JP5953982B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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本発明は車両用灯具に係り、特に、光軸調整装置を備えて構成される車両用灯具に関する。
この種の車両用灯具は、ランプハウジングと前面レンズで構成される灯室内に、少なくとも光源とリフレクタで構成されるランプが配置され、該ランプは光軸調整装置を介してランプハウジングに取り付けられるようになっている。
光軸調整装置は、たとえば、玉継手機構と、該玉継手機構とほぼ水平方向に並設された回転調整軸機構(便宜上、第1回転調整軸機構と称す)と、該玉継手機構とほぼ垂直方向に並設された回転調整軸機構(便宜上、第2回転調整軸機構と称す)とで構成されている。
この場合、正面視した光源は、玉継手機構、第1回転調整軸機構、および第2回転調整軸機構の配置箇所を結んで形成される三角形の斜辺上あるいはその内側に位置づけられるようになっている。
第1回転調整軸機構の回転軸を回転させることにより、この部分においてランプハウジングに対するランプの距離が変化し該ランプが前記玉継手機構を通る垂直軸の周りに傾動するようになり、第2回転調整軸機構の回転軸を回転させることにより、この部分においてランプハウジングに対するランプの距離が変化し該ランプが前記玉継手機構を通る水平軸の周りに傾動するようになる。
これにより、ランプの光軸をランプハウジングに対して所定の方向に設定させることができるようになる。
また、このように構成される車両用灯具は、ランプハウジングの前記光源と対向する箇所に該ランプハウジングの表面から外方へ突出した形状のバックカバーが着脱自在に取付けられている。光源が寿命によって取り換えが必要な際には、該バックカバーをランプハウジングから離脱させ、該光源の取り換えがなされた後には、該バックカバーを再びランプハウジングに装着させるようになっている。
なお、本発明と関連する技術しては、たとえば下記特許文献1に開示されたものが挙げられる。特許文献1には、ランプハウジングに取り付けられる回転調整軸機構の上方に、該ランプハウジングと一体にひさし状の膨出部を構成することによって、回転調整軸機構を外的障害から保護するとともに、該膨出部の上面に、上方から挿入される回転治具(ドライバー)をその先端が該回転調整軸機構に嵌挿されるように導く回転治具挿入ガイドを形成した技術が開示されている。
特開平07-296606号公報
しかし、特許文献1に示す構成において、回転調整軸機構を調整するための回転治具を、該回転調整軸機構の上方に形成されるランプハウジングの膨出部を回避するようにして、他の方向(斜め方向)から前記回転治具を差し込むことにおいて都合のいい場合がある。
たとえば、車両用灯具が上下にスラントしている場合、すなわち、車両用灯具の前面レンズ等が、下側から上側に回り込んだ形状となっている場合、車両用灯具の構成上、光軸調整装置の上部に形成されるランプハウジングの膨出部が大きく外方に張り出すようになってしまう。
このため、車両用灯具の上方から回転治具によって直接に該光軸調整装置の回転調整軸機構の調整を行うことが困難となるとともに、車体との間の奥まった部分に該回転調整軸機構があるため目視できず、特許文献1に示すような構成とすることができないという不都合がある。
このため、上述のようにランプハウジングの膨出部を回避し斜め方向から回転治具の差し込みを行う場合、該回転治具の先端を前記回転調整軸機構に嵌挿させるまでの距離が長くなってしまうことが否めず、前記回転治具の先端を前記回転調整軸機構に嵌挿させ難くなるという不都合を有する。
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、回転治具を用いて光軸調整装置の回転調整軸機構を調整する場合、該回転治具の上方からの差し込みを回避し、斜め方向から差し込むようにしても、該回転治具をその先端が該回転調整軸機構に正確に嵌挿し得るように導くことのできる車両用灯具を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明は、回転治具の斜め方向からの差し込みにおいて、その通過点にあるバックカバーの頂部に凹陥溝を形成し、該回転治具の先端が、回転調整軸機構に嵌挿されるように、前記回転治具の挿入方向を前記凹陥部によって導けるように構成したものである。
このように構成した車両用灯具によれば、回転治具の差し込み方向において、回転治具をバックカバーの頂部に形成した凹陥溝に当接させながら該回転治具を挿入させることによって、該回転治具の先端が回転調整軸機構に正確に嵌挿されるようにできる。
このため、回転治具を斜め方向から差し込むようにしても、該回転治具をその先端が該回転調整軸機構に正確に嵌挿し得るように導くことができるようになる。
本発明は、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の車両用灯具は、ランプハウジングと前面レンズで構成される灯室内に、少なくとも光源とリフレクタで構成されるランプが配置され、前記ランプは少なくとも回転調整軸機構を備えて構成される光軸調整装置を介して前記ランプハウジングに取り付けられているとともに、前記ランプハウジングの前記光源と対向する箇所に前記ランプハウジングの表面から外方へ突出した形状のバックカバーが着脱自在に取り付けられている車両用灯具であって、前記回転調整軸機構は回転治具の先端が嵌挿され該回転治具の回転操作によって光軸調整されるとともに、前記回転調整軸機構と前記回転治具の差し込み側との間に前記バックカバーが配置されている場合において、前記バックカバーの頂部に、前記差し込み方向から挿入した前記回転治具の先端が前記回転調整軸機構に嵌挿されるようにガイドする凹陥溝が形成されていることを特徴とする。
(2)本発明の車両用灯具は、(1)の構成において、前記バックカバーは、前記凹陥溝内に前記回転治具が挿通できる高さに形成されていることを特徴とする。
(3)本発明の車両用灯具は、(1)の構成において、前記回転治具の先端の前記回転調整軸機構への嵌挿は、直交変換ギャ機構を介してなされることを特徴とする。
(4)本発明の車両用灯具は、(3)の構成において、前記回転調整軸機構はクラウン歯車が取り付けられた回転軸を備えるとともに、前記回転治具は先端に前記クラウン歯車に噛合し得る噛合歯を備え、前記直交変換ギャ機構は、前記クラウン歯車と前記噛合歯によって構成されることを特徴とする。
(5)本発明の車両用灯具は、(1)の構成において、前記車両用灯具は、車両に取り付ける場合において、該車両の右側に取り付けられる灯具と左側に取り付けられる灯具を兼用できるように構成され、前記バックカバーの頂部に形成される凹陥溝は、前記車両用灯具が車両の右側および左側のそれぞれに取り付けられた場合に対応できるように、2個形成されていることを特徴とする。
このように構成した車両用灯具によれば、回転治具を用いて光軸調整装置の回転調整軸機構を調整する場合、該回転治具の上方からの差し込みを回避し、斜め方向から差し込むようにしても、該回転治具をその先端が該回転調整軸機構に正確に嵌挿し得るように導くことができるようになる。
(a)は本発明の車両用灯具の背面図、(b)は車両用灯具の背面に取り付けられるバックカバーを示した斜視図である。 本発明の車両用灯具の断面図で、図1のII−II線における断面図である。 本発明の車両用灯具を前方から観た図で、バックカバーと光軸調整装置との位置関係を示した図である。 本発明の車両用灯具の断面図で、図1のVI−VI線における断面図である。 本発明の車両用灯具の断面図で、図1のV−V線における断面図である。 本発明の車両用灯具回転調整軸機構のクラウン歯車と回転治具の先端の噛合歯との噛合状態を示した斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(実施形態1)
図2は、本発明の車両用灯具の実施態様1の概略を示す断面図である。図2は、たとえば前照灯(ヘッドランプ)からなる車両用灯具10を示している。なお、図2は、後述する図1(a)のII−II線における断面図となっている。図1(a)は車両用灯具10の背面図である。
図2において、車両用灯具10は、その灯室11を前面レンズ12とランプハウジング13によって画成するようになっている。前面レンズ12は車両の前方側(図面左側)に配置され、ランプハウジング13は車両の後方側(図面右側)に配置されるようになっている。
なお、図2に示す車両用灯具10は上下にスラントした形状、すなわち、前面レンズ12が下側から上側に回り込んだ形状で構成されている。
ランプハウジング13は車両の前方および上方部に開口14を有し、その開口縁において前面レンズ12の周縁部12Aを挿入させる溝部15が形成されている。ランプハウジング13の開口縁の溝部15にはシール材16が塗布され、このシール材16によって前面レンズ12の周縁部12Aを固着させるとともに水分の侵入を防止する密封性を確保できるようになっている。
車両用灯具10の灯室11内にはランプ20が配設されている。このランプ20は、大略、光源21とリフレクタ22によって構成されている。
リフレクタ22は、内側にたとえば回転放物面等からなる反射面22Aを備えて構成され、その開口部22Bは前面レンズ12側に向けて配置されている。光源21は、たとえば高輝度放電灯(HID)等から構成され、リフレクタ22に取り付けられるソケット24に装着されることにより、該リフレクタ22内に配置されている。ソケット24は、リフレクタ22の後部に形成された孔部22Cに着脱自在に取付けられ、該ソケット24に装着される光源21は、その発光部がリフレクタ22の焦点に一致づけられるように配置されている。なお、光源21はソケット24に取り付けられるハーネス(図示せず)を介して電源が供給されるようになっている。
ランプ20は、そのリフレクタ22が後述する光軸調整装置(図4、図5にて符号30で示す)を介してランプハウジング13に取り付けられることによって、灯室11内の定位置に配置されるようになっている。
また、ランプハウジング13の光源21(あるいはソケット24)と対向する箇所に、前記ランプハウジング13の表面から外方へ突出した形状のバックカバー25が取り付けられている。このバックカバー25は、図中点線で示すように、ランプハウシング13に対して着脱自在に取り外せるようになっている。これにより、光源21を装着するソケット24を露出させることができ、バックカバー25の取り外しによってランプハウジング13に形成される開口を通して、光源21(ソケット24)の交換ができるようになっている。
バックカバー25の頂面(頂部)には、その径方向に沿って少なくとも一つの凹陥溝57Aが形成されている。これについては、後に詳述する。
なお、図2から明らかとなるように、車両用灯具10は、上述したようにスラントした形状となっている関係から、バックカバー25の上方のランプハウジング13は前面レンズ12とともに、外側に比較的大きく突出する膨出部60が形成されている。
図3は、車両用灯具10を前面レンズ12の側から観た模式図である。リフレクタ22とランプハウジング13の間には、光軸調整装置30が取り付けられ、この光軸調整装置30は、玉継手機構30Aと、該玉継手機構30Aと水平方向に並設された第1回転調整軸機構30Bと、該玉継手機構30Aと垂直方向に並設された第2回転調整軸機構30Cとで構成されている。
この場合、正面視した光源21は、玉継手機構30A、第1回転調整軸機構30B、および第2回転調整軸機構30Cの配置箇所を結んで形成される三角形の斜辺上あるいはその内側に位置づけられるようになっている。
後述の説明で明らかになるように、第1回転調整軸機構30Bの回転軸(図5において符号45’で示す)を回転させることにより、この部分においてランプハウジング13に対するランプ20の距離が変化し該ランプ20が玉継手機構30Aを通る垂直軸の周りに傾動するようになる。また、第2回転調整軸機構30Cの回転軸(図4において符号45で示す)を回転させることにより、この部分においてランプハウジング13に対するランプ20の距離が変化し該ランプ20が玉継手機構30Aを通る水平軸の周りに傾動するようになる。
これにより、ランプ20の光軸をランプハウジング13に対して所定の方向に設定させることができるようになる。
図4は、車両用灯具10の玉継手機構30Aおよび第2回転調整軸機構30Cを示す断面図である。なお、図4は、図1(a)のIV−IV線における断面図となっている。
図4において、リフレクタ22とランプハウジング13の間には玉継手機構30Aが形成されている。この玉継手機構30Aは、リフレクタ22に備えられる台部40に取付けられた球体部41と、ランプハウジング13に備えられる台部42に形成された球体受部43によって構成されている。球体部41は、台部40に水平に取付けた軸体41Aと該軸体41Aの先端に形成された球体41Bによって構成され、球体受部43は、球体部41の球体41Bの大部分を内包する凹陥部によって形成されている。これにより、リフレクタ22は、ランプハウジング13に対して玉継手機構30Aを中心に一定範囲の角度で回動し得るようになっている。
また、図4において、リフレクタ22とランプハウジング13の間には第2回転調整軸機構30Cが形成されている。この第2回転調整軸機構30Cは、ランプハウジング13に水平に軸支される回転軸45と、リフレクタ22に備えられる台部46内に配置され前記回転軸45の先端部が螺合される螺合部47とから構成されている。回転軸45は、それに取り付けられたワッシャ48がランプハウジング13の外方の表面において該回転軸45の周囲に形成された囲い体49に係止されることによって、軸方向の移動が規制された状態でランプハウジング13に軸支されている。また、回転軸45には、たとえばワッシャ48の近傍においてクラウン歯車50が取り付けられている。このクラウン歯車50は、後に詳述する回転治具(ドライバー:図1において符号55で示す)の先端に形成された噛合歯(図6において符号55Aで示す)と噛合され、回転治具55の回転によって回転軸45を回転させることができるようになっている。このため、前記囲い体49には、回転治具の先端が挿入できる開口部52が形成されている。台部46に配置される螺合部47は、前記台部46に回転可能に支持されたほぼ球体をなし、この球体の中心を通過するようにして前記回転軸45の先端部が螺合されるように構成されている。
これにより、回転軸45が回転することによって、螺合部47が該回転軸45の軸上に移動され、これにともない、リフレクタ22も第2回転調整軸機構30Cが取り付けられた箇所において同方向に移動させることができる。この場合、ランプ20は玉継手機構30Aを通る水平軸の周りに傾動するようになる。
なお、図2から明らかとなるように、車両用灯具10は、上述したようにスラントした形状となっている関係から、第2回転調整軸機構30Cの上方のランプハウジング13は前面レンズ12とともに、外側に比較的大きく突出する膨出部60が形成されている。
図5は、車両用灯具10の第1回転調整軸機構30Bを示す断面図である。なお、図5は、図1(a)のV−V線における断面図となっている。
第1回転調整軸機構30Bは、たとえば第2回転調整軸機構30Cとほぼ同様の構成となっている。すなわち、図5において、リフレクタ22とランプハウジング13の間には第1回転調整軸機構30Bが形成されている。この第1回転調整軸機構30Bは、ランプハウジング13に水平に軸支される回転軸45’と、リフレクタ22に備えられる台部46’内に配置され前記回転軸45’の先端部が螺合される螺合部47’とから構成されている。回転軸45’は、それに取り付けられたワッシャ48’がランプハウジング13の外方の表面において該回転軸45’の周囲に形成された囲い体’49に係止されることによって、軸方向の移動が規制された状態でランプハウジング13に軸支されている。また、回転軸45’には、たとえばワッシャ48’の近傍においてクラウン歯車50’が取り付けられている。このクラウン歯車50’は、後に詳述する回転治具(図1において符号55で示す)の先端に形成された噛合歯(図6において符号55Aで示す)と噛合され、回転治具の回転によって回転軸45’を回転させることができるようになっている。このため、前記囲い体49’には、回転治具の先端が挿入できる開口部52’が形成されている。台部46’に配置される螺合部47’は、前記台部46’に回転可能に支持されたほぼ球体をなし、この球体の中心を通過するようにして前記回転軸45’の先端部が螺合されるように構成されている。
これにより、回転軸45’が回転することによって、螺合部47’が該回転軸45’の軸上に移動され、これにともない、リフレクタ22も第1回転調整軸機構30Bが取り付けられた箇所において同方向に移動させることができる。この場合、ランプ20は玉継手機構30Aを通る垂直軸の周りに傾動するようになる。
なお、図5に示すように、第1回転調整軸機構30Bの上方のランプハウジング13には外方に突出する膨出部60が設けられ、この膨出部60によって、第1回転調整軸機構30Bを調整する回転治具55の上方からの差し込みが妨げられるようになっている。
また、図5から明らかとなるように、車両用灯具10は、上述したようにスラントした形状となっている関係から、第1回転調整軸機構30Bの上方のランプハウジング13は前面レンズ12とともに、外側に比較的大きく突出する膨出部60が形成されている。
図1(a)は、車両用灯具10の背面図であり、車両用灯具の背面は、ランプハウジング13となっており、このランプハウジング13には、前述したバックカバー25、玉継手機構30A、第1回転調整軸機構30B、および第2回転調整軸機構30Cが示されている。この場合、第1回転調整軸機構30Bの回転軸45’を回転させようとする場合、図中右上側の個所(差し込み側)から斜め方向に挿入される回転治具55によって行おうとしている場合を想定している。上述したように、ランプハウジング13の前記バックカバー25、玉継手機構30A、第1回転調整軸機構30B、および第2回転調整軸機構30Cの上方には膨出部60が形成され、上方からは回転治具55を差し込むことが困難となっているからである。
第1回転調整軸機構30Bは図中左下側の個所に配置されていることから、調整者は、回転治具55をバックカバー25の配置箇所を通過させるようにして挿入させることを免れなくなる。この場合、回転治具55の先端を第1回転調整軸機構30Bに嵌挿させるまでの距離が長くなってしまい、該嵌挿を正確に行うことが困難となってしまう。
それ故、バックカバー25の頂面(頂部)には、回転治具55の挿入の際において該回転治具55のガイドとなるべく凹陥溝57Aが形成されている。この場合、バックカバー25は、その高さをたとえば従来よりも高く形成し、バックカバー25の凹陥溝57Aと第1回転調整軸機構30Bの回転治具55が嵌挿される部分は、それぞれ、車両用灯具10が車両に取り付けられた場合、水平面と垂直な面に対して高さがほぼ等しくなるようにすることが好ましい。すなわち、上述した差し込み側から回転治具55が第1回転調整軸機構30Bに嵌挿される場合、バックカバー25は、その凹陥溝57A内に前記回転治具55が挿通できる高さに形成する。これにより、該凹陥溝57Aは、回転治具55の挿入方向とほぼ一致づけられてバックカバー25の頂面(頂部)を横切るようにして形成されているとともに、該回転治具55の先端が第1回転調整軸機構30Bに嵌挿される深さを有するように形成されている。したがって、調整者は、回転治具55を挿入する際に、バックカバー25の頂面(頂部)の凹陥溝57Aに沿わせて、すなわち、該凹陥溝57Aの内側面に当接させながら挿入することにより、回転治具55の先端は、第1回転調整軸機構30Bへ導かれるようになり、該第1回転調整軸機構30Bに嵌挿されて、該第1回転調整軸機構30Bを調整し得るようになる。
図6は、回転治具55の先端が第1回転調整軸機構30Bに嵌挿された際を示す斜視図である。図6に示すように、第1回転調整軸機構30Bの回転軸45’に取り付けられたクラウン歯車50’に、回転治具55の先端に形成された噛合歯55Aが噛み合うことにより、これらクラウン歯車50’と噛合歯55Aとによって直交変換ギャ機構を構成するようになっている。このため、回転治具55をたとえば図中α方向に回転させることにより、回転軸45’は図中β方向に回転させることができる。
図1(b)は、図1(a)に示したバックカバー25をランプハウジング13から取り外した場合を示した斜視図である。バックカバー25の頂面(頂部)には、上述した凹陥溝57Aの他に、該凹陥溝57Aと交差して形成された凹陥溝57Bも形成されている。
前記車両用灯具10は、車両に取り付ける場合において、該車両の右側に取り付けられる灯具と左側に取り付けられる灯具を兼用できるように構成され、 前記バックカバー25の頂面(頂部)に形成される凹陥溝57A、57Bは、前記車両用灯具10が車両の右側および左側のそれぞれに取り付けられた場合に対応できるように構成されている。
(実施形態2)
実施形態1では、バックカバーの頂面(頂部)に形成する凹陥溝57A、57Bは、車両用灯具10を車両の右側および左側のそれぞれに取り付ける場合に対応できるように2個形成するようにしたものであるが、これに限定されることはなく、凹陥溝57A、57Bのうちのいずれか1個であってもよいことはもちろんである。
(実施形態3)
実施形態1では、リフレクタ22とランプハウジング13との間に光軸調整装置30を設けるようにしたものである。しかし、リフレクタ22にブラケットを設けるようにし、光軸調整装置30は、該ブラケットとランプハウジング13との間に設けるようにしてもよい。要は、光軸調整装置30は、ランプ20とランプハウジング13との間に設けられ、該光軸調整装置30による調整によって、ランプ20の光軸をランプハウジング13に対して所定の方向に設定させることができる構成であればよい。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10……車両用灯具、11……灯室、12……前面レンズ、12A……周縁部(前面レンズの)、13……ランプハウジング、14……開口(ランプハウジングの)、15……溝部、16……シール材、20……ランプ、21……光源、22……リフレクタ、22A……反射面(リフレクタの)、22B……開口部、22C……孔部、24……ソケット、25……バックカバー、25A……頂面、30……光軸調整装置、30A……玉継手機構、30B……第1回転調整軸機構、30C……第2回転調整軸機構、40、42……台部、41……球体部、41A……軸体、41B……球体、43……球体受部、45、45’……回転軸、46、46’……台部、47、47’……螺合部、48、48’……ワッシャ、49、49’……囲い体、50、50’……クラウン歯車、52、52’……開口部、55……回転治具、55A……噛合歯、57A、57B……凹陥溝、60……膨出部。

Claims (5)

  1. ランプハウジングと前面レンズで構成される灯室内に、少なくとも光源とリフレクタで構成されるランプが配置され、
    前記ランプは少なくとも回転調整軸機構を備えて構成される光軸調整装置を介して前記ランプハウジングに取り付けられているとともに、前記ランプハウジングの前記光源と対向する箇所に前記ランプハウジングの表面から外方へ突出した形状のバックカバーが着脱自在に取り付けられている車両用灯具であって、
    前記回転調整軸機構は回転治具の先端が嵌挿され該回転治具の回転操作によって光軸調整されるとともに、前記回転調整軸機構と前記回転治具の差し込み側との間に前記バックカバーが配置されている場合において、
    前記バックカバーの頂部に、前記差し込み方向から挿入した前記回転治具の先端が前記回転調整軸機構に嵌挿されるようにガイドする凹陥溝が形成されていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記バックカバーは、前記凹陥溝内に前記回転治具が挿通できる高さに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記回転治具の先端の前記回転調整軸機構への嵌挿は、直交変換ギャ機構を介してなされることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  4. 前記回転調整軸機構はクラウン歯車が取り付けられた回転軸を備えるとともに、前記回転治具は先端に前記クラウン歯車に噛合し得る噛合歯を備え、前記直交変換ギャ機構は、
    前記クラウン歯車と前記噛合歯によって構成されることを特徴とする請求項3に記載の車
    両用灯具。
  5. 前記車両用灯具は、車両に取り付ける場合において、該車両の右側に取り付けられる灯具と左側に取り付けられる灯具で前記バックカバーを兼用できるように構成され、
    前記バックカバーの頂部に形成される凹陥溝は、前記車両用灯具が車両の右側および左側のそれぞれに取り付けられた場合に対応できるように、2個形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
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