JP5959399B2 - 原子力プラントの運転訓練シミュレータ - Google Patents
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Description
前記ディスプレイの表示画面に、運転コンソールの外観と同等な外観の模擬運転コンソールが表示されると共に、前記ディスプレイの前記模擬運転コンソールの表示画面と共通の表示画面に、実運転コンソールの複数の実モニタに対応し対応実モニタの表示監視操作画面と等価な監視操作画面を表示する複数の訓練用監視操作ウィンドウがマルチウィンドウ表示プログラムにより表示され、
前記表示された複数の前記訓練用監視操作ウィンドウの各々には、その端部にウィンドウ種別の表示がなされ、
前記模擬運転コンソールの複数の模擬モニタの数及び配列が、前記実運転コンソールの複数の実モニタの数及び配列と同じであり、
前記模擬運転コンソールは、前記表示された複数の前記訓練用監視操作ウィンドウの各々と重ならないようにウィンドウ表示され、
前記表示された複数の前記訓練用監視操作ウィンドウが、前記模擬運転コンソールの複数の前記模擬モニタと対応しており、
複数の前記訓練用監視操作ウィンドウの一つが操作されている場合、当該操作されている訓練用監視操作ウィンドウに対応している前記模擬モニタの表示形態が、当該対応している前記模擬モニタ以外の他の前記模擬モニタと異なる表示形態となり、
前記模擬運転コンソールの複数の前記模擬モニタのうちの任意の模擬モニタが操作により選択された場合、当該選択された模擬モニタに対応する前記訓練用監視操作ウィンドウが、前記表示画面の最前面に表示される
ことを特徴とする原子力プラントの運転訓練シミュレータである。
以下、この発明の実施の形態1を図1〜6によって説明する。
先ず、この発明の実施の形態1における運転訓練シミュレータのディスプレイ表示例を示す図1により表示内容を説明する。
また、図1に図示のように、前記訓練用監視操作ウィンドウ11,12,13,14,15は、前記マルチウィンドウ表示プログラムにより、それらの上端の帯1111,12
11,1311,1411,1511内に表示のウィンドウ種別の表示「H/W機器」「VDU1」「VDU2」「VDU3」「VDU4」の表示がされており、模擬運転コンソール上のどのモニタの画面であるか一目で判別することができる。なお、VDUは、実運転コンソールで使用されている用語で、Visual Display Unitの略称である。なお、マルチウィンドウの数は実際の運転コンソールのモニタの数に合わせて変更可能である。
さらに、これら重ねてマルチウィンドウ表示された訓練用監視操作ウィンドウ11,12,13,14,15と、模擬運転コンソールウィンドウ16とは、前記マルチウィンドウ表示プログラムにより、重ならないようにも、重なるようにも、各ウィンドウの位置を自由に変更できる。また、前記表示された複数の前記訓練用監視操作ウィンドウの各々は、必要に応じて前記ウィンドウ種別の表示が重ならないように、相互に位置をずらして重ねて表示されるようにしてもよい。
具体的には、模擬モニタ181は訓練用監視操作ウィンドウ11に対応し、模擬モニタ182は訓練用監視操作ウィンドウ12に対応し、模擬モニタ183は訓練用監視操作ウィンドウ13に対応し、模擬モニタ184は訓練用監視操作ウィンドウ14に対応し、模擬モニタ185は訓練用監視操作ウィンドウ15に対応する。
模擬運転コンソールウィンドウ16の表示と同時に、訓練用監視操作ウィンドウ11,12,13,14,15の全てが前述の図1の状態に表示されるようにする。
模擬運転コンソール18の模擬モニタ181,182,183,184,185をマウスでクリックもしくはタッチパネルでタッチする模擬運転操作をすると、クリックまたはタッチされた模擬モニタに対応する訓練用監視操作ウィンドウがポップアップされ、全ての模擬モニタ181,182,183,184,185がクリックもしくはタッチされると、訓練用監視操作ウィンドウ11,12,13,14,15のうち選択したモニタが前述の図1の状態に表示されるようにする。
/W機器の名称を表示する。
模擬運転コンソール18上でモニタ選択212というイベントが発生すると、模擬運転コンソール表示プログラム211によって、模擬運転コンソール18上でどのマルチウィンドウを操作したかを判定し、運転操作画面切り替えプログラム213によって、いずれかの訓練用監視操作ウィンドウを表示させる。原子力プラントの状態を計算する原子力プラントシミュレーションモデル223より、パラメータが訓練用監視操作ウィンドウ11〜15上の監視操作画面へデータを受け渡される。
図6において、運転員が、模擬運転コンソール18の181,182,183,184,185のうちの任意の模擬モニタを、マウスもしくはタッチにより選択する(ステップST61)と、図3の操作画面の判定プログラム32にて、マウスもしくはタッチによる選択かどうかを判定し(ステップST62)、模擬運転コンソール画面上のXY座標を獲得(ステップST63)し、この座標の模擬モニタと対応がつけられている訓練用監視操作ウィンドウ11,12,13,14,15及び訓練用監視操作ウィンドウ11,12,13,14,15の監視操作画面を獲得する(ステップST64)。
次に、ステップST64にて獲得した訓練用監視操作ウィンドウの情報に基づき、図5における選択モニタ表示プログラム52にて、訓練用監視操作ウィンドウが既に表示されているかどうかを判定する(ステップST65)。
運転員がステップST61にて選択した模擬モニタに対応付けられている訓練用監視操作ウィンドウが既に運転訓練シミュレータディスプレイ1上に表示されている場合は、図4のステップST43にて後に選択された訓練用監視操作ウィンドウを最前面に表示し(ステップST66)、運転訓練シミュレータディスプレイ1上に訓練用監視操作ウィンドウが表示されていない場合は、図5のマルチウィンドウ表示プログラム51及び選択モニタ表示プログラム52にて、マルチウィンドウを表示し(ステップST67)、図3の選択モニタブリンク表示プログラム33にて、運転員がステップST61にて選択した模擬モニタをブリンク表示182Fする(ステップST68)。
以下、本実施の形態2を図7〜9により説明する。運転訓練シミュレータのディスプレイへの他の表示例を示す図、図8は模擬運転コンソール上の配置リセットボタンの機能構成図、図9は配置リセットボタンの押下に係る操作および動作のフローを例示する図である。
ステップST71における前記外部イベントにより、訓練用監視操作ウィンドウ11,12,13,14,15の現在の位置を判定するプログラム(運転訓練シミュレータ内に格納されている)により、現在の位置を判定する(ステップST72)。
訓練用監視操作ウィンドウ11,12,13,14,15の規定位置(模擬運転コンソール18上の模擬モニタ181,182,183,184,185の配列と同じ配列となる位置であり前述の実施の形態1で詳述した重なりに係る所定の位置)のデータが格納されているデータベース73(運転訓練シミュレータ内に設けられている)から得た前記規定位置と、前記ステップST72によって判定した訓練用監視操作ウィンドウ11,12,13,14,15の現在の位置とを比較するモニタ位置リセットプログラム(運転訓練シミュレータ内に格納されている)により、各訓練用監視操作ウィンドウ11,12,13,14,15を動かす距離を算出する(ステップST74)。この算出された前記各訓練用監視操作ウィンドウ11,12,13,14,15を動かす距離のデータはデータベース75(運転訓練シミュレータ内に設けられている)に格納される。
前記位置リセットプログラムにより、前記データベース75に格納されている前記各訓練用監視操作ウィンドウ11,12,13,14,15を動かす距離のデータに基づいて、各訓練用監視操作ウィンドウ11,12,13,14,15の位置を前記規定位置に瞬時に動かす(ステップST76)。
図9において、運転員がマウスもしくはタッチにより、模擬運転コンソールウィンドウ16上の配置リセットボタン17を選択する(ステップST81)と、図8のステップST76における前記位置リセットプログラムが、マウスもしくはタッチにより配置リセットボタン17を押下したかどうかを判定し(ステップST82)、このステップST82での判定の結果、配置リセットボタン17を押下していないと判断した場合は、訓練用監視操作ウィンドウ11,12,13,14,15の配置を変更せず(ステップST83)、前記ステップST82での判定の結果、配置リセットボタン17を押下したと判断した場合は、図8のステップST76のモニタ位置リセットプログラムによって訓練用監視操作ウィンドウ11,12,13,14,15を模擬運転コンソール18上の模擬モニタ181,182,183,184,185と対応する前記規定位置に再配置する(ステップST84)。
特徴1:原子力プラントの運転制御をソフトオペレーションにて行うコンソールにおける複数モニタについて、原子力プラントの運転訓練を行うシミュレータとして、実際の運転訓練を実現するためのシステム構成に応じた台数のPCと、十分な運転訓練が実施できる台数のディスプレイで構成され、机上で簡易に運転訓練を可能にする運転訓練シミュレータを用いるが、一度に多くの操作・監視が行なえるようにモニタ画面をマルチウィンドウ上に表示する。それによって、運転訓練シミュレータを構成するH/W機器(モニタ等の機器)の削減とコスト低減や省スペース化を図る運転訓練シミュレータである。
特徴2:特徴1で構成したマルチウィンドウに各監視操作画面を表示し、実際のコンソールの配置をイメージした模擬運転コンソール画面をマルチウィンドウの一つとして表示する運転訓練シミュレータである。
特徴3:特徴1で構成したマルチウィンドウの一つを操作している場合は模擬運転コンソール画面上の該当する部分がブリンクし、どの画面を操作しているかを確認できるようにする運転訓練シミュレータである。
特徴4:特徴3の模擬運転コンソール画面上のモニタの位置をタッチやマウス等で選択した場合にそのモニタに該当するマルチウィンドウの一つが最前面に表示される運転訓練シミュレータである。
特徴5:特徴2のマルチウィンドウは、監視操作画面に加えて、訓練用のマニュアルも含めて通常のウィンドウの様に運転員の嗜好により任意の位置に配置可能であるが、マルチウィンドウの並びを模擬運転コンソール上のモニタに対応した位置に戻すために、タッチパネルでの選択もしくは画面上に表示したカーソルをボタンの位置に合わせてマウスでクリックすることにより、マルチウィンドウを模擬運転コンソールに対応したオリジナルの位置に戻すS/Wボタンを設けた運転訓練シミュレータである。
特徴6:原子力プラントの運転訓練を可能な機能を持ち、複数のモニタで構成される監視操作画面をマルチウィンドウに表示し、マルチウィンドウに表示している監視操作画面を、複数枚ある監視操作画面上から他の監視操作画面を呼び出すことが出来る機能を適用して、他の監視操作画面へ切り替えることを可能であり、運転員の嗜好に合わせてマルチウィンドウの配置を変更可能な機能を持った原子力プラントの運転訓練シミュレータの実現に関するものである。
特徴7:モニタ台数削減だけでなく、PC数台とモニタ数台で実現した運転訓練シミュレータは,実際の中央制御室のプラント運転操作のようにモニタを複数台使用せず、マルチウィンドウを使用するが、運転操作性が異なるという点を解消するために,運転訓練シミュレータ上に表示した模擬運転コンソールと、実際の原子力プラントの中央制御室に設置する運転コンソールを構成しているモニタに対応した配置や監視操作画面を表示したマルチウィンドウ、模擬運転コンソール上に表示したH/W操作器を運転訓練シミュレータのディスプレイ上に表示させることにより、実際の原子力プラントの運転コンソールにおける操作性に可能な限り近づけた運転訓練シミュレータである。
特徴8:従来は、マルチウィンドウを採用していない場合、運転訓練シミュレータでも同様に複数モニタ構成を採用しており、コストやスペース面で制約が大きかった。また、マルチウィンドウを採用する場合でも、マルチウィンドウの切り替えや実際の運転操作と異なる点が課題であった。そこで、マルチウィンドウ表示における監視操作画面とコンソールに表示する監視操作画面を対応付ける、模擬運転コンソール画面を設け、コンソール上のどの画面を操作しているかを照合可能とし、原子力プラントの運転制御を行なうシミュレータにおいて、コスト削減や省スペース化のため、マルチウィンドウ上に各操作画面を表示し、運転員がシミュレータにおいても実コンソールに類似の操作感を得られるような訓練環境を実現可能とする。
特徴9:本発明の実施の形態は、発電プラントの運転訓練がディスプレイの画面上で可能な発電プラントの運転訓練シミュレータにおいて、前記ディスプレイの共通の表示画面に、実運転コンソールの複数の実モニタに対応し対応実モニタの表示監視操作画面と等価な監視操作画面を表示する複数の訓練用監視操作ウィンドウがマルチウィンドウ表示プログラムにより表示され、前記表示された複数の前記訓練用監視操作ウィンドウの各々には、その端部にウィンドウ種別の表示がなされ、前記表示された複数の前記訓練用監視操作ウィンドウの各々は、それらの前記ウィンドウ種別(監視操作画面の種別)の表示が重ならないように、相互に位置をずらして重ねて表示でき、また、前記表示された複数の前記訓練用監視操作ウィンドウの各々は、運転員の嗜好に合わせて、それらの位置を自由に変更できる。
なお、各図中、同一符合は同一または相当部分を示す。
Claims (6)
- 原子力プラントの運転訓練がディスプレイの画面上で可能な原子力プラントの運転訓練シミュレータにおいて、
前記ディスプレイの表示画面に、運転コンソールの外観と同等な外観の模擬運転コンソールが表示されると共に、前記ディスプレイの前記模擬運転コンソールの表示画面と共通の表示画面に、実運転コンソールの複数の実モニタに対応し対応実モニタの表示監視操作画面と等価な監視操作画面を表示する複数の訓練用監視操作ウィンドウがマルチウィンドウ表示プログラムにより表示され、
前記表示された複数の前記訓練用監視操作ウィンドウの各々には、その端部にウィンドウ種別の表示がなされ、
前記模擬運転コンソールの複数の模擬モニタの数及び配列が、前記実運転コンソールの複数の実モニタの数及び配列と同じであり、
前記模擬運転コンソールは、前記表示された複数の前記訓練用監視操作ウィンドウの各々と重ならないようにウィンドウ表示され、
前記表示された複数の前記訓練用監視操作ウィンドウが、前記模擬運転コンソールの複数の前記模擬モニタと対応しており、
複数の前記訓練用監視操作ウィンドウの一つが操作されている場合、当該操作されている訓練用監視操作ウィンドウに対応している前記模擬モニタの表示形態が、当該対応している前記模擬モニタ以外の他の前記模擬モニタと異なる表示形態となり、
前記模擬運転コンソールの複数の前記模擬モニタのうちの任意の模擬モニタが操作により選択された場合、当該選択された模擬モニタに対応する前記訓練用監視操作ウィンドウが、前記表示画面の最前面に表示される
ことを特徴とする原子力プラントの運転訓練シミュレータ。 - 請求項1に記載の原子力プラントの運転訓練シミュレータにおいて、
複数の前記訓練用監視操作ウィンドウの各々は、操作により、前記表示画面上の任意の位置へ移動できる
ことを特徴とする原子力プラントの運転訓練シミュレータ。 - 請求項2に記載の原子力プラントの運転訓練シミュレータにおいて、
前記操作により前記表示画面上の任意の位置へ移動した前記訓練用監視操作ウィンドウを前記移動前の規定位置に戻す配置リセットボタンが設けられている
ことを特徴とする原子力プラントの運転訓練シミュレータ。 - 請求項3に記載の原子力プラントの運転訓練シミュレータにおいて、
配置リセットボタンが前記表示画面に表示され、当該表示されている前記配置リセットボタンが操作されることにより、前記操作により前記表示画面上の任意の位置へ移動した前記訓練用監視操作ウィンドウが前記移動前の規定位置に戻る
ことを特徴とする原子力プラントの運転訓練シミュレータ。 - 請求項1から請求項4のいずれか一に記載の原子力プラントの運転訓練シミュレータにおいて、
前記操作されている訓練用監視操作ウィンドウに対応している前記模擬モニタの表示形態がブリンクである
ことを特徴とする原子力プラントの運転訓練シミュレータ。 - 請求項1から請求項5の何れか一に記載の原子力プラントの運転訓練シミュレータにおいて、
複数の前記訓練用監視操作ウィンドウのうち、後に操作される訓練用監視操作ウィンドウが、前記表示画面の最前面に表示される
ことを特徴とする原子力プラントの運転訓練シミュレータ。
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