JP5961789B2 - マイクロ波ドップラセンサによる人体検出及び生体モニタ方法 - Google Patents

マイクロ波ドップラセンサによる人体検出及び生体モニタ方法 Download PDF

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Description

本発明は、マイクロ波ドップラセンサによって人体と呼吸を検出しモニタする方法に関し、特に低消費電流で常時人体を検知するとともに、体動と呼吸をモニタする方法に関する。
近年、バスルームやトイレでの中高年齢者や高年齢者の死亡が増加している。原因の多くは、心筋梗塞などに代表される循環器系疾患や、脳内出血、クモ膜下出血などの脳血管系疾患である。バスルームやトイレは、リビングルームなどと温度差があることが多く、暖かいリビングから寒いバスルームやトイレに移動すると身体が急激な温度変化にさらされ、血圧が急変し、循環器系疾患や、脳血管系疾患などにつながるおそれがある。また、入浴中の血圧低下による意識障害や、眠り込んで溺死するといったこともある。家族と同居している場合では、バスルームやトイレからいつまでも出てこなかったり、長時間物音がせずやけに静かであるといったことから家族が様子を見に行って気付くケースが多く、早期に発見された場合は、一命を取り留めると同時に後遺症も残らないか軽く済むことが多いが、時間が経過して発見された場合は、既に死亡していたり重い後遺症が残ったりしてしまうことが多い。ビジネスホテルなどの宿泊施設での場合は、宿泊者に上記した理由などによって異変が生じたとしても翌朝のチェックアウト時まで気付かれることはなく、チェックアウト時間を大幅に過ぎてもフロントに現れないことで初めて異変に気付く。このような場合では、既に死亡していることが多く、諸々の処理や対応などで暫く部屋が使用できなくなるなど、宿泊施設にとっても多大な損害が生じる。さらに、一人暮らしの高年齢者の孤独死が増加しており社会問題にもなっており、社会との接点の乏しさから周囲に気付かれることなく死亡し、相当の時間を経てからようやく発見されることが多い。
そこで、このような事故を防止するためにマイクロ波ドップラセンサを用いて生体情報をモニタするシステムが種々発明されている。マイクロ波ドップラセンサは、空間に向けてマイクロ波を送出して人体での反射波を受信し、人体が動いている場合にはドップラ効果により送信波と受信波の周波数に差が生じるので、この差を求める事により人体の体動や呼吸状態を検出できるものである。
例えば、特開2002−71825号公報(特許文献1)のマイクロ波利用人体検知装置は、システムキッチン、洗面台、トイレ、風呂、シャワーなどの住設機器にマイクロ波センサを設置して人体の存在と呼吸や心臓の鼓動などの生体情報を検出するものである。
また、特開2012−75861号公報(特許文献2)の安否監視装置は、一人住まいの高齢者など単独で生活を営む人の日々の生活状態や健康状態の異常などを検出し、総合的な身体状態を監視する安否監視装置で、マイクロ波ドップラセンサが出力するマイクロ波ドップラシフト信号を用いて体動数と呼吸数とを算出し、これら2つの上方の組み合わせである安否パターンから被検者の安否を監視することで、大きな体動を伴わない状況下での安否判別が可能になると共に被験者の状態も検出することができるものである。また、当該文献の請求項6によれば、前記マイクロ波ドップラセンサと前記体動呼吸検出手段とがセンサユニットとして形成され、前記安否パターン判定部と前記安否報知手段とが、前記センサユニットとは別体のサーバに備えられ、前記センサユニットと前記サーバとは、有線または無線の通信回線で結ばれて安否確認のメッセージや通話を行うことができるものである。
特開2002−71825号公報 特開2012−75861号公報
特許文献1に示されたマイクロ波利用人体検知装置は、マイクロ波ドップラセンサの特性を利用してマイクロ波を常時送出して人体の存在、呼吸や鼓動などの生体情報を検出するものであるが、単にマイクロ波ドップラセンサをシステムキッチン、洗面台、トイレ、風呂、シャワーなどの住設機器に組み込み、日常の生活シーンで生体情報を検出するといったマイクロ波ドップラセンサを用いて呼吸や鼓動などの生体情報を検知する一般的な技術が示されているものである。
特許文献2に示された安否監視装置は、前記した特許文献1と同様に、基本的な構成において被検者にマイクロ波を常時送出して照射し、そのドップラシフトした反射波から、被検者の体動と呼吸とを検出し、所定時間内の体動数と呼吸数とから被検者の安否を監視するといったマイクロ波ドップラセンサを用いて呼吸や鼓動などの生体情報を検知する一般的な技術であり、さらに、有線または無線の通信回線で安否確認のメッセージや通話を行うことができるといったことも一般的な技術である。
ところで、前記した特許文献1及び2では、何れも装置を動作させるために電源が必要であるが、どのようにして電源を得るかの記載は特にない。このような装置は、人体の生体情報を検知するためにマイクロ波を常時送出させておくことが必要であり、装置には電源が常時(24時間365日)供給される。装置への電源供給手段としては、設置場所に引かれたAC(交流)電源から電力を得て装置内部の電源回路で適宜DC(直流)などに変換して用いる方法が一般的に用いられる。AC(交流)電源から電力を得る場合で、特に循環器系・脳血管系疾患の発生例や死亡例の多いバスルームへの装置の設置においては特段の注意が必要である。バスルームは、シャワーなどの飛沫、湯気や外気との温度差による結露、湿気などの水気が多いため、漏電や感電事故の危険を伴い、設置工事においては、施工上の細心の注意や配慮が必要となり設置コストも大きい。また、装置を動作させるため常時(24時間365日)電源の供給が必要であり、消費電流がそれほど大きくないとはいえ、電気代の負担も相応に考えておく必要がある。
また、一次電池(乾電池)や二次電池(充電式電池)などの電池を電源として用いることも容易に想定できるが、前記した特許文献1及び2のような構成においては、マイクロ波を常時送出させているので消費電流が大きい。故に電池を使用した場合は、短時間で消耗して交換や充電頻度が高くなり、気付いたら電池切れで動作していなかったといった事態に陥ることが容易に想定される。また、特許文献1及び2においては、装置の動作のための消費電流をよくよく小さくすることについての目的や説明は一切ない。
そこで本発明は、前記課題を解決するために、マイクロ波ドップラセンサの動作のための消費電流を最小限として装置の電源を電池とすることを可能として、事故の多いバスルームへの設置をユーザー自身が容易に行うことができるとともに、確実に人体と呼吸を検出してモニタする方法を提供することを目的とするものである。
上記課題は本発明の請求項1によれば、マイクロ波ドップラセンサを用いて居住空間の人体を検出し、人体の体動や呼吸を検知して生体情報をモニタする装置において、該装置が電源オンで人体の有無を検出するための待機時は、該マイクロ波ドップラセンサからマイクロ波をパルス変調として間隔をおいて送出して低消費電流で人体有無のモニタをし、人体の検出後の一定時間内に再び人体を検出しなかったときは、該マイクロ波ドップラセンサから送出されるマイクロ波をパルス変調から無変調連続波に切り換えて連続して送出してさらに詳細に人体の体動と呼吸をモニタすることで解決される。
上記課題は本発明の請求項2によれば、マイクロ波ドップラセンサを用いて居住空間の人体を検出し、人体の体動や呼吸を検知して生体情報をモニタする装置において、
(a)該装置が電源オンで人体の有無を検出するための待機時は、該マイクロ波ドップラセンサからマイクロ波をパルス変調として間隔をおいて送出して低消費電流で人体の有無のモニタをし、
(b)該パルス変調で間隔をおいて送出されるマイクロ波が一定時間内に所定の回数以上人体を検出したときに人体有りと判定し、
(c)人体有りの判定後、該パルス変調で間隔をおいて送出されるマイクロ波が一定時間内に再び人体を検出しなかったとき、該マイクロ波ドップラセンサから送出されるマイクロ波をパルス変調から無変調連続波に切り換えて連続して送出することでさらに詳細に人体の体動と呼吸をモニタし、
(d)マイクロ波を無変調連続波に切り換えて連続して送出することで、さらに詳細に人体の体動と呼吸をモニタして体動と呼吸が検出されなかったときは、人体無しと判定して該マイクロ波ドップラセンサから送出されるマイクロ波を無変調連続波からパルス変調に切り換えて間隔をおいて送出して低消費電流で人体のモニタをする待機時の状態に戻り、
(e)他方(d)で、マイクロ波を無変調連続波に切り換えて連続して送出することで、さらに詳細に人体の体動と呼吸をモニタして体動と呼吸が検出されたときは、人体有りかつ異常なしと判定して無変調連続波を継続して送出することで引き続き詳細に人体の体動と呼吸のモニタを継続し、
(f)(e)で、引き続き詳細に人体の体動と呼吸のモニタ中に、人体の体動と呼吸の検出が消失したときは、人体無しと判定して該マイクロ波ドップラセンサから送出されるマイクロ波を無変調連続波からパルス変調に切り換えて間隔をおいて送出して低消費電流で人体のモニタをする待機時の状態に戻り、
(g)他方(e)で、引き続き詳細に人体の体動と呼吸のモニタ中に、体動の検出が消失し呼吸だけが検出されたときは、人体に異常有りと判定し、
(h)該装置に備えられた近距離無線通信手段によってアラーム信号を送出して外部に異常事態を通報することを、
前記(a)〜(h)の順で行うことで解決される。
マイクロ波ドップラセンサを用いて居住空間の人体を検出し、人体の体動や呼吸を検知して生体情報をモニタする装置において、該装置が電源オンで人体の有無を検出するための待機時は、該マイクロ波ドップラセンサからマイクロ波をパルス変調として間隔をおいて送出して低消費電流で人体有無のモニタをし、人体の検出後の一定時間内に再び人体を検出しなかったときは、該マイクロ波ドップラセンサから送出されるマイクロ波をパルス変調から無変調連続波に切り換えて連続して送出してさらに詳細に人体の体動と呼吸をモニタすることで、バスルームやトイレで体動がなく呼吸だけしている状態、すなわち寝込んでしまったか、意識を失ってしまったかの状態に陥ったとき、外部に異常事態を通報して早期に救出や救命処置を施すことで死亡や重度の後遺症を残す率を低減することができる。また、該装置の待機時においては、マイクロ波ドップラセンサから送出されるマイクロ波をパルス変調として間隔をおいて送出するので、消費電流を極めて小さくすることを実現した。これによって、装置の電源を電池式として常時オンの状態であっても、半年から1年程度、長期間駆動させることができ、バスルームなど水気の多い場所であっても、感電や漏電の危険なく一般ユーザーが容易に設置することが可能となる。
マイクロ波ドップラセンサによる呼吸検出及び生体モニタ方法のブロック図である。 待機時に送出されるマイクロ波のパルス変調の波形図である。 待機時に一時的に人体を検出したときのマイクロ波のパルス変調の波形図である。 人体を検出したときのマイクロ波の状態を示す波形図である。 人体を検出したときのマイクロ波の状態を示す波形図である。 人体を検出したときのマイクロ波の状態を示す波形図である。 本体の外観の一例を示した図である。
発明を実施させるための形態
以下、本発明の第1の実施例を、図面を参照して説明する。図1は、マイクロ波ドップラセンサによる呼吸検出及び生体モニタ方法のブロック図である。本体(1)は、ドップラモジュール(2)と制御回路(3)から構成される。ドップラモジュール(2)は、10.525GHzのマイクロ波の送受信回路と伝送路とからなるマイクロ波回路を基板に配設して構成される。制御回路(3)は、増幅回路(3a)、デジタルシグナルプロセッサ(3b)、ローパスフィルタ(3c)から構成され、ドップラモジュール(2)で検知した人体やその体動(身体の動き)及び呼吸をモニタし、体動及び呼吸の所定の検知パターンをモニタする。なお、本発明において制御回路(3)は、ドップラモジュール(2)で検知した人体及びその体動と呼吸をモニタするとともに、所定の体動及び呼吸の検知パターンをモニタするための回路としての一例を表したものであり、回路構成を特に限定するものではなく他の回路構成であっても良い。
本発明においては、ドップラモジュール(2)から送出されるマイクロ波の送出波形を、人体の有無を検出するための待機時と、待機時に人体検出後とで切り換えることを大きな特徴としている。なお、待機時とは、本体(1)の電源がオンで動作している状態において、人体の有無をモニタしている状態のことをいう。また以降の説明においては、本体(1)をバスルームに装着したものとして説明をする。
図2は、ドップラモジュール(2)から送出される待機時のマイクロ波の波形図で、10秒に1回マイクロ波をパルス変調で間隔をおいて送出していることが示されている。なお、図2においては、10秒に1回パルス変調を送出するように設定しているが、重要なことはパルス変調で間隔をおいて送出するということであって、装置の設計において5秒に1回に送出するとか8秒に1回に送出するとか特に限定をするものではなく、人体の有無を検出する上で支障のない適宜な間隔とすればよい。このように待機時にマイクロ波をパルス変調で間隔をおいて送出することによって、極めて小さな消費電流で人体有無のモニタをすることができるのである。
バスルームに人間が入ったときの行動は、おおむね次のパターンに当てはまる。
(1)何かを取りに入る、湯加減を見る、浴槽を洗うなどバスルームに入ってすぐに退出するとき。
(2)バスルームに入ってシャワーを浴びる、浴槽につかるなど入浴するとき。
図3は、待機時の人体有無のモニタ中に、一時的に人体を検出したときのマイクロ波の波形図である。待機時に10秒ごとに間隔を開けて送出されるパルス変調のマイクロ波の約2分程度の間に2回ほど人体を検出しているがその後検出が無いために、継続してマイクロ波をパルス変調で送出して人体有無のモニタをしている状態である。図3に示されるような波形図は、前述(1)の何かを取りに入る、湯加減を見る、浴槽を洗うなどバスルームに入ってすぐに退出するときの行動パターンがあてはまり、その状態を示すものである。先ずは、人体有無のモニタをする待機時においては、マイクロ波をパルス変調で送出することで極めて小さな消費電流で人体有無のモニタをするのである。人体の有無だけを検出する待機時には、詳細に人体の体動と呼吸をモニタすることができる無変調連続波で常時マイクロ波を送出し続けて無駄な電流を消費する必要はまったくないのである。
図4は、人体を検出したときのマイクロ波の状態を示す波形図である。図4の状態を詳細に説明する。待機時に10秒ごとに間隔を開けて送出されるパルス変調のマイクロ波の約3分の間に5回人体を検出しているが、人体を数回断続的に検出したことをもってまずは人体有りと判定する。そして、一定時間内(図4においては約2分間)に再び人体を検出しなかったので、該マイクロ波ドップラセンサから送出されるマイクロ波をパルス変調から無変調連続波に切り換えることで連続して送出し、さらに詳細に人体の体動と呼吸をモニタする。その結果、人体の体動も呼吸も検出しなかったので人体無しと判定して再びマイクロ波を低消費電流のパルス変調に切り換えて送出して人体有無のモニタをする待機時に戻った状態を示すものである。このようなケースも前述(1)の何かを取りに入る、湯加減を見る、浴槽を洗うなどバスルームに入ってすぐに退出するときの行動パターンがあてはまり、その状態を示すものである。なお、図4の波形図において人体の検出後に突然死した場合も、同じ波形図として表され、人体無しと判定することになってしまう。しかしながら、本発明にあっては如何に早期に救出や救命処置を施すことで死亡や重度の後遺症を残す率を低減することを主眼としているため突然死した場合は処置の施しようがなく敢えて死亡の判定をすることは省略した。
図5は、人体を検出したときのマイクロ波の状態を示す波形図である。図5の状態を詳細に説明する。待機時に10秒ごとに間隔を開けて送出されるパルス変調のマイクロ波の約3分の間に5回人体を検出しているが、人体を数回断続的に検出したことをもってまずは人体有りと判定する。そして、一定時間内(図5においては約2分間)に再び人体を検出しなかったので、該マイクロ波ドップラセンサから送出されるマイクロ波をパルス変調から無変調連続波に切り換えることで連続して送出し、さらに詳細に人体の体動と呼吸をモニタする。その結果、人体の体動と呼吸が同時に検出されているので人体有りかつ人体に異常無しとして判定する。その後、体動と呼吸が検出されなくなったので人体の存在はいなくなったものとして判定し、再びマイクロ波を低消費電流のパルス変調に切り換えて送出して人体有無のモニタをする待機時に戻った状態を示すものである。このようなケースは、前述(2)のバスルームに入ってシャワーを浴びる、浴槽につかるなど入浴するときの行動パターンがあてはまり、その状態を示すものである。まず、パルス変調でバスルームに入って湯を浴びる身体を洗うなどの動作で人体有りの検出をする。具体的には3分程度の間に数回(図では5回)体動を検出したことをもって人体有りと判定をする。そして浴槽に浸かりある程度静かにじっとすることで体動が無くなり、体動をパルス変調で検出しない空白の時間が生じることをもってマイクロ波の送出をパルス変調から無変調連続波に切り換えて詳細に体動と呼吸をモニタする。このとき体動と呼吸が検出されれば人体は正常に浴槽につかっている状態であるので異常なしと判定する。この間モニタされている人体は、浴槽から出て身体を洗ったり、洗髪したりすることで体動と呼吸が検出されるので継続して人体は正常という判定を続ける。そして、一連の入浴が終了してバスルームを出て体動と呼吸が検出されなくなったときをもって人体がバスルームから退出したと判断し、マイクロ波の送出波形を、無変調連続波から低消費電流のパルス変調に切り換えて人体有無のモニタをする待機時に戻る。
図6は、人体を検出したときのマイクロ波の状態を示す波形図である。図6の状態を詳細に説明する。待機時に10秒ごとに間隔を開けて送出されるパルス変調のマイクロ波の約3分の間に5回人体を検出しているが、人体を数回断続的に検出したことをもってまずは人体有りと判定する。そして一定時間内(図6においては約1分間)に再び人体を検出しなかったので、該マイクロ波ドップラセンサから送出されるマイクロ波をパルス変調から無変調連続波に切り換えることで連続して送出し、さらに詳細に人体の体動と呼吸をモニタする。その結果、最初は体動と呼吸が同時に検出されているので人体有りでかつ異常無しと判定していたが、途中で体動が全く検出されなくなった。これをもって人体に異常有りとの判定をして近距離無線通信部(5)から外部へ異常事態を通報する状態を示すものである。また、図示していないが異常のある人体が救出されるなどしてバスルームから退出して体動と呼吸の両方が検出されなくなったとき人体の存在はいなくなったものとして判定し、マイクロ波の送出波形を、無変調連続波から低消費電流のパルス変調に切り換えて送出して人体有無のモニタをする待機時に戻ることになる。このようなケースは、実際の入浴中、浴槽の中で寝込んでしまい体動がなくなったこと、あるいは何らかの異変で失神し体動が無くなったことを意味する。このような状態では、体動はなくなるものの呼吸は継続するので、体動だけが消失した段階で人体に異常有りと判定して異常事態を外部に通報して早期に救出や救命処置を施すことで死亡や重度の後遺症を残す率を低減することができる。また、単に浴槽で寝込んでしまった場合であっても通報によって第三者が声がけして起こすことができるので溺死の危険を回避することができる。
以上で説明した図2から図6は以下に示す(a)から(h)の順で行われることを示したものである。
(a)該装置が電源オンで人体の有無を検出するための待機時は、該マイクロ波ドップラセンサからマイクロ波をパルス変調として間隔をおいて送出して低消費電流で人体の有無のモニタをし、
(b)該パルス変調で間隔をおいて送出されるマイクロ波が一定時間内に所定の回数以上人体を検出したときに人体有りと判定し、
(c)人体有りの判定後、該パルス変調で間隔をおいて送出されるマイクロ波が一定時間内に再び人体を検出しなかったとき、該マイクロ波ドップラセンサから送出されるマイクロ波をパルス変調から無変調連続波に切り換えて連続して送出することでさらに詳細に人体の体動と呼吸をモニタし、
(d)マイクロ波を無変調連続波に切り換えて連続して送出することで、さらに詳細に人体の体動と呼吸をモニタして体動と呼吸が検出されなかったときは、人体無しと判定して該マイクロ波ドップラセンサから送出されるマイクロ波を無変調連続波からパルス変調に切り換えて間隔をおいて送出して低消費電流で人体のモニタをする待機時の状態に戻り、
(e)他方(d)で、マイクロ波を無変調連続波に切り換えて連続して送出することで、さらに詳細に人体の体動と呼吸をモニタして体動と呼吸が検出されたときは、人体有りかつ異常なしと判定して無変調連続波を継続して送出することで引き続き詳細に人体の体動と呼吸のモニタを継続し、
(f)(e)で、引き続き詳細に人体の体動と呼吸のモニタ中に、人体の体動と呼吸の検出が消失したときは、人体無しと判定して該マイクロ波ドップラセンサから送出されるマイクロ波を無変調連続波からパルス変調に切り換えて間隔をおいて送出して低消費電流で人体のモニタをする待機時の状態に戻り、
(g)他方(e)で、引き続き詳細に人体の体動と呼吸のモニタ中に、体動の検出が消失し呼吸だけが検出されたときは、人体に異常有りと判定し、
(h)該装置に備えられた近距離無線通信手段によってアラーム信号を送出して外部に異常事態を通報すること。
図7は、本体(1)の外観の一例を示した図である。ABSなどのプラスチックからなり、水気の多いバスルームでの使用を想定して各部に防水を施すともに、電源を電池式として感電や漏電の危険性を排除し、使用者自身で容易に取り付けることができる。なお、バスルーム以外で使用することも想定すれば底面などの適宜な位置にACアダプター用の電源入力ソケットを備えて防水用のゴム栓をしておけば2電源方式とすることもできる。また、モニタLED(6)は、本体(1)の電源のオンオフや動作状況を表す。非常スイッチ(7)は、体調が悪くなったときに押すことによって本体(1)に備えられた近距離無線通信部(5)(例えばブルートゥース(登録商標)から外部へ異常事態を通報することができる。なお、近距離無線通信部(5)は、ブルートゥース(登録商標)の他にPLC方式、無線LAN、特定省電力など特に限定するものではない。
以上説明したように本発明の特徴をあらためて以下に示す。
(1)装置である本体(1)の人体の有無をモニタする通常の待機時はマイクロ波をパルス変調で送出し、パルス変調によって人体の存在が明らかとなった場合は、パルス変調から無変調連続波に切り換えてさらに詳細に人体の体動及び呼吸をモニタするので、
(2)本体(1)が人体の有無をモニタし、人体を検知していない状態での消費電流を限りなく押さえることができ、本体(1)の電源を電池として常時(24時間365日)かつ長期間途切れることなく動作させることができる。なお、長期間とはどのくらいを示すかであるがパルス変調の送出間隔(10秒に1回とか5秒に1回とかの送出間隔)の設定によって異なるがおおむね半年から1年程度である。
(3)電源を電池としたので、水気のあるバスルームであっても感電や漏電の危険が無く、ユーザー自身で容易に取り付けることができる。また、バスルームは、人体が異常をきたす可能性が特に高い場所である。
(4)マイクロ波をパルス変調から無変調連続波に切り換えてさらに詳細に人体の体動及び呼吸をモニタして、一定のパターン(体動が無くなったが、呼吸はしている状態)が検知された場合は、人体に異常が発生したものとして外部に通報するようにした。これによって、特に人体が異常をきたす可能性が特に高く、密室で気付きにくいバスルームでの人体の異常を検知して外部に通報して早期に救出や救命処置を施すことで死亡や重度の後遺症を残す率を低減することができる。また、単に浴槽で寝込んでしまった場合であっても通報によって第三者が起こすことができるので溺死の危険を回避することができる。
1 本体
2 ドップラーモジュール
3 制御回路
3a 増幅回路
3b デジタルシグナルプロセッサ
3c ローパスフィルタ
4 電源
5 近距離無線通信部

Claims (2)

  1. マイクロ波ドップラセンサを用いて居住空間の人体を検出し、人体の体動や呼吸を検知して生体情報をモニタする装置において、該装置が電源オンで人体の有無を検出するための待機時は、該マイクロ波ドップラセンサからマイクロ波をパルス変調として間隔をおいて送出して低消費電流で人体有無のモニタをし、人体の検出後の一定時間内に再び人体を検出しなかったときは、該マイクロ波ドップラセンサから送出されるマイクロ波をパルス変調から無変調連続波に切り換えて連続して送出してさらに詳細に人体の体動と呼吸をモニタすることを特徴とするマイクロ波ドップラセンサによる人体検出及び生体モニタ方法。
  2. マイクロ波ドップラセンサを用いて居住空間の人体を検出し、人体の体動や呼吸を検知して生体情報をモニタする装置において、
    (a)該装置が電源オンで人体の有無を検出するための待機時は、該マイクロ波ドップラセンサからマイクロ波をパルス変調として間隔をおいて送出して低消費電流で人体の有無のモニタをし、
    (b)該パルス変調で間隔をおいて送出されるマイクロ波が一定時間内に所定の回数以上人体を検出したときに人体有りと判定し、
    (c)人体有りの判定後、該パルス変調で間隔をおいて送出されるマイクロ波が一定時間内に再び人体を検出しなかったとき、該マイクロ波ドップラセンサから送出されるマイクロ波をパルス変調から無変調連続波に切り換えて連続して送出することでさらに詳細に人体の体動と呼吸をモニタし、
    (d)マイクロ波を無変調連続波に切り換えて連続して送出することで、さらに詳細に人体の体動と呼吸をモニタして体動と呼吸が検出されなかったときは、人体無しと判定して該マイクロ波ドップラセンサから送出されるマイクロ波を無変調連続波からパルス変調に切り換えて間隔をおいて送出して低消費電流で人体のモニタをする待機時の状態に戻り、
    (e)他方(d)で、マイクロ波を無変調連続波に切り換えて連続して送出することで、さらに詳細に人体の体動と呼吸をモニタして体動と呼吸が検出されたときは、人体有りかつ異常なしと判定して無変調連続波を継続して送出することで引き続き詳細に人体の体動と呼吸のモニタを継続し、
    (f)(e)で、引き続き詳細に人体の体動と呼吸のモニタ中に、人体の体動と呼吸の検出が消失したときは、人体無しと判定して該マイクロ波ドップラセンサから送出されるマイクロ波を無変調連続波からパルス変調に切り換えて間隔をおいて送出して低消費電流で人体のモニタをする待機時の状態に戻り、
    (g)他方(e)で、引き続き詳細に人体の体動と呼吸のモニタ中に、体動の検出が消失し呼吸だけが検出されたときは、人体に異常有りと判定し、
    (h)該装置に備えられた近距離無線通信手段によってアラーム信号を送出して外部に異常事態を通報することを、
    前記(a)〜(h)の順で行うことを特徴とするマイクロ波ドップラセンサによる人体検出及び生体モニタ方法。
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