JP5954561B2 - 指詰め防止用エッジ体およびドアの指詰め防止構造 - Google Patents

指詰め防止用エッジ体およびドアの指詰め防止構造 Download PDF

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Description

本発明は、トイレブースのドアパネルや仕切りパネルの戸先側または戸尻側の端面部に設けられる指詰め防止用エッジ体およびドアの指詰め防止構造に関する。
一般に、この種エッジ体は、パネル端面に被嵌される取付け基部と、この取付け基部から張出して所定形状の見込み面片を有して成形された中空状のエッジ部とを一体に備え、トイレブースのドアパネルや仕切りパネルの戸先側または戸尻側のパネル端部(見込み面部)を補強するよう設けられる。ドアパネルに設けられるドア側エッジ体のエッジ部は、凸状円弧面に湾曲成形され、仕切りパネルに設けられる仕切り側エッジ体のエッジ部は、ドア側エッジ体の凸状円弧面を覆い隠すよう「し」字状曲面や凹状円弧面に湾曲成形されている(特許文献1、図4参照)。また、トイレブースにおけるドアパネルは、ピボットヒンジを介して常時トイレ内部側に自開戸状態を維持するよう開閉可能に取り付けられており、戸先側は勿論、戸尻側も仕切りパネルよりも外部側に突出した状態となるので、ドアの開閉時に誤って指などを挟んでしまう危険性がある。
ところで従来、特許文献1に示す如く、戸先側におけるエッジ体の中空状エッジ部だけを軟質材で成形し、指詰めした際に挟み込み変形可能に構成したものが知られている。
しかしながら、このものは、エッジ体を、比較的柔らかい材質のもので成形したC型の挿入エッジ(14、16)と、その内・外両端片をパネル端面に挟み込み固定する扁平状の固定エッジ(13、15)との2部材で中空部を成形し、パネル端面に面当てして取り付けするように構成されているため、パネル角部が軟質の挿入エッジ(14、16)と同面になってしまい、エッジ本来の機能であるパネルの端面補強カバーとしての被嵌機能を損ない、パネル角部が傷つきパネル端面の化粧劣化を招来する危惧がある。また、このもののように挿入エッジ(14、16)を、単に軟質材によって見込み面幅内全域に一つの中空部として一型成形すると、変形が軟質部材全体に及んで変形し易くなり、エッジ本来の機能を保持する変形剛性強度を得ることが難しくなるという問題がある。
そこでこのものでは、仕切り側挿入エッジ(16)の見込み面部を固定エッジ(15)に密着させ、隙間透視できないように外側見付けの外側だけに中空山形の目隠し突部形成するようにして軟質部材全体の変形剛性を高め、ドア側挿入エッジ(14)の上下端部に補強用のエッジ受け(19)を設けるなどして、軟質部材を容易に変形できるよう対処しているものの、仕切り側挿入エッジ(16)が、戸先側で指を挟むなどした際に、トイレ内部側からでは指詰め防止を行えず、トイレ外部側からでは、見込み面幅内全域が外部側(一方向)に変形するため、その外側目隠し突部における局所変形性も硬くなって損なわれ、甚だしくは、ドア角部との間で指を挟んだ際に指詰め防止機能が発揮されず、戸先側は勿論、特に戸尻側への実質的な採用は極めて難しいという問題がある。そこで、中空部内に支持片を設けて全体の変形剛性を高めることも提案されるが、局所変形性も損なわれてしまうため、図4に示すような、従来のアルミ型材などの硬質材で成型していた中空状のドア側エッジ(3)と仕切り側エッジ(5)とにより、両者のもつエッジ機能を損なうことなく、軟質材による指詰め防止機能を備えるエッジ体の出現が望まれていた。
実開平07−040967号公報
本発明は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、見込み面幅内全域が軟質材等により指詰め防止変形可能に成形される中空状のエッジ部を備えたエッジ体でありながら、空域部を介して内部側エッジ部と外部側エッジ部とにそれぞれ分割せしめた構成とすることで、エッジ本来の機能を損なうことなく軟質部材全体の変形剛性を高めると共に、指を挟むなどの局所変形に対しても好適な変形性を確保することのできる指詰め防止機能を有し、かかるエッジ体構造を戸先側、戸尻側の何れにも対向配設させて採用することのできる指詰め防止用エッジ体およびドアの指詰め防止構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の指詰め防止用エッジ体は、パネル端面に被嵌される硬質の取付け基部と、該取付け基部から張出して見込み面幅内全域に所定形状の見込み面片を有して指詰め防止変形可能な軟質材成形される中空状のエッジ部とを一体に備え、戸先側及び又は戸尻側のドアパネル及び又は仕切りパネルのパネル端部に設けられる指詰め防止用のエッジ体であって、前記エッジ部は、前記見込み面片を、その略中央縦方向に前記取付け基部と見込み面片間に所定の空域部を成形せしめて分離し、該見込み面片の分離端側から取付け基部へ延出されて垂下取着される支持片を一体成形することで、それぞれ対向離間する独立中空状の内部側エッジ部と外部側エッジ部とに分割て、それぞれを前記支持片を介して空域部側に独立変形可能に構成し、前記空域部を、内部側エッジ部と外部側エッジ部の何れか一方が、前記見込み面片と支持片とが一体となって空域部側へ傾動変形した際に、当該変形を他方に伝達させない変形許容域に設定せしめてあることを特徴とするものである。
また、上記課題を解決するために本発明のドアの指詰め防止構造は、パネル端面に被嵌される硬質の取付け基部と、該取付け基部から張出して見込み面幅内全域に所定形状の見込み面片を有して指詰め防止変形可能な軟質材成形される中空状のエッジ部とを一体に備え、戸先側及び又は戸尻側のパネル端部に設けられるエッジ体を用いたドアの指詰め防止構造であって、前記エッジ部は、前記見込み面片を、その略中央縦方向に前記取付け基部と見込み面片間に所定の空域部を成形せしめて分離し、該見込み面片の分離端側から取付け基部へ延出されて垂下取着される支持片を一体成形することで、それぞれ対向離間する独立中空の内部側エッジ部と外部側エッジ部とに分割て、それぞれを前記支持片を介して空域部側に独立変形可能に構成し、前記空域部を、内部側エッジ部と外部側エッジ部の何れか一方が、前記見込み面片と支持片とが一体となって空域部側へ傾動変形した際に、当該変形を他方に伝達させない変形許容域に設定せしめ、前記エッジ体を、戸先側及び又は戸尻側のドアパネルと仕切りパネルのパネル端部にそれぞれ設け、対角対向するドア側エッジ体と仕切り側エッジ体間で、内部側エッジ部と外部側エッジ部同士の独立変形を組として、指詰めによる挟み込み変形負荷を分担すべく構成してあることを特徴とするものである。
本発明は、上記のように構成したことにより、見込み面幅内全域が軟質材等により指詰め防止変形可能に成形される中空状のエッジ部を備えたエッジ体でありながら、内部側エッジ部と外部側エッジ部は、それぞれ空域部を介して幅狭な独立した中空形状をもって縦列成形することができ、従来エッジの見込み面片の形状を踏襲しつつ、エッジ本来の機能や形状を損なうことなく各エッジ部全体の変形剛性を高めて成形することができるばかりか、空域部の存在により、見込み面片と支持片とが一体となった共同変形作用によって、各エッジ部の空域部側への湾曲や傾動を伴う独立変形が許容される変形許容域として、かつ、当該変形が相互に伝達することがない非伝達域として機能するので、指を挟むなどの局所変形に対しても各片が変形し易い好適な変形性を確保する形状設定とすることができるだけでなく深く指詰めしても、それぞれの内部側エッジ部と外部側エッジ部とが組となって、更なる倒れ込み変形を伴うことで指詰めによる負傷を回避することができる。殊に、かかるエッジ体構造を、ドアパネルと仕切りパネルのパネル端部に対向配設させ、対角対向するエッジ部同士を含めその独立変形を組として指詰め防止構造を構築することができ、さらに、仕切り側エッジ体に山形の目隠し突部が成形された外部側エッジ部を用いても、ドア側エッジ体の外部側エッジ部との間で指を挟むなどした際に、挟み込み負荷を空域部側と外部側に太鼓状に湾曲分散して局所変形することができ、指詰め防止機能を確実に発揮することができるだけでなく、外部側に緊急開戸する際に、対向する見込み面片同士の上下の線状面域による押圧接触が、空域部で一端解離され、一気開放を規制するクッション作用をもって、幅方向に連続する接触を回避して幅狭な接触面域として分断され、その接触抵抗を軽微なものとして山形の目隠し突部を乗り越えることができ、ドアの建付け隙間を幅狭に設定することができる。しかも、空域部を利用して、分離された見込み面片の離間幅がビス頭より幅狭であってもこれを通過させることができ、取付け基部を直接パネル端面にしっかりとビス固定することができ、ピボットヒンジの取付片を外部側から押し込みセットすることができる。
以下、本発明の実施の形態を好適な実施の形態として例示する指詰め防止用エッジ体を図面に基づいて詳細に説明する。
図1において、1はトイレブースであって、該トイレブース1は、ビル、集合住宅、公園等公共施設などの建物トイレスペース内に、その一角となる壁面コーナー部などに、仕切りパネル11とドアパネル12とを組とし、所定の単位トイレユニット(個室)数に区画して連設設置される。
仕切りパネル11は、ドア開口部を形成する側の端面部に仕切り側エッジ体3bを備え、笠木111、縦枠112、巾木113等の枠部材によって枠組みされ、縦枠112と、巾木113を介してそれぞれ躯体の壁面と床面にアンカー固定されて建付けられる。また、笠木111には、そのトイレ内部側に取り付けられて、トイレ外部側に延出してL字状に折曲形成された側面視略倒伏Z字状の開戸時用の戸当り部材114が設けられている。
ドアパネル12は、上下エッジ121と戸先側、戸尻側にそれぞれドア側エッジ体3aが設けられると共に、ドア開口部に中心吊りピボットヒンジ122を介して常時トイレ内部側に自開戸状態を維持するよう開閉可能に取り付けられ、ドアパネル12には、外部に手掛け123、内部にスライドラッチ錠124、図示しない開戸時用戸当りアームなどの所定の金物部材が取り付けられている。なお、これらトイレブース1の構成は概略公知である。
3はエッジ体であって、該エッジ体3は、図2に示すように、ドアパネル12と仕切りパネル11にそれぞれドア側エッジ体3aと仕切り側エッジ体3bとして設けられる。エッジ体3は、パネル端面を小口隠しするよう全体が平面視コ字状に硬質材で成形され、仕切りパネル11やドアパネル12のパネル端面に被嵌されるアルミ製(樹脂製であっても良い)取付け基部31と、該取付け基部31に一体に取り付けられて、取付け基部31から張出して所定形状の見込み面片321を有して変形可能にABS樹脂等の樹脂製軟質材にて成形される中空状のエッジ部32とが一体成型されて構成される。
取付け基部31の中央面には、その長手方向中心に刻設されたビス固定用のV溝311と、該V溝311を挟んでビス頭幅よりも僅かに広幅な間隔をもって対向する支持受けリブ312とを有して形成される。
エッジ部32は、取付け基部31から離間して所定のパネル幅面を形成する見込み面片321と、その両側にパネル角部となる取付け基部31の端面(見付け面)を覆う見付け面片322を有し、かつ、見込み面片321は、その略中央縦方向に取付け基部31と見込み面片321との間に所定の空域部323を成形せしめて分離し、その分離端側の裏面から各支持受けリブ312に垂下取着される支持片324を一体成形して、それぞれ対向離間する独立中空の内部側エッジ部32aと外部側エッジ部32bとに分割形成され、それぞれを独立変形可能に構成されている。つまり、空域部323は、内部側エッジ部32aと外部側エッジ部32bとの何れか一方が変形した際に、当該変形を他方に伝達させない非伝達域として、かつ、変形許容域として設定されている。
この様に構成すると、内・外部側エッジ部32a、32bを、それぞれ空域部323を介して幅狭な独立した中空形状をもって縦列成形することができるので、従来エッジの見込み面片の形状を踏襲しつつ、エッジ本来の保護機能や形状を損なうことなく内外エッジ部32a、32bを一対とした全体の変形剛性を高めることができるばかりか、空域部323の存在により、各エッジ部32a、32bの空域部323側への独立変形が許容され、当該変形が相互に伝達することがないため、指を挟むなどの局所変形に対しても変形し易い好適な変形性を確保することができる。
また、分離された内外見込み面片321の先端側は、その端面部が支持片324よりもV溝311側に、他の見込み面片321の肉厚よりも薄く延出形成され、その隙間からV溝311が臨めるよう空域部323を自由端片として覆い、かつ、対向端面部が変形可能となっており、ビス頭の通過を許容する幅狭な離間幅をもって分離成型されている。この様に構成すると、支持受けリブ312間にビス頭を当接させて取付け基部31をパネル端面にしっかりとビス固定することができ、ビス頭通過時に下方に変形した内外見込み面片321の端面部が、通過後に形状復帰して固定ビス頭を覆い隠してその存在を目立たせなくしているので、アルミ型材のようにエッジカバー(ビスカバー部材)が不要となる。
また、この分離隙間を利用して、指を挟む危険性の少ない側の仕切り側エッジ体3b(又は3a)の内部側(又は外部側)における見込み面片321の先端部に、戸先側、戸尻側の一カ所にのみ対向するドア側エッジ体3aの空域部323側に向けて隙間隠し用の目隠し片33を一体または別部材で突出形成することにより、トイレ内部の覗き防止を図ることができる。なお、目隠し片33の形状は任意であるが、ドアの開閉時に対向する見込み面片321に接触しないようにすることが好適である。
ドアパネル12に設けられるドア側エッジ体3aは、その見込み面片321が、取付け基部31の両端から見付け面片322を延出することなく直接的に円弧状に張出(凸状に湾曲)成形され、仕切りパネル11に設けられる仕切り側エッジ体3bは、その見込み面片321が、取付け基部31の両端から変形可能な見付け面片322を延出させて形成し、かつ、外部側の見込み面片321を、ドア側エッジ体3aの外部側見込み面片321の円弧面を覆い隠すよう凹状(ノ字状)の湾曲に突出せしめ、対向する隙間が屈曲隙間となるよう見付け面片322とによる山形の目隠し突部を成形している。
これによりエッジ体3を、戸先側及び又は戸尻側(本実施例では両側)のドアパネル12と仕切りパネル11のパネル端部にそれぞれ設けることにより、対向するドア側エッジ体3aと仕切り側エッジ体3bとの間において、変形を許容するが変形を伝達しない空域部323を介した内部側エッジ部32a同士、または、外部側エッジ部32b同士の独立変形を組として、或いは、対角となる内部側エッジ部32aと外部側エッジ部32b同士の独立変形を組として、指詰めによる挟み込み変形負荷を分担する指詰め防止構造が構成される。
次に、エッジ体3の他の実施例を図3〜5に基づいて説明する。ただし、前記実施形態と共通する構成については、詳細な説明を省略する。
図3は、戸先側に配設されるエッジ体の使用態様を示すものであり、同形状のエッジ体3が、ドアパネル12と仕切りパネル11にそれぞれドア側エッジ体3aと仕切り側エッジ体3bとして取り付けられている。このものはエッジ部32の見込み面片321が、取付け基部31の両端から外方に膨らみをもって小さく湾曲する見付け面片322を介して円弧状に張出(凸状に湾曲)成形されており、空域部323側における見込み面片321の何れか一方の先端部に、他方の先端部は空域部323側に延出させないで、空域部323の過半部強を覆うよう円弧状(し字状)に先端部を外方に突出させて延出させたドア隙間を塞ぐ目隠し片33が一体形成されている。そして、ドア側エッジ体3aと仕切り側エッジ体3bに対象に配置させることで、それぞれの目隠し片33の先端部同士が、ドアの閉戸時に非接触状態で重合状に対向離間して対面させることで、トイレ内部の覗きを防止する目隠し機能を発揮できるようになっている。
この様に見付け面片322を外方に湾曲形成すると取付け基部31の両角部から見込み面片321側に、直接的に円弧状に張出成形した前記実施例のものに比し、その内・外エッジ部32a、32bの中空形状を大きく形成でき、指詰めの際に取付け基部31の両角部に直接的に当接しないという形状的な安心感を与え、かつ弾力性のある好適な湾曲変形性を確保することができる。また、目隠し片33を形成することにより、トイレ内部の覗き防止が図られて円弧状に張出成形された見込み面片321を仕切り側とドア側パネル11、12の両者に用いることができる。
図4、5は、戸尻側に配設されるエッジ体の使用態様を示す実施例であり、図2に示す実施例と同様に異形状のエッジ体3が、ドアパネル12と仕切りパネル11にそれぞれドア側エッジ体3aと仕切り側エッジ体3bとして取り付けられている。特に、戸尻側に取り付けられる仕切り側エッジ体3bは、角部が円弧状に面取り(R処理)形成されており、使用時に形状的な安心感を与え、かつ弾力性のある好適な湾曲変形性を確保することができる。また、前記実施例のものに比し、空域部323の幅が広幅に設定されており、図5に示すように、L字状のピボットヒンジ122の取付片を、笠木111と巾木113を介して取り付けられた仕切り側エッジ体3bの取付け基部31の上下に取着する際に、空域部323側に延出する見込み面片321の対向先端部を内側に折り曲げ、支持片324を拡開状に変形させた状態に押し込んで、取り付けできるようになっており、空域部323をピボットヒンジ122のヒンジ取付域に兼用すると共に、取着時や制作時における切欠作業を不要なものとしている。
次に、この様に構成されたエッジ体3が取り付けられたドア側エッジ体3aと仕切り側エッジ体3bの指詰め防止の作用を、図6、7に基づいて説明する。
図6に示すように、ドアパネル12を閉戸した際に、トイレ内部に居る者が誤って戸先側で指先を挟んでしまった場合において、対角対向するドア側エッジ体3aの外部側エッジ部32bの見込み面片321、支持片324と、仕切り側エッジ体3bの内部側エッジ部32aの見込み面片321、見付け面片322、支持片324を組として、それぞれが空域部323側に一体となった湾曲や傾動を伴いつつ共同して独立変形するので、指を挟むなどの局所変形に対しても各片が変形し易い好適な変形性を確保することができ、挟み込み負荷を両者間で分担して分散することができる。また、ドア側エッジ体3aの外部側エッジ部32bの変形可能な見付け面片322が存在しなくとも、対向する取付け基部31相互の間隔が、仕切り側エッジ体3bの内部側エッジ部32aの変形可能な見付け面片322によって安全な対向間隔として確保されているので、さらにドアパネル12が閉戸して深く指詰めしても、それぞれの内部側エッジ部32aと外部側エッジ部32bとが組となって、更なる倒れ込み変形を伴うことで指詰めによる負傷を回避することができる。
また、図7(B)に示すように、ドアパネル12を閉戸した際に、トイレ外部に居る者が誤って戸尻側で指先を挟んでしまった場合においては、対角対向するドア側エッジ体3aの内部側エッジ部32aでは、見込み面片321が、支持片324と共に空域部323側に傾動しつつ取付け基部31側に湾曲状に変形し、仕切り側エッジ体3bの外部側エッジ部32bでは、見込み面片321が外方に湾曲し、見付け面片322が取付け基部31側に湾曲して、支持片324と共に傾動変形する。
つまり、エッジ部32a、32bの見込み面片321、見付け面片322、支持片324の各片が、ドアパネルの閉戸方向と指詰め方向への挟み込み負荷に応じた傾動を伴う湾曲変形が成され、ある程度剛性を持たせて成形したものであっても局所変形に対する好適な変形性を確保することができ、対角対向するドア側エッジ体3aの内部側エッジ部32aと仕切り側エッジ体3bの外部側エッジ部32bを組として、両者の共同挟み込み変形作用により、それぞれが空域部323側に一体となった傾動と湾曲を伴って独立変形するので、挟み込み押圧負荷を両者間で押圧分担して分散することができ、指詰めによる負傷を回避することができる。
また、戸当り部材114、および手掛け123と内部にスライドラッチ錠124に公知技術である市販の緊急解錠機能を備えたものを用いる際に、従来の金属等の硬質エッジ体を用いる場合において、緊急開戸時にドア側エッジ体が仕切り側エッジ体の山形の目隠し突部に当接しないように、ドア側と仕切り側の建付け隙間を広幅に設定してする必要があるが、本発明におけるエッジ体3を用いた場合には、このドア建付け隙間を幅狭にしてもドアパネル12を常時非開戸側となる外部側に緊急開戸(開放)可能に構成することができる。
なお、この非常開放用戸当り部材やスライドラッチ錠は、何らかの理由で内側からの解錠ができない緊急時において、ドライバー等により緊急解錠杆を回転操作するなどして外側からでも解錠することができるようになっている。
すなわち、緊急解錠が行われドアパネル12を常時非開戸側となる外部側に緊急開戸した際に、図8に示すように、戸先側において、ドア側エッジ体3aの外部側エッジ部32b(見込み面片321)が、仕切り側エッジ体3bの外部側エッジ部32bの見込み面片321(目隠し突部)に当接して押圧接触し、その押圧負荷に抗して空域部323側に傾動変形しつつこれを乗り超える。その際、対向する外部側エッジ部32b同士の接触負荷は、見込み面片321の凹凸湾曲面同士の上下域全体の対面接触となるが、その押圧接触による負荷抵抗も湾曲面に沿った僅かな面域範囲におけるスライド接触によるものとなって、少ない負荷によりスムーズな乗り超えが行われると共に、目隠し突部の先端が空域部323内に入り込むことで、その押圧接触が空域部323で一端解離された状態で、その後内部側エッジ部32aに当接するため、ドアパネル12を一旦停止するようなクッション作用をもって、一気に開放されてしまうことにより、内部に居る者が外方へ倒れ込むなどの不測事態誘発の危険性を回避し、対角対向するドア側と仕切り側の見込み面片321同士の変形負荷に抗したドアパネル12の開放に移行することができる。
その際、目隠し突部の先端となる仕切り側の見込み面片321に対して、ドア側のエッジ部32aの空域部323側が当接するが、その見込み面片321の空域部323に延出した先端部分が支持片324側に湾曲して案内片として作用し、かつ、目隠し突部となる見込み面片321の登り勾配による案内作用、つまりこの両者間における共同案内作用により、上下域全体の線状面域接触でありながら、ドア側の内部側エッジ部32aでは、見込み面片321が空域部323側に傾動しつつ、支持片324がその中空内側に湾曲状に変形される一方、仕切り側の外部側エッジ部32bでは、外部側エッジ部32b全体が外部側に傾動しつつ、見付け面片322が外部側に屈曲状に変形され、この両者間における押圧負荷に抗した個別の共同変形により、その見込み面片321幅内における接触面域を分散して少なくし負荷抵抗の軽減が図られ、ドア側の内部側エッジ部32aを、目隠し突部の先端が、その支持片324上となる位置にまでスムーズに案内移行してこれを乗り超えることができる。
この様に、ドア側エッジ体3aと仕切り側エッジ体3bを戸先側に対向配設すると、内部側に開戸可能なドアパネル12が開戸不能となる不測の状態時において、対向する見込み面片321同士が、上下域全体となる線状面域の押圧接触による抵抗負荷に抗して外部側に緊急開戸されるものでありながら、ドアパネル12を、両者間の接触面域がドア側見込み面片321に対し、連続接触による広幅なものとならず幅狭な接触面域として分断され、各エッジ部32a、32b全体の変形剛性が確保されたものであってもその接触抵抗を軽微なものとすることができ、各個別の共同案内作用により、ドア側エッジ体3aの内外の各エッジ部32a、32bと仕切り側のエッジ部32bとのそれぞれが個別に共同傾動変形しつつ、常時は非開戸側となる外部側に目隠し突部を乗り超えて緊急開戸可能とすることができる。
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、パネル端面に被嵌される硬質の取付け基部31と、該取付け基部31から張出して見込み面幅内全域に所定形状の見込み面片321を有して指詰め防止変形可能な軟質材成形される中空状のエッジ部32とを一体に備え、戸先側及び又は戸尻側のドアパネル12及び又は仕切りパネル11のパネル端部に設けられる指詰め防止用のエッジ体3であって、エッジ部32は、見込み面片321を、その略中央縦方向に取付け基部31と見込み面片321との間に所定の空域部323を成形せしめて分離し、該見込み面片321の分離端側から取付け基部31へ延出されて垂下取着される支持片324を一体成形することで、それぞれ対向離間する独立中空状の内部側エッジ部32aと外部側エッジ部32bとに分割して、それぞれを支持片324を介して独立変形可能に構成し、空域部323を、内部側エッジ部32aと外部側エッジ部32bの何れか一方が、見込み面片321と支持片324とが一体となって空域部323側に傾動変形した際に、当該変形を他方に伝達させない変形許容域に設定せしめて構成されている。
したがって、見込み面幅内全域が軟質材等により指詰め防止変形可能に成形される中空状のエッジ部32を備えたエッジ体3でありながら、内部側エッジ部32aと外部側エッジ部32b部は、それぞれ空域部323を介して幅狭な独立した中空形状をもって縦列成形することができ、従来エッジの見込み面片の形状を踏襲しつつ、エッジ本来の機能や形状を損なうことなく各エッジ部32a、32b全体の変形剛性を高めて成形することができるばかりか、空域部323の存在により、見込み面片321と支持片324とが一体となった共同変形作用によって、各エッジ部32a、32bの空域部323側への湾曲や傾動を伴う独立変形が許容される変形許容域として、かつ、当該変形が相互に伝達することがない非伝達域として機能するので、指を挟むなどの局所変形に対しても各片が変形し易い好適な変形性を確保する形状設定とすることができるだけでなく深く指詰めしても、それぞれの内部側エッジ部32aと外部側エッジ部32bとが組となって、更なる空域部323側への倒れ込み変形を伴うことで指詰めによる負傷を回避することができる。殊に、かかるエッジ体3の構造を、ドアパネル12と仕切りパネル11のパネル端部に対向配設させ、対角対向するエッジ部32aと32b同士を含めその独立変形を組として指詰め防止構造を構築することができ、さらに、仕切り側エッジ体3bに山形の目隠し突部が突出成形された外部側エッジ部32bを用いても、ドア側エッジ体3aの外部側エッジ部32bとの間で指を挟むなどした際に、挟み込み負荷を空域部323側と外部側に太鼓状に湾曲分散して局所変形することができ、指詰め防止機能を確実に発揮することができるだけでなく、外部側に緊急開戸する際に、対向する見込み面片321同士の上下の線状面域による押圧接触が、空域部323で一端解離され、一気開放を規制するクッション作用をもって、幅方向に連続する接触を回避して幅狭な接触面域として分断され、その接触抵抗を軽微なものとすることができる。その結果、従来のアルミ型材などの硬質材で成型していた中空状のエッジ体のエッジ機能を損なうことがなく、戸先側は勿論、戸尻側においても、ドアパネル12と仕切りパネル11の両端面部に対向配設して採用することができ、しかも、空域部323を利用して、分離された見込み面片321の離間幅がビス頭より幅狭であってもこれを通過させることができ、取付け基部31を直接パネル端面にしっかりとビス固定することができ、ピボットヒンジ122の取付片を外部側から押し込みセットすることができる。
また、エッジ体3を、戸先側及び又は戸尻側のドアパネル12と仕切りパネル11のパネル端部にそれぞれ設けて、対向するドア側エッジ体3aと仕切り側エッジ体3b間で、内部側エッジ部32a同士、外部側エッジ部32b同士、または、対角対向する内部側エッジ部32aと外部側エッジ部32b同士の独立変形を組として、指詰めによる挟み込み変形負荷を分担するよう構成してあるので、ドアパネル12を閉戸した際に、戸先側や戸尻側において、トイレ外部に居る者やトイレ内部に居る者が誤って指先を挟んでしまった場合に、対向する内部側エッジ部32a同士、または外部側エッジ部32b同士が、或いは対角対向するエッジ部32aと32b同士が組となり、当該組となるもの同士の見込み面片321、見付け面片322、支持片324のそれぞれが、空域部323側(或いは外部側)に一体となった傾動や湾曲を伴って共同して独立変形し、当該変形の他方への伝達が防止され、指を挟むなどの局所変形に対しても挟み込み負荷を両者間で分担して分散することができので、各片の肉厚を異なるものとするなどの形状設定が行え、エッジ部32a、32bを好適な変形性を考慮して成形することができ、指詰めによる負傷を回避することができるドアの指詰め防止構造を構築することができる。
また、本発明におけるエッジ体3が常時非開戸側となる外部側に緊急開戸(開放)可能なドアパネル12の戸先側に、ドア側エッジ体3aと仕切り側エッジ体3bと組として設けられた場合には、ドアパネル12の外部側への緊急開戸時に、ドア側エッジ体3aの見込み面片321を、仕切り側エッジ体3bの外部側エッジ部32bの見込み面片321(目隠し突部)に対して、その押圧接触が空域部323で一端解離され、ドア側の内外エッジ部32a、32bのそれぞれに個別に押圧接触することで、ドアの建付け隙間を幅狭に設定しても、対向するエッジ部同士(3bの32bと3aの32a、32b)の押圧負荷に抗して共同変形しつつ前記目隠し突部を乗り超えるよう構成されている。
この様に構成すると、対向する見込み面片321同士が、上下域全体となる線状面域の押圧接触による抵抗負荷に抗して外部側に緊急開戸されるものでありながら、ドアパネル12を、両者間の接触面域がドア側見込み面片321に対し、連続接触による広幅なものとならず幅狭な接触面域として分断され、各エッジ部32a、32b全体の変形剛性が確保されたものであってもその接触抵抗を軽微なものとでき、各個別の湾曲対向による共同案内作用により、ドア側エッジ体3aの内外の各エッジ部32a、32bと仕切り側のエッジ部32bとのそれぞれが個別に共同傾動変形しつつ、非常時は非開戸側となる外部側に目隠し突部を乗り超えて緊急開戸可能とすることができるだけでなく、押圧接触が空域部323で一端解離され、非常開戸を一旦停止するようなクッション作用をもって、一気に開放されてしまうことにより、内部に居る者が外方へ倒れ込むなどの不測事態誘発の危険性を回避することができる。
また、内部側と外部側見込み面片321は、それぞれ空域部323側の先端部同士を細幅間隔をもって対向離間せしめることで、空域部323を当該先端部同士で覆うよう成形されているので、空域部323を自由端片として覆い、ビス頭通過時に下方に変形した内外見込み面片321の端面部が、通過後に形状復帰して固定ビス頭を覆い隠してその存在を目立たせなくしているので、アルミ型材のようにエッジカバー(ビスカバー部材)が不要となるだけでなく、指を挟むなどした際に、見込み面片321の先端部が空域部323の内部側に入り込む(又は外方に持ち上がる)ように変形するので、空域部323側の先端部が支持片324と直交するL字状の角部とならず、指を傷つける心配がない。
また、内部側と外部側エッジ部32a、32bは、それぞれの見込み面片321の裏面側に取付け基部31へ延出する支持片324を一体成形して、中空状に成形されているので、見付け面片322との共同変形作用により、指を挟むなどの局所変形に対しても変形し易い好適な変形性とエッジとしての剛性を確保することができる。
また、内部側と外部側見込み面片321の空域部323側の何れか一方の先端部には、空域部323を覆うよう、かつ、ドア側エッジ体3aと仕切り側エッジ体3bとの隙間を塞ぐよう、対向する空域部323側に延出成形された目隠し片33が設けられているので、ドア側と仕切り側にそれぞれ対象に配置させて、目隠し片33の先端部同士を、ドアの閉戸時に非接触状態で重合状に対向離間対面させ、かつ、非接触状態のまま開戸することことができ、トイレ内部の覗き防止を図ることができるだけでなく、エッジ部32の見付け面片322が凸状湾曲面に膨らみ成形された同形状のものを戸先側に用いることができる。しかも、指を挟むなどした際に、ドア側のエッジ部32bと仕切り側のエッジ部32aとが対角対向した状態から、見込み面片321の先端部同士間により指挟みが行われ、空域部323の内部側に入り込むよう独立変形するので、空域部323側の他方の先端部が支持片324と直交するL字状の角部に形成しても、指を傷つける心配がない。さらに、ドアパネル12が緊急開戸(開放)可能である場合には、図8に示す実施例の仕切りパネル11に採用されたもののように、外部側エッジ部32bに山形の目隠し突部が成形されたものを用いる必要がなく、傾斜状に対向離間対面する目隠し片33同士が接触するだけなので、乗り越え抵抗がなくスムーズな緊急開戸操作を行うことができる。
また、戸尻側の仕切りパネル11に設けられるエッジ体は、空域部323を、ピボットヒンジ122の取付片が装着可能な幅に設定してヒンジ取付域に兼用せしめると共に、内部側と外部側見込み面片321のそれぞれの先端部を空域部323側に対向離間させて延出せしめ、空域部を当該先端部同士で覆うよう成形し、ピボットヒンジ122の取付片を、空域部323外側から押し込んで、当該先端部同士を内側に折り曲げ変形させて取付け基部31に装着可能に構成してある。
このため、L字状のピボットヒンジ122の取付片を、上下端が笠木111に巾木113を介して下端が床面に当接されて取り付けられていても、外側から空域部323内に押し込み操作するだけで、仕切り側エッジ体3bの取付け基部31の上下に配置してネジ固定作業が行うことができ、取着時や制作時における切欠作業を不要なものとし、取り付け作業を容易に行えるばかりか、取り付け後におけるヒンジ取付け面域の仕切り側のエッジ部32aと32bの中空が確保され、指詰め防止機能を何ら損なうことがない。
トイレブースの全体正面図である。 本発明の実施形態に係る指詰め防止用エッジ体をドアパネルと仕切りパネルの端部に取り付けした状態を示す閉戸時の要部横断面図である。 戸先側に配設されるエッジ体の他の実施例を示す閉戸状態平断面図である。 戸尻側に配設されるエッジ体の他の実施例を示す閉戸状態平断面図である。 戸尻側に配設されるエッジ体の他の実施例におけるヒンジの取り付け状態を示す平断面図である。 トイレ内から戸先側で指詰めした状態を示すエッジ体の作用説明図である。 (A)は開戸状態の戸尻側を示す平面図、(B)はトイレ外から戸尻側で指詰めした状態を示すエッジ体の作用説明図である。 ドアを閉戸側に緊急開放した状態を示すエッジ体の作用説明図である。
1 トイレブース
11 仕切りパネル
111 笠木
112 縦枠
113 巾木
114 戸当り部材
12 ドアパネル
121 上下エッジ
122 ピボットヒンジ
123 手掛け
124 スライドラッチ錠
3 エッジ体
3a ドア側エッジ体
3b 仕切り側エッジ体
31 取付け基部
311 V溝
312 支持受けリブ
32 エッジ部
32a 内部側エッジ部
32b 外部側エッジ部
321 見込み面片
322 見付け面片
323 空域部
324 支持片
33 目隠し片

Claims (7)

  1. パネル端面に被嵌される硬質の取付け基部と、該取付け基部から張出して見込み面幅内全域に所定形状の見込み面片を有して指詰め防止変形可能な軟質材成形される中空状のエッジ部とを一体に備え、戸先側及び又は戸尻側のドアパネル及び又は仕切りパネルのパネル端部に設けられる指詰め防止用のエッジ体であって、
    前記エッジ部は、前記見込み面片を、その略中央縦方向に前記取付け基部と見込み面片間に所定の空域部を成形せしめて分離し、該見込み面片の分離端側から取付け基部へ延出されて垂下取着される支持片を一体成形することで、それぞれ対向離間する独立中空状の内部側エッジ部と外部側エッジ部とに分割て、それぞれを前記支持片を介して空域部側に独立変形可能に構成し、
    前記空域部を、内部側エッジ部と外部側エッジ部の何れか一方が、前記見込み面片と支持片とが一体となって空域部側へ傾動変形した際に、当該変形を他方に伝達させない変形許容域に設定せしめてあることを特徴とする指詰め防止用エッジ体。
  2. 請求項1において、前記エッジ体を、戸先側及び又は戸尻側のドアパネルと仕切りパネルのパネル端部にそれぞれ設けて、対向するドア側エッジ体と仕切り側エッジ体間で、内部側エッジ部同士、外部側エッジ部同士、または、対角対向する内部側エッジ部と外部側エッジ部同士の独立変形を組として、指詰めによる挟み込み変形負荷を分担可能に構成してあることを特徴とする指詰め防止用エッジ体。
  3. パネル端面に被嵌される硬質の取付け基部と、該取付け基部から張出して見込み面幅内全域に所定形状の見込み面片を有して指詰め防止変形可能な軟質材成形される中空状のエッジ部とを一体に備え、戸先側及び又は戸尻側のパネル端部に設けられるエッジ体を用いたドアの指詰め防止構造であって、
    前記エッジ部は、前記見込み面片を、その略中央縦方向に前記取付け基部と見込み面片間に所定の空域部を成形せしめて分離し、該見込み面片の分離端側から取付け基部へ延出されて垂下取着される支持片を一体成形することで、それぞれ対向離間する独立中空の内部側エッジ部と外部側エッジ部とに分割て、それぞれを前記支持片を介して空域部側に独立変形可能に構成し、
    前記空域部を、内部側エッジ部と外部側エッジ部の何れか一方が、前記見込み面片と支持片とが一体となって空域部側へ傾動変形した際に、当該変形を他方に伝達させない変形許容域に設定せしめ、
    前記エッジ体を、戸先側及び又は戸尻側のドアパネルと仕切りパネルのパネル端部にそれぞれ設け、対角対向するドア側エッジ体と仕切り側エッジ体間で、内部側エッジ部と外部側エッジ部同士の独立変形を組として、指詰めによる挟み込み変形負荷を分担すべく構成してあることを特徴とするドアの指詰め防止構造。
  4. 請求項3において、前記ドアパネルが、常時は内部側に開戸可能で、非常時に開戸不能となる不測の状態において、緊急解錠可能な機能を備えた戸当りやスライドラッチ錠などの部材によって、非開戸側となる外部側に緊急開戸可能に構成されたものにおいて、
    前記ドアパネルに設けられるドア側エッジ体は、その見込み面片が円弧状に張出成形され、
    前記仕切りパネルに設けられる仕切り側エッジ体は、その見込み面片が、前記内部側と外部側に成形された見付け面片を介して成形され、かつ、外部側見込み面片を、前記ドア側エッジ体の外部側見込み面片の円弧面を覆い隠すよう湾曲せしめて目隠し突部に成形し、
    前記ドア側エッジ体と仕切り側エッジ体を戸先側に対向配設せしめ、
    前記ドアパネルの外部側への緊急開戸時に、ドア側エッジ体の見込み面片を、前記目隠し突部に対して、その押圧接触が前記空域部で一端解離され、ドア側の内外エッジ部のそれぞれに個別に押圧接触することで、対向するエッジ部同士の押圧負荷に抗して共同変形しつつ前記目隠し突部を乗り超えるよう構成したことを特徴とするドアの指詰め防止構造。
  5. 請求項3または4において、前記内部側と外部側見込み面片は、それぞれ空域部側の先端部同士を細幅間隔をもって対向離間せしめることで、前記空域部を当該先端部同士で覆うよう成形されていることを特徴とするドアの指詰め防止構造。
  6. 請求項3乃至の何れかにおいて、前記内部側と外部側見込み面片の空域部側の何れか一方の先端部には、空域部を覆うよう、かつ、ドア側エッジ体と仕切り側エッジ体との隙間を塞ぐよう、対向する空域部側に延出成形された目隠し片が設けられていることを特徴とするドアの指詰め防止構造。
  7. 請求項3乃至の何れかにおいて、前記戸尻側の仕切りパネルに設けられるエッジ体は、前記空域部を、ピボットヒンジの取付片が装着可能な幅に設定してヒンジ取付域に兼用せしめると共に、前記内部側と外部側見込み面片のそれぞれの先端部を前記空域部側に対向離間させて延出せしめ、前記空域部を当該先端部同士で覆うよう成形し、ピボットヒンジの取付片を、空域部外側から押し込んで、当該先端部同士を内側に折り曲げ変形させて前記取付け基部に装着可能に構成してあることを特徴とするドアの指詰め防止構造。
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