JP2011097769A - 回転電機用固定子および回転電機 - Google Patents

回転電機用固定子および回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2011097769A
JP2011097769A JP2009250424A JP2009250424A JP2011097769A JP 2011097769 A JP2011097769 A JP 2011097769A JP 2009250424 A JP2009250424 A JP 2009250424A JP 2009250424 A JP2009250424 A JP 2009250424A JP 2011097769 A JP2011097769 A JP 2011097769A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
width
teeth
back yoke
tooth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009250424A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Kondo
啓次 近藤
Makoto Taniguchi
真 谷口
Takeo Maekawa
武雄 前川
Akira Fukushima
明 福島
Akito Akimoto
明人 秋本
Hironari Mizuma
裕也 水間
Arata Kusase
草瀬  新
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2009250424A priority Critical patent/JP2011097769A/ja
Priority to US12/916,861 priority patent/US8334632B2/en
Publication of JP2011097769A publication Critical patent/JP2011097769A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/16Stator cores with slots for windings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

【課題】ティースとバックヨークとの係合による磁気特性に優れた回転電機用固定子および回転電機を提供する。
【解決手段】固定子鉄心10とバックヨーク8とを有する固定子2(回転電機用固定子、回転電機用固定子を備える回転電機)において、径方向外側にいくにつれて周方向の幅が広がらせるティース7の先端部7aと、径方向内側にいくにつれて周方向の幅が広がらせる凸状部8aとが係合可能にほぼ同一形状に形成し、ティース7の先端部7aと凸状部8aとが係合時に接合する接合部位の長さ(接合部幅Lb)と、凸状部8aの先端面に対応するティース7の周方向の幅(周方向幅La)と、ティース7の根元部の幅(根元部幅Lc)と、凹状部8bの底面に対応する凸状部8aの周方向の幅(周方向幅Ld)とがほぼ同じとなるように形成する。磁束通路断面がほぼ同一となるので、磁気特性(ひいては駆動性能)が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、固定子鉄心およびバックヨークを有する回転電機用固定子と、その回転電機用固定子を有する回転電機用に関する。
従来では、固定子ティース鉄心部材の固定子スロット内にコイル(すなわち巻線)を巻いた後、固定子コアバック鉄心部の固定子係止部空間に固定子ティース鉄心部材の固定子係止部が合致するように嵌め込んで組み立てる技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。
また、外周側の端部が開口したスロットを持つ内周側の固定子鉄心に、外周側から固定子コイルを挿入して巻き、外周側の固定子鉄心(すなわちバックヨーク)を装着する技術の一例が開示されている(例えば特許文献2を参照)。
特開平10−234159号公報 特開平07−111746号公報
しかし、特許文献1,2に示す各技術では以下の問題がある。まず、特許文献1の技術を示す部分拡大図を図12に示す。図12では、ティース107とバックヨーク108とを係合させた固定子102の理想的な状態を示す。ティース107およびバックヨーク108を正確無比に形成するのは実際上困難であるので、組み付け性を考慮すれば図13に示すようにティース107とバックヨーク108との周方向にギャップGθを設けるか、図14に示すようにティース107とバックヨーク108との径方向にギャップGrを設けることが考えられる。図13のギャップGθを設けると、当該ギャップGθに対応する径方向幅Lθの領域では磁束が流れず磁気特性が低下する。この磁気特性の低下を少なく抑えるには、磁束が流れを阻害する幅を小さくした図14のギャップGrを設けることが望ましい。ギャップGrを設けると、磁気特性の低下を少なく抑えるものの、ティース107とバックヨーク108との係合部分にかかる磁束通路断面にばらつきが生じる場合がある。例えば図15に示すように、バックヨーク108の凸部根元幅Lxと、ティース107とバックヨーク108との接合面幅Lyと、ティース107の先端部根元幅Lzとは、Lx≠Ly≠Lzの関係がある。この構造によれば、最も狭い幅のところで磁気飽和が生じて磁気特性が低下する。図示しないが、不要な磁路断面によって他の箇所の磁気飽和を起こす場合も同様に磁気特性が低下する。
また、特許文献2の技術を示す部分拡大図を図16に示す。図16では、ティース117とバックヨーク118とを係合させた固定子112を示す。ティース117およびバックヨーク118は、双方ともにタブテール形状(先端側にいくにつれて周方向の幅が広がる形状)で形成している。特にティース117の先端部にかかるタブテールは根元部幅Lsが極端に狭く、逆に先端側は極端に広い形状になっている。一方、ティース117の根元部幅Ltは、根元部幅Lsよりも広く形成している。すなわちLt>Lsである。この構造によれば、極端に狭くなったタブテール形状の根元部で磁気飽和が発生し、磁気特性が低下する可能性がある。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、第1の目的はティースとバックヨークとの係合による磁気特性に優れた回転電機用固定子を提供することである。第2の目的は、ティースとバックヨークの組み付け性を容易にできる回転電機用固定子を提供することである。第3の目的は、回転電機用固定子を備える回転電機を提供することである。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、それぞれにコイルを巻く複数のスロットと、それぞれの根元部がブリッジ部と繋がる複数のティースとを交互に配置する固定子鉄心と、前記固定子鉄心の外周側に配置され、前記スロットに部分的に入る凸状部と、前記ティースを入れる凹状部とを内面側に備えるバックヨークとを有する回転電機用固定子において、前記ティースは径方向外側にいくにつれて周方向の幅を広がらせた先端部を有し、前記バックヨークは径方向内側にいくにつれて周方向の幅を広がらせた前記凸状部を有し、前記ティースの先端部と前記バックヨークの凸状部とが係合可能にほぼ同一形状をなすように形成し、前記ティースの先端部と前記凸状部とが係合時に接合する接合部位の長さ(Lb)と、前記凸状部の先端面に対応する前記ティースの周方向の幅(La)と、前記ティースの前記根元部の幅(Lc)と、前記凹状部の底面に対応する前記凸状部の周方向の幅(Ld)とがほぼ同じとなるように形成することを特徴とする。
この構成によれば、接合部位の長さ(Lb)、ティースの周方向の幅(La)、ティースの根元部の幅(Lc)と、凸状部の周方向の幅(Ld)とがほぼ同じとなるように形成するので、磁束通路断面(すなわち磁束が通る断面積や断面形状等)がほぼ同一となる。従って、磁束の通路における磁気飽和が抑制でき、無駄な磁路(例えば、鉄)もない磁気回路を形成できるので、磁気特性(ひいては駆動性能)が向上する。なお、ティースの先端部および凸状部の形状は任意に形成してよく、例えば断面が台形からなる形状である。
請求項2に記載の発明は、前記ティースの先端面と前記凹状部の底面との間における半径方向距離を示す第1ギャップ(GR1)と、前記凸状部の先端面と前記ティースの周方向の幅が最大となる位置との間における半径方向距離を示す第2ギャップ(GR2)とのうち、一方または双方が生じるように形成することを特徴とする。この構成によれば、ティースの先端部とバックヨークの凸状部との係合時に変形が生じても逃げ場を確保でき、コアの組み付け性がよくなる。また、第1ギャップ(GR1)と第2ギャップ(GR2)はいずれも半径方向のギャップであり、周方向に設けるギャップではない。このため、バックヨークにおける磁路断面の減少を小さく抑えて、磁気特性の低下を抑えることができる。
請求項3に記載の発明は、前記コイルは周方向に幅広い扁平形状をなし、かつ、各スロットに整列分布巻で巻くことを特徴とする。この構成によれば、コイルのスプリングバック(コイルが巻かれる前の状態に復元しようとする力を意味する。以下同様である。)によってティースとバックヨークの周方向にかかる接合面が強固に接合するようになり、磁気特性が向上する。
請求項4に記載の発明は、前記コイルは、巻いたときの周方向幅がスロットの最大幅の1/2より大きいことを特徴とする。この構成によれば、コイルが径方向に一列状に並ぶため、スプリングバック力を大きく利用できるため、磁気特性がさらに向上する。
請求項5に記載の発明は、前記スロットは、径方向外側にいくにつれて幅が広くなるテーパ形状に形成することを特徴とする。この構成によれば、コイルが巻き易くなり、コイルと固定子鉄心(具体的にはティースの壁面)との摩擦を小さくすることができる。また、スプリングバック力を大きく利用できるため、磁気特性がさらに向上する。
請求項6に記載の発明は、回転電機において、請求項1から5のいずれか一項に記載の回転電機用固定子を有することを特徴とする。この構成によれば、ティースとバックヨークとの係合による磁気特性に優れ、ティースとバックヨークの組み付け性が容易にできる回転電機を提供することができる。なお、「回転電機」は、例えば電動機(モータ),発電機,発電電動機等が該当する。
固定子の全体を示す図である。 固定子の構成例を模式的に示す部分拡大図である。 固定子における磁束の流れを説明する図である。 幅比とトルクとの関係例を示すグラフ図である。 幅比とトルクとの関係例を示すグラフ図である。 幅比とトルクとの関係例を示すグラフ図である。 ギャップ比とトルクとの関係例を示すグラフ図である。 コイルの巻き付け例を示す図である。 スロット内の巻き付け例を説明する断面図である。 スロットの構成例を示す断面図である。 回転電機の構成例を示す断面図である。 特許文献1の技術を説明する部分拡大図である。 周方向にギャップを設けた例を示す図である。 径方向にギャップを設けた例を示す図である。 磁束通路断面のばらつきを説明する図である。 特許文献2の技術を説明する部分拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。
まず、図1には固定子の全体を示し、図2には図1のII部を部分的に拡大した模式図で示す。図1に示す固定子2は、固定子鉄心10と、当該固定子鉄心10の外周側に配置されるバックヨーク8とからなる。図2に示すように、固定子鉄心10は、複数のスロット9と複数のティース7とを交互に配置して構成する。各スロット9にはコイル4を巻くが(後述する図8を参照)、形状や巻き方等については後述する。各ティース7の根元部はブリッジ部11と繋がって円環状をなす。バックヨーク8は、固定子鉄心10を構成する複数のスロット9および複数のティース7の凹凸形状に対応して形成される。すなわちバックヨーク8は、各スロット9に対して部分的に入れる凸状部8aと、各ティース7を入れる凹状部8bとを内面側に備える。凸状部8aは、径方向内側にいくにつれて周方向の幅が広がるように形成する。ティース7の先端部7aは、径方向外側にいくにつれて周方向の幅が広がるように形成する。スロット9は、径方向外側にいくにつれて幅が広くなるテーパ形状に形成する。
ティース7の先端部7aと、バックヨーク8の凸状部8aとは、固定子2を構成する際に係合するように形成される。具体的には、先端部7aおよび凸状部8aの形状を同一にする。このように形状を同一に形成する結果として、先端部7aと凸状部8aとの物理的態様(すなわち断面積や断面形状等)も同一になる。
また、先端部7aと凸状部8aとが係合時に接合する接合部位の長さ(以下では「接合部幅」と呼ぶ。)Lbと、凸状部8aの先端面に対応するティース7の周方向の幅(以下では「周方向幅」と呼ぶ。)Laと、ティース7の根元部の幅(以下では「根元部幅」と呼ぶ。)Lcと、凹状部8bの底面に対応する凸状部8aの周方向の幅(以下では「周方向幅」と呼ぶ。)Ldとがほぼ同じとなるように形成する。すなわち、La≒Lb≒Lc≒Ldである。なお、「ほぼ同じ」とみなせる範囲については後述する。
上述したように、接合部幅Lb、周方向幅La、根元部幅Lcおよび周方向幅Ldをほぼ同じにすると、固定子2を通過する磁束の流れは図3に示すようになる。磁束が通過する各部位の長さがほぼ同じであるので、磁気飽和が抑制できる。従って、固定子2の磁気特性を良好にすることができる。
ここで、接合部幅Lb、周方向幅La、根元部幅Lcおよび周方向幅Ldがほぼ同一とみなせる範囲(すなわちLa≒Lb≒Lc≒Ld)について、図4〜図6を参照しながら説明する。図4〜図6には幅比とトルクとの関係例をグラフ図で示す。なお、図4〜図6の各図で示すトルクT1〜T3は、固定子2を電動機(例えば後述する図11に示す回転電機)に備えた場合の一例である。よって、固定子2に用いる材質や回転電機の種類等によっては数値が異なってくる場合がある。
まず図4には、周方向幅Ldと周方向幅Laとを用い、幅比(Ld/La)を横軸とし、トルクを縦軸とした特性線C1を示す。この特性線C1において、磁気飽和を起こさずに目的のトルクT1以上が得られるのは、Ld/Laが90〜110[%]の範囲である。
図5には、接合部幅Lbと周方向幅Laとを用い、幅比(Lb/La)を横軸とし、トルクを縦軸とした特性線C2を示す。この特性線C2において、磁気飽和を起こさずに目的のトルクT2以上が得られるのは、Lb/Laが60〜100[%]の範囲である。
図6には、根元部幅Lcと周方向幅Laとを用い、幅比(Lc/La)を横軸とし、トルクを縦軸とした特性線C3をグラフ図で示す。この特性線C3において、磁気飽和を起こさずに目的のトルクT3以上が得られるのは、Lb/Laが80〜110[%]の範囲である。
図2に戻って、固定子2を構成する際には、ティース7の先端部7aとバックヨーク8の凸状部8aとを係合する。この係合後は、図示するように第1ギャップGR1と第2ギャップGR2とを生じる。第1ギャップGR1は、ティース7の先端面と凹状部8bの底面との間における半径方向距離を示す。第2ギャップGR2は、凸状部8aの先端面とティース7の周方向の幅が最大となる位置との間における半径方向距離を示す。また、ヨーク幅Lhはバックヨーク8の厚みを示す。具体的には、凸状部8aの先端面におけるバックヨーク8の内径と、バックヨーク8の外周面にかかる外径との差分値である。
上述した第1ギャップGR1および第2ギャップGR2については、少なくとも一方のギャップが生じるように構成すれば足りる。第1ギャップGR1は先端部7aが変形した場合に逃げ場を確保でき、第2ギャップGR2は凸状部8aが変形した場合に逃げ場を確保できる。そのため、固定子鉄心10とバックヨーク8との組み付けが容易に行える。
ただし、ヨーク幅Lhに対して第1ギャップGR1および第2ギャップGR2が大きい場合にはバックヨーク8を通過する磁束に影響を与える。そこで、磁束への影響を少なく抑えるには、第1ギャップGR1とヨーク幅Lhとの関係(ギャップ比)で規定する必要がある。図7にはギャップ比とトルクとの関係例をグラフ図で示す。なお、図7で示すトルクT4は、図4〜図6の各図で示すトルクT1〜T3と同様に、固定子2を電動機に備えた場合の一例である。
図7には、第1ギャップGR1とヨーク幅Lhとを用い、ギャップ比(GR1/Lh)を横軸とし、トルクを縦軸とした特性線C4を示す。この特性線C4において、磁気飽和を起こさずに目的のトルクT4以上が得られるのは、GR1/Lhが1〜2[%]の範囲である。
次に、上述したスロット9内にコイル4を巻く際の巻装方法について、図8〜図10を参照しながら説明する。図8および図9にはコイル4の巻き付け例を示す。図8には側面図を示し、図9は図8に示すIX−IX線矢視の断面図を示す。図10には、スロット9の構成例を断面図で示す。
図8に示すように、コイル4は断面が周方向に幅広く扁平した形状のものを用いる。具体的には、コイル4の周方向幅Leがスロット9の最大幅Lfの1/2より大きくなるのが望ましい。このコイル4をスロット9内で整列分布巻にて巻装する。巻装後のコイル4は自身が復元のために広がろうとするスプリングバックの作用が働く。コイル4は整列分布巻によって径方向に一列に並ぶため、スプリングバックは大きく作用する。
スプリングバックの作用によって、図9および図10に示すように、コイル4はブリッジ部11を通じてティース7を径方向内側(矢印Dwとは反対方向)へ押し、バックヨーク8を径方向外側(矢印Dw方向)へと押す。従って、ティース7の先端部7aとバックヨーク8の凸状部8aとの接合面はより強固に接合するので、磁束φが通過し易くなって磁気特性が向上する。
ここで、スロット9をテーパ形状とするため、図10に示すようにスロット9の中心線(一点鎖線で図示)とティース7の壁面7b(実線で図示)とは角度θをなす。このように角度θを設けたことで、スロット9は外周側(径方向外側)にいくほど幅広になる。そのため、コイル4を外周側から巻装する際、スロット9の開口部がコイル4の周方向幅Leに対し十分広いため挿入が容易に行える。また、コイル4と壁面7bとの沿面距離を大きく確保できるので、コイル4が壁面7bに接合しにくくなる。よって、上述したスプリングバックが作用する際には、コイル4と壁面7bとの摩擦による減殺が防止される。こうしてスプリングバックの作用を最大限に活用できるので、先端部7aと凸状部8aとの接合面はより強固に接合するので、磁束φが通過し易くなって磁気特性が向上する。
上述した固定子2を備える回転電機の構成例について、図11を参照しながら説明する。この回転電機は、例えば電動機が該当する。図11に示す回転電機Mは、上述した固定子2およびコイル4の他に、フレーム(筐体)1,回転子3,シャフト(回転軸)5などを有する。すなわちフレーム1内には、コイル4を巻装した固定子2を備えるとともに、回転子3を固定したシャフト5を回転自在(例えば矢印Dr方向)に備える。固定子2と回転子3とは対向しており、固定子2に巻装されたコイル4への電通により回転磁界を発生させ、この回転磁界に伴って回転子3およびシャフト5を回転させる。従って、固定子2の特徴を備えた回転電機Mを提供することができる。
上述した実施の形態によれば、以下に示す各効果を得ることができる。まず、固定子鉄心10とバックヨーク8とを有する固定子2において、径方向外側にいくにつれて周方向の幅を広がらせるティース7の先端部7aと、径方向内側にいくにつれて周方向の幅を広がらせる凸状部8aとが係合可能にほぼ同一形状に形成し、ティース7の先端部7aと凸状部8aとが係合時に接合する接合部位の長さ(接合部幅Lb)と、凸状部8aの先端面に対応するティース7の周方向の幅(周方向幅La)と、ティース7の根元部の幅(根元部幅Lc)と、凹状部8bの底面に対応する凸状部8aの周方向の幅(周方向幅Ld)とがほぼ同じとなるように形成した(図2、図4〜図7を参照)。この構成によれば、周方向幅La、接合部幅Lb、根元部幅Lcおよび周方向幅Ldとがほぼ同じとなるように形成するので、磁束通路断面(すなわち磁束φが通る断面積や断面形状等)がほぼ同一となる。従って、磁束φの通路における磁気飽和が抑制でき、無駄な磁路(例えば、鉄)もない磁気回路を形成できるので、磁気特性(ひいては駆動性能)が向上する。
また、ティース7の先端面と凹状部8bの底面との間における半径方向距離を示す第1ギャップGR1と、凸状部8aの先端面とティース7の周方向の幅が最大となる位置との間における半径方向距離を示す第2ギャップGR2とのうち、一方または双方が生じるように形成する構成とした(図2を参照)。この構成によれば、ティース7の先端部7aとバックヨーク8の凸状部8aとの係合時に変形が生じても逃げ場を確保でき、コアの組み付け性がよくなる。また、第1ギャップGR1と第2ギャップGR2はいずれも半径方向のギャップGrであり、周方向に設けるギャップGθではない。このため、バックヨーク8における磁路断面の減少を小さく抑えて、磁気特性の低下を抑えることができる。
また、コイル4は周方向に幅広い扁平形状をなし、かつ、各スロット9に整列分布巻で巻く構成とした(図8を参照)。この構成によれば、コイル4のスプリングバック作用によってティース7とバックヨーク8の周方向にかかる接合面が強固に接合するようになり、磁気特性が向上する。
また、コイル4の周方向幅Leがスロット9の最大幅Lfの1/2より大きい構成とした(図8を参照)。この構成によれば、コイル4が径方向に一列状に並ぶため、スプリングバック力を大きく利用できるため、磁気特性がさらに向上する。
また、スロット9は、径方向外側にいくにつれて幅が広くなるテーパ形状に形成する構成とした(図2,図10等を参照)。この構成によれば、コイル4が巻き易くなるとともに、コイル4と固定子鉄心10(具体的にはティース7の壁面7b)との摩擦を小さくすることができる。また、スプリングバック力を大きく利用できるため、磁気特性がさらに向上する。
また、固定子2を備える回転電機Mを構成した(図11を参照)。この構成によれば、ティース7とバックヨーク8との係合による磁気特性に優れ、ティース7とバックヨーク8の組み付け性が容易にできる回転電機Mを提供することができる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態では、ティース7の先端部7aと、バックヨーク8の凸状部8aとを、先端側にいくにつれて周方向の幅を広がらせる形状に形成した。具体的には図1等に示すように、断面形状をほぼ台形状に形成した。この形態に代えて、接合部幅Lb、周方向幅La、根元部幅Lcおよび周方向幅Ldがほぼ同一とみなせる範囲(すなわちLa≒Lb≒Lc≒Ld)であれば、台形状以外の他の形状で形成してもよい。他の形状で形成した場合でも、磁束通路断面がほぼ同一となるので、磁束φの通路における磁気飽和が抑制でき、無駄な磁路もない磁気回路を形成できる。従って、磁気特性(ひいては駆動性能)が向上する。
上述した実施の形態では、ティース7の先端部7aをほぼ台形状に形成するがゆえに、凸状部8aの先端面に対応するティース7の周方向の幅が狭くなってクビレ状となっている(図1等を参照)。この形態に代えて、上述した式(La≒Lb≒Lc≒Ld)の関係を満たす限りにおいて、クビレ状とならないように先端部7aを形成することも可能である。このように形成しても、磁束φの通路における磁気飽和が抑制でき、無駄な磁路もない磁気回路を形成できる。従って、磁気特性(ひいては駆動性能)が向上する。
上述した実施の形態では、スロット9には周方向に幅広い扁平形状をなすコイル4を一列状に整列分布巻で巻装する構成とした(図8を参照)。この形態に代えて、先端部7aや凸状部8aの先端面における周方向幅を大きくする場合には、周方向に幅広い扁平形状をなすコイル4を整列分布巻で複数列(すなわち二列以上)に巻装する構成としてもよい。巻装したコイル4の各列についてスプリングバックが作用するので、ティース7とバックヨーク8の周方向にかかる接合面がさらに強固に接合するようになり、磁気特性を確実に向上させることができる。
上述した実施の形態では、回転電機Mを電動コンプレッサ(電動機)として用いる(図11を参照)。この形態に代えて、電動コンプレッサ以外の機器で回転駆動を行う電動機や、発電機,発電電動機等のような他の回転電機を構成してもよい。他の回転電機を構成した場合でも、ティース7とバックヨーク8との係合による磁気特性に優れ、ティース7とバックヨーク8の組み付け性が容易になる。
1 フレーム
2 固定子
3 回転子
4 コイル
5 シャフト
6 軸受
7 ティース
7a 先端部
7b 壁面
8 バックヨーク
8a 凸状部
8b 凹状部
9 スロット
R1 第1ギャップ
R2 第2ギャップ
La 周方向幅
Lb 接合部幅
Lc 根元部幅
Ld 周方向幅
Lh ヨーク幅
Le 周方向幅
Lf 最大幅
M 回転電機
φ 磁束

Claims (6)

  1. それぞれにコイルを巻く複数のスロットと、それぞれの根元部がブリッジ部と繋がる複数のティースとを交互に配置する固定子鉄心と、
    前記固定子鉄心の外周側に配置され、前記スロットに部分的に入る凸状部と、前記ティースを入れる凹状部とを内面側に備えるバックヨークと、
    を有する回転電機用固定子において、
    前記ティースは径方向外側にいくにつれて周方向の幅を広がらせた先端部を有し、前記バックヨークは径方向内側にいくにつれて周方向の幅を広がらせた前記凸状部を有し、前記ティースの先端部と前記バックヨークの凸状部とが係合可能にほぼ同一形状をなすように形成し、
    前記ティースの先端部と前記凸状部とが係合時に接合する接合部位の長さと、前記凸状部の先端面に対応する前記ティースの周方向の幅と、前記ティースの前記根元部の幅と、前記凹状部の底面に対応する前記凸状部の周方向の幅とがほぼ同じとなるように形成することを特徴とする回転電機用固定子。
  2. 前記ティースの先端面と前記凹状部の底面との間における半径方向距離を示す第1ギャップと、前記凸状部の先端面と前記ティースの周方向の幅が最大となる位置との間における半径方向距離を示す第2ギャップとのうち、一方または双方が生じるように形成することを特徴とする請求項1に記載の回転電機用固定子。
  3. 前記コイルは周方向に幅広い扁平形状をなし、かつ、各スロットに整列分布巻で巻くことを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機用固定子。
  4. 前記コイルは、巻いたときの周方向幅がスロットの最大幅の1/2より大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の回転電機用固定子。
  5. 前記スロットは、径方向外側にいくにつれて幅が広くなるテーパ形状に形成することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の回転電機用固定子。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の回転電機用固定子を有することを特徴とする回転電機。
JP2009250424A 2009-10-30 2009-10-30 回転電機用固定子および回転電機 Pending JP2011097769A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009250424A JP2011097769A (ja) 2009-10-30 2009-10-30 回転電機用固定子および回転電機
US12/916,861 US8334632B2 (en) 2009-10-30 2010-11-01 Stator for a rotating electric machine and rotating electric machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009250424A JP2011097769A (ja) 2009-10-30 2009-10-30 回転電機用固定子および回転電機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011097769A true JP2011097769A (ja) 2011-05-12

Family

ID=43924631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009250424A Pending JP2011097769A (ja) 2009-10-30 2009-10-30 回転電機用固定子および回転電機

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8334632B2 (ja)
JP (1) JP2011097769A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014093914A (ja) * 2012-11-06 2014-05-19 Mitsuba Corp ブラシレスモータ
JP2015050863A (ja) * 2013-09-03 2015-03-16 株式会社デンソー 回転電機の固定子鉄心
JP2017118793A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ステータおよびステータの製造方法
WO2018190062A1 (ja) * 2017-04-12 2018-10-18 三菱電機株式会社 回転電機の固定子鉄心及び固定子
WO2021045383A1 (ko) * 2019-09-04 2021-03-11 엘지전자 주식회사 스테이터
JP7507068B2 (ja) 2020-11-19 2024-06-27 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 リニアモータ、電磁サスペンションおよび洗濯機

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10177611B2 (en) * 2013-07-24 2019-01-08 Mitsubishi Electric Corporation Stator core, stator, and rotating electrical machine
DE102016108276A1 (de) * 2015-05-08 2016-11-10 Johnson Electric S.A. Einphasiger Außenläufermotor und Ständer davon
JP6326093B2 (ja) * 2016-06-17 2018-05-16 ヤマハモーターエレクトロニクス株式会社 回転電機の固定子
US11456629B2 (en) * 2017-12-07 2022-09-27 Kyocera Industrial Tools Corporation Stator with divided cores connected circumferentially
DE102018110615A1 (de) * 2018-05-03 2019-11-07 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Elektromaschine mit aus über plastische Verformungsabschnitte verbundenen Zahnkranzabschnitten aufgebautem Statorring und Herstellverfahren für einen Stator
EP3745559B1 (en) * 2019-05-27 2022-03-09 Magnax Bv Stator for an axial flux machine
CN114731070A (zh) * 2019-11-12 2022-07-08 马威动力控制技术股份公司 用于电机的具有连续绕组的闭合槽定子和制造这种定子的方法
US20220399764A1 (en) * 2019-11-12 2022-12-15 Mavel edt S.p.A. Synchronous electric machine with reluctance assisted by permanent magnets and process for making such electric machine
DE102020111769A1 (de) * 2020-04-30 2021-11-04 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Zusammenbau eines Stators
DE102021106186A1 (de) * 2021-03-15 2022-09-15 Ebm-Papst Mulfingen Gmbh & Co. Kg Modular aufgebautes, segmentiertes Statorpaket

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10234159A (ja) * 1997-02-20 1998-09-02 Hitachi Ltd 回転電機用鉄心の形成方法
JP2003224941A (ja) * 2002-01-29 2003-08-08 Asmo Co Ltd 回転電機のステータ
JP2005278238A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 電動機のステータコア
JP2005287109A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Mitsubishi Electric Corp 回転電機の固定子

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2184602B1 (ja) * 1972-05-18 1976-11-05 Siemens Ag
JPH0759278A (ja) * 1993-08-18 1995-03-03 Shibaura Eng Works Co Ltd ステータコアとその製造方法
JPH07111746A (ja) * 1993-10-12 1995-04-25 Hitachi Ltd 回転電機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10234159A (ja) * 1997-02-20 1998-09-02 Hitachi Ltd 回転電機用鉄心の形成方法
JP2003224941A (ja) * 2002-01-29 2003-08-08 Asmo Co Ltd 回転電機のステータ
JP2005278238A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 電動機のステータコア
JP2005287109A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Mitsubishi Electric Corp 回転電機の固定子

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014093914A (ja) * 2012-11-06 2014-05-19 Mitsuba Corp ブラシレスモータ
JP2015050863A (ja) * 2013-09-03 2015-03-16 株式会社デンソー 回転電機の固定子鉄心
US9197103B2 (en) 2013-09-03 2015-11-24 Denso Corporation Stator core for electric rotary apparatus
JP2017118793A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ステータおよびステータの製造方法
WO2018190062A1 (ja) * 2017-04-12 2018-10-18 三菱電機株式会社 回転電機の固定子鉄心及び固定子
WO2021045383A1 (ko) * 2019-09-04 2021-03-11 엘지전자 주식회사 스테이터
KR20210028425A (ko) * 2019-09-04 2021-03-12 엘지전자 주식회사 스테이터
KR102391686B1 (ko) * 2019-09-04 2022-04-28 엘지전자 주식회사 스테이터
JP7507068B2 (ja) 2020-11-19 2024-06-27 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 リニアモータ、電磁サスペンションおよび洗濯機

Also Published As

Publication number Publication date
US20110101816A1 (en) 2011-05-05
US8334632B2 (en) 2012-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011097769A (ja) 回転電機用固定子および回転電機
JP5329902B2 (ja) 回転電機のロータ構造
US9343933B2 (en) Rotating electric machine
AU2011233453B9 (en) Rotary electric machine
JP2006288042A (ja) 永久磁石形モータ
JP5082534B2 (ja) 表面型永久磁石同期機
KR101904952B1 (ko) 라인기동식 동기형 릴럭턴스 전동기 및 그 회전자
JP2007104819A (ja) 回転電機
JP2007068357A (ja) 回転電機の回転子及びそれを用いた回転電機
WO2016047078A1 (ja) 永久磁石式回転子および永久磁石式同期回転電機
WO2013094349A1 (ja) 永久磁石モータ
KR20120110275A (ko) 자속 집중형 영구자석 전동기
WO2020090152A1 (ja) 回転電機
CN107453571B (zh) 开关磁阻电机
JP6601169B2 (ja) 回転電機
JP5954279B2 (ja) 回転電機
JP2005094845A (ja) 永久磁石式回転電機の回転子
JP5465866B2 (ja) ステータコアおよび回転電機
JP2008259399A (ja) トロイダル巻線構造を備えた回転電機用の固定子
JP5949788B2 (ja) 回転電機
JP2005045986A (ja) 永久磁石回転電機
JP2009100490A (ja) 回転機およびその製造方法
WO2018070430A1 (ja) 同期リラクタンス型回転電機
JP2007159262A (ja) モータ
JP6685634B1 (ja) 回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130321

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130426

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130718