JP5962527B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転数を表示する回転数表示手段を備えたハイブリッド車両の制御装置に関する。
走行用駆動源として内燃機関及びモータ・ジェネレータが搭載され、内燃機関で走行するエンジン運転モードと、モータ・ジェネレータで走行するEV運転モードとを実行可能なハイブリッド車両が知られている。このようなハイブリッド車両において、EV運転モードで走行中に、モータ・ジェネレータの回転角速度(モータ・ジェネレータの回転数)を内燃機関の回転角速度(内燃機関の回転数)に換算し、エンジン回転角速度計に表示する車両が知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2、3が存在する。
特開2011−037409号公報 特開平07−007814号公報 特開2012−041982号公報
特許文献1に示されているような車両においてEV運転モードで車両を発進させる場合、内燃機関及びモータ・ジェネレータの両方が停止しているため、運転者がクラッチペダルを操作しても表示される回転数が変化しない。そのため、運転者が、クラッチが半クラッチ状態になる操作量を認識できないおそれがある。この場合、運転者がアクセルペダルを大きく踏み込む可能性がある。そして、これにより運転者が車両に要求する駆動力が判定値以上になったと判断され、運転モードをエンジン運転モードに切り替えるべく内燃機関が始動される可能性がある。
そこで、本発明は、不必要な内燃機関の始動を抑制でき、燃費を向上させることが可能なハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の制御装置は、走行用駆動源として内燃機関及び電動機が搭載され、前記内燃機関と駆動輪との間の動力伝達経路中に設けられ、入力軸と、出力軸と、前記入力軸と前記出力軸との間に介在し、かつ互いに異なる大きさの変速比が設定された複数の変速段と、を有し、シフトレバーの操作にて前記入力軸と前記出力軸との間の回転伝達に用いられる変速段を変更可能、かつ前記入力軸と前記出力軸との間の動力伝達が遮断されるニュートラル状態に切り替え可能な手動変速機と、前記内燃機関と前記手動変速機との間の動力伝達経路中に設けられた自動クラッチ手段を含み、クラッチペダルの操作にて前記内燃機関と前記手動変速機との間の動力伝達を許容する伝達状態と、その動力伝達を阻止する遮断状態とに切り替え可能な動力伝達制御手段と、を備え、前記電動機が前記手動変速機の前記入力軸又は前記出力軸のいずれか一方に動力を出力可能に設けられ、前記内燃機関を停止させるとともに、前記動力伝達制御手段を前記遮断状態に切り替え、前記電動機で前記駆動輪を駆動するモータ駆動モードを実行可能、かつ前記モータ駆動モードの実行中にアクセル開度が所定の判定開度以上になった場合には前記内燃機関を始動するハイブリッド車両に適用される制御装置において、回転数を表示する回転数表示手段と、前記モータ駆動モードの実行中に、アクセル開度及び前記クラッチペダルの踏み込み量に基づいて前記内燃機関の回転数を模擬した模擬回転数を算出し、算出した模擬回転数を前記回転数表示手段に表示する表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記手動変速機が前記ニュートラル状態以外の状態であり、かつ前記クラッチペダルの踏み込み量が前記摩擦クラッチが解放状態から半クラッチ状態に切り替わる所定値未満の場合には、前記クラッチペダルの踏み込み量が前記所定値以上の場合よりも前記模擬回転数を小さくする補正手段を備えている(請求項1)。
本発明の制御装置では、手動変速機がニュートラル状態以外の状態であり、かつクラッチペダルの踏み込み量が所定値未満の場合には、クラッチペダルの踏み込み量が所定値以上の場合よりも模擬回転数を小さくするので、この模擬回転数によって運転者に摩擦クラッチが半クラッチ状態になったことを認識させることができる。そのため、運転者がアクセルペダルを大きく踏み込むことを抑制できる。従って、不必要な内燃機関の始動を抑制でき、燃費を向上させることができる。
本発明の制御装置の一形態において、前記表示制御手段は、前記手動変速機がニュートラル状態、又は前記クラッチペダルの踏み込み量が前記所定値以上であり、かつ算出した模擬回転数が前記内燃機関のアイドリング回転数未満の場合には、前記回転数表示手段に前記アイドリング回転数を表示してもよい(請求項2)。この形態によれば、内燃機関が停止していても、運転者にあたかも内燃機関がアイドリング運転しているように認識させることができる。
以上に説明したように、本発明の制御装置によれば、手動変速機がニュートラル状態以外の状態であり、かつクラッチペダルの踏み込み量が所定値未満の場合には模擬回転数を小さくするので、運転者に摩擦クラッチが半クラッチ状態になったことを認識させることができる。これにより運転者がアクセルペダルを大きく踏み込むことを抑制できるので、不必要な内燃機関の始動を抑制でき、燃費を向上させることができる。
本発明の一形態に係る制御装置が組み込まれた車両の要部を概略的に示す図。 クラッチペダルの踏み込み量と第1クラッチの状態との対応関係を示す図。 車両制御装置が実行する模擬回転数算出ルーチンを示すフローチャート。 図3に続くフローチャート。 クラッチ踏込量と算出した模擬回転数の時間変化の一例を示す図。 本発明の制御装置が適用される他の車両の要部を概略的に示す図。
図1は、本発明の一形態に係る制御装置が組み込まれた車両の要部を概略的に示している。この車両1Aには、走行用駆動源として内燃機関(以下、エンジンと称することがある。)2及び電動機としてのモータ・ジェネレータ(以下、MGと略称することがある。)3が搭載されている。すなわち、この車両1Aはハイブリッド車両として構成されている。エンジン2は、ハイブリッド車両に搭載される周知の火花点火式内燃機関である。MG3は、ハイブリッド車両に搭載されて電動機及び発電機として機能する周知のモータ・ジェネレータである。
また、車両1Aには手動変速機(以下、変速機と略称することがある。)10が搭載されている。変速機10は、前進1速〜5速及び後進の変速段を有する手動変速機として構成されている。変速機10は、入力軸11及び出力軸12を備えている。入力軸11と出力軸12との間には、1速〜5速に対応するギヤ対(不図示)が設けられている。各ギヤ対には互いに異なる変速比が設定されている。変速比は、1速のギヤ対、2速のギヤ対、3速のギヤ対、4速のギヤ対、5速のギヤ対の順に小さい。変速機10は、これらのギヤ対のうちのいずれか1つのギヤ対による回転伝達が選択的に成立するように構成されている。変速機10は、運転者が操作するシフトレバー13を備えている。この変速機10では、運転者がシフトレバー13を操作することにより入力軸11と出力軸12との間の回転伝達に用いられるギヤ対が切り替わって変速段が切り替わる。また、変速機10は、入力軸11と出力軸12との間の回転伝達が遮断されるニュートラル状態に切り替え可能に構成されている。変速機10は、シフトレバー13がニュートラル位置に操作された場合に、ニュートラル状態に切り替わる。変速機10の構造は、車両に搭載される周知の手動変速機と同じでよい。そのため、詳細な説明は省略する。
変速機10の入力軸11は、第1クラッチ20を介してMG3のロータ軸3aと接続されている。第1クラッチ20は、周知の摩擦クラッチである。第1クラッチ20は、入力軸11とロータ軸3aとが一体に回転する完全係合状態と、入力軸11とロータ軸3aとが切り離される解放状態とに切り替え可能に構成されている。また、第1クラッチ20は、ロータ軸3aと入力軸11とが異なる回転数で回転しつつこれらの間で動力が伝達される状態、いわゆる半クラッチ状態に切り替えることもできる。
第1クラッチ20はクラッチペダルCPにて操作される。図2は、クラッチペダルCPの踏み込み量と第1クラッチ20の状態との対応を示している。この図に示したように、クラッチペダルCPの踏み込み量が0以上、所定の完全係合値以下の場合は、第1クラッチ20が完全係合状態に切り替わる。クラッチペダルCPの踏み込み量が完全係合値より大きく、動力伝達開始値未満の場合は、第1クラッチ20が半クラッチ状態に切り替わる。クラッチペダルCPの踏み込み量が動力伝達開始値以上、最大値以下の場合は、第1クラッチ20が解放状態に切り替わる。この図に示したように、動力伝達開始値には、完全係合値より大きい値が設定されている。なお、このクラッチペダルCPと第1クラッチ20の状態との関係は周知のマニュアル式のクラッチと同じである。そのため、詳細な説明は省略する。
MG3のロータ軸3aは、第2クラッチ21を介してエンジン2の出力軸2aと接続されている。第2クラッチ21も周知の摩擦クラッチである。第2クラッチ21は、出力軸2aとロータ軸3aとが一体に回転する係合状態と、出力軸2aとロータ軸3aとが切り離される解放状態とに切り替え可能に構成されている。第2クラッチ21には、第2クラッチ21の状態を切り替えるためのアクチュエータ21aが設けられている。このように第2クラッチ21は自動クラッチとして構成されている。
変速機10の出力軸12は、デファレンシャル機構4と接続されている。デファレンシャル機構4は、入力された動力を左右の駆動輪5に分配する周知の機構である。なお、この図では一方の駆動輪5のみを示す。図示は省略したが、車両1Aには、エアコンや種々の補機も設けられている。これらはエンジン2やMG3にて駆動される。
車両1Aには、車両制御装置30が設けられている。車両制御装置30は、マイクロプロセッサ及びその動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を含んだコンピュータユニットとして構成されている。車両制御装置30は、車両1Aを適切に走行させるための各種制御プログラムを保持している。車両制御装置30は、これらのプログラムを実行することによりエンジン2及びMG3等の制御対象に対する制御を行っている。車両制御装置30には、車両1Aに係る情報を取得するための種々のセンサが接続されている。車両制御装置30には、例えばクランク角センサ31、車輪速センサ32、入力軸回転数センサ33、MG回転数センサ34、アクセル開度センサ35、シフトレバーセンサ36、及びクラッチペダルセンサ37等が接続されている。クランク角センサ31は、エンジン2の出力軸2aの回転数に対応した信号を出力する。車輪速センサ32は、駆動輪5の回転速度に対応した信号を出力する。入力軸回転数センサ33は、変速機10の入力軸11の回転数に対応した信号を出力する。MG回転数センサ34は、MG3のロータ軸3aの回転数に対応した信号を出力する。アクセル開度センサ35は、アクセルペダルの踏み込み量すなわちアクセル開度に対応した信号を出力する。シフトレバーセンサ36は、シフトレバー13がある位置に応じた信号を出力する。クラッチペダルセンサ37は、クラッチペダルCPの踏み込み量(操作量)に対応した信号を出力する。この他にも車両制御装置30には種々のセンサが接続されているが、それらの図示は省略した。
また、車両制御装置30には、回転数表示手段としての回転数表示部40が接続されている。回転数表示部40は、車両制御装置30から出力された回転数を表示する。回転数表示部40は、例えばメーター針を動かすことによって回転数を指示する、いわゆるタコメータとして構成されている。この他にも車両制御装置30には、種々の表示部が接続されているがそれらの図示は省略した。
この車両1Aでは、エンジン2、MG3及び第2クラッチ21の動作を制御することにより複数の駆動モードが実現される。複数の駆動モードとしては、EVモード及びエンジンモード等が設定されている。EVモードでは、第2クラッチ21が解放状態に切り替えられ、エンジン2が止められる。そして、MG3で駆動輪5が駆動される。エンジンモードでは、第2クラッチ21が係合状態に切り替えられる。そして、主にエンジン2で駆動輪5が駆動される。なお、各駆動モードは、車両1Aの走行中に限らず停車中も実行される。そのため、停車中にEVモードが実行されている場合には車両1AをMG3で発進させる。一方、停車中にエンジンモードが実行されている場合には車両1Aを主にエンジン2で発進させる。
車両制御装置30は、運転者が車両1Aに要求する駆動力(要求駆動力)及び車両1Aの速度(車速)等に応じて駆動モードを切り替える。周知のように要求駆動力はアクセル開度と相関している。そのため、車両制御装置30は、例えばアクセル開度が予め設定した所定の判定開度未満の場合には駆動モードをEVモードに切り替える。一方、アクセル開度が判定開度以上の場合には駆動モードをエンジンモードに切り替える。具体的には、例えば駆動モードがEVモードのときにアクセル開度が判定開度以上になった場合には、エンジン2を始動して駆動モードをエンジンモードに切り替える。
車両制御装置30は、駆動モードがEVモードの場合、エンジン2の出力軸2aの回転数を模擬した模擬回転数Nefを算出し、その算出した模擬回転数Nefを回転数表示部40に表示する。図3及び図4は、車両制御装置30がこの模擬回転数Nefを算出するために実行する模擬回転数算出ルーチンを示している。このルーチンは、駆動モードがEVモードの場合に所定の周期で繰り返し実行される。
このルーチンにおいて、車両制御装置30はまずステップS11で車両1Aの状態を取得する。車両1Aの状態としては、例えばエンジン2の出力軸2aの回転数、駆動輪5の回転速度、変速機10の入力軸11の回転数、MG3のロータ軸3aの回転数、アクセル開度、変速機10の状態、及びクラッチペダルCPの踏み込み量が取得される。なお、変速機10の状態としては、ニュートラル状態又はいずれかの変速段が取得される。この変速機10の状態は、シフトレバーセンサ36の出力信号に基づいて取得すればよい。
次のステップS12において車両制御装置30は、クラッチペダルCPの踏み込み量(以下、クラッチ踏込量と略称することがある。)が所定の第1判定値より大きいか否か、又は変速機10がニュートラル状態か否か判定する。なお、第1判定値には、例えば完全係合値が設定される。クラッチ踏込量が第1判定値以下、かつ変速機10がニュートラル状態ではないと判定した場合はステップS13に進み、車両制御装置30は模擬回転数NefにMG3のロータ軸3aの回転数(MG回転数)を設定する。なお、模擬回転数Nefには、変速機10の入力軸11の回転数を設定してもよい。その後、今回のルーチンを終了する。
一方、クラッチ踏込量が第1判定値より大きい、又は変速機10がニュートラル状態であると判定した場合はステップS14に進み、車両制御装置30は運転者が要求しているトルクを模擬したドライバ要求トルク模擬値Trを算出する。ドライバ要求トルク模擬値Trは、アクセル開度及び前回算出した模擬回転数に基づいて算出される。周知のようにアクセル開度が大きいほどドライバ要求トルクは大きいと考えられる。そこで、アクセル開度及び前回の模擬回転数とドライバ要求トルク模擬値Trとの関係を、予め実験や数値計算等により求めて車両制御装置30のROMにマップとして記憶させておく。ドライバ要求トルク模擬値Trは、このマップを参照して算出すればよい。
続くステップS15において車両制御装置30は、ドライバ要求トルク模擬値Trに基づいてエンジン2で発生するトルクを模擬したエンジン発生トルク模擬値Teを算出する。ドライバ要求トルク模擬値Trが大きいほどエンジン発生トルク模擬値Teは大きくなると考えられる。そこで、ドライバ要求トルク模擬値Trとエンジン発生トルク模擬値Teとの関係を、予め実験や数値計算等により求めて車両制御装置30のROMにマップとして記憶させておく。エンジン発生トルク模擬値Teは、このマップを参照して算出すればよい。
次のステップS16において車両制御装置30は、補正トルクTfを算出する。この補正トルクTfは、エンジン2の運転時にフリクションにて生じるトルク及びエアコンや補機等を駆動するために必要なトルクを合計したものである。この補正トルクTfは、前回の模擬回転数及び補機やエアコンの動作状態に応じて周知の方法で算出すればよい。
次のステップS17において車両制御装置30は、第1クラッチ20を介して伝達されるトルクを模擬したクラッチ伝達トルク模擬値Tcを算出する。クラッチ伝達トルク模擬値Tcは、クラッチ踏込量と変速機10の入力軸11の回転数に基づいて算出される。図2で示したようにクラッチ踏込量に応じて第1クラッチ20の状態が変化するため、この第1クラッチ20を介して伝達されるトルクが変化する。また、入力軸11の回転数が大きくなるほど第1クラッチ20を介して伝達されるトルクが大きくなる。そこで、クラッチ踏込量及び入力軸11の回転数とクラッチ伝達トルク模擬値Tcとの関係を、予め実験や数値計算等により求めて車両制御装置30のROMにマップとして記憶させておく。クラッチ伝達トルク模擬値Tcは、このマップを参照して算出すればよい。
次のステップS18において車両制御装置30は、模擬回転数Nefを算出する。この処理では、まず算出したドライバ要求トルク模擬値Tr、補正トルクTf、及びクラッチ伝達トルク模擬値Tcを合計して、合計トルクTを算出する。その後、以下の(1)式に示した関係を用いて模擬回転数Nefを算出する。なお、この(1)式は、その下に示した(2)式を離散化した式である。(1)式中のIed及び(2)式中のIeは、エンジン2の回転モデル係数であり、エンジン2のイナーシャに相当する。これらの係数Ied、Ieは、予め実験や数値計算等により求めておけばよい。
T=ΔNef×Ied …(1)
T=d(Nef)/dt×Ie …(2)
模擬回転数Nefは、まず合計トルクTを積分し、その後積分した値に係数Iedを掛けて算出すればよい。
次の図4のステップS19において車両制御装置30は、クラッチ踏込量が所定の第2判定値以上か否か、又は変速機10がニュートラル状態か否か判定する。なお、第2判定値には、例えば上述した動力伝達開始値が設定される。クラッチ踏込量が第2判定値以上、又は変速機10がニュートラル状態と判定した場合はステップS20に進み、車両制御装置30はガード値にエンジン2のアイドリング回転数(以下、アイドル回転数と略称することがある。)を設定する。一方、クラッチ踏込量が第2判定値未満、かつ変速機10がニュートラル状態ではないと判定した場合はステップS21に進み、車両制御装置30はガード値にアイドル回転数から減少補正値を引いた値を設定する。減少補正値には、例えば100rpmが設定される。
ステップS20又はステップS21でガード値を設定した後はステップS22に進み、車両制御装置30は算出した模擬回転数Nefがガード値未満か否か判定する。模擬回転数Nefがガード値以上と判定した場合は、今回のルーチンを終了する。一方、模擬回転数Nefがガード値未満と判定した場合はステップS23に進み、車両制御装置30は模擬回転数Nefにガード値を設定する。その後、今回のルーチンを終了する。
図5は、クラッチ踏込量と算出した模擬回転数Nefの時間変化の一例を示している。この図に示したように本発明では、クラッチ踏込量が最大値から徐々に小さくなって第2判定値、すなわち動力伝達開始値に達した時点で模擬回転数がアイドル回転数より低くなる。
以上に説明したように、本発明では、クラッチ踏込量が第2判定値、すなわち動力伝達開始値未満、かつ変速機10がニュートラル状態ではない場合には、クラッチ踏込量が動力伝達開始値以上、又は変速機10がニュートラル状態である場合と比較して、模擬回転数Nefを小さくする。そして、この模擬回転数Nefを回転数表示部40に表示することにより、運転者に第1クラッチ20が半クラッチ状態に切り替わったことを認識させることができる。そのため、運転者がアクセルペダルを大きく踏み込むことを抑制できる。従って、不必要なエンジン2の始動を抑制でき、燃費を向上させることができる。なお、このように模擬回転数Nefを変更することにより、動力伝達開始値が本発明の所定値に相当する。
図4のステップS19、S20、S22、及びS23に示したように、クラッチ踏込量が動力伝達開始値以上又は変速機10がニュートラル状態であり、かつ算出した模擬回転数Nefがアイドル回転数未満の場合には、模擬回転数Nefにアイドル回転数を設定する。そのため、エンジン2が停止していても、運転者にあたかもエンジン2がアイドリング運転しているように認識させることができる。
上述した形態では、MG3が本発明の電動機に相当する。また、第1クラッチ20及び第2クラッチ21が本発明の動力伝達制御手段に相当する。そして、第2クラッチ21が係合状態になった場合が本発明の伝達状態に相当し、第2クラッチ21が解放状態になった場合が本発明の遮断状態に相当する。そして、EVモードが本発明のモータ駆動モードに相当する。図3及び図4の制御ルーチンを実行し、算出した模擬回転数を回転数表示部40に表示することにより車両制御装置30が本発明の表示制御手段として機能する。図4のステップS19〜S23を実行することにより車両制御装置30が本発明の補正手段として機能する。
本発明が適用されるハイブリッド車両は図1に示した車両に限定されない。例えば図6に示す車両1Bに本発明を適用してもよい。なお、図6において図1と共通の部分には、同一の符号を付して説明を省略する。この図に示すようにこの車両1Bでは、エンジン2の出力軸2aと変速機10の入力軸11とがクラッチ50を介して接続されている。クラッチ50には、クラッチ50の状態を切り替えるためのアクチュエータ50aが設けられている。クラッチ50は車両1Aの第2クラッチ21と同様に構成されている。変速機10の出力軸12はMG3のロータ軸3aと一体回転するように接続されている。また、MG3のロータ軸3aはデファレンシャル機構4とも接続されている。この車両1Bでは、車両制御装置30がクラッチペダルセンサ37の出力信号に応じてアクチュエータ50aを制御する。そのため、クラッチ50もクラッチペダルCPの踏み込み操作にて動作する。この車両1Bでも、駆動モードとしてEVモードとエンジンモードとが設定されている。EVモードでは、エンジン2と駆動輪5との間の動力伝達が遮断されるようにクラッチ50を解放状態に切り替え、MG3で駆動輪5を駆動する。一方、エンジンモードでは、クラッチ50をクラッチペダルセンサ37の出力信号に応じて制御する。そして、主にエンジン2で駆動輪5を駆動する。そして、この車両1Bでも、上述した車両1Aと同様にアクセル開度等に応じて駆動モードを切り替える。
この車両1Bでも、車両制御装置30が図3及び図4の模擬回転数算出ルーチンを実行する。ただし、図3のステップS13では、MG3のロータ軸3aの回転数に変速機10の現在の変速段の変速比を掛けた値が、模擬回転数Nefに設定される。なお、模擬回転数Nefには、変速機10の入力軸11の回転数が設定されてもよい。このように図3及び図4の模擬回転数算出ルーチンを実行して回転数表示部40に表示する模擬回転数Nefを変化させることにより、この車両1Bでも運転者がアクセルペダルを大きく踏み込むことを抑制できる。従って、不必要なエンジン2の始動を抑制でき、燃費を向上させることができる。なお、この車両1Bではクラッチ50が本発明の動力伝達制御手段に相当する。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、本発明が適用される車両の変速機は前進の最高段が5速の変速機に限定されない。変速機の前進の最高段は3速、4速又は6速以上であってもよい。自動変速機が搭載されたハイブリッド車両に本発明を適用してもよい。さらに、本発明が適用されるハイブリッド車両には、モータ・ジェネレータの代わりに電動機が設けられていてもよい。
1A、1B 車両
2 内燃機関
3 モータ・ジェネレータ(電動機)
5 駆動輪
10 手動変速機
11 入力軸
12 出力軸
13 シフトレバー
20 第1クラッチ(動力伝達制御手段)
21 第2クラッチ(動力伝達制御手段)
30 車両制御装置(表示制御手段、補正手段)
40 回転数表示部(回転数表示手段)
50 クラッチ(動力伝達制御手段)
CP クラッチペダル

Claims (2)

  1. 走行用駆動源として内燃機関及び電動機が搭載され、
    前記内燃機関と駆動輪との間の動力伝達経路中に設けられ、入力軸と、出力軸と、前記入力軸と前記出力軸との間に介在し、かつ互いに異なる大きさの変速比が設定された複数の変速段と、を有し、シフトレバーの操作にて前記入力軸と前記出力軸との間の回転伝達に用いられる変速段を変更可能、かつ前記入力軸と前記出力軸との間の動力伝達が遮断されるニュートラル状態に切り替え可能な手動変速機と、
    前記内燃機関と前記手動変速機との間の動力伝達経路中に設けられた自動クラッチ手段を含み、クラッチペダルの操作にて前記内燃機関と前記手動変速機との間の動力伝達を許容する伝達状態と、その動力伝達を阻止する遮断状態とに切り替え可能な動力伝達制御手段と、を備え、
    前記電動機が前記手動変速機の前記入力軸又は前記出力軸のいずれか一方に動力を出力可能に設けられ、
    前記内燃機関を停止させるとともに、前記動力伝達制御手段を前記遮断状態に切り替え、前記電動機で前記駆動輪を駆動するモータ駆動モードを実行可能、かつ前記モータ駆動モードの実行中にアクセル開度が所定の判定開度以上になった場合には前記内燃機関を始動するハイブリッド車両に適用される制御装置において、
    回転数を表示する回転数表示手段と、
    前記モータ駆動モードの実行中に、アクセル開度及び前記クラッチペダルの踏み込み量に基づいて前記内燃機関の回転数を模擬した模擬回転数を算出し、算出した模擬回転数を前記回転数表示手段に表示する表示制御手段と、を備え、
    前記表示制御手段は、前記手動変速機が前記ニュートラル状態以外の状態であり、かつ前記クラッチペダルの踏み込み量が前記摩擦クラッチが解放状態から半クラッチ状態に切り替わる所定値未満の場合には、前記クラッチペダルの踏み込み量が前記所定値以上の場合よりも前記模擬回転数を小さくする補正手段を備えている制御装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記手動変速機がニュートラル状態、又は前記クラッチペダルの踏み込み量が前記所定値以上であり、かつ算出した模擬回転数が前記内燃機関のアイドリング回転数未満の場合には、前記回転数表示手段に前記アイドリング回転数を表示する請求項1に記載の制御装置。
JP2013015248A 2013-01-30 2013-01-30 ハイブリッド車両の制御装置 Expired - Fee Related JP5962527B2 (ja)

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