JP5951545B2 - 検体分析装置、検体分析方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

検体分析装置、検体分析方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、被験者から採取された検体を分析するための検体分析装置、検体分析方法、及びコンピュータプログラムに関する。
従来、被験者から採取された検体と試薬とを混合して測定試料を調製し、この測定試料を測定することで検体を分析する検体分析装置が知られている。かかる検体分析装置では、試薬容器に収容された試薬を測定に使用するため、試薬容器内に残存している試薬でいくつの検体を分析可能であるかをユーザが知ることが、効率的に検体の分析を行うために重要である。
特許文献1には、あと何回検体の測定が可能であるかを表示する検体分析装置が開示されている。特許文献1に開示された検体分析装置は、複数種類の試薬を使用して1つの測定項目の検体測定を行う。この検体分析装置は、上記した測定項目の測定に使用される複数試薬のそれぞれについて残テスト数(測定可能回数)を取得し、各種類の試薬の残テスト数のうちの最小の残テスト数を、その測定項目の測定可能回数として表示する。
特開2010−107433号公報
検体分析装置では、被験者から採取された検体の分析以外にも、検量線の作成、精度管理、ブランクチェック等のために、被験者から採取された検体とは異なる物質(キャリブレータ、精度管理検体、水等)を測定するごとに試薬が消費される。しかしながら、特許文献1に開示された検体分析装置にあっては、上述したような検量線の作成、精度管理、ブランクチェック等のために試薬が消費されると、表示された測定可能回数と実際に測定可能な検体数とが一致しなくなるという問題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、異なる被験者の検体を測定する度に精度管理測定を実行する場合であっても検量線作成登録を行うときにユーザが分析可能な検体数を正確に把握することが可能な検体分析装置、検体分析方法、及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の検体分析装置は、試薬を保持する試薬保持部と、被験者検体及び前記試薬保持部に保持された試薬から調製された第1測定試料を測定する前に、検量線作成用検体及び前記試薬から調製された第2測定試料を測定し、前記第1測定試料を測定する際に、精度管理用検体及び前記試薬から調製された第測定試料を測定するように構成された測定部と、出力部と、検量線作成登録を行った後、前記測定部に前記第2測定試料を測定させ、前記被験者検体の分析オーダ登録を行った後、前記測定部に前記第1及び第測定試料を測定させ、前記第1測定試料の測定から得られる被験者検体の分析結果を、前記出力部に出力させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記検量線作成登録を行うときに、前記試薬の残量と、前記第1測定試料の調製に要する試薬量と、前記第2測定試料の調製に要する試薬量と、前記第3測定試料の調製に要する試薬量とに基づいて、分析可能な被験者検体数を前記出力部に出力させるように構成されている。
これにより、検量線作成用検体から調製された第2測定試料の調製に要する試薬量および精度管理用検体から調製された第測定試料の調製に要する試薬量を使用することで、異なる被験者の検体を測定する度に精度管理測定を実行する場合であっても検量線作成録を行うときに、ユーザが分析可能な被験者検体数を正確に把握することが可能となる。
上記態様において、前記測定部は、前記第2測定試料を測定する際に、精度管理用検体及び前記試薬から調製された第4測定試料を測定するように構成されており、前記制御部は、前記検量線作成登録を行うときに、前記試薬の残量と、前記第1測定試料の調製に要する試薬量と、前記第2測定試料の調製に要する試薬量と、前記第3測定試料の調製に要する試薬量と、前記第4測定試料の調製に要する試薬量とに基づいて、分析可能な被験者検体数を前記出力部に出力させるように構成されていてもよい。
上記態様において、前記制御部は、前記検量線作成登録を行うときに、検量線の作成オーダを登録するための検量線作成オーダ登録画面に、分析可能な被験者検体数を含めるように前記出力部を制御するように構成されていてもよい。
上記態様において、前記制御部は、被験者検体の分析オーダ登録を行うときに、被験者検体の分析オーダを登録するための分析オーダ登録画面に、分析可能な被験者検体数を含めるように前記出力部を制御するように構成されていてもよい。これにより、被験者検体の分析オーダ登録を行うときには、ユーザは分析オーダ登録画面により、分析可能な被験者検体数を確認しながら、被験者検体数が分析可能な被験者検体数を越えないように分析オーダの登録を行うことができる
上記態様において、前記精度管理用検体は、陽性精度管理用検体及び陰性精度管理用検体を含んでいてもよい。
上記態様において、前記制御部は、被験者検体の分析オーダの登録を行うときに、前記分析オーダ登録画面において分析オーダが登録された被験者検体の数が前記分析可能な被験者検体数よりも多い場合には、試薬が不足することを示す情報を前記出力部に出力させるように構成されていてもよい。これにより、ユーザは、分析オーダが登録された被験者検体数が分析可能な被験者検体数を超えることを容易に知ることができる。
上記態様において、前記制御部は、被験者検体の分析オーダの登録を行うときに、前記分析オーダ登録画面において分析オーダが登録された被験者検体の数が前記分析可能な被験者検体数よりも多い場合には、前記測定部における前記第1測定試料の測定を禁止するように構成されていてもよい。これにより、分析オーダが登録された被験者検体数が分析可能な被験者検体数を超えた場合に、検体の分析が開始されて試薬不足が発生し、検体の分析が中断されることを防止することができる。
上記態様において、前記測定部は、前記第1測定試料を測定する際に、前記被験者検体を希釈した希釈被験者検体及び前記試薬から調製された第測定試料を測定するように構成されており、前記制御部は、前記分析オーダ登録を行うときに、前記試薬残量と、前記第1測定試料の調製に要する試薬量と、前記第測定試料の調製に要する試薬量と、前記第測定試料の調製に要する試薬量とに基づいて、分析可能な被験者検体数を前記出力部に出力させるように構成されていてもよい。
上記態様において、前記測定部は、前記分析オーダ登録画面において複数の被験者検体の分析オーダが登録された場合には、前記複数の被験者検体のそれぞれ及び前記試薬から調製された複数の第1測定試料のそれぞれと、複数の第測定試料のそれぞれとを連続して測定するように構成されていてもよい。
上記態様において、前記試薬保持部は、第1の分析項目に用いられる第1試薬と、前記第1の分析項目とは異なる第2の分析項目に用いられる第2試薬とを保持するように構成されており、前記測定部は、被験者検体及び前記第1試薬から調製された第1項目測定試料と、被験者検体及び前記2試薬から調製された第2項目測定試料とのそれぞれを測定可能であり、前記制御部は、前記第1の分析項目の分析オーダ登録を行う場合、前記第1試薬の残量と、前記第1項目測定試料の調製に要する前記第1試薬の試薬量と、前記第測定試料の調製に要する前記第1試薬の試薬量とに基づいて、分析可能な被験者検体数を前記出力部に出力させ、前記第2の分析項目の分析オーダ登録を行う場合、前記第2試薬の残量と、前記第2項目測定試料の調製に要する前記第2試薬の試薬量と、前記第測定試料の調製に要する前記第2試薬の試薬量とに基づいて、分析可能な被験者検体数を前記出力部に出力させるように構成されていてもよい
また、本発明の他の態様の検体分析方法は、被験者から採取された被験者検体及び試薬から調製された第1測定試料を測定する前に、検量線作成用検体及び前記試薬から調製された第2測定試料を測定し、前記第1測定試料を測定する際に、精度管理用検体及び前記試薬から調製された第3測定試料を測定するように構成された検体分析装置を用いた検体分析方法であって、検量線作成登録を行った後、前記第2測定試料を測定し、前記被験者検体の分析オーダ登録を行った後、前記第1及び第3測定試料を測定し、前記検量線作成登録を行うときに、前記試薬の残量と、前記第1測定試料の調製に要する試薬量と、前記第2測定試料の調製に要する試薬量と、前記第3測定試料の調製に要する試薬量とに基づいて、分析可能な被験者検体数を生成し、生成された前記被験者検体数を出力する。
これにより、検量線作成用検体から調製された第2測定試料の測定における試薬の消費予定量および精度管理用検体から調製された第3測定試料の測定における試薬の消費予定量を使用することで、異なる被験者の検体を測定する度に精度管理測定を実行する場合であっても、検量線作成登録を行うときにユーザが分析可能な被験者検体数を正確に得ることが可能となる。
また、本発明の他の態様のコンピュータプログラムは、試薬を保持する試薬保持部と、被験者から採取された被験者検体及び前記試薬保持部に保持された試薬から調製された第1測定試料を測定する前に、検量線作成用検体及び前記試薬から調製された第2測定試料を測定し、前記第1測定試料を測定する際に、精度管理用検体及び前記試薬から調製された第3測定試料を測定するように構成された測定部と、出力部と、検量線作成登録を行った後、前記測定部に前記第2測定試料を測定させ、前記被験者検体の分析オーダ登録を行った後、前記測定部に前記第1及び第3測定試料を測定させ、前記第1測定試料の測定から得られる被験者検体の分析結果を、前記出力部に出力させる制御部と、を備える検体分析装置の制御部に、前記検量線作成登録を行うときに、前記試薬の残量と、前記第1測定試料の調製に要する試薬量と、前記第2測定試料の調製に要する試薬量と、前記第3測定試料の調製に要する試薬量とに基づいて、分析可能な被験者検体数を生成するステップと、生成された前記被験者検体数を前記出力部に出力させるステップと、を実行させる。
これにより、検量線作成用検体から調製された第2測定試料の測定における試薬の消費予定量および精度管理用検体から調製された第3測定試料の測定における試薬の消費予定量を使用することで、異なる被験者の検体を測定する度に精度管理測定を実行する場合であっても、検量線作成登録を行うときにユーザが分析可能な被験者検体数を正確に得ることが可能となる。
本発明によれば、異なる被験者の検体を測定する度に精度管理測定を実行する場合であっても検量線作成登録を行うときにユーザが分析可能な検体数を正確に把握することが可能となる。
実施の形態に係る検体分析装置の外観構成を模式的に示す斜視図。 実施の形態に係る検体分析装置の内部構成を模式的に示す平面図。 反応検出ブロックの構成を示す側面断面図。 実施の形態に係る検体分析装置の構成を示すブロック図。 実施の形態に係る検体分析装置の動作の手順を示すフローチャート。 試薬登録ダイアログを示す図。 検量線作成オーダ登録画面表示処理の手順を示すフローチャート。 モード設定画面を示す図。 2項目測定モードにおける検量線作成オーダ登録画面を示す図。 3項目測定モードにおける検量線作成オーダ登録画面を示す図。 検量線作成処理の手順を示すフローチャート。 エラー画面を示す図。 検体分析オーダ登録画面表示処理の手順を示すフローチャート。 2項目測定モードにおける検体分析オーダ登録画面を示す図。 3項目測定モードにおける検体分析オーダ登録画面を示す図。 検体分析処理の手順を示すフローチャート。 分析結果画面を示す図。
以下、本実施の形態に係る検体分析装置1について、図面を参照して説明する。
<検体分析装置の構成>
以下、本実施の形態に係る検体分析装置の構成について説明する。図1は、検体分析装置1の外観の構成を模式的に示す斜視図である。
検体分析装置1は、切除組織内に存在する癌由来の遺伝子(mRNA)を鋳型として、LAMP(Loop-mediated Isothermal Amplification,栄研化学)法に基づいて核酸を増幅させ、増幅に伴い発生する溶液の濁りを測定することにより検出を行う遺伝子増幅測定装置である。なお、LAMP法の詳細は、米国特許第6410278号公報に開示されている。
検体分析装置1は、タッチパネルからなる表示入力部1aと、前面と上面に跨るカバー1bとを備えている。カバー1bは、軸1cを中心軸として回転可能となるよう構成されており、ロック機構1dによってロック状態とアンロック状態とに切り替えられる。ユーザは、カバー1bがアンロック状態となっているときに、図1に示す状態から、カバー1bを上方向に回転させて検体分析装置1の上方を開放し、検体分析装置1の内部にアクセスすることができる。また、ロック機構1dの近傍には、カバー1bが閉じられているか否かを検出するためのセンサ(図示せず)が設置されている。
また、検体分析装置1には、バーコードリーダ60が設けられている。このバーコードリーダ60は、後述する試薬情報の登録に利用される。
図2は、検体分析装置1の内部の構成を模式的に示す平面図である。
検体分析装置1は、内部に、検体容器設置部10と、試薬容器設置部20と、分注部30と、チップ設置部40と、反応部50とを備えている。
検体容器設置部10の上面には、上部が開口された14個の保持孔11と2つの保持孔12が形成されている。保持孔11は、左右方向に2つ、前後方向に7つ並んでおり、保持孔12は、左右に2つ並んでいる。
保持孔11には、予め切除組織を前処理(ホモジナイズ、遠心分離、ろ過)して作製された可溶化抽出液(以下、「検体」という。)が収容された検体容器Sと、希釈された検体が収容された検体容器Sとがセットされる。なお、切除組織から可溶化抽出液(核酸増幅反応用試料)を作製するための前処理として、米国特許出願公開第2006/0121515号明細書に開示されている方法を用いることができる。このとき、1つの切除組織から作製される検体を収容する検体容器Sと、その検体を希釈して得られる希釈検体を収容する検体容器Sは、左右に隣り合う保持孔11にセットされる。2つの保持孔12には、増幅すべき核酸が正常に増幅することを確認する陽性精度管理と、増幅すべきでない核酸が正常に増幅しないことを確認する陰性精度管理とに用いられる陽性コントロール及び陰性コントロール(陽性及び陰性精度管理用検体)がそれぞれ収容された2つの検体容器Sがセットされる。
なお、検量線を作成する場合、検体の測定の前(たとえば、装置の起動直後)に、所定の保持孔11に、検量線を作成するための基準となる所定の濃度の標的遺伝子を含むキャリブレータ(検量線作成用検体)が収容された検体容器がセットされる。この場合も、後述する検体の測定と同様にして測定が行われ、検量線が作成される。
試薬容器設置部20の上面には、上部が開口された3つの保持孔21が形成されている。試薬容器設置部20の前側部分には、左右に並ぶ2つの保持孔21が設けられており、試薬容器設置部20の後側部分には1つの保持孔21が設けられている。前側のうちの左側の保持孔には、サイトケラチン19(CK19)のプライマを含むプライマ試薬が収容された試薬容器がセットされ、前側のうちの右側の保持孔21には、βアクチン(β−actin)のプライマを含むプライマ試薬が収容された試薬容器Rがセットされる。後側の保持孔21には、核酸増幅反応を促すための、CK19の核酸増幅反応及びβアクチンの核酸増幅反応のどちらにも共通で用いられる酵素を含む酵素試薬が収容された試薬容器Rがセットされる。
検体容器設置部10の保持孔11には、図示しないセンサが設けられており、このセンサの検出信号により、対応する保持孔11に検体容器Sがセットされているか否かが検知される。また、検体容器設置部10の保持孔12と試薬容器設置部20の保持孔21にも、保持孔11と同様、図示しないセンサが設けられており、センサの検出信号により、対応する保持孔12に検体容器Sがセットされているか否かと、対応する保持孔21に試薬容器Rがセットされているか否かが検知される。
図2に戻り、分注部30は、アーム部31と、左右方向に延びた軸32と、前後方向に延びた軸33と、アーム部31を移動させるための機構を含んでいる。アーム部31は、軸32に支持されて左右方向に移動可能であり、且つ、アーム部31と軸32を含む機構は、軸33に支持されて前後方向に移動可能である。また、アーム部31は、アーム部31に対してそれぞれ独立して上下方向(Z軸方向)に移動可能な2つのシリンジ部31aを備えている。シリンジ部31aは、下端(Z軸負方向側の端)に、ピペットチップCが取り付けられるノズル部31bを含んでいる。また、シリンジ部31aは、吸引及び吐出を行うためのポンプ部(図示せず)を含んでいる。
チップ設置部40には、36本のピペットチップCを収容するラック41が2つセットされる。分注部30のアーム部31が、検体分析装置1の内部で前後左右に動かされ、シリンジ部31aが上下に動かされることにより、ノズル部31bの下端にピペットチップCが取り付けられる。なお、吸引と吐出の動作が終了する度に、ノズル部31bに取り付けられているピペットチップCは、廃棄部(図示せず)において廃棄される。
反応部50は、前後方向に並ぶ8つの反応検出ブロック51からなる。図2では、便宜上、8つの反応検出ブロック51のうち、一部の反応検出ブロック51のみが図示されている。8つの反応検出ブロック51は、それぞれ、反応容器設置部511と、YZ平面に平行な面を有する基板512、513を備えている。反応容器設置部511の上面には、上部が開口された2つの保持孔511aが形成されている。2つの保持孔511aには、試薬と検体とを混合するための反応容器Mがセットされる。
基板512の後側の面には、2つの発光部512aが設置されており、基板513の前側の面には、2つの受光部513aが設置されている。発光部512aは、約1mmの直径を有する光を発光する。基板512の左側の発光部512aから発光された光は、基板513の左側の受光部513aにて受光され、基板512の右側の発光部512aから発光された光は、基板513の右側の受光部513aにて受光される。
図3は、反応検出ブロック51の構成を示す側面断面図である。
反応容器Mには、2つの収容部M12が設けられており、これらの収容部M12のそれぞれにおいて、検体及び試薬を収容することが可能である。また、反応容器Mは、収容部M12が設けられた容器本体部M11と、蓋部M21とを有しており、容器本体部M11に対して蓋部M21が回動可能に連結されている。
反応検出ブロック51には、蓋保持部材515が設けられている。この蓋保持部材515は、反応容器Mの蓋部M21を保持することが可能となっている。また、蓋保持部材515は、図示しない駆動機構によって回動可能とされている。蓋部M21には、2つの収容部M12のそれぞれに対応する蓋M22が設けられており、蓋保持部材515に保持された蓋部M12が容器本体部M11に対して回動することで、蓋M22を収容部M12に嵌合させて、反応容器Mの蓋を閉めることができる。
反応容器設置部511の下方には、反応容器設置部511を前後方向(X軸方向)に貫通する孔511bが形成されている。孔511bは、反応容器設置部511の保持孔511aとつながっている。発光部512aから発光された光は、孔511bを通過する際に収容部M12を透過し、受光部513aにて受光される。
図4は、検体分析装置1の構成を示すブロック図である。
検体分析装置1は、測定ユニット2と情報処理ユニット3とを備えている。
測定ユニット2は、図2に示す分注部30と、検出部201と、センサ部202と、機構部203とを有する。検出部201は、発光部512aと受光部513aとを含んでいる。センサ部202は、検体容器設置部10と試薬容器設置部20にセットされた検体容器Sと試薬容器Rを検出するためのセンサと、カバー1bが閉じられているか否かを検出するためのセンサと、バーコードリーダ60とを含んでいる。機構部203は、ロック機構1d、検体分析装置1内のその他の機構を含んでいる。
情報処理ユニット3は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、ハードディスク304と、I/Oインターフェース305と、図1に示す表示入力部1aを有する。
CPU301は、ROM302に記憶されているコンピュータプログラム及びRAM303にロードされたコンピュータプログラムを実行する。RAM303は、ROM302及びハードディスク304に記録されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。また、RAM303は、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、CPU301の作業領域としても利用される。
ハードディスク304には、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムなど、CPU301に実行させるための種々のコンピュータプログラム及びコンピュータプログラムの実行に用いるデータが記憶されている。また、後述するようにCPU301を動作させるコンピュータプログラム306も、ハードディスク304に記憶されている。
また、ハードディスク304には、一つの検体に対する分析項目ごとの、検体分析の要否に関する情報(以下、「検体分析オーダ情報」という。)と、設置されている試薬容器Rに関する情報(以下、「試薬情報」という。)と、が記憶されている。
表示入力部1aは、タッチパネル式のディスプレイであり、ユーザからの入力を受け付けると共に、画像を表示してユーザに情報を提示する。I/Oインターフェース305は、CPU301と、表示入力部1aと、測定ユニット2の各部に接続されている。CPU301は、I/Oインターフェース305に接続されたこれらの機構から信号を受信すると共に、これらの機構を制御する。
<検体分析装置の動作>
以下、本実施の形態に係る検体分析装置の動作について説明する。
図5は、本実施の形態に係る検体分析装置の動作の手順を示すフローチャートである。
まず、検体分析装置1が起動されると、CPU301により試薬情報登録処理が実行される(ステップS101)。検体分析装置1の使用を開始するとき、ユーザは冷凍庫に保管されていた試薬を試薬容器設置部20に設置する。かかる試薬は、過去(例えば、前日)に検体分析装置1で使用されたものである場合と、新たに開封されたものである場合とがある。過去に検体分析装置1で使用されたものである場合、当該試薬の試薬コードと残テスト数(測定可能回数)とを含む試薬情報がハードディスク304に記憶されている。試薬情報登録処理では、ユーザがバーコードリーダ60を使用して、試薬のケース等に貼布されたバーコードラベルのバーコードを読み出す。なお、本実施の形態に係る検体分析装置1では、CK19のプライマ試薬とβアクチンのプライマ試薬と酵素試薬とがキットとして提供されており、キットに含まれるCK19のプライマ試薬とβアクチンのプライマ試薬と酵素試薬とが対応するものとして使用される。例えば、同一キットではないCK19のプライマ試薬と酵素試薬とは組み合わせて使用されることはない。また、1つのキットに対して1つの試薬バーコードが割り当てられており、1組のCK19プライマ試薬、βアクチンプライマ試薬、及び酵素試薬の試薬情報の登録が、1つのバーコードにより行われる。
また、バーコードには、各試薬に個別に割り当てられた試薬コードが含まれており、バーコードリーダ60によって読み出された試薬コードはCPU301に与えられる。この試薬コードには、試薬のロット番頭、使用期限、残テスト数等の情報が含まれている。CPU301は、読み出された試薬コードとハードディスク304に記憶された試薬コードとを照合し、その試薬が過去に使用されたものであるか否かを判別する。過去に使用された試薬である場合、その試薬コードと残テスト数とを含む試薬情報がハードディスク304から読み出される。また、過去に使用されていない試薬である場合、試薬コードに含まれる残テスト数の初期値が、その試薬コードに対して割り当てられる。
試薬コードが読み出されると、表示入力部1aに試薬登録ダイアログが表示される。図6は、試薬登録ダイアログを示す図である。この試薬登録ダイアログD1には、試薬コード、ロット番号、使用期限等が表示される。また、CK19プライマ試薬及び酵素試薬の残テスト数がそれぞれ表示され、各残テスト数を修正するためのボタンも表示されている。ユーザが当該ボタンを選択することで、残テスト数を修正することが可能となっている。
試薬ダイアログD1には、OKボタンとキャンセルボタンが含まれており、ユーザがOKボタンを選択すると、試薬ダイアログD1に表示されている試薬情報が、使用中の試薬の試薬情報としてハードディスク304に記憶される。また、キャンセルボタンが選択された場合には、試薬ダイアログD1に表示されている試薬情報は破棄される。こうして、試薬情報の登録が行われる。
ユーザは、カバー1bを開けて、試薬情報を登録した試薬を収容する試薬容器を、試薬容器設置部20の保持孔21にセットする。試薬情報が登録され、各試薬容器が試薬容器設置部20に設置されると、検体分析装置1の動作モードが検量線作成モードに設定される(ステップS102)。検体分析装置1は、検量線の作成を行う動作モードである検量線作成モードと、検体の分析を行う動作モードである検体分析モードとを選択的に設定可能であり、検体分析装置1の起動直後には、検量線作成モードが設定されるようになっている。
次に、CPU304は、検量線作成オーダ登録画面表示処理を実行する(ステップS103)。図7は、検量線作成オーダ登録画面表示処理の手順を示すフローチャートである。
検量線作成オーダ登録画面表示処理では、CPU301がまず、検体分析装置1が2項目測定モードに設定されているか、3項目測定モードに設定されているかを判断する(ステップS201)。ここで、2項目測定モードと3項目測定モードとについて説明する。2項目測定モードは、CK19項目と、CK19D項目とについて、検体の分析を行う測定モードである。3項目分析モードは、CK19項目と、CK19D項目と、βアクチン項目とについて、検体の分析を行う測定モードである。ここで、CK19項目とは、希釈されていない通常検体にCK19試薬と酵素試薬とが混合されて調製された測定試料を測定し、CK19を検出するための分析項目である。CK19D項目とは、希釈された希釈検体にCK19試薬と酵素試薬とが混合されて調製された測定試料を測定し、CK19を検出するための分析項目である。βアクチン項目とは、希釈されていない通常検体にβアクチン試薬と酵素試薬とが混合されて調製された測定試料を測定し、βアクチンを検出するための分析項目である。検体分析装置1は、かかる2項目分析モードと、3項目分析モードとの何れかの動作モードを選択的に設定可能となっている。
2項目分析モード及び3項目分析モードの設定は、モード設定画面において行われる。図8は、モード設定画面を示す図である。図に示すように、モード設定画面D2には、βアクチン項目を測定する3項目測定モードを設定するためのラジオボタンC21と、βアクチン項目を測定しない2項目測定モードを設定するためのラジオボタンC22とが設けられている。ユーザは、これらのラジオボタンC21,C22の何れかを選択することで、2項目測定モード及び3項目測定モードの何れかを選択する。モード設定画面D2には、OKボタンC23とキャンセルボタンC24とがさらに設けられている。ユーザがOKボタンC23を選択すると、ラジオボタンC21,C22によって選択された2項目測定モード及び3項目測定モードの何れかが設定される。キャンセルボタンC24が選択されると、当該モード設定画面D2において選択された測定モードの情報は破棄され、モード設定画面D2が表示される前の測定モードの設定が維持される。
CPU301は、検体分析装置1が2項目測定モードに設定されているか、3項目測定モードに設定されているかを判断した後、設定されている測定モードに対応する分析可能検体数をCK19プライマ試薬及び酵素試薬のそれぞれについて算出する(ステップS202)。
ここで、ステップS202の処理について詳しく説明する。ステップS202では、検量線作成を行う場合の分析可能検体数rSCが、次の式(1)又は(2)を用いて算出される。
rSC=(rT−cT−kT)/s1T … (1)
rSC=((rT−kT)/max1T)×max1S+((rT−kT) mod max1T)−cT}/s1T … (2)
但し、rTは試薬の残テスト数を、s1Tは1つの検体の分析に必要な試薬のテスト数を、cTはコントロールを測定するために必要な試薬のテスト数を、max1Tは1バッチの検体を分析するのに必要な試薬の最大テスト数を、max1Sは1バッチに含まれる最大検体数を、kTは検量線の作成に使用される試薬のテスト数を、それぞれ示している。また、除算は整数除算とし、割り切れない場合には1未満を切り捨てて整数にするものとする。rT、s1T、cT、max1T、max1S、及びkTのそれぞれの値は、予め、ハードディスク304に記憶されている。
ここで、バッチについて説明する。検体分析装置1の検体容器設置部10には、検体をそれぞれ収容した最大で10個の検体容器をセットし、さらに陽性コントロール(陽性精度管理に使用される精度管理用検体)及び陰性コントロール(陰性精度管理に使用される精度管理用検体)をそれぞれ収容した2つの検体容器をセットすることが可能である。このような検体容器設置部10に複数の検体及びコントロールがセットされている状態で、測定開始の指示が検体分析装置1に与えられると、検体容器設置部10に設置されている複数の検体及びコントロールの測定が連続して行われる。本実施の形態では、このように、検体容器設置部10に設置されており、連続して測定される複数の検体及びコントロールのことをバッチという。また、1バッチの検体分析が行われる場合には、必ず2種類のコントロールが測定され、精度管理(陽性精度管理及び陰性精度管理)が行われる。
2項目測定モードが設定されている場合、検体容器設置部10には、最大で7検体(7つの通常検体及び7つの希釈検体)を設置可能である。即ち、1バッチで測定可能な最大の検体数は7である。1つの検体を分析するためには、通常検体の測定と希釈検体の測定とを行う必要がある。このため、1つの検体の分析には2テスト分のCK19プライマ試薬及び2テスト分の酵素試薬が使用される。また、1バッチに含まれる精度管理用検体は常に2つであり、1バッチの精度管理には2テスト分のCK19プライマ試薬及び2テスト分の酵素試薬が使用される。したがって、1バッチの検体分析において使用されるCK19プライマ試薬の最大テスト数は、7×2+2=16であり、1バッチの検体分析において使用される酵素試薬の最大テスト数も16である。
3項目測定モードが設定されている場合、検体容器設置部10には、最大で4検体(CK19測定及びβアクチン測定用の4つの通常検体、及びCK19D測定用の4つの希釈検体)を設置可能である。即ち、1バッチで測定可能な最大の検体数は4である。1つの検体を分析するためには、通常検体によるCK19の測定と、希釈検体によるCK19Dの測定と、通常検体によるβアクチンの測定とを行う必要がある。このため、1つの検体の分析には2テスト分のCK19プライマ試薬と、1テスト分のβアクチンプライマ試薬と、3テスト分の酵素試薬とが使用される。また、1バッチに含まれる精度管理用検体は常に2つであり、3項目測定モードにおける1バッチの精度管理には、CK19についての陽性精度管理及び陰性精度管理並びにβアクチンについての陽性精度管理及び陰性精度管理の合計4回の測定が行われる。つまり、3項目測定モードにおける1バッチの精度管理では、2テスト分のCK19プライマ試薬と、2テスト分のβアクチンプライマ試薬と、4テスト分の酵素試薬とが使用される。したがって、1バッチの検体分析において使用されるCK19プライマ試薬の最大テスト数は、4×2+2=10であり、1バッチの検体分析において使用される酵素試薬の最大テスト数は、4×3+4=16である。
また、2項目測定モードにおいて検量線を作成する場合には、検体容器設置部10に3つのキャリブレータを収容した3つの検体容器が設置される。2項目測定モードにおける検量線作成のためには、3つのキャリブレータによるCK19の測定と、2つの精度管理用検体(陽性精度管理用検体及び陰性精度管理用検体)によるCK19の測定の合計5回の測定が必要である。したがって、2項目測定モードにおける検量線作成には、5テスト分のCK19プライマ試薬と、5テスト分の酵素試薬とが使用される。
3項目測定モードにおいて検量線を作成する場合には、検体容器設置部10に4つのキャリブレータを収容した4つの検体容器が設置される。3項目測定モードにおける検量線作成のためには、3つのキャリブレータによるCK19の測定及び1つのキャリブレータによるβアクチンの測定と、2つの精度管理用検体(陽性精度管理用検体及び陰性精度管理用検体)それぞれによるCK19の測定及びβアクチンの測定が必要である。したがって、3項目測定モードにおける検量線作成には、5テスト分のCK19プライマ試薬と、3テスト分のβアクチンプライマ試薬と、8テスト分の酵素試薬とが使用される。
2項目測定モードが設定されている場合、CK19プライマ試薬の残テスト数が、1バッチの検体分析において使用される試薬の最大テスト数である16に、検量線作成に使用される5テストを加算した結果である21未満の場合には、ステップS202において式(1)を使用してCK19プライマ試薬の分析可能検体数rSCが算出され、CK19プライマ試薬の残テスト数が21以上の場合には、ステップS202において式(2)を使用してCK19プライマ試薬の分析可能検体数rSCが算出される。また、2項目測定モードが設定されている場合には、酵素試薬の分析可能検体数rSCを算出するときにも、酵素試薬の残テスト数が21未満のときには式(1)が使用され、酵素試薬の残テスト数が21以上のときには式(2)が使用される。
他方、3項目測定モードが設定されている場合、CK19プライマ試薬の残テスト数が、1バッチの検体分析において使用されるCK19プライマ試薬の最大テスト数である10に、検量線作成に使用される5テストを加算した結果である15未満の場合には、ステップS202において式(1)を使用してCK19プライマ試薬の分析可能検体数rSCが算出され、CK19プライマ試薬の残テスト数が15以上の場合には、ステップS202において式(2)を使用してCK19プライマ試薬の分析可能検体数rSCが算出される。また、3項目測定モードが設定されている場合、酵素試薬の残テスト数が、1バッチの検体分析において使用される酵素試薬の最大テスト数である16に、検量線作成に使用される8テストを加算した結果である24未満の場合には、ステップS202において式(1)を使用して酵素試薬の分析可能検体数rSCが算出され、酵素試薬の残テスト数が24以上の場合には、ステップS202において式(2)を使用して酵素試薬の分析可能検体数rSCが算出される。なお、3項目測定モードが設定されている場合、測定に使用される試薬はCK19プライマ試薬、βアクチンプライマ試薬、及び酵素試薬であるが、CK19プライマ試薬及び酵素試薬のそれぞれについてのみ、分析可能検体数rSCが算出される。これは、CK19プライマ試薬及び酵素試薬に比べて、βアクチンの試薬容器の容量が大きく、残テスト数の初期値が大きいためである。
ここで、一例として、2項目測定モードが設定されている場合において、CK19プライマ試薬の残テスト数が15のときのCK19プライマ試薬の分析可能検体数rSCを説明する。rTは15であり、2項目測定モードであるので、s1Tは2、cTは2、max1Tは16、max1Sは7、kTは5である。したがって、各数値を式(1)に適用すると、rSCは4となる。
また、他の例として、2項目測定モードが設定されている場合において、CK19プライマ試薬の残テスト数が60のときのCK19プライマ試薬の分析可能検体数rSCを説明する。この場合、rTは60であり、他のパラメータは上記の例と同一である。したがって、各数値を式(2)に適用すると、rSCは23となる。
このように、被験者から採取された検体とは異なるキャリブレータ及びコントロールを使用した測定を考慮して、分析可能検体数を算出するので、正確な分析可能検体数を得ることが可能となる。
上記のようなステップS202の処理が終了すると、CPU301は、検量線作成オーダ登録画面を表示入力部1aに表示させる(ステップS203)。図9Aは、2項目測定モードにおける検量線作成オーダ登録画面を示す図である。図に示すように、検量線作成オーダ登録画面D31には、試薬に関する情報を表示するための領域A311と、検量線作成に使用されるコントロールに関する情報を表示するための領域A312と、キャリブレータの測定オーダ情報(検量線作成の依頼情報)を表示するための領域A313とが含まれている。
領域A311には、ロット番号、使用期限、開封後使用期限等の試薬に関する情報と、2項目測定モードにおけるCK19プライマ試薬の分析可能検体数S311と、2項目測定モードにおける酵素試薬の分析可能検体数S312とが表示される。
領域A312には、検体容器設置部10におけるコントロールが設置される位置(保持孔)情報と、そのコントロールの名称とが表示される。この領域A312には、2つの表示行が設けられており、各行が検体容器設置部10の位置と対応している。領域A312の各行には、対応するコントロールの名称が1つずつ表示されるようになっている。また、この領域A312には、常に同じ情報が固定的に表示されるようになっており、ユーザが表示情報を編集したり、変更したりすることはできない。
領域A313には、検体容器設置部10におけるキャリブレータが設置される位置(保持孔)情報と、そのキャリブレータの名称とが表示される。この領域A313には、3つの表示行が設けられており、各行が検体容器設置部10の位置と対応している。領域A313の各行には、対応するキャリブレータの情報が1つずつ表示されるようになっている。また、領域A313には、初期状態においてキャリブレータの情報は表示されていない。ユーザは、検量線作成オーダ登録画面D31に対して所定の操作を行うことにより、検量線の作成依頼を示す測定オーダ情報として、検量線作成に使用されるキャリブレータの情報を登録することが可能となっている。ユーザによりキャリブレータの測定オーダ情報が登録されると、測定オーダ情報が領域A313に表示される。
また、検量線作成オーダ登録画面D31には、測定開始を指示するためのスタートボタンC35が設けられている。スタートボタンC35は、ユーザが表示入力部1aを操作することで選択可能であり、スタートボタンC35が選択されることでCPU301に測定開始の指示が与えられるようになっている。
さらに、検量線作成オーダ登録画面D31には、動作モードを設定するためのリストボックスC36が設けられている。このリストボックスC36は、検量線作成モードの選択肢と、検体分析モードの選択肢とを有しており、ユーザは当該リストボックスC36を操作することで、動作モードを検量線作成モード及び検体分析モードの何れかに設定することが可能である。検量線作成モードの選択肢には、「Calibrator」の文字列が含まれており、検体分析モードの選択肢には、「Sample」の文字列が含まれている(図13A,図13B参照)。検量線作成オーダ登録画面D31では、リストボックスC36において検量線作成モードが選択された状態となっている。リストボックスC36において検体分析モードが選択された場合には、動作モードが検体分析モードに変更され、検量線作成オーダ登録画面D31から、後述する検体分析オーダ登録画面に表示入力部1aの表示が遷移する。
図9Bは、3項目測定モードにおける検量線作成オーダ登録画面を示す図である。図に示すように、3項目測定モードにおける検量線作成オーダ登録画面D32には、試薬に関する情報を表示するための領域A321と、検量線作成に使用されるコントロールに関する情報を表示するための領域A322と、キャリブレータの測定オーダ情報を表示するための領域A323とが含まれている。
領域A321には、3項目測定モードにおけるCK19プライマ試薬の分析可能検体数S321と、3項目測定モードにおける酵素試薬の分析可能検体数S322とが表示される。
領域A322には、検体容器設置部10におけるコントロールが設置される位置(保持孔)情報と、そのコントロールの名称とが表示される。この領域A322には、3つの表示行が設けられており、各行が検体容器設置部10の位置と対応している。領域A322の各行には、対応するコントロールの名称が1つずつ表示されるようになっている。その他は、2項目測定モードにおける検量線作成オーダ登録画面D31の領域A312と同様であるので、説明を省略する。
領域A323には、検体容器設置部10におけるキャリブレータが設置される位置(保持孔)情報と、そのキャリブレータの名称とが表示される。この領域A323には、4つの表示行が設けられており、各行が検体容器設置部10の位置と対応している。領域A323の各行には、対応するキャリブレータの名称が1つずつ表示されるようになっている。その他は、2項目測定モードにおける検量線作成オーダ登録画面D31の領域A313と同様であるので、説明を省略する。
また、検量線作成オーダ登録画面D32には、測定開始を指示するためのスタートボタンC35及び動作モードを設定するためのリストボックスC36が設けられている。これらについても、2項目測定モードにおける検量線分析オーダ登録画面D31のスタートボタンC35及びリストボックスC46と同様である。
上述したような検量線作成オーダ登録画面D31,D32が表示されると、CPU301は、処理をメインルーチンにリターンする。
ユーザは、検量線作成オーダ登録画面D31,D32におけるCK19プライマ試薬の分析可能検体数S311,S321、及び酵素試薬の分析可能検体数S312,S322を確認し、検量線の作成を行うか否かを判断することができる。例えば、分析可能検体数S311又はS312(S321又はS322)が0、若しくは1以上ではあるが非常に小さい数の場合、検量線を作成したとしても検体の分析を行うことができないか、若しくは少数の検体しか分析することができない。このような場合には、ユーザは検量線の作成を行わずに、試薬を新しいものに交換することが可能である。これにより、検量線の測定にかかる時間を削減することができると共に、キャリブレータ及びコントロールの消費を抑制することが可能となる。
次に、CPU301は、検量線作成処理を実行する(ステップS104)。図10は、検量線作成処理の手順を示すフローチャートである。
本実施の形態に係る検体分析装置1では、試薬を冷凍庫にて冷凍保管していた影響を排除して高精度な検体分析を可能とするため、電源を投入して検体分析装置1が起動した後、検体分析に先だって検量線の作成が行われる。ユーザは、検量線作成を行う場合、検体容器設置部10の所定の保持孔11に、陽性コントロールを収容した検体容器と、陰性コントロールを収容した検体容器と、各々キャリブレータを収容した3つの検体容器とを、検体容器設置部10の所定の保持孔11にセットし、反応部50の所定の反応容器設置部511に反応容器Mをセットする。さらにユーザは、検量線作成オーダ登録画面D31,D32においてキャリブレータの測定オーダ情報を登録し、スタートボタンC35を選択して測定開始の指示を入力する(ステップS211)。
測定開始指示を受け付けると、CPU301は、上述のようにして得られたCK19プライマ試薬及び酵素試薬の分析可能検体数が0より大きいか否かを判別する(ステップS212)。CK19プライマ試薬及び酵素試薬の分析可能検体数の何れか一方が0以下である場合には(ステップS212においてNO)、キャリブレータの測定を行うことなく、表示入力部1aにエラー画面を表示させる(ステップS213)。
図11は、エラー画面を示す図である。図に示すように、エラー画面D4には、「試薬残量が不足しているため、測定を開始できません。」の文字情報が表示される。また、エラー画面D4には、OKボタンC41が設けられている。ユーザは、OKボタンC41を選択することによって、エラー画面D4を非表示にすることが可能である。
エラー画面D4が非表示にされた後には、CPU301は、処理をステップS211へ戻す。これにより、ユーザは試薬を新しいものに交換して、検量線作成を指示することが可能となる。
ステップS212において、CK19プライマ試薬及び酵素試薬の分析可能検体数が0より大きい場合には(ステップS212においてYES)、まず、3つのキャリブレータの測定が行われる(ステップS214)。以下、2項目測定モードと3項目測定モードとに分けて、キャリブレータの測定動作について説明する。
<2項目測定モードにおけるキャリブレータ測定動作>
2項目測定モードが設定されている場合における検量線作成では、CK19プライマ試薬が試薬容器Rから吸引され、反応容器Mの収容部M12に吐出される。具体的には、CK19のプライマ試薬が、1つの反応容器Mの左右の収容部M12にそれぞれ吐出され、他の1つの反応容器Mの左右何れか一方の収容部M12にCK19のプライマ試薬が吐出される。つまり、3テスト分のCK19プライマ試薬が消費される。
続いて、キャリブレータが検体容器Sから吸引され、CK19のプライマ試薬が吐出された3箇所の収容部M12に吐出される。さらに、酵素試薬が試薬容器Rから吸引され、キャリブレータが吐出された3箇所の収容部M12に吐出される。つまり、3テスト分の酵素試薬が消費される。
なお、吸引が行われる場合、アーム部31が前後左右に動かされて吸引位置が決められた後、シリンジ部31aが下方向に移動されることにより、ノズル部31bに取り付けられたピペットチップCの下端が、検体容器S又は試薬容器R内に挿入される。この状態で、ポンプ部が駆動されることにより吸引が行われる。吐出が行われる場合、アーム部31が前後左右に動かされて吐出位置が決められた後、シリンジ部31aが下方向に移動されることにより、ノズル部31bに取り付けられたピペットチップCの下端が、反応容器Mの収容部M12内に挿入される。この状態で、ポンプ部が駆動されることにより吐出がおこなわれる。
次に、吐出が行われた反応容器Mは、反応部50の蓋保持部材515により、蓋が閉じられて密閉される。この状態で、反応容器設置部511の下方に配されたペルチェモジュール(図示せず)によって反応容器M内が20〜65℃程度に加温される。そして、上述したように、発光部512aから発光された光が、反応容器Mの収容部M12を透過し、受光部513aにて受光される。このとき、受光部513aの検出信号に基づいて、核酸増幅反応時の収容部M12内の濁度がリアルタイムで生成される。こうして、キャリブレータの測定が終了する。
<3項目測定モードにおけるキャリブレータ測定動作>
3項目測定モードが設定されている場合における検量線作成では、2項目測定モードの場合と同様に、CK19プライマ試薬が試薬容器Rから吸引され、反応容器Mの収容部M12に吐出される。具体的には、CK19のプライマ試薬が、1つの反応容器Mの左右の収容部M12にそれぞれ吐出され、他の1つの反応容器Mの左右何れか一方の収容部M12にCK19のプライマ試薬が吐出される。つまり、3テスト分のCK19プライマ試薬が消費される。
次に、3項目測定モードにおいては、βアクチンプライマ試薬が試薬容器Rから吸引され、CK19プライマ試薬が分注された反応容器Mの収容部M12とは異なる収容部Mに吐出される。具体的には、βアクチンのプライマ試薬が、CK19プライマ試薬が一方の収容部M12に吐出された反応容器Mの他方の収容部M12に吐出される。
続いて、キャリブレータが検体容器Sから吸引され、CK19のプライマ試薬が吐出された3箇所の収容部M12と、βアクチンのプライマ試薬が吐出された1箇所の収容部M12とにそれぞれ吐出される。さらに、酵素試薬が試薬容器Rから吸引され、キャリブレータが吐出された4箇所の収容部M12に吐出される。つまり、4テスト分の酵素試薬が消費される。
次に、吐出が行われた反応容器Mは、反応部50の蓋保持部材515により、蓋が閉じられて密閉される。この状態で、反応容器設置部511の下方に配されたペルチェモジュール(図示せず)によって反応容器M内が20〜65℃程度に加温される。そして、上述したように、発光部512aから発光された光が、反応容器Mの収容部M12を透過し、受光部513aにて受光される。このとき、受光部513aの検出信号に基づいて、核酸増幅反応時の収容部M12内の濁度がリアルタイムで生成される。こうして、キャリブレータの測定が終了する。
キャリブレータの測定が完了すると、生成された濁度と、予め与えられたキャリブレータの測定値から検量線が作成され、ハードディスク304に記憶される(ステップS215)。
また、上記の3つのキャリブレータの測定と並行して、陽性コントロール及び陰性コントロールの測定も行われる(ステップS216)。以下、2項目測定モードと3項目測定モードとに分けて、コントロールの測定動作について説明する。
<2項目測定モードにおけるコントロール測定動作>
2項目測定モードが設定されている場合における陽性コントロール及び陰性コントロールの測定では、CK19プライマ試薬が試薬容器Rから吸引され、反応容器Mの収容部M12に吐出される。具体的には、CK19のプライマ試薬が、1つの反応容器Mの左右の収容部M12にそれぞれ吐出される。つまり、2テスト分のCK19プライマ試薬が消費される。
続いて、陽性コントロールと陰性コントロールが検体容器Sから吸引され、CK19のプライマ試薬が吐出された2箇所の収容部M12に吐出される。続いて、酵素試薬が試薬容器Rから吸引され、陽性コントロールと陰性コントロールが吐出された2箇所の収容部M12に吐出される。つまり、2テスト分の酵素試薬が消費される。
次に、吐出が行われた反応容器Mは、反応部50の蓋保持部材515により、蓋が閉じられて密閉される。この状態で、反応容器設置部511の下方に配されたペルチェモジュール(図示せず)によって反応容器M内が20〜65℃程度に加温される。そして、発光部512aから発光された光が、反応容器Mの収容部M12を透過し、受光部513aにて受光される。生成された濁度と、上述のキャリブレータの測定結果から作成された検量線に基づいて、増幅立ち上がり時間から標的遺伝子の濃度が得られる。こうして、陽性コントロール及び陰性コントロールの測定が終了する。
<3項目測定モードにおけるコントロール測定動作>
3項目測定モードが設定されている場合における陽性コントロール及び陰性コントロールの測定では、CK19プライマ試薬が試薬容器Rから吸引され、反応容器Mの収容部M12に吐出される。具体的には、CK19のプライマ試薬が、1つの反応容器Mの左右の収容部M12にそれぞれ吐出される。つまり、2テスト分のCK19プライマ試薬が消費される。
次に、3項目測定モードにおいては、βアクチンプライマ試薬が試薬容器Rから吸引され、CK19プライマ試薬が分注された反応容器Mの収容部M12とは異なる収容部Mに吐出される。具体的には、βアクチンのプライマ試薬が、CK19プライマ試薬が吐出されていない他の1つの反応容器Mの左右の収容部M12にそれぞれ吐出される。つまり、2テスト分のβアクチンプライマ試薬が消費される。
続いて、陽性コントロールと陰性コントロールが検体容器Sから吸引され、CK19のプライマ試薬が吐出された2箇所の収容部M12に陽性コントロール及び陰性コントロールが、βアクチンのプライマ試薬が吐出された他の2箇所の収容部M12に陽性コントロール及び陰性コントロールが、それぞれ吐出される。続いて、酵素試薬が試薬容器Rから吸引され、陽性コントロールと陰性コントロールが吐出された4箇所の収容部M12に吐出される。つまり、4テスト分の酵素試薬が消費される。
次に、吐出が行われた反応容器Mは、反応部50の蓋保持部材515により、蓋が閉じられて密閉される。この状態で、反応容器設置部511の下方に配されたペルチェモジュール(図示せず)によって反応容器M内が20〜65℃程度に加温される。そして、発光部512aから発光された光が、反応容器Mの収容部M12を透過し、受光部513aにて受光される。生成された濁度と、上述のキャリブレータの測定結果から作成された検量線に基づいて、増幅立ち上がり時間から標的遺伝子の濃度が得られる。こうして、陽性コントロール及び陰性コントロールの測定が終了する。
上記のようなキャリブレータの測定及びコントロールの測定が終了すると、これらの測定に使用された試薬のテスト数(2項目測定モードにおけるCK19プライマ試薬では5テスト、2項目測定モードにおける酵素試薬では5テスト、3項目測定モードにおけるCK19プライマ試薬では5テスト、3項目測定モードにおける酵素試薬では8テスト)が、試薬情報の残テスト数から差し引かれる(ステップS217)。試薬情報の残テスト数が更新されると、CPU301は、メインルーチンに処理をリターンする。
上記の検量線作成処理が終了すると、CPU301は、表示入力部1aに検量線画面を表示させる(ステップS105)。検量線画面では、作成された検量線がグラフ表示され、ユーザが当該検量線の承認を入力することが可能である。
次にCPU301は、動作モードが設定されたか否かを判断する(ステップS106)。上述の検量線作成が完了した後は、検量線作成モードから検体分析モードに自動的に変更される。また、ユーザは、上述したリストボックスC36を操作することで、検量線作成モード及び検体分析モードの何れかを選択することが可能である。
ステップS106において、動作モードが検体分析モードに設定されている場合には(ステップS106において「検体分析モード」)、CPU304は、検体分析オーダ登録画面表示処理を実行する(ステップS107)。図12は、検体分析オーダ登録画面表示処理の手順を示すフローチャートである。
検体分析オーダ登録画面表示処理では、CPU301がまず、検体分析装置1が2項目測定モードに設定されているか、3項目測定モードに設定されているかを判断する(ステップS301)。
CPU301は、検体分析装置1が2項目測定モードに設定されているか、3項目測定モードに設定されているかを判断した後、設定されている測定モードに対応する分析可能検体数をCK19プライマ試薬及び酵素試薬のそれぞれについて算出する(ステップS302)。
ここで、ステップS302の処理について詳しく説明する。ステップS302では、検体分析を行う場合の分析可能検体数rSSが、次の式(3)又は(4)を用いて算出される。
rSS=(rT−cT)/s1T … (3)
rSS=(rT/max1T)×max1S+(rT mod max1T)−cT}/s1T … (4)
2項目測定モードが設定されている場合、CK19プライマ試薬の残テスト数が、1バッチの検体分析において使用される試薬の最大テスト数である16未満の場合には、ステップS302において式(3)を使用してCK19プライマ試薬の分析可能検体数rSSが算出され、CK19プライマ試薬の残テスト数が16以上の場合には、ステップS302において式(4)を使用してCK19プライマ試薬の分析可能検体数rSSが算出される。また、2項目測定モードが設定されている場合には、酵素試薬の分析可能検体数rSSを算出するときにも、酵素試薬の残テスト数が16未満のときには式(3)が使用され、酵素試薬の残テスト数が16以上のときには式(4)が使用される。
他方、3項目測定モードが設定されている場合、CK19プライマ試薬の残テスト数が、1バッチの検体分析において使用されるCK19プライマ試薬の最大テスト数である10未満の場合には、ステップS302において式(3)を使用してCK19プライマ試薬の分析可能検体数rSSが算出され、CK19プライマ試薬の残テスト数が10以上の場合には、ステップS302において式(4)を使用してCK19プライマ試薬の分析可能検体数rSSが算出される。また、3項目測定モードが設定されている場合、酵素試薬の残テスト数が、1バッチの検体分析において使用される酵素試薬の最大テスト数である16未満の場合には、ステップS302において式(3)を使用して酵素試薬の分析可能検体数rSSが算出され、酵素試薬の残テスト数が16以上の場合には、ステップS302において式(4)を使用して酵素試薬の分析可能検体数rSSが算出される。なお、3項目測定モードが設定されている場合、測定に使用される試薬はCK19プライマ試薬、βアクチンプライマ試薬、及び酵素試薬であるが、CK19プライマ試薬及び酵素試薬のそれぞれについてのみ、分析可能検体数rSSが算出される。
ここで、一例として、2項目測定モードが設定されている場合において、CK19プライマ試薬の残テスト数が15のときのCK19プライマ試薬の分析可能検体数rSSを説明する。rTは15であり、2項目測定モードであるので、s1Tは2、cTは2、max1Tは16、max1Sは7である。したがって、各数値を式(3)に適用すると、rSSは6となる。
また、他の例として、2項目測定モードが設定されている場合において、CK19プライマ試薬の残テスト数が60のときのCK19プライマ試薬の分析可能検体数rSSを説明する。この場合、rTは60であり、他のパラメータは上記の例と同一である。したがって、各数値を式(4)に適用すると、rSSは26となる。
このように、被験者から採取された検体とは異なるコントロールを使用した測定を考慮して、分析可能検体数を算出するので、正確な分析可能検体数を得ることが可能となる。
上記のようなステップS302の処理が終了すると、CPU301は、検体分析オーダ登録画面を表示入力部1aに表示させる(ステップS303)。図13Aは、2項目測定モードにおける検体分析オーダ登録画面を示す図である。図に示すように、検体分析オーダ登録画面D51には、試薬に関する情報を表示するための領域A511と、検体分析に使用されるコントロールに関する情報を表示するための領域A512と、検体分析オーダ情報(検体分析の依頼情報)を表示するための領域A513とが含まれている。
領域A511には、検量線作成オーダ登録画面D31、D32と同様に、ロット番号、使用期限、開封後使用期限等の試薬に関する情報と、2項目測定モードにおけるCK19プライマ試薬の分析可能検体数S511と、2項目測定モードにおける酵素試薬の分析可能検体数S512とが表示される。
領域A512には、検体容器設置部10におけるコントロールが設置される位置(保持孔)情報と、そのコントロールの名称とが表示される。この領域A512には、2つの表示行が設けられており、各行が検体容器設置部10の位置と対応している。領域A512の各行には、対応するコントロールの名称が1つずつ表示されるようになっている。また、この領域A512には、検量線作成オーダ登録画面D31,D32と同様、常に同じ情報が固定的に表示されるようになっており、ユーザが表示情報を編集したり、変更したりすることはできない。
領域A513には、検体容器設置部10における検体が設置される位置(保持孔)情報と、その検体の検体IDとが表示される。この領域A513には、7つの表示行が設けられており、各行が検体容器設置部10の位置と対応している。領域A513の各行には、対応する検体の情報が1つずつ表示されるようになっている。また、領域A513には、初期状態において検体の情報は表示されていない。ユーザは、検体分析オーダ登録画面D51に対して所定の操作を行うことにより、検体分析オーダ情報として、分析対象となる検体の情報を登録することが可能となっている。ユーザにより検体分析オーダ情報が登録されると、当該検体分析オーダ情報が領域A513に表示される。
また、検体分析オーダ登録画面D51には、検量線作成オーダ登録画面D31,D32と同様に、測定開始を指示するためのスタートボタンC55が設けられている。
さらに、検体分析オーダ登録画面D51には、検量線作成オーダ登録画面D31,D32と同様に、動作モードを設定するためのリストボックスC56が設けられている。検体分析オーダ登録画面D51では、リストボックスC56において検体分析モードが選択された状態となっている。リストボックスC56において検量線作成モードが選択された場合には、動作モードが検量線分析モードに変更され、検体分析オーダ登録画面D51から、検量線作成オーダ登録画面D31に表示入力部1aの表示が遷移する。
図13Bは、3項目測定モードにおける検体分析オーダ登録画面を示す図である。図に示すように、3項目測定モードにおける検体分析オーダ登録画面D52には、試薬に関する情報を表示するための領域A521と、検体分析に使用されるコントロールに関する情報を表示するための領域A522と、検体分析オーダ情報を表示するための領域A523とが含まれている。
領域A521には、3項目測定モードにおけるCK19プライマ試薬の分析可能検体数S521と、3項目測定モードにおける酵素試薬の分析可能検体数S522とが表示される。
領域A522には、検体容器設置部10におけるコントロールが設置される位置(保持孔)情報と、そのコントロールの名称とが表示される。この領域A522には、3つの表示行が設けられており、各行が検体容器設置部10の位置と対応している。領域A522の各行には、対応するコントロールの名称が1つずつ表示されるようになっている。その他は、2項目測定モードにおける検体分析オーダ登録画面D51の領域A512と同様であるので、説明を省略する。
領域A523には、検体容器設置部10における検体が設置される位置(保持孔)情報と、その検体の検体IDとが表示される。この領域A523には、4つの表示行が設けられており、各行が検体容器設置部10の位置と対応している。領域A523の各行には、対応する検体の情報が1つずつ表示されるようになっている。その他は、2項目測定モードにおける検体分析オーダ登録画面D51の領域A513と同様であるので、説明を省略する。
また、検体分析オーダ登録画面D52には、測定開始を指示するためのスタートボタンC55及び動作モードを設定するためのリストボックスC56が設けられている。これらについても、2項目測定モードにおける検体分析オーダ登録画面D51のスタートボタンC55及びリストボックスC56と同様である。
上述したような検体分析オーダ登録画面D51,D52が表示されると、CPU301は、処理をメインルーチンにリターンする。
ユーザは、検体分析オーダ登録画面D51,D52におけるCK19プライマ試薬の分析可能検体数S511,S521、及び酵素試薬の分析可能検体数S512,S522を確認し、検体の分析を行うか否かを判断することができる。例えば、分析可能検体数S511又はS512が0若しくは1以上ではあるが非常に小さい数の場合、検体分析を行うことができないか、若しくは少数の検体しか分析することができない。このような場合には、ユーザは検体分析を行わずに、試薬を新しいものに交換することが可能である。
検体分析を行う場合、CPU301は、検体分析処理を実行する(ステップS108)。図14は、検体分析処理の手順を示すフローチャートである。
ユーザは、検体分析を行う場合、検体容器設置部10の所定の保持孔11に、陽性コントロールを収容した検体容器と、陰性コントロールを収容した検体容器と、各々通常検体を収容した最大7つの検体容器と、各々希釈検体を収容した最大7つの検体容器とを、検体容器設置部10の所定の保持孔11にセットし、反応部50の所定の反応容器設置部511に反応容器Mをセットする。さらにユーザは、検体分析オーダ登録画面D51,D52において分析オーダ情報を登録し、スタートボタンC55を選択して測定開始の指示を入力する(ステップS311)。
測定開始指示を受け付けると、CPU301は、上述のようにして得られたCK19プライマ試薬及び酵素試薬の分析可能検体数が0より大きいか否かを判別する(ステップS312)。CK19プライマ試薬及び酵素試薬の分析可能検体数の何れか一方が0以下である場合には(ステップS312においてNO)、検体の測定を行うことなく、表示入力部1aにエラー画面D4を表示させる(ステップS313)。
OKボタンが選択され(図11参照)、エラー画面D4が非表示にされた後には、CPU301は、処理をステップS311へ戻す。これにより、ユーザは試薬を新しいものに交換して、検体分析を指示することが可能となる。
ステップS312において、CK19プライマ試薬及び酵素試薬の分析可能検体数が0より大きい場合には(ステップS312においてYES)、まず、検体の測定が行われる(ステップS314)。以下、2項目測定モードと3項目測定モードとに分けて、検体の測定動作について説明する。なお、以下の説明では、2項目測定モードにおいては7つの検体を分析する場合について、3項目測定モードにおいては4つの検体を分析する場合について、それぞれ説明する。
<2項目測定モードにおける検体測定動作>
2項目測定モードが設定されている場合における検体測定では、CK19プライマ試薬が試薬容器Rから吸引され、反応容器Mの収容部M12に吐出される。具体的には、CK19のプライマ試薬が、7つの反応容器Mの左右の収容部M12にそれぞれ吐出される。つまり、14テスト分のCK19プライマ試薬が消費される。
続いて、7つの通常検体及び7つの希釈検体が検体容器Sから吸引され、CK19のプライマ試薬が吐出された7つの反応容器Mの片側(例えば、左側)の収容部M12に通常検体が、他方の片側(例えば、右側)の収容部M12に希釈検体が、それぞれ吐出される。ここでは、同一検体の通常検体及び希釈検体が、1つの反応容器Mの2つの収容部M12にそれぞれ吐出される。
さらに、酵素試薬が試薬容器Rから吸引され、検体が吐出された14箇所の収容部M12に吐出される。つまり、14テスト分の酵素試薬が消費される。
次に、吐出が行われた反応容器Mは、反応部50の蓋保持部材515により、蓋が閉じられて密閉される。この状態で、反応容器設置部511の下方に配されたペルチェモジュール(図示せず)によって反応容器M内が20〜65℃程度に加温され、LAMP反応により標的遺伝子(mRNA)の核酸が増幅する。そして、上述したように、発光部512aから発光された光が、反応容器Mの収容部M12を透過し、受光部513aにて受光される。このとき、受光部513aの検出信号に基づいて、核酸増幅反応時の収容部M12内の濁度がリアルタイムで生成される。生成された濁度と、予めキャリブレータの測定結果から作成された検量線に基づいて、増幅立ち上がり時間から標的遺伝子の濃度が得られる。こうして、検体の測定が終了する。
<3項目測定モードにおける検体測定動作>
3項目測定モードが設定されている場合における検体測定では、2項目測定モードの場合と同様に、CK19プライマ試薬が試薬容器Rから吸引され、反応容器Mの収容部M12に吐出される。具体的には、CK19のプライマ試薬が、8つの収容部M12にそれぞれ吐出される。つまり、8テスト分のCK19プライマ試薬が消費される。
次に、3項目測定モードにおいては、βアクチンプライマ試薬が試薬容器Rから吸引され、CK19プライマ試薬が分注された反応容器Mの収容部M12とは異なる4つの収容部Mに吐出される。つまり、4テスト分のβアクチンプライマ試薬が消費される。
続いて、4つ通常検体及び4つの希釈検体が検体容器Sから吸引され、CK19のプライマ試薬が吐出された4つの収容部M12に通常検体が、CK19のプライマ試薬が吐出された残りの4つの収容部M12に希釈検体が、βアクチンのプライマ試薬が吐出された4つの収容部M12に通常検体が、それぞれ吐出される。
さらに、酵素試薬が試薬容器Rから吸引され、検体が吐出された12箇所の収容部M12に吐出される。つまり、12テスト分の酵素試薬が消費される。
次に、吐出が行われた反応容器Mは、反応部50の蓋保持部材515により、蓋が閉じられて密閉される。この状態で、反応容器設置部511の下方に配されたペルチェモジュール(図示せず)によって反応容器M内が20〜65℃程度に加温され、LAMP反応により標的遺伝子(mRNA)の核酸が増幅する。そして、上述したように、発光部512aから発光された光が、反応容器Mの収容部M12を透過し、受光部513aにて受光される。このとき、受光部513aの検出信号に基づいて、核酸増幅反応時の収容部M12内の濁度がリアルタイムで生成される。生成された濁度と、予めキャリブレータの測定結果から作成された検量線に基づいて、増幅立ち上がり時間から標的遺伝子の濃度が得られる。こうして、検体の測定が終了する。
また、上記の検体の測定と並行して、陽性コントロール及び陰性コントロールの測定も行われる(ステップS315)。なお、ステップS315におけるコントロールの測定動作は、ステップS216におけるコントロールの測定動作と同様であるので、その説明を省略する。
上記のような検体の測定及びコントロールの測定が終了すると、これらの測定に使用された試薬のテスト数(2項目測定モードにおけるCK19プライマ試薬では16テスト、2項目測定モードにおける酵素試薬では16テスト、3項目測定モードにおけるCK19プライマ試薬では10テスト、3項目測定モードにおける酵素試薬では16テスト)が、試薬情報の残テスト数から差し引かれる(ステップS316)。試薬情報の残テスト数が更新されると、CPU301は、メインルーチンに処理をリターンする。
上記の検体分析処理が終了すると、CPU301は、分析結果画面を表示入力部1aに表示させる(ステップS109)。図15は、分析結果画面を示す図である。図に示すように、分析結果画面D6には、複数の検体の分析結果が一覧表示される。分析結果画面D6には、複数の表示行を含む領域A6が設けられており、領域A6の各行に、測定日、測定時刻、検体ID、バッチ番号、CK19の分析結果、及び検体容器設置部10における保持位置の各情報が表示される。CK19の分析結果は、「(Pos.)」(陽性)又は「(Neg.)」(陰性)として示される。
次に、CPU301は、ユーザからシャットダウンの指示を受け付けたか否かを判別し(ステップS110)、シャットダウンの指示を受け付けた場合には(ステップS110においてYES)、処理を終了する。
他方、ユーザからシャットダウンの指示を受け付けていない場合には(ステップS110においてNO)、CPU301は、ステップS106へ処理を戻す。
ステップS105において、動作モードが検量線作成モードに設定されている場合には(ステップS105において「検量線作成モード」)、CPU304は、ステップS103に処理を戻し、検量線作成オーダ登録画面表示処理、及び検量線作成処理を実行する(ステップS103及びS104)。このように、検量線作成モードを選択すれば、ユーザがいつでも検量線の作成を行うことができる。
上述詳述した如く、本実施の形態に係る検体分析装置1では、被験者から採取された検体とは異なるキャリブレータ及びコントロールを使用した測定を考慮して、分析可能検体数を算出するので、正確な分析可能検体数を得ることが可能となる。
(その他の実施の形態)
なお、上述した実施の形態においては、検体の測定の他に、試薬を用いてキャリブレータの測定及びコントロールの測定を行う検体分析装置の構成について述べたが、これに限定されるものではない。キャリブレータの測定を行わず、コントロールの測定を行う構成とすることも可能である。この場合、コントロールの測定における試薬の消費予定量を考慮して、分析可能検体数を算出する構成とすれば、正確な分析可能検体数を得ることができる。
また、検体の変わりに水を使用して測定を行うブランクチェックを行う構成の装置において、ブランクチェックにおける試薬の消費予定量を考慮して、分析可能検体数を算出する構成とすることもできる。
また、上述した実施の形態においては、遺伝子増幅測定装置について説明したが、これに限定されるものではない。試薬を用いて検体を分析する他の検体分析装置であって、所定のルールに従ってキャリブレータ及び/又はコントロールの測定を行なう検体分析装置において、キャリブレータ及び/又はコントロールの測定における試薬の消費予定量を考慮して、分析可能検体数を算出する構成とすることも可能である。上記した所定のルールとは、例えば、キャリブレーションを行なう頻度を1週間に1度とするもの、コントロール検体の測定を1検体毎に行なうとするもの等が挙げられる。このような装置を、例えば、血球分析装置、血液凝固測定装置、生化学分析装置、尿中有形成分測定装置、又は免疫分析装置とすることも可能である。
また、上述した実施の形態においては、検量線作成を行なうときには検量線作成オーダ登録画面が表示され、検体分析を行なうときには検体分析オーダ登録画面が表示されたが、本発明は、そのような実施の形態に限定されない。例えば、検量線作成オーダ登録画面及び検体分析オーダ登録画面は、同時に表示可能に構成されていてもよい。このようにすることで、ユーザは、検量線作成を行なう場合と、検体分析を行なう場合とにおける分析可能な検体数を一度に確認することが可能になる。
また、上述した実施の形態においては、数式を用いて分析可能検体数を算出する構成について述べたが、これに限定されるものではない。例えば、情報処理ユニット3のハードディスク304に、試薬の残テスト数と分析可能検体数との関係を示すルックアップテーブルを記憶しておき、このルックアップテーブルを参照することによって分析可能検体数を取得する構成とすることも可能である。
1 検体分析装置
3 情報処理ユニット
30 分注部
50 反応部
51 反応検出ブロック
60 バーコードリーダ
301 CPU
304 ハードディスク

Claims (16)

  1. 試薬を保持する試薬保持部と、
    被験者検体及び前記試薬保持部に保持された試薬から調製された第1測定試料を測定する前に、検量線作成用検体及び前記試薬から調製された第2測定試料を測定し、前記第1測定試料を測定する際に、精度管理用検体及び前記試薬から調製された第3測定試料を測定するように構成された測定部と、
    出力部と、
    検量線作成登録を行った後、前記測定部に前記第2測定試料を測定させ、前記被験者検体の分析オーダ登録を行った後、前記測定部に前記第1及び第3測定試料を測定させ、前記第1測定試料の測定から得られる被験者検体の分析結果を、前記出力部に出力させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記検量線作成登録を行うときに、前記試薬の残量と、前記第1測定試料の調製に要する試薬量と、前記第2測定試料の調製に要する試薬量と、前記第3測定試料の調製に要する試薬量とに基づいて、分析可能な被験者検体数を前記出力部に出力させるように構成されている、検体分析装置。
  2. 前記測定部は、前記第2測定試料を測定する際に、精度管理用検体及び前記試薬から調製された第4測定試料を測定するように構成されており、
    前記制御部は、前記検量線作成登録を行うときに、前記試薬の残量と、前記第1測定試料の調製に要する試薬量と、前記第2測定試料の調製に要する試薬量と、前記第3測定試料の調製に要する試薬量と、前記第4測定試料の調製に要する試薬量とに基づいて、分析可能な被験者検体数を前記出力部に出力させるように構成されている、請求項に記載の検体分析装置。
  3. 前記制御部は、前記検量線作成登録を行うときに、検量線の作成オーダを登録するための検量線作成オーダ登録画面に、分析可能な被験者検体数を含めるように前記出力部を制御するように構成されている、請求項又はに記載の検体分析装置。
  4. 前記測定部は、第1、第2および第3測定試料をそれぞれ複数の試薬を用いて調製するように構成されており、前記制御部は、前記検量線作成登録を行うときに、試薬毎に前記分析可能な被験者検体数を前記出力部に出力させる、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の検体分析装置。
  5. 記制御部は、被験者検体の分析オーダ登録を行うときに、前記試薬の残量と、前記第1測定試料の調製に要する試薬量と、前記第測定試料の調製に要する試薬量とに基づいて、分析可能な被験者検体数を前記出力部に出力させるように構成されている、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の検体分析装置。
  6. 前記制御部は、被験者検体の分析オーダ登録を行うときに、被験者検体の分析オーダを登録するための分析オーダ登録画面に、分析可能な被験者検体数を含めるように前記出力部を制御するように構成されている、請求項に記載の検体分析装置。
  7. 前記精度管理用検体は、陽性精度管理用検体及び陰性精度管理用検体を含む、請求項1乃至6の何れか1項に記載の検体分析装置。
  8. 前記制御部は、被験者検体の分析オーダの登録を行うときに、前記分析オーダ登録画面において分析オーダが登録された被験者検体の数が前記分析可能な被験者検体数よりも多い場合には、試薬が不足することを示す情報を前記出力部に出力させるように構成されている、請求項又はに記載の検体分析装置。
  9. 前記制御部は、被験者検体の分析オーダの登録を行うときに、前記分析オーダ登録画面において分析オーダが登録された被験者検体の数が前記分析可能な被験者検体数よりも多い場合には、前記測定部における前記第1測定試料の測定を禁止するように構成されている、請求項又はに記載の検体分析装置。
  10. 前記測定部は、前記第1測定試料を測定する際に、前記被験者検体を希釈した希釈被験者検体及び前記試薬から調製された第測定試料を測定するように構成されており、
    前記制御部は、前記分析オーダ登録を行うときに、前記試薬残量と、前記第1測定試料の調製に要する試薬量と、前記第測定試料の調製に要する試薬量と、前記第測定試料の調製に要する試薬量とに基づいて、分析可能な被験者検体数を前記出力部に出力させるように構成されている、請求項5又は6に記載の検体分析装置。
  11. 前記測定部は、前記分析オーダ登録画面において複数の被験者検体の分析オーダが登録された場合には、前記複数の被験者検体のそれぞれ及び前記試薬から調製された複数の第1測定試料のそれぞれと、複数の第測定試料のそれぞれとを連続して測定するように構成されている、請求項5又は6に記載の検体分析装置。
  12. 前記試薬保持部は、第1の分析項目に用いられる第1試薬と、前記第1の分析項目とは異なる第2の分析項目に用いられる第2試薬とを保持するように構成されており、
    前記測定部は、被験者検体及び前記第1試薬から調製された第1項目測定試料と、被験者検体及び前記2試薬から調製された第2項目測定試料とのそれぞれを測定可能であり、
    前記制御部は、前記第1の分析項目の分析オーダ登録を行う場合、前記第1試薬の残量と、前記第1項目測定試料の調製に要する前記第1試薬の試薬量と、前記第測定試料の調製に要する前記第1試薬の試薬量とに基づいて、分析可能な被験者検体数を前記出力部に出力させ、前記第2の分析項目の分析オーダ登録を行う場合、前記第2試薬の残量と、前記第2項目測定試料の調製に要する前記第2試薬の試薬量と、前記第測定試料の調製に要する前記第2試薬の試薬量とに基づいて、分析可能な被験者検体数を前記出力部に出力させるように構成されている、請求項5又は6に記載の検体分析装置。
  13. 被験者から採取された被験者検体及び試薬から調製された第1測定試料を測定する前に、検量線作成用検体及び前記試薬から調製された第2測定試料を測定し、前記第1測定試料を測定する際に、精度管理用検体及び前記試薬から調製された第3測定試料を測定するように構成された検体分析装置を用いた検体分析方法であって、
    検量線作成登録を行った後、前記第2測定試料を測定し、前記被験者検体の分析オーダ登録を行った後、前記第1及び第3測定試料を測定し、
    前記検量線作成登録を行うときに、前記試薬の残量と、前記第1測定試料の調製に要する試薬量と、前記第2測定試料の調製に要する試薬量と、前記第3測定試料の調製に要する試薬量とに基づいて、分析可能な被験者検体数を生成し、生成された前記被験者検体数を出力する、検体分析方法。
  14. 験者検体の分析オーダ登録を行うときに、前記試薬の残量と、前記第1測定試料の調製に要する試薬量と、前記第測定試料の調製に要する試薬量とに基づいて、分析可能な被験者検体数を生成し、生成された前記被験者検体数を出力する、請求項13に記載の検体分析方法。
  15. 試薬を保持する試薬保持部と、被験者から採取された被験者検体及び前記試薬保持部に保持された試薬から調製された第1測定試料を測定する前に、検量線作成用検体及び前記試薬から調製された第2測定試料を測定し、前記第1測定試料を測定する際に、精度管理用検体及び前記試薬から調製された第3測定試料を測定するように構成された測定部と、出力部と、検量線作成登録を行った後、前記測定部に前記第2測定試料を測定させ、前記被験者検体の分析オーダ登録を行った後、前記測定部に前記第1及び第3測定試料を測定させ、前記第1測定試料の測定から得られる被験者検体の分析結果を、前記出力部に出力させる制御部と、を備える検体分析装置の制御部に、
    前記検量線作成登録を行うときに、前記試薬の残量と、前記第1測定試料の調製に要する試薬量と、前記第2測定試料の調製に要する試薬量と、前記第3測定試料の調製に要する試薬量とに基づいて、分析可能な被験者検体数を生成するステップと、
    生成された前記被験者検体数を前記出力部に出力させるステップと、
    を実行させる、コンピュータプログラム。
  16. 験者検体の分析オーダ登録を行うときに、前記試薬の残量と、前記第1測定試料の調製に要する試薬量と、前記第測定試料の調製に要する試薬量とに基づいて、分析可能な被験者検体数を生成するステップと、
    生成された前記被験者検体数を前記出力部に出力させるステップと、
    を実行させる、請求項15に記載のコンピュータプログラム。
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