JP2020102894A - 回転電機の固定子鉄心及び固定子 - Google Patents

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直弘 本石
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尚俊 増田
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Abstract

【課題】絶縁紙の厚みを厚くすることなく、コイルをスロット部に挿入する際の絶縁紙の損傷を防止することのできる、回転電機の固定子鉄心を得る。【解決手段】固定子鉄心30を、外側鉄心30aと、複数のティース31を有する内側鉄心30bとで形成する。複数のティース31は、内周側が互いに連結されて、隣接する各ティース31の側面により複数のスロット部36を形成する。外側鉄心30aに、内周側に開口する複数のV溝37を形成し、内側鉄心30bの複数のティース31の外周側の端部に、それぞれ外側鉄心30aのV溝37と係合する凸部38を形成する。そして、各ティース31の両側面39a、39bにおける凸部38の基部に、それぞれ凹部50を形成する。【選択図】図4

Description

本発明は、外側鉄心と内側鉄心により形成される回転電機の固定子鉄心、及び外側鉄心と内側鉄心により形成される固定子鉄心を有する回転電機の固定子に関する。
従来、回転電機は、円筒形の固定子の内周側に、所定の空隙を介して回転子を配置している。そして、回転電機において、固定子鉄心を、ティースを有する内側鉄心と、バックヨークとしての外側鉄心に分割したものが知られている。このような回転電機では、内側鉄心に固定子巻線を組み込んだ後に、外側鉄心を内側鉄心に嵌合させて一体化し、固定子を形成している(例えば特許文献1参照)。
固定子鉄心を分割して構成した場合、内側鉄心の外周側から巻線を施すことができるため、固定子鉄心の内周側から巻線するより巻線作業が容易になる。また、隣接するティース間に形成される各スロット部の間隙は、内周から外周に向かうにつれて広くなるため、各スロット部にコイルを配置する場合、間隙の広い外周側からコイルを押し込むことができる。よって、コイルと内側鉄心との間及び各コイル間の隙間を最小限にすることができ、高密度な巻線が可能となる。その結果、スロット部の断面積に対するコイル断面積の割合を上げることができ、固定子巻線の抵抗値が下がるので、回転電機の損失低減、性能向上を図ることができる。
特許第4018474号公報
固定子巻線に使用されるコイルには、通常、絶縁被膜を有する導体線が用いられるが、絶縁被膜だけでは絶縁が不十分である。このため、樹脂あるいは紙からなる絶縁紙を、コイルと固定子鉄心との間に配置して、十分な絶縁状態を確保している。この絶縁紙が薄いほど、スロット部におけるコイルの密度が高くなり、回転電機の性能が向上する。しかしながら、特許文献1の固定子鉄心では、分割された内側鉄心のスロット部にコイルを押し込む際に、薄い絶縁紙がスロット部のエッジに当接して損傷するおそれがあり、コイルと固定子鉄心との間の絶縁が十分に確保されないという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、絶縁紙の厚みを厚くすることなく、コイルをスロット部に挿入する際の絶縁紙の損傷を防止することのできる、回転電機の固定子鉄心を得るものである。
本発明に係る回転電機の固定子鉄心は、バックヨーク部である環状の外側鉄心と、外側鉄心の内側に嵌合される環状の内側鉄心とを有し、外側鉄心は、内周側に開口する複数のV溝を有し、内側鉄心は、放射状に配置された複数のティースを有し、複数のティースは、内周側が互いに連結されて、隣接する各ティースの側面により複数のスロット部を形成する。複数のティースは、外周側の端部にそれぞれ外側鉄心のV溝と係合する凸部を有し、各ティースの両側面における凸部の基部には、それぞれ凹部が形成される。
本発明の回転電機の固定子鉄心によれば、固定子にコイルを組み付ける際に、絶縁紙を損傷させることが防止できる。これにより、厚さの薄い絶縁紙を用いて、スロット部に占めるコイルの密度を高くすることができる。よって、固定子巻線の抵抗値が下がり、回転電機の損失低減、性能向上を図ることができる。
本発明の実施の形態1による固定子を有する回転電機の軸方向に平行な断面図である。 本発明の実施の形態1による固定子を有する回転電機の軸方向に垂直な断面図である。 図2のA部の外側鉄心と内側鉄心のみを示す拡大図である。 図3のB部の拡大図である。 図2のA部の拡大図である。 実施の形態1による固定子の固定子鉄心に、コイルを配置する前の状態を示す模式図である。 実施の形態1による固定子の固定子鉄心に、コイルを配置した状態を示す図である。 実施の形態1による固定子を示す図である。 実施の形態1による固定子の内側鉄心に、コイルを圧入する状態を示す図である。 実施の形態1による固定子の内側鉄心の凹部に、コイルが落ち込む様子を示す図である。 実施の形態2による固定子の固定子鉄心に、コイルを配置する前の状態を示す図である。 実施の形態2による固定子の固定子鉄心に、コイルを配置した状態を示す図である。 実施の形態2による固定子を示す図である。
以下、本発明の回転電機の固定子鉄心及び固定子の好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における固定子3を有する回転電機100の軸方向に平行な断面を示す図である。図2は、実施の形態1による固定子3を有する回転電機100の軸方向に垂直な断面を示す図である。また、図3は、図2のA部を拡大して、固定子鉄心のみを示した図であり、図4は、図3のB部拡大図である。そして、図5は図2のA部拡大図である。
なお、本明細書中で、特に断り無く、「軸方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」というときは、それぞれ、固定子の、「軸方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」をいうものとする。
回転電機100は3相のブラシレスモータである。図1に示すように、回転電機100は、ハウジング2と、ハウジング2に収容された固定子3、回転子4、回転軸5により形成されている。回転軸5は、ハウジング2に固定された軸受7及び8により、両端部を回転可能に支持された状態で、ハウジング2に固定されている。回転子4は、回転軸5に固定されている。固定子3は、回転子4を囲むように、ハウジング2の内壁に固定されている。図1において、回転軸5の出力端5a側を回転電機100のフロント側とし、反対側をリヤ側とする。なお、回転電機100は3相に限るものではなく、5相以上であってもよい。
回転電機100は、図示しないインバータ回路を備えており、インバータ回路は、回転子4の位相に合わせて、固定子3の各相の巻線に通電する電流を切り替えている。これにより、インバータ回路は、回転子4の回転速度及びトルクを制御している。回転軸5のリヤ側には、回転子4の位相を検出する回転角度センサ70が配置されている。
回転子4は、回転電機100の界磁であり、図2に示すように、強磁性体である鉄で形成された円筒形の回転子鉄心40と、回転子鉄心40の外周面に貼り付けられた複数の永久磁石41とにより形成されている。
固定子3は、回転電機100の電機子であり、図2に示すように、回転子4の外周側に、回転子4と一定の間隙を介して配置されている。固定子3は、固定子鉄心30と固定子巻線51とにより形成されている。そして、固定子鉄心30は、バックヨーク部である環状の外側鉄心30aと、外側鉄心30aの内側に嵌合される、環状の内側鉄心30bとを有している。外側鉄心30aと内側鉄心30bは、略円形の薄い電磁鋼板を、回転電機100の軸方向に複数枚積層して形成されている。
図3に示すように、内側鉄心30bは、放射状に配置された複数のティース31を有している。各ティース31の外周側の端部には、それぞれ三角形状の凸部38が形成されている。一方、外側鉄心30aには、内周側に開口する複数のV溝37が形成されている。外側鉄心30aのV溝37の数は、内側鉄心30bのティース31の数と同じである。内側鉄心30bに外側鉄心30aを組み付ける際には、内側鉄心30bの凸部38を、外側鉄心30aのV溝37に係合させる。内側鉄心30bの凸部38は、両側面が傾斜面で形成されているため、この傾斜面を、外側鉄心30aのV溝37の内壁に沿わせることにより、外側鉄心30aと内側鉄心30bとを容易に位置決めすることができる。
図3に示すように、内側鉄心30bの複数のティース31は、内周側が互いに連結されている。そして、隣接する一対のティース31の側面によって、スロット部36が形成されている。また、図4に示すように、各ティース31の両側面39a及び39bにおける、凸部38の基部には、それぞれ凹部50が形成されている。各凹部50と、ティース31の両側面39a及び39bとは、それぞれ緩やかな曲線で繋げられており、エッジ部のない形状に形成されている。
図5に示すように、内側鉄心30bの各スロット部36には、固定子巻線51が配置されている。固定子巻線51は、4本のコイル51A〜51Dにより形成されている。なお、コイルの本数は4つに限るものではない。固定子巻線51が配置された内側鉄心30bの外周側に、外側鉄心30aを圧入することにより、固定子3が形成される。
固定子鉄心30は円筒形であるため、各ティース31は、放射状に形成される。このため、隣接する一対のティース31によって形成されるスロット部36の、軸に垂直な方向の断面は、台形状となる。この台形状のスロット部36に、高密度で固定子巻線51を配置するため、各コイル51A〜51Dの軸に垂直な方向の断面を、台形状としている。
断面が台形状のコイル51A〜51Dは、一般的な丸断面のコイル又は長方形断面のコイルに塑性変形を加えることにより形成される。なお、実施の形態1では、スロット部36の断面が台形状であるため、コイル51A〜51Dの断面を台形状にしているが、スロット部36の形状が長方形状であれば、コイル51A〜51Dの断面も長方形状でよい。
各コイル51A〜51Dの表面には、樹脂の絶縁被膜が施されているが、絶縁被膜は機械的強度が低いため、固定子鉄心30とコイル51A〜51Dとの絶縁を確保するには不十分である。そこで、各コイル51A〜51Dと、内側鉄心30b及び外側鉄心30aとの間には、絶縁紙52が配置されている。これにより、回転電機100が振動した場合又は温度変化による膨張収縮が発生した場合であっても、絶縁が確保できる。
図1に示すように、各コイル51A〜51Dは、固定子3の軸方向の外側において、接合部56で接合されている。各コイル51A〜51Dの接合には、例えば溶接やロウ付けが用いられる。各スロット部36に配置された各コイル51A〜51Dは、各ティース31を跨いで、隣接する他のスロット部36に配置された各コイル51A〜51Dと接続されている。
次に、図6Aから図6Cを用いて、固定子3を形成する手順を説明する。まず、固定子巻線51の周囲に、絶縁紙52を巻きつける。1枚の絶縁紙52を、固定子巻線51の一方の側面51aから内周側の底面51bを経て、他方の側面51c及び外周側の上面51dまで巻きつける。絶縁紙52を巻き付ける際の始点と終点は、側面51aと上面51dの間とする。なお、絶縁紙52の巻き付け方向は、これに限るものではない。例えば、固定子巻線51の他方の側面51cから内周側の底面51bを経て、一方の側面51a及び外周側の上面51dまで巻きつけるようにしてもよい。
絶縁紙52の始点と終点をオーバーラップさせると、絶縁紙52の厚みが増して、スロット部36における固定子巻線51の密度が低下するため、ここではオーバーラップさせていない。よって、絶縁紙52の巻き始めと巻終わりとの間には多少の隙間が生じる。そこで、絶縁紙52の巻き始めと巻き終わりを、固定子巻線51の側面51aと上面51dの間の角部とすることにより、内側鉄心30bと固定子巻線51との絶縁距離を確保している。
次に、図6Aに示すように、内側鉄心30bの各ティース31の外周側に、治具53を配置する。各治具53と各ティース31との接続部には、ティース31の凸部38に係合するV溝が形成されており、各治具53は、各ティース31を延長するように形成されている。そして、隣接する治具53の間に、固定子巻線51を配置する。
各スロットに配置されるコイル51A〜51Dは、複数のティース31を間に挟んで、他のスロットに配置されたコイル51A〜51Dと、固定子3の軸方向外側において、コイルエンドを介して繋がっている。したがって固定子巻線51を形成する各コイル51A〜51Dのコイルエンドは、図1に示すように、お互いに重なっている。
次に、図6Bに矢印で示すように、内側鉄心30bの各スロット部36に、固定子巻線51を押し込む。このとき、コイル51A〜51Dは、重なった状態で内側鉄心30bのスロット部36に押し込まれる。なお、図6Bでは、固定子巻線51の押し込み冶具は省略している。
次に、各治具53を内側鉄心30bから外す。そして、図6Cに示すように、内側鉄心30bの各ティース31の凸部38に、外側鉄心30aの各V溝37の位置を合せて、外側鉄心30aを圧入する。
次に、固定子巻線51を形成する各コイル51A〜51Dの端末の結線処理をする。以上により、固定子3が完成する。
ここで、図7A及び7Bは、スロット部36に圧入されるコイル51Aの状態を示している。コイル51Aは、図1で示したように、複数のティース31を跨いで、他のスロット部36に配置されるコイル51Aと連結されている。よって、コイル51Aをスロット部36に押し込む際には、固定子3の軸方向外側の連結された部分を変形させながら、ティース31の側面に沿って圧入している。このとき、図7Aに示すように、コイル51Aから治具53の側面及びティース31の側面には、押圧力Fがかかる。
このとき、内側鉄心30bの両側面に形成した凹部50の径方向の幅Wが大きいと、図7Bに示すように、コイル51Aが凹部50に落ち込むことがある。凹部50にコイル51Aが落ち込むと、コイル51Aを覆っている絶縁紙52が損傷する恐れがある。
このため、凹部50の径方向の幅Wは、コイル51Aの断面の径方向の高さHの半分以下としている。これにより、コイル51Aを治具53の側面に沿って移動させ、凹部50を経由して、さらにティース31の側面に沿って移動させた際に、凹部50にコイル51Aが落ち込むことがない。よって、コイル51Aを覆う絶縁紙52の損傷を防止することができる。
また、固定子巻線51に通電すると、ジュール熱によりコイル51A〜51Dの温度が上昇する。このときの温度が絶縁被膜又は絶縁紙52の耐熱温度を超えると、絶縁劣化が生じる。コイル51A〜51Dから、絶縁紙52を介して内側鉄心30bに伝導する経路が、放熱経路の一つである。しかし、凹部50が存在すると、コイル51A〜51Dとティース31の間に空気層が介在するため、放熱性が低下する。ここでは、凹部50の幅Wをコイル51Aの高さHの半分以下にして、空気層を小さくすることにより、放熱性の低下を抑制している。
このように、実施の形態1による回転電機100の固定子鉄心30は、バックヨーク部である環状の外側鉄心30aと、外側鉄心の内側に嵌合される、環状の内側鉄心30bにより形成される。外側鉄心30aは、内周側に開口する複数のV溝を有し、内側鉄心30bは、放射状に配置された複数のティース31を有する。そして、複数のティース31は、内周側が互いに連結されて、隣接する各ティース31の側面により複数のスロット部36を形成する。また、複数のティース31は、外周側の端部に、それぞれ外側鉄心30aのV溝37と係合する凸部38を有し、各ティース31の両側面における、凸部38の基部には、それぞれ凹部50を有している。そして、凹部50とティース31の側面とを緩やかな曲線で接続することにより、スロット部36を形成するティース31の側面に、エッジ形状が形成されないようにしている。
これにより、実施の形態1による回転電機100の固定子鉄心30によれば、各スロット部36に、絶縁紙52で覆われた固定子巻線51を圧入する際に、絶縁紙52が損傷することを防止できる。よって、固定子巻線51が、絶縁不良となることを防止できる。また、絶縁紙52を薄くして、スロット部36におけるコイル51A〜51Dの密度を高くすることができる。
なお、実施の形態1では、回転子鉄心40の表面に永久磁石41を貼り付けた、表面磁石型の回転子4を用いていたが、これに限るものではない。例えば、回転子鉄心40に、磁石埋め込み用の穴を設け、この穴に磁石を埋め込む、磁石埋め込み型の回転子であってもよい。また、実施の形態1では、固定子鉄心30を、電磁鋼板を積層することによって形成していたが、これに限るものではない。例えば、表面に絶縁被膜が施された薄い鋼板を積層して形成してもよい。
実施の形態2.
実施の形態1の固定子3では、固定子巻線51の周囲を絶縁紙52で覆い、これを内側鉄心30bのスロット部36に配置していたが、実施の形態2の回転電機の固定子3では、固定子巻線51の周囲の一部を絶縁紙52で覆わない点が、実施の形態1の固定子3とは異なる。他の構成は、実施の形態1と同様である。
図8A〜図8Cは、実施の形態2による回転電機の固定子3の組立手順を示す図である。実施の形態2では、図8Aに示すように、まず、U字状に形成した絶縁紙52をスロット部36の中に配置する。次に、図8Bに示すように、固定子巻線51をスロット部36に押し込む。この時、固定子巻線51の外周側は、絶縁紙52で覆われていない。
次に、図8Cに示すように、固定子巻線51の最外周側にあるコイル51Dと外側鉄心30aとの間に絶縁部材54を配置し、内側鉄心30bに外側鉄心30aを圧入する。絶縁部材54には、厚めの絶縁紙又は樹脂成形品などを用いる。なお、絶縁部材54は、内側鉄心30bに外側鉄心30aを圧入した後に挿入してもよい。このように、実施の形態2による回転電機の固定子3では、あらかじめ絶縁紙52で固定子巻線51を覆う必要がないので、固定子巻線51のスロット部36への組み込みが容易になる。
ここで、スロット部36に押し込まれたコイル51A〜51Dは、スプリングバックによって外周側に戻ろうとする。このため、外側鉄心30aを圧入した後に、コイル51A〜51Dが、スロット部36の外周側に移動して偏ることがある。すると、外周側のコイル51Dと外側鉄心30aとの間に、常に圧力が加わった状態となり、絶縁が損なわれるおそれが生じる。
実施の形態2による固定子3は、固定子巻線51と内側鉄心30bとの間を絶縁する絶縁紙52と、固定子巻線51と外側鉄心30aとの間を絶縁する絶縁部材54とを分けているため、絶縁部材54のみを、絶縁紙52よりも厚く、耐荷重の大きいものにすることができる。よって、外周側のコイル51Dと外側鉄心30aとの間に圧力が加わったとしても、コイル51Dと外側鉄心30aとの間の絶縁を確保することができる。
2 ハウジング、3 固定子、4 回転子、5 回転軸、7,8 軸受、30 固定子鉄心、30a 外側鉄心、30b 内側鉄心、31 ティース、36 スロット部、37 V溝、38 凸部、40 回転子鉄心、41 永久磁石、50 凹部、51 固定子巻線、51A〜51D コイル、52 絶縁紙、53 治具、54 絶縁部材、100 回転電機。

Claims (4)

  1. バックヨーク部である環状の外側鉄心と、
    前記外側鉄心の内側に嵌合される、環状の内側鉄心とを有する回転電機の固定子鉄心であって、
    前記外側鉄心は、内周側に開口する複数のV溝を有し、
    前記内側鉄心は、放射状に配置された複数のティースを有し、
    前記複数のティースは、内周側が互いに連結されて、隣接する各ティースの側面により複数のスロット部を形成し、
    前記複数のティースは、外周側の端部に、それぞれ前記外側鉄心の前記V溝と係合する凸部を有し、
    前記凸部に隣接する前記各ティースの両側面には、それぞれ凹部が形成される、
    回転電機の固定子鉄心。
  2. 請求項1の固定子鉄心と、
    前記複数のスロット部のそれぞれに配置された、コイル及び絶縁紙とを有する、
    回転電機の固定子。
  3. 前記絶縁紙は、前記コイルと前記スロット部の内壁との間に配置され、
    前記コイルと前記外側鉄心との間には、絶縁部材が配置される、
    請求項2に記載の回転電機の固定子。
  4. 前記複数の凹部の径方向の幅は、
    前記各コイルの径方向の高さの半分以下である、
    請求項2又は3に記載の回転電機の固定子。
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