JP5954809B2 - 磁場値測定装置および磁場値測定方法 - Google Patents
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Description
特に、本発明は、前記直流磁場を高い精度で測定することができる磁場測定装置および磁場測定方法に関する。
MFMでは、交流磁場(AC磁場)を観察するものと、直流磁場(DC磁場)を観察するものがある。
本発明は、DC磁場を観察するMFMにかかる技術なので、以下、DC磁場を観察する従来のMFMについて説明する。
この磁気的な相互作用により、カンチレバー81のバネ定数が、見かけ上変化する。この見かけ上のバネ定数の変化により、カンチレバー81の共振周波数が変化する。この結果、探針811の振動の状態(振幅や位相)も変化する。
図6(A)のMFMでは、探針811の振動の、振幅および位相の変化(カンチレバー81のバネ定数の変化)を光学検出する。これにより、観察試料82の表面の磁場勾配の分布を画像として取得することができる。
また、図6(A)のMFMでは、観察試料82の表面近傍では、遠距離力である磁気力と比較して、表面近傍のファンデルワールス力等の近距離力が強いので、磁場勾配の検出が困難である。したがって、磁場勾配は磁気力が近距離力より大きくなる、探針・観察試料間距離で計測されており、空間分解能の向上が、磁気力が主となる前記探針・観察試料間距離に制限されている。
特許文献2の技術を用いると、圧電素子912による探針911の強制振動を交流外部磁場HACで周波数変調することで、観察試料92の表面の直流磁場勾配∂HSUR/∂Zを高い精度で検出することができる。
また、特許文献2の技術では、表面磁場HSURが、観察試料92の保磁力が低い場合には、交流外部磁場HACにより乱される。このために、さらに高い精度での磁場測定の要求に応えることができない場合がある。
本発明の目的は、観察試料から発生する直流磁場を乱さずに、当該の直流磁場自体を高い精度で測定することである。
(a)励振させた常磁性体材料等(磁化の強さが外部磁場の大きさに比例する性質を持つ材料)からなる探針に、当該探針の振動方向の変化率がゼロでない(大きな)交流外部磁場を与える。
(b)探針先端位置に、前記探針の機械振動方向の変化率がゼロでない、前記探針の機械振動周波数と異なる周波数の交流磁場を与える。
(c)探針先端に加わる観察試料からの直流磁場を、直流外部磁場により打ち消すように変化させることで、探針振動の周波数変調が弱まる。
(d)周波数変調が生じないとき、または周波数変調の大きさが極小となったときに直流外部磁場を測定する。これが、観察試料から発生する直流磁場である。
(1)
観察試料から発生する直流磁場を検出する磁場測定装置であって、
磁化の強さが外部磁場の大きさに比例する性質を持つ一種以上の材料からなる探針を備えた振動式の探針装置と、
探針を機械励振させる機械振動源と、
探針の機械振動周波数および機械振動振幅を検出する振動検出装置と、
探針の機械振動方向の変化率がゼロでない、探針の機械振動周波数と異なる周波数の交流磁場を探針に与える交流磁場発生装置と、
機械振動方向の直流外部磁場を探針に与える直流外部磁場発生装置と、
振動検出装置が検出した機械振動周波数から探針の機械振動に生じる周波数変調を検出する周波数変調検出装置と、
直流外部磁場発生装置が探針に与える機械振動方向の直流外部磁場の大きさを調整する直流外部磁場調整装置と、
周波数変調の大きさが極小となったときの直流外部磁場発生装置の出力値、または周波数変調の大きさが極小となるであろうときの直流外部磁場発生装置の予想出力値に基づいて、観察試料が発生する上記振動方向の直流磁場の値を特定する直流磁場特定装置と、
を備えたことを特徴とする磁場測定装置。
直流外部磁場調整装置は、直流外部磁場が直流磁場の全部を打ち消すように直流外部磁場を調整することを特徴とする(1)に記載の磁場測定装置。
直流外部磁場調整装置は、直流外部磁場が直流磁場の一部を打ち消すように直流外部磁場を調整することを特徴とする(1)に記載の磁場測定装置。
交流磁場発生装置が、電磁コイルを有することを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の磁場測定装置。
交流磁場発生装置が2つ以上の電磁コイルを有し、
当該2つ以上の電磁コイルが、探針の先端で互いに打ち消し合う向きの複数の磁場を発生することにより、交流磁場発生装置は磁場振幅がゼロになる位置を有する磁場を発生し、且つ、
交流磁場発生装置が発生する磁場の、上記磁場振幅がゼロになる位置における磁場勾配が、上記2つ以上の電磁コイルのそれぞれが単独で発生する磁場の当該位置における磁場勾配のいずれよりも大きいことを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の磁場測定装置。
外部磁場発生装置が、探針に磁場を印加する電磁コイルを有し、
直流外部磁場調整装置が電流調整装置を有することを特徴とする(1)乃至(5)のいずれかに記載の磁場測定装置。
探針により、観察試料の表面を一次元、二次元または三次元で走査する機構を備えたことを特徴とする(1)乃至(6)のいずれかに記載の磁場測定装置。
磁化の強さが外部磁場の大きさに比例する性質を持つ一種以上の磁性材料からなる探針を備えた振動式の探針装置を用いて観察試料から発生する直流磁場を測定する方法において、
探針を機械励振させる工程と、
探針の機械振動方向の変化率がゼロでない、探針の機械振動周波数と異なる周波数の交流磁場を与えるとともに、観察試料から発生する直流磁場を打ち消す向きの機械振動方向の直流外部磁場を探針に与える工程と、
探針の機械振動に生じる周波数変調を検出する工程と、
周波数変調の検出結果に基づき、探針に与えられる振動方向の直流外部磁場の大きさを調整する工程と、
周波数変調が生じないとき若しくは周波数変調の大きさが極小となったときの直流外部磁場の値、または周波数変調の大きさが極小となるであろうときの直流外部磁場の予想値に基づいて、観察試料が発生する振動方向の直流磁場の値を特定する工程と、
を有することを特徴とする磁場測定方法。
直流外部磁場が直流磁場の全部を打ち消すように直流外部磁場を調整する工程を有することを特徴とする(8)に記載の磁場測定方法。
直流外部磁場が直流磁場の一部を打ち消すように直流外部磁場を調整する工程と、
少なくとも2つの直流外部磁場の値、および少なくとも2つの直流外部磁場の値に対応する周波数変調の大きさに基づいて、観察試料が発生する上記振動方向の直流磁場の値を特定する工程と
を有することを特徴とする(8)に記載の磁場測定方法。
観察試料がセットされていないときに、(a)周波数変調がゼロとなるように交流磁場を校正する、又は(b)周波数変調をゼロに近付けるように交流磁場を校正する工程を有することを特徴とする(8)乃至(10)のいずれかに記載の磁場測定方法。
探針により、観察試料の表面を一次元、二次元または三次元で走査する工程を有することを特徴とする(8)乃至(11)のいずれかに記載の磁場測定方法。
観察試料から生じる直流磁場に基づいて探針装置の機械振動に生じる周波数変調が、直流外部磁場によりゼロとなるとき、または該周波数変調の大きさが極小となるときの直流外部磁場が、観察試料から生じる直流磁場として実測ないし算出される。
本発明によれば、観察試料から生じる直流磁場を乱すことなく、観察試料から生じる直流磁場自体を高い精度で測定することが可能である。
探針装置の検出部である探針は、磁化の強さが外部磁場の大きさに比例する性質を持つ一種以上の材料からなる。ここで、外部磁場の大きさに比例するとは、たとえば、ヒステリシスを示さずに、磁化の強さが外部磁場の大きさに比例することを意味する。すなわち、探針には、磁化の強さが外部磁場に比例する常磁性材料または反磁性材料が用いられる。また、ヒステリシスを示さない強磁性材料を用いることも可能である。
探針装置には、機械振動源が設けられており、探針を共振周波数又は共振周波数近傍の周波数で振動させることができる。機械振動源の典型的な具体例としては、ピエゾ素子を挙げることができる。
振動検出装置は、例えば探針装置に設けられたミラーと、該ミラーに向けてレーザビームを出射するレーザと、ミラーの反射光を受光するフォトダイオードとから構成できる。
交流磁場発生装置の各電磁コイルから発生する交流磁場の、探針が振動する方向(以下において単に「振動方向」ということがある。)成分の、探針位置における和はゼロとなることが好ましい。
また、探針位置において、交流磁場発生装置から発生する交流磁場の振動方向についての変化率はゼロではなく、できるだけ大きい値を持つことが好ましい。
直流外部磁場発生装置が、鉄心入り電磁コイルから構成される場合には、鉄心の残留磁化によって発生する直流磁場の影響により、探針振動に周波数変調が生じることがある。この影響を回避するためには、上記鉄心の残留磁化をゼロにすることが好ましい。
電磁コイルの鉄心の残留磁化をゼロにした場合には、直流外部磁場調整装置は、後述するように探針振動の周波数変調が生じないように、または探針振動の周波数変調の大きさが極小となるように、電磁コイルを流れる電流を調整すればよい。
本発明の磁場測定装置は、走査機構によって探針で観察試料の表面を一次元、二次元または三次元で走査しつつ、直流磁場特定装置によって直流磁場を特定するように構成され得る。そしてその測定結果を、画像表示装置や印刷装置等の出力装置に出力するように構成され得る。
図1は本発明の磁場測定装置1を示すブロック図である。
機械振動源12は、探針装置11を励振させる(探針111を励振させる)装置であり、図1の磁場測定装置1においては機械振動源12は、交流電源121とピエゾ素子122とから構成されている。
振動検出装置13は、探針111の振動波形を検出する。図1の磁場測定装置1においては、振動検出装置13は、レーザ131(図1では「LD」で示す)と、フォトダイオード132(図1では「PD」で示す)を備えている。
交流磁場発生装置14は、探針先端において交流磁場の大きさがゼロ(Hz ac=0)であり且つ探針振動方向(z軸方向)の交流磁場変化率(∂Hz ac/∂z)が大きい交流磁場を発生する。そして、交流磁場発生装置14は、探針を励振させた周波数ω0と異なる周波数ωmの交流磁場Hz acを探針111に与える。本実施形態では、交流磁場発生装置14は、探針の先端で互いに打ち消しあう磁場を生成する2つの交流コイル(空心コイル)141、142と、交流電源143とを有してなる。
このとき、探針振動の周波数変調による側帯波スペクトルの周波数は、ω0±ωmとなる。
周波数変調検出装置16は、振動検出装置13が検出した振動波形から探針111の振動に生じる周波数変調を検出する。周波数変調検出装置16は、周波数復調器(PLL:Phase Locked Loop)161とロックインアンプ162とからなる。
直流外部磁場制御装置17は、周波数変調検出装置16による探針振動の周波数変調の検出結果に基づき、直流外部磁場発生装置15が発生する振動方向(z軸方向)の直流外部磁場HzEXT dcを、探針振動の周波数変調がゼロまたは極小になるように制御する。制御信号は、直流電流として直流外部磁場発生装置15に与えられる。
直流磁場特定装置18は、周波数変調検出装置16の検出結果(周波数変調の程度)および直流外部磁場制御装置17の出力値に基づいて、観察試料100が発生する振動方向(z軸方向)の直流磁場HzSMP dcを特定する。
直流磁場を発生する観察試料100がセット位置にセットされる(S110)。
探針111を共振周波数ω0の近傍で強制振動させる(S112)。
探針111を観察試料100上の初期座標(x0,y0)にセットし(S116)し、交流磁場による周波数変調を測定する(S118)。
探針111の機械振動に周波数変調が生じているかが検出され(S120)、周波数変調が生じているとき(S120の「YES」)には振動方向の直流磁場を、周波数変調が極小になるように制御し(S122)、処理をS118に戻し交流磁場による探針振動の周波数変調を再度測定する。
特定された直流磁場HzSMP dcの値は、直流磁場特定装置18内の記憶装置に記憶される(S126)。
全ての座標について、S118〜S126の処理が行われたかが判断され、未処理の座標があると判断されたとき(S128の「NO」)は、次の座標を指定し(S130)、S118〜S126の処理を再度行う。S128において未処理の座標がないと判断されたとき(S128の「YES」)は処理を終了する。
機械振動源12による励振力をF、探針装置11のアーム112のz方向(観察試料面に垂直方向)のバネ定数をk、探針111の振動方向(z軸方向)のゼロ点(無負荷位置)からの変位をzとすると、F=k×zが成立する。
探針111に与えられるz軸方向の交流磁場をHz ac、直流磁場をHz dcとする。探針111の直流磁場Hz dcによる探針先端の磁極をqtip dcとし、探針111の交流磁場Hz acによる探針先端の磁極をqtip acとする。
したがって、(1)式は次の(2)式のように表される。
直流外部磁場制御装置17が直流磁場HzSMP dcを直流外部磁場HzEXT dcにより打ち消したとき(直流磁場HzSMP dcの大きさが直流外部磁場HzEXT dcと同じで方向が逆方向のとき)は、直流磁場特定装置18は、直流外部磁場HzEXT dcの値を直流磁場HzSMP dcの値として特定する。
すなわち、この場合には、qtip dc=0すなわちHz dc=0となるので(Δkm=0となるので)、探針111の振動に周波数変調が生じなくなり、周波数変調検出装置16は、探針111の振動の周波数変調を検出しない。
したがって、交流磁場の発生には、2個の空心コイルを組み合わせて、探針先端の位置においてHz acの大きさをゼロ、かつ(∂Hz ac/∂z)を最大とすることが望ましい。
すなわち、上記のように交流磁場発生装置14を校正した場合に、直流外部磁場制御装置17が、直流外部磁場HzEXT dcによっては、直流磁場HzSMP dcの一部しか打ち消せないときがある。この場合には、直流磁場特定装置18は、直流外部磁場HzEXT dcの値または直流外部磁場発生装置15を流れる直流電流Idcの値と、周波数変調された信号の大きさに基づき、直流磁場HzSMP dcを特定することができる。
観察試料100がセットされていないときには周波数変調がゼロとなるように、装置が初期化されているものとする。
観察試料100がセットされた場合において、直流外部磁場HzEXT dcを与えていないときの周波数変調(探針振動の周波数変調による側帯波スペクトル成分ωs=ω0±ωm)の大きさがAEXT=0であるとする。
そして周波数変調(側帯波スペクトル成分ωs=ω0±ωm)の大きさがAEXT1(≠0)であるときに、直流外部磁場HzEXT dc=EXT1を与えていたとする。
したがって、周波数変調の大きさが、AEXT=0−0だけ変化したとすると、直流外部磁場HzEXT dcは、ゼロからEXT1×AEXT=0/(AEXT=0−AEXT1)まで変化することになり、直流磁場HzSMP dcが特定される。
図1の実施形態では、交流磁場発生装置14は、2つの交流コイル141、142と、交流電流電源143とから構成した。
これに対し、図4の磁場測定装置は、スペクトル強度に対してゼロ位法を用いることにより磁場測定を行うもので、交流磁場発生装置は、1つの交流コイルと、交流電源とから構成することができる。
図4の探針装置31、機械振動源32、振動検出装置33、および直流外部磁場発生装置35は、図1で説明した探針装置11、機械振動源12、振動検出装置13、および直流外部磁場発生装置15と同じである。
ここでは、空間的制約により、探針311は、観察試料300の表面から約7mmの距離に配置されている。
そして、交流磁場発生装置34は、励振させた周波数ω0と異なる周波数ωmの交流磁場Hz acを探針311に与える。
本実施形態では、交流磁場発生装置34は、1つの交流コイル(空心コイル)341と、交流電流電源343とからなる。
周波数変調検出装置36は、図1の周波数変調検出装置16に対応する。図4では、周波数変調検出装置36は、リアルタイムスペクトルアナライザであり、振動検出装置33が検出した振動波形から探針311の振動に生じる周波数変調を検出する。
周波数変調検出装置36は、周波数復調器(図1の符号161参照)の機能およびロックインアンプ(図1の符号162参照)の機能を備えている。
制御信号は、直流電流として直流外部磁場発生装置35に与えられる。
そして、探針311の振動を周波数変調したときの、スペクトル強度(測波帯スペクトル)の直流外部磁場HzEXT dcに対する依存性を、周波数変調検出装置36により調べた。
図5は、探針311の振動を周波数変調したときの、スペクトル強度(測波帯スペクトル)の直流外部磁場HzEXT dcに対する依存性を示す図である。
このとき、探針振動の周波数変調による側帯波スペクトルの周波数は、ω0±ωmとなる。
図5では、観察試料300から生じる直流磁場HzSMP dcの向きとは逆向きにHzEXT dcを増加させたときの、探針振動の周波数変調スペクトル強度IFMが示されている。
極小値では観察試料300からの直流磁場HzSMP dcが外部直流磁場HzEXT dcによって打ち消されており、そのときのHzEXT dcが探針位置での観察試料300からの直流磁場HzSMP dcに対応している。
以上のように、本発明においては、単一の電磁コイルを有する交流磁場発生装置を用い、スペクトル強度ゼロ位計測法によって観察試料の直流磁場値の計測を行うことも可能である。
11、31 探針装置
12、32 機械振動源
13、33 振動検出装置
14、34 交流磁場発生装置
15、35 直流外部磁場発生装置
16、36 周波数変調検出装置
17 直流外部磁場制御装置
18 直流磁場特定装置
111、311 探針
112、312 アーム
100、300 観察試料
131 レーザ
132 フォトダイオード
141、142 交流コイル
143 交流電源
161 周波数復調器
162 ロックインアンプ
Claims (12)
- 観察試料から発生する直流磁場を検出する磁場測定装置であって、
磁化の強さが外部磁場の大きさに比例する性質を持つ一種以上の材料からなる探針を備えた振動式の探針装置と、
前記探針を機械励振させる機械振動源と、
前記探針の機械振動周波数および機械振動振幅を検出する振動検出装置と、
前記探針の機械振動方向の変化率がゼロでない、前記探針の機械振動周波数と異なる周波数の交流磁場を前記探針に与える交流磁場発生装置と、
前記機械振動方向の直流外部磁場を前記探針に与える直流外部磁場発生装置と、
前記振動検出装置が検出した前記機械振動周波数から前記探針の機械振動に生じる周波数変調を検出する周波数変調検出装置と、
前記直流外部磁場発生装置が前記探針に与える前記機械振動方向の直流外部磁場の大きさを調整する直流外部磁場調整装置と、
前記周波数変調の大きさが極小となったときの前記直流外部磁場発生装置の出力値、または前記周波数変調の大きさが極小となるであろうときの前記直流外部磁場発生装置の予想出力値に基づいて、前記観察試料が発生する前記振動方向の前記直流磁場の値を特定する直流磁場特定装置と、
を備えたことを特徴とする磁場測定装置。 - 前記直流外部磁場調整装置は、前記直流外部磁場が前記直流磁場の全部を打ち消すように前記直流外部磁場を調整することを特徴とする請求項1に記載の磁場測定装置。
- 前記直流外部磁場調整装置は、前記直流外部磁場が前記直流磁場の一部を打ち消すように前記直流外部磁場を調整することを特徴とする請求項1に記載の磁場測定装置。
- 前記交流磁場発生装置が、電磁コイルを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の磁場測定装置。
- 前記交流磁場発生装置が2つ以上の電磁コイルを有し、
該2つ以上の電磁コイルが、前記探針の先端で互いに打ち消し合う向きの複数の磁場を発生することにより、前記交流磁場発生装置は磁場振幅がゼロになる位置を有する磁場を発生し、且つ、
前記交流磁場発生装置が発生する磁場の、前記磁場振幅がゼロになる位置における磁場勾配が、該位置において前記2つ以上の電磁コイルのそれぞれが単独で発生する磁場の磁場勾配のいずれよりも大きいことを特徴とする、
請求項1〜4のいずれかに記載の磁場測定装置。 - 直流外部磁場発生装置が、前記探針に磁場を印加する電磁コイルを有し、
前記直流外部磁場調整装置が電流調整装置を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の磁場測定装置。 - 前記探針により、前記観察試料の表面を一次元、二次元または三次元で走査する機構を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の磁場測定装置。
- 磁化の強さが外部磁場の大きさに比例する性質を持つ一種以上の磁性材料からなる探針を備えた振動式の探針装置を用いて観察試料から発生する直流磁場を測定する方法において、
前記探針を機械励振させる工程と、
前記探針の機械振動方向の変化率がゼロでない、前記探針の機械振動周波数と異なる周波数の交流磁場を与えるとともに、前記観察試料から発生する前記直流磁場を打ち消す向きの前記機械振動方向の直流外部磁場を前記探針に与える工程と、
前記探針の機械振動に生じる周波数変調を検出する工程と、
前記周波数変調の検出結果に基づき、前記探針に与えられる前記振動方向の直流外部磁場の大きさを調整する工程と、
前記周波数変調が生じないとき若しくは前記周波数変調の大きさが極小となったときの前記直流外部磁場の値、または前記周波数変調の大きさが極小となるであろうときの前記直流外部磁場の予想値に基づいて、前記観察試料が発生する前記振動方向の前記直流磁場の値を特定する工程と、
を有することを特徴とする磁場測定方法。 - 前記直流外部磁場が前記直流磁場の全部を打ち消すように前記直流外部磁場を調整する工程を有することを特徴とする請求項8に記載の磁場測定方法。
- 前記直流外部磁場が前記直流磁場の一部を打ち消すように前記直流外部磁場を調整する工程と、
少なくとも2つの前記直流外部磁場の値、および該少なくとも2つの前記直流外部磁場の値に対応する周波数変調の大きさに基づいて、前記観察試料が発生する前記振動方向の前記直流磁場の値を特定する工程と
を有することを特徴とする請求項8に記載の磁場測定方法。 - 前記観察試料がセットされていないときに、(a)前記周波数変調がゼロとなるように前記交流磁場を校正する、又は(b)前記周波数変調をゼロに近付けるように前記交流磁場を校正する工程を有することを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の磁場測定方法。
- 前記探針により、前記観察試料の表面を一次元、二次元または三次元で走査する工程を有することを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の磁場測定方法。
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