JP2016097812A - 車両制御装置 - Google Patents

車両制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016097812A
JP2016097812A JP2014236627A JP2014236627A JP2016097812A JP 2016097812 A JP2016097812 A JP 2016097812A JP 2014236627 A JP2014236627 A JP 2014236627A JP 2014236627 A JP2014236627 A JP 2014236627A JP 2016097812 A JP2016097812 A JP 2016097812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
vehicle
clutch
input shaft
ecu
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014236627A
Other languages
English (en)
Inventor
高橋 知也
Tomoya Takahashi
知也 高橋
幸男 豊島
Yukio Toyoshima
幸男 豊島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2014236627A priority Critical patent/JP2016097812A/ja
Publication of JP2016097812A publication Critical patent/JP2016097812A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

【課題】エンジン停止走行からエンジン走行に円滑に移行することができる車両制御装置を提供すること。【解決手段】エンジンと、前記エンジンから入力された駆動力を変速して出力可能な変速機と、前記エンジンの出力軸と前記変速機の入力軸とを連結可能なクラッチと、前記変速機の入力軸回転数を検出する入力軸回転数センサと、を備えた車両を制御する車両制御装置であって、前記車両の走行中において、所定の条件が成立した場合に、前記クラッチを自動で開放するとともに、前記エンジンを停止させて前記車両を走行させ、前記エンジンを停止させた走行中において、前記入力軸回転数センサにより検出された入力軸回転数が所定値より大きくなった場合に、前記エンジンを再始動させ、前記クラッチを自動で係合させるように前記車両を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両制御装置に関する。
従来、自動で開放および係合を行うクラッチを備えた3ペダルのマニュアルトランスミッション(MT)車両が知られている。たとえば特許文献1には、車両の走行中にアクセルがオフされた場合、制御装置は、エンジンを停止するように制御する技術が記載されている。この技術によれば、運転者によってクラッチペダルが操作されなくても、クラッチが自動的に断状態になるように制御される。これにより、MT車両においては、レンジをニュートラルにすることなく慣性走行を行うことが可能になる。このような慣性走行はフリーラン走行とも呼ばれる。また、動力源としてエンジンとモータとを備えるハイブリッド車両であるMT車両においては、運転者のアクセル操作などに基づいて決定される要求駆動力に応じて、エンジンを停止してクラッチを自動的に断状態とし、モータを動力源として走行するEV走行に移行する制御を行う技術がある。なお、走行中にエンジンが停止中かつクラッチが断状態であるときにアクセルがオンされた場合、制御装置はエンジンを再始動させてクラッチを係合させる。
特開2011−069274号公報
しかしながら、このようなMT車両において、たとえば2速などの段数の低いギアを選択した状態でフリーラン走行またはEV走行等のエンジン停止走行を開始した場合、例えば次のような問題が生じる。すなわち、エンジン停止走行中に下り坂を通過する場合などのようにMT車両が加速し、車速が上がりすぎてしまうと、変速機の入力軸回転数が上昇しすぎてしまい、クラッチを円滑に係合させることができなくなるおそれがある。これによりエンジン停止走行からエンジン走行への円滑な移行が困難になるおそれがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、係合と開放とを自動的に切り換えるクラッチを備え、エンジン停止走行を自動で行う車両において、エンジン停止走行からエンジン走行に円滑に移行することができる車両制御装置を提供することにある。
本発明の一態様に係る車両制御装置は、エンジンと、前記エンジンから入力された駆動力を変速して出力可能な変速機と、前記エンジンの出力軸と前記変速機の入力軸とを連結可能なクラッチと、前記変速機の入力軸回転数を検出する入力軸回転数センサと、を備えた車両を制御する車両制御装置であって、前記車両の走行中において、所定の条件が成立した場合に、前記クラッチを自動で開放するとともに、前記エンジンを停止させて前記車両を走行させ、前記エンジンを停止させた走行中において、前記入力軸回転数センサにより検出された入力軸回転数が所定値より大きくなった場合に、前記エンジンを再始動させ、前記クラッチを自動で係合させるように前記車両を制御することを特徴とする。
本発明に係る車両制御装置によれば、係合と開放とを自動的に切り換えるクラッチを備え、エンジン停止走行を自動で行う車両において、入力軸回転数が所定値より大きくなった場合に、エンジンを再始動させ、クラッチを自動で係合させることにより、入力軸回転数が過度に上昇するのを防止できるので、エンジン停止走行からエンジンを利用した走行への移行を円滑に実行することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1による車両制御装置が適用される車両および車両制御装置の構成を示す模式図である。 図2は、実施の形態1による車両制御装置が実行する制御方法を示すフローチャートである。 図3は、実施の形態1による車両制御装置が実行する制御方法を示すタイミングチャートである。 図4は、本発明の実施の形態2による車両制御装置が適用される車両および車両制御装置の構成を示す模式図である。 図5は、実施の形態2による車両制御装置が実行する制御方法を示すタイミングチャートである。 図6は、本発明の実施の形態3による車両制御装置が適用される車両および車両制御装置の構成を示す模式図である。
以下に、本発明の実施の形態に係る車両制御装置について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、下記の実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものまたは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施の形態1〕
〔車両の構成〕
まず、本発明の実施の形態1による車両制御装置が適用される車両の構成について説明する。図1は、実施の形態1による車両制御装置が適用される車両および車両制御装置の構成を示す模式図である。図1に示すように、この実施の形態による車両1は、エンジン(ENG)11、クラッチ12、および有段変速機(MT)13を主な構成要素として備える。
エンジン11は、車両1の動力源として機能する。エンジン11には、エンジンの回転数を計測するエンジン回転数センサ11aが設けられている。エンジン11は、クラッチ12を介して有段変速機13に連結されている。エンジン11の出力トルクは、クラッチ12を介して有段変速機13に入力され、差動機構14などを介して有段変速機13から駆動輪15に伝達される。
クラッチ12は、たとえば摩擦係合式のクラッチ装置から構成されている。クラッチ12は、係合または開放されることによってエンジン11と有段変速機13との間の動力伝達経路を接続または遮断する。クラッチ12は、運転者によるクラッチペダル16の操作に応じて係合状態と開放状態との間で切り換えられる。
有段変速機13は、運転者によるシフト操作部17の操作に応じてシフトポジションに対応する変速を実行する。この有段変速機13には、有段変速機13の入力軸の回転数を計測する入力軸回転数センサ13aが設けられている。有段変速機13の入力軸に入力されたエンジン11の回転は、有段変速機13において変速され、差動機構14を介して車両1の駆動輪15に伝達される。
〔車両制御装置の構成〕
次に、本発明の実施の形態1による車両制御装置の構成について説明する。図1に示すように、本発明の実施の形態1による車両制御装置20は、クラッチペダルセンサ21、シフトポジションセンサ22、電子制御ユニット(Electronic Control Unit:ECU)23、クラッチアクチュエータ24、ブレーキペダルセンサ25、アクセルペダルセンサ26、および車速センサ27を備える。
クラッチペダルセンサ21は、運転者によるクラッチペダル16の操作量を検出する。クラッチペダルセンサ21は、検出したクラッチペダル16の操作量を示す信号を、ECU23に出力する。
ブレーキペダルセンサ25は、運転者によるブレーキペダル18の操作量を検出する。ブレーキペダルセンサ25は、検出したブレーキペダル18の操作量を示す信号を、ECU23に出力する。また、アクセルペダルセンサ26は、運転者によるアクセルペダル19の操作量を検出する。アクセルペダルセンサ26は、検出したアクセルペダル19の操作量を示す信号を、ECU23に出力する。ECU23は、入力された操作量に応じてエンジン11の出力を制御する。
シフトポジションセンサ22は、シフト操作部17のシフトポジションを検出する。シフトポジションセンサ22は、検出したシフトポジションを示す信号を、ECU23に出力する。車速センサ27は、車両1の車速を検出する。車速センサ27は、検出した車速を示す信号を、ECU23に出力する。
ECU23は、CPU、RAM、ROM、およびインターフェース等を含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路によって構成されている。ECU23の機能は、CPUがROMからRAM内にロードした制御プログラムを実行して、CPUの制御に基づいて車両1内の各種装置を動作させるとともに、RAMやROM内のデータの読み出しおよび書き込みを行うことによって、実現される。制御手段としてのECU23は、上述のように構成された車両1内における各種センサ類の情報に基づいて、エンジン11、有段変速機13、およびクラッチアクチュエータ24を総合的に制御する。
クラッチアクチュエータ24は、クラッチペダルセンサ21からの信号に基きECU23から入力される指令に応じて、クラッチ12への油圧の流入および流出を制御する。これによって、クラッチアクチュエータ24は、クラッチ12の状態を係合状態と開放状態との間で切り換える。また、クラッチアクチュエータ24は、ECU23から入力される指令に基づいて、クラッチ12の係合状態と開放状態との切り換えを自動で実行可能に構成されている。すなわち、ECU23は、必要に応じて、運転者のクラッチペダル16の操作とは異なるようにクラッチ12を動作させることも可能である。たとえば、EUC23によってクラッチアクチュエータ24を制御することによって、運転者のクラッチペダル16の動作に対して、フリーラン走行が可能になるように、クラッチ12の開放側のみ制御可能な構成としても良い。
以上のように構成された車両制御装置20は、以下に説明する制御処理を実行する。これによって、自動でフリーラン走行を行う車両1において、その状態をフリーラン走行からエンジン走行に円滑に移行させる。
本発明の実施の形態1による車両制御装置20の制御方法について、図2および図3を参照しつつ説明する。図2および図3はそれぞれ、本発明の実施の形態1による車両制御装置の制御方法を示すフローチャートおよびタイミングチャートである。なお、以下の説明では、車両1は下り坂を加速しながら走行しているとする。
図2に示すフリーラン走行の制御方法のフローチャートは、車両1の走行状態がエンジン走行になったタイミングで開始となる。このフリーラン制御処理は、車両1のイグニッションスイッチがオン状態である間、所定の制御周期ごとに繰り返し実行される。
図2に示すように、まず、車両1におけるフリーラン制御処理においては、ステップST1において、ECU23がアクセルペダル19のオンオフを判定する。すなわち、アクセルペダルセンサ26から出力されたアクセルペダル19の操作量を示す信号に基づいて、ECU23はアクセルペダル19が踏み込まれたか否かを判断する。そして、アクセルペダル19の操作量が所定値以上である場合、ECU23は、アクセルペダル19が踏み込まれている(オン:ON)と判定して(ステップST1:No)、一連のフリーラン制御処理を終了する。一方、アクセルペダル19の操作量が所定値未満である場合、ECU23は、アクセルペダル19が踏み込まれていない(オフ:OFF)と判定して(ステップST1:Yes)、ステップST2に移行する。
そして、ステップST2においては、ECU23が、クラッチペダル16のオンオフを判定する。すなわち、ECU23は、クラッチペダルセンサ21から出力されたクラッチペダル16の操作量を示す信号に基づいて、クラッチペダル16が開放されたか否かを判断する。そして、クラッチペダル16の操作量が所定値以上である場合、ECU23は、クラッチ12が開放されたと判定して(ステップST2:No)、一連のフリーラン制御処理を終了する。一方、クラッチペダル16の操作量が所定値未満である場合、ECU23は、クラッチ12が係合していると判定して(ステップST2:Yes)、ステップST3に移行する。これらのステップST1,ST2によってフリーラン実行条件判定が行われる。ここで、図3は、運転者が、アクセルペダル19をオフにし、ブレーキペダル18およびクラッチペダル16を操作しない場合の例を示す。
ステップST3においては、ECU23は、自動的にクラッチ12を開放する。これにより、エンジン11と有段変速機13との連結が解除されて、駆動輪15はフリーラン走行状態になる。その後、ステップST4に移行して、ECU23は、エンジン11に対する燃料の噴射を停止して、エンジン11を停止する。その後、ステップST5に移行する。これらのステップST3,ST4によってフリーラン実行制御が行われる。なお、図2に示すステップST3,ST4は同時に行っても良く、ステップST4をステップST3の前に行っても良い。この時点において、車両1は、図3中の時刻T=T11の時点以降に示すように、エンジン11の回転数は急速にて0まで低下する。そして、車両1はフリーラン走行に移行するが、下り坂のため車両1はそのまま加速を続けるため、車両の加速度を示す車両Gは正の値である。
ステップST5において、ECU23は、入力軸回転数を算出する。なお、入力軸回転数以外にも、車両1の車速と有段変速機13におけるギア段とから決定されるパラメータを算出しても良い。また、入力軸回転数センサ13aが計測した入力軸回転数を、ECU23に入力しても良い。ここで、図3に示すように、クラッチ12が開放されてエンジン11が停止した後も、入力軸回転数は上昇を続ける。
つづいて、ステップST6において、ECU23は、算出した入力軸回転数が所定値Nより大きいか否か判定する。ここで、この所定値Nは、固定値であっても良く、シフト操作部17によって選択されているシフトポジション(ギア段)および車速センサ27により検出される車両1の車速に対応する変数値であっても良い。また、所定値Nは、エンジン11の最高回転数Nemaxよりも小さい値である。そして、ECU23が算出した入力軸回転数が所定値Nより大きい値(図3中、時刻T=T12時点)になった場合(ステップST6:Yes)、ステップST9に移行する。ステップST9については、後述する。一方、算出した入力軸回転数が所定値N以下である場合(ステップST6:No)、ステップST7に移行する。
ステップST7において、ECU23は、ステップST1と同様にして、アクセルペダル19のオンオフを判定する。そして、ECU23は、アクセルペダル19が踏み込まれたと判定した場合(ステップST7:Yes)、後述するステップST9に移行する。一方、ECU23が、アクセルペダル19が踏み込まれていないと判定した場合(ステップST7:No)、ステップST8に移行する。
ステップST8において、ECU23は、ステップST2と同様にして、クラッチペダル16のオンオフを判定する。そして、ECU23は、クラッチペダル16がオフであると判定した場合(ステップST8:No)、上述したステップST5に復帰して、ステップST5以降の処理を再度実行する。一方、ECU23は、クラッチペダル16がオンであると判定した場合(ステップST8:Yes)、ステップST9に移行する。これらのステップST7,ST8によってフリーラン終了条件判定が行われる。
そして、ステップST6、またはステップST7から移行されたステップST9において、ECU23は、クランキングを行いつつエンジン11内への燃料の噴射を開始する制御を行う。これによって、図3における時刻T=T12から、エンジン11が再始動する。なお、クランキングには、スタータなどの周知の手段を用いることが可能である。ステップST9の後、ステップST10に移行する。
ステップST10において、ECU23は、クラッチアクチュエータ24を制御することによって、自動的にクラッチ12を係合させる。なお、ステップST10において、クラッチペダル16がオンにされている場合には、エンジン11の再始動のみを行い、クラッチ12を開放させておくようにしても良い。そして、図3における時刻T=T13において、エンジン11と有段変速機13とが完全に連結されて、フリーラン走行が終了する。図2に示すステップST9,ST10によってフリーラン終了制御が行われる。
なお、時刻T=T12〜T13では、車両Gが徐々に変化し、最終的にはエンジン11によるエンジンブレーキで減速するようにエンジン11の回転数やクラッチ12の係合状態を制御する。また、エンジン11が過回転とならず、かつ車両Gが急に変化しないように、入力軸回転数に応じて、またT12〜T13を調整して、エンジン11の回転数やクラッチ12の係合状態を制御する。また、上記のように、エンジン走行時とエンジン停止走行時とで駆動力が異なる場合は、その駆動力間をなめらかにつなぐように、エンジン11の回転数やクラッチ12の係合状態を制御する。
以上説明したように、この実施の形態1による車両制御装置によれば、車両制御装置20が実行する制御のステップST6において、入力軸回転数が所定値Nより大きくなった場合(ステップST6:Yes)、ステップST9,ST10に順次移行し、ECU23が自動的にエンジン11を再始動させてクラッチ12を係合させている。これにより、入力軸回転数が過度に上昇することなく、クラッチ12を係合できるので、シフトポジションが低いギア段に選択されていた場合であっても、フリーラン走行からエンジン走行への切り替えを円滑に行うことができる。さらに、入力軸回転数が過度に上昇する前にクラッチ12を係合させていることにより、クラッチ12にかかる負荷を低減できるので、クラッチ12の劣化を抑制できる。また、同じ車速でも選択されているシフトポジションが高いギア段の場合、低いギア段の場合に比して、フリーラン走行からエンジン走行への移行を円滑に行うことができる。このような場合には、ステップST6における入力軸回転数の所定値Nを大きくしても良い。そのため、たとえば特許文献1に記載されている、フリーラン走行の終了判定を車速により行う場合に比して、フリーラン走行の継続距離を大幅に長くすることができ、燃費のより一層の向上を図ることができる。
〔実施の形態2〕
次に、本発明の実施の形態2による車両制御装置が適用される車両の構成について説明する。図4は、実施の形態2による車両制御装置が適用される車両および車両制御装置の構成を示す模式図である。図4に示すように、この実施の形態による車両1Aは、エンジン11と有段変速機13との間に、インバータを備えた回転機30を設けたハイブリッド車両である。また、エンジン11と回転機30との間、回転機30と有段変速機13との間には、それぞれクラッチ12A、12Bが設けられている。すなわち、エンジン11は、クラッチ12A、12Bを介して有段変速機13に連結されている。
回転機30は、不図示の蓄電池から電力を供給されて力行駆動を行う電動機(モータ)としての機能と、回生駆動を行って蓄電池を充電する発電機(ジェネレータ)としての機能と、を有する電動発電機(モータ/ジェネレータ:MG)である。回転機30の駆動状態は、ECU23が回転機30のインバータに対して駆動状態を指示する指令を送ることにより制御される。
クラッチ12Aは、係合または開放されることによってエンジン11と回転機30との間の動力伝達経路を接続または遮断する。クラッチ12Aは、ECU23から入力される指令に基づいて、クラッチアクチュエータ24により、係合状態と開放状態との間で切り換えられる。また、クラッチアクチュエータ24は、クラッチ12Aの係合状態と開放状態との切り換えを自動で実行可能に構成されている。
クラッチ12Bは、係合または開放されることによって回転機30と有段変速機13との間の動力伝達経路を接続または遮断する。クラッチ12Bは、運転者によるクラッチペダル16の操作に応じて係合状態と開放状態との間で切り換えられるものであり、クラッチペダル16とは油圧機構やリンクなどにより接続されている。
車両制御装置20において、ECU23は、運転者によるアクセルペダル19の操作量と、有段変速機13の入力軸回転数に応じて、運転者の要求する車速を達成するための要求駆動力を算出する。ECU23は、算出した要求駆動力に応じて、エンジン11を停止し、回転機30の出力を駆動力として走行するEV走行と、エンジン11の出力を駆動力として走行するエンジン走行とを自動的に切り替える制御を行うことができる。なお、ECU23は、EV走行時にはクラッチ12Aを開放し、エンジン走行時にはクラッチ12Aを係合させるようにクラッチアクチュエータ24を制御する。
車両制御装置20は、以下に説明する制御処理を実行する。これによって、自動でEV走行を行う車両1Aにおいて、その状態をEV走行からエンジン走行に円滑に移行させる。
本発明の実施の形態2による車両制御装置20の制御方法について、図5を参照しつつ説明する。図5は、本発明の実施の形態2による車両制御装置の制御方法を示すタイミングチャートである。また、本制御方法については図2のフローチャートも適宜参照して説明を行う。なお、以下の説明では、車両1Aは加速しながら走行しているとする。
EV走行の制御方法のフローチャートは、車両1Aの走行状態がエンジン走行になったタイミングで開始となる。このEV制御処理は、車両1Aのイグニッションスイッチがオン状態である間、所定の制御周期ごとに繰り返し実行される。
まず、車両1AにおけるEV制御処理においては、ECU23は、EV走行条件が成立するか否かを判定する。すなわち、ECU23は、運転者によるアクセルペダル19の操作量と、有段変速機13の入力軸回転数に応じて、要求駆動力を算出する。そして、算出した要求駆動力がエンジン走行条件に対応する場合は、EV制御条件を終了する。一方、図5に示すように、時刻T=T21の時点でアクセルペダル19の操作量が減少し、算出した要求駆動力においてEV走行条件が成立すると、ECU23は回転機30を力行駆動させ、図2のステップST2〜ステップST4に相当する処理を行う。すなわち、ECU23は、自動的にクラッチ12Aを開放し、エンジン11を停止する。これにより、エンジン11と有段変速機13との連結が解除されて、車両1AはEV走行に移行する。この時点において、車両1Aは、図5中の時刻T=T21の時点以降に示すように、エンジン11の回転数は急速にて0まで低下する。そして、車両1AはEV走行に移行するが、車両Gは減少する。
つづいて、ECU23は、図2のステップST5と同様に、入力軸回転数を算出する。図5に示すように、クラッチ12Aが開放されてエンジン11が停止した後も、入力軸回転数は上昇を続ける。
つづいて、ECU23は、図2のステップST6と同様に、算出した入力軸回転数が所定値Nより大きいか否か判定する。そして、ECU23が算出した入力軸回転数が所定値Nより大きい値(図5中、時刻T=T22時点)になった場合、後述するエンジン走行へ移行する制御を行う。一方、算出した入力軸回転数が所定値N以下である場合、ECU23は、EV走行条件が成立するか否かを判定する。そして、ECU23は、EV走行条件が成立すると判定した場合、入力軸回転数を算出するステップに復帰して、それ以降の処理を再度実行する。一方、ECU23は、EV走行条件が成立しないと判定した場合、後述するエンジン走行へ移行する制御を行う。
そして、エンジン走行へ移行する場合は、ECU23は、クランキングを行いつつエンジン11内への燃料の噴射を開始する制御を行う。これによって、図5における時刻T=T22から、エンジン11が再始動する。さらに、ECU23は、クラッチアクチュエータ24を制御することによって、自動的にクラッチ12Aを係合させる。そして、図5における時刻T=T23において、エンジン11と有段変速機13とが完全に連結されて、EV走行が終了する。
上記のように、エンジン走行時とエンジン停止走行時とで駆動力特性が変わらない場合は、車両Gが変化しないように、エンジン11の回転数やクラッチ12の係合状態を制御する。
以上説明したように、この実施の形態2による車両制御装置によれば、入力軸回転数が過度に上昇することなく、クラッチ12Aを係合できるので、シフトポジションが低いギア段に選択されていた場合であっても、EV走行からエンジン走行への切り替えを円滑に行うことができ、さらに、クラッチ12Aの劣化を抑制できる。
〔実施の形態3〕
次に、本発明の実施の形態3による車両制御装置が適用される車両の構成について説明する。図6は、実施の形態3による車両制御装置が適用される車両および車両制御装置の構成を示す模式図である。図6に示すように、この実施の形態による車両1Bは、実施の形態2による車両1Aと同様に、エンジン11と有段変速機13との間に、インバータを備えた回転機30を設けたハイブリッド車両である。ただし、回転機30と有段変速機13との間にはクラッチが設けられておらず、エンジン11と回転機30との間には実施の形態1による車両1と同様のクラッチ12が設けられている。すなわち、エンジン11は、クラッチ12を介して有段変速機13に連結されている。なお、回転機30の位置は、クラッチ12よりも駆動輪15側であれば特に限定はされない。
本実施の形態3においても、車両制御装置20は、本実施の形態2と同様の制御処理を実行する。これによって、自動でEV走行を行う車両1Bにおいて、その状態をEV走行からエンジン走行に円滑に移行させる。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、本実施の形態による本発明の開示の一部をなす記述および図面により本発明は限定されることはない。上述した実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
1、1A、1B 車両
11 エンジン
11a エンジン回転数センサ
12、12A、12B クラッチ
13 有段変速機
13a 入力軸回転数センサ
14 差動機構
15 駆動輪
16 クラッチペダル
17 シフト操作部
18 ブレーキペダル
19 アクセルペダル
20 車両制御装置
21 クラッチペダルセンサ
22 シフトポジションセンサ
23 ECU
24 クラッチアクチュエータ
25 ブレーキペダルセンサ
26 アクセルペダルセンサ
27 車速センサ
30 回転機

Claims (1)

  1. エンジンと、前記エンジンから入力された駆動力を変速して出力可能な変速機と、前記エンジンの出力軸と前記変速機の入力軸とを連結可能なクラッチと、前記変速機の入力軸回転数を検出する入力軸回転数センサと、を備えた車両を制御する車両制御装置であって、
    前記車両の走行中において、所定の条件が成立した場合に、前記クラッチを自動で開放するとともに、前記エンジンを停止させて前記車両を走行させ、
    前記エンジンを停止させた走行中において、前記入力軸回転数センサにより検出された入力軸回転数が所定値より大きくなった場合に、前記エンジンを再始動させ、前記クラッチを自動で係合させるように前記車両を制御する
    ことを特徴とする車両制御装置。
JP2014236627A 2014-11-21 2014-11-21 車両制御装置 Pending JP2016097812A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014236627A JP2016097812A (ja) 2014-11-21 2014-11-21 車両制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014236627A JP2016097812A (ja) 2014-11-21 2014-11-21 車両制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016097812A true JP2016097812A (ja) 2016-05-30

Family

ID=56075970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014236627A Pending JP2016097812A (ja) 2014-11-21 2014-11-21 車両制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016097812A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012057131A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Fujifilm Corp 機能性フィルムの製造方法
JP2012091592A (ja) * 2010-10-25 2012-05-17 Toyota Motor Corp 車両用駆動システム
JP2012187962A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Toyota Motor Corp 車両制御装置
JP2012224243A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Aisin Aw Co Ltd 車両用駆動装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012057131A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Fujifilm Corp 機能性フィルムの製造方法
JP2012091592A (ja) * 2010-10-25 2012-05-17 Toyota Motor Corp 車両用駆動システム
JP2012187962A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Toyota Motor Corp 車両制御装置
JP2012224243A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Aisin Aw Co Ltd 車両用駆動装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107226079B (zh) 车辆以及用于车辆的控制方法
JP5648698B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
KR101651032B1 (ko) 프리휠링 엔진 정지 기능을 가진 차량의 구동 트레인을 작동하기 위한 방법, 제어장치 및 차량
EP3179125B1 (en) Vehicle control device, and vehicle control method
JP6197874B2 (ja) 車両の制御装置
JP5751335B2 (ja) エンジン始動システム
EP2949528B1 (en) Hybrid vehicle control device
WO2011135697A1 (ja) 車両の変速指示システム
JP6241424B2 (ja) 車両制御装置
JP2013208944A (ja) ハイブリッド車両
JP2014201220A (ja) ハイブリッド車の駆動制御装置
JP2014159207A (ja) ハイブリッド車両のエンジン始動制御装置
JP2016203871A (ja) 車両用エンジン始動制御システム
JP2013159330A (ja) ハイブリッド車両
JP5704339B2 (ja) 車両の微動制御装置
JP2013053727A (ja) 車両の動力伝達制御装置
JP6455231B2 (ja) 車両制御装置
JP2016097812A (ja) 車両制御装置
JP6036328B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6089951B2 (ja) ハイブリッド車の駆動制御装置
JP2013224058A (ja) ハイブリッド車両の発進制御装置
JP6076754B2 (ja) 内燃機関制御装置
JP2016097813A (ja) 車両制御装置
SE1550551A1 (sv) A method for shifting to a reverse gear in a hybrid vehicle,a hybrid vehicle, a computer program for shifting to a reve rse gear and a computer program product comprising program code.
JP2016141164A (ja) 車両制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180327

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181002