JP2010030714A - エレベータかご操作盤装置及びエレベータかご - Google Patents

エレベータかご操作盤装置及びエレベータかご Download PDF

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Abstract

【課題】階床ごとに開閉するドアが異なる二方口エレベータにおいて、利用者にどちらのドアが開くのかを分かりやすく知らせる。
【解決手段】各ドアの近傍に配置されるかご内操作盤3a、3bの行先階登録ボタン4a、4bのうち、反対側のドアが開く階の行先階登録ボタン4a、4bに、反対側のドアが開くことを表示する開閉ドア表示部40a、40bを設け、利用者が開閉ドア表示部40a、40bが配置されている行先階登録ボタン4a、4bを押したときに、開閉ドア表示部40a、40bも併せて点灯し、利用者に行先階では反対側のドアが開くことを通知することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、エレベータかご内に設置されるエレベータかご操作盤装置(以下、かご内操作盤ともいう)に関する。
二方口エレベータではかご室に2つの出入口を有し階床毎に開く扉が異なる。
そして、二方口エレベータでは、各ドアの近傍にかご内操作盤が設置されており、通常エレベータの利用者は乗り込んだドア近傍のかご内操作盤に設けられた行先階登録ボタンを操作し、目的階を登録する。
通常の一方口エレベータではドアが1ケ所しかなく、利用者は乗り込んだドア面に向いて目的階に到着するまで待つことが多い。そのためドアが開いたことが視覚的に確認しやすく、すぐにかごから降りることができる。
しかし、二方口エレベータではドアが2つあるため、目的階でどちらのドアが開くか事前には分からない。
そのため、乗り込んだドアの反対側のドアが開くと、目的階に到着してもドアが開いたことに気がつかない場合がある。
二方口エレベータでどちらのドアが開くかを利用者に知らせる方法としては、例えば、特許文献1に記載の方法がある。
特許文献1では、エレベータが停止し、ドアが開く直前に音声アナウンスや表示を行うことで利用者に開くドアを通知する。
特開2007−119101号公報
以上のように、特許文献1の方法は、二方口エレベータにおいて階床ごとに開くドアを利用者に通知するものであるが、ドアが開く直前にアナウンスや表示を行うため、利用者が気づかない、もしくは気がつくまでに時間がかかりとっさにエレベータから降りられないという課題がある。
この発明は、上記のような課題を解決することを主な目的の一つとしており、複数のドアがあるエレベータかごにおいて、利用者にどのドアが開くのかを分かりやすく知らせることを主な目的とする。
本発明に係るエレベータかご操作盤装置は、
複数のドアを備え階床ごとに開閉するドアが異なるエレベータかごに設置されるエレベータかご操作盤装置において、
複数の行先階登録ボタンを備えるとともに、少なくとも一つの行先階登録ボタンに対して、当該行先階登録ボタンが対象としている階床において開閉するドアを表示する開閉ドア表示部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、行先階登録ボタンに対して、当該行先階登録ボタンが対象としている階床において開閉するドアを表示する開閉ドア表示部が設けられているため、利用者が行先階登録ボタンを操作する際に、行先階において開閉するドアを利用者に通知することができる。
実施の形態1.
本実施の形態では、二方口エレベータのかご内に設置され、行先階を登録した時に目的階での戸開側を適切に案内するエレベータかご操作盤装置を説明する。
図1は、二方口エレベータの概略を説明する図である。
図1において、二方口エレベータ1は、二つのドア2a、2bを有する。また、二方口エレベータ1の停止階によって開閉するドアが異なる。
図1の例では、1、2、4階では、かご室内の図中左側のドア2aが開き、3階では右側のドア2bが開く。
また、図2に示すように、ドア2a、2bの近傍には、それぞれかご内操作盤3a、3bが設けられており、エレベータに乗り込んだ利用者は何れかのかご内操作盤の行先階登録ボタンを操作して各自の目的階を登録する。
図3に示すかご内操作盤3a、3bには行先階登録ボタン4a、4bの他に、かごの現在位置および運転方向を示す表示装置5a、5b、各種のアナウンスを行う音声案内装置6a、6bが内蔵されている。
また、行先階登録ボタン4a、4bには、それぞれの行先階登録ボタンが対象としてる階床において開閉するドアを表示する開閉ドア表示部40a、40bが設けられている。
エレベータ利用者が図1のような二方口エレベータ1に1階から乗り込み、3階まで移動するとすると、通常はドア2aの近くに設置されているかご内操作盤3aの行先階登録ボタン4aを操作する。
1階から乗り込んだ利用者が3階まで移動する場合、3階では乗り込んだ階(1階)とは反対側のドア2bが開くため、事前に反対側のドア2bが開くことを利用者に知らせることが必要である。
そのため、行先階登録ボタン4aを操作し行先階が登録された場合、図4(a)に示す通り、行先階の数字(「3」)とともにボタンに設けた開閉ドア表示部40a(「後ろ側ドア」)を点灯させ利用者に注意を促す。
また、利用者が3階から2階に降りる場合は、利用者はドア2bからエレベータかごに乗り込むので、かご内操作盤3bの2階の行先階登録ボタン4bが操作され、図4(b)に示すように、かご内操作盤3bの2階の行先階登録ボタン4bの行先階の数字(「2」)と開閉ドア表示部(「後ろ側ドア」)が点灯する。
なお、乗り込んだドア側と同じドア側から下りる階に移動する場合(1階、2階、4階の間を移動する場合)には、戸開側を利用者に知らせる必要は特になく、開閉ドア表示部は設けない。
つまり、1階、2階、4階で開くドア2a近傍の行先階登録ボタン4aでは、反対側のドアが開く3階の行先階登録ボタン4aにのみ開閉ドア表示部40aを設けるが、3階で開くドア近傍の行先階登録ボタン4bでは反対側のドアが開く1階、2階、4階の行先階登録ボタン4bに開閉ドア表示部40bを設ける(図3、図4)。
このため、かご内操作盤3aの3階の行先階登録ボタン4aが押された場合には、かご内操作盤3bの3階の行先階登録ボタン4bも同様に点灯するが、当該行先階登録ボタン4bにはドア開閉表示部が設けられていないので、行先階(「3」)のみが点灯する。
また、開閉ドア表示部40a、40bは、行先階を登録した場合にのみ視認されるようにすればよい。
つまり、開閉ドア表示部40a、40bは、通常(非点灯時)は見えないが、行先階が登録された場合に行先階登録ボタン応答灯(ランプやLED(Light Emitting Diode)など)の点灯により文字が浮かび上がるように印刷されている。
図5は、行先階登録ボタン4と開閉ドア表示部40の構成例を示している。
図5(a)は、行先階登録ボタン4と開閉ドア表示部40を正面から見た図であり、図5(b)は、行先階登録ボタン4と開閉ドア表示部40を側面から見た図である。
図5(b)に示すように、基板11の表面に非透過性インクを塗ったフィルム等と透過性インクを塗ったフィルム等が貼られている。また、図5(b)の7は、行先階登録ボタン4と開閉ドア表示部40とを点灯させる共通光源たる応答灯である。
非透過性インクは、数字「3」(行先階表示)と文字列「後ろ側ドア」(開閉ドア表示部の表記部)の部分を除く部分に施され、数字「3」と文字列「後ろ側ドア」には施されていない。このため、数字「3」と文字列「後ろ側ドア」は光を透過し、これら以外の領域では光を透過しない。
また、透過性インクは文字列「後ろ側ドア」が記載されている範囲で非透過性インクと基材の間に貼られている。
このため、「後ろ側ドア」の部分(表記部)は透過性があり、それ以外の要素(背景部)は非透過性インクにより非透過である。
また、文字列「後ろ側ドア」の部分の透過性インクは非透過性インクと同系色である。
これによって、応答灯7が消えているときは行先階表示文字「3」が薄い状態で認識される。文字列「後ろ側ドア」は非透過性インクと同系色のため見えにくい。
次に応答灯が点灯すると、行先階表示文字「3」と文字列「後ろ側ドア」の部分に光が透過し、これらの文字が光る。
つまり、応答灯7が非点灯のとき行先階表示文字「3」は認識できるが、「後ろ側ドア」は見えにくい状態になっており、応答灯7が点灯すると行先階表示文字「3」とともに、「後ろ側ドア」が光り背景から区別されて視認される。
また、図5の例では、行先階の数字「3」と開閉ドア表示部の文字列「後ろ側ドア」を共通光源の応答灯7によって点灯させたが、図6に示すように、行先階の数字用の光源である応答灯7(第1の光源)と開閉ドア表示部用の光源である応答灯8(第2の光源)を設けることも可能である。
この場合には、開閉ドア表示部の応答灯8は、行先階登録ボタン用の応答灯7と点灯色を変えて、どちらのドアが開くのかをより分かりやすく表示することが可能となる。
たとえば、行先階登録ボタンの応答灯7はオレンジ色、開閉ドア表示部用の応答灯8は緑色などとすることが考えられる。
また、図7に示すように、側壁にもかご内操作盤3cが設けられているエレベータがある。
このようなかご内操作盤3cにおいて、例えば、図8に示すように、行先階登録ボタン4cに開閉ドア表示部40cを設けるようにしてもよい。
この場合の開閉ドア表示部40cは、例えば、図9に示すように、開閉するドアを矢印で示すようにし、各行先階登録ボタン4cが押されると、開閉ドア表示部40cの矢印が点灯して、利用者に開閉するドアを通知することができる。
なお、図8において、5cは、表示装置5a、5bと同様の役割を持つ表示装置であり、6cは、音声案内装置6a、6bと同様の役割を持つ音声案内装置である。
このように、本実施の形態によれば、少なくとも一つの行先階登録ボタンに対して、当該行先階登録ボタンが対象としている階床において開閉するドアを表示する開閉ドア表示部が設けられ、開閉ドア表示部が設けられている行先階登録ボタンが操作された際に、操作された行先階登録ボタンの開閉ドア表示部が点灯する構成を有するため、利用者が行先階登録ボタンを操作した際に、各利用者の行先階ではどちらのドアが開くのかを、行先階を登録した直後に知らせることができ、利用者は目的階に到着する前に降りる方のドアに体を反転させる時間が十分あり、降りるドア側に向いて到着を待つことが可能である。
そのため、目的階に到着した時にスムーズに降りることができ、利便性およびエレベータ運行効率の向上が期待できる。
また、エレベータのスムーズな乗降が可能になるため、エレベータ運行の消費電力の低減を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、開閉ドア表示部が設けられている行先階登録ボタンが操作された際に、操作された行先階登録ボタンの開閉ドア表示部が点灯するため、各利用者は行先階ではどちらのドアが開くのかを直感的に認識することができ、利用者は目的階に到着する前に降りる方のドアに体を反転させる時間が十分あり、降りるドア側に向いて到着を待つことが可能である。
また、ボタンを押す前に開閉ドア表示部が見えると、利用者は混乱するおそれがある。例えば、「後ろ側ドア」という文字を認識すると、利用者は後ろのドア用のボタンを操作する必要があると勘違いし混乱を招く可能性がある。
しかし、本実施の形態では、開閉ドア表示部の表記部は点灯前は背景部と同系色であり、行先階登録ボタンを押す前は開閉ドア表示部の表記部が見えにくいので、利用者に行先階だけを認識させることができ、混乱を生じさせない。
また、本実施の形態では、背景部には、光を透過しない非透過性インクが塗布され、表記部には、非透過性インクと同系色であって光を透過する透過性インクが塗布されているので、行先階登録ボタンを押す前は行先階登録ボタンを薄くでき、簡単な構造で、利用者に行先階だけを認識させることができるエレベータかご操作盤装置が得られる。
また、本実施の形態では、共通光源により行先階登録ボタンとその開閉ドア表示部とを点灯させるので、開閉ドア表示部を点灯させるための追加の光源を必要としない。
また、行先階登録ボタンを点灯させる第1の光源と開閉ドア表示部を点灯させる第2の光源が異なる色で発光するため、どちらのドアが開くのかをより分かりやすく表示することが可能となる。
また、本実施の形態では、開閉ドア表示部が、行先階登録ボタン内に配置されているので、利用者が行先階を登録する際に、行先階ではどちらのドアが開くのかを確実に利用者に知らせることができる。
また、本実施の形態では、エレベータかご操作盤装置の近傍のドア以外の他のドアが開閉する階床に対応する行先階登録ボタンに対して、他のドアが開閉することを表示する開閉ドア表示部が設けられているため、利用者はエレベータかご操作盤で行先階を登録する際に、他のドアが開閉することを容易に認識することができ、目的階に到着する前に他のドア側に向いて到着を待つことが可能であり、目的階に到着した時にスムーズに降りることができる。
なお、以上では、二方口エレベータを例にして説明を行ったが、ドアが3つ以上あるエレベータにも本実施の形態で示したエレベータかご操作盤装置は適用可能である。
実施の形態1に係る各階で開閉するドアが異なる二方口エレベータの例を示す図。 実施の形態1に係る二方口エレベータの内部の例を示す図。 実施の形態1に係るエレベータかご操作盤装置の例を示す図。 実施の形態1に係る行先階登録ボタンと開閉ドア表示部の例を示す図。 実施の形態1に係る行先階登録ボタンと開閉ドア表示部の構成例を示す図。 実施の形態1に係る行先階登録ボタンと開閉ドア表示部の構成例を示す図。 実施の形態1に係る二方口エレベータの内部の例を示す図。 実施の形態1に係るエレベータかご操作盤装置の例を示す図。 実施の形態1に係る行先階登録ボタンと開閉ドア表示部の構成例を示す図。
符号の説明
1 二方口エレベータ、2 ドア、3 かご内操作盤、4 行先階登録ボタン、5 表示装置、6 音声案内装置、7 応答灯、8 応答灯、40 開閉ドア表示部。

Claims (9)

  1. 複数のドアを備え階床ごとに開閉するドアが異なるエレベータかごに設置されるエレベータかご操作盤装置において、
    複数の行先階登録ボタンを備えるとともに、少なくとも一つの行先階登録ボタンに対して、当該行先階登録ボタンが対象としている階床において開閉するドアを表示する開閉ドア表示部が設けられていることを特徴とするエレベータかご操作盤装置。
  2. 前記エレベータかご操作盤装置は、
    開閉ドア表示部が設けられている行先階登録ボタンが操作された際に、操作された行先階登録ボタンの開閉ドア表示部が点灯することを特徴とする請求項1に記載のエレベータかご操作盤装置。
  3. 前記エレベータかご操作盤装置は、
    開閉ドア表示部において、開閉するドアを表記する文字及び記号の少なくともいずれかが形どられ光を透過する表記部と、表記部以外の要素であって光を透過しない背景部を有し、
    点灯前は表記部は背景部と同系色であり、点灯により表記部から光が透過して表記部が背景部から区別されて視認されることを特徴とする請求項2に記載のエレベータかご操作盤装置。
  4. 前記エレベータかご操作盤装置は、
    前記背景部には、光を透過しない非透過性インクが塗布され、前記表記部には、前記非透過性インクと同系色であって光を透過する透過性インクが塗布されていることを特徴とする請求項3に記載のエレベータかご操作盤装置。
  5. 前記エレベータかご操作盤装置は、
    開閉ドア表示部が設けられている行先階登録ボタンにおいて、行先階登録ボタンとその開閉ドア表示部とを点灯させる共通光源を備え、
    開閉ドア表示部が設けられている行先階登録ボタンが操作された際に、操作された行先階登録ボタンとその開閉ドア表示部が共通光源により点灯することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のエレベータかご操作盤装置。
  6. 前記エレベータかご操作盤装置は、
    開閉ドア表示部が設けられている行先階登録ボタンにおいて、行先階登録ボタンを点灯させる第1の光源と、第1の光源と異なる色で発光して開閉ドア表示部を点灯させる第2の光源を備え、
    開閉ドア表示部が設けられている行先階登録ボタンが操作された際に、操作された行先階登録ボタンが第1の光源により点灯し、操作された行先階登録ボタンの開閉ドア表示部が第2の光源により行先階登録ボタンと異なる色で点灯することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のエレベータかご操作盤装置。
  7. 前記エレベータかご操作盤装置は、
    開閉ドア表示部が、行先階登録ボタン内に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のエレベータかご操作盤装置。
  8. 前記エレベータかご操作盤装置は、
    いずれかのドアの近傍に配置されており、
    近傍のドア以外の他のドアが開閉する階床に対応する行先階登録ボタンに対して、他のドアが開閉することを表示する開閉ドア表示部が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のエレベータかご操作盤装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のエレベータかご操作盤装置を備えることを特徴とするエレベータかご。
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