JP2013126291A - ブラシレスモータおよび電動パワーステアリング装置 - Google Patents

ブラシレスモータおよび電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回転時のトルクリップルを低減しつつ、最大トルクの低下を抑制できるブラシレスモータ、およびこのブラシレスモータを備えた電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】ロータコア41は、外周面41bが径方向外側に膨出形成された複数の膨出部42を備え、複数の膨出部42は、外周面42aが膨出部42の頂部42bとロータの中心軸O(回転中心)との離間距離よりも小さな曲率半径となるように形成されており、スリット44と膨出部42の外周面42aとの間には、突極軸Qに沿って長手方向を有し、突極軸Qと交差する方向に等ピッチに並列配置されたフラックスバリア30を備え、ロータコア41は、膨出部42におけるスリット44側の端部において、隣接する磁路31aどうしを連結する連結部31bを有していることを特徴としている。
【選択図】図3

Description

この発明は、ブラシレスモータおよびこのブラシレスモータを備えた電動パワーステアリング装置に関するものである。
車両の操舵力をアシストする電動パワーステアリング装置の駆動源として、ブラシレスモータが使用されている。この種のブラシレスモータは、コイルが巻装されたティースを有するステータと、ステータの径方向内側に回転自在に設けられたロータとを備え、コイルへの通電制御を行うことによりロータを回転駆動させている。
ブラシレスモータのロータは、回転シャフトと、この回転シャフトに外嵌固定される略円柱状のロータコアと、ロータコアに設けられた永久磁石とを有している。永久磁石は、略ブロック状に形成されており、ロータコアの外周側において周方向に磁極が交互に変わるように配置されている。
永久磁石をロータに配置する方式としては、ロータコアにスリットを複数形成し、スリット内に永久磁石を配置する埋込方式(IPM:Interior Permanent Magnet)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、特許文献1に記載のロータには、磁化方向を整えて磁気異方性を得るためのフラックスバリアが形成されている。このフラックスバリアは、永久磁石よりも径方向の外側において、半径方向の突極軸に対して平行に延在する磁極片の切欠部によって形成されている。また、各切欠部(すなわちフラックスバリア)間の磁極片は、永久磁石からの磁束、およびステータからの界磁側の磁束が通る磁路となっており、ロータは、各切欠部間の磁極片に沿う方向に磁化される。これにより、ステータの界磁磁束の影響(すなわち電機子反作用)による磁化方向の歪みを抑制できるので、ロータの回転時におけるトルクリップルを低減できる。
特表2006−509483号公報
しかし、従来技術では、永久磁石の径方向外側に切欠部を形成してフラックスバリアを設けているため、永久磁石の径方向の外側面とロータコアとの接触面積が小さくなる。これにより、永久磁石の磁束が通る磁路が減少するとともに、永久磁石からの磁束の一部がフラックスバリアを通過する。このため、磁気抵抗が増加して磁気効率が悪くなり、モータの最大トルクが低下するおそれがある。
そこで本発明は、回転時のトルクリップルを低減しつつ、最大トルクの低下を抑制できるブラシレスモータ、およびこのブラシレスモータを備えた電動パワーステアリング装置の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に係るブラシレスモータは、ステータと、前記ステータの径方向内側に回転自在に配置されたロータと、を備え、前記ロータは、中心軸の周方向に沿うように複数のスリットが形成されたロータコアと、前記複数のスリット内に設けられた複数の永久磁石と、を備え、前記ロータコアは、前記複数の永久磁石に対応した位置の外周面が径方向外側に膨出形成された複数の膨出部を備え、前記複数の膨出部は、外周面が前記膨出部の頂部と前記ロータの回転中心との離間距離よりも小さな曲率半径となるように形成されており、前記スリットと前記膨出部の外周面との間には、前記膨出部の頂部と前記ロータの回転中心とを結んだ突極軸に沿って長手方向を有し、前記突極軸と交差する方向に等ピッチに並列配置された複数のフラックスバリアと、該フラックスバリア間に形成された複数の磁路を備え、前記ロータコアは、前記膨出部における前記スリット側の端部において、隣接する前記磁路どうしを連結する連結部を有することを特徴としている。
本発明によれば、突極軸に沿った磁路がフラックスバリア間に形成されているので、ステータからの界磁磁束は、その配向が変化することなくロータコアの磁路を通過できる。これにより、ステータの界磁磁束の電機子反作用による磁化方向の歪みを抑制できるので、ロータの回転時のトルクリップルを抑制できる。
また、永久磁石に対応した位置に膨出部を形成することで、膨出部における周方向の中央部から端部にかけて、エアギャップが漸次広くなるように形成できるので、ロータの回転時にステータの界磁磁束を緩やかに作用させることができる。したがって、ロータの回転時のトルクリップルを低減できる。
また、ロータコアは、膨出におけるスリット側の端部において、隣接する磁路どうしを連結する連結部を有しているので、スリットの径方向の外側壁と永久磁石の外側面とが面接触できる。これにより、永久磁石からの磁束は外側壁により集束された後、フラックスバリア間のロータコアの磁路を効率よく通過できるので、フラックスバリアに起因する磁気効率の低下を抑制できる。したがって、ロータの回転時のトルクリップルを低減しつつ、ブラシレスモータの最大トルクの低下を抑制できる。
また、本発明の請求項2に係るブラシレスモータは、前記フラックスバリアが、前記ロータコアを軸方向に貫通する貫通孔であることを特徴としている。
本発明によれば、非磁性材料を用いることなく、ロータコアにフラックスバリアを設けることができる。また、プレス加工等により、簡単にフラックスバリアを設けることができる。したがって、ロータの回転時のトルクリップルを低減しつつ、最大トルクの低下を抑制できるブラシレスモータを低コストに形成できる。
また、本発明の請求項3に係るブラシレスモータは、前記フラックスバリアの前記突極軸と交差する方向の幅をL1とし、隣り合う前記フラックスバリアの離間距離をL2としたとき、前記フラックスバリアの前記突極軸と交差する方向の幅L1、および前記フラックスバリアの離間距離L2は、L1≦L2を満たすように形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、
L1≦L2・・・(1)
を満たすことで、フラックスバリアの領域よりも、フラックスバリア間に形成される磁路の領域をより多く確保できる。これにより、磁束が磁路をより効率よく通過できるので、ブラシレスモータの最大トルクの低下をさらに抑制できる。
また、本発明の請求項4に係るブラシレスモータは、前記フラックスバリアの本数が、5本以上であることを特徴としている。
ブラシレスモータを電動パワーステアリング装置の駆動用として使用する場合、ブラシレスモータの出力トルクに対するトルクリップルの割合(以下、「トルクリップル率」という。)が5%以下であることが望ましいとされている。本発明によれば、発明者らのシミュレーションの結果から、フラックスバリアの本数を5本以上とすることで、トルクリップル率が5%以下に低減できることが確認された。したがって、電動パワーステアリング装置の駆動用に適したブラシレスモータを提供できる。
また、本発明の請求項5に係るブラシレスモータは、前記ロータコアは、複数の磁性板を軸方向に積層することにより形成され、隣り合う前記フラックスバリアの離間距離、前記フラックスバリアと前記ロータコアの外周面との最短離間距離、および前記フラックスバリアと前記スリットとの最短離間距離は、前記磁性板の板厚以上の大きさに設定されていることを特徴としている。
本発明によれば、磁性板をプレス加工により打ち抜くことにより、低コストにフラックスバリアを形成できる。
さらに、隣り合うフラックスバリアの離間距離、フラックスバリアとロータコアの外周面との最短離間距離、およびフラックスバリアとスリットとの最短離間距離を磁性板の板厚以上の大きさに設定することで、フラックスバリア周辺のロータコアの強度を十分確保できる。これにより、磁性板をプレス加工により打ち抜く際に、フラックスバリア周辺のロータコアの変形を抑制するとともに、フラックスバリアおよび隣り合うフラックスバリア間の磁路を精度良く形成できる。したがって、ロータの回転時のトルクリップルを低減しつつ最大トルクの低下を抑制できる、強度に優れたブラシレスモータを精度良く形成できる。
また、本発明の請求項6に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1から5のいずれか1項に記載のブラシレスモータを駆動源として用いたことを特徴としている。
本発明によれば、ロータの回転時のトルクリップルを低減しつつ、最大トルクの低下を抑制できるブラシレスモータを備えた、高性能な電動パワーステアリング装置を提供できる。特に、トルクリップル率を5%以下に低減することで、操舵フィーリングに優れた電動パワーステアリング装置を提供できる。
本発明によれば、突極軸に沿った磁路がフラックスバリア間に形成されているので、ステータからの界磁磁束は、その配向が変化することなくロータコアの磁路を通過できる。これにより、ステータの界磁磁束の電機子反作用による磁化方向の歪みを抑制できるので、ロータの回転時のトルクリップルを抑制できる。
また、永久磁石に対応した位置に膨出部を形成することで、膨出部における周方向の中央部から端部にかけて、エアギャップが漸次広くなるように形成できるので、ロータの回転時にステータの界磁磁束を緩やかに作用させることができる。したがって、ロータの回転時のトルクリップルを低減できる。
また、ロータコアは、膨出部におけるスリット側の端部において、隣接する磁路どうしを連結する連結部を有しているので、スリットの径方向の外側壁と永久磁石の外側面とが面接触できる。これにより、永久磁石からの磁束は外側壁により集束された後、フラックスバリア間のロータコアの磁路を効率よく通過できるので、フラックスバリアに起因する磁気効率の低下を抑制できる。したがって、ロータの回転時のトルクリップルを低減しつつ、ブラシレスモータの最大トルクの低下を抑制できる。
電動パワーステアリング装置の概略図である。 実施形態のブラシレスモータの中心軸を含む断面図である。 ロータコアの平面図である。 膨出部の拡大図であり、フラックスバリアの説明図である。 磁束の流れの説明図である。 ブラシレスモータのトルクリップル率の変化を示すグラフである。 出力トルクの変化を示すグラフである。
(パワーステアリング装置)
以下に、図面を用いて、実施形態の電動パワーステアリング装置(EPS;Electric Power Steering)の説明をする。
図1は、電動パワーステアリング装置90の概略図である。
図1に示すように、車両に用いられる電動パワーステアリング装置90は、ステアリングハンドル91と、一端がステアリングハンドル91にジョイントを介して連結され他端がギヤボックス92に連結された入力軸93と、ギヤボックス92と連結され不図示のタイヤを操舵する舵取機構94と、ギヤボックス92と連結され舵取機構94の操舵力をアシストするブラシレスモータ1と、を備えている。
ステアリングハンドル91により入力軸93が回転されると、不図示のトルクセンサが入力軸93に作用するトルクを検出し、その検出トルクにもとづいてブラシレスモータ1が駆動される。このブラシレスモータ1のトルクにより、舵取機構94の操舵力がアシストされるようになっている。
(ブラシレスモータ)
続いて、図面を用いて、実施形態のブラシレスモータ1の説明をする。
図2は、実施形態のブラシレスモータ1の中心軸Oを含む断面図である。
図2に示すように、ブラシレスモータ1は、ステータハウジング2に圧入等の固定手段により固定されたステータ3と、ステータ3に対して回転自在に設けられたロータ4とを有している。
ステータハウジング2は、有底筒形状を有し、筒状部分の内周にステータ3が圧入等の固定手段により固定されている。ステータハウジング2の底部2aには、中央部に軸受5が圧入されている。なお、以下の説明では、ステータハウジング2の開口側(図2における左側)を軸方向の一方側とし、底部2a側(図2における右側)を軸方向の他方側として説明する。
ステータ3は、略円筒状のステータコア10を有している。ステータコア10は、電磁鋼板等の磁性板を複数枚積層することにより構成されている。ステータコア10の外周面は、ステータハウジング2の内周面に例えば圧入等によって固定されている。ステータコア10には、径方向内側に向かって複数(本実施形態では9本)のティース10aが周方向に等間隔で突設されている。各ティース10a間には、不図示のスロットが形成さている。スロットは、周方向に沿って等間隔に9スロット形成されている。各ティース10aには、スロットに導入されたコイル12が、インシュレータ11を介して巻装されている。
コイル12は、周回り方向に沿って、複数のティース10aにU相、V相、W相の順に割り当てられて巻装されている。すなわち、この実施形態のブラシレスモータ1は、U相、V相、W相の3相のコイル12を備えた3相ブラシレスモータとなっている。
各ティース10aに巻装されているコイル12の端末部は、ステータハウジング2の一方側(図2における左側)に向かって引き出され、ここに配置されているバスバーユニット22に接続されている。
バスバーユニット22は、外部からの電力をコイル12に供給するためのものであって、略円環状の樹脂モールド体22aに金属製の複数(本実施形態では4個)のバスバー22bが埋設されている。各バスバー22bには、それぞれ所定のコイル12の端末部が接続されて、各相用バスバーに割り当てられている。具体的には、各相のコイル12の巻き始め端(不図示)と接続されるU相用バスバー、V相用バスバーおよびW相用バスバーと、各相のコイル12の巻き終わり端(不図示)と接続される中性点用バスバーと、に割り当てられている。
バスバーユニット22は、ターミナル23を介して、ステータハウジング2の外周部に突設された電源コネクタ(不図示)に接続されている。電源コネクタには、外部電源から延びる電源ケーブルのコネクタ(いずれも不図示)が嵌着固定可能に形成されており、外部からの電力をバスバーユニット22に供給できるようになっている。
バスバーユニット22の一方側(図2における左側)には、ステータハウジング2の開口部を塞ぐブラケット7が設けられている。
ブラケット7は略円盤状に形成されており、中央部には軸受固定孔20が形成されている。軸受固定孔20には軸受21が圧入固定されている。
また、ブラケット7には、ロータ4の回転位置検出用のレゾルバ14を構成するレゾルバステータ14aが固定されている。レゾルバステータ14aは、回転シャフト6と一体に回転するレゾルバロータ14bの回転位置を検出可能になっている。
また、ブラケット7の外周部には、ボルト孔24が設けられている。ボルト孔24にはボルト(不図示)が挿通されて、ブラシレスモータ1が被取付体(不図示)に締結固定される。
(ロータ)
ロータ4は、回転シャフト6と、回転シャフト6の外周面に固定されるロータコア41と、ロータコア41内に周方向に沿って配置される永久磁石13とを備えている。
回転シャフト6は、ブラケット7に設けられた軸受21と、ステータハウジング2の底部2aに設けられた軸受5とにより、ブラシレスモータ1の中心軸Oと一致するように回転自在に支持されている。
(ロータコア)
ロータコア41は、例えば電磁鋼板等の磁性板41aをプレス加工により略円盤状に打ち抜いたあと、軸方向に複数枚積層することにより形成されている。ロータコア41の軸方向の長さは、ステータコア10の軸方向の長さと略同一となるように形成されている。
図3は、ロータコア41の平面図である。
図3に示すように、ロータコア41は、中心軸Oの周方向に沿うように、複数のスリット44が略等ピッチに形成されている。スリット44は、永久磁石挿入部45と、永久磁石挿入部45の周方向における外側に形成された一対の空隙部46,47とにより形成されている。
本実施形態では、スリット44は、周方向に沿って約60°ピッチで6個形成されている。各スリット44の永久磁石挿入部45には、後述する永久磁石13が挿入配置されており、磁極数が6極のロータ4が形成されている。
なお、前述のとおり、ステータコア10に形成されるスロット数は9スロットである。したがって、本実施形態のブラシレスモータ1は、いわゆる6極9スロットのブラシレスモータ1を構成している。
永久磁石挿入部45は、軸方向から見て略方形状(本実施形態においては長方形状)に形成されており、径方向内側に形成された内側壁45aと、径方向外側に形成された外側壁45bとを有している。内側壁45aおよび外側壁45bは、対向して略平行に形成されている。
永久磁石挿入部45の周方向における外側には、一対の空隙部46,47が形成されている。永久磁石挿入部45の一方側に形成される空隙部46および他方側に形成される空隙部47は、互いに線対称形状をしている。
空隙部46,47は、永久磁石挿入部45の周方向外側であって永久磁石挿入部45よりも径方向外側に向かって膨出して形成されている。永久磁石挿入部45に永久磁石13が配置されたとき、永久磁石13の周方向外側の磁気抵抗は空隙部46,47によってロータコア41よりも大きくなる。したがって、空隙部46,47は、永久磁石13の磁束が永久磁石13の周方向外側に漏洩するのを抑制し、永久磁石13の磁束を径方向に配向できる。
ロータコア41は、6個の膨出部42を備えている。膨出部42は、ロータコア41の外周面41bのうち、永久磁石挿入部45に対応した位置の外周面42aが径方向外側に膨出することで形成されている。膨出部42は、ロータ4の磁極数に対応して複数(本実施形態では6個)形成されている。膨出部42は、周方向における永久磁石挿入部45の略中央に対応した位置が、最も径方向外側に膨出した頂部42bとなっている。また、膨出部42は、軸方向から見て所定の曲率半径を有した略円弧形状に形成されている。各膨出部42の各頂部42bとロータコア41の中心軸Oとを結んだ突極軸Qは、60°間隔となるように形成されている。すなわち、各膨出部42の各頂部42bは、周方向に60°ピッチとなるように形成されている。
(フラックスバリア)
スリット44と膨出部42の外周面42aとの間には、複数(本実施形態では7本)のフラックスバリア30が形成され、フラックスバリア30間には複数の磁路31aが形成されている。ている。具体的には、フラックスバリア30は、スリット44における永久磁石挿入部45の外側壁45bと、膨出部42の外周面42aとの間に形成されており、膨出部42におけるスリット44側の端部には、隣接する磁路31aどうしを連結する連結部31bが形成され、これにより、スリット44と各フラックスバリア30とが連通することなく形成されている。
各フラックスバリア30は、ロータコア41の軸方向に貫通する貫通孔により形成されている。各フラックスバリア30は、軸方向から見て略方形状をしており、突極軸Qに沿う方向が長手方向となり、突極軸Qと直交する方向が幅方向(短手方向)となるように形成されている。各フラックスバリア30の径方向外側壁は、軸方向から見て膨出部42の外周面42aに沿うように形成されている。各フラックスバリア30の径方向内側壁は、永久磁石挿入部45の外側壁45bに沿うように形成されている。
フラックスバリア30は、突極軸Qと直交する方向に、所定のピッチで等間隔に並列配置されており、突極軸Qを挟んで線対称となるように配置されている。各フラックスバリア30,30間のロータコア41は、永久磁石13およびティース10aの磁束M(図5参照)が通過する磁路31aとなっている。
各フラックスバリア30の幅は略同一に形成されている。また、各フラックスバリア30の長さは、スリット44と膨出部42の外周面42aとの離間距離に対応して、突極軸Qから遠ざかるほど短くなるように形成されている。
図4は、膨出部42の拡大図であり、フラックスバリア30の説明図である。
図4に示すように、フラックスバリア30の突極軸Qと交差する方向の幅をL1とし、隣り合う各フラックスバリア30,30の離間距離をL2としたとき、フラックスバリア30の突極軸Qと交差する方向の幅L1、および各フラックスバリア30の離間距離L2は、
L1≦L2・・・(1)
を満たすように形成されている。
このようにフラックスバリア30の突極軸Qと交差する方向の幅L1、および各フラックスバリア30の離間距離L2を設定することで、フラックスバリア30の領域よりも、フラックスバリア30,30間に形成されるロータコア41の領域を多く確保できる。これにより、フラックスバリア30,30間に形成されるロータコア41の磁路31aの領域が十分に確保され、磁束が磁路を効率よく通過する。したがって、ブラシレスモータ1の最大トルクの低下が抑制される。
また、フラックスバリア30とロータコア41の外周面41bとの最短離間距離をL3とし、フラックスバリア30とスリット44との最短離間距離をL4としたとき、隣り合うフラックスバリア30の離間距離(磁路31aの幅)L2、フラックスバリア30とロータコア41の外周面41bとの最短離間距離L3、およびフラックスバリア30とスリット44との最短離間距離L4は、磁性板41aの板厚以上の大きさに設定されていることが望ましい。
各離間距離L2,L3,L4を磁性板41aの板厚以上の大きさに設定することで、フラックスバリア30周辺のロータコア41の強度を十分確保できる。これにより、磁性板41aをプレス加工により打ち抜く際に、フラックスバリア30周辺のロータコア41の変形が抑制されるとともに、フラックスバリア30および隣り合うフラックスバリア30,30間の磁路31aを精度良く形成される。
(永久磁石)
永久磁石13は、ブロック状に形成されたセグメント型のネオジム材等からなり、周方向に磁極が順番に変わるようにスリット44の永久磁石挿入部45内に挿入配置されている。永久磁石13は、例えば接着剤等によりスリット44内部に固定されている。永久磁石13の軸方向の長さは、ロータコアの軸方向の長さと略一致するように設定されている。
ここで、永久磁石13は、永久磁石13の外側面13aと永久磁石挿入部45の外側壁45bとが面接触した状態で、永久磁石挿入部45内に固定されている。これにより、作用で詳述するように、永久磁石13からの磁束が永久磁石挿入部45の外側壁45bにより効率よく集束される。
ところで、従来技術では、フラックスバリアとスリットとが連通しており、永久磁石の径方向外側面と接する磁極片は、突極軸に沿って短冊状に形成されていた(特許文献1の図1参照)。このため、永久磁石を永久磁石挿入部に挿入する際に、永久磁石の外側面とスリットの外側壁とが接触して磁極片が捲れて変形したり、磁極片の角部により永久磁石の径方向外側面を損傷したりするおそれがあった。
しかし、本実施形態では、永久磁石13の外側面13aと永久磁石挿入部45の外側壁45bとが面接触するように形成されている。これにより、永久磁石挿入部45の外側壁45bは、軸方向視で突極軸Qと交差する方向に十分な幅を確保できるので、永久磁石13の外側面13aと永久磁石挿入部45の外側壁45bとが接触しても磁性板41aが捲れて変形するのを防止できる。また、永久磁石13の外側面13aと永久磁石挿入部45の外側壁45bとが面接触しているので、角部により永久磁石13の外側面13aが損傷するのを防止できる。
(作用)
図5は、磁束Mの流れの説明図である。なお、図5では、コイル12の界磁磁束により、ロータ4の永久磁石13とティース10aとの間に吸引力が発生している状態を示している。
続いて、上述のように形成されたブラシレスモータ1の作用について、図5を用いて説明する。
このような構成のもと、各相のコイル12に電圧を印加すると、各相のコイル12に所望の電流が供給され、各相のコイル12が巻装されたティース10aに所望の界磁磁束が発生する。各相のティース10aに界磁磁束が発生すると、この界磁磁束とロータ4の永久磁石13との間に吸引力、または反発力が発生し、これによってロータ4が回転する。
ここで、永久磁石13は、永久磁石13の外側面13aと永久磁石挿入部45の外側壁45bとが面接触した状態で、永久磁石挿入部45内に固定されている。これにより、永久磁石13からの磁束は、外側壁45bにより集束される。そして、集束された永久磁石13からの磁束は、磁気抵抗の高いフラックスバリア30を通過することなく連結部31bを介して、フラックスバリア30,30間の磁路31aを通過する。このように、永久磁石13からの磁束を、永久磁石挿入部45の外側壁45bにより集束されて、連結部31bを介してフラックスバリア30,30間の磁路31aに効率よく通過させることができるので、フラックスバリアに起因する磁気効率の低下が抑制される。
また、ティース10aからの界磁磁束は、永久磁石13からの磁束と同様にフラックスバリア30を通過することなく連結部31bを介して、フラックスバリア30,30間の磁路31aを通過する。これにより、ティース10aからの界磁磁束は、その配向が変化することなく突極軸Qに沿った磁路31aを通過できるので、界磁磁束の電機子反作用により、磁路31a内における磁束Mの磁化方向が歪むのを抑制できる。したがって、ロータ4の回転時のトルクリップルが低減される。
また、膨出部42が略円弧状に形成されているので、ロータ4の回転時には、ロータコア41の外周面41bとティース10aとの間のエアギャップが緩やかに変化する。これにより、ティース10aからの界磁磁束は、ロータコア41に対して緩やかに作用するので、さらにロータ4の回転時のトルクリップルが低減される。
(トルクリップルとフラックスバリアの本数との関係)
続いて、フラックスバリア30の本数を種々変更したときのトルクリップル率の検証を行った。以下に、トルクリップル率の検証について説明をする。具体的には、以下の実施例1〜5および比較例1〜2に示すように、ロータコア41に形成するフラックスバリア30の本数を種々変更して、トルクリップル率を検証している。なお、ここでトルクリップル率とは、出力トルクに対するトルクリップルの割合をいう。したがって、トルクリップル率が小さいほど、ブラシレスモータ1の特性が良好であるといえる。
[実施例1]
ロータコア41に形成するフラックスバリア30の本数を5本とした。その他の条件は、上述した実施形態にかかるブラシレスモータ1と同一である。
[実施例2]
ロータコア41に形成するフラックスバリア30の本数を6本とした。その他の条件は、実施例1と同一である。
[実施例3]
上述した実施形態にかかるブラシレスモータ1であり、ロータコア41に形成するフラックスバリア30の本数を7本とした。
[実施例4]
ロータコア41に形成するフラックスバリア30の本数を10本とした。その他の条件は、実施例1と同一である。
[実施例5]
ロータコア41に形成するフラックスバリア30の本数を12本とした。その他の条件は、実施例1と同一である。
[比較例1]
ロータコア41にフラックスバリア30を形成していない。その他の条件は、実施例1と同一である。
[比較例2]
ロータコア41に形成するフラックスバリア30の本数を4本とした。その他の条件は、実施例1と同一である。
(トルクリップル率の検証結果)
図6は、縦軸をブラシレスモータ1のトルクリップル率(%)とし、横軸をコイル12(図5参照)に供給する電流値(A)とした場合の、ブラシレスモータ1のトルクリップル率の変化を示すグラフである。
一般に、ブラシレスモータ1を電動パワーステアリング装置90(図1参照)の駆動用として使用する場合、優れた操舵フィーリングを得るためにはトルクリップル率が5%以下であることが望ましいとされている。したがって、図6に示すように、トルクリップル率5%を目標判定値として設定している。
図6に示すように、ブラシレスモータ1のトルクリップル率は、ロータコアにフラックスバリア30を形成していない比較例1が最も大きくなることが確認された。また、フラックスバリア30を形成することで、ブラシレスモータ1のトルクリップル率が低減されることが確認できた。特に、フラックスバリア30の本数が5本以上であるときに、ロータ4の回転時のトルクリップル率が、目標判定値の5%以下となることが確認できた。
以上の結果から、フラックスバリア30の本数を5本以上とすることで、ロータ4の回転時のトルクリップル率を5%以下に低減できる。したがって、実施例1〜5に示すように、ロータコア41にフラックスバリア30を5本以上形成することにより、トルクリップル率を5%以下に低減できるブラシレスモータ1を得ることができるので、操舵フィーリングに優れた電動パワーステアリング装置90を提供できる。
(出力トルクの検証)
続いて、種々のロータコアを用いて、ブラシレスモータ1の出力トルクの検証を行った。以下に、ブラシレスモータ1の出力トルクの検証について説明をする。具体的には、上述の実施例3、比較例1および以下の比較例3に示すように、ロータコア41を種々変更してブラシレスモータ1の出力トルクを検証している。
[比較例3]
ロータコアのフラックスバリア30の本数を7本とし、スリット44とフラックスバリア30とを連通させた。すなわち、比較例3のロータコアは、特許文献1に記載のロータコアに相当している。その他の条件は、実施形態にかかるブラシレスモータ1と同一である。
(出力トルクの検証結果)
図7は、縦軸をブラシレスモータ1の出力トルク(Nm)とし、横軸をコイル12(図5参照)に供給する電流値(A)とした場合の、出力トルクの変化を示すグラフである。
図7に示すように、出力トルクは、スリット44とフラックスバリア30とが連通した比較例3よりも、隣接する磁路31aどうしを連結する連結部31bを有する(スリット44とフラックスバリア30とが連通していない)実施例3のほうが大きくなることが確認された。すなわち、スリット44における永久磁石挿入部45の外側壁45bにより、永久磁石13からの磁束が効率よく集束され、フラックスバリア30に起因する磁気効率の低下を抑制できるという、本実施形態のブラシレスモータ1の作用効果が確認できた。
なお、比較例1のブラシレスモータは、フラックスバリア30が形成されていないため、磁気効率に優れており、最も出力トルクが大きい。しかしながら、前述のトルクリップル率の検証結果、および図6に示すとおり、比較例1のブラシレスモータは、トルクリップルが目標判定値である5%よりも大きくなってしまう。したがって、本実施形態のブラシレスモータ1は、ロータ4の回転時のトルクリップルを低減しつつ、ブラシレスモータ1の最大トルクの低下を抑制できる点で、比較例1のブラシレスモータに対して優位性がある。
(効果)
本実施形態によれば、フラックスバリア30,30間に突極軸Qに沿った磁路31aが形成されているので、ステータ3からの界磁磁束は、その配向が変化することなくロータコア41を通過できる。これにより、ステータ3の界磁磁束の電機子反作用による磁化方向の歪みを抑制できるので、ロータ4の回転時のトルクリップルを抑制できる。
また、永久磁石13に対応した位置に膨出部42を形成することで、永久磁石13の周方向に沿う方向の中央部から端部にかけてエアギャップが漸次広くなるように形成できるので、ロータ4の回転時にステータ3の界磁磁束を緩やかに作用させることができる。したがって、ロータ4の回転時のトルクリップルを低減できる。
また、ロータコア41は、膨出部42におけるスリット44側の端部において、隣接する磁路31aどうしを連結する連結部31bを有しているので、永久磁石挿入部45の径方向の外側壁45bと永久磁石13の外側面13aとが面接触できる。これにより、永久磁石13からの磁束は外側壁45bにより集束された後、フラックスバリア30,30間のロータコア41を効率よく通過できるので、フラックスバリア30に起因する磁気効率の低下を抑制できる。したがって、ロータ4の回転時のトルクリップルを低減しつつ、ブラシレスモータ1の最大トルクの低下を抑制できる。
また、本実施形態によれば、
L1≦L2・・・(1)
を満たすことで、フラックスバリア30の領域よりも、フラックスバリア30,30間に形成される磁路31aの領域をより多く確保できる。これにより、磁束が磁路31aをより効率よく通過できるので、ブラシレスモータ1の最大トルクの低下をさらに抑制できる。
ここで、ブラシレスモータ1を電動パワーステアリング装置90の駆動用として使用する場合、トルクリップル率が5%以下であることが望ましいとされている。本実施形態によれば、図6に示すトルクリップル率の検証結果から、フラックスバリア30の本数を5本以上とすることで、トルクリップル率が5%以下に低減できることが確認された。これにより、ロータ4の回転時のトルクリップルを低減しつつブラシレスモータ1の最大トルクの低下を抑制できるので、電動パワーステアリング装置90の駆動用に適したブラシレスモータ1を提供できる。
また、本実施形態によれば、ロータ4の回転時のトルクリップルを低減しつつ、最大トルクの低下を抑制できるブラシレスモータ1を備えた高性能な電動パワーステアリング装置90を提供できる。特に、トルクリップル率を5%以下に低減することで、操舵フィーリングに優れた電動パワーステアリング装置90を提供できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
本実施形態では、ブラシレスモータ1を電動パワーステアリング装置90の駆動用に適用した場合を例に説明をした。しかし、本実施形態のブラシレスモータ1の適用は、電動パワーステアリング装置90に限定されることはなく、例えばエアコンのコンプレッサ駆動用のブラシレスモータ等、種々の装置に適用することができる。
本実施形態では、電磁鋼板等の磁性板41aを軸方向に複数枚積層することによりロータコア41を形成していた。しかし、例えば、鍛造等によりロータコア41を形成してもよい。ただし、プレス加工によりロータコア41に簡単にフラックスバリア30を形成できる点で、本実施形態に優位性がある。
本実施形態では、フラックスバリア30は、ロータコア41を軸方向に貫通する貫通孔により形成されており、貫通孔内に空気が存在することで磁気抵抗が高い状態となっていた。しかし、フラックスバリア30は、貫通孔に限られることは無く、例えば樹脂材料等の磁気抵抗の高い非磁性部材により形成されていてもよい。ただし、貫通孔はプレス加工等により簡単に形成できるので、低コストにフラックスバリア30を設けることができる点で、本実施形態に優位性がある。
本実施形態のロータコア41におけるスリット44は、永久磁石挿入部45と、永久磁石挿入部45の突極軸Qと直交する方向の外側に形成された空隙部46,47と、を備えていた。しかし、スリット44は、必ずしも空隙部46,47を備えている必要はない。ただし、空隙部46,47を備えることにより、永久磁石13の突極軸Qと直交する方向における磁束漏れを抑制し、磁気効率を高めることができる点で、本実施形態に優位性がある。
本実施形態の永久磁石13は、ブロック状に形成されているが、永久磁石13の形状は、本実施形態に限られることはない。例えば、永久磁石13の径方向外側を、ロータコア41の外周面41bに沿うように略円弧状に形成してもよい。ただし、加工の容易性という観点で、ブロック状に形成された本実施形態の永久磁石13に優位性がある。
また、本実施形態の永久磁石13の材料にネオジムを採用しているが、永久磁石13の材料はネオジムに限られることはなく、例えばフェライトやサマリウムコバルト等であってもよい。
本実施形態のロータ4は、ロータコア41を形成する磁性板41aが周方向に同位相で軸方向に積層されていた。これに対して、例えば、周方向に位相をずらした状態で、軸方向に複数のロータコア41が積層された、いわゆるスキューロータに本発明を適用してもよい。
本実施形態では、ステータ3が9本のティース10aおよびスロットを備え、ロータ4が6個の永久磁石13を備えた、いわゆる6極9スロットのブラシレスモータ1を例に説明をした。しかしながら、本発明の適用にあたり、ブラシレスモータ1のスロット数および極数は実施形態に限られることはなく、種々変更することができる。
ここで、一般に、3相のブラシレスモータ1のトルクは、電気角で6次の変動成分を有している。実施形態のブラシレスモータ1は、6極9スロットで構成されているので、コイル12に通電したときの電磁加振力のベクトルが、周方向に120°ピッチで均等に配置される。これにより、電磁加振力は3方向で釣り合いが取れるので、出力トルクの6次の変動成分を打ち消すことができる。したがって、トルクリップルを更に抑制できる点で、本実施形態の6極9スロットのブラシレスモータ1に優位性がある。
3 ステータ
4 ロータ
13 永久磁石
41 ロータコア
41a 磁性板
41b ロータコアの外周面
42 膨出部
42a 膨出部の外周面
42b 頂部
44 スリット
90 電動パワーステアリング装置

Claims (6)

  1. ステータと、
    前記ステータの径方向内側に回転自在に配置されたロータと、
    を備え、
    前記ロータは、
    中心軸の周方向に沿うように複数のスリットが形成されたロータコアと、
    前記複数のスリット内に設けられた複数の永久磁石と、
    を備え、
    前記ロータコアは、前記複数の永久磁石に対応した位置の外周面が径方向外側に膨出形成された複数の膨出部を備え、
    前記複数の膨出部は、外周面が前記膨出部の頂部と前記ロータの回転中心との離間距離よりも小さな曲率半径となるように形成されており、
    前記スリットと前記膨出部の外周面との間には、前記膨出部の頂部と前記ロータの回転中心とを結んだ突極軸に沿って長手方向を有し、前記突極軸と交差する方向に等ピッチに並列配置された複数のフラックスバリアと、該フラックスバリア間に形成された複数の磁路を備え、
    前記ロータコアは、前記膨出部における前記スリット側の端部において、隣接する前記磁路どうしを連結する連結部を有することを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 前記フラックスバリアは、前記ロータコアを軸方向に貫通する貫通孔であることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。
  3. 前記フラックスバリアの前記突極軸と交差する方向の幅をL1とし、
    隣り合う前記フラックスバリアの離間距離をL2としたとき、
    前記フラックスバリアの前記突極軸と交差する方向の幅L1、および前記フラックスバリアの離間距離L2は、
    L1≦L2
    を満たすように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のブラシレスモータ。
  4. 前記フラックスバリアの本数は、5本以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のブラシレスモータ。
  5. 前記ロータコアは、複数の磁性板を軸方向に積層することにより形成され、
    隣り合う前記フラックスバリアの離間距離、前記フラックスバリアと前記ロータコアの外周面との最短離間距離、および前記フラックスバリアと前記スリットとの最短離間距離は、前記磁性板の板厚以上の大きさに設定されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のブラシレスモータ。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のブラシレスモータを駆動源として用いたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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