JP6776002B2 - バックル、車載システム及びシートベルトシステム - Google Patents

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Description

本発明は、バックル、車載システム及びシートベルトシステムに関する。
従来、車両のシートベルトに取り付けられるタングとの連結を検出するバックルスイッチと、シート上の乗員の有無を赤外線によって検出する乗員センサとを備える、バックルが知られている(例えば、特許文献1を参照)。バックルスイッチの検出結果に基づいて、タングとの連結有無を判定することができ、乗員センサの検出結果に基づいて、シート上の乗員の存否を判定することができる。
また、車両のシート上の乗員の呼吸状態を赤外線により検知するセンサを備えたバックルが知られている(例えば、特許文献2を参照)。
このように、乗員の存否情報や乗員の呼吸状態などの生理的情報を乗員情報として検出する技術が存在する。
特開2000−219102号公報 特開2013−216187号公報
乗員を検出する乗員センサに求められる乗員検出機能は、シートベルトが装着されている状況又は装着されていない状況に応じて異なる場合がある。しかしながら、上述の従来のバックルでは、シートベルトが装着されている状況又は装着されていない状況に応じて異なる種類の乗員検出機能を働かせることは難しい。
そこで、本発明の一態様は、シートベルトが装着されている状況又は装着されていない状況に応じて異なる種類の乗員検出機能を働かせることができる、バックル、車載システム及びシートベルトシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様では、
車両のシートベルトに取り付けられたタングと連結可能な本体部と、
前記タングと前記本体部との連結の有無を検知するバックルスイッチと、
前記バックルスイッチの検知状態が入力され、前記車両のシート上の乗員を検出する乗員センサとを備え、
前記乗員センサは、入力された前記検知状態に基づいて、前記乗員の存否情報の出力と前記乗員の生理的情報の出力とを切り替える、バックルが提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明の第2の態様では、
当該バックルと、前記乗員センサによる検出情報を受信する受信装置とを備える、車載システムが提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明の第3の態様では、
車両のシートベルトと、
前記シートベルトに取り付けられたタングと、
前記タングと連結可能な当該バックルとを備える、シートベルトシステムが提供される。
本発明の上記の態様によれば、前記乗員センサは、前記バックルスイッチの検知状態を利用して、前記乗員の検出機能を切り替える。これにより、前記乗員センサは、前記タングと前記バックルとが連結している状況(すなわち、前記シートベルトが装着されている状況)に応じて前記乗員の検出機能を切り替えできる。又は、前記乗員センサは、前記タングと前記バックルとが連結していない状況(すなわち、前記シートベルトが装着されていない状況)に応じて前記乗員の検出機能を切り替えできる。したがって、前記シートベルトが装着されている状況又は装着されていない状況に応じて異なる種類の乗員検出機能を働かせることができる。
シートベルトシステムの構成の一例を示す図である。 シートに座っている乗員を上方からの視点で示す図である。 車載システムの構成の一例を示すブロック図である。 バックルの本体部の一例を示す側面図である。 バックルの本体部の一例を示す斜視図である。 バックルの本体部の一例を示す平面図である。 電波の放射状態の一例をバックルの側面視で示す図である。 電波の放射状態の一例をバックルの上面視で示す図である。 センサの構成の一例を示す図である。 センサの一具体例であるドップラーセンサの構成の一例を示す図である。 検知対象物の移動と検波出力との関係の一例を示す図である。 乗員の体表の変位と検波出力との関係の一例を示す図である。 バックルスイッチ及び受信装置の構成の一例を示す図である。 バックルスイッチ及び受信装置の他の構成の一例を示す図である。 バックルの本体部の構成の一例を示す図である。 バックルスイッチの電圧出力及び乗員センサの電圧出力の一例を示すタイミングチャートである。 バックルスイッチの電流出力及び乗員センサの電流出力の一例を示すタイミングチャートである。 車載システムの構成の他の一例を示すブロック図である。 バックルの本体部の他の構成の一例を示す図である。 バックルスイッチの電圧出力及び乗員センサの電圧出力の一例を示すタイミングチャートである。 バックルスイッチの電流出力及び乗員センサの電流出力の一例を示すタイミングチャートである。 バックルスイッチの電流出力及び乗員センサの電流出力の一例を示すタイミングチャートである。 バックルスイッチの電圧出力及び乗員センサの電圧出力の一例を示すタイミングチャートである。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は、一実施形態に係るシートベルトシステム1の構成の一例を示す図である。シートベルトシステム1は、車両に搭載されるシステムの一例である。シートベルトシステム1は、例えば、シートベルト4と、リトラクタ3と、ショルダーアンカー6と、タング7と、バックル8とを備える。
シートベルト4は、車両のシート2に座る乗員11を拘束するウェビングの一例であり、リトラクタ3に引き出し可能に巻き取られる帯状部材である。シートベルト4の先端のベルトアンカー5は、車体の床又はシート2に固定される。
リトラクタ3は、シートベルト4の巻き取り又は引き出しを可能にする巻き取り装置の一例であり、車両衝突時等の所定値以上の減速度が車両に加わると、シートベルト4がリトラクタ3から引き出されることを制限する。リトラクタ3は、シート2又はシート2の近傍の車体に固定される。
ショルダーアンカー6は、シートベルト4が挿通するベルト挿通具の一例であり、リトラクタ3から引き出されたシートベルト4を乗員の肩部の方へガイドする部材である。
タング7は、シートベルト4が挿通するベルト挿通具の一例であり、ショルダーアンカー6によりガイドされたシートベルト4にスライド可能に取り付けられた部品である。
バックル8は、タング7が着脱可能に連結される部品であり、例えば、車体の床又はシート2に固定される。
バックル8は、本体部8aと、ステー8bとを有する。本体部8aは、タング7が着脱可能に連結される部位である。ステー8bは、バックル8の本体部8aを支持する支持部材の一例である。ステー8bは、車体の床又はシート2に固定される。
タング7がバックル8に係合された状態で、ショルダーアンカー6とタング7との間のシートベルト4の部分が、乗員の胸部及び肩部を拘束するショルダーベルト部9である。タング7がバックル8に係合された状態で、ベルトアンカー5とタング7との間のシートベルト4の部分が、乗員の腰部を拘束するラップベルト部10である。
図2は、シート2に座っている乗員11を上方からの視点で示す図である。図2には、シート2の背もたれが示されている。
シート2に着座している乗員11の呼吸によって、乗員11の体表(例えば、腰部の表面、腹部の表面、胸部の表面など)は微妙に変位する。例えば、乗員11が息を吸うと、乗員11の体表は車両前後方向及び車幅方向に膨らみ、乗員11が息を吐くと、乗員11の体表は車両前後方向及び車幅方向に萎む。したがって、乗員11の体表の変位を検知することによって、乗員11の呼吸を検出することができる。
バックル8は、乗員11の体表の変位を検知する手段として、本体部8aに設けられたセンサ20を有する。センサ20は、ステー8bに設けられてもよい。バックル8は、シート2に座っている乗員11の側部の下方に配置されている。センサ20は、バックル8の乗員11側の側面部に設けられている。センサ20は、乗員11の体内の変位を検知する手段でもよい。
センサ20は、車両のシート2上の物体の動きを非接触で検知する物体検知部の一例である。シート2上の物体には、乗員11に限られず、乗員11のような人以外の物が含まれる。センサ20は、シート2上の物体の動きに応じて波形が変化するセンサ出力信号を出力する。なお、「物体の動き」とは、物体の表面の動きに限られず、物体の内部の動きでもよい。
センサ20は、例えば、車両のシート2上の物体の動きを電波の送受により非接触で検知する。センサ20は、車両のシート2の座面の上方に向けて電波を送信し、送信した電波に対する反射波を受信することによって、当該座面上の物体の動きを検知する。
センサ20が送受する電波の具体例として、VHF帯(Very High Frequency)の電波、UHF(Ultra-High Frequency)帯やSHF(Super High Frequency)帯のマイクロ波などが挙げられる。VHF帯は、30MHz〜0.3GHzの周波数帯を表す。UHF帯は、0.3GHz〜3GHzの周波数帯を表す。SHF帯は、3G〜30GHzの周波数帯を表す。
あるいは、センサ20は、車両のシート2上の物体の動きを、当該物体とセンサ20のセンサ電極との間の静電容量の変化より非接触で検知する物体検知部でもよい。
図3は、車載システム1Aの構成の一例を示すブロック図である。車載システム1Aは、バックル8と、ECU100とを備える。バックル8は、本体部8aと、バックルスイッチ13と、乗員センサ12とを有する。ECUは、Electronic Control Unitの略語を表す。
本体部8aは、タング7(図1参照)と連結可能な部位である。図3に示される例では、本体部8aは、バックルスイッチ13と、乗員センサ12とを内蔵する。
バックルスイッチ13は、タング7と本体部8aとの連結を検知する連結検知手段の一例である。バックルスイッチ13は、タング7と本体部8aとの連結の有無を検知することによって、シートベルト4の装着の有無を検知する。バックルスイッチ13は、タング7と本体部8aとが連結されていない状態を、シートベルト4が装着されていない状態(シートベルト4の非装着状態)として検知する。一方、バックルスイッチ13は、タング7と本体部8aとが連結されている状態を、シートベルト4が装着されている状態(シートベルト4の装着状態)として検知する。
乗員センサ12は、バックルスイッチ13の検知状態を利用して、シート2上の乗員11の存否情報を出力するかシート2上の乗員11の生理的情報を出力するかを切り替える。バックルスイッチ13の検知状態には、バックルスイッチ13がタング7と本体部8aとの連結を検知していない連結非検知状態と、バックルスイッチ13がタング7と本体部8aとの連結を検知している連結検知状態とが含まれる。
乗員センサ12は、センサ20と、存否情報検出部26と、生理的情報検出部27とを有する。
センサ20は、シート2上の乗員11の動きを検出し、当該動きに応じたセンサ出力信号を出力する。
存否情報検出部26は、センサ20から出力されるセンサ出力信号に基づいて、乗員11が存在しているのか否かを検出し、乗員11の存否を表す存否情報を出力する存否情報検出機能を有する。存否情報検出部26は、乗員11の存否情報に基づいて、シートベルト4の装着を乗員11に促すリマインド情報を出力する存否情報検出機能を有してもよい。存否情報検出機能は、乗員の検出機能の一例である。
生理的情報検出部27は、センサ20から出力されるセンサ出力信号に基づいて、乗員11の生理的情報を検出して出力する生理的情報検出機能を有する。生理的情報検出機能は、乗員の検出機能の一例である。
生理的情報には、呼吸と脈拍の少なくとも一方であるバイタルサインに関するバイタルサイン情報が含まれる。呼吸に関するバイタルサイン情報の具体例として、現在の呼吸の有無、現在の呼吸周期、平均呼吸周期、自発呼吸周期、呼吸ばらつき、呼吸異常などが挙げられる。脈拍に関するバイタルサイン情報の具体例として、現在の脈拍の有無、現在の脈拍周期、平均脈拍周期、脈拍ばらつき、脈拍異常などが挙げられる。また、生理的情報には、意識レベルや体温などのバイタルサインに関するバイタルサイン情報が含まれてもよい。
生理的情報検出部27は、少なくとも一つのバイタルサイン情報を分析することによって、乗員11のあくびや眠気などの状態を検出し、その検出した結果を生理的情報として出力する生理的情報検出機能を有してもよい。
ECU100は、乗員11の存否情報及び生理的情報を受信する受信装置の一例である。乗員11の存否情報及び生理的情報は、いずれも、乗員センサ12による検出情報の一例である。ECU100は、バックル8とは別体の一つ又は複数の電子制御装置により構成されている。ECU100は、存否情報及び生理的情報を使用する制御を実行する。
ECU100が乗員11の存否情報を必要とする状況とECU100が乗員11の生理的情報を必要とする状況とは、同じとは限らない。例えば、タング7とバックル8とが連結している状況では、乗員11が存在しているとみなすことができるので、ECU100にとって乗員11の存否情報に比べて乗員11の生理的情報の必要性が高い。一方、タング7とバックル8とが連結していない状況では、乗員11が存在していないのか乗員11がシートベルト4を装着していないのかの判定をするため、ECU100にとって乗員11の生理的情報に比べて乗員11の存否情報の必要性が高い。
そこで、本実施形態の乗員センサ12は、バックルスイッチ13の検知状態を利用して、乗員11の存否情報と乗員11の生理的情報とを切り替えて出力する。これにより、乗員センサ12は、例えば、タング7とバックル8とが連結している状況では、乗員11の生理的情報を出力でき、タング7とバックル8とが連結していない状況では、乗員11の存否情報を出力できる。このように、乗員センサ12は、タング7とバックル8とが連結している状況又は連結していない状況に応じて、存否情報と生理的情報とを切り替えて出力できるので、車両の状況に応じて異なる種類の乗員情報を出力することが可能となる。つまり、乗員センサ12は、乗員11の存否情報と乗員11の生理的情報とを必要とする状況で適切に出力できる。
図3に示される例では、バックル8の本体部8aは、少なくとも3つの端子14,15,16を有し、ECU100は、少なくとも3つの端子101,102,103を有する。車載システム1Aは、端子14と端子101とを相互に接続する配線17と、端子15と端子102とを相互に接続する配線18と、端子16と端子103とを相互に接続する配線19とを備える。
図4は、バックル8の本体部8aの一例を示す側面図である。図5は、バックル8の本体部8aの一例を示す斜視図である。図6は、乗員側からの視点でバックル8の本体部8aの一例を示す平面図である。本体部8aは、タング7の金属プレートが挿入される挿入口8cと、乗員がタング7の着脱操作をするためのボタン8dとを有する。
センサ20は、本体部8aのシート2側(シート2に座っている乗員側)の側面部に内蔵される。センサ20が電波を送受するセンサである場合、電波が不要な方向に放射されることが抑制されるように、センサ20は、遮蔽板21と、本体部8aのシート2側の側面との間に配置されることが好ましい。遮蔽板21は、本体部8aに内蔵され、センサ20から放射された電波を遮蔽する。
図7は、電波の放射状態の一例をバックル8の側面視で示す図である。図8は、電波の放射状態の一例をバックル8の上面視で示す図である。
電波の放射範囲は、電波を送受するアンテナや電波の周波数によって異なる。アンテナは乗員がいる方向に傾いた状態でセンサ20に実装されてもよいし、乗員がいる方向にアンテナの指向性が制御されてもよい。
バックル8に設けられたセンサ20の送信アンテナから送信された電波は、シート上の物体で反射され、その反射波をセンサ20の受信アンテナが受信する。センサ20は、定在波比(SWR:Standing Wave Ratio)の変化、反射波の反射強度の変化、反射波の送信波に対する伝搬遅延時間の変化、送信波と反射波との位相の変化、送信波と反射波との周波数の変化の少なくとも一つを測定する。センサ20は、これらの変化の少なくとも一つを測定することによって、シート2上の物体(検知対象物)とセンサ20との相対位置変化を検知できる。
なお、定在波比等のこれらの変化は、センサ20と検知対象物との距離、検知対象物の大きさ、検知対象物の反射面の形、検知対象物の物性(例えば、金属平面、人体の表面など)に影響を受ける。
センサ20は、例えば、100MHz〜5GHzの電波を送受する場合、定在波比の変化を測定し、その測定結果に基づいて検知対象物との相対位置変化を検知する。センサ20は、例えば、10GHz〜100GHzの電波を送受する場合、定在波比、伝搬遅延時間及びドップラー周波数の変化を測定し、その測定結果に基づいて検知対象物との相対位置変化を検知する。
なお、センサ20は、例えば30kHz〜1MHzの周波数でセンサ20のセンサ電極を駆動する静電センサである場合、検知対象物とセンサ電極との間の静電容量の変化を測定し、その測定結果に基づいて検知対象物との相対位置変化を検知する。
本実施例では、図7及び図8に示されるように、電波は40°以上90°以下の広がり角度でシート2の上方に向けて放射される。電波の指向性を絞れば、狭い範囲の相対位置変化を検知することができ、逆に、電波の指向性を広げれば、広い範囲の相対位置変化を検知することができる。
なお、検知対象物がセンサ20の近傍に位置する場合、相対位置変化の検知精度は、センサ20の近傍の状況に強く影響される。したがって、センサ20以外の複数のセンサが車室内に存在していても、あるいは、電波の指向性が所望の広がり角度に対して多少ずれても、センサ20は、検知対象物との相対位置変化を高精度に検知できる。
図1及び図2に示されるように、バックル8の側面は、例えば、シート2に座っている乗員11の腰部側面と対向する。センサ20から所定の広がり角で送信された電波は、シート2及び乗員11の腹部(脇腹を含む)で反射し、その反射波がセンサ20に到来する。したがって、センサ20は、バックル8と腰部との相対位置変化に加えて、バックル8と腹部(脇腹を含む)との相対位置変化を検知する。
例えば、乗員11が息を吸うと、脇腹は膨らんでセンサ20に近づき、腹前部は車両前方側にせり出して電波の反射面積が大きくなる。その結果、反射波の強度が大きくなる。特に乗員11がシートベルト4を着用した状態で息を吸うと、乗員11の胸部が膨らむことによりシートベルト4の張力が増加するので、バックル8は乗員11側に引き寄せられる。これにより、反射波の強度が更に大きくなる。
逆に、乗員11が息を吐くと、脇腹はしぼんでセンサ20から遠ざかり、腹前部は車両後方側にしぼんで電波の反射面積が小さくなる。その結果、反射波の強度が小さくなる。特に乗員11がシートベルト4を着用した状態で息を吐くと、乗員11の胸部がしぼむことによりシートベルト4の張力が減少するので、バックル8は乗員11から離れる。これにより、反射波の強度が更に小さくなる。
つまり、乗員11の呼吸動作は、反射波の強弱として捉えることができる。反射波の強弱を検知し、呼吸に同期した信号の周波数を分析して捉えることで、乗員11の呼吸を検知することができる。あるいは、電波の周波数が血流に反応する周波数帯に含まれる場合、乗員11の脈拍を検知することができる。
このように、シートベルト4の非装着時も呼吸検知が可能となるが、特に、シートベルト4の装着時は、乗員11の体表の変位に応じてシートベルト4が変位し、シートベルト4の変位に応じて、タング7を介してバックル8が変位する。したがって、従来方式より安定した呼吸及び脈拍の検知が可能になる。
図9は、センサ20の構成の一例を示す図である。センサ20は、発振部22と、出力部23と、検波部24と、アンテナ25とを有する。
発振部22は、特定の安定した周波数で発振する信号を生成する。出力部23は、発振部22により生成された信号に基づいて、アンテナ25に給電する。アンテナ25のマッチングが良好であると、アンテナ25での反射ロスが抑えられた状態で、空間に電波がアンテナ25から放射される。定在波比(SWR)とは、出力部23からアンテナ25に流れる進行波の大きさに対する反射波の大きさの比をいう。出力が安定していれば、検知対象物からの反射波の変化がSWRの変化として現れる。乗員11の呼吸に同期して、バックル8が移動する又は検知対象物が移動することにより、SWRが周期的に変化する。
検波部24は、受信波(反射波)を検波し、高周波の電波(送信波)が受けた変化を低周波の変化に変換する。
検波部24による検波の具体例として、振幅検波、周波数検波、位相検波が挙げられる。位相検波では、出力部23の進行波の位相と反射波を含む受信波の位相とが比較され、進行波と同位相のI成分と、進行波に対して90°位相が異なるQ成分とが、低周波に変換された検波出力として出力される。検波出力は、物体の動きに応じて波形が変化するセンサ出力信号の一例である。
検波出力の振幅の大きさは、I+Qにより計算される。検波出力の実効電力は、電圧に電流のI成分(同相成分)を乗算するか、電流に電圧のI成分を乗算することによって演算される。I成分とQ成分のタンジェントが演算されることにより、進行波に対する反射波の位相変化が得られる。検波出力には、呼吸と脈拍の少なくとも一方であるバイタルサインを表す周期的なバイタルサイン信号成分や、物体の移動(体動)を表す非周期的な移動信号成分が含まれる。
図10は、センサ20の一具体例であるドップラーセンサ20Aの構成の一例を示す図である。
ドップラーセンサ20Aは、ドップラー効果により、進行波に対する反射波の位相変化から検知対象物の変位をより精度良く検知できる。検知対象物が動くと、反射波の位相が変化し、その位相の変化速度に応じたビート周波数で定在波が変化する。したがって、ドップラーセンサ20Aは、送信波と反射波との位相検波を行うことによって、進行波に対する反射波の位相変化速度に比例するドップラー周波数を検出できる。ドップラー周波数により、ドップラーセンサ20Aと検知対象物との相対速度を導出することが可能である。また、ドップラーセンサ20Aがドップラー周波数を選択的に検知することで、車両振動と脈拍と呼吸とを容易に分別することができる。
車両振動の周波数は、5Hz〜20Hzである。車両振動の具体例として、車両の走行による振動、車両への衝撃による振動などが挙げられる。脈拍の周波数は、1Hzから3Hzであり、呼吸の周波数は0.5Hz〜0.2Hzである。ドップラーセンサ20Aと検知対象物との相対速度が速いほど、ドップラー周波数は高い周波数に変換される。振幅が大きく周波数の高い車両振動は、ドップラー周波数として高い周波数に変換される。したがって、車両振動はフィルタによって容易に除去されることが可能であるので、物体の移動(体動)に同期する移動信号成分と、呼吸と脈拍の少なくとも一方であるバイタルサインに同期するバイタルサイン信号成分とを選択的に抽出することが容易になる。
ドップラーセンサ20Aは、ドップラー効果を利用し、送信波と反射波との周波数差(ドップラー周波数)に応じたドップラー周波数信号(I出力及びQ出力)を出力する。I出力とQ出力は、位相差が90°(π/2)異なる電圧信号である。
ドップラーセンサ20Aは、例えば、発振器33と、送信アンテナ31と、受信アンテナ32と、遅延回路35と、ミキサ34,36とを有する。発振器33の発振信号により、電波(例えば、マイクロ波)が送信アンテナ31から送信される。送信アンテナ31から送信された電波は、シート2上の検知対象物で反射し、受信アンテナ32は、その反射波を受信する。遅延回路35は、受信アンテナ32の受信信号の位相を90°(π/2)遅らせる。ミキサ34は、発振器33の発振信号と受信アンテナ32の受信信号とが入力されることにより、I出力(I成分)を生成する。ミキサ36は、発振器33の発振信号と、遅延回路35により位相が遅れた受信アンテナ32の受信信号とが入力されることにより、Q出力(Q成分)を生成する。
送信アンテナ31及び受信アンテナ32は、例えば、四角形に形成された平面状のパッチアンテナである。送信アンテナ31及び受信アンテナ32は、それぞれ、複数あってもよい。
図11は、検知対象物の移動と検波出力との関係の一例を示す図である。図11(a)は、検知対象物の移動を示す。横軸は、サンプリング数を表し、縦軸は、進行波に対する反射波の位相変化量を表す。図11(b)は、検波出力(I出力とQ出力)を示す。横軸は、サンプリング数を表し、縦軸は、検波出力の振幅を表す。検波出力に基づいて、検知対象物の移動に同期する移動信号成分を判別することが可能である。例えば、MPU30(図15参照。詳細は後述)は、図11(b)に示されるI出力及びQ出力を復調して、進行波に対する反射波の位相の変化(回転)を演算することによって、図11(a)に示される移動信号成分を検出できる。
図12は、乗員11の体表の変位と検波出力との関係の一例を示す図である。図12(a)は、乗員11の体表の変位を示す。図12(b)は、検波出力(I出力とQ出力)を示す。横軸は、サンプリング数を表し、縦軸は、検波出力の振幅を表す。検波出力に基づいて、乗員11の体表の変位を検出することが可能である。例えば、MPU30(図15参照。詳細は後述)は、図12(b)に示されるI出力及びQ出力を復調して、進行波に対する反射波の位相の変化(回転)を演算することによって、図12(a)に示される体表の変位を検出できる。
図13は、バックルスイッチ13及びECU100Aの構成の一例を示す図である。ECU100Aは、ECU100の一例である。
バックルスイッチ13は、ホールセンサ40と、トランジスタ41と、電流源42と、抵抗43とを有する。バックルスイッチ13は、2本の配線18,19を介してバックルスイッチ13の検知状態をECU100Aに通知する。ECU100Aは、電源電圧VBの直流電源105に配線18をプルアップ接続する検出抵抗106と、検出抵抗106の両端に発生する検出電圧Vsを検出する情報受信部107とを備える。電源電圧VBは、例えば12Vである。
検出電圧Vsは、検出電流Iaが検出抵抗106に流れることによって発生する。検出電流Iaは、直流電源105、検出抵抗106、配線18、トランジスタ41、配線19、グランド104の経路で流れる。
ホールセンサ40は、タング7とバックル8とが連結しているとき(バックルスイッチ13がオンのとき)、タング7とバックル8とが連結していないとき(バックルスイッチ13がオフのとき)に比べて、トランジスタ41を駆動するベース電流を増加させる。例えば、検出電流Iaの電流値は、バックルスイッチ13がオフのとき7mA以下となり、バックルスイッチ13がオンのとき12mA以上となる。
したがって、情報受信部107は、検出電流Iaの変化による検出電圧Vsの変化に基づいて、バックルスイッチ13のオン又はオフを判定できる。例えば、情報受信部107は、バックルスイッチ13が所定の閾値よりも高い電圧を端子15と端子16との間に発生させる場合(つまり、所定の判定閾値よりも電圧値が低い検出電圧Vsが検出された場合)、バックルスイッチ13がオフであると判定する。一方、情報受信部107は、バックルスイッチ13が当該閾値よりも低い電圧を端子15と端子16との間に発生させる場合(つまり、当該判定閾値よりも電圧値が高い検出電圧Vsが検出された場合)、バックルスイッチ13がオンであると判定する。
例えば、バックルスイッチ13がオンのときのホールセンサ40に印加される電圧の最小値は4V以上となるように設計されるため、ホールセンサ40の電源電圧は、端子15から供給される。
図14は、バックルスイッチ13及びECU100Bの構成の一例を示す図である。ECU100Bは、ECU100の一例である。検出抵抗は図示のようにグランドラインに直列に挿入されても、図13の場合と同様に、情報受信部107は、バックルスイッチ13の検知状態を受信できる。
バックルスイッチ13の構成は、図13の場合と同一である。ECU100Bは、グランド104に配線19をプルダウン接続する検出抵抗108と、検出抵抗108の両端に発生する検出電圧Vsを検出する情報受信部107とを備える。情報受信部107は、図13の場合と同様に、検出電流Iaの変化による検出電圧Vsの変化に基づいて、バックルスイッチ13のオン又はオフを判定できる。
図15は、バックル8の本体部8aの構成の一例を示す図である。端子14,15,16は、それぞれ、配線17,18,19を介して、ECU100に接続される(図3参照)。
図15の場合、本体部8aは、バックルスイッチ13と、乗員センサ12とを有する。乗員センサ12は、例えば、センサ20、MPU(Micro-Processing Unit)30と、レギュレータ29と、入出力回路(キャパシタ37、ダイオード38,39、抵抗47,48、トランジスタ46など)とを有する。本体部8aのグランド28は、端子16に接続されている。
センサ20及びMPU30は、レギュレータ29により降圧レギュレートされた電圧(例えば、2.5V)で駆動される。センサ20及びMPU30の駆動電流(消費電流)は、合わせて5mA程度である。
存否情報検出部26及び生理的情報検出部27(図3参照)は、MPU30により実現される。MPU30には、センサ20による検波により低周波に変換されたセンサ出力信号が入力される。
MPU30(存否情報検出部26)は、センサ20から出力された検波出力(センサ出力信号の一例)について所定の存否判定処理を実行することによって、乗員11が存在するか否かを判定する。MPU30は、トランジスタ46をスイッチングさせることによって、乗員11が存在するか否かを表す存否情報を端子14,16から出力する。
MPU30(生理的情報検出部27)は、センサ20から出力された検波出力について所定の生理的情報検出処理を実行することによって、乗員11の生理的情報を検出する。MPU30は、トランジスタ46をスイッチングさせることによって、乗員11の生理的情報を端子14,16から出力する。
MPU30(生理的情報検出部27)は、例えば、センサ20から出力された検波出力から、呼吸と脈拍の少なくとも一方であるバイタルサインを表すバイタルサイン信号成分の周期を検出する。MPU30は、入力されたセンサ出力信号から、検知対象物の動きなどの有意な特徴を抽出し、呼吸又は脈拍のバイタルサインの周期的な変化を選択的に取り出す機能を有する。
バックルスイッチ13の検知状態は、抵抗45を介して、MPU30に入力される。MPU30は、抵抗45を介して入力された検知状態に基づいて、存否情報の出力と生理的情報の出力とを切り替える。
乗員11の有無と生理的状態(例えば、呼吸)とは、検出する周波数や距離のレンジが異なるため、MPU30は、乗員11の有無と生理的状態とを別々の処理ロジックを用いて検出する。たとえば乗員が乗り込んでシート2に着座する場合、MPU30は、乗員の速い動きに対応するため、検出された動きが人の動きなのか人以外の物の動きなのかなどのクラス分け等の処理を行い、確実に乗員11の着座を検出する。バックルスイッチ13のオンが検出された後は、着座が前提となるので、MPU30は、存否判定処理ロジックから生理的情報検出処理ロジックに切り替える。
MPU30の処理能力に余裕がある場合は、MPU30は、両方の処理ロジックを並行して実行してよい。バックル8に内蔵される電子回路には、小型、安価で省電力が求められるため、省電力のプロセッサが用いられることが好ましい。しかし、小型のマイクロプロセッサでは、中間処理に使用されるRAM(Random Access Memory)の容量が足りなくなる場合がある。
そこで、MPU30は、バックルスイッチ13のスイッチ情報(検知状態)の違いに応じて判定閾値を変更し演算処理部分を共通利用する。あるいは、MPU30は、バックルスイッチ13のスイッチ情報(検知状態)の違いに応じて演算処理ロジック自体を切り替えてRAMを重複利用する。このように、MPU30の内部処理の切り替えが行われることによって、プロセッサの必要なリソースを減らすことができるので、製品化の場合には大きな経済的メリットが得られる。
バックル8は、発光部の一例である発光ダイオード44を備えてもよい。発光ダイオード44は、例えば、乗員11に視認可能なように本体部8aに設けられている。
MPU30は、例えば、バックルスイッチ13の検知状態の違いに応じて発光ダイオード44の発光態様を変更する。MPU30は、バックルスイッチ13がオフのとき、発光ダイオード44を点灯させることによって、バックル8の位置を乗員11に容易に視認させたり、シートベルト4の装着を乗員11に促したりできる。
MPU30は、例えば、生理的情報の変化に応じて発光ダイオード44の発光態様を変更する。MPU30は、検出された呼吸の周期に同期して、発光ダイオード44を明滅させる。これにより、乗員11の呼吸の状態が光の明滅により認識可能となる。
図16は、バックルスイッチ13の電圧出力及び乗員センサ12の電圧出力の一例を示すタイミングチャートである。図16は、図15に示される構成の動作波形の一例を示す。図16は、乗員センサ12が乗員の不存在から存在への変化を検出し、バックルスイッチ13がバックルオフからバックルオンへの切り替えを検出後、乗員センサ12が乗員の存在情報の出力から乗員の呼吸周期情報の出力に切り替える例を示す。
バックルオフとは、バックルスイッチ13がオフのことを示し、バックルオンとは、バックルスイッチ13がオンのことを示す。
タング7とバックル8とが連結されていないとき、トランジスタ41がオフしている(バックルスイッチ13がオフ)。トランジスタ41のオフにより、バックルスイッチ13の両端の出力電圧(端子15と端子16との間の電圧)は、閾値Th1よりも高い。バックルスイッチ13は、タング7とバックル8とが連結されていない非連結状態を表す信号として、閾値Th1よりも高い電圧を、端子15,16から出力する。
MPU30は、閾値Th1よりも高い電圧が抵抗45を介して検出されている場合、乗員11の存否判定を実行する。
MPU30は、乗員11の存在が検知されていないとき、トランジスタ46を常時オフさせることによって、乗員センサ12の両端の出力電圧(端子14と端子16との間の電圧)を閾値Th2よりも高くする。乗員センサ12は、閾値Th2よりも高い電圧を乗員11の不存在情報として端子14,16から出力する。
バックルスイッチ13がオフであり且つ乗員11の存在が検知されていないときに乗員が車両に乗り込むと、MPU30は、乗員11の存在を検知する。MPU30は、乗員11の存在が検知されているとき、トランジスタ46をオン/オフさせることによって、閾値Th2を繰り返し跨ぐ第1の周期のパルス電圧を出力する。乗員センサ12は、第1の周期のパルス電圧を乗員11の存在情報として端子14,16から出力する。
タング7とバックル8とが連結されると、トランジスタ41がオンする(バックルスイッチ13がオン)。トランジスタ41のオンにより、バックルスイッチ13の両端の出力電圧は、閾値Th1よりも低い。バックルスイッチ13は、タング7とバックル8とが連結されている連結状態を表す信号として、閾値Th1よりも低い電圧を、端子15,16から出力する。
MPU30は、閾値Th1よりも低い電圧が抵抗45を介して検出されている場合、乗員11の生理的情報の検出を実行する。
MPU30は、閾値Th1よりも低い電圧が抵抗45を介して検出されている場合、乗員11はシートベルト4を装着したとみなし、呼吸周期などの生理的情報を検出する。MPU30は、バックルスイッチ13のオンが検知されているとき、トランジスタ46をオン/オフさせることによって、閾値Th2を繰り返し跨ぐ第2の周期のパルス電圧を出力する。乗員センサ12は、第2の周期のパルス電圧を乗員11の生理的情報として端子14,16から出力する。
第2の周期は、第1の周期と異なる。図示の例では、第2の周期は、第1の周期よりも長いが、第1の周期よりも短くてもよい。あるいは、MPU30は、呼吸や脈拍などの周期に比例して第2の周期を変更してもよいし、呼吸や脈拍などの安定状態又は不安定状態を表すコードパルスを出力してもよい。
図17は、バックルスイッチ13の電流出力及び乗員センサ12の電流出力の一例を示すタイミングチャートである。図17は、図16の場合と同様、図15に示される構成の動作波形の一例を示す。図17は、図16の場合と同様、乗員センサ12が乗員の不存在から存在への変化を検出し、バックルスイッチ13がバックルオフからバックルオンへの変化を検出後、乗員センサ12が乗員の存在情報の出力から乗員の呼吸周期情報の出力に切り替える例を示す。
バックルスイッチ13がオフのときは、バックルスイッチ13の出力電流i−Hole(抵抗43を流れる電流)は、閾値Th3よりも低い。バックルスイッチ13は、タング7とバックル8とが連結されていない非連結状態を表す信号として、閾値Th3よりも低いレベルの出力電流i−Holeを、端子15から出力する。
MPU30は、閾値Th3よりも低いレベルの出力電流i−Holeが抵抗45を介して検出されている場合、乗員11の存否判定を実行する。
MPU30は、乗員11の存在が検知されていないとき、トランジスタ46を常時オフさせることによって、乗員センサ12の出力電流i−Out(抵抗47を流れる電流)を低くする。乗員センサ12は、閾値Th4よりも低いレベルの出力電流(i−Outとi−Senseの和)を乗員11の不存在情報として端子14から出力する。i−Senseは、レギュレータ29に供給される電源電流である。
バックルスイッチ13がオフであり且つ乗員11の存在が検知されていないときに乗員が乗り込むと、MPU30は、乗員11の存在を検知する。MPU30は、乗員11の存在が検知されているとき、トランジスタ46をオン/オフさせることによって、閾値Th4を繰り返し跨ぐ第3の周期のパルス電流を出力する。乗員センサ12は、第3の周期のパルス電流を乗員11の存在情報として端子14から出力する。
バックルスイッチ13がオンのときは、バックルスイッチ13の出力電流i−Holeは、閾値Th3よりも高い。バックルスイッチ13は、タング7とバックル8とが連結している連結状態を表す信号として、閾値Th3よりも高いレベルの出力電流i−Holeを、端子15から出力する。
MPU30は、閾値Th3よりも高いレベルの出力電流i−Holeが抵抗45を介して検出されている場合、乗員11の生理的情報の検出を実行する。
MPU30は、閾値Th3よりも高いレベルの出力電流i−Holeが抵抗45を介して検出されている場合、乗員11はシートベルト4を装着したとみなし、呼吸周期などの生理的情報を検出する。MPU30は、バックルスイッチ13がオンが検知されているとき、トランジスタ46をオン/オフさせることによって、閾値Th4を繰り返し跨ぐ第4の周期のパルス電流を出力する。乗員センサ12は、第4の周期のパルス電流を乗員11の生理的情報として端子14から出力する。
第4の周期は、第3の周期と異なる。図示の例では、第4の周期は、第3の周期よりも長いが、第3の周期よりも短くてもよい。あるいは、MPU30は、呼吸や脈拍などの周期に比例して第4の周期を変更してもよいし、呼吸や脈拍などの安定状態又は不安定状態を表すコードパルスを出力してもよい。
このように、第1の実施形態では、乗員センサ12は、図16及び図17に示されるように、バックルスイッチ13の検知状態の切り替えに応じて、存否情報と生理的情報とを切り替えて出力する。これにより、バックル8とタング7との連結から非連結への切り替えタイミング又は非連結から連結への切り替えタイミングに同期して、存否情報と生理的情報との出力の切り替えが可能となる。
また、第1の実施形態では、乗員センサ12は、図16及び図17に示されるように、バックルスイッチ13がバックル8とタング7との連結を検知していないとき、生理的情報を出力せずに存否情報を出力する。一方、乗員センサ12は、バックルスイッチ13が当該連結を検知しているとき、存否情報を出力せずに生理的情報を出力する。これにより、ECU100は、バックルスイッチ13のオフが検出されているときには、乗員センサ12から供給される情報は存否情報と容易に判定でき、バックルスイッチ13のオンが検出されているときには、乗員センサ12から供給される情報は生理的情報と容易に判定できる。
また、乗員センサ12は、図16又は図17において、バックルスイッチ13のオフからオンへの切り替えを検知してから所定時間経過後に、存在情報の出力から生理的情報の出力に切り替えてもよい。また、乗員センサ12は、図16又は図17において、バックルスイッチ13のオンからオフへの切り替えを検知してから所定時間経過後に、生理的情報の出力から存否情報の出力に切り替えてもよい。
また、図23に示されるように、乗員センサ12は、乗員11の存在が検出されず且つバックル8とタング7との連結がバックルスイッチ13により検知されないとき、乗員11の不存在情報を出力する。一方、乗員センサ12は、乗員11の存在が検出され且つ当該連結がバックルスイッチ13により検知されないとき、乗員11の生理的情報を出力する。あるいは、乗員センサ12は、乗員11の存在が検出され且つ当該連結がバックルスイッチ13により検知されないとき、シートベルト4の装着を促すリマインド情報を出力してもよい。
例えば図23のように、乗員センサ12は、乗員11の存在が検出され且つ当該連結がバックルスイッチ13により検知されない状態が所定時間経過したとき、乗員11の存否情報の出力から、乗員11の生理的情報の出力に切り替える。これにより、乗員11の存在情報の出力が継続している状態でバックル8とタング7との連結がバックルスイッチ13により検知されなくても、ECU100は、生理的情報の受信を開始できる。
あるいは、乗員センサ12は、乗員11の存在が検出され且つ当該連結がバックルスイッチ13により検知されない状態が所定時間経過したとき、乗員11の存否情報の出力から、シートベルト4の装着を促すリマインド情報の出力に切り替えてもよい。
また、図23において、乗員センサ12は、乗員11の存在情報をシートベルト4の装着を促すリマインド情報として出力してもよい。
また、例えば、ECU100は、バックルスイッチ13のオフ状態で乗員センサ12による存在情報が検出された場合、エアコンやシートヒータをオンさせる。これにより、エネルギーの省力に効果がある。
例えば、ECU100は、乗員センサ12による存在情報が検出されてから所定時間内にシートベルト4の装着がバックルスイッチ13により検出されない場合、ベルトリマインド警報を出力できる。
例えば、ECU100は、乗員センサ12から供給される生理的情報に基づいて、乗員11のバイタルサイン情報をディスプレイに表示させることができる。ECU100は、バイタルサイン情報そのものをディスプレイに表示させてもよいが、バイタルサイン情報に基づいて得られる情報(例えば、乗員11に休憩を促す情報)をディスプレイに表示させてもよい。具体的には、ECU100は、あくびや眠気などの発生頻度が所定レベルを超えた場合、乗員11に休憩を促す情報(例えば、コーヒーカップなどの休憩を連想させる情報)をディスプレイに表示させてもよい。
また、第1の実施形態では、バックル8は、存否情報と生理的情報との出力に共用される出力端子として、端子14,16を備える(例えば、図3参照)。これにより、バックル8とECU100とを結ぶ配線数を減らすことができる。
また、第1の実施形態によれば、乗員センサ12が搭載されていないバックルとの互換性を確保することができる。つまり、ECU100側のバックル8との接続インターフェースを変更することなく、ECU100は、乗員センサ12が搭載されていないバックルが接続されても、バックルスイッチ13の検知状態を取得できる。
<第2の実施形態>
図18は、車載システム1Bの構成の一例を示すブロック図である。第1の実施形態と同様の構成についての説明は、上述の説明を援用することで省略又は簡略する。
図18に示される例では、バックル8の本体部8aは、少なくとも2つの端子15,16を有し、ECU100は、少なくとも2つの端子102,103を有する。車載システム1Bは、端子15と端子102とを相互に接続する配線18と、端子16と端子103とを相互に接続する配線19とを備える。
第2の実施形態では、バックル8は、バックルスイッチ13の検知状態と存否情報と生理的情報との出力に共用される出力端子として、端子15,16を備える。これにより、バックル8とECU100とを結ぶ配線数を更に減らすことができる。バックル8は、バックルスイッチ13の検知状態に乗員センサ12の出力情報(存否情報又は生理的情報)を重畳した信号を電圧変調又は電流変調により端子15,16から出力する。
図19は、バックル8の本体部8aの構成の一例を示す図である。図19は、1つのバックルスイッチ13の出力仕様に合わせて、バックルスイッチ13と乗員センサ12の2つの出力を統合した場合の実施例を示す。
バックルスイッチ13の出力と乗員センサ12の出力とを単純に結合すると、2つの出力電流の合算となる。例えば、i−Senseとi−Outの和が出力電流i−Holeと同じとき、合計電流が2倍となるので、ECU100の電流供給能力を超える場合がある。
これを避けるために、バックル8の本体部8aは、トランジスタ41及びホールセンサ40のグランド側にトランジスタ49を備える。MPU30は、トランジスタ49をオフすることによって、出力電流i−Holeをカットできる。MPU30は、バックルスイッチ13のオン状態又はオフ状態を周期的に検出するため、トランジスタ49をオンさせて、出力電流i−Holeを流す。MPU30は、出力電流i−Holeを流すと同時に、トランジスタ46をオフすることによって電流I−Outをカットする。これにより、情報受信側のECU100がバックル8に供給する電流は、バックルスイッチ13の1個分に保たれる。
図20は、バックルスイッチ13の電圧出力及び乗員センサ12の電圧出力の一例を示すタイミングチャートである。図20は、図19に示される構成の動作波形の一例を示す。図20は、乗員センサ12が乗員の不存在から存在への変化を検出し、バックルスイッチ13がバックルオフからバックルオンへの切り替えを検出後、乗員センサ12が乗員の存在情報の出力から乗員の呼吸周期情報の出力に切り替える例を示す。
図20は、バックルスイッチ13の出力に乗員センサ12の出力を重畳した実施例を示す。
タング7とバックル8とが連結されていないとき、トランジスタ41がオフしている(バックルスイッチ13がオフ)。トランジスタ41のオフにより、バックルスイッチ13の両端の出力電圧(端子15と端子16との間の電圧)は、閾値Th5よりも高い。バックルスイッチ13は、タング7とバックル8とが連結されていない非連結状態を表す信号として、閾値Th5よりも高い電圧を、端子15,16から出力する。
MPU30は、閾値Th5よりも高い電圧が抵抗45を介して検出されている場合、乗員11の存否判定を実行する。
MPU30は、乗員11の存在が検知されていないとき、トランジスタ46を常時オフさせることによって、乗員センサ12の両端の出力電圧(端子15と端子16との間の電圧)を閾値Th5よりも高くする。乗員センサ12は、閾値Th5よりも高い電圧を乗員11の不存在情報として端子15,16から出力する。
バックルスイッチ13がオフであり且つ乗員11の存在が検知されていないときに乗員が車両に乗り込むと、MPU30は、乗員11の存在を検知する。MPU30は、乗員11の存在が検知されているとき、トランジスタ46をオン/オフさせることによって、閾値Th5を繰り返し跨ぐ第1の周期のパルス電圧を出力する。乗員センサ12は、第1の周期のパルス電圧を乗員11の存在情報として端子15,16から出力する。
タング7とバックル8とが連結されると、トランジスタ41がオンする(バックルスイッチ13がオン)。トランジスタ41のオンにより、バックルスイッチ13の両端の出力電圧は、閾値Th5よりも低い。バックルスイッチ13は、タング7とバックル8とが連結されている連結状態を表す信号として、閾値Th5よりも低い電圧を、端子15,16から出力する。
MPU30は、閾値Th5よりも低い電圧が抵抗45を介して検出されている場合、乗員11の生理的情報の検出を実行する。
MPU30は、閾値Th5よりも低い電圧が抵抗45を介して検出されている場合、乗員11はシートベルト4を装着したとみなし、呼吸周期などの生理的情報を検出する。MPU30は、バックルスイッチ13のオンが検知されているとき、トランジスタ46をオン/オフさせることによって、閾値Th5を繰り返し跨ぐ第2の周期のパルス電圧を出力する。乗員センサ12は、第2の周期のパルス電圧を乗員11の生理的情報として端子15,16から出力する。
第2の周期は、第1の周期と異なる。図示の例では、第2の周期は、第1の周期よりも長いが、第1の周期よりも短くてもよい。
たとえば、乗員11が着座しているがバックル8とタング7とが非連結のとき、バックルスイッチ13はオフ時の電圧を出力する。しかし、乗員センサ12は乗員の着座を検知しているため、シートベルト4を締めることを促すベルトリマインド信号(すなわち、乗員11の存在信号)をバックルスイッチ13の出力電圧に重畳する。乗員センサ12のMPU30は、たとえば、1秒間に1回、10msecのオンパルスを出力する(図20参照)。ECU100は、この10msecのオンパルスを検知することで、ベルトリマインド信号を受信できる。
バックル8とタング7とが連結されると、バックルスイッチ13はオン時の電圧を出力する。乗員センサ12のMPU30は、センサ20により呼吸を検知した場合、検出された呼吸周期に同期して10msecのオフパルスを出力する(図20参照)。MPU30は、例えば、2秒間に1回、10msecのオフパルスを出力する。ECU100は、この10msecのオフパルスを検知することで、呼吸周期を受信できる。
ECUが存否情報及び生理的情報を受信できない構成の場合、当該ECUは、バックル8から出力される極短い10msecのオンパルス及びオフパルスを検知できず、バックルスイッチ13の検知状態のみを検知できる。したがって、ECUが存否情報及び生理的情報を受信できる構成を有するか否かにかかわらず、バックル8の共通化が可能である。つまり、バックルの交換だけで、ベルトリマインダシステムや生理的情報検知システムを車両に装備するかしないかを決定することができる。
図21は、バックルスイッチ13の電流出力及び乗員センサ12の電流出力の一例を示すタイミングチャートである。図21は、図20の場合と同様、図19に示される構成の動作波形の一例を示す。図21は、図20の場合と同様、乗員センサ12が乗員の不存在から存在への変化を検出し、バックルスイッチ13がバックルオフからバックルオンへの変化を検出後、乗員センサ12が乗員の存在情報の出力から乗員の呼吸周期情報の出力に切り替える例を示す。
バックルスイッチ13の電流出力と乗員センサ12の電流出力とをまとめると、両者の出力電流が合算される。図21は、i−Holeに対してi−Outの電流値を約半分にした例を示す。
ECU100は、電流閾値Th12よりも低い電流が端子15から出力されることが検知された場合、バックルスイッチ13がオフであると判定する。一方、ECU100は、電流閾値Th12よりも高い電流が端子15から出力されることが検知された場合、バックルスイッチ13がオンであると判定する。
また、ECU100は、電流閾値Th12よりも低い電流が端子15から出力されることが検知された場合において、電流閾値Th13よりも低い電流が端子15から出力されることが検知されているとき、乗員が存在しないと判定する。ECU100は、電流閾値Th12よりも低い電流が端子15から出力されることが検知されている場合において、電流閾値Th13を跨ぐパルスを乗員の存在情報として検知する。ECU100は、電流閾値Th12よりも高い電流が端子15から出力されることが検知されている場合において、電流閾値Th11を跨ぐパルスを生理的情報として検知する。
図22は、バックルスイッチ13の電流出力及び乗員センサ12の電流出力の他の一例を示すタイミングチャートである。図22は、図20の場合と同様、図19に示される構成の動作波形の一例を示す。図22は、図20の場合と同様、乗員センサ12が乗員の不存在から存在への変化を検出し、バックルスイッチ13がバックルオフからバックルオンへの変化を検出後、乗員センサ12が乗員の存在情報の出力から乗員の呼吸周期情報の出力に切り替える例を示す。
ECU100は、第1の電流値範囲R1内の電流が端子15から出力されることが検知された場合、バックルスイッチ13がオンであると判定する。一方、ECU100は、第2の電流値範囲R2内の電流が端子15から出力されることが検知された場合、バックルスイッチ13がオフであると判定する。
また、ECU100は、第2の電流値範囲R2内の電流閾値Th6よりも低い電流が端子15から出力されることが検知されているとき、乗員が存在しないと判定する。ECU100は、第2の電流値範囲R2内の電流が端子15から出力されることが検知されている場合において、電流閾値Th6を跨ぐパルスを乗員の存在情報として検知する。ECU100は、第1の電流値範囲R1内の電流が端子15から出力されることが検知されている場合において、第1の電流値範囲R1内の電流閾値Th7を跨ぐパルスを生理的情報として検知する。
以上、バックル及び車載システムを実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
例えば、乗員センサ12により生成される存否情報及び生理的情報は、所定の通信方式で端子14,15,16のうちの少なくとも一つである通信端子から出力されてもよい。通信方式の具体例として、LIN(Local Interconnect Network)、CAN(Controller Area Network)などが挙げられる。乗員センサ12は、存否情報及び生理的情報を通信データとしてコード化し、シリアルデータとして送信できる。シリアルデータにはバックルスイッチの検知状態も含めることが可能である。したがって、受信側のECUは、シリアル通信データだけでも、存否情報及び生理的情報だけでなく、バックルスイッチ13の検知状態も受信できる。
乗員センサ12は、バックルスイッチ13の検知状態をECU100に一旦送信し、ECU100から送信されたバックルスイッチ13の検知状態を利用して、乗員11の検知機能を切り替えてもよい。さらに、乗員センサ12は、ECU100から送信された車両情報(バックルのみによって得られない情報)に応じて、乗員11の検知機能や、出力する検知情報の種類を切り替えてもよい。
また、乗員センサ12は、赤外線等の電磁波により乗員の動きを検知する手段でもよいし、温度により乗員の動きを検知する手段でもよい。乗員センサ12は、乗員11の体温又は血圧をバイタルサイン情報としてECU100に対して出力してもよい。
また、シート2は、車両の前側座席でもよいし、後部座席でもよい。
1 シートベルトシステム
1A,1B 車載システム
8 バックル
8a 本体部
12 乗員センサ
13 バックルスイッチ
20 センサ
26 存否情報検出部
27 生理的情報検出部
28 グランド
40 ホールセンサ
44 発光ダイオード
100,100A,100B ECU

Claims (12)

  1. 車両のシートベルトに取り付けられたタングと連結可能な本体部と、
    前記タングと前記本体部との連結の有無を検知するバックルスイッチと、
    前記バックルスイッチの検知状態が入力され、前記車両のシート上の乗員を検出する乗員センサとを備え、
    前記乗員センサは、入力された前記検知状態に基づいて、前記乗員の存否情報の出力と前記乗員の生理的情報の出力とを切り替える、バックル。
  2. 前記乗員センサは、入力された前記検知状態が前記連結のない状態のとき、前記乗員の存否情報を出力し、入力された前記検知状態が前記連結のある状態のとき、前記乗員の生理的情報を出力する、請求項1に記載のバックル。
  3. 前記乗員センサは、出力する信号の周期を前記存否情報と前記生理的情報とで異ならせる、請求項1又は2に記載のバックル。
  4. 前記乗員センサは、前記乗員の存在が検出され且つ入力された前記検知状態が前記連結のない状態のとき、前記乗員の存否情報の出力から、前記シートベルトの装着を促すリマインド情報の出力に又は前記乗員の生理的情報の出力に切り替える、請求項1からのいずれか一項に記載のバックル。
  5. 前記乗員センサは、前記乗員の存在が検出され且つ入力された前記検知状態が前記連結のない状態で所定時間経過したとき、前記乗員の存否情報の出力から、前記シートベルトの装着を促すリマインド情報の出力に又は前記乗員の生理的情報の出力に切り替える、請求項1からのいずれか一項に記載のバックル。
  6. 前記乗員センサは、前記乗員の動きに応じたセンサ出力信号を出力するセンサと、前記センサ出力信号に基づいて前記乗員の存否と前記乗員の生理的情報を検出するプロセッサとを有し、
    前記本体部は、グランド端子と、電源端子と、前記電源端子に接続され、前記プロセッサに供給する電圧をレギュレートするレギュレータとを有し、
    前記乗員センサは、前記プロセッサに入力された前記乗員の検知状態に応じて、前記乗員の存否情報と前記乗員の生理的情報とを前記電源端子から切り替えて出力する、請求項1から5のいずれか一項に記載のバックル。
  7. 前記乗員の存否情報と前記乗員の生理的情報との出力に共用される出力端子を備える、請求項1からのいずれか一項に記載のバックル。
  8. 前記バックルスイッチの検知状態と、前記乗員の存否情報と、前記乗員の生理的情報との出力に共用される出力端子を備える、請求項1からのいずれか一項に記載のバックル。
  9. 前記出力端子は、前記バックルスイッチの検知状態に前記乗員センサによる検出情報を重畳した信号を出力する、請求項7に記載のバックル。
  10. 前記出力端子は、通信端子である、請求項7又は8に記載のバックル。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載のバックルと、前記乗員センサによる検出情報を受信する受信装置とを備える、車載システム。
  12. 車両のシートベルトと、
    前記シートベルトに取り付けられたタングと、
    前記タングと連結可能な、請求項1から10のいずれか一項に記載のバックルとを備える、シートベルトシステム。
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