JP5950808B2 - エレベータ - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータに関する。
従来、複数階床を有する商業施設、公共施設、居住施設等の建物では、エレベータが利用されている。エレベータでは、一般に各階床の乗場にはかご呼び登録ボタンが設置されており、エレベータを利用するために乗場に来た乗客が上記かご呼び登録ボタンを押圧操作して、かご呼び登録を行う。そして、当該階に到着すると、かご扉が開き、乗客は乗場からかご内へ乗り込むことができる。
かごに乗った乗客は、かご内壁面に設置されたかご操作盤に含まれている停止可能階床に対応した複数の行先階登録ボタンから行先階または目的階を選択して押圧操作して行先階登録を行う。これにより、かごは、エレベータ制御部の制御によって登録された行先階へと昇降運転され、その行先階に到着するとかご扉が開き、乗客はかごから降りることができる。
例えば、特許文献1(特開2004−99222号公報)には、建物階に応じた複数のエレベータ呼びボタンごとに対応付けされて呼び操作とは独立して点灯又は点滅可能なセグメントからなる数字表示器が設けられると共に、エレベータ呼びボタンの操作に応じてエレベータかごを昇降停止させるエレベータ制御部がエレベータかご昇降方向並びに現在位置を考慮して数字表示器の点灯若しくは点滅が制御されるようにしたエレベータかご内操作装置が記載されている。このエレベータかご内操作装置において、制御部は、建物階のエレベータホールに設置されたホール側エレベータ呼びボタンからの呼び信号が発生しているときにはその建物階に対応したエレベータ呼びボタン用の光源の点灯若しくは点滅状態を呼び操作されていないエレベータ呼びボタン用の光源の点灯若しくは点滅状態と異ならせても良いことが記載されている。
特開2004−99222号公報
ところで、例えば多数階床を有する居住建物に設置されているエレベータにおいて、自宅から出かけようとする居住者は、自宅が存在する階床の乗場からエレベータかごに乗り込み、エントランスホールがある階床(通常は1階)に対応した行先階登録ボタンを操作することで乗りかごがその登録された階床へと運転される。これとは逆に帰宅したとき、1階の乗場からかごに乗り込んで、自宅のある階床へと向かうことになる。
このようなときに、かごが行先階登録された階床に到着する前に、他の階床の乗場にある呼び登録ボタンにより呼び登録されたことによってかごが停止することがある。その場合、既にかご内に乗っている乗客にとっては全く不意にかごが停止することがあるために不安を感じることがある。特に、深夜等でエレベータの使用頻度が少ない時間帯においては特にこのような傾向がある。また、訪問先の建物にあるエレベータを利用する際にもこのようなことが生じ得る。
上記特許文献1では、各階のエレベータホールに設置されたエレベータ呼びボタンからの呼びがあった場合、その階ではエレベータかごが停止することから、数字表示器を非点灯として、乗客の呼び操作時の選択枝をより少なくして乗客の視線を導かないようにしてもよいと記載されているが、上記のような不意のかご着床停止による不安感を解消するための方策を何ら与えるものではない。
本発明の目的は、次に停止する階床を乗客に事前に確実に知らせることにより乗客が感じる不安感を軽減できる、エレベータを提供することである。
本発明に係るエレベータは、乗客が乗るかごと、前記かごの運転動作を制御する制御部とを備えたエレベータであって、運転中の前記かごにおいて、乗客が指示した行先階までの階のうち前記行先階以外の乗場呼び登録による次の停止階を視覚表示および音声アナウンスによりかご内の乗客に対して予告する停止階予告手段を設け、前記停止階を予告する視覚表示は、かご内に設置された行先階登録ボタンの周囲縁部を点灯または点滅させることにより行われ、前記行先階登録ボタンの周縁部分は上側部分と下側部分とに分かれており、かごが上り運転中のときには上側発光部が点灯または点滅し、かごが下り運転中のときには下側発光部が点灯または点滅することを特徴とするものである。
本発明に係るエレベータにおいて、前記停止階を予告する視覚表示は、かご内に設置された表示部に文字表示されてもよい。
さらに、本発明に係るエレベータにおいて、前記停止階予告手段は、音声アナウンスにより次の停止階を予告してもよい。
本発明に係るエレベータによれば、次にかごが停止する階床が視覚表示および音声アナウンスによってかご内の乗客に対して確実に予告される。したがって、乗客が不意にかごが停止した感覚を持つことがなくなり、よって乗客が感じる不安感を軽減することができる。
本発明の一実施形態であるエレベータに含まれるかご内操作盤の正面図を含む全体概略構成を示す図である。 図1のかご内操作盤において次の停止階床が予告されている様子を示す図である。 かご内操作盤に含まれる行先階登録ボタンの断面図である。 かご内操作盤に含まれる行先階登録ボタンの平面図である。 図4の行先階登録ボタンにおいて次回停止階床を表示するための点灯状態を示す図であり、(a)は上り運転中の点灯状態を示し、(b)は下り運転中の点灯状態を示す。
以下に、本発明に係る実施の形態(以下、実施形態という)について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
図1は、本実施形態のエレベータ1に含まれるかご内操作盤10とエレベータ制御部30とを示す全体概略構成を示す。エレベータ1は、建物に設けられた昇降路内を昇降移動する図示しない乗りかご(以下においては、適宜に「かご」とだけいう)を備える。かごは、開閉駆動される扉を有するとともに、かごの内壁面にはかご内操作盤10が設置されている。
かご内操作盤10は、縦長の長方形状をなす基板12内において上から順に、表示部14、スピーカ部16、行先階登録ボタン18、扉開閉ボタン20、および、非常呼出しボタン22を備える。
表示部14は、かごの現在位置する階床を数字表示で示すとともに、かごの運転方向(上り又は下り)を記号表示で示す機能を有する。表示部14には、例えば液晶表示装置(LCD)、有機EL表示装置等が好適に用いられる。図1における表示部14には、かごが現在2階に位置することが数字「2」によって表示され、上向き矢印によってかごが上り運転中である例が示されている。表示部14は、後述するように、次に停止する階床を乗客に対して知らせるための停止階予告表示が行われることになる。なお、図1中の表示部14において下向き点線矢印で示すように、上り運転を示す矢印と下り運転を示す矢印の表示位置および/または表示色を異ならせてもよい。
スピーカ部16は、かご内の乗客に対して音声アナウンスや警報ブザー等の聴覚情報を提供する機能を有する。スピーカ部16には、かご内に閉じ込められた場合や緊急事態が発生した場合等に、乗客が外部と連絡を取るためのマイクロホン機能が併設されていてもよい。本実施形態では、スピーカ部16は表示部14と共に停止階予告手段を構成する。
行先階登録ボタン18は、かご内において乗客が行先階または目的階を登録する際に操作するボタンである。行先階登録ボタン18は、かごが停止可能な複数の階床数に応じた個数だけ設置されている。図1に示す例では、1階から10階に対応した10個の行先階登録ボタン18が5行2列で配置され、各ボタンには各階床に対応して「1」から「10」の数字表記がそれぞれ施されている。
乗客が行先階登録ボタン18を押圧操作すると、その操作された行先階登録ボタンが点灯状態となり、乗客に行先階登録が完了したことを知らしめることができる。図1においては、8階用行先階登録ボタン18が押圧操作されて、点灯状態になっている例が示されている。
なお、本実施形態では、かご内での行先階登録をボタン押圧操作によって行なうものとして説明するが、これに限定されるものではなく、乗客が発する声によって行先階が音声登録されるようにしてもよい。この場合、行先階の音声情報は、上記マイクロホンによって取得されてエレベータ制御部30に送信され、エレベータ制御部30における音声解析によって乗客が指示した行先階を導出し、その結果に基づいて行先階登録信号をかご内操作盤10に返信して、対応する行先階登録ボタン18を点灯表示させることができる。
扉開閉ボタン20は、扉開ボタン20aと扉閉ボタン20bとが含まれ、乗客がかご扉を手動で開動作または閉動作させたいとき等に操作されるボタンである。図1では、扉開ボタン20aに文字「開」が、扉閉ボタン20bには文字「閉」が表記されている例を示すが、これに限定されるものではなく、例えば、扉開ボタンには2つの三角形の各頂部が反対方向を向けて並べて表記する一方で、扉閉ボタンには2つの三角形の各頂部が対向するように並べて表記する等の記号表記としてもよい。
非常呼出しボタン22は、閉じ込められた乗客等が外部と連絡を取る際に操作するためのボタンである。図1では、非常呼出しボタン22に、電話の受話器を模した記号が表記されている例が示されている。
エレベータ1は、エレベータ制御部30を備える。エレベータ制御部30は、かごの昇降運転やかご扉の開閉動作等のすべての動作を制御する機能を有するエレベータ制御部30を備える。エレベータ制御部30は、好ましくは中央処理装置(CPU)、メモリ装置等を含むマイクロコンピュータによって好適に構成される。メモリ装置にはエレベータ1の運転制御に必要なプログラム、テーブル、停止階予告文字表示データおよび音声データ等が記憶され、CPUに随時に読み出されて実行および処理されることができる。
エレベータ制御部30は、例えば、昇降路の最下部であるピット内、または、かごを昇降移動させる駆動源であるモータが配置される機械室内に設置されている。エレベータ制御部30は、電力線および信号線を介してかごに接続されており、かごへの電力供給を行なうと共にかご内操作盤10に対して信号を送受信するように構成されている。
また、エレベータ1が設置されている建物の各階床のエレベータ乗場には、乗場呼び登録ボタンが乗場壁面に設置されている。図1には、1階から10階の各乗場に乗場呼び登録ボタン41〜50が設けられている例が示される。ここで、最下階である1階の乗場呼び登録ボタン41には上り呼び登録用の1つの上向き三角形状のボタンスイッチが含まれ、最上階である10階の乗場呼び登録ボタン50には1つの上向き三角形状のボタンスイッチが含まれるが、その他の階(2階〜9階)の乗場呼び登録ボタン42〜49には、上行き及び下行き用の2つの三角形状のボタンスイッチがそれぞれ設けられている。
各階の乗場呼び登録ボタン41〜50はすべて、エレベータ制御部30に電気的に接続されている。これにより、乗場呼び登録ボタン41〜50が押圧操作されると、その呼び登録信号がエレベータ制御部30に送信されるようになっている。この呼び登録信号を受信したエレベータ制御部30は、かごを当該階床に移動させて停止させ、そして扉開動作させて乗客がかご内に乗り込めるようにかごの運転動作を制御する。
続いて、上記構成からなるエレベータ1における停止階予告動作について図2を参照して説明する。図2は、図1のかご内操作盤10において次の停止階床が予告されている様子を示す図である。ここでは、1階でかごに乗り込んだ乗客が8階の行先階登録ボタン18を操作して行先階を指示し、扉閉した後にかごが上昇移動を始めて2階を通過中であるという例に基づいて説明する。また、このとき4階の乗場呼び登録ボタン44の上行き用ボタンスイッチが操作されて、かご呼び登録が発生しているものとする。
1階で乗客が乗ったかごは、乗客による8階の行先階登録ボタン18の操作を受けて、扉閉動作の後、8階へ向けて上昇移動を開始する。その際、4階の乗場呼び登録ボタン44によって別の乗客が呼び登録を行なっているので、この4階かご呼び登録信号がエレベータ制御部30に送信されている。
この呼び登録信号に応じてエレベータ制御部30は、かごが4階に停止させる制御を実行するが、このとき図2に示すように、表示部14にかごが4階に停止する旨の文字表示(視覚表示)を表示させるとともに、スピーカ部16により「次は4階に止まります。」との音声アナウンスを行なう。すなわち、かご内の乗客に対し、乗客が指示した行先階までの階床のうち行先階以外の乗場呼び登録による次の停止階を視覚表示と音声アナウンスとで予告する。
これにより、かご内の乗客は、自身の目的階である8階に到着する前に、かごが別の階床で停止することを予め知ることができ、かごが不意に停止した感じを受けることがなくなり、その分、乗客の不安感を軽減することができる。このとき、表示部14の文字表示とともに音声アナウンスがあることで、視覚と聴覚の両方で停止階予告を行なうので、かご内乗客に対して次の停止階をより確実に知らしめることができる。
次に、図3〜図5を参照して、停止階予告手段の別の実施形態について説明する。この実施形態では、かご内操作盤10に設けられた行先階登録ボタン18の周縁部分を発光表示させて、停止階予告を行なうものである。このような行先階登録ボタン18を用いた停止階予告は、上記スピーカ部16からの音声アナウンスと共に実施するのが効果的である。特にかご内操作盤10にLCD等の表示部14が設けられていないエレベータでは、音声アナウンスと行先階登録ボタンの発光表示とで停止階予告を実施するのが良い。
図3は、1つの行先階登録ボタン18の縦断面図を示す。図4は、かご内操作盤10に含まれる行先階登録ボタン18の平面図である。図5は、図4の行先階登録ボタン18において次の停止階床を表示するための点灯状態を示す図であり、(a)は上り運転中の点灯状態を示し、(b)は下り運転中の点灯状態を示す。この実施形態でも、上記の場合と同様に、次の停止階が4階である場合を例に説明する。
図3に示すように、行先階登録ボタン18は、かご内操作盤10の基板12に形成された矩形状の貫通孔内に嵌挿されて配置され、先端部分が基板12の表面からかご内側(図3中の左側)に少し突出している。ただし、行先階登録ボタン18の先端面は必ずしも基板12の表面から突出していなくてもよく、湾曲した凹面として窪んで形成されてもよい。
図3および図4に示すように、行先階登録ボタン18は、中央部分52と周縁部分54とを有する。中央部分52は、押圧操作面となる例えば正方形状の端面部分53を有するとともに、その四辺からかご内操作盤10の奥側(図3中の右側)に矩形筒状に延伸する仕切壁部分56とを含む。また、中央部分52の内側には、第1光源60が配置されている。この第1の光源60には、例えば白色または橙色等の発光ダイオードを用いることができる。
ここで、行先階登録ボタン18の中央部分52の正方形状の端面部分53は、第1光源60からの光を透過させるように透明または半透明となる材料で形成されているが、仕切壁部分56は第1光源60からの光を外側に透過させないように遮光する材料で形成されている。端面部分53と仕切壁部分56とが透光性の材料(例えば、プラスチック材料)で一体に形成される場合には、仕切壁部分56の外側面または内側面に遮光性の塗装を施す、遮光シールを貼着する等を行なうのが良い。
行先階登録ボタン18の仕切壁部分56の奥側端部には、固定部(例えば、かご内操作盤のケース等)に設置されたスプリング58が当接して設けられている。これにより、乗場側から押圧操作された後に行先階登録ボタン18が元の位置に復帰するようになっている。
行先階登録ボタン18の周縁部分54は、中央部分52の四方を囲んで設けられるとともにかご内操作盤10の奥側に延びる外壁部57を有する。外壁部57の外周には段部が形成され、基板12の貫通孔の縁部に当接することで、かご内へと抜け出ないようにされている。
周縁部分54は、透明または半透明の材料で形成されており、内部に配置される光源からの光をかご内へと透過させることができる。また、周縁部分54は、上側部分54Uと下側部分54Lとに分かれており、その間の境界には遮光部55が設けられている。周縁部分54は、中央部分52に対して接着等によって一体に組み付けられてもよいし、あるいは、透明または半透明な材料によって中央部分52と一体に形成され、上記のように仕切壁部分56を遮光する処理を施してもよい。
上側部分54Uの外壁部57と中央部分52の仕切壁部分56との間には第2光源62Uが配置されている。第2光源62Uは、例えば青色の発光ダイオードを用いることができる。他方、下側部分54Lの外壁部57と中央部分52の仕切壁部分56との間には第3光源62Lが配置されている。第3光源62Lは、例えば赤色の発光ダイオードを用いることができる。
行先階登録ボタン18の中央部分52内に配置された第1光源60は、電線を介してエレベータ制御部30に電気的に接続されている。第1光源60は、行先階登録ボタン18の操作で行先階登録が完了したときにエレベータ制御部30からの信号に応じて点灯状態される。これにより、例えば図1中に示す8階の行先階登録ボタン18で示すように、中央部分52の端面部分が点灯した状態となって、かご内の乗客に行先階登録が受け付けられたことが示される。
第2および第3光源62U,62Lもまた、電線を介してエレベータ制御部30に電気的に接続されている。第2および第3光源62U,62Lは、乗場で呼び登録が発生したことにより乗客が登録した行先階以外の階床でかごが停止するときにエレベータ制御部30からの信号に応じて点灯状態又は点滅状態とされる。
具体的には、第2光源62Uは、かごが上り運転中に乗場呼び登録が発生したときに点灯または点滅され、これにより図5(a)に示すように、行先階登録ボタン18の周縁部分54の上側部分54Uが例えば青色の点灯状態または点滅状態となる。他方、第3光源62Lは、かごが下り運転中に乗場呼び登録が発生したときに点灯または点滅され、これにより図5(b)に示すように、行先階登録ボタン18の周縁部分54の下側部分54Lが例えば赤色の点灯状態または点滅状態となる。
続いて、上記のように構成を有する行先階登録ボタン18による停止階予告について説明する。ここでは、上記と同様に、1階でかごに乗り込んだ乗客が8階の行先階登録ボタン18を操作して行先階を指示し、扉閉した後にかごが上昇移動を始めて2階を通過中であるという例に基づいて説明する。また、このとき4階の乗場呼び登録ボタン44の上行き用ボタンスイッチが操作されて、かご呼び登録が発生しているものとする。
1階で乗客が乗ったかごは、乗客による8階の行先階登録ボタン18の操作を受けて、扉閉動作の後、8階へ向けて上昇移動を開始する。その際、4階の乗場呼び登録ボタン44によって別の乗客が呼び登録を行なっているので、この4階かご呼び登録信号がエレベータ制御部30に送信されている。
この呼び登録信号に応じてエレベータ制御部30は、かごが4階に停止させる制御を実行するが、このとき図5(a)に示すように4階の行先階登録ボタン18の周縁部分54の上側部分54Uを点灯または点滅させるとともに、スピーカ部16から「次は4階に止まります。」との音声アナウンスを行なう。すなわち、かご内の乗客に対し、乗客が指示した行先階までの階床のうち行先階以外の乗場呼び登録による次の停止階を行先階登録ボタン18の周縁部分54の点灯等と音声アナウンスとで予告する。
これにより、かご内の乗客は、自身の目的階である8階に到着する前に、かごが別の階床で停止することを予め知ることができ、かごが不意に停止した感じを受けることがなくなり、その分、乗客の不安感を軽減することができる。このとき、行先階登録ボタン18の周縁部分54の点灯等とともに音声アナウンスがあることで、視覚と聴覚の両方で停止階予告を行なうので、かご内乗客に対して次の停止階を撚り確実に知らしめることができる。
また、本実施形態では、上り運転中のかごの停止階予告時に点灯する周縁部分54の上側部分54Uと、下り運転中のかご停止階予告時に点灯する周縁部分54の下側部分54Lとが、互いに上下に区画され且つ異なる色で点灯するようにしたので、乗客にとってかごの運転方向および停止階予告の認識が容易になる利点がある。
なお、本発明は、上述した実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲内において、種々の変更や改良が可能である。
例えば、LCD等の表示部14をかご内操作盤10に含むエレベータでは、表示部14における文字表示およびスピーカ部16からの音声アナウンスと合わせて、上記のような行先階登録ボタン18を用いての停止階予告を実施してもよい。
1 エレベータ、10 かご内操作盤、12 基板、14 表示部(停止階予告手段)、16 スピーカ部(停止階予告手段)、18 行先階登録ボタン、20 扉開閉ボタン、20a 扉開ボタン、20b 扉閉ボタン、22 非常呼出しボタン、30 エレベータ制御部、41−50 乗場呼び登録ボタン、52 中央部分、53 端面部分、54 周縁部分、54U 上側部分、54L 下側部分、55 遮光部、56 仕切壁部分、57 外壁部、58 スプリング、60 第1光源、62U 第2光源、62L 第3光源。

Claims (3)

  1. 乗客が乗るかごと、前記かごの運転動作を制御する制御部とを備えたエレベータであって、
    運転中の前記かごにおいて、乗客が指示した行先階までの階のうち前記行先階以外の乗場呼び登録による次の停止階を視覚表示によりかご内の乗客に対して予告する停止階予告手段を設け、
    前記停止階を予告する視覚表示は、かご内に設置された行先階登録ボタンの周囲縁部を点灯または点滅させることにより行われ
    前記行先階登録ボタンの周縁部分は上側部分と下側部分とに分かれており、かごが上り運転中のときには上側発光部が点灯または点滅し、かごが下り運転中のときには下側発光部が点灯または点滅することを特徴とするエレベータ。
  2. 請求項1に記載のエレベータにおいて、
    前記停止階を予告する視覚表示は、かご内に設置された表示部に文字表示されることを特徴とするエレベータ。
  3. 請求項1に記載のエレベータにおいて、
    前記停止階予告手段は、音声アナウンスにより次の前記停止階を予告することを特徴とするエレベータ。
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