JP5956506B2 - プログラム加工再開機能を有する数値制御装置 - Google Patents
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Description
数値制御装置を用いてワークを加工している途中に加工を中断したときに、中断ブロックまたは実行済みの任意のプログラムブロックからプログラムを再開する先行技術として以下の特許文献に開示されているような技術がある。
特許文献2には、プログラム再開機能を備えた数値制御装置において、プログラムを再開してもワークに傷が付かない位置となる非切削ブロックを判別してプログラム再開ブロックデータを取得して、プログラムを再開させる技術が開示されている。
特許文献4には、工作機械制御装置における、複数の工程からなる加工プログラムにおいて、加工プログラムの実行開始時に、工作機械の状態がいずれの工程プログラムに対応する状態かを判別して、予め決められた条件によって予め決められた工程からプログラムを開始する技術が開示されている。
特許文献6には、複数の単一作業プログラムが連なる加工プログラムに従って工作機械の運転を制御する数値制御装置において、工程ごとの加工部位を記憶及び認識することにより、オペレータが不在の時に異常が検出された場合に、機械を停止させることなく、異常が検出された加工部位が登録された異常発生加工部位である場合に、自動で工程をスキップすることができる技術が開示されている。
(1)中断箇所の復旧の準備に時間がかかるため、中断理由に関係のない未実施の加工工程から先行して再開した場合
(2)中断理由により実施できない加工工程が断続的にあり、それ以外の加工工程のみを実施したい場合
(3)オペレータの熟練度に関わらず、簡単にかつ間違いなく再開箇所を選択したい場合
(4)再開後、プログラム運転中に前記中断箇所復旧の準備が整ったとき、現在加工中の工程終了後、中断箇所の復旧を行い、かつそのまま中断工程を実施するために未実行の加工工程を含む工程順番を変更したい場合
請求項2に係る発明では、選択された特定コードのブロックと、プログラムカウンタ上でその後実行される所定数のブロックを表示させることによって、選択した特定コードが準ずる加工工程が認識できるようになり、オペレータが特定コードの内容を理解しやすくなる。
本願の請求項4に係る発明では、前記タイミングの設定は、外部入力機器による設定によって設定できることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプログラム加工再開機能を有する数値制御装置が提供される。
請求項5に係る発明では、工具交換指令を特定コードとして扱うことにより、工具交換指令として別途パラメータとして設定して埋め込むことが不要となり、より容易に作業を行うことが可能となる。
本願の請求項7に係る発明では、前記データ取得保存手段により取得保存された前記メモリ上の位置を使用して、前記第一の入力設定特定手段により特定された前記加工工程の加工順番通りに前記加工プログラムを実行させる加工工程順番指定実行手段と、を有すことを特徴とする請求項6に記載のプログラム加工再開機能を有する数値制御装置が提供される。
また、請求項6〜8に係る発明では、加工順番の変更及び一時停止の入力設定をプログラム運転中にも変更することを可能とすることで、プログラム運転中に中断箇所の復旧の準備が整ったとき、現在加工中の工程の終了後に、中断箇所の復旧を行い、かつそのまま中断工程を実施するために未実行の加工工程を含む工程順番を変更することも可能となる。
まず、特定コードのブロックが格納されているメモリ上の位置について説明する。
一般的に、加工プログラムをメモリ上に格納している時、メモリ上の位置はポインタ情報で管理されている。以下、本明細書においては、「メモリ上の位置」はこのポインタ情報とし、「プログラムポインタ」と記述する。
このプログラムポインタをプログラム再開ブロックデータに事前に取得して、プログラムを表示するときにプログラムポインタから指し示すブロックを一覧表示することで、再開可能なプログラムポインタを表示させることが可能となる。さらに、プログラムポインタから指し示すブロックと、プログラムカウンタ上でその後実行される所定数のブロックも同時に表示するようにすれば、再開するプログラムカウンタの内容についても、ある程度表示させることが可能となる。
図1のようにメモリに登録されているとき、取得保存されているプログラムポインタが「10236DH」の場合、”N1203G41X140Y150D01;”のブロックが保存されていることになる。
複数の加工工程が組み込まれている加工プログラムにおいて、加工工程の区切りを表す特定コードをパラメータなどで設定して埋め込むようにしている。これにより、加工工程ごとの切れ目を認識することが可能となる。一例として、特定コードを”$$”と設定した場合、”$”が連続して2つ存在した場合に工程の区切りとして認識することが可能となる。
また、加工工程の区切りを表す特定コードとして、別途パラメータなどで設定する代わりに、既存の指令を加工工程の区切りを表す特定コードとして用いることもできる。一例として、一般的に工具交換が行われるのは加工工程の節目のため、M6T○○○○といった工具交換指令で挟まれた一群のプログラムを一つの加工工程として定義して、工具交換指令を特定コードとして用いることもできる。
・(ステップSA2)プログラムポインタがプログラム終了(END_PNT)と等しくないかどうかを判定する。等しくなくてプログラム終了ではない場合(YES)はステップSA3に進み、等しくてプログラム終了である場合(NO)は終了する。
・(ステップSA3)解析検出処理を行う。プログラムポインタにおいてブロックデータを取得して、字句解析(英記号と数値記号とに分ける処理)、構文解析(指令された英記号と数値との組み合わせを判定する処理)、意味解析(指令された英記号と数値により機能を判定する処理)を行う。
・(ステップSA5)特定コードである箇所のプログラムポインタをsp_code_inf[PNT]として保存する処理と、max_iにiを保存することで、最大特定コード数の更新処理を行う。
・(ステップSA6)p_pntに1を加えて、プログラムポインタを更新して、ステップSA2に戻る。
・(ステップSB1)特定コード一覧表示画面を表示するモードを選択する。
・(ステップSB2)図2(b)におけるNO.,PROG.などの項目などのベース画面の表示を行う。
・(ステップSB3)特定コードの取得を行い、特定コードのデータが存在するかどうかを判定する。特定コードのデータが存在する場合(YES)はステップSB4に進み、特定コードのデータが存在しない場合(NO)は終了する。
・(ステップSB5)特定コード数iが最大特定コード数max_iより小さいかどうかを判定する。最大特定コード数max_iよりも小さい場合(YES)はステップSB6に進み、最大特定コード数以上となる場合(NO)はステップSB7に進む。
・(ステップSB6)特定コード一覧表示への追加処理を行う。プログラムポインタとして、特定コードの位置として保存されているプログラムポインタを設定し、そのプログラムポインタにおける、プログラム番号、プログラム位置、同一ブロックの情報の表示を行う。また、特定コード数iに1を加えて、ステップSB5に戻る。
・(ステップSB8)プログラム表示を行う。特定コード数iとして、カーソルで選択された項目のカウント値を設定し、プログラムポインタとして、その特定コード数iに対応する、保存された特定コードのプログラムポインタを設定する。そして、上記のプログラムポインタにおいて、特定コードブロックと、プログラムカウンタ上でその後実行される所定数のブロックのプログラム表示を行う。
・(ステップSB9)カーソル移動が行われたかどうかを判定する。カーソル移動が行われていない場合(YES)はステップSB10に進み、カーソル移動が行われた場合(NO)はステップSB7に戻る。
・(ステップSB11)他の画面に切り換えたかどうかを判定する。他の画面に切り換えた場合(YES)は終了し、切り換えていない場合(NO)はステップSB7に戻る。
・(ステップSB12)プログラム再開位置を設定する。プログラムポインタとして、特定コード数iに対応する、保存された特定コードのプログラムポインタを設定する。そして、プログラム開始位置を、上記のプログラムポインタのブロックに設定して、その位置からプログラムの再開を行う。そして、ステップSB11に進む。
解析検出手段による、加工プログラムを解析して特定コードを検出するタイミングとして、下記のタイミングが考えられる。
(1)加工プログラムの実行開始直前
(2)加工プログラムの実行中
(3)加工プログラムの登録中
(4)外部入力機器による特定コード検出依頼時
(1)加工プログラムの実行開始直前
加工プログラム実行開始時に、その加工プログラムにおいて特定コードの解析及び検出を行い、特定コード検出完了後から加工プログラムを実行開始させる。図5は、加工プログラムの実行開始直前に特定コードの検出を行う場合の動作を示すフローチャートである。以下、ステップ毎に説明する。
・(ステップSC2)特定コード検出処理を行う。具体的には、図3のフローチャートに示されたような方法で検出処理を行うことができる。
・(ステップSC3)通常プログラムの実行処理を開始する。
加工プログラムのブロック数が非常に多い場合などは、加工プログラムの実行開始直前のタイミングにおいて特定コードの検出を行っていると、加工プログラム実行開始までに時間がかかる場合がある。そのため、パラメータなどで設定された時間までは(1)の場合と同様に加工プログラム開始前に特定コードの解析及び検出を行い、設定された時間を過ぎた時に加工プログラム実行を開始するようにすることができる。そして、加工プログラム実行中に、特定コードの未解析プログラムブロックを実行する際に、合せて特定コードの解析・検出処理を行う。また、実行処理のアイドルタイム時に特定コードの解析及び検出処理を行う。
・(ステップSD1)パラメータの設定等により、加工プログラム実行中に特定コードを検出するように設定されているかどうかを判定する。加工プログラム実行中に特定コードを検出する場合(YES)はステップSD2に進み、加工プログラム開始前に特定コードを検出しない場合(NO)はステップSD7に進む。
・(ステップSD2)初期化動作を行う。解析・検出処理のプログラムポインタ、及び実行処理のプログラムポインタに開始位置を設定し、特定コード数、取得プログラムポイント、最大特定コード数、特定コード解析・検出完了フラグ、特定コード解析・検出処理経過時間をいずれもクリアして0とする。
・(ステップSD4)特定コード解析・検出完了フラグ完了フラグが0であるかどうかを判定する。0である場合(YES)はステップSD5に進み、0でない場合(NO)はステップSD7に進む。
・(ステップSD5)特定コード解析・検出処理経過時間更新処理を行う。特定コード解析・検出処理経過時間timerに、特定コード解析・検出処理にかかった処理時間Δを加えて更新する。
・(ステップSD7)通常のプログラム実行処理を開始する。
・(ステップSD8)プログラムの実行と並行して、特定コード解析・検出処理を行う。具体的な処理内容については、図8のフローチャートに示されたような方法で行う。
・(ステップSE1)解析検出処理を行う。解析・検出処理のプログラムポインタbk_pntにおけるブロックデータを取得する。
・(ステップSE2)取得したブロックデータが特定コードかどうかを判定する。特定コードの場合(YES)にはステップSE3に進み、特定コードでない場合(NO)はステップSE4に進む。
・(ステップSE3)プログラムポインタ保存処理として、特定コードである箇所のプログラムポインタをsp_code_inf[PNT][i]として保存する処理と、iの値に1を加える処理を行い、最大特定コード数保存処理として、max_iにiを保存する処理を行う。
・(ステップSE5)プログラムポインタbk_pntがEND_PNTと等しくないかどうかを判定する。等しくない場合(YES)は終了して元のフローチャートに戻り、等しい場合(NO)はステップSE6に進む。
・(ステップSE6)特定コード解析・検出完了フラグend_flgに1を設定して終了して元のフローチャートに戻る。
・(ステップSF1)プログラムブロック解析処理を行う。実行処理のプログラムポインタfr_pntにおけるブロックデータを取得する。
・(ステップSF2)実行処理のプログラムポインタfr_pntが、解析・検出処理のプログラムポインタbk_pntと等しいかどうかを判定する。等しい場合(YES)はステップSF3に進み、等しくない場合(NO)はステップSF4に進む。
・(ステップSF3)特定コード解析・検出処理を行う。具体的には、図7のフローチャートに記載された手順で処理を行う。
・(ステップSF5)特定コード解析・検出完了フラグend_flgが0に等しいかどうかを判定する。0に等しい場合(YES)はステップSF6に進み、0に等しくない場合(NO)はステップSF8に進む。
・(ステップSF6)アイドルタイムがないかどうかを判定する。アイドルタイムなしの場合(YES)はステップSF8に進み、アイドルタイムありの場合(NO)はステップSF7に進む。
・(ステップSF8)実行処理のプログラムポインタfr_pntに1を加えて更新する。
・(ステップSF9)実行処理のプログラムポインタfr_pntがEND_PNTと等しいかどうかを判定する。等しい場合(YES)は終了して元のフローチャートに戻り、等しくない場合(NO)はステップSF1に戻る。
加工プログラムを数値制御装置のメモリに登録する時、予め指定した加工プログラムに対して特定コードの解析および検出を行うようにする。一般的にプログラム名の先頭コードは決まっているため(例えば”O”)、保存するプログラムが指定されたプログラムかどうかの判定は可能である。なお、プログラム登録中での解析のため、(1),(2),および後述する(4)の解析・検出とは違い、指定した加工プログラムから呼出される別の加工プログラムについては特定コードの解析・検出は行わない。また、指定した加工プログラムはメイン設定(実行開始予定)にする。
・(ステップSG1)パラメータの設定等により、加工プログラム登録中に特定コードを検出するように設定されているかどうかを判定する。加工プログラム登録中に特定コードを検出する場合(YES)はステップSG2に進み、加工プログラム開始前に特定コードを検出しない場合(NO)はステップSG14に進む。
・(ステップSG2)初期化動作を行う。解析・検出処理のプログラムポインタ、及びプログラム保存先ポインタをNULLクリアし、特定コード数、取得プログラムポイント、最大特定コード数、特定プログラムフラグ、特定コード解析・検出完了フラグをいずれもクリアして0とする。
・(ステップSG3)登録元に未取得のプログラムデータがあるかどうかを判定する。未取得のプログラムデータがある場合(YES)はステップSG4に進み、未取得のプログラムデータがない場合(NO)は終了する。
・(ステップSG5)バッファに未登録データがあるかどうかを判定する。未登録データがある場合(YES)はステップSG6に進み、未登録データがない場合(NO)はステップSG3に戻る。
・(ステップSG6)バッファから1ブロック分のプログラムデータを取得・保存する。プログラム保存先ポインタsv_pntにその際のプログラム保存先ポインタを保存する。
・(ステップSG8)解析検出処理の結果がプログラム名データであるかどうかを判定する。プログラム名データである場合(YES)はステップSG9に進み、プログラム名データでない場合(NO)はステップSG11に進む。
・(ステップSG9)解析検出処理の結果が指定プログラムであるかどうかを判定する。指定プログラムである場合(YES)はステップSG10に進み、指定プログラムでない場合(NO)はステップSG5に戻る。
・(ステップSG11)指定プログラムフラグspcfc_flgの値が1かどうかを判定する。1の場合(YES)はステップSG12に進み、1ではない場合(NO)はステップSG5に戻る。
・(ステップSG12)解析検出処理の結果が特定コードであるかどうかを判定する。特定コードである場合(YES)はステップSG13に進み、特定コードでない場合(NO)はステップSG5に戻る。
・(ステップSG14)通常のプログラム登録処理を開始する。
例えば信号入力など外部入力機器による特定コード検出依頼時に、現在メイン設定(実行開始予定)の加工プログラムに対して、特定コードの解析および検出を行うようにする。
・(ステップSH1)パラメータの設定等により、外部入力機器による検出依頼時に特定コードを検出するように設定されているかどうかを判定する。外部入力機器による検出依頼時に特定コードを検出する場合(YES)はステップSH2に進み、外部入力機器による検出依頼時に特定コードを検出しない場合(NO)は終了する。
・(ステップSH3)特定コード検出処理を行う。具体的には図3のフローチャートに示されたような手順で処理を行う。
・(ステップSH4)通常のプログラム登録処理を開始する。
第1の実施形態における特定コードリストの表示に実行順番(SEQ)を入力できる項目を追加することで、実際のプログラムを変更せずに各工程の実行順番を変更することを可能とする。例えば図11に示された例の場合、後述するように工程2と工程3を実行させないために、順番が来る前にプログラム終了指令(M30)が実行されるように順番を変更している。
変更時の方式として、自動整理式と手動整理式などが考えられる。前者の場合、例えば選択された工程の順番を2番目から3番目に変更した場合、もともと3番目だった工程は自動的に2番目となるように変更される。後者の場合、同様に選択工程の順番を2番目から3番目に変更した場合、もともと3番目だった工程はそのまま3番目のままである。このとき、プログラム実行時、1番目の工程終了後、2番目に設定されている工程はないため、3番目に設定されている工程を実行するが、設定されている工程が2つ以上あるため、検出順で早い方が実行される。その工程終了後は、4番目に設定されている工程を実行するようにし、実行されなかった3番目に設定されている工程はスキップすることにする。また、検出された特定コード数より大きい順番が設定された場合、0が設定されていた場合と同様にその工程はスキップするようにする。
本実施形態のさらに具体的な動作の流れについては、次の第4の実施形態の場合と合わせて後述する。
第1〜第3の実施形態における特定コードリストの表示に一時停止予約(STP)を入力できる項目を追加することで所望の工程が終了したタイミングで加工プログラムを一時停止させることを可能とする。例えば図12に示された例の場合、後述するように工程4が終了した時点で加工プログラムを一時停止させている。
一時停止予約処理として、各特定コードに関する情報においてプログラムポインタや実行順番に合わせて一時停止予約フラグも追加する。(フローチャート中の”Sp_code_inf[STP]”)
ここで、プログラムを実行中に特定コードブロックとなったときに一時停止予約フラグをチェックすることで、一時停止予約フラグがオンとされている工程の終了後に一時停止を行うことができる。
本実施形態のさらに具体的な動作の流れについては、次の第4の実施形態の場合と合わせて後述する。
まず、図13、図14、図15に基づき、工程の順番変更、一時停止予約の動作について説明する。
・(ステップSI1)特定コード一覧表示画面を表示するモードを選択する。
・(ステップSI2)図11(a)、図12(a)等におけるNO.,PROG.などの項目などのベース画面の表示を行う。
・(ステップSI3)特定コードの取得を行い、特定コードのデータが存在するかどうかを判定する。特定コードのデータが存在する場合(YES)はステップSI4に進み、特定コードのデータが存在しない場合(NO)は終了する。
・(ステップSI5)特定コード数iが最大特定コード数max_iより小さいかどうかを判定する。最大特定コード数max_iよりも小さい場合(YES)はステップSI6に進み、最大特定コード数以上となる場合(NO)はステップSI7に進む。
・(ステップSI6)特定コード一覧表示への追加処理を行う。プログラムポインタとして、特定コードの位置として保存されているプログラムポインタを設定し、そのプログラムポインタにおける、プログラム番号、プログラム位置、同一ブロックの情報の表示を行う。また、特定コード数iに1を加えて、ステップSI5に戻る。
・(ステップSI8)プログラム表示を行う。特定コード数iとして、カーソルで選択された項目のカウント値を設定し、プログラムポインタとして、その特定コード数iに対応する、保存された特定コードのプログラムポインタを設定する。そして、上記のプログラムポインタにおいて、特定コードブロックと、プログラムカウンタ上でその後実行される所定数のブロックのプログラム表示を行う。
・(ステップSI9)カーソル移動が行われたかどうかを判定する。カーソル移動が行われていない場合(YES)はステップSI10に進み、カーソル移動が行われた場合(NO)はステップSI7に戻る。
・(ステップSI11)選択ブロックの一次停止予約を変更していないかどうかを判定する。変更していない場合(YES)はステップSI12に進み、変更している場合(NO)はステップSI20に進む。
・(ステップSI12)他の画面に切り換えたかどうかを判定する。他の画面に切り換えた場合(YES)は終了し、切り換えていない場合(NO)はステップSI7に戻る。
・(ステップSI14)変更時の方式が自動整理方式かどうかを判定する。自動整理方式の場合(YES)はステップSI15に進み、自動整理方式でない場合(NO)はステップSI11に戻る。
・(ステップSI15)jがmax_iより小さいかどうかを判定する。max_iより小さい場合(YES)はステップSI16に進み、max_i以上の場合(NO)はステップSI11に戻る。
・(ステップSI17)sp_code_inf[SEQ][j]がsp_code_inf[SEQ][i]と等しいかどうかを判定する。等しい場合(YES)はステップSI18に進み、等しくない場合(NO)はステップSI19に進む。
・(ステップSI19)jの値に1を加えて更新する。
・(ステップSI20)一時停止予約情報の変更を行う。iにカーソルで選択されたカウント値を入れ、sp_code_inf[STP][i]に入力値を入れ、ステップSI12に戻る。
・(ステップSJ1)初期化処理を行う。今回の実行順番、前回の実行順番を0とし、now_iをNULLとし、p_pntをINT_PNTとしてプログラムポインタを開始位置に設定する。
・(ステップSJ2)プログラムポインタp_pntがEND_PNTと等しくないかどうかを判定する。等しくない場合(YES)はステップSJ3に進み、等しい場合は終了する。
・(ステップSJ4)取得したブロックが特定コードであるかどうかを判定する。特定コードである場合(YES)はステップSJ8に進み、特定コードではない場合(NO)はステップSJ5に進む。
・(ステップSJ5)取得したブロックが終了コードであるかどうかを判定する。終了コードである場合(YES)は終了し、終了コードではない場合(NO)はステップSJ6に進む。
・(ステップSJ7)プログラムポインタp_pntの値に1を加えて更新し、ステップSJ2に戻る。
・(ステップSJ8)now_iの値がNULLと等しくないかどうかを判定する。NULLに等しくない場合(YES)はステップSJ9に進み、NULLに等しい場合(NO)はステップSJ10に進む。
・(ステップSJ9)sp_code_inf[STP][now_i]の値が0に等しいかどうかを判定する。等しい場合(YES)はステップSJ10に進み、等しくない場合(NO)はステップSJ21に進む。
・(ステップSJ11)jがmax_i未満であるかどうかを判定する。max_i未満の場合(YES)はステップSJ12に進み、max_i以上である場合(NO)は終了する。
・(ステップSJ12)iの値を0とする。
・(ステップSJ13)iの値がmax_i未満であるかどうかを判定する。max_i未満である場合(YES)はステップSJ14に進み、max_i以上である場合(NO)はステップSJ18に進む。
・(ステップSJ15)今回の実行順番が、sp_code_inf[SEQ][i]と等しいかどうかを判定する。sp_code_inf[SEQ][i]と等しい場合(YES)はステップSJ16に進み、等しくない場合(NO)はステップSJ19に進む。
・(ステップSJ16)プログラムポインタp_pntにsp_code_inf[PNT][i]の値を入れて、プログラムポインタの更新を行う。
・(ステップSJ17)前回の実行順番に、sp_code_inf[SEQ][i]を入れ、前回の実行順番の更新を行う。
・(ステップSJ19)iの値に1を加えて更新し、ステップSJ13に戻る。
・(ステップSJ20)now_iにiの値を入れ、ステップSJ2に戻る。
・(ステップSJ21)プログラム一時停止を行う。
・(ステップSJ22)一時停止解除がされたかどうかを判定する。一時停止解除がされた場合(YES)はステップSJ10に戻り、一時停止解除がされない場合(NO)は解除されるまでステップSJ22を繰り返す。
Claims (8)
- 加工プログラムをブロックごとに解析し実行することで工作機械を制御しワークの加工を行う数値制御装置において、
複数の加工工程が組込まれている前記加工プログラムにおける前記加工工程の区切りをあらわす特定コードを予め設定する設定手段と、
前記加工プログラムの実行前及び前記加工プログラムの実行中のあらかじめ設定されたタイミングで、前記加工プログラムの未実行ブロックを解析し前記特定コードのみを検出する解析検出手段と、
前記解析検出手段によって検出された前記特定コードのブロックが格納されているメモリ上の位置を取得し保存するデータ取得保存手段と、
前記データ取得保存手段により取得保存された複数の前記メモリ上の位置を使用して前記特定コードを一覧表示する第一の表示手段と、
前記第一の表示手段により一覧表示された前記特定コードから、選択された前記特定コードを特定する特定手段と、
前記解析検出手段による検出が完了し、前記特定手段により特定された前記特定コードの前記メモリ上の位置を使用して、前記特定された前記特定コードを有する前記加工工程から前記加工プログラムを再開動作実行させるプログラム再開手段と、
を有することを特徴とするプログラム加工再開機能を有する数値制御装置。 - 前記特定手段により、前記第一の表示手段により一覧表示された前記特定コードから、選択された前記特定コードの前記メモリ上の位置を使用して、前記特定コードのブロックと、プログラムカウンタ上でその後実行される所定数のブロックを表示する第二の表示手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のプログラム加工再開機能を有する数値制御装置。
- 前記タイミングは、前記加工プログラムの実行開始直前から実行中の間、または前記加工プログラムの登録中のいずれかに設定できることを特徴とする請求項1又は2に記載のプログラム加工再開機能を有する数値制御装置。
- 前記タイミングの設定は、外部入力機器による設定によって設定できることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプログラム加工再開機能を有する数値制御装置。
- 前記加工工程ごとに行われる工具交換指令を前記特定コードとして扱うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプログラム加工再開機能を有する数値制御装置。
- 前記第一の表示手段により一覧表示された前記特定コードを有する前記加工工程の、加工順番の変更を設定できる第一の入力設定手段と、前記第一の入力設定手段で設定された加工順番を特定する第一の入力設定特定手段と、
を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のプログラム加工再開機能を有する数値制御装置。 - 前記データ取得保存手段により取得保存された前記メモリ上の位置を使用して、前記第一の入力設定特定手段により特定された前記加工工程の加工順番通りに前記加工プログラムを実行させる加工工程順番指定実行手段と、
を有することを特徴とする請求項6に記載のプログラム加工再開機能を有する数値制御装置。 - 前記第一の表示手段により一覧表示された前記特定コードを有する前記加工工程のいずれかの前記加工工程の終了時に一時停止の指定を設定できる第二の入力設定手段と、前記第二の入力設定手段で設定された前記加工プログラムの一時停止指定を特定する第二の入力設定特定手段と、
前記データ取得保存手段により取得保存された前記メモリ上の位置を使用して、前記加工工程の終了時を検出する加工工程終了検出手段と、
前記第二の入力設定特定手段により特定された前記加工工程の終了時に前記加工プログラムの一時停止を実行する一時停止実行手段と、
を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のプログラム加工再開機能を有する数値制御装置。
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