JP5951737B2 - エレベータの群管理制御装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、エレベータの群管理制御装置に関する。
従来、複数台のエレベータが設置された建物では、これらのエレベータを効率よく運転させるために、群管理制御が行われている。エレベータの群管理制御においては、同一階床に設置された複数の乗場ボタンのうちのいずれかの操作により登録された乗場呼びに対し、操作された乗場ボタン近くのエレベータを応答させることがある。このように制御することにより、乗場ボタンを操作した利用者が、少ない移動距離で乗りかごに乗り込むことができる。
特開2007−31110号公報
しかし、エレベータ乗場にエレベータ待ちの利用者が複数人いる場合、必ずしも操作された乗場ボタンの近くに多くの利用者が待機しているとは限らない。そのため、操作された乗場ボタンから遠い位置に多くの利用者が待機している場合には、上述したような制御により応答したエレベータの乗りかごが到着したときに利用者の乗場内移動時間が多くかかり、戸開時間が増加する。
戸開時間が増加した場合、エレベータによる輸送効率が低下するとともに、群管理制御における運行予測の精度が低下するという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、建物内の複数のエレベータを群管理する際に、戸開時間の増加を防止して、エレベータによる輸送効率の低下を防ぐとともに、群管理制御における運行予測の精度の低下を防ぐエレベータの群管理制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための実施形態によればエレベータの群管理制御装置は、第1評価値算出部と第2評価値算出部と割当てかご決定部とを備える。第1評価値算出部は乗場呼びが発生したときにエレベータの運転情報に基づいて各乗りかごの割当て優先度を示す第1評価値を算出する。第2評価値算出部は乗場内に予め設定された複数ゾーンそれぞれの待機利用者数に基づいて、各乗りかごに関し、乗場の待機利用者が乗り込むための時間の短さを示す第2評価値を算出する。割当てかご決定部は第1評価値による優先度が最も高い乗りかごが複数ある場合には、それらのうち第2評価値による移動時間が最も高い短い乗りかごを乗場呼びに応答させる割当てかごとして決定する。
第1〜第4実施形態によるエレベータの群管理制御装置を利用したエレベータシステムの構成を示す全体図。 第1実施形態によるエレベータの群管理制御装置の構成を示すブロック図。 第1実施形態によるエレベータの群管理制御装置を利用したエレベータシステムの動作を示すシーケンス図。 第1実施形態によるエレベータの群管理制御装置で第2評価値を生成する際の処理に関する説明図。 第2実施形態によるエレベータの群管理制御装置の構成を示すブロック図。 第2実施形態によるエレベータの群管理制御装置を利用したエレベータシステムの動作を示すシーケンス図。 第3実施形態によるエレベータの群管理制御装置の構成を示すブロック図。 第3実施形態によるエレベータの群管理制御装置を利用したエレベータシステムの動作を示すシーケンス図。 第4実施形態によるエレベータの群管理制御装置の構成を示すブロック図。 第4実施形態によるエレベータの群管理制御装置を利用したエレベータシステムの動作を示すシーケンス図。 第5実施形態によるエレベータの群管理制御装置を利用したエレベータシステムの構成を示す全体図。 第5実施形態によるエレベータの群管理制御装置の構成を示すブロック図。 第5実施形態によるエレベータの群管理制御装置を利用したエレベータシステムの動作を示すシーケンス図。
本発明の実施形態として、複数のエレベータを群管理するエレベータシステムであって、乗場呼びが登録された際に割当てかごとしての優先度を乗りかごごとに評価し、最適であると評価された乗りかごを、登録された乗場呼びに応答させるために割当てるエレベータシステムに適用する場合について説明する。
以下の第1〜第5実施形態においては、建物内の入り口階である1階の乗場で乗場呼びが発生した場合について説明するが、本願発明はこれに限定されるものではなく、他の階床、複数の階床、またはすべての階床の乗場呼びに対して同様の制御を行うようにしてもよい。
《第1実施形態》
〈第1実施形態による群管理制御装置を利用したエレベータシステムの構成〉
本発明の第1実施形態による群管理制御装置を利用したエレベータシステムの全体構成について、図1を参照して説明する。
エレベータシステム1Aは、建物内に設置された第1エレベータ10−1、第2エレベータ10−2、第3エレベータ10−3、および第4エレベータ10−4と、建物内の入り口階である1階の乗場20に設置された乗場呼び登録装置21−1、21−2、21−3、21−4および待機利用者認識装置22と、建物内の機械室に設置された群管理制御装置30Aとを備える。本実施形態においては4つの乗場呼び登録装置21−1〜21−4を、4台のエレベータにそれぞれ対応させて設置した場合を示したが、これには限定されず、エレベータの台数よりも少ない個数または多い個数の乗場呼び登録装置を設置してもよい。
第1エレベータ10−1〜第4エレベータ10−4はそれぞれ、利用者を乗せて昇降する乗りかご11−1〜11−4と、利用者が各乗りかご11−1〜11−4に乗降するための1階の乗場ドア12−1、12−2、12−3、12−4とを有する。
待機利用者認識装置22は、例えばカメラ装置で構成され、当該建物の1階に設置されて乗場20を撮影し、撮像情報から、1階の乗場20内に予め設定された4つのゾーン(乗場第1ゾーン23−1、乗場第2ゾーン23−2、乗場第3ゾーン23−3、および乗場第4ゾーン23−4)に各々待機している利用者を認識してゾーンごとに計数し、群管理制御装置30Aに送信する。本実施形態においては、乗場20に設定する4つのゾーンを、4台のエレベータにそれぞれ対応させた場合を示したが、これには限定されず、エレベータの台数よりも少ない数または多い数のゾーンを設定してもよい。
群管理制御装置30Aは第1エレベータ10−1〜第4エレベータ10−4を群管理制御するものであり、図2に示すように、乗場呼び登録部301と、運転情報取得部302と、第1評価値算出部303と、乗場ゾーン位置情報保持部304と、ゾーン別待機利用者数取得部305と、第2評価値算出部306と、割当てかご決定部307とを有する。
乗場呼び登録部301は、乗場呼び登録装置21−1〜21−4での操作情報に基づいてエレベータ呼びを登録する。
運転情報取得部302は、各エレベータ10−1〜10−4から、乗りかご11−1〜11−4の位置、移動方向、かご内行先階登録状態、既に登録されている乗場呼びの割当て状態、異常発生の有無、特殊オペレーションの実施状態等の運行情報を取得する。
第1評価値算出部303は、運転情報取得部302で取得された各エレベータ10−1〜10−4の運転情報に基づいて、各乗りかご11−1〜11−4に関し、乗場呼び登録部301で登録された乗場呼びに応答させる乗りかごとして割当てる際の、建物全体での輸送効率向上や消費電力抑制等の各目的および割当て許可の可否に応じた優先度を示す第1評価値を算出する。
乗場ゾーン位置情報保持部304は、乗場第1ゾーン23−1〜乗場第4ゾーン23−4の各ゾーンから各乗場ドア12−1〜12−4に、利用者が移動する際のそれぞれの距離情報または当該距離に応じたパラメータを、乗場ゾーン位置情報として保持する。
ゾーン別待機利用者数取得部305は、待機利用者認識装置22で計数された乗場第1ゾーン23−1〜乗場第4ゾーン23−4それぞれの待機利用者数を取得する。
第2評価値算出部306は、乗場ゾーン位置情報保持部304に保持されている乗場ゾーン位置情報と、ゾーン別待機利用者数取得部305で取得された各ゾーンの待機利用者数とに基づいて、各乗りかご11−1〜11−4に関し、乗場呼び登録操作が行われた階床の乗場20のすべての待機利用者が乗り込むための移動時間の短さを示す第2評価値を算出する。
なお、上述した第1評価値および第2評価値の算出方法は一例であり、最適な乗りかごを高い数値で算出するようにしてもよい。
割当てかご決定部307は、第1評価値算出部303で算出された第1評価値が最も小さい乗りかごが1つに特定される場合には、当該第1評価値が最も小さい乗りかごを、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごとして決定し、第1評価値が最も小さい乗りかごが複数ある場合には、当該複数の乗りかごのうち、第2評価値算出部306で算出された第2評価値が最も小さい乗りかごを、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごとして決定し、該当するエレベータに当該乗場呼びへの応答指示を送信する。
〈第1実施形態による群管理制御装置を利用したエレベータシステムの動作〉
次に、本実施形態によるエレベータシステム1Aの動作について、図3のシーケンス図を参照して説明する。
まず、乗場呼び登録装置21−1〜21−4のいずれかが乗場20にいる利用者により操作されると、この操作情報が群管理制御装置30Aに送信される(S1)。群管理制御装置30Aでは、送信された操作情報が乗場呼び登録部301で取得され、乗場呼びが登録される(S2)。
次に、群管理制御装置30Aの運転情報取得部302において、第1エレベータ10−1〜第4エレベータ10−4から、乗りかご11−1〜11−4の位置、移動方向、かご内行先階登録状態、既に登録されている乗場呼びの割当て状態、異常発生の有無、特殊オペレーションの実施状態等の運行情報が取得される(S3)。
次に、第1評価値算出部303において、ステップS3で取得された各エレベータ10−1〜10−4の運転情報に基づいて、各乗りかご11−1〜11−4に関し、ステップS2で登録された乗場呼びに応答させる乗りかごとして割当てる際の、建物全体での輸送効率向上や消費電力抑制等の各目的および割当て許可の可否に応じた優先度を示す第1評価値が算出される(S4)。この第1評価値は、優先度が高い程、小さい値で算出される。
次に、待機利用者認識装置22において撮影された乗場20の撮像情報から、乗場第1ゾーン23−1〜乗場第4ゾーン23−4に各々待機している利用者が認識されてゾーンごとに計数され、群管理制御装置30Aに送信される(S5)。群管理制御装置30Aでは、送信されたゾーンごとの待機利用者数の情報がゾーン別待機利用者数取得部305で取得される(S6)。
次に、第2評価値算出部306において、乗場ゾーン位置情報保持部304に保持されている乗場ゾーン位置情報と、ステップS6で取得された各ゾーンの待機利用者数とに基づいて、各乗りかご11−1〜11−4に関し、乗場呼び登録操作が行われた階床の乗場20のすべての待機利用者が乗り込むための移動時間の短さを示す第2評価値が算出される(S7)。
第2評価値の算出処理の一例として、図4に示すように、乗場20内の現在4つのゾーンのうち乗場第2ゾーン23−2と乗場第4ゾーン23−4とにそれぞれ3人ずつ待機利用者がいる場合について説明する。
ここで乗場ドア12−2は、乗場第2ゾーン23−2には平面距離で最も近くに位置することから、乗場第2ゾーン23−2に対する第2評価値は「1」として特定される。また乗場ドア12−2は、乗場第4ゾーン23−4とは2ゾーン分離れていることから、乗場第4ゾーン23−4に対する第2評価値は「3」として特定される。そして、乗場ドア12−2に対応する乗りかご11−2の最終的な第2評価値は、特定された2つの第2評価値が加算されることで、「4」として算出される。
また乗場ドア12−3は、乗場第2ゾーン23−2とは平面距離で1ゾーン分離れているが、もう一方の待機利用者がいる乗場第4ゾーン23−4との間に位置しているため乗場第2ゾーン23−2に対する第2評価値は「1」として特定される。また乗場ドア12−3は、乗場第4ゾーン23−4に対しても同様に第2評価値は「1」として特定される。そして、乗場ドア12−3に対応する乗りかご11−3の最終的な第2評価値は、特定された2つの第2評価値が加算されることで、「2」として算出される。
また乗場ドア12−4は、乗場第2ゾーン23−2とは平面距離で2ゾーン分離れていることから、乗場第2ゾーン23−2に対する第2評価値は「3」として特定される。また乗場ドア12−4は、乗場第4ゾーン23−4には平面距離で最も近くに位置することから、乗場第4ゾーン23−4に対する第2評価値は「1」として特定される。そして、乗場ドア12−4に対応する乗りかご11−4の最終的な第2評価値は、特定された2つの第2評価値が加算されることで、「4」として算出される。
また乗場ドア12−1は、乗場第2ゾーン23−2とは平面距離で1ゾーン分離れていることから、乗場第2ゾーン23−2に対する第2評価値は「2」として特定される。また乗場ドア12−1は、乗場第4ゾーン23−4とは平面距離で3ゾーン分離れていることから、乗場第4ゾーン23−4に対する第2評価値は「4」として特定される。そして、乗場ドア12−1に対応する乗りかご11−1の最終的な第2評価値は、特定された2つの第2評価値が加算されることで、「6」として算出される。つまり第2評価値は、乗場20のすべての待機利用者が乗り込むための移動時間が短い程、小さい値で算出される。
なお、上述した評価値の算出方法は一例であり、同様の考え方で点差を付けることができれば、他の法則により算出してもよい。また、最適な乗りかごを高い数値で算出するようにしてもよい。
次に、割当てかご決定部307において、ステップS4で算出された第1評価値が最も小さい(優先度が高い)乗りかごが1つに特定される場合には、当該乗りかごが、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごとして決定され、第1評価値が最も小さい乗りかごが複数ある場合には、当該複数の乗りかごのうち、ステップS7で算出された第2評価値が最も小さい(乗り込み時間が短い)乗りかごが、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごとして決定される(S8)。ここで、「第1評価値が最も小さい乗りかご」は、最も小さい第1評価値に近い第1評価値を有する乗りかごを含めるようにしてもよい。
割当てかごが決定されると、該当するエレベータに当該乗場呼びへの応答指示が送信される(S9)。応答指示が送信されたエレベータでは、当該応答指示に基づいて運転制御が行われ、乗りかごが乗場呼び登録階に移動される(S10)。
以上の第1実施形態によれば、群管理制御装置が行う乗場呼び登録に応答させる乗りかごの割り当て処理において、運行情報に基づいて最適な乗りかごが複数選択された場合には、該当する乗場の利用者の乗り込み時間も考慮して割当て処理を行うことで、戸開時間の増加を防止してエレベータによる輸送効率の低下を防ぐとともに、群管理制御における運行予測の精度の低下を敷設ことができる。
《第2実施形態》
本発明の第2実施形態においては、第1実施形態で説明したエレベータ群管理制御装置が行う乗場呼び登録に応答させる乗りかごの割当て処理において、運行情報に基いて乗りかごを選択する際に、建物内の各階床の乗場におけるゾーン別の待機利用者数も考慮して割当てかごを選択する場合について説明する。
〈第2実施形態による群管理制御装置を利用したエレベータシステムの構成〉
本実施形態による群管理制御装置を利用したエレベータシステム1Bの全体構成は、群管理制御装置30Aに換えて群管理制御装置30Bを備える他は、第1実施形態において説明したエレベータシステム1Aの構成と同様であるため詳細な説明は省略する。
本実施形態において待機利用者認識装置22は、建物内の各階床に設置され、それぞれの乗場20を撮影し、各ゾーンに各々待機している利用者を認識してゾーンごとに計数して群管理制御装置30Bに送信する。
また群管理制御装置30Bは、図5に示すように、乗り込み予測時間算出部308を有し、第1評価値算出部303に換えて第1評価値算出部303Bを有する他は第1実施形態において説明した群管理制御装置30Aの構成と同様であるため、同一機能を有する機能部の詳細な説明は省略する。
乗り込み予測時間算出部308は、乗場ゾーン位置情報保持部304に保持されている乗場ゾーン位置情報と、ゾーン別待機利用者数取得部305で取得された階床ごとおよびゾーンごとの待機利用者数とに基づいて、各乗りかご11−1〜11−4に関し、階床ごとの、乗場20のすべての待機利用者が乗り込むのに要すると予測される乗り込み予測時間を算出する。
第1評価値算出部303Bは、運転情報取得部302で取得された各エレベータ10−1〜10−4の運転情報と、乗り込み予測時間算出部308で算出された各階床の乗り込み予測時間とに基づいて、各乗りかご11−1〜11−4に関し、乗場呼び登録部301で登録された乗場呼びに応答させる乗りかごとして割当てる際の、建物全体での輸送効率向上や消費電力抑制等の各目的および割当て許可の可否に応じた優先度を示す第1評価値を算出する。
〈第2実施形態による群管理制御装置を利用したエレベータシステムの動作〉
次に、本実施形態によるエレベータシステム1Bの動作について、図6のシーケンス図を参照して説明する。
まず、乗場呼び登録装置21−1〜21−4のいずれかが乗場20にいる利用者により操作されると、この操作情報が群管理制御装置30Aに送信される(S11)。群管理制御装置30Aでは、送信された操作情報が乗場呼び登録部301で取得され、乗場呼び登録される(S12)。
次に、群管理制御装置30Aの運転情報取得部302において、第1エレベータ10−1〜第4エレベータ10−4から、乗りかご11−1〜11−4の位置、移動方向、かご内行先階登録状態、既に登録されている乗場呼びの割当て状態、異常発生の有無、特殊オペレーションの実施状態等の運行情報が取得される(S13)。
次に、各階床の待機利用者認識装置22において撮影された乗場20の撮像情報から、乗場第1ゾーン23−1〜乗場第4ゾーン23−4に各々待機している利用者が認識されてゾーンごとに計数され、群管理制御装置30Bに送信される(S14)。群管理制御装置30Bでは、送信された階床ごとおよびゾーンごとの待機利用者数の情報がゾーン別待機利用者数取得部305で取得される(S15)。
次に、乗り込み予測時間算出部308により、乗場ゾーン位置情報保持部304に保持されている乗場ゾーン位置情報と、ゾーン別待機利用者数取得部305で取得された階床ごとおよびゾーンごとの待機利用者数とに基づいて、各乗りかご11−1〜11−4に関し、階床ごとおよびゾーンごとの、乗場20のすべての待機利用者が乗り込むのに要すると予測される乗り込み予測時間が算出される(S16)。ここでは、各乗りかごについて、隣接しないゾーンに待機利用者が少なくとも一人いる場合には、利用者の乗り込み予測時間が通常よりも多くかかるものとして、応答させた場合の乗場ドアが戸開を開始してから全戸閉するまでの予測時間が算出される。
次に、第1評価値算出部303Bにおいて、ステップS13で取得された各エレベータ10−1〜10−4の運転情報と、乗り込み予測時間算出部308で算出された階床ごとおよびゾーンごとの乗り込み予測時間に基づいて、各乗りかご11−1〜11−4に関し、ステップS12で登録された乗場呼びに応答させる乗りかごとして割当てる際の、建物全体での輸送効率向上や消費電力抑制等の各目的および割当て許可の可否に応じた優先度を示す第1評価値が算出される(S17)。具体的には、運転情報により予測される各エレベータ10−1〜10−4の停止階における戸開時間が、算出された階床ごとおよびゾーンごとの乗り込み予測時間により増減され、第1評価値の算出に用いられる。
次に、第2評価値算出部306において、第1実施形態で説明した処理と同様に、乗場ゾーン位置情報保持部304に保持されている乗場ゾーン位置情報と、ステップS15で取得された各ゾーンの待機利用者数とに基づいて、各乗りかご11−1〜11−4に関し、乗場呼び登録操作が行われた階床の乗場20のすべての待機利用者が乗り込むための移動時間の短さを示す第2評価値が算出される(S18)。
次に、割当てかご決定部307において、ステップS17で算出された第1評価値が最も小さい乗りかごが1つに特定される場合には、当該乗りかごが、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごとして決定され、第1評価値が最も小さい乗りかごが複数ある場合には、当該複数の乗りかごのうち、ステップS18で算出された第2評価値が最も小さい乗りかごが、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごとして決定される(S19)。
割当てかごが決定されると、該当するエレベータに当該乗場呼びへの応答指示が送信される(S20)。応答指示が送信されたエレベータでは、当該応答指示に基づいて運転制御が行われ、乗りかごが乗場呼び登録階に移動される(S21)。
以上の第2実施形態によれば、群管理制御装置が行う乗場呼び登録に応答させる乗りかごの割り当て処理において、第1実施形態で実行される処理に加え、運行情報に基づいて最適な乗りかごを選択する際にも乗場の利用者の乗り込み時間を考慮して処理を行うため、さらに精度の高い割り当て処理を行うことができる。
《第3実施形態》
本発明の第3実施形態においては、第1実施形態または第2実施形態で説明したエレベータ群管理制御装置において、乗場呼び登録に応答させる割当てかごを一旦決定した後に、エレベータの運行情報に基づいて割当てかごを再評価する際にも、該当する乗場の利用者の乗り込み時間を考慮して処理を行う場合について説明する。
〈第3実施形態による群管理制御装置を利用したエレベータシステムの構成〉
本発明の第3実施形態による群管理制御装置を利用したエレベータシステム1Cの全体構成は、群管理制御装置30Aに換えて群管理制御装置30Cを備える他は、第1実施形態において説明したエレベータシステム1Aの構成と同様であるため詳細な説明は省略する。
本実施形態において群管理制御装置30Cは、図7に示すように、再評価値算出部309および割当てかご再決定部310を備える他は第1実施形態において説明した群管理制御装置30Aの構成と同様であるため、同一機能を有する機能部の詳細な説明は省略する。
再評価値算出部309は、割当てかご決定部307において乗場呼びに応答させる割当てかごが決定された後、当該割当てられた乗りかごが応答階に着床するまでの間に、当該乗場呼びに関する各乗りかご11−1〜11−4の第1評価値を算出し直すことで、各乗りかご11−1〜11−4の割当て優先度を所定時間間隔で再評価する。
割当てかご再決定部310は、再評価値算出部309で算出し直された第1評価値と、第2評価値算出部306で算出された最新の第2評価値とに基づいて、割当てかご決定部307で行われた処理と同様に、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごを再度決定する。ここで決定した割当てかごが、当該乗場呼びについて既に決定された割当てかごと異なる場合には、新たな割当てかごに変更するための変更指示を、該当するエレベータ(既に決定された割当てかごを有するエレベータおよび新たに割当てかごとして決定された乗りかごを有するエレベータ)に送信する。
〈第3実施形態による群管理制御装置を利用したエレベータシステムの動作〉
次に、本実施形態によるエレベータシステム1Cの動作について、図8のシーケンス図を参照して説明する。
本実施形態において、ステップS31〜S40で実施される処理は、第1実施形態において説明したステップS1〜S10の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS39において群管理制御装置30Cから割当てに該当するエレベータに応答指示が送信され、これに基づいて該当するエレベータで乗場呼びに応答するための運転制御が開始された(S40)後、群管理制御装置30Cの運転情報取得部302では、第1エレベータ10−1〜第4エレベータ10−4の運行情報が継続して取得される(S41)。
次に、再評価値算出部309において、最新の運行情報に基づいて、登録された乗場呼びに関する各乗りかご11−1〜11−4の第1評価値が所定時間間隔で算出し直される(S42)。この第1評価値が算出し直される時間間隔は、例えば、乗場20に予報灯(登録した乗場呼びに対して応答する乗りかごを点灯で予報するランプ)がない場合には5秒ごと程度であり、予報灯がある場合には頻繁に応答予定の乗りかごが変更されることは好ましくないことから30秒ごと程度で設定される。
また、待機利用者認識装置22においても、継続して乗場呼び登録が行われた1階の乗場20の乗場第1ゾーン23−1〜乗場第4ゾーン23−4の待機利用者数が所定時間間隔で計数される。そして、計数されたゾーンごとの待機利用者数の情報が群管理制御装置30Cのゾーン別待機利用者数取得部305で取得され、これに基づいて第2評価値算出部306において所定時間間隔で新たな第2評価値が算出される(S43、S44、S45)。
次に、再評価値算出部309で第1評価値が算出し直されると、当該算出し直された第1評価値と最新の第2評価値とに基づいて割当てかご決定部307と同様の処理で、割当てかご再決定部310において登録された乗場呼びに応答させる割当てかごが再決定される(S46)。
ここで決定した割当てかごが、当該乗場呼びについて既に決定された割当てかごと異なる場合には、割当てかご再決定部310により割当てかごを変更するための変更指示が生成され、該当するエレベータ(既に決定された割当てかごを有するエレベータおよび新たに割当てかごとして決定された乗りかごを有するエレベータ)に送信される(S47)。変更指示が送信された、既に割当てかごとして決定されていたエレベータでは、当該乗場呼び登録への応答制御が中止され、また、新たに割当てかごとして決定されたエレベータでは、当該乗場呼び登録へ応答するための運転制御が開始される(S48)。
以上の第3実施形態においては、第1実施形態の処理に加え、乗場呼び登録に応答させる割当てかごを一旦決定した後に、エレベータの運行情報に基づいて割当てかごを再評価する際にも、該当する乗場の利用者の乗り込み時間を考慮して処理を行うことで、さらに精度の高い制御を行うことができる。
《第4実施形態》
上述した第1〜第3実施形態により群管理制御装置30A〜30Cで実行される制御では、上方向または下方向のいずれか1方向の乗場呼びが登録されている場合、および、乗場呼びが一方向のみに限定される最下階または最上階で乗場呼びが登録されている場合には、適切に、乗場呼び登録操作が行われた階床の乗場のすべての待機利用者が乗り込むための移動時間の短さを示す第2評価値を算出することができる。しかし、同一階の乗場で上方向と下方向との2方向の乗場呼びが同時に登録されている場合においては、各乗場ゾーンで待機しているエレベータ利用者が上方向の乗場呼びに応答する乗りかごを待っているのか、下方向の乗場呼びに応答する乗りかごを待っているのか判断できないため、第2評価値を適切に算出することができない場合がある。
そこで本発明の第4実施形態においては、同一階の乗場で1方向の乗場呼びのみが登録されている場合には、第1実施形態で説明したように第1評価値と第2評価値とに基づいて割当てかごの決定処理を行い、2方向の乗場呼びが登録されている場合には、乗場の利用者が乗りかごに乗り込むための移動時間は考慮せず、第1評価値のみに基づいて割当てかごの決定処理を行う場合について説明する。
〈第4実施形態による群管理制御装置を利用したエレベータシステムの構成〉
本実施形態による群管理制御装置を利用したエレベータシステム1Dの全体構成は、群管理制御装置30Aに換えて群管理制御装置30Dを備える他は、第1実施形態において説明したエレベータシステム1Aの構成と同様であるため詳細な説明は省略する。
本実施形態において群管理制御装置30Dは、2方向乗場呼び認識部311を有し、割当てかご決定部307に換えて割当てかご決定部307Dを有する他は第1実施形態において説明した群管理制御装置30Aの構成と同様であるため、同一機能を有する機能部の詳細な説明は省略する。
2方向乗場呼び認識部311は、乗場呼び登録部301で登録された乗場呼びの情報に基づいて、乗場20に設置された乗場呼び登録装置21−1〜21−4において、上方向と下方向との2方向の乗場呼びが登録されている階床を認識する。
割当てかご決定部307Dは、2方向乗場呼び認識部311において、上方向と下方向との2方向の乗場呼びが登録されている階床が認識されていないときには、乗場呼びが登録された階床について、第1実施形態と同様の処理で割当てかごを決定する。つまり、第1評価値算出部303で算出された第1評価値が最も小さい乗りかごが1つに特定される場合には、当該乗りかごを、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごとして決定し、第1評価値が最も小さい乗りかごが複数ある場合には、当該複数の乗りかごのうち、第2評価値算出部306で算出された第2評価値が最も小さい乗りかごを、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごとして決定する。また、上方向と下方向との2方向の乗場呼びが登録されている階床が認識されたときには、当該階床の乗場呼びについては第2評価値を考慮せず、第1評価値のみに基づいて、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごを決定する。
〈第4実施形態による群管理制御装置を利用したエレベータシステムの動作〉
次に、本実施形態によるエレベータシステム1Dの動作について、図10のシーケンス図を参照して説明する。ここでは、群管理制御装置30Dが、第1実施形態で説明した群管理制御装置30Aに加えて2方向乗場呼び認識部311を有する場合について説明する。
本実施形態において、ステップS51〜S54で実施される処理は、第1実施形態において説明したステップS1〜S4の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS54において第1評価値が算出されると、2方向乗場呼び認識部311により、乗場呼び登録部301で登録された乗場呼びの情報に基づいて、乗場20に設置された乗場呼び登録装置21−1〜21−4において、上方向と下方向との2方向の乗場呼びが登録されている階床が認識されているか否かが判断される(S55)。
次に、第1実施形態で説明したステップS5〜S7の処理と同様に、待機利用者認識装置22におけるゾーンごとの待機利用者数の計数処理、および群管理制御装置30Dの第2評価値算出部306における第2評価値の算出処理が実行される(S56〜S58)。
次に、割当てかご決定部307Dにおいて、登録された乗場呼び登録に応答させる割当てかごが決定される。ここで、2方向乗場呼び認識部311において、上方向と下方向との2方向の乗場呼びが登録されている階床が認識されていないときには、当該乗場呼びが登録された階床について、第1実施形態で説明した処理と同様に割当てかごが決定される。つまり、第1評価値算出部303で算出された第1評価値が最も小さい乗りかごが1つに特定される場合には、当該乗りかごが、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごとして決定され、第1評価値が最も小さい乗りかごが複数ある場合には、当該複数の乗りかごのうち、第2評価値算出部306で算出された第2評価値が最も小さい乗りかごが、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごとして決定される。また、2方向乗場呼び認識部311において、当該乗場呼びが登録された階床について、上方向と下方向との2方向の乗場呼びが登録されていると認識されているときには、当該階床について、従来行われている制御と同様に第2評価値を考慮せず、第1評価値算出部303で算出された第1評価値のみに基づいて、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごが決定される(S59)。
割当てかごが決定されると、該当するエレベータに当該乗場呼びへの応答指示が送信される(S60)。応答指示が送信されたエレベータでは、当該応答指示に基づいて運転制御が行われ、乗りかごが乗場呼び登録階に移動される(S61)。
以上の第4実施形態によれば、同一階の乗場で2方向の乗場呼びが登録されているときには、乗場の利用者が乗りかごに乗り込むための移動時間は考慮せずに乗場呼びに応答する割当てかごを決定することにより、逆方向の乗場呼びに応答する乗りかごを待つ利用者を誤検出して乗りかごの割当て処理の精度が低下することを防止することができる。
《第5実施形態》
上述した第1〜第4実施形態においては、乗場呼びに応答させる乗りかごの割当て処理を行う際に乗場のゾーンごとの待機利用者数を用いるため、各乗場に待機利用者認識装置を設置することが必要であるが、建物によっては設置不可能な場合がある。
そこで本発明の第5実施形態においては、乗場のゾーンごとの待機利用者数を用いず、複数のエレベータの設置位置の情報を利用して、効率よく乗場呼びに応答させる乗りかごの割当て処理を行う場合について説明する。
〈第5実施形態による群管理制御装置を利用したエレベータシステムの構成〉
本実施形態による群管理制御装置を利用したエレベータシステム1Eの全体構成は、図11に示すように、待機利用者認識装置22が設置されず、群管理制御装置30Aに換えて群管理制御装置30Eを備える他は、第1実施形態において説明したエレベータシステム1Aの構成と同様であるため詳細な説明は省略する。本実施形態において4台のエレベータは、利用者が乗場20に移動する際に必ず利用する建屋通路40から平面距離で近い位置から、第1エレベータ10−1、第2エレベータ10−2、第3エレベータ10−3、第4エレベータ10−4の順に配置されている。
本実施形態において群管理制御装置30Eは、図12に示すように、図1の乗場ゾーン位置情報保持部304、ゾーン別待機利用者数取得部305、および第2評価値算出部306に替えて割当て優先度保持部312を有し、割当てかご決定部307に換えて割当てかご決定部307Eを有する他は第1実施形態において説明した群管理制御装置30Aの構成と同様であるため、同一機能を有する機能部の詳細な説明は省略する。
割当て優先度保持部312は、建屋通路40に近い程高い値になるように設定された、乗りかごごとの割当て優先度情報を、階床ごとに保持する。
割当てかご決定部307Eは、第1評価値算出部303で算出された第1評価値が最も小さい乗りかごが1つに特定される場合には、当該乗りかごを、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごとして決定し、第1評価値が最も小さい乗りかごが複数ある場合には、当該複数の乗りかごのうち、割当て優先度保持部312に保持された割当て優先度が最も高い乗りかごを、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごとして決定し、該当するエレベータに当該乗場呼びへの応答指示を送信する。
〈第5実施形態による群管理制御装置を利用したエレベータシステムの動作〉
次に、本実施形態によるエレベータシステム1Eの動作について、図13のシーケンス図を参照して説明する。
本実施形態において、ステップS71〜S74で実施される処理は、第1実施形態において説明したステップS1〜S4の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS74において第1評価値算出部303において第1評価値が算出されると、割当て優先度保持部312に保持された、乗場呼び登録が発生した階床の割当て優先度の情報が、割当てかご決定部307Eにより取得される(S75)。
次に、割当てかご決定部307Eにより、第1評価値算出部303で算出された第1評価値が最も小さい乗りかごが1つに特定される場合には、当該乗りかごが、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごとして決定され、第1評価値が最も小さい乗りかごが複数ある場合には、当該複数の乗りかごのうち、ステップS75で取得された割当て優先度が最も高い乗りかごが、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごとして決定され、該当するエレベータに当該乗場呼びへの応答指示が送信される(S76、S77)。応答指示が送信されたエレベータでは、当該応答指示に基づいて運転制御が行われ、乗りかごが乗場呼び登録階に移動される(S78)。
以上の第5実施形態によれば、群管理制御装置が行う乗場呼び登録に応答させる乗りかごの割り当て処理において、乗場に待機利用者認識装置が設置されていなくても、運行情報に基づいて最適な乗りかごが複数選択された場合に、利用者の乗り込み時間がなるべく短い乗りかごを割り当てることができ、戸開時間の増加を防止してエレベータによる輸送効率の低下を防ぐとともに、群管理制御における運行予測の精度の低下を敷設ことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1A,1B,1C,1D,1E…エレベータシステム、10−1〜10−4…エレベータ、11−1〜11−4…乗りかご、12−1〜12−4…乗場ドア、20…乗場、21−1〜21−4…乗場呼び登録装置、22…待機利用者認識装置、23−1〜23−4…乗場第1ゾーン〜乗場第4ゾーン、30A〜30E…群管理制御装置、40…建屋通路、301…乗場呼び登録部、302…運転情報取得部、303,303B…第1評価値算出部、304…乗場ゾーン位置情報保持部、305…ゾーン別待機利用者数取得部、306…第2評価値算出部、307,307D,307E…割当てかご決定部、308…乗り込み予測時間算出部、309…再評価値算出部、310…割当てかご再決定部、311…2方向乗場呼び認識部、312…割当て優先度保持部

Claims (4)

  1. 建物内に設置された複数のエレベータを群管理制御するエレベータの群管理制御装置において、
    前記建物の所定階で乗場呼びが発生したときに、前記複数のエレベータの運転情報に基づいて、前記複数のエレベータの各乗りかごに関し、当該乗場呼びに応答させる乗りかごとして割当てる際の優先度を示す第1評価値を算出する第1評価値算出部と、
    前記乗場呼びが発生した階床の、エレベータ乗場内に予め設定された複数ゾーンそれぞれの待機利用者数を取得するゾーン別待機利用者数取得部と、
    前記複数ゾーンそれぞれの位置情報と、前記ゾーン別待機利用者数取得部で取得された各ゾーンの待機利用者数とに基づいて、前記複数のエレベータの各乗りかごに関し、前記乗場のすべての待機利用者が乗り込むための移動時間の短さを示す第2評価値を算出する第2評価値算出部と、
    算出された前記第1評価値により示される優先度が最も高い乗りかごが1つに特定される場合には、当該乗りかごを、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごとして決定し、前記第1評価値による優先度が最も高い乗りかごが複数ある場合には、当該複数の乗りかごのうち、算出された前記第2評価値により示される移動時間が最も短い乗りかごを、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごとして決定する割当てかご決定部と
    を備えることを特徴とするエレベータの群管理制御装置。
  2. 前記ゾーン別待機利用者数取得部は、前記建物内の階床ごとおよび前記ゾーンごとの待機利用者数を取得し、
    前記第1評価値算出部は、前記建物の所定階で乗場呼びが発生したときに、前記複数のエレベータの運転情報と、前記ゾーン別待機利用者数取得部で取得された階床ごとおよびゾーンごとの待機利用者数とに基づいて、前記複数のエレベータの各乗りかごに関し、前記第1評価値を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの群管理制御装置。
  3. 登録された乗場呼びに応答させる割当てかごが前記割当てかご決定部で決定された後、当該決定された乗りかごが前記所定階に着床するまでの間に新たに算出された第1評価値および第2評価値に基づいて当該乗場呼びに応答させる割当てかごを再度決定し、新たに決定した割当てかごが、前記割当てかご決定部で既に決定された割当てかごと異なる場合には、当該乗場呼びに応答させる乗りかごを、新たに決定した割当てかごに変更する割当てかご再決定部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータの群管理制御装置。
  4. 前記所定階について、上方向と下方向との2方向の乗場呼びが登録されたことを認識する2方向乗場呼び認識部をさらに有し、
    前記割当てかご決定部は、前記2方向乗場呼び認識部で、前記所定階について2方向の乗場呼びが登録されたと認識されると、前記第2評価値を考慮せず、前記第1評価値算出部で算出された第1評価値のみに基づいて、登録された乗場呼びに応答させる割当てかごを決定する
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のエレベータの群管理制御装置。
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