5記載のサーマルプリンター。
- 前記一枚目の前記用紙片への印字開始からつぎの前記用紙片に印字動作が続いてその印字終了までに前記印字部の下流側に移送された前記印字用紙連続体の移送量が、前記印字部による前記用紙片への印字終了までに少なくともその一部が前記印字部からその下流側に移送された前記後続の前記用紙片の合計ピッチより小さいときは、
前記印字用紙連続体を正移送して、つぎの前記用紙片を前記印字開始位置にセットすることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のサーマルプリンター。 - 当該サーマルプリンターは、
前記用紙片を所定ピッチで切断する切断部を、前記第2の用紙センサーの下流側に有するとともに、
前記印字部による前記用紙片への印字ののちに、この切断部における切断位置に前記印字用紙連続体を移送してセット可能とし、
この切断部による前記用紙片の切断を行うことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のサーマルプリンター。 - 単葉の用紙片を複数枚連続して有する印字用紙連続体の移送路を形成したプリンター本体と、
この移送路に沿って前記印字用紙連続体を移送するとともに前記用紙片に印字を行うためのサーマルヘッドおよびプラテンローラーを有する印字部と、
前記用紙片の位置を検出する用紙検出部と、を有するサーマルプリンターの印字用紙連続体位置検出方法であって、
前記用紙検出部は、
前記印字部の上流側に位置して前記用紙片を検出可能な第1の用紙センサーと、
前記印字部の下流側に位置して前記用紙片を検出可能な第2の用紙センサーと、を有し、
前記印字部は、
前記印字用紙連続体を下流側に移送する正移送動作と、
前記印字用紙連続体を上流側に移送する逆移送動作と、を行うことができるとともに、
前記第1の用紙センサーにより前記用紙片を検出して前記印字用紙連続体を正移送し、前記第2の用紙センサーにより前記用紙片を検出して前記印字用紙連続体を前記印字部方向に逆移送することにより前記印字用紙連続体における一枚目の前記用紙片を前記印字部の印字開始位置にセットし、
前記印字部による前記一枚目の前記用紙片への印字にともなって、前記第1の用紙センサーにより後続の前記用紙片の前記移送路における移送方向のピッチを計測し、
前記後続の前記用紙片の前記ピッチが、前記印字部と、前記第1の用紙センサーとの間の第1センサー印字間隔より小さい小ピッチであるときには、この第1センサー印字間隔内に単葉の前記用紙片が何枚あるかを演算するとともに、
この演算にもとづき、前記一枚目の前記用紙片の上流側における前記印字用紙連続体に前記用紙片用の仮想エッジをそれぞれ設定することにより、二枚目以降の前記用紙片の前記印字部に対する位置を検出して二枚目以降の前記用紙片の移送および印字を行い、
前記後続の前記用紙片の前記ピッチが小ピッチでないと判断したときに、
前記一枚目の前記ラベル片への印字を開始してから、前記第1の用紙センサーが後続する二枚の前記ラベル片のそれぞれの先端部を検出するまで前記一枚目の前記ラベル片の移送を継続することにより、前記ピッチを計測して二枚目以降の前記用紙片の移送および印字を行うことを特徴とするサーマルプリンターの印字用紙連続体位置検出方法。
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