JP5959747B2 - 固定子鉄心、固定子、回転電機、電動パワーステアリング装置、固定子の製造方法、回転電機の製造方法、電動パワーステアリング装置の製造方法 - Google Patents

固定子鉄心、固定子、回転電機、電動パワーステアリング装置、固定子の製造方法、回転電機の製造方法、電動パワーステアリング装置の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、固定子鉄心、固定子、回転電機、電動パワーステアリング装置、固定子の製造方法、回転電機の製造方法、電動パワーステアリング装置の製造方法に関するものである。
従来、界磁の外周側に電機子が配置されるインナーロータ型の回転電機の固定子において、コイル周長を短くする目的等で、環状ヨーク部と、一体形成したティース群に分けて構成される固定子鉄心が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の固定子鉄心は、同一材料から同時に打ち抜きされている。この固定子鉄心を用いた固定子は、固定子鉄心の内側に回転子を収納する。固定子の製造方法としては、各ティースの間に複数のスロットが設けられ、内周側端部を周方向に結合したティース群にコイルを巻回した後に、これを軸方向から環状ヨーク部の内側に嵌め込むという工程により製造される。このようにして製造した固定子は、コイルエンドの経路を最短にし、コイル周長を短くすることができる。
特開平7−163076号公報
特許文献1のような回転電機の固定子鉄心においては、環状ヨーク部の内周面に、鉄心の軸方向に延在する複数の蟻溝を等間隔に設け、ティース群の各ティースの最外部には、それぞれ対応する蟻溝に嵌合する蟻桟を設けている。環状ヨーク部及びティース群は、1枚の電磁鋼板からプレスで打ち抜いた鉄心片を積層して構成するのであるが、同時抜き時のせん断によるバリ、ダレ等により蟻桟となる部分が膨らむ傾向がある。蟻溝及び蟻桟は、それぞれ3面で構成されているため、ティース群のティースが撓み等で周方向や径方向に位置がばらついた場合、上述のような嵌合工法で嵌め合わせることが難しくなる。結果として、より大きな圧入力が必要となり、鉄心の歪みによりコギングやトルクリップルの悪化に繋がる課題があった。また、ティース群を積層後、環状ヨーク部に圧入する前に嵌合部を再加工すると工数が増加して製造コストが増加するという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、鉄心の磁気特性を失うことなく、かつ組立性に優れた固定子鉄心、固定子、回転電機、電動パワーステアリング装置、固定子の製造方法、回転電機の製造方法、電動パワーステアリング装置の製造方法を提供することを目的とする。
この発明に係る、固定子鉄心は、
環状ヨーク部と、前記環状ヨーク部の内側に嵌合し、隣接するティースの内周側の周方向両端部を薄肉連結部により一体として結合したティース群とからなる固定子鉄心であって、
隣接する2つの前記ティースと前記環状ヨーク部との間に固定子巻線を収納するスロットが形成され、
前記環状ヨーク部は、内周面に前記固定子鉄心の軸方向に延在し、前記軸方向に垂直な断面が前記固定子鉄心の内側に開口するV字形状の溝部を等間隔に備え、
前記ティース群を構成する各前記ティースの外周側の端部は、それぞれの前記ティースが
前記溝部に沿って嵌合する、前記軸方向に垂直な断面が楔状に形成された嵌合部を備え
各前記スロットの周方向の側面の最も外周側端部には、R加工部が形成され、
前記環状ヨーク部と、前記ティースの前記スロット内における境界は、前記R加工部の最も内周側部分にあるものである。
この発明に係る固定子は、
前記固定子鉄心と、前記固定子鉄心の前記ティース群に巻装した固定子巻線とからなる
ものである。
この発明に係る回転電機は、
前記固定子と、前記固定子の内周面と対向して回転する回転子とからなり、
前記固定子鉄心に挿入される前記固定子巻線は、複数の前記ティースを跨いで挿入されているものである。
この発明に係る電動パワーステアリング装置は、
前記回転電機と
ステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールに負荷されたトルクを検出するトルク検出部と、
前記トルク検出部が検出したトルク値を元に、前記回転電機に印加する電圧を決定する電圧制御部と、
前記電圧制御部から電圧指令を受けて、前記回転電機に電圧を印加する電圧印加部と、
前記回転電機の駆動力をアシストトルクとして車両の舵軸に伝達するギヤとを備えたものである。
また、この発明に係る、固定子の製造方法は、
積層すると環状ヨーク部となって固定子鉄心を構成する第1鉄心片と、
積層すると隣接するティースの内周側の周方向両端部を薄肉連結部により一体として結合したティース群となって前記固定子鉄心を構成する第2鉄心片を、1枚の磁性を有する薄板から打ち抜く鉄心片打ち抜き工程と、
前記第1鉄心片と、前記第2鉄心片をそれぞれ積層して、前記環状ヨーク部と前記ティース群を形成する積層工程と、
前記ティース群に固定子巻線を装着する巻線装着工程と、
前記固定子巻線を装着した前記ティース群の外周に前記環状ヨーク部を軸方向に圧入する圧入工程とを有する固定子の製造方法において、
前記鉄心片打ち抜き工程は、前記固定子巻線を収容する各スロットの周方向の側面が、直線状になり、前記側面の最も外周側端部にR加工部が形成されるように各前記スロット部分を打ち抜く第1打ち抜き工程と、
前記第1打ち抜き工程の後に、前記第1打ち抜き工程により形成した前記R加工部の最も内周側部分から、前記第1鉄心片と前記第2鉄心片を、前記環状ヨーク部の内周面に前記固定子鉄心の内側に開口するV字形状の溝部が形成されるように切断する第2打ち抜き工程を備えるものである。
また、この発明に係る、回転電機の製造方法は、
前記固定子の内側に、前記固定子の内周面と対向して回転する回転子を配置する回転子組み立て工程を有するものである。
また、この発明に係る、電動パワーステアリング装置の製造方法は、
前記回転電機と、
ステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールに負荷されたトルクを検出するトルク検出部と、
前記トルク検出部が検出したトルク値を元に、前記回転電機に印加する電圧を決定する電圧制御部と、
前記電圧制御部から電圧指令を受けて、前記回転電機に電圧を印加する電圧印加部と、
前記回転電機の駆動力をアシストトルクとして車両の舵軸に伝達するギヤとを組み立てるものである。
本発明に係る固定子鉄心、固定子、回転電機、電動パワーステアリング装置、固定子の製造方法、回転電機の製造方法、電動パワーステアリング装置の製造方法によれば、以下のような効果を奏する。環状ヨーク部の内周面に等間隔に軸方向に設けた、軸方向に垂直な断面がV字形状の溝部と、内周側端部を連結部で結合した複数のティースの外周側端部に設けた軸方向に垂直な断面が楔状の嵌合部を嵌合するように構成したので、環状ヨーク部とティース群が接触する接触部を径方向および周方向に傾斜する2面で構成することができる。これにより、ティース群の嵌合部が、嵌合時に周方向にずれた場合でも圧入に従って環状ヨーク部の溝部に倣い易くなり、3面構成の接触部の場合よりも少ない圧入力でティース群と環状ヨーク部を嵌合させることができ、安価に鉄心を製造できる。
また、環状ヨーク部とティース群を同時に打ち抜くことで、各鉄心の接触部(環状ヨーク部はV字形状の溝部、ティース群は楔状の嵌合部)の間に打ち抜き時のバリ、ダレによる圧入代を設けることができ、さらには溝部と嵌合部が、径方向および周方向に傾斜する2面を持つことにより、磁束の通る方向に対して環状ヨーク部とティース群とを確実に接触することができ、磁気抵抗を減らし、出力トルクを向上させ、コギング、トルクリップルを低減することができる。
また、接触面積が小さいため、環状ヨーク部をティース群に嵌め込む際の力も抑えることができ、固定子鉄心の組立性が向上する。更には、固定子鉄心を環状ヨーク部とティース群とで構成することにより、固定子のコイルを外側から挿入することができる。これにより、例えばスロット形状が外に広がる台形状であっても、高い占積率でコイルを挿入することができ、コイルの低抵抗化並びに回転電機の高出力化に繋がる。
また、発明に係る回転電機を使用する電動パワーステアリング装置によれば、回転電機のトルク脈動やコギングトルクが低減するので、ハンドルを操舵したときに感じる脈動を小さくしてドライバーの操舵フィーリングを向上させたり、操舵中の音を小さくしたりすることができる。また、回転電機の振動が低下するので車室に伝わる音を低減することができ、車室の静粛性を向上できる。また、回転電機のトルクが向上するので、電動パワーステアリング装置を小型化、軽量化できたり、端当て操舵時などに必要な定格トルクや、緊急回避時などに必要な高回転トルクを向上できる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機の断面図である。 この発明の実施の形態1に係る固定子鉄心の断面図である。 この発明の実施の形態1に係るティース群と環状ヨーク部の一例を示す図である。 蟻溝、蟻桟を用いる接触部と、本発明のV字形状の接触部とを比較した図である。 この発明の実施の形態1に係る固定子鉄心のティース群にコイルを装着した後、環状ヨーク部に嵌合する工程を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るコイルの一例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機を駆動するコントロールユニット(ECU)の概略を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る固定子鉄心の、ティース群と環状ヨーク部との接触部およびスロットの要部拡大図である。 スロットの最外周部でヨーク部を切断する場合の鉄心片打ち抜き工程を示す図である。 スロットの最外周部でヨーク部を切断した場合のティース群と環状ヨーク部の形状を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る鉄心片打ち抜き工程を示す図である。 図12(a)の要部拡大図である。 図12(b)の要部拡大図である。 図12(c)の要部拡大図である。 この発明の実施の形態2に係るティース群(第2鉄心片)と環状ヨーク部(第1鉄心片)の形状を示す図である。 図16(c)の要部拡大図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係る固定子鉄心、固定子、回転電機、電動パワーステアリング装置、固定子の製造方法、回転電機の製造方法、電動パワーステアリング装置の製造方法を、図を用いて説明する。本発明の実施の形態1に係る回転電機の回転子は、永久磁石型回転子、突極型回転子などいずれの形態でも良いが、動作点に応じて駆動電圧振幅および周波数が変えられるインバータ駆動であることを前提とする。以下では、永久磁石型回転子の場合について述べる。また、以下の文章で「径方向」「軸方向」「周方向」という場合、特に言及しないときは、固定子の径方向、軸方向、周方向をいう。
図1は、本実施の形態に係る回転電機100の断面図である。
回転電機100は、極数が8、スロット数が48であり、分布巻された固定子巻線12を有する三相永久磁石型の回転電機100である。固定子10は、薄肉の磁性体が複数枚積層されてなる固定子鉄心11と、固定子鉄心11に巻回される固定子巻線12からなる。固定子巻線12は、1群の三相巻線121と、2群の三相巻線122からなる。1群の三相巻線121と2群の三相巻線122は、互いに隣り合うスロットに配置される。各群の三相巻線121、122では、図示による説明は省略するが、U相V相W相が電機角で120度のピッチで配置される。固定子10は、鉄やアルミ、あるいは樹脂といった固定用のフレーム(図示せず)に収容して構成しても良いし、フレームレスで構成しても良い。
図2は、固定子鉄心11の断面図である。
固定子鉄心11は、ティース群11aと環状ヨーク部11bとからなる。ティース群11aは、内周に薄肉連結部11a1と、この薄肉連結部11a1から放射状に外径方向に伸長した複数のティース11a2とからなる。ティース群11aは、各ティース11a2に外周側先端の嵌合部11a3を設けている。環状ヨーク部11bは、その内周面に等間隔に、環状ヨーク部11bの軸方向にV字形状の溝部11b1を設けている。そして、各ティース11a2の嵌合部11a3と、環状ヨーク部11bの溝部11b1とを嵌合する。このティース11a2の嵌合部11a3と環状ヨーク部11bの溝部11b1とが嵌合している接触部を図1では、接触部14として示している。
ティース群11aは、上記のような嵌合部11a3に特徴を有するほかに、次のような特徴も有する。
図3は、ティース群11aと環状ヨーク部11bの一例を示す図である。
図に示すように、ティース11a2の内周側先端は、強度を保ちかつ磁性体からの打ち抜き可能な最低限の厚さの薄肉連結部11a1(例えば、薄肉の磁性体の厚さと同等の寸法)と、ティース11a2両側から周方向にせり出すシュー部11a4を有する。図3では、シュー部11a4の径方向の厚さLは、薄肉連結部11a1の径方向の厚さMよりも厚く形成しているが、設計によっては、シュー部11a4の径方向の厚さと、薄肉連結部11a1の径方向の厚さとが同じであっても良い。また、シュー部11a4の形状は円弧状であったり、ティース11a2間の中間部から一方のティース11a2に向かって径方向に厚くなっていく形状など、様々な形で形成して良い。また、シュー部11a4部分で磁気飽和しないようにシュー部11a4の形状を径方向に厚く、かつ、一方のティース11a2に向かってより径方向に厚くなるように形成しても良い。ティース11a2の周方向の側面同士が平行でも良いし、外周に向かって広くなるテーパー形状であっても良い。
次に、ティース群11aと環状ヨーク部11bとの接触部14について説明する。接触部14は、図3に示すように、環状ヨーク部11bのV字形状の溝部11b1を構成する2面と、ティース11a2の外周側先端の嵌合部11a3の2面とが嵌合して接触している2面から成る。接触部14の各面は、固定子鉄心11の径方向、周方向いずれに対しても傾斜している。ここで、接触部14の1面が径方向と成す角をA、周方向と成す角をBとする。ティース11a2の周方向の幅を同一とした場合、A>Bである方が接触面積を小さくすることができ、これによりティース群11aを環状ヨーク部11bに圧入し易くなる。また、環状ヨーク部11bに流れる磁束の磁路において、A>Bである方が、磁気抵抗を低くすることができ、磁束量および出力トルクの低下を防ぐことができる。溝部11b1の2面が成す角度は、2Aとなるので、2A>90度となる。
図4は、ティース群と環状ヨーク部の接触部について、蟻溝、蟻桟を用いる場合と、本発明のV字形状の接触部14とを比較した図である。
図4(a)は、3面によって構成する蟻溝による接触部140の断面図である。
図4(b)は、本発明の接触部14の断面図である。
図4(c)は、本発明のティース群11aのティース11a2が図面上周方向左側に傾いた状態を示す図である。
図4(a)の接触部140の形状は、図4(b)および(c)の接触部14の接触面積が同等になるような形状にて形成している。図4(a)に示すティース群と環状ヨーク部は、3面がそれぞれ接触している。よって、環状ヨーク部の嵌合時に、ティースの外周側先端の嵌合部の逃げ場が無い。即ち、3面で接触しているため、接触面同士のズレに柔軟性がない。従って、環状ヨーク部の嵌合時の圧入力が増大する。例えば、ティース群の1つのティースが内周の薄肉連結部を支点に曲がってしまっている場合などに、ティース群と環状ヨーク部の接触部の位置決めをすることが非常に困難となる。結果として嵌め合わせるために必要な圧入力が増して設備を大型化する必要がある。あるいは、圧入力の増大を防止するために内周の薄肉連結部の径方向の厚さを厚くすると、ここからの磁束漏れが増加し回転電機のトルクが低下する。
これに対し、本発明の接触部14では、ティース群11aと環状ヨーク部11bとの間に、嵌合時に図4(b)の矢印Xで示すような力が接触面に働く。この時、万一図4(c)に示すように、ティース群11aのティース11a2が図面上周方向左側に傾いた場合であっても、圧入している間に、ティース群11aの嵌合部11a3が、環状ヨーク部11bの溝部11b1に、矢印Y方向に倣うような力が働くため、容易にティース群11aを環状ヨーク部11bに圧入することができ、必要な圧入力も抑えられる。
上述のティース群11aおよび環状ヨーク部11bは、同じ磁性体である電磁鋼板からパンチによって打ち抜かれて製造される。詳細には、電磁鋼板の平面上に環状ヨーク部11bが、その内側にティース群11aが配置されるように打ち抜かれる。
環状ヨーク部11bの各溝部11b1とティース群11aの各嵌合部11a3とは、一度の打ち抜きで同時に形成される。このような製造方法によると、ティース11a2の径方向長さは、一般的に、打ち抜き時に発生するバリや、積層固定用のカシメ部の打ち抜き等により所定の寸法よりも長く形成され得る。
図5は、固定子鉄心11のティース群11aにコイル13を装着した後、環状ヨーク部11bに嵌合する工程を示す図である。
図5(a)は、各コイル13の一方のスロット挿入部13aを各スロットの内周側に挿入している状態を示す図である。
図5(b)は、コイル13をティース群11aに挿入した状態を示す図である。
図5(c)は、ティース群11aに環状ヨーク部11bを嵌合した状態を示す図である。
ティース群11aと環状ヨーク部11bとは、図5に示すようなステップ(詳細は後述する)、即ちティース群11aに外周側からコイル13を挿入した後、これを軸方向から環状ヨーク部11bに嵌合する。その際、上記のように、ティース群11a、環状ヨーク部11bにはバリやカシメ部の打ち抜きによる径方向への伸びがあるため、両部材の間には、ある程度の圧入代が発生する。例えば、φ80〜φ90程度の鉄心であれば、圧入代が20〜40μm程度となる。ティース11a2の嵌合部11a3と、環状ヨーク部11bの溝部11b1の形状を上述のように構成することで、適度の圧入力で各嵌合部11a3を各溝部11b1に倣わせながら圧入できる。
次に、固定子巻線12の構成について説明する。事前に、複数ターン巻いて多角形状に形成したコイル13を図5(a)に示すスロットの個数分である48個作る。そして、図5(a)に示すように各コイル13の一方のスロット挿入部13a(図5(a)では2本分)を各スロットの内周側に同時に挿入する。その後、図5(a)の矢印Z方向に、ティース群11aを回転させながら、各コイル13の他方のスロット挿入部13aを、複数のティース11a2分だけ跨いだスロットに全て同時に挿入して固定子巻線12を構成する。コイル13は、複数のティース11a2に跨り、2回巻回されている。なお、本実施の形態では、複数のティース11a2を跨ぐ固定子巻線12の形態を示したが、1つのティースに複数回巻き回すものでも良い。
コイル13の形態を以下に説明する。
図6(a)は、軸方向から見たコイル13の一例を示す図である。
図6(b)は、コイル13の他の一例を示す側面図である。
複数のティース11a2を跨いで順次波巻きしても良いし、複数ターン巻いた多角形状として、例えば図6(b)に示すような亀甲型のコイル13を用いても良い。コイル13に使われる導体は、例えば銅線やアルミ線などの導電率が高いものが望ましい。コイル13の断面の形状は、丸状、角状のいずれでも良い。さらには、図6(b)のスロット内導体部13bの部分のみ、丸線を略角形状に潰し、コイルエンド部13cは丸線のままである、といった形態をとると、安価な銅線を用いて鉄心内のコイルの占積率を高くすることができる。
次に、固定子10の内部に挿入する回転子20について説明する。図1に示すように、回転子20は、複数のセグメント磁石21、磁路を確保するための回転子鉄心22、および回転軸23からなる。回転子鉄心22は、回転軸23を通す孔25、セグメント磁石21を配設する面26、および磁極間に位置する突起部24を有する。突起部24は、セグメント磁石21と所定の間隔離して設けられることが望ましいが、セグメント磁石21の周方向位置決め手段として、例えば回転子20の軸方向両端に、セグメント磁石21と接する突起部を別途設けても良い。
回転子鉄心22は、薄肉の磁性体を軸方向に複数枚積層して構成されている。ここで、薄肉の磁性体とは、電磁鋼板や、冷間圧延鋼板及び鋼帯(SPCC)などを指す。異なる形状を有する複数の突起部を備えた回転子鉄心の場合は、それぞれ別に打ち抜かれて積層されたものを後から合わせても良いし、打ち抜き金型に可動機構を設け、連続に積層しても良い。
次に、上記の回転子鉄心22の外周面に配置されるセグメント磁石21について説明する。セグメント磁石21に使われる材料は、磁力の大きさによってさまざまである。磁石の種類としては、希土類焼結磁石、フェライト焼結磁石、あるいは希土類材料あるいはフェライト材料と樹脂とを混練させてなるボンド磁石のいずれでも良い。また、セグメント磁石21の形状は、外周面、内周面ともに曲面状である波型、外周面が曲面状、内周面が平面状であるかまぼこ型、あるいは外周面、内周面ともに平面状である平板型のいずれでも良い。回転子鉄心22の、セグメント磁石21を配設する面の形状は、採用する磁石の内周側の形状に従う。
図7は、回転電機100を駆動するコントロールユニット(ECU)の概略を示す図である。
固定子巻線12は、リード線等を介してインバータに接続される。一般的に、1台のインバータに対し、第1群の三相巻線と第2群の三相巻線とが直列あるいは並列で接続されるが、ここでは各群の三相巻線ごとに別々のインバータに接続させて駆動させる形態について説明する。ECU40の内のインバータのパワー回路部のみを詳細に示す。ECU40は2台のインバータ回路から構成されていて、それぞれのインバータ421、422から第1群の三相巻線121、第2群の三相巻線122に三相の電流を供給する。図では、三相巻線121、122がY結線で接続されているが、Δ結線でも良い。ECU40にはバッテリーなどの電源402から直流電源が供給されており、ノイズ除去用のコイル401を介して、電源リレー411、412が接続されている。図7では電源402がECU40の内部にあるかのように示されているが、実際にはバッテリー等の外部の電源からコネクタを介して電力が供給される。
2個の電源リレー411、412は、それぞれ2個のMOS−FETで構成され故障時などは電源リレー411あるいは412を開放して、過大な電流が流れないようにする。なお、図7では、電源402、コイル401、電源リレー411、412の順に接続されているが、電源リレー411、412は、コイル401よりも電源402に近い位置に設けられても良いことは言うまでもない。コンデンサ431、コンデンサ432は平滑コンデンサである。図ではそれぞれ、1個のコンデンサで構成されているが、複数のコンデンサを並列に接続して構成しても良いことは言うまでもない。第1群のインバータ421と第2群のインバータ422は、それぞれ6個のMOS−FETを用いたブリッジで構成され、第1群のインバータ421では、MOS−FET441、MOS−FET442が直列接続され、MOS−FET443、MOS−FET444が直列接続され、MOS−FET445、MOS−FET446が直列接続されて、さらにこの3組のMOS−FETが並列に接続されている。
さらに、下側の3つのMOS−FET442、MOS−FET444、MOS−FET446のGND(グランド)側にはそれぞれシャント抵抗が1つずつ接続されており、シャント抵抗451、シャント抵抗452、シャント抵抗453としている。これらシャント抵抗は電流値の検出に用いられる。なお、シャント抵抗は3個の例を示したが、2個のシャント抵抗であっても良いし、1個のシャント抵抗であっても電流検出は可能であるため、そのような構成であっても良いことは言うまでもない。
永久磁石型の回転電機100への電流の供給は、MOS−FET441、MOS−FET442の間からバスバーなどを通じて回転電機100の第1群の三相巻線121を構成するU1相へ、MOS−FET443、MOS−FET444の間からバスバーなどを通じて回転電機100の同V1相へ、MOS−FET445、MOS−FET446の間からバスバーなどを通じて回転電機100の同W1相へそれぞれ供給される。
第2群のインバータ422も同様の構成となっていて、第2群のインバータ422では、MOS−FET461、MOS−FET462が直列接続され、MOS−FET463、MOS−FET464が直列接続され、MOS−FET465、MOS−FET466が直列接続されて、さらにこの3組のMOS−FETが並列に接続されている。さらに、下側の3つのMOS−FET462、MOS−FET464、MOS−FET466のGND(グランド)側にはそれぞれシャント抵抗が1つずつ接続されており、シャント抵抗471、シャント抵抗472、シャント抵抗473としている。これらシャント抵抗は電流値の検出に用いられる。なお、シャント抵抗は3個の例を示したが、2個のシャント抵抗であっても良いし、1個のシャント抵抗であっても電流検出は可能であるため、そのような構成であっても良いことは言うまでもない。
回転電機100への電流の供給はMOS−FET461、MOS−FET462の間からバスバーなどを通じて回転電機100の第2群の三相巻線122を構成するU2相へ、MOS−FET463、MOS−FET464の間からバスバーなどを通じて回転電機100の同V2相へ、MOS−FET465、MOS−FET466の間からバスバーなどを通じて回転電機100の同W2相へそれぞれ供給される。
2台のインバータ421、422は永久磁石型の回転電機100に備えられた回転角度センサ403によって検出した回転角度に応じて制御回路(図示しない)から各MOS−FETに信号を送ることでスイッチングし、第1群の三相巻線121と第2群の三相巻線122に所望の相電流を供給する。なお、回転角度センサ403はレゾルバやホールセンサやGMRセンサやMRセンサなどが用いられる。
図8は、本実施の形態の回転電機100によってアシストトルクを発生させるようにした電動パワーステアリング装置150を示す図である。
車室内の運転手は、ステアリングホイール50を左右に回転させて前輪51の操舵を行う。トルク検出部151は、ステアリング系の操舵トルクを検出して当該検出トルクを電圧制御部152に出力する。電圧制御部152は、ステアリング系の操舵トルクを補助するトルクを回転電機100が発生するように電圧指令を演算し、電圧印加部153に出力する。電圧印加部153は、当該電圧指令に基づいて回転電機100に電圧を印加する。そして、回転電機100は、ギア154を介して舵軸60に対して操舵トルクを補助するトルクを付加する。
本発明の実施の形態1に係る固定子鉄心、固定子、回転電機、電動パワーステアリング装置、固定子の製造方法、回転電機の製造方法、電動パワーステアリング装置の製造方法によれば、以下のような効果を奏する。環状ヨーク部11bの内周面に等間隔に軸方向に設けた、軸方向の断面がV字形状の溝部11b1と、内周側端部を薄肉連結部11a1で結合した複数のティース11a2の外周側端部に設けた軸方向の断面が楔状の嵌合部11a3を嵌合するように構成したので、環状ヨーク部11bとティース群11aが接触する接触部14を径方向および周方向に傾斜する2面で構成することができる。これにより、ティース群11aの嵌合部11a3が、嵌合時に周方向にずれた場合でも圧入に従って環状ヨーク部11bの溝部11b1に倣い易くなり、3面構成の接触部の場合よりも少ない圧入力でティース群11aと環状ヨーク部11bを嵌合させることができ、安価に鉄心を製造できる。
また、固定子鉄心11をティース群11aと環状ヨーク部11bとに分割することで、コイル13を外周側から挿入することができるので、スロット形状が台形であったり、鉄心内周側にシューが設けられている固定子鉄心においても、高い占積率でコイルを配置することができ、低磁気抵抗化により回転電機の出力トルクの増加や発熱の低減が見込める。
また、上述のような固定子10の構成は、どのような形態の固定子(集中巻きあるいは分布巻き)であっても効果を発揮できるが、特に、分布巻の固定子10に対して、セグメント磁石21と突起部を持つ回転子鉄心22とからなる永久磁石型の回転電機100においては、リラクタンストルクを得やすく、マグネットトルクとリラクタンストルクの双方を活用して、高トルク、高出力化または、小型、低コスト化を図ることができる。
次に、永久磁石型の回転電機100およびECU40の構成による効果について説明する。第1群のインバータ421と第2群のインバータ422によって第1群の三相巻線121と第2群の三相巻線122に3相の電流が流れるが、各群の電流の位相差を電気角20〜40度、望ましくは電気角30度とするとトルクリップルの6次成分(電気角360度周期の成分を1次とした)が大幅に低減される。これは、回転子側が発生する起磁力高調波に5次、7次成分(電気角360度周期の成分を1次とした)が含まれていたとしても、各群の三相巻線の電流の位相を変化させることで電機子側の起磁力波形の5次、7次成分がなくなるか、あるいは非常に小さくできるためである。この位相差は永久磁石型の回転電機100の駆動状態に応じて変化させても良いし、たとえば電気角30度で固定しても良い。また、位相差を電気角30度としたときは、巻線係数が等価的に向上し、トルクも向上するために、少ない磁石使用量で大きなトルクを得ることができ、回転電機100の低コスト化に寄与できるという効果がある。
また、回転子鉄心22に突起部24を設けることで、セグメント磁石21によるマグネットトルクだけではなく、回転子20の突極性を利用したリラクタンストルクを得ることができる。磁極の中心を通るd軸と、極間を通るq軸それぞれのインダクタンスの差が大きいほど、トルクをより大きく得られる。図1のように磁性体による突起部24を張り出させることで、q軸のインダクタンスを大きくできる。
本実施の形態に係る、第1群、第2群の三相巻線121、122にそれぞれインバータを接続した回転電機100を備えた電動パワーステアリング装置150によれば、回転電機100のトルク脈動やコギングトルクが低減するので、ハンドルを操舵したときに感じる脈動を小さくしてドライバーの操舵フィーリングを向上させたり、操舵中の音を小さくしたりすることができる。また、回転電機100の振動が低下するので車室に伝わる音を低減することができ、車室の静粛性を向上できる。また、回転電機100のトルクが向上するので、電動パワーステアリング装置150を小型化、軽量化できたり、端当て操舵時などに必要な定格トルクや、緊急回避時などに必要な高回転トルクを向上できる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る固定子鉄心、固定子、回転電機、電動パワーステアリング装置、固定子の製造方法、回転電機の製造方法、電動パワーステアリング装置の製造方法を、図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図9は、本発明の実施の形態2に係る固定子鉄心の、ティース群211aと環状ヨーク部211bとの接触部214およびスロットSの要部拡大図である。
図に示すように、環状ヨーク部211bの内周面に軸方向に設けた溝部211b1の最外周部は、R加工(角を丸く削ることをいう)されている。図中において、Rと示す部分は、その部分がR加工されていることを示す。溝部211b1とティース群211aの各ティース211a2の嵌合部211a3が接触する接触部214は、実施の形態1と同様、固定子鉄心の周方向および径方向の両方に対して傾斜する2面で構成される。さらに実施の形態2においては、各接触部214の接触面の周方向外側端部が、スロットSを形成する空間の最外周部S1より鉄心の内側に位置するように構成する。
環状ヨーク部211bとティース群211aをこのような形状にすることで、環状ヨーク部211bとティース群211aの双方が接触する接触部214の3カ所の角に、R加工をすることが可能となる。R加工をすることで、鉄心片の打ち抜き時の金型の劣化を防ぎ、設備費を安価に抑えることができる。この理由を、図10から図17を用いて説明する。
図10、図11は、実施の形態2を実施しない場合(即ち接触部214の端部とスロットの最外周部とが同位置にある)の鉄心片の打ち抜き工程と、打ち抜き後の部材の形状を示す図である。
図10(a)は、第1打ち抜き工程で打ち抜く部分を示す図である。
図10(b)は、第2打ち抜き工程で打ち抜く部分を示す図である。
図10(c)は、第1打ち抜き工程で打ち抜く部分と第2打ち抜き工程とで打ち抜く部分とを重ね合わせて示した図である。
図11(a)は、打ち抜き後のティース群の一部の形状を示す図である。
図11(b)は、ティースの要部拡大図である。
図11(c)は、打ち抜き後の環状ヨーク部の形状を示す図である。
複数のスロットSを有する積層鉄心用の鉄心片の打ち抜きでは、一般的に、スロット部分の打ち抜きを他の部分の打ち抜き工程より先に行う場合が多い。そして、スロットS(図中の2点鎖線部分Jを打ち抜く第1打ち抜き工程)及び他の部分が打ち抜かれた後に、最後に、ティース群となる部分と環状ヨーク部211bとなる部分との接触部214となる部分(図中の破線部分K)を分離するように第2打ち抜き工程で打ち抜く。
金属片の打ち抜きでは、金型の早期劣化を抑えることなどを目的に、打ち抜き形状の角部にR加工をすることが望ましい。上記を踏まえて図10を見ると、図10(a)に示すように、第1打ち抜き工程で、スロット部分の2点鎖線部分Jを打ち抜き、図10(b)に示すように、第2打ち抜き工程で、破線部分Kを打ち抜き、接触部を分離する。そして、図11に示すティース群と、環状ヨーク部とを得る。ここで、図10(c)において、第1打ち抜き工程の打ち抜く部分と、第2打ち抜き工程の打ち抜く部分とが重なる部分を、実線Pで示す。実線Pで示すように、スロットSの最外周部と、接触部の端部とが同じ位置になる。打ち抜かれたティース群の各ティースの嵌合部(接触部となる部分)の周方向端部には、スロット部分の打ち抜き時のR形状部分が残る。そして、図11(a)、(b)に示すように、その周方向の端部Dがスロット内に突出する形となる。この突出部分がティースに残ると、この部分が高い占積率でコイルを挿入する障害となる。
そこで、本実施の形態での打ち抜き工程では、以下のような工夫をしている。
図12から図15は、実施の形態2を実施する場合の鉄心片の打ち抜き工程を示す図である。
図12(a)は、第1打ち抜き工程で打ち抜く部分を示す図である。
図12(b)は、第2打ち抜き工程で打ち抜く部分を示す図である。
図12(c)は、第1打ち抜き工程で打ち抜く部分と第2打ち抜き工程とで打ち抜く部分とを重ね合わせて示した図である。
図13は、図12(a)の要部拡大図である。
図14は、図12(b)の要部拡大図である。
図15は、図12(c)の要部拡大図である。
環状ヨーク部211bの外周部の打ち抜き工程については説明を省略する。まず、図12(a)、図13に示すように、スロットSの縁S2が直線となるように、2点鎖線部分Jで示すスロット部分を、第1打ち抜き工程で打ち抜く。この時、使用する金型は、スロットSの最外周部、最内周部の周方向の角を打ち抜く部分にR加工したものを使用する。次に、図12(b)、図14の破線部分Kを打ち抜く第2打ち抜き工程を実施する。金型は、溝部211b1の最外周部を打ち抜く部分と、接触部214となる部分(図15のG)の周方向の端部Tを打ち抜く部分をR加工した、角部のないものを使用する。図12(c)、図15に示すように、第2打ち抜き工程では、接触部214となる部分(図15のG)の周方向の端部Tより、スロットSの最外周部S1の方が、鉄心の径方向外側に位置するように位置をずらして第2打ち抜き工程を実施し、環状ヨーク部211bとなる第1鉄心片と、ティース群211aとなる第2鉄心片を分離する。
打ち抜かれたティース群211aと環状ヨーク部211bとの形状を図16、図17に示す。
図16(a)は、打ち抜き後のティース群211aの一部の形状を示す図である。
図16(b)は、ティース211a2の要部拡大図である。
図16(c)は、打ち抜き後の環状ヨーク部211bの形状を示す図である。
図17は、図16(c)の要部拡大図である。
図16(a)、(b)に示すように、打ち抜かれた各ティース211a2の嵌合部211a3の周方向端部が、スロットS内に突出していない。よって、上記の第2打ち抜き工程により、スロットの周方向の角に生じたR形状部分がティース211a2から周方向に突出して残ることを防止できる。また、スロットSの周方向の縁S2を直線状に形成でき、コイル13の挿入が容易となる。
固定子鉄心以外のその他の構成については、実施の形態1と同様である。本発明の実施の形態2に係る回転電機の固定子鉄心の製造方法によれば、金型の劣化を防ぐとともに、スロットの周方向側面を直線に形成し、占積率の高いコイルの挿入を容易にすることができる。従って、高出力、低発熱の回転電機を安価に得ることができる。
尚、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。

Claims (11)

  1. 環状ヨーク部と、前記環状ヨーク部の内側に嵌合し、隣接するティースの内周側の周方向両端部を薄肉連結部により一体として結合したティース群とからなる固定子鉄心であって、
    隣接する2つの前記ティースと前記環状ヨーク部との間に固定子巻線を収納するスロットが形成され、
    前記環状ヨーク部は、内周面に前記固定子鉄心の軸方向に延在し、前記軸方向に垂直な断面が前記固定子鉄心の内側に開口するV字形状の溝部を等間隔に備え、
    前記ティース群を構成する各前記ティースの外周側の端部は、それぞれの前記ティースが
    前記溝部に沿って嵌合する、前記軸方向に垂直な断面が楔状に形成された嵌合部を備え
    各前記スロットの周方向の側面の最も外周側端部には、R加工部が形成され、
    前記環状ヨーク部と、前記ティースの前記スロット内における境界は、前記R加工部の最も内周側部分にある固定子鉄心。
  2. 前記溝部の底又は、前記溝部の縁の少なくとも1箇所はR加工されている請求項に記載の固定子鉄心。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の固定子鉄心と、
    前記固定子鉄心の前記ティース群に巻装した固定子巻線とからなる固定子。
  4. 請求項3に記載の固定子と、前記固定子の内周面と対向して回転する回転子とからなり、
    前記固定子鉄心に挿入される前記固定子巻線は、複数の前記ティースを跨いで挿入されている回転電機。
  5. 前記回転電機は、毎極毎相2スロット以上のスロット数を有し、前記固定子巻線は、複数群の多相巻線を構成し、各群の前記多相巻線を鎖交する磁路の一部が互いに共有するように配置されており、前記多相巻線は、各群ごとに独立した駆動回路によって駆動される請求項4に記載の回転電機。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の回転電機を備え
    ステアリングホイールと、
    前記ステアリングホイールに負荷されたトルクを検出するトルク検出部と、
    前記トルク検出部が検出したトルク値を元に、前記回転電機に印加する電圧を決定する電圧制御部と、
    前記電圧制御部から電圧指令を受けて、前記回転電機に電圧を印加する電圧印加部と、
    前記回転電機の駆動力をアシストトルクとして車両の舵軸に伝達するギヤとを備えた電動パワーステアリング装置。
  7. 積層すると環状ヨーク部となって固定子鉄心を構成する第1鉄心片と、
    積層すると隣接するティースの内周側の周方向両端部を薄肉連結部により一体として結合したティース群となって前記固定子鉄心を構成する第2鉄心片を、1枚の磁性を有する薄板から打ち抜く鉄心片打ち抜き工程と、
    前記第1鉄心片と、前記第2鉄心片をそれぞれ積層して、前記環状ヨーク部と前記ティース群を形成する積層工程と、
    前記ティース群に固定子巻線を装着する巻線装着工程と、
    前記固定子巻線を装着した前記ティース群の外周に前記環状ヨーク部を軸方向に圧入する圧入工程とを有する固定子の製造方法において、
    前記鉄心片打ち抜き工程は、前記固定子巻線を収容する各スロットの周方向の側面が、直線状になり、前記側面の最も外周側端部にR加工部が形成されるように各前記スロット部分を打ち抜く第1打ち抜き工程と、
    前記第1打ち抜き工程の後に、前記第1打ち抜き工程により形成した前記R加工部の最も内周側部分から、前記第1鉄心片と前記第2鉄心片を、前記環状ヨーク部の内周面に前記固定子鉄心の内側に開口するV字形状の溝部が形成されるように切断する第2打ち抜き工程を備える固定子の製造方法。
  8. 前記第2打ち抜き工程に使用する金型は、前記第1鉄心片と前記第2鉄心片の打ち抜きに用いる角部が全てR加工されている請求項7に記載の固定子の製造方法。
  9. 前記第1打ち抜き工程に使用する金型は、前記第1鉄心片と前記第2鉄心片の打ち抜きに用いる角部が全てR加工されている請求項7又は請求項8に記載の固定子の製造方法。
  10. 請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の固定子の製造方法により製造した前記固定子の内側に、前記固定子の内周面と対向して回転する回転子を配置する回転子組み立て工程を有する回転電機の製造方法。
  11. 請求項10に記載の回転電機の製造方法により製造した前記回転電機と、
    ステアリングホイールと、
    前記ステアリングホイールに負荷されたトルクを検出するトルク検出部と、
    前記トルク検出部が検出したトルク値を元に、前記回転電機に印加する電圧を決定する電圧制御部と、
    前記電圧制御部から電圧指令を受けて、前記回転電機に電圧を印加する電圧印加部と、
    前記回転電機の駆動力をアシストトルクとして車両の舵軸に伝達するギヤとを組み立てる電動パワーステアリング装置の製造方法。
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