JP2014054060A - ブラシレスモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】IPMモータにおける隣接磁極間の磁束漏れを抑え、有効磁束を増大させてマグネットトルクの向上を図る。
【解決手段】ブラシレスモータ1は、ロータ3内にマグネット16が収容固定されたIPM型の構成となっている。ロータ3は、ロータコア15とマグネット取付孔30及びマグネット16を有する。ロータコアは、マグネット16が配置された磁極部31と、磁極部31の間に設けられたブリッジ部33と、磁極部31の周方向両端に形成された切欠部38とを有する。切欠部38の周方向の幅Waは、マグネット16の周方向の幅Wmの0.9倍よりも大きく(Wa>0.9Wm)設定されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ブラシレスモータのロータ構造に関し、特に、マグネット埋め込み式のモータ(IPMモータ:Interior Permanent Magnet Motor)のロータコア構造に関する。
近年、ロータ内部に磁石を埋め込み、マグネットの磁力によるトルクと、ロータの磁化によるリラクタンストルクの両方によってロータを回転させるマグネット埋め込み式のブラシレスモータ(IPMモータ)の利用が拡大している。IPMモータは、マグネット トルクに加えてリラクタンストルクを活用できるため、高効率で高トルクなモータとして、ハイブリッド自動車やエアコン等への使用が増加している。
図11は、このようなIPMモータにて使用されるロータコアの構成を示す説明図である。図11に示すように、ロータコア51は、電磁鋼板にて形成されたコアプレート52を複数枚積層させた構成となっている。各コアプレート52の外周部には、周方向に沿って複数個のスリット孔53が設けられている。コアプレート52は、スリット孔53が重なるように軸方向に積層される。各スリット孔53にはそれぞれマグネット54が収容固定される。スリット孔53に収容されたマグネット54の周方向両端側には、フラックスバリアともなる空隙部55が形成される。隣接するスリット孔53の間には、部材連結部としてブリッジ部56が設けられている。
特開2003−37955公報 特表2006−509483公報
ところが、図11のようなロータコアを使用するIPMモータでは、マグネット54の磁束がブリッジ部56を介して隣接極に漏れてしまい、マグネットの磁束を有効に利用できないという問題があった。ブリッジ部56を介して隣接極に流れる磁束はモータのトルクには寄与しないため、磁束漏れに伴う有効磁束の減少はトルクアップの妨げとなっており、その対策が求められていた。
また、ブリッジ部56に漏れる磁束の量は、無通電時にはそれほど多くはないが、界磁側に通電するとその磁束の影響により、ブリッジ部56に回り込んでしまう磁束量が増加するという現象が生じる。特に高負荷時には、図6に示すように(一点鎖線)、電機子反作用の影響により漏れ磁束も増大し、トルク維持のために電流量が急激に増大してしまうという問題があった。
本発明の目的は、IPMモータにおける隣接磁極間の磁束漏れを抑え、有効磁束を増大させてマグネットトルクの向上を図ることにある。
本発明のブラシレスモータは、モータケースと、前記モータケースに固定されたステータと、前記モータケースに回転自在に支持されたロータシャフトと、前記ステータの内側に配置され前記ロータシャフトに固定されたロータと、を備えてなるブラシレスモータであって、前記ロータは、磁性材料にて形成されたロータコアと、前記ロータコア内に周方向に沿って等間隔に配置された複数個のマグネット取付孔と、前記マグネット取付孔に収容固定される複数個のマグネットと、を有し、前記ロータコアは、前記マグネットが配置された磁極部と、隣接する前記磁極部の間に設けられたブリッジ部と、前記磁極部の周方向両端に形成され前記磁極部と前記ブリッジ部の間に設けられた切欠部と、を有することを特徴とする。
前記ブラシレスモータにおいて、前記ブリッジ部に、前記マグネット取付孔の周方向端部に設けられ前記ロータコアの外周縁と前記マグネット取付孔の外周縁との間に形成される外縁架橋部と、隣接する前記マグネット取付孔間に形成された隔壁部と、を設け、前記切欠部を、前記磁極部の前記マグネットよりも外側に形成された磁極外周部と前記外縁架橋部との間に形成しても良い。また、前記磁極外周部の両端に、前記切欠部により、前記外縁架橋部と接続され該外縁架橋部と略同一幅に形成された回廊部を形成しても良い。また、前記外縁架橋部と前記回廊部と前記隔壁部の板幅をc、前記ロータコアの板厚をtとしたとき1.0t≦c<1.2tに設定しても良い。さらに、前記磁極部の周方向両端に形成された前記切欠部の周方向の幅Waを、前記マグネットの周方向の幅Wmの0.9倍よりも大きく(Wa>0.9Wm)設定しても良い。
一方、前記磁極部の前記マグネットよりも外側に形成された磁極外周部に、前記ロータの中心と前記磁極部の中心とを結んだ径方向の線分に対して平行に延びる複数のスリットを等間隔にて設けても良い。
本発明のブラシレスモータによれば、マグネットが配置された磁極部と、隣接する磁極部の間に設けられたブリッジ部とを有するロータコアに、磁極部の周方向両端に形成され磁極部とブリッジ部の間に配置された切欠部を設けたので、従来モータにて漏れ磁束の磁路となっていた極間のブリッジ部の磁路幅を狭くし、極間の磁気抵抗を増大させることができ、他極への磁束漏れを低減させることが可能となる。従って、マグネットの有効磁束を増大させることができ、磁束を有効活用しマグネットトルクの向上を図ることが可能となる。
本発明の第1実施形態であるブラシレスモータの断面図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 磁極部の構成を示す説明図である。 切欠部の周方向の幅Waとマグネットの周方向の幅Wmとの比(Wa/Wm)とトルクとの関係を示す説明図である。 切欠部の有無によるトルクの違いを示す説明図である。 トルクと相電流の関係を、従来のIPMモータ(一点鎖線)と本発明によるIPMモータ(実線)にて比較して示した説明図である。 本発明の第2実施形態であるブラシレスモータにおける磁極部の構成を示す説明図である。 スリットや切欠部を設けたモータと、これらを設けないモータの平均トルク値を比較した説明図である。 q軸電流とトルクの関係を、スリット・切欠部なし、スリットあり・切欠部なし、スリット・切欠部ありの各場合で比較して示した説明図である。 切欠部の形成条件とコギングトルクとの関係を示した説明図である。 従来のIPMモータにて使用されるロータコアの構成を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施形態であるブラシレスモータの断面図、図2は図1のA−A線に沿った断面図である。図1に示すように、ブラシレスモータ1(以下、モータ1と略記する)は、外側にステータ(固定子)2、内側にロータ(回転子)3を配したインナーロータ型のブラシレスモータとなっており、電動パワーステアリング装置の駆動源として使用される。
ステータ2は、有底円筒形状のモータケース4(以下、ケース4と略記する)の内側に固定されており、ステータコア5と、後述するステータコア5のティース9に巻装されたステータコイル6(以下、コイル6と略記する)及びステータコア5に取り付けられコイル6と電気的に接続されるバスバーユニット(端子ユニット)7とから構成されている。ケース4は、鉄等にて有底円筒状に形成されており、その開口部には、図示しない固定ネジによってアルミダイキャスト製のブラケット8が取り付けられる。
ステータコア5は、電磁鋼板を積層して形成されており、複数個(ここでは9個)のティース9が径方向内側に向かって突設されている。ステータコア5には合成樹脂製のインシュレータ11が取り付けられており、インシュレータ11の外側にはコイル6が巻装されている。ステータコア5の一端側には、バスバーユニット7が取り付けられている。バスバーユニット7は、合成樹脂製の本体部内に銅製のバスバーがインサート成形された構成となっている。
バスバーユニット7の周囲には、複数個の給電用端子12が径方向に突設されている。バスバーユニット7の取り付けに際し、給電用端子12は、ステータコア5から引き出されたコイル6の端部6aが溶接される。バスバーユニット7では、バスバーはモータ1の相数に対応した個数(ここでは、U相,V相,W相分の3個と各相同士の接続用の1個の計4個)設けられている。各コイル6は、その相に対応した給電用端子12と電気的に接続される。ステータコア5は、バスバーユニット7を取り付けた後、ケース4内に圧入固定される。
ステータ2の内側にはロータ3が挿入されている。ロータ3はロータシャフト13を有しており、ロータシャフト13はベアリング14a,14bによって回転自在に軸支されている。ベアリング14aはケース4の底部中央に、ベアリング14bはブラケット8の中央部にそれぞれ固定されている。ロータシャフト13には、円筒形状のロータコア15(15a〜15c)と、回転角度検出手段であるレゾルバ21のロータ(レゾルバロータ)22が取り付けられている。レゾルバ21のステータ(レゾルバステータ)23は、合成樹脂製のレゾルバブラケット24に収容されており、取付ネジ25によってブラケット8の内側に固定される。
ロータコア15の内部には、セグメント型の複数のマグネット(永久磁石)16(16a〜16c)が取り付けられており、モータ1は、IPM型の構成となっている。モータ1では、マグネット16a〜16cは、周方向に沿って6個×軸方向に3列配置されており、モータ1は、6極9スロット構成となっている。ロータコア15もまた、図11のロータコア51と同様に、電磁鋼板からなるコアプレートを複数枚積層させた構成となっている。
ロータコア15の外周部には、周方向に沿って、複数個のマグネット取付孔30が設けられている。マグネット取付孔30は、ロータコア15を軸方向に貫通している。各マグネット取付孔30内には、マグネット16が収容固定される。ロータコア15内には、周方向に沿ってマグネット16が等間隔に配置され、各マグネット16の部位には磁極部31が形成されている。磁極部31の外縁31aは、磁極部31の先端部(最大径部)Xとロータ3の中心Oとの距離R1よりも小さい半径R2の円弧となっている(R2<R1)。マグネット取付孔30に直方体状のマグネット16を挿入すると、マグネット16の周方向両側には空隙部32が形成される。この空隙部32は、磁束が通りにくいフラックスバリアとして機能する。
隣接する磁極部31の間には、ブリッジ部33が設けられている。図3は、磁極部31の構成を示す説明図である。図3に示すように、ブリッジ部33は略T字形に形成されており、T字の横辺に当たる外縁架橋部34と、同じく縦辺に当たる隔壁部35とから構成されている。外縁架橋部34は、マグネット取付孔30の周方向端部に設けられており、磁極部31の外縁31aと同じ半径R2の円弧にて外延31aから連続して形成され、マグネット取付孔30の空隙部32との間に設けられている。外縁架橋部34は、隣接するマグネット取付孔30の端部にも同様に設けられており、ロータコア外周縁36に沿って周方向に延びている。外縁架橋部34の中央には隔壁部35が設けられている。隔壁部35は、外縁架橋部34の中央から径方向内側に延びてロータコア15の本体部と連結されており、隣接するマグネット取付孔30の間に形成される。外縁架橋部34と隔壁部35の幅は、コアプレートの板厚(約0.5mm程度)と略同一に形成されている。
ロータコア15では、磁極部外縁31aの半径R2が、ロータコア15の最凹部である点Y(外縁架橋部34と隔壁部35との交点)とロータ3の中心Oとの距離R3よりも小さくなっている(R2<R3、なお、R3<R1)。半径R2の中心は、マグネット16の中心線M上に配置されており、磁極部31は、点Yから半径R2にて、径方向外側に膨出する形となっている。
モータ1ではさらに、磁極部31の周方向両端に切欠部38が設けられている。切欠部38は、ロータコア外周縁36を一部切り欠く形で、磁極部31とブリッジ部33との間、より詳しくは、磁極部31のマグネット16の外側に形成された磁極外周部39とブリッジ部33の外縁架橋部34との間に形成されている。これにより、磁極外周部39の周方向両端に一対の切欠部38が設けられ、磁極外周部39の両端には、切欠部38により、外縁架橋部34と接続された回廊部41が形成される。回廊部41の幅は外縁架橋部34の幅と略同一、すなわち、コアプレートの板厚と略同一に形成されている。
なお、ここでは、ブリッジ部33や回廊部41の幅をコアプレートの板厚と略同一に形成した例を示したが、磁束漏れを考慮すると、これらの幅はより狭い方が好ましい。しかしながら、コアプレートをプレス加工する際の加工性、すなわちブランク材の応力変形や割れを回避するには、ブリッジ部33や回廊部41の幅を板厚以上の値にする必要がある。従って、磁束漏れと加工性を考慮すると、ブリッジ部33や回廊部41の幅は、板厚と略同一とすることが好ましい。
磁極外周部39に設けられた一対の切欠部38は、その周方向の幅Wa(切欠部38の周方向両端面42間の距離)が、マグネット16の周方向の幅Wm(マグネット16の周方向両端面43間の距離)に対し、Wa>0.9Wm、好ましくは、Wa≧Wmとなるように形成されている。また、幅Waは、磁極外周部39両端に位置する同極の外縁架橋部34間の周方向の幅Wpよりも小さく、Wa<1.05Wmに形成されている。発明者らの実験によれば、図4に示すように、Wa,Wmの関係はWa=Wmが最も好ましく、Waが0.9Wmより小さくなるとトルクが低下する傾向があった。従って、切欠部38の幅Waは、1.0Wm≦Wa<1.05Wmの範囲に設定することがより好ましい。
このような切欠部38を設けると、外縁架橋部34と磁極外周部39との間に細い回廊部41が形成される。このため、磁極外周部39から外縁架橋部34に至る磁気通路の幅が狭くなり、その分、磁気抵抗が増大し、漏れ磁束が抑えられる。図5は、切欠部の有無によるトルクの違いを示す説明図であり、発明者らの実験によれば、切欠部38により、3%程度のトルク改善が見られた(改善前:切欠部なし,改善後:切欠部あり)。これは、マグネット16としてネオジウムマグネットを用いた場合、マグネットのグレードでは2グレード程度の改善となり、その分、製品コストの低減が図られる。
また、切欠部38により、外縁架橋部34と磁極外周部39の接続部が、その分だけ界磁側(ティース9の先端)から離れることになる。すなわち、界磁側との距離が大きくなり、その分、界磁側からの影響も受けにくくなる。発明者らの実験によれば、従来、通電時は界磁側の影響により漏れ磁束が大きく増大していたのに対し、切欠部38を設けた場合、電機子反作用が低減し、通電時における磁束の漏れが無通電時と同等程度に抑えられた。このため、図6に実線にて示したように、従来モータ(一点鎖線)に比して高負荷時における電流量の増大が抑えられ、この点においても、磁束の有効活用が図られる。
次に、本発明の第2の実施形態として、磁極外周部39にスリットを形成したブラシレスモータについて説明する。図7は、その構成を示す説明図である。なお、ここでは、第1の実施の形態のモータ1と同様の部分、部材等については同一の符号を付し、その説明は省略する。
図7に示すように、第2実施形態のモータ45では、磁極外周部39内に複数個のスリット46が設けられている。スリット46は、マグネット16の磁化方向、すなわち、ロータ3の中心Oと磁極部31の中心とを結んだ径方向の線分(マグネット16の中心線M)に沿って設けられている。各スリット46は、中心線Mと平行に等間隔で配置されている。このようなスリット46を磁極外周部39に設けると、電機子反作用の影響が低減され、トルクダレが改善されると共に、トルクリップルも低減される。ところが、従来のブラシレスモータでは、図7に破線にて示したように、磁極外周部39が円弧状となっており、前述同様、ブリッジ部33から磁束漏れが生じ、トルクが低下してしまう傾向がある。そこで、発明者らは、スリット46を有するモータにおいて、コギングトルクがEPSにおける閾値(15.0mNm)を超えない範囲でトルクアップを図るべく、磁極外周部39に切欠部47を設け、モータ特性の改善を試みた。
第1実施形態のモータ1と同様、図7のモータ45にも、磁極外周部39の両端に切欠部47が設けられており、ブリッジ部33と磁極外周部39との間には、回廊部41が形成されている。このため、磁極外周部39からブリッジ部33に至る磁気通路の幅が狭くなっており、その分、磁気抵抗が増大し、漏れ磁束が抑えられる。図8は、このようなスリット46や切欠部47を設けたモータと、これらを設けないモータの平均トルク値を比較した説明図である。図8に示すように、何も設けないモータに対し、スリット46を設けることにより、トルクが約7%アップし、これに切欠部47を設けると、トルクがさらに2%アップした。また、トルクダレについても、図9に示すように、スリット46のみのものよりも改善されることが分かった。
一方、コギングトルクに関しては、同じく発明者らの実験によれば、隣接する磁極間の切欠部47の外側角θ(切欠部47の磁極外周部中央側の点P間の中心角POP)を、マグネット16の極弧角β(隣接するマグネット16の対向する外径側端部Q間の中心角QOQ)に対し、θ/β=0.6に設定するとそれが最小となることが分かった。また、コギングトルクは、この場合(θ/β=0.6)のθに対して、θを±2°の範囲で設定することにより、閾値以下に抑えられることも分かった(図10)。なお、このようなθとβの関係やθの範囲は、第1実施形態のモータ1においても適用可能である。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例では、本発明によるブラシレスモータを電動パワーステアリング装置の駆動源として使用した場合について説明したが、本発明は、他の車載電動装置や、ハイブリッド自動車、電気自動車、エアコン等の電気製品等に広く適用可能である。
1 ブラシレスモータ
2 ステータ
3 ロータ
4 モータケース
5 ステータコア
6 ステータコイル
6a 端部
7 バスバーユニット
8 ブラケット
9 ティース
11 インシュレータ
12 給電用端子
13 ロータシャフト
14a,14b ベアリング
15 ロータコア
16 マグネット
16a〜16c マグネット
21 レゾルバ
22 レゾルバロータ
23 レゾルバステータ
24 レゾルバブラケット
25 取付ネジ
30 マグネット取付孔
31 磁極部
31a 外縁
32 空隙部
33 ブリッジ部
34 外縁架橋部
35 隔壁部
36 ロータコア外周縁
37 マグネット取付孔外周縁
38 切欠部
39 磁極外周部
41 回廊部
42 切欠部周方向両端面
43 マグネット周方向両端面
45 モータ
46 スリット
47 切欠部
51 ロータコア
52 コアプレート
53 スリット孔
54 マグネット
55 空隙部
56 ブリッジ部
O ロータコア中心
M マグネット中心線
Wa 切欠部の周方向幅
Wm マグネットの周方向幅
β マグネット極弧角
θ 切欠部外側角

Claims (6)

  1. モータケースと、前記モータケースに固定されたステータと、前記モータケースに回転自在に支持されたロータシャフトと、前記ステータの内側に配置され前記ロータシャフトに固定されたロータと、を備えてなるブラシレスモータであって、
    前記ロータは、磁性材料にて形成されたロータコアと、前記ロータコア内に周方向に沿って等間隔に配置された複数個のマグネット取付孔と、前記マグネット取付孔に収容固定された複数個のマグネットと、を有し、
    前記ロータコアは、前記マグネットが配置された磁極部と、隣接する前記磁極部の間に設けられたブリッジ部と、前記磁極部の周方向両端に形成され前記磁極部と前記ブリッジ部の間に設けられた切欠部と、を有することを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 請求項1記載のブラシレスモータにおいて、
    前記ブリッジ部は、前記マグネット取付孔の周方向端部に設けられ前記ロータコアの外周縁と前記マグネット取付孔の外周縁との間に形成される外縁架橋部と、隣接する前記マグネット取付孔間に形成された隔壁部と、を有し、
    前記切欠部は、前記磁極部の前記マグネットよりも外側に形成された磁極外周部と前記外縁架橋部との間に形成されることを特徴とするブラシレスモータ。
  3. 請求項2記載のブラシレスモータにおいて、前記磁極外周部の両端には、前記切欠部により、前記外縁架橋部と接続され該外縁架橋部と略同一幅に形成された回廊部が形成されることを特徴とするブラシレスモータ。
  4. 請求項3記載のブラシレスモータにおいて、前記外縁架橋部と前記回廊部と前記隔壁部の板幅をc、前記ロータコアの板厚をtとしたとき1.0t≦c<1.2tであることを特徴とするブラシレスモータ。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のブラシレスモータにおいて、前記磁極部の周方向両端に形成された前記切欠部の周方向の幅Waは、前記マグネットの周方向の幅Wmの0.9倍よりも大きい(Wa>0.9Wm)ことを特徴とするブラシレスモータ。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のブラシレスモータにおいて、前記磁極部の前記マグネットよりも外側に形成された磁極外周部に、前記ロータの中心と前記磁極部の中心とを結んだ径方向の線分に対して平行に延びる複数のスリットを等間隔にて設けたことを特徴とするブラシレスモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10720807B2 (en) 2015-10-30 2020-07-21 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Magnet-type rotor, rotary electric machine equipped with magnet-type rotor, and electric vehicle equipped with rotary electric machine

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