JP5929770B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関と電動機とが自動クラッチを介して接続され、電動機と手動変速機とがマニュアルクラッチを介して接続されたハイブリッド車両の制御装置に関する。
走行用駆動源として内燃機関及び電動機が搭載されたハイブリッド車両が知られている。このようなハイブリッド車両において、内燃機関とモータ・ジェネレータとが自動クラッチを介して接続され、モータ・ジェネレータと手動変速機とがマニュアルクラッチを介して接続され、モータ・ジェネレータで駆動輪を駆動するEV運転モードでは自動クラッチを解放させる車両が知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2が存在する。
特開2011−037409号公報 特開2012−121495号公報
特許文献1の車両においてEV運転モードで車両を発進させる際、マニュアルクラッチが解放状態のときからモータ・ジェネレータをアクセル開度に応じた状態で運転しているとモータ・ジェネレータで無駄にエネルギが消費される。マニュアルクラッチが半クラッチ状態になった時点でモータ・ジェネレータから動力を出力させるには、マニュアルクラッチがいつ解放状態から半クラッチ状態に切り替わったか判別する必要がある。ただし、マニュアルクラッチが解放状態から半クラッチ状態に切り替わる半クラッチ開始点は経年変化する。そのため、この場合にもマニュアルクラッチが解放状態のときからモータ・ジェネレータを運転してしまう可能性がある。
そこで、本発明は、電動機から適切な時期に動力を出力させ、車両をスムーズに発進させることが可能なハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の制御装置は、内燃機関と、前記内燃機関と自動クラッチを介して接続された電動機と、入力軸がマニュアルクラッチを介して前記電動機と接続されるとともに出力軸が駆動輪と動力伝達可能に接続された手動変速機と、を備え、前記マニュアルクラッチは、一方が前記電動機と連結されるとともに他方が前記入力軸と連結された一対の係合部材を有し、クラッチペダルの操作に応答して前記一対の係合部材の係合度合と相関関係を有する物理量が変化することにより前記一対の係合部材の状態が変化し、前記自動クラッチを前記内燃機関が前記電動機から切り離される解放状態に切り替えるとともに前記内燃機関を停止させ、前記電動機で前記駆動輪を駆動するモータ発進モードを実行可能なハイブリッド車両に適用され、前記マニュアルクラッチの前記一対の係合部材が互いに離れた解放状態から接触した状態に切り替わるときの前記物理量の値を半クラッチ開始値として記憶する記憶手段と、前記車両の停止中かつ前記モータ発進モードの実行中に、前記物理量の値が前記記憶手段に記憶されている半クラッチ開始値になった場合に、前記電動機からアクセル開度に応じた動力が出力されるように前記電動機を制御する制御手段と、前記車両の停止中であり、前記モータ発進モードの実行中であり、前記手動変速機がニュートラル状態以外の状態であり、かつ前記マニュアルクラッチの前記一対の係合部材が解放状態の場合に、前記電動機を所定の目標回転数で回転させ、前記電動機の回転数が前記目標回転数から低下したときの前記物理量の値に基づいて前記記憶手段に記憶されている半クラッチ開始値を修正する修正手段と、を備えている(請求項1)。
マニュアルクラッチの一対の係合部材が解放状態から接触した状態に切り替わった場合には、電動機の負荷が大きくなるため回転数が低下する。そのため、電動機の回転数が低下したときがマニュアルクラッチの一対の係合部材が解放状態から接触した状態に切り替わったときと推定できる。本発明の制御装置では、モータ発進モードで車両が発進する際には、修正手段によってこのようにマニュアルクラッチが解放状態から接触した状態に切り替わったときの物理量の値に基づいて半クラッチ開始値を修正する。そのため、マニュアルクラッチが解放状態から接触した状態に切り替わるときの物理量が変化しても、その変化した物理量を半クラッチ開始値に反映させることができる。従って、モータ発進モードで車両を発進させる場合に電動機から適切な時期に動力を出力させることができる。そのため、車両をスムーズに発進させることができる。
本発明の制御装置の一形態において、前記修正手段は、前記電動機の回転数が前記目標回転数から低下したときの前記物理量の値と前記記憶手段に記憶されている半クラッチ開始値との差に補正係数を掛けた修正値に基づいて前記記憶手段に記憶されている半クラッチ開始値を修正し、前記補正係数には、前記物理量の単位時間当たりの変化量が大きいほど小さい値が設定されてもよい(請求項2)。クラッチペダルの踏み込みが急に解除された場合にはマニュアルクラッチが急に動作するため、物理量の単位時間当たりの変化量が大きくなる。この場合、物理量の検出精度が悪化するおそれがある。この形態では、このような場合には補正係数に小さい値が設定されるので、検出された物理量が半クラッチ開始値に反映され難くなる。そのため、半クラッチ開始値の誤った修正が行われることを抑制できる。
なお、本発明において用いられる物理量は、一対の係合部材の係合度合と相関関係を有する物理量であればよい。例えば、前記物理量は、前記マニュアルクラッチのストローク量、前記クラッチペダルと前記マニュアルクラッチとを接続する油圧回路の油圧、及び前記クラッチペダルの戻し量のいずれか一つであってもよい(請求項3)。
以上に説明したように、本発明の制御装置によれば、モータ発進モードで車両が発進する際には、マニュアルクラッチが解放状態から接触した状態に切り替わったときの物理量の値に基づいて半クラッチ開始値が修正されるので、その物理量が経年変化してもその変化を半クラッチ開始値に反映させることができる。そのため、モータ発進モードで車両を発進させる場合に電動機から適切な時期に動力を出力させることができる。従って、車両をスムーズに発進させることができる。
本発明の第1の形態に係る制御装置が組み込まれた車両の要部を概略的に示す図。 車両制御装置が実行するEV発進制御ルーチンを示すフローチャート。 車両制御装置が実行する半クラッチ開始値修正ルーチンを示すフローチャート。 車両がEVモードで発進する際の、変速機の状態、第1クラッチの状態、及びMGの回転数の時間変化を示す図。 本発明の第2の形態に係る制御装置において車両制御装置が実行する半クラッチ開始値修正ルーチンを示すフローチャート。 ストローク量の単位時間当たりの変化量と補正係数との関係の一例を示す図。 ストロークの速度又は第1クラッチの動きの複雑さと補正係数との関係の一例を示す図。
(第1の形態)
図1は、本発明の第1の形態に係る制御装置が組み込まれた車両の要部を概略的に示している。この車両1には、走行用駆動源として内燃機関(以下、エンジンと称することがある。)2及び電動機としてのモータ・ジェネレータ(以下、MGと略称することがある。)3が搭載されている。すなわち、この車両1はハイブリッド車両として構成されている。エンジン2は、ハイブリッド車両に搭載される周知の火花点火式内燃機関である。MG3は、ハイブリッド車両に搭載されて電動機及び発電機として機能する周知のモータ・ジェネレータである。
また、車両1には手動変速機(以下、変速機と略称することがある。)10が搭載されている。変速機10は、複数の変速段を有する手動変速機として構成されている。変速機10は、入力軸11及び出力軸12を備えている。入力軸11と出力軸12との間には、各変速段に対応する複数のギヤ対(不図示)が設けられている。各ギヤ対には互いに異なる変速比が設定されている。変速機10は、これらのギヤ対のうちのいずれか1つのギヤ対による回転伝達が選択的に成立するように構成されている。変速機10は、運転者が操作するシフトレバー13を備えている。この変速機10では、運転者がシフトレバー13を操作することにより入力軸11と出力軸12との間の回転伝達に用いられるギヤ対が切り替わって変速段が切り替わる。また、変速機10は、入力軸11と出力軸12との間の回転伝達が遮断されるニュートラル状態に切り替え可能に構成されている。変速機10は、シフトレバー13がニュートラル位置に操作された場合に、ニュートラル状態に切り替わる。変速機10の構造は、車両に搭載される周知の手動変速機と同じでよい。そのため、詳細な説明は省略する。
変速機10の入力軸11は、マニュアルクラッチとしての第1クラッチ20を介してMG3のロータ軸3aと接続されている。第1クラッチ20は、一対の係合部材21、22を有している。一方の係合部材21は、入力軸11と連結されている。他方の係合部材22は、ロータ軸3aと連結されている。一方の係合部材21は、他方の係合部材22と一体に回転するように他方の係合部材22と接触する完全係合位置と、他方の係合部材22から離れる解放位置との間で移動可能に設けられている。これにより第1クラッチ20は、両方の係合部材21、22が一体に回転する完全係合状態と、これらの係合部材21、22が互いに離れる解放状態とに切り替えることができる。また、第1クラッチ20は、一方の係合部材21と他方の係合部材22とが互いに異なる回転数で回転しつつこれらの間で動力が伝達される状態、いわゆる半クラッチ状態に切り替えることもできる。第1クラッチ20は、油圧回路23を介してクラッチペダルCPと接続されている。油圧回路23は、クラッチペダルCPの操作力を増幅して第1クラッチ20に伝達する。このように操作力が伝達されることにより、一方の係合部材21がクラッチペダルCPにて操作される。第1クラッチ20は、クラッチペダルCPが所定量以上踏み込まれた場合に解放状態に切り替わる。そして、クラッチペダルCPがその状態から徐々に戻されることにより半クラッチ状態に切り替わり、さらに戻されてクラッチペダルCPの踏み込みが解除された場合に完全係合状態に切り替わる。なお、このクラッチペダルCPと第1クラッチ20の状態との関係は周知のマニュアル式のクラッチと同じである。そのため、詳細な説明は省略する。
MG3のロータ軸3aは、第2クラッチ24を介してエンジン2の出力軸2aと接続されている。第2クラッチ24も周知の摩擦クラッチである。第2クラッチ24は、出力軸2aとロータ軸3aとが一体に回転する係合状態と、出力軸2aとロータ軸3aとが切り離される解放状態とに切り替え可能に構成されている。第2クラッチ24には、第2クラッチ24の状態を切り替えるためのアクチュエータ24aが設けられている。このように第2クラッチ24は自動クラッチとして構成されている。
変速機10の出力軸12には、ドライブギヤ4が設けられている。ドライブギヤ4は、駆動軸5に設けられたドリブンギヤ6と噛み合っている。駆動軸5は、デファレンシャル機構7と接続されている。デファレンシャル機構7は、入力された動力を左右の駆動輪8に分配する周知の機構である。なお、この図では一方の駆動輪8のみを示す。
車両1には、車両制御装置30が設けられている。車両制御装置30は、マイクロプロセッサ及びその動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を含んだコンピュータユニットとして構成されている。車両制御装置30は、車両1を適切に走行させるための各種制御プログラムを保持している。車両制御装置30は、これらのプログラムを実行することによりエンジン2及びMG3等の制御対象に対する制御を行っている。車両制御装置30には、車両1に係る情報を取得するための種々のセンサが接続されている。車両制御装置30には、例えばアクセル開度センサ31、MG回転数センサ32、クラッチストロークセンサ33、シフトレバーセンサ34、及び車速センサ35等が接続されている。アクセル開度センサ31は、アクセルペダルの踏み込み量すなわちアクセル開度に対応した信号を出力する。MG回転数センサ32は、MG3のロータ軸3aの回転数に対応した信号を出力する。クラッチストロークセンサ33は、第1クラッチ20のストローク量に応じた信号を出力する。なお、このストローク量は、一対の係合部材21、22の係合度合、言い換えると第1クラッチ20の状態の相関関係を有している。ストローク量が最大値の場合に第1クラッチ20が解放状態になり、ストローク量が最小値の場合に第1クラッチ20が完全係合状態になる。そして、ストローク量が所定の半クラッチ開始値から最小値の間の場合に第1クラッチ20が半クラッチ状態になる。シフトレバーセンサ34は、シフトレバー13がある位置に応じた信号を出力する。車速センサ35は、車両1の速度(車速)に対応した信号を出力する。この他にも車両制御装置30には、例えばクラッチペダルCPの戻し量に対応した信号を出力するセンサ及び油圧回路23における油圧に対応した信号を出力するセンサ等の種々のセンサが接続されているが、それらの図示は省略した。
この車両1では、エンジン2、MG3及び第2クラッチ24の動作を制御することにより複数の駆動モードが実現される。複数の駆動モードとしては、EVモード及びエンジンモード等が設定されている。EVモードでは、第2クラッチ24が解放状態に切り替えられ、エンジン2が止められる。そして、MG3で駆動輪5が駆動される。エンジンモードでは、第2クラッチ24が係合状態に切り替えられる。そして、主にエンジン2で駆動輪5が駆動される。なお、各駆動モードは、車両1の走行中に限らず停車中も実行される。そのため、停車中にEVモードが実行されている場合には車両1をMG3で発進させる。一方、停車中にエンジンモードが実行されている場合には車両1を主にエンジン2で発進させる。
図2は、車両制御装置30が、MG3で車両1を発進させるために実行するEV発進制御ルーチンを示している。この制御ルーチンは、車両1の停止中に所定の周期で繰り返し実行される。
この制御ルーチンにおいて、車両制御装置30はまずステップS11で車両1の状態を取得する。車両1の状態としては、例えばアクセル開度、MG3のロータ軸3aの回転数、第1クラッチ20のストローク量、変速機10の状態、及び車速等が取得される。なお、変速機10の状態としては、ニュートラル状態又はいずれかの変速段が取得される。この変速機10の状態は、シフトレバーセンサ34の出力信号に基づいて取得すればよい。
続くステップS12において車両制御装置30は、車両1の駆動モードがEVモードか否か判定する。駆動モードがEVモードではないと判定した場合は、今回の制御ルーチンを終了する。一方、駆動モードがEVモードであると判定した場合はステップS13に進み、車両制御装置30は変速機10が車両1の発進に使用される変速段(発進段)に切り替えられているか否か判定する。なお、発進段は、例えば1速や2速である。変速機10がニュートラル状態であるなど、発進段に切り替えられていないと判定した場合は、今回の制御ルーチンを終了する。
一方、変速機10が発進段に切り替えられていると判定した場合はステップS14に進み、車両制御装置30はアクセル開度が0より大きいか否か判定する。アクセル開度が0以下と判定した場合は、今回の制御ルーチンを終了する。一方、アクセル開度が0より大きいと判定した場合はステップS15に進み、車両制御装置30は第1クラッチ20のストローク量が所定の半クラッチ開始値以下か否か判定する。この半クラッチ開始値は、第1クラッチ20が解放状態から半クラッチ状態に切り替えるときの第1クラッチ20のストローク量である。この半クラッチ開始値は、車両制御装置30のRAMに記憶されている。ストローク量が半クラッチ開始値より大きいと判定した場合は、今回の制御ルーチンを終了する。
一方、ストローク量が半クラッチ開始値以下と判定した場合はステップS16に進み、車両制御装置30はMG制御を実行する。このMG制御では、MG3からアクセル開度に対応した動力を出力する。これによりMG3で駆動輪8が駆動され、車両1が発進する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
周知のように第1クラッチ20が解放状態から半クラッチ状態になるときのストローク量は経年変化する。そこで、車両制御装置30は、図3の半クラッチ開始値修正ルーチンを実行し、半クラッチ開始値を適宜に修正する。このルーチンは、車両1の停止中に所定の周期で繰り返し実行される。なお、図3において図2と同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
このルーチンにおいて車両制御装置30は、まずステップS11で車両1の状態を取得する。続くステップS12において車両制御装置30は、車両1の駆動モードがEVモードか否か判定する。駆動モードがEVモードではないと判定した場合は、今回のルーチンを終了する。一方、駆動モードがEVモードであると判定した場合はステップS21に進み、車両制御装置30は第1クラッチ20が解放状態であるか否か判定する。第1クラッチ20が解放状態ではないと判定した場合は、今回のルーチンを終了する。
一方、第1クラッチ20が解放状態であると判定した場合はステップS13に進み、車両制御装置30は変速機10が発進段に切り替えられているか否か判定する。変速機10が発進段に切り替えられていないと判定した場合は、今回の制御ルーチンを終了する。一方、変速機10が発進段に切り替えられていると判定した場合はステップS22に進み、車両制御装置30はMG回転制御を実行する。このMG回転制御では、MG3が目標回転数で回転するようにMG3が制御される。目標回転数としては、例えば100rpmが設定される。
次のステップS23において車両制御装置30は、MG3の回転数が目標回転数から低下したか否か判定する。周知のようにMG3の回転数は、目標回転数に制御してもその目標回転数を基準とした所定幅内で変動する。そこで、この処理では例えばMG3の回転数が目標回転数から予め設定した判定値、例えば10rpm以上低下した場合に、MG3の回転数が目標回転数から低下したと判定すればよい。MG3の回転数が目標回転数から低下していないと判定した場合はステップS13に戻り、MG3の回転数が目標回転数から低下するまでステップS13、S22、及びS23の処理を繰り返し実行する。
一方、MG3の回転数が目標回転数から低下したと判定した場合はステップS24に進み、車両制御装置30は修正処理を実行する。この修正処理では、MG3の回転数が目標回転数から低下したときのストローク量を半クラッチ開始値としてRAMに記憶させる。第1クラッチ20が解放状態から半クラッチ状態になった場合にはMG3の負荷が増加し、MG3の回転数が低下する。そのため、このときのストローク量が半クラッチ開始値と考えられる。その後、今回のルーチンを終了する。
図4は、車両1がEVモードで発進する際の、変速機10の状態、第1クラッチ20の状態、及びMG3の回転数の時間変化を示している。なお、この図中の「N」はニュートラル状態を示している。この図に示したように時刻t1において変速機10がニュートラル状態から1速に切り替えられると、図3の半クラッチ開始値修正ルーチンが実行され、MG3が目標回転数で運転される。そして、時刻t2において第1クラッチ20が解放状態から半クラッチ状態に切り替わった場合には、図2のステップS16が実行され、アクセル開度に対応した動力がMG3から出力されるようにMG3が制御されている。
以上に説明したように、この第1の形態では、EVモードで車両1が発進する際には図3のルーチンが実行されて半クラッチ開始値が修正される。そのため、第1クラッチ20が解放状態から半クラッチ状態になるときのストローク量が経年変化しても、その変化したストローク量を半クラッチ開始値として車両制御装置30のRAMに記憶させることができる。そのため、EVモードでの車両1の発進させる場合にMG3から適切な時期に動力を出力させることができる。従って、車両1をスムーズに発進させることができる。
(第2の形態)
次に図5〜図7を参照して本発明の第2の形態に係る制御装置を説明する。なお、この形態においても車両1については図1が参照される。また、この形態でも車両制御装置30は図2のEV発進制御ルーチンを実行する。図5は、第2の形態において車両制御装置30が実行する半クラッチ開始値修正ルーチンを示している。図5のルーチンでは、図3のステップS24の代わりにステップS31〜S33が設けられている点が異なり、それ以外は図3と同じである。そのため、図5において図3と同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
図5のルーチンにおいて車両制御装置30はステップS23まで図3のルーチンと同様に処理を進める。ステップS23においてMG3の回転数が目標回転数から低下したと判定した場合はステップS31に進み、車両制御装置30はMG3の回転数が目標回転数から低下したときの第1クラッチ20のストローク量を検出する。続くステップS32において車両制御装置30は補正係数を算出する。この補正係数は、ストローク量の単位時間当たりの変化量(以下、単にストローク量の変化量と称することとがある。)、すなわち第1クラッチ20のストロークの加速度に基づいて算出される。図6は、ストローク量の変化量と補正係数との関係の一例を示している。この図に示したように、補正係数はストローク量の変化量が大きくなるほど小さくなる。なお、この図に示した関係は予め実験や数値計算等により求めて車両制御装置30のROMにマップとして記憶させておけばよい。そして、補正係数はそのマップを参照して算出すればよい。なお、補正係数には、0より大きく、かつ1以下の値が設定される。
次のステップS33において車両制御装置30は修正処理を実行する。この修正処理では、以下の(1)式にて新しい半クラッチ開始値を算出し、その後算出した半クラッチ開始値を車両制御装置30のRAMに記憶させる。その後、今回のルーチンを終了する。なお、(1)式中の「Sn」は今回検出したストローク量であり、「So」は車両制御装置30に記憶されている半クラッチ開始値である。また、「α」は補正係数を示している。そして、「S」が今回算出された新しい半クラッチ開始値を示している。
S=So+((Sn−So)×α) ・・・(1)
以上に説明したように、第2の形態では、ストローク量の変化量に基づいて補正係数を設定し、その補正係数に基づいて新しい半クラッチ開始値を算出する。運転者がクラッチペダルCPの踏み込みを急に解除した場合には、第1クラッチ20が解放状態から半クラッチ状態になったときのストローク量を検出し難くなる。この場合、誤ったストローク量を検出するおそれがある。この形態では、このような場合には補正係数に小さい値が設定される。そのため、新しい半クラッチ開始値に対して今回検出されたストローク量が反映され難くなる。これにより半クラッチ開始値の誤った修正が行われることを抑制できる。
なお、補正係数は、ストローク量の変化量に限らず、第1クラッチ20のストロークの速度や第1クラッチ20の動きの複雑さに基づいて設定してもよい。なお、第1クラッチ20の動きの複雑さとは、クラッチペダルCPが小刻みに踏み込まれたり戻されたりして第1クラッチ20が解放状態と半クラッチ状態とに何回も切り替わることである。この複雑さは、例えばストロークの移動方向が切り替わった回数を参照して判定すればよい。
図7は、ストロークの速度又は第1クラッチ20の動きの複雑さと、補正係数との関係の一例を示している。この図に示したように、ストロークの速度が大きいほど、動きの複雑さが複雑になるほど補正係数には小さい値が設定される。
なお、上述した各形態では、第1クラッチ20のストローク量に基づいて第1クラッチ20の状態が解放状態から半クラッチ状態に切り替わったか否か判定しているが、この判定に使用する物理量はストローク量に限定されない。一対の係合部材21、22の係合度合と相関関係を有する種々の物理量を用いてよい。例えば、クラッチペダルCPの戻し量や油圧回路23の油圧も、一対の係合部材21、22の係合度合と相関関係を有している。そのため、これらを用いて第1クラッチ20の状態が解放状態から半クラッチ状態に切り替わったか否か判定してもよい。この場合、第1クラッチ20の状態が解放状態から半クラッチ状態に切り替わったときのクラッチペダルCPの戻し量や油圧回路23の油圧が半クラッチ開始値として車両制御装置30のRAMに記憶される。
上述した各形態では、MG3が本発明の電動機に相当する。また、EVモードが本発明のモータ発進モードに相当する。図2のEV発進制御ルーチンを実行することにより車両制御装置30が本発明の制御手段として機能する。図3の半クラッチ開始値修正ルーチンを実行することにより車両制御装置30が本発明の修正手段として機能する。そして、半クラッチ開始値を記憶することにより車両制御装置30が本発明の記憶手段として機能する。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、本発明が適用されるハイブリッド車両には、モータ・ジェネレータの代わりに電動機が設けられていてもよい。
1 車両
2 内燃機関
3 モータ・ジェネレータ(電動機)
8 駆動輪
10 手動変速機
11 入力軸
12 出力軸
20 第1クラッチ(マニュアルクラッチ)
21 一方の係合部材
22 他方の係合部材
23 油圧回路
24 第2クラッチ(自動クラッチ)
30 車両制御装置(記憶手段、制御手段、修正手段)
CP クラッチペダル

Claims (3)

  1. 内燃機関と、前記内燃機関と自動クラッチを介して接続された電動機と、入力軸がマニュアルクラッチを介して前記電動機と接続されるとともに出力軸が駆動輪と動力伝達可能に接続された手動変速機と、を備え、
    前記マニュアルクラッチは、一方が前記電動機と連結されるとともに他方が前記入力軸と連結された一対の係合部材を有し、クラッチペダルの操作に応答して前記一対の係合部材の係合度合と相関関係を有する物理量が変化することにより前記一対の係合部材の状態が変化し、
    前記自動クラッチを前記内燃機関が前記電動機から切り離される解放状態に切り替えるとともに前記内燃機関を停止させ、前記電動機で前記駆動輪を駆動するモータ発進モードを実行可能なハイブリッド車両に適用され、
    前記マニュアルクラッチの前記一対の係合部材が互いに離れた解放状態から接触した状態に切り替わるときの前記物理量の値を半クラッチ開始値として記憶する記憶手段と、
    前記車両の停止中かつ前記モータ発進モードの実行中に、前記物理量の値が前記記憶手段に記憶されている半クラッチ開始値になった場合に、前記電動機からアクセル開度に応じた動力が出力されるように前記電動機を制御する制御手段と、
    前記車両の停止中であり、前記モータ発進モードの実行中であり、前記手動変速機がニュートラル状態以外の状態であり、かつ前記マニュアルクラッチの前記一対の係合部材が解放状態の場合に、前記電動機を所定の目標回転数で回転させ、前記電動機の回転数が前記目標回転数から低下したときの前記物理量の値に基づいて前記記憶手段に記憶されている半クラッチ開始値を修正する修正手段と、を備えている制御装置。
  2. 前記修正手段は、前記電動機の回転数が前記目標回転数から低下したときの前記物理量の値と前記記憶手段に記憶されている半クラッチ開始値との差に補正係数を掛けた修正値に基づいて前記記憶手段に記憶されている半クラッチ開始値を修正し、
    前記補正係数には、前記物理量の単位時間当たりの変化量が大きいほど小さい値が設定される請求項1の記載の制御装置。
  3. 前記物理量は、前記マニュアルクラッチのストローク量、前記クラッチペダルと前記マニュアルクラッチとを接続する油圧回路の油圧、及び前記クラッチペダルの戻し量のいずれか一つである請求項1又は2に記載の制御装置。
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