JP5957926B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置と、この半導体装置の製造方法、この半導体装置を備えた回路装置、電子機器に関する。
近年、携帯型電子機器が普及してきており、これら携帯型電子機器では、機能の高度化に伴い複数の半導体装置を実装した高機能回路装置が用いられることが多くなっている。さらに、携帯型電子機器は小型化・軽量化も要求されている。そこで、半導体基板にTSV(Throu Si Via)と呼ばれる複数の貫通電極を形成し、貫通電極間距離を小さくし、半導体装置の小型化を図る製造方法が提案されている。
そのような半導体装置の製造方法の1例として、半導体基板にボッシュプロセスを利用して貫通孔を開口し、貫通孔開口時にできる内周面のスキャロップ形状をドライエッチングによって除去して平滑化した後、貫通電極を形成する製造方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−311584号公報
前述したように、貫通孔をボッシュプロセスで開口する場合、貫通孔の内周面にはスキャロップ形状が形成される。スキャロップ形状が形成されると、貫通孔の内周面に絶縁層、バリア層及びシード層が均一に形成できないという問題がある。そこで、特許文献1では、さらに、貫通孔の内周面を平坦化するためのドライエッチングを実施している。従って、貫通孔の形成と、平坦化処理とを行わなければならない。
また、平坦化処理によって、スキャロップ形状の凸部だけでなく、凹部(ノッチと表されることがある)もエッチングされてしまうことがあり、平坦化の効果が十分得られないことが考えられる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る半導体装置は、素子回路層が設けられている第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面とを有する半導体基板を備えた半導体装置であって、前記第1主面と前記第2主面との間を貫通し、且つ前記第1主面側のスキャロップ幅S1及びノッチ深さS2が、前記第2主面側のスキャロップ幅S3及びノッチ深さS4よりも小さい貫通孔と、前記貫通孔の内周面に設けられる絶縁層と、前記絶縁層の内周面に形成され、前記素子回路層の配線層に接続されると共に、前記第2主面まで貫通する貫通電極と、を有することを特徴とする。
ここで、スキャロップ幅とは、貫通孔形成時に貫通孔内周に沿ってできる襞状の凹凸(スキャロップ)のピッチであって、ノッチとは、この凹凸の凹形状を表す。また、半導体基板としては、例えばSi基板等が用いられる。
貫通孔の内周面に形成される絶縁層は、スキャロップの凹凸によって影となる部分ができて均一に形成することは困難であり、半導体基板と貫通電極との絶縁性が損なわれることがある。そこで、貫通孔のうち、第1主面側の深い部分のスキャロップ幅S3及びノッチ深さS4を、第2主面側の浅い部分のスキャロップS1幅及びノッチ深さS2よりも小さくすることで、貫通孔の深い部分でも絶縁層をほぼ均一に形成することができる。このことから、半導体基板と貫通電極との絶縁性の信頼性を高めることができる。
[適用例2]上記適用例に係る半導体装置は、前記貫通孔において、前記スキャロップ幅S1及び前記ノッチ深さS2となる前記第2主面からの領域の深さが、前記半導体基板の厚みの1/2以上4/5以下であること、が好ましい。
このようにすれば、貫通孔の浅い部分及び深い部分でも絶縁層をほぼ均一に形成することができる。このことから、半導体基板と貫通電極との絶縁性の信頼性を高めることができる。
[適用例3]本適用例に係る半導体装置の製造方法は、素子回路層が設けられている第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面とを有する半導体基板を備え、且つ前記第1主面とは反対側の第2主面とを貫通する貫通電極を有する半導体装置の製造方法であって、前記第2主面からドライエッチングとパッシベーションとを交互に繰り返して前記第1主面に到達する途中まで開口部を開口させる第1のサイクルエッチング工程と、前記第1のサイクルエッチング工程の後に、前記開口部からドライエッチングとパッシベーションとを交互に繰り返し、前記第2主面から前記第1主面まで貫通する貫通孔を開口する第2のサイクルエッチング工程と、前記貫通孔の内周面に絶縁層を形成する工程と、前記素子回路層の配線層を露出させる工程と、前記絶縁層の内周部に充填されることによって、前記素子回路層の配線層に接続し、且つ前記第2主面に露出する貫通電極を形成する工程と、を含み、前記第2のサイクルエッチング工程のエッチングレートが、前記第1のサイクルエッチング工程のエッチングレートよりも小さいこと、を特徴とする。
本適用例の半導体装置の製造方法によれば、第1のサイクルエッチング工程と第2のサイクルエッチング工程によって半導体基板に貫通孔を開口する。サイクルエッチングによって貫通孔を開口する場合、貫通孔の内周面にスキャロップ形状が形成される。そこで、前記第2のサイクルエッチング工程のエッチングレートを、前記第1のサイクルエッチング工程のエッチングレートよりも小さくすることによって、貫通孔の深い部分のノッチ深さが小さくなり、絶縁層を均一に形成することができる。また、第2のサイクルエッチング工程によって、第1のサイクルエッチング工程で形成された開口部内周面にダメージを与えることを抑制できる。このことによって、半導体基板と貫通電極との絶縁性の信頼性を高めることができる。
また、第1のサイクルエッチング工程と第2のサイクルエッチング工程とを、同じエッチング装置、及びドライエッチングに用いるガスや、パッシベーション膜を用いて連続して実行できることから、貫通孔開口工程の短縮化を実現できる。
さらに、第1のサイクルエッチング工程と第2のサイクルエッチング工程とで貫通孔を開口すれば、半導体基板の厚さに対する開口部の直径が小さい(アスペクト比が大きい)貫通孔を開口させることが可能で、貫通電極間の距離を小さくできることから半導体装置の小型化も実現できる。
[適用例4]上記適用例に係る半導体装置の製造方法において、前記第1のサイクルエッチング工程で開口される前記開口部の前記第2主面からの深さが、前記半導体基板の厚みの1/2以上、4/5以下であること、が好ましい。
このようにすれば、第2主面側の開口部を開口する第1のサイクルエッチングのタクトタイムを短くすることができる。開口部の深さは前述したように、半導体基板の厚みの1/2以上、4/5以下までの範囲で、絶縁層が均一に形成できるスキャロップ形状となる深さにすればよい。その結果として、第2のサイクルエッチング工程時間が短くなることでタクトタイムの短縮化も図れる。
[適用例5]上記適用例に係る半導体装置の製造方法において、前記第1のサイクルエッチング工程において、ドライエッチングとパッシベーションの1サイクルの処理時間が5秒以上、10秒未満であり、1サイクルの処理時間のうち、ドライエッチングの処理時間と、パッシベーションの処理時間との比が、2.5以上、3.0以下であること、が好ましい。
このようにすれば、開口部の深さ範囲のスキャロップ幅やノッチ深さが過大な大きさになること、次工程の第2のサイクルエッチングによる開口部内周面にダメージを与えること、を抑制することができ、絶縁層の均一性が得られる。
[適用例6]上記適用例に係る半導体装置の製造方法において、前記第2のサイクルエッチング工程において、ドライエッチングとパッシベーションの1サイクルの処理時間が、前記第1のサイクルエッチング工程の1サイクルの処理時間よりも短く、1サイクルの処理時間のうち、ドライエッチングの処理時間とパッシベーションの処理時間との比が、1.75以上、2.25未満であること、が好ましい。
このようにすれば、半導体基板の深い部分において貫通孔の内周面の凹凸を、絶縁層がほぼ均一にできる範囲の大きさに管理することができる。
[適用例7]上記適用例に係る半導体装置の製造方法において、前記第2のサイクルエッチング工程において、前記素子回路層の配線層と前記第1主面との間にある絶縁層が、前記ドライエッチングのストッパーであること、が好ましい。
このようにすれば、第1主面と貫通孔が交差する位置の径方向隅部まで開口させることができる。
[適用例8]本適用例に係る回路装置は、素子回路層が設けられている第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面とを有する半導体基板と、前記第1主面と前記第2主面との間を貫通し、前記第1主面側のスキャロップ幅及びノッチ深さが、前記第2主面側のスキャロップ幅及びノッチ深さよりも小さい貫通孔と、前記貫通孔の内周面に設けられる絶縁層と、前記絶縁層の内周面に形成され、前記素子回路層の配線層に接続されると共に、前記第2主面まで貫通する貫通電極と、を有する半導体装置と、前記第1主面に対向する表面に配線層が露出された電子デバイスと、前記貫通電極と前記電子デバイスの配線層とを接続する接続端子と、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、半導体基板と貫通電極との絶縁性の信頼性を高めた半導体装置を用いることによって、信頼性が高い回路装置を実現できる。
また、半導体装置は、半導体基板の厚さに対する開口部の直径が小さい貫通孔を開口させることができることから、貫通電極間の距離が小さくでき、貫通電極の高密度化によって回路装置の小型化も実現できる。
[適用例9]上記適用例に係る回路装置は、前記接続端子が、前記貫通電極または前記基板の配線層に形成されたバンプであること、が好ましい。
接続端子をバンプにすることで、貫通電極間の距離を小さくできることと、半導体装置と回路基板とを重ねて接続する三次元実装とを実現でき、回路装置の小型化・薄型化を実現できる。
[適用例10]本適用例に係る電子機器は、前述した適用例に記載の回路装置が備えられていること、が好ましい。
本適用例に係る電子機器は、上述した半導体装置または回路装置を用いることにより、高密度化と小型化・軽量化を実現しつつ信頼性を高めることができる。
半導体装置の一部を示す断面図であり、(a)は貫通電極を示し、(b)は貫通孔の詳細を示す断面図。 半導体装置の製造方法の主たる工程を示す断面図。 半導体装置の製造方法の主たる工程を示す断面図。 半導体装置の製造方法の主たる工程を示す断面図。 半導体装置の製造方法の主たる工程を示す断面図。 貫通孔の切断面の拡大写真。 貫通孔の切断面の拡大写真。 回路装置の一部を示す断面図。 電子機器の一具体例に係るテラヘルツカメラの外観を概略的に示す斜視図。 テラヘルツカメラの構成を概略的に示すブロック図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
なお、以下の説明で参照する図は、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材ないし部分の縦横の縮尺が実際のものとは異なる模式図である。
(半導体装置)
図1は、半導体装置10の一部を示す断面図であり、(a)は貫通電極50を示し、(b)は貫通孔20の詳細を示す断面図である。なお、貫通電極50は半導体基板11に多数形成されているが、そのうちの一つを例示して説明する。(a)に示すように、半導体装置10は、素子回路層30が設けられている第1主面11aと、第1主面11aとは反対側の第2主面11bと、を有する半導体基板11と、第1主面11aと第2主面11bとの間を貫通する貫通孔20と、貫通孔20の内周面に設けられる絶縁層40と、絶縁層40の内周面に素子回路層30の配線層33に接続されると共に、第2主面11bまで貫通するよう形成されている貫通電極50と、を有している。
本実施形態では、半導体基板11はSi基板である。
素子回路層30は、集積回路(IC)やセンサー回路などであって、複数の回路素子、配線層、及び絶縁層が積層されて形成されている。図1では、配線層33と、配線層33を挟むように形成されている絶縁層31,32とを例示している。絶縁層31は、半導体基板11の第1主面11aと配線層33との間にあり、第1主面11aに密着している。
絶縁層40は、SiO2やSiNなどの無機質や、樹脂材料を用いることができ、貫通孔20の内周面と第2主面11bとに連続して設けられている。絶縁層40の膜厚は、貫通孔20の内周面では2μm〜5μm、第2主面11b側では5μm程度である。絶縁層40の内周面にはバリア層41が設けられ、バリア層41の内周面にはシード層42が設けられている。バリア層41は、Ti、TiW、TiNなどで形成され、シード層42はCuなどの金属で形成される。バリア層41の膜厚は100nm、シード層42の膜厚は300nm程度である。
そして、シード層42の内周面には、貫通電極50が充填されている。貫通電極50は半導体基板11を貫通しており、一方の端部は配線層33に接続され、他方の端部は第2主面11bから露出している。貫通電極50は、第2主面11b上において、バリア層41、シード層42、貫通電極50の順に積層されている。貫通電極50の第2主面11b側は、図示しない他の半導体装置や回路基板等との接続を行う再配線層51である。貫通電極50としてはCu等が用いられる。
なお、半導体装置において貫通孔20をビアホール、貫通電極50をビアと表す場合がある。
続いて、図1(b)を参照して貫通孔20内周面の状態を説明する。なお、貫通孔20の内周面形状は誇張して表している。貫通孔20は、半導体基板11の総厚みH0のうち、第2主面11b側から深さH1の領域と、第1主面11aまでの深さH2の領域とを有している。貫通孔20は、後述するドライエッチングとパッシベーションとを繰り返すサイクルエッチングによって形成されるため、図示するように、内周面には径方向に襞状の凹凸形状が形成される。この襞状の凹凸形状をスキャロップ形状(または、単にスキャロップ)という。そして、凹凸形状のうち、凹になっている部分をノッチという。また、凹凸形状の深さ方向のピッチをスキャロップ幅と表す。
図示した貫通孔20のH2領域におけるスキャロップ幅及びノッチ深さは、H1領域におけるスキャロップ幅及びノッチ深さよりも小さくなっている。
貫通孔20の内周面に形成する絶縁層40は、スキャロップ形状の凹凸によって影となる部分ができ、均一に形成することは困難であり、半導体基板11(Si基板)と貫通電極50との絶縁性が損なわれることがある。そこで、貫通孔20のうち、第1主面11aに近い深い部分(H2領域)のスキャロップ幅及びノッチ深さを、第2主面11b側の浅い部分(H1領域)のスキャロップ幅及びノッチ深さよりも小さくすることで、貫通孔20の深い部分でも絶縁層40をほぼ均一に形成することができる。このことから、半導体基板11と貫通電極50との絶縁を確実に行い、半導体装置10の信頼性を高めることができる。
(半導体装置の製造方法)
続いて、前述した半導体装置10の製造方法について説明する。
図2〜図5は、半導体装置10の製造方法の主たる工程を示す断面図である。なお、貫通電極50は半導体基板11に多数形成されており、これらはウエハーの状態でバッチ処理によって一括形成されるので、そのうちの一つを例示して説明する。まず、図2(a)に示すように、第1主面11aに素子回路層30が形成された半導体基板11を準備する。素子回路層30は、配線層33と、配線層33を挟むように形成されている絶縁層31,32とが形成されている。絶縁層31は、半導体基板11の第1主面11aに密着している。
素子回路層30の上面(図示下側)には、支持基板60が接着層61によって貼着されている。支持基板60は、後工程における半導体基板11の割れの防止や取り扱い易さを向上させるために用いられ、半導体基板11と線膨張率が近いパイレックス(登録商標)ガラスや石英ガラス等が用いられる。
半導体基板11は、素子回路層30を形成するまでは製品状態のときよりも総厚みが厚いことから、支持基板60を貼着した後、研削加工により上面12から第2主面11bまでの厚みを研削する。本実施の形態では、半導体基板11の研削後の厚みは50μm〜100μm程度である。
図2(b)は、貫通孔20を開口するための開口部70aが開口されたマスク層70の形成工程を示している。マスク層70は、感光性の樹脂、シリコン酸化膜(SiO2)などの絶縁膜を用いており、所定の大きさ・形状の開口部70aを開口する。
続いて、第1のサイクルエッチング工程と、第2のサイクルエッチング工程によって第1主面11aと第2主面11bとを貫通する貫通孔20を開口する。
図2(c)は、第1のサイクルエッチング工程を示す断面図である。第1のサイクルエッチング工程では、第2主面11bから第1主面11aに到達する途中までの開口部21を開口する。第1のサイクルエッチング工程では、ドライエッチングとパッシベーション(デポジションと表すことがある)とを交互に繰り返して深さH1まで開口させる。
第1のサイクルエッチング工程では、パッシベーションと、SF6、O2等のガスを用いてパッシベーションで保護された場所以外のSiを除去するドライエッチングとを繰り返して、深さH1に到達するまで繰り返す。
次に、第2のサイクルエッチング工程を実行し、開口部21から絶縁層31に達するまで貫通部22を開口し、貫通孔20として半導体基板11を貫通させる。
図2(d)は、第2のサイクルエッチング工程を示す断面図である。第2のサイクルエッチング工程では、第1のサイクルエッチング工程の後に、開口部21からドライエッチングとパッシベーションとを交互に繰り返し、第1主面11aに達するまで貫通する貫通部22を開口する。つまり、第2のサイクルエッチング工程では、深さH2の領域を開口し、その結果貫通孔20が形成できる。本実施の形態では、貫通孔20の内径は10μm〜20μm程度である。従って、貫通孔20のアスペクト比は3〜7である。
第2のサイクルエッチング工程では、第1のサイクルエッチング工程と同様に、SF6、O2等のガスを用いたドライエッチングによってパッシベーション(レジスト)で保護された場所以外のSiを除去し、C48、O2等のガスを用いたパッシベーション(レジスト)で保護しながら絶縁層31に到達するまでこのエッチングを繰り返す。
なお、第1のサイクルエッチング工程及び第2サイクルエッチング工程による貫通孔開口条件は、図5を参照して後述する。
貫通孔20を形成後、図3(e)に示すようにマスク層70を除去する。
次に、図3(f)に示すように、貫通孔20の開口範囲の絶縁層31を除去し、配線層33の接続面33aを露出させる。絶縁層31の除去は、前述した貫通孔20の開口の際のドライエッチングと同じ装置、同じ方法で行うことができる。なお、マスク層70がSiO2の場合には、マスク層70の除去と絶縁層31の除去工程とを、同じ装置を用いて同時に行うことができる。
次に、図3(g)に示すように、貫通孔20の内周面と配線層33の接続面33aと、第2主面11bに絶縁層40を形成する。絶縁層40は、SiO2やSiNの絶縁膜をCVD法(化学的気相成長法)によって形成する。絶縁層40は、後工程で形成するバリア層41及びシード層42と貫通電極50とを絶縁するものである。
次に、図3(h)に示すように、貫通孔20の底部絶縁層40aを除去し、配線層33の接続面33aを露出させる。底部絶縁層40aの除去は、C2F6、CF4、CHF3等により酸化膜エッチャーを用いて行う。
次に、図4(i)に示すように、絶縁層40及び配線層33の接続面33aの表面にバリア層41、シード層42を順に形成する。バリア層41には、Ti、TiW、TiN等を用いる。シード層42にはCuを用いる。バリア層41及びシード層42の形成は、スパッタリング法またはCVD法によって行われる。
なお、絶縁層40、バリア層41、及びシード層42は第2主面11bの表面全体にも形成する。
次に、図4(j)に示すように、シード層42の表面にCuからなる貫通電極50を形成する。貫通電極50は、シード層42で形成された貫通孔20の内部にメッキ充填されると共に、第2主面11bの上面(シード層42の上面)にも形成される。続いて、エッチングによって再配線層51、シード層42、バリア層41、絶縁層40を図4(j)に示すようにパターニングする。その後、支持基板60を剥離し、半導体装置10の一つ一つに個片化する。
なお、絶縁層40、バリア層41、シード層42を形成する際に、再配線層51の形状にパターニングされたレジストを形成しておいてもよい。
また、半導体装置10を他の回路デバイスと接続する場合には、再配線層51にバンプを形成することができる。
次に、前述した第1のサイクルエッチング工程及び第2サイクルエッチング工程による貫通孔20の開口条件について説明する。
図5は、第1のサイクルエッチング工程及び第2サイクルエッチング工程の細部を示し、(a)は第1のサイクルエッチング工程によって形成された開口部21、(b)は第2のサイクルエッチング工程によって形成された貫通部22を示している。図5(a)において、第1のサイクルエッチング工程では、ドライエッチングとパッシベーション(デポジション)とを交互に繰り返して半導体基板11の貫通孔20の一部である開口部21を形成する。
開口部21は、第2主面11bから深さH1までSiを除去することで形成される。ドライエッチングとパッシベーションとを交互に繰り返すことで、開口部21の内周面には、図示するような襞状の凹凸形状を有するスキャロップS(スキャロップ形状)が形成される。このスキャロップSの凹凸のピッチ(スキャロップ幅)をS1、凹部の深さ(ノッチ深さ)をS2とする。スキャロップ幅S1と、ノッチ深さS2、及び開口部21の内周面の状態は、ドライエッチングとデポジションの時間及び時間比に影響される。この関係を表1、図6を参照して説明する。なお、図5も参照する。
図6は、貫通孔20の切断面の拡大写真である。図6に示す貫通孔上部は第1サイクルエッチング工程の領域、貫通孔底部は第2サイクルエッチング工程の領域を示しており、Sはスキャロップである。
なお、表1と図6とに示す試料番号は対応している。
表1において、「ステップ時間(sec)」はデポジション(DP)と、ドライエッチング(ET)のそれぞれの工程時間を表し、DPとETの和を「1サイクルの時間(sec)」で表している。また、表中の「ET時間比対DP」は、ETに対するDPの時間比(ET/DP)を表している。表1及び図6において、各試料のスキャロップ幅S1と、ノッチ深さS2と、開口部21の内周面の状態を比較する。
まず、スキャロップ幅S1を比較する。スキャロップ幅S1を大きい順に並べると、NO.1>NO.2>NO.3>NO.4となる。
次に、ノッチ深さS2を比較する。ノッチ深さS2を大きい順に並べると、NO.1>NO.2>NO.3>NO.4となる。
次に、表面状態を比較する。スキャロップの表面の荒さを大きい順に並べると、NO.2>NO.1>NO.3>NO.4となる。
スキャロップ幅S1とノッチ深さS2が大きくなり、表面状態の荒さが大きくなると、後工程の絶縁層40の密着性が悪くなる傾向がある。また、ノッチ深さS2が大きくなると絶縁層40の均一性が損なわれると共に、第2のサイクルエッチング工程で、スキャロップ表面にダメージを与えることがある。
従って、表1の試料では、NO.4が絶縁層40の密着性と均一性がよいことが分かる。
表1の結果から、ドライエッチングとデポジションの1サイクルの処理時間を5秒以上、10秒以下とし、ETに対するDPの時間比(ET/DP)を2.5以上3.0未満にすれば、絶縁層40の半導体基板11との密着性と均一性が優れていることが推察できる。
次に、第2のサイクルエッチング工程を説明する。貫通部22は、開口部21を形成した後、第1のサイクルエッチング工程と同様に、ドライエッチングとデポジションを交互に繰り返す第2のサイクルエッチング工程によって、深さH1の位置から第1主面11aに達する位置まで開口される。第2のサイクルエッチング工程においても、図示するような襞状の凹凸を有するスキャロップS(スキャロップ形状)が形成される。このスキャロップSの凹凸の幅(スキャロップ幅)をS3、凹部の深さ(ノッチ深さ)をS4とする。スキャロップ幅S3と、ノッチ深さS4、及び貫通部22の内周面の状態は、ドライエッチングとデポジションの時間及び時間比と、前工程の第1のサイクルエッチング工程で形成されるスキャロップ形状に影響される。この関係を表2、図7を参照して説明する。なお、図5も参照する。
図7は、貫通孔20の切断面の拡大写真である。図7に示す貫通孔上部は第1サイクルエッチング工程の領域、貫通孔底部は第2サイクルエッチング工程の領域を示しており、Sはスキャロップである。
なお、表2と図7とに示す試料番号は対応している。
なお、表2の記載項目は、第1のサイクルエッチング工程と第2のサイクルエッチング工程におけるステップ時間、1サイクルの時間、ET/DPを表している。
表2及び図7において、第1のサイクルエッチング工程の項に記載の試料NO.5と試料NO.6は、表1に記載のNO.1と同条件であり、NO.7〜NO.9は表1に記載のNO.4と同条件である。表2には、これら第1のサイクルエッチング工程の各条件の対する第2のサイクルエッチング工程の条件の組み合わせを表している。
前述した表1に記載の条件と、表2の第2サイクルエッチング工程のスキャロップ幅S3と、ノッチ深さS4と、貫通部22の内周面の状態を比較する。
試料NO.5の組み合わせでは、第1のサイクルエッチング工程と第2のサイクルエッチング工程のドライエッチングとデポジションの条件は同じであり、このような組み合わせでは、第1主面11aに近い領域で、スキャロップ幅が、S1≒S3、ノッチ深さが、S4>S2となり、絶縁層40の均一性が得られなかった。
試料NO.6の組み合わせでは、第2のサイクルエッチング工程の1サイクル時間が5秒と短いためスキャロット幅がS1>S3、ノッチ深さがS4<S2となり、しかもH2領域のうち、H1領域に近い位置で表面荒れが発生し、絶縁層40の均一性と密着性が得られなかった。
試料NO.7の組み合わせでは、第1のサイクルエッチング工程単独の場合では(表1参照)、良好な条件であったが、第2のサイクルエッチング工程との組み合わせにおいて、試料NO.6と同様な結果であった。
試料NO.8、試料NO.9それぞれの組み合わせでは、スキャロップ幅がS1≒S3、ノッチ深さが、S4≒S2となり、H2領域のうち、H1領域に近い位置で表面荒れが他の組み合わせよりも小さいことから、絶縁層40の均一性と密着性とが得られた。
以上説明した第1サイクルエッチング工程と第2サイクルエッチング工程の条件において、良好な絶縁層40の均一性と密着性を得るための条件は、第2のサイクルエッチング工程のエッチングレートを、第1のエッチングレートよりも小さくすることであって、以下に整理する。
第1のサイクルエッチング工程では、1サイクルの処理時間が5秒以上10秒未満とし、ドライエッチングの処理時間ETに対するデポジションの処理時間DPの時間比(ET/DP)を2.5以上3.0未満とする。
第2のサイクルエッチング工程では、1サイクルの処理時間を第1のサイクルエッチング工程の1サイクルの処理時間よりも短くし、ドライエッチングの処理時間ETに対するデポジションの処理時間DPの時間比(ET/DP)を1.75以上2.25未満とする。
以上説明した半導体装置10の製造方法によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態の半導体装置10の製造方法では、第1のサイクルエッチング工程と第2のサイクルエッチング工程によって半導体基板11に貫通孔20を形成し、貫通孔20内に貫通電極50を形成する。ドライエッチングとパッシベーション(デポジション)を繰り返すサイクルエッチングによって貫通孔20を開口する場合、貫通孔20の内周面にスキャロップ形状が形成される。そこで、第2のサイクルエッチング工程のエッチングレートを、第1のサイクルエッチング工程のエッチングレートよりも小さくすることによって、貫通孔20の深い部分のノッチ深さS4が小さくなり、絶縁層40を均一に形成することができる。このことによって、半導体基板11と貫通電極50との絶縁性の信頼性を高めることができる。
また、第1のサイクルエッチング工程と第2のサイクルエッチング工程とを、同じエッチング装置、及びドライエッチングに用いるガスや、パッシベーション材料を用いて連続して実行できることから、貫通孔20の開口工程時間の短縮化を実現できる。
さらに、第1のサイクルエッチング工程と第2のサイクルエッチング工程とで貫通孔20を開口すれば、半導体基板11の厚さに対する開口部の直径が小さい(アスペクト比が大きい)貫通孔20を開口させることが可能で、貫通電極間の距離を小さくできることから半導体装置10の小型化も実現できる。
また、開口部21の深さを、半導体基板11の厚みの1/2以上、4/5以下にすれば、第2主面11b側の開口部21を開口する第1のサイクルエッチング工程と、第2のサイクルエッチング工程のタクトタイムを短くすることができる。
また、上記適用例に係る半導体装置の製造方法において、第1のサイクルエッチング工程では、1サイクルの処理時間が5秒以上、10秒未満とし、ドライエッチングの処理時間ETに対するデポジションの処理時間DPの時間比(ET/DP)を2.5以上、3.0未満とする。さらに、第2のサイクルエッチング工程では、1サイクルの処理時間を第1のサイクルエッチング工程の1サイクルの処理時間よりも短くし、ドライエッチングの処理時間ETに対するデポジションの処理時間DPの時間比(ET/DP)を1.75以上、2.25未満とする。
このようにすれば、第1のサイクルエッチング工程で形成したスキャロップ形状のノッチが、第2のサイクルエッチング工程によって過大な深さになることや、絶縁層40の均一性を損なわないスキャロップ形状を実現できる。従って、貫通孔20の深い領域においても絶縁層40がほぼ均一にでき、密着性を高めることができる。
さらに、第2のサイクルエッチング工程において、素子回路層30の配線層と第1主面11aとの間にある絶縁層31を、第2サイクルエッチング工程のドライエッチングのストッパーとしている。このようにすれば、第1主面11aと貫通孔20が交差する位置の径方向隅部まで開口させることができる。
(回路装置)
続いて、前述した半導体装置10を有する回路装置について説明する。
図6は、回路装置100の一部を示す断面図である。回路装置100は、半導体装置10と、半導体装置10に重ねるように配置される電子デバイス80と、を有して構成されている。半導体装置10は、前述した製造方法によって製造されたものである。よって、説明を省略し、同じ符号を付している。
半導体装置10は、一方の主面に素子回路層30を有し、他方の主面に貫通する貫通電極50が形成されている。半導体装置10は、例えば、集積回路(IC)やセンサー回路などであって、複数の回路素子、配線層、及び絶縁層が積層形成されている。
電子デバイス80は、基板81の表面に絶縁層82、配線層83、絶縁層84が積層形成されている。配線層83の一部(図示83a部分)は、半導体装置10側に露出されている。電子デバイス80は、例えば、集積回路(IC)やセンサー回路等である。センサー回路としては、例えば、慣性センサーや温度センサー等が電子回路と共に基板上に形成されたいわゆるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)であってもよい。
半導体装置10と電子デバイス80とは、互いに向かい合う再配線層51と配線層83とが接続端子85によって接続されている。接続端子85は、半導体装置10と電子デバイス80との電気的接続と機械的接合とを行う。なお、再配線層51の表面に接続用電極52を設けてもよい。または、配線層83の表面に接続用電極を設けてもよい。
なお、接続端子85は、バンプであることが望ましい。バンプは、半導体装置10の再配線層51、または電子デバイス80の配線層83に周知の技術によって形成することができる。
このような回路装置100は、半導体基板11と貫通電極50との絶縁性を高めた半導体装置10を用いることによって、信頼性が高い回路装置100を実現できる。
また、半導体装置10は、極小径の貫通孔20に貫通電極50を形成できることから、貫通電極間の距離を小さくできるので、集積度が高い回路装置100を実現できる。
また、接続端子85をバンプにすることで、貫通電極間の距離を小さくできることと、半導体装置10と電子デバイス80とを重ねて接続する三次元実装を実現でき、回路装置100の小型化・薄型化を実現できる。
(電子機器)
次に、前述した回路装置100を有する電子機器について、テラヘルツカメラを例示して説明する。
図9は、電子機器の一具体例に係るテラヘルツカメラの外観を概略的に示す斜視図である。テラヘルツカメラ200は、筐体201を備える。筐体201の正面にはスリット202が形成されており、正面にレンズ203が装着されている。スリット202からはテラヘルツ帯の電磁波が対象物(図示せず)に向かって照射される。このような電磁波にはテラヘルツ波といわれる電波、及び赤外線といった光が含まれる。なお、テラヘルツ帯としては100GHz〜30THzの周波数帯を含む。レンズ203には対象物から反射してくるテラヘルツ帯の電磁波が取り込まれる。
テラヘルツカメラ200の構成をさらに詳しく説明する。
図10は、テラヘルツカメラ200の構成を概略的に示すブロック図である。図10に示すように、テラヘルツカメラ200は照射源(電磁波源)210を備える。照射源210には駆動回路211が接続される。駆動回路211は照射源210に所望の駆動信号を供給する。照射源210は駆動信号の受領に応じてテラヘルツ帯の電磁波を放射する。照射源210には、例えばレーザー光源が用いられることができる。
レンズ203は光学系212を構成する。光学系212はレンズ203のほかに光学部品を備えてもよい。レンズ203の光軸213上に、前述した半導体装置10を含む回路装置100が配置される。本実施形態において、回路装置100は光検出器である。従って、以降、回路装置100を光検出器100として説明する。なお、光検出器100には熱型光検出素子(図示せず)が含まれる。半導体基板11の表面は例えば光軸213に直交する。光検出器100には、アナログデジタル変換回路214が接続される。アナログデジタル変換回路214には光検出器100から熱型光検出素子(図示せず)の出力が順番に時系列で供給される。アナログデジタル変換回路214は、出力のアナログ信号をデジタル信号に変換する。
アナログデジタル変換回路214には、演算処理回路(処理回路)215が接続される。演算処理回路215には、アナログデジタル変換回路214からデジタルの画像データが供給される。演算処理回路215は、画像データを処理し表示画面の画素ごとに画素データを生成する。演算処理回路215には、描画処理回路216が接続される。描画処理回路216は、画素データに基づき描画データを生成する。描画処理回路216には、表示装置217が接続される。表示装置217には、例えば液晶ディスプレイといったフラットパネルディスプレイが用いられることができる。表示装置217は、描画データに基づき画面上に画像を表示する。描画データは、記憶装置218に格納することができる。紙やプラスチック、繊維その他の物体に対する透過性、および、物質固有の吸収スペクトルに基づきテラヘルツカメラ200は、検査装置として利用することができる。
その他、テラヘルツカメラ200は、物質の定性分析や定量分析に利用することができる。こうした利用にあたって、例えばレンズ203の光軸213上には特定周波数のフィルターが配置されることができる。フィルターは特定波長以外の電磁波を遮断する。従って、特定波長の電磁波のみが光検出器100に到達することができる。これによって特定の物質の有無や量は検出することができる。
なお、本発明を適用した電子機器としては、上述したようなテラヘルツカメラ200に限らず、赤外線カメラ等に適用させることができる。
また、回路装置100が慣性センサーを含む場合には、ナビゲーション装置、電子カメラ、車載カメラ、モーションセンサー装置、ゲーム機コントローラー、ロボット装置などに適用できる。
また、回路装置100が物理量センサーを含む場合には、傾斜計、重量・重力計、流量計等などに適用可能で、特に小型化と高密度化が要求される携帯型電子機器に最適である。
10…半導体装置、11…半導体基板、11a…第1主面、11b…第2主面、20…貫通孔、30…素子回路層、40…絶縁層、41…バリア層、42…シード層、50…貫通電極。

Claims (5)

  1. 素子回路層が設けられている第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面と、を有する半導体基板を備え、且つ前記第1主面と前記第2主面との間を貫通する貫通電極を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記第2主面からドライエッチングとパッシベーションとを交互に繰り返して前記第1主面に到達する途中まで開口部を開口させる第1のサイクルエッチング工程と、
    前記第1のサイクルエッチング工程の後に、前記開口部からドライエッチングとパッシベーションとを交互に繰り返し、前記第2主面から前記第1主面まで貫通する貫通孔を開口する第2のサイクルエッチング工程と、
    前記貫通孔の内周面と前記貫通孔の底部側の開口部に対向して配置された前記素子回路層とにCVD法によって絶縁層を形成する工程と、
    前記貫通孔の底部側の開口部に対向して配置された、前記素子回路層の配線層を露出させる工程と、
    前記絶縁層の内部に充填されることによって、前記素子回路層の配線層に接続し、且つ前記第2主面に露出する貫通電極を形成する工程と、
    を含み、
    前記第2のサイクルエッチング工程のエッチングレートが、前記第1のサイクルエッチング工程のエッチングレートよりも小さいこと、
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1のサイクルエッチング工程で開口される前記開口部の前記第2主面からの深さが、前記半導体基板の厚みの1/2以上4/5以下であること、
    を特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1のサイクルエッチング工程において、
    ドライエッチングとパッシベーションの1サイクルの処理時間が5秒以上、10秒未満であり、
    1サイクルの処理時間のうち、ドライエッチングの処理時間と、パッシベーションの処理時間との比が、2.5以上、3.0未満であること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第2のサイクルエッチング工程において、
    ドライエッチングとパッシベーションの1サイクルの処理時間が、前記第1のサイクルエッチング工程の1サイクルの処理時間よりも短く、
    1サイクルの処理時間のうち、ドライエッチングの処理時間とパッシベーションの処理時間との比が1.75以上、2.25未満であること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第2のサイクルエッチング工程において、
    前記素子回路層の配線層と前記第1主面との間にある絶縁層が、前記ドライエッチングのストッパーであること、
    を特徴とする請求項3ないし請求項4のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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