JP5949436B2 - 車両、電源システムおよび電源システムの制御方法 - Google Patents

車両、電源システムおよび電源システムの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両、電源システムおよび電源システムの制御方法に関し、特定的には、リレー回路を有する車両、電源システムおよび電源システムの制御方法に関する。
車両に、メインバッテリ(以下、第1蓄電装置と記す)とサブバッテリ(以下、第2蓄電装置と記す)を搭載し、それぞれの蓄電装置にリレー装置を介在させて、負荷であるインバータ部から電力の供給を受けるモータなどに対して並列に接続する電源システムが知られている(たとえば特許文献1等参照)。
特開2011−199934号公報(特許文献1)は、モータを駆動するインバータ部に接続される大容量、高電圧の第1の二次電池と、第1の二次電池と並列に接続される低電圧、高出力の第2の二次電池と、第2の二次電池から出力された電圧を昇圧する昇圧コンバータ部と、正極側ラインおよび負極側ラインの間に負荷に供給する電力の変動を抑制するコンデンサとを備える構成を開示する。
また、特開2010−252475号公報(特許文献2)に開示される電源システムは、リレー装置に切離しの動作の指示が行なわれている間にコンデンサの放電処理を行なう。そして、その時のコンデンサの両端の電圧を検出することによりリレー装置の接点に溶着が生じているか判定する。
特開2011−199934号公報 特開2010−252475号公報
このような車両では、走行開始前の点検項目の一つとして、上記のリレー装置の故障検出が行なわれる場合がある。一般に車両の起動から走行開始可能となる状態(以下、「Ready−ON」状態と記す)に至るまでの時間をできる限り短縮するため、リレー装置の接点の溶着チェックも短時間で行なえることが望ましい。
各蓄電装置に個別に設けられるリレー装置がインバータ部に並列に接続されている電源システムでは、共通のコンデンサに各第1蓄電装置,第2蓄電装置から電圧が印加される。
このような構成において溶着チェックを行なう際に最初に第1蓄電装置側のリレー装置の各接点の溶着チェックを行なうと、第1蓄電装置側のリレー装置に溶着が生じている場合には、コンデンサが充電されてしまい、そのままでは、その後の第2蓄電装置側のリレー装置の各接点の溶着チェックが行なえなくなってしまうおそれがある。
そのため、このような場合に各リレー装置の接点に溶着チェックを行なうときには、故障検出終了後、接点の再切離しおよびコンデンサの放電処理を行なわせる必要が生じ、故障検出の効率が低下する可能性がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、複数の電源装置と負荷との間に電力の供給と遮断とを切換えるリレー装置が介在する電力システムにおいて、リレー装置の故障検出の効率を向上させて、Ready−ON状態となるまでの時間を短縮できる車両、電源システムおよび電源システムの制御方法を提供することである。
この発明は、要するに、電源システムと、電源システムから供給される電力で駆動する駆動装置と、電源システムおよび駆動装置の制御を行なう制御装置とを備える、車両である。電源システムは、駆動装置へ電力を供給可能な第1蓄電装置と、駆動装置に対して第1蓄電装置と並列に接続された第2蓄電装置と、第1蓄電装置と駆動装置との間で電力の供給と遮断とを切換える第1スイッチと、第1スイッチと駆動装置とを結ぶ経路に接続されて、第1蓄電装置から出力された電圧を変換して駆動装置に印加するコンバータ部と、第1スイッチとコンバータ部とを結ぶ経路にコンバータ部に対して第1蓄電装置と並列に接続される第1コンデンサと、第2蓄電装置から駆動装置への電力の供給と遮断とを切換える第2スイッチと、コンバータ部と駆動装置とを結ぶ経路に接続されて、コンバータ部を介して第1蓄電装置の電圧が印加される第2コンデンサとを含む。制御装置は、第2蓄電装置が第2コンデンサに接続されるような第2スイッチの動作指令を出力したときの、第2コンデンサの電圧に基づいて第2スイッチの故障検出を行ない、第2スイッチの故障検出を行なった後に、第1蓄電装置が第1コンデンサに接続されるような第1スイッチの動作指令を出力したときの、第1コンデンサの電圧に基づいて第1スイッチの故障検出を行なう。
好ましくは、制御装置は、第1蓄電装置と第2蓄電装置との間の電圧差が所定のしきい値を下回る場合には、第2スイッチの故障検出を行なった後に、第1スイッチの故障検出を行なう。
さらに好ましくは、第1スイッチおよび第2スイッチの各々は複数の接点を有し、制御装置は、電圧差がしきい値を上回る場合には、第1スイッチおよび第2スイッチの各々について、複数の接点のうちの1つを動作させる動作指令を出力したときの第1コンデンサおよび第2コンデンサに印加される電圧に基づいて故障検出を行なう。
さらに好ましくは、制御装置は、複数の接点のうちの1つを動作させる動作指令を出力したときの第2コンデンサの電圧が第2蓄電装置の電圧の値であるか、または第2蓄電装置の電圧の値に近似する範囲に収まる場合は、第2スイッチに溶着が発生していると判定し、第2コンデンサの電圧が第1蓄電装置の電圧の値であるか、または近似する範囲内に収まる場合は第1スイッチに溶着が発生していると判定する。
さらに好ましくは、制御装置は、複数の接点のうちの1つを動作させる動作指令を出力したときの第1コンデンサの電圧が、0Vであるかまたは0Vに近似する範囲に収まる場合は、第1スイッチに断線が発生していると判定し、第2コンデンサの電圧が第1蓄電装置の電圧の値かまたは第1蓄電装置の電圧の値に近似する範囲に収まる場合は、第2スイッチに断線が発生していると判定し、第2コンデンサの電圧が0Vかまたは0Vに近似する範囲に収まる場合は、第1スイッチおよび第2スイッチの両方に断線が発生していると判定する。
さらに好ましくは、第1スイッチおよび第2スイッチの少なくとも一方は、駆動装置90への突入電流の急激な増加を抑制するプリチャージ機能を有する。
さらに好ましくは、制御装置は、第2スイッチの故障検出を行なう間、コンバータ部を非駆動状態とする。
さらに好ましくは、第1蓄電装置は、高出力型バッテリを含み、第2蓄電装置は、高容量型バッテリを含む。
さらに好ましくは、負荷に供給される電力を調整する制御装置を備える電源システムである。負荷へ電力を供給可能な第1蓄電装置と、負荷に対して第1蓄電装置と並列に接続された第2蓄電装置と、第1蓄電装置と負荷との間で電力の供給と遮断とを切換える第1スイッチと、第1スイッチと負荷とを結ぶ経路に接続されて、第1蓄電装置から出力された電圧を変換して負荷に印加するコンバータ部と、第1スイッチとコンバータ部とを結ぶ経路にコンバータ部に対して第1蓄電装置と並列に接続される第1コンデンサと、第2蓄電装置から負荷への電力の供給と遮断とを切換える第2スイッチと、コンバータ部と負荷とを結ぶ経路に接続されて、コンバータ部を介して第1蓄電装置の電圧が印加される第2コンデンサとを含む。制御装置は、第2蓄電装置が第2コンデンサに接続されるような第2スイッチの動作指令を出力したときの、第2コンデンサの電圧に基づいて第2スイッチの故障検出を行ない、第2スイッチの故障検出を行なった後に、第1蓄電装置が第1コンデンサに接続されるような第1スイッチの動作指令を出力したときの、第1コンデンサの電圧に基づいて第1スイッチの故障検出を行なう。
この発明の他の局面では、負荷に電力を供給するための電源システムの制御方法である。電源システムは、負荷へ電力を供給可能な第1蓄電装置と、負荷に対して第1蓄電装置と並列に接続された第2蓄電装置と、第1蓄電装置と負荷との間で電力の供給と遮断とを切換える第1スイッチと、第1スイッチと負荷とを結ぶ経路に接続されて、第1蓄電装置から出力された電圧を変換して負荷に印加するコンバータ部と、第1スイッチとコンバータ部とを結ぶ経路にコンバータ部に対して第1蓄電装置と並列に接続される第1コンデンサと、第2蓄電装置から負荷への電力の供給と遮断とを切換える第2スイッチと、コンバータ部と負荷とを結ぶ経路に接続されて、コンバータ部を介して第1蓄電装置の電圧が印加される第2コンデンサとを含む。制御方法は、第2蓄電装置が第2コンデンサに接続されるような第2スイッチの動作指令を出力するステップと、第2スイッチの動作指令が出力されているときの、第2コンデンサの電圧に基づいて第2スイッチの故障検出を行なうステップと、第2スイッチの故障検出を行なった後に、第1蓄電装置が第1コンデンサに接続されるような第1スイッチの動作指令を出力するステップと、第1蓄電装置が第1コンデンサに接続されるような第1スイッチの動作指令が出力されているときの、第1コンデンサの電圧に基づいて第1スイッチの故障検出を行なうステップとを備える。
本発明によれば、上述のような構成の電源システムにおいて制御装置によって第2スイッチに動作指示がなされた場合の第2コンデンサの電圧に基づいて、第2スイッチの故障検出が行なわれる。第2スイッチの故障検出が行なわれた後、第1スイッチに動作指示がなされた場合の第1コンデンサの電圧に基づいて、第1スイッチの故障検出が行なわれる。
このため、第2スイッチの故障検出によって、第2蓄電装置から印加される電圧のために第2コンデンサの電圧が上昇した場合であっても、第1コンデンサの電圧に基づいて、第1スイッチの故障検出を行なうことができる。したがって、コンデンサの電荷の放電等の処理が不要となるので、走行開始前などに短時間で効率良く故障検出を行なうことができる。
この発明の実施の形態による電源システムを搭載したハイブリッド車両の全体ブロック図である。 比較例の電源システムを搭載したハイブリッド車両の構成を示す図である。 図2の電源システムの処理を実施した場合の動作の詳細を示すタイムチャートである。 実施の形態の電源システムの処理を実施した場合の動作の詳細を示すタイムチャートである。 図4の故障検出を行なう工程を一部説明するフローチャートである。 蓄電装置の電圧差を用いて、故障検出を実施した場合の動作の詳細を示すタイムチャートである。 図6の故障検出を行なう工程を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態による電源システム50を搭載したハイブリッド車両の全体ブロック図である。
[車両の構成]
図1を参照して、ハイブリッド車両100は、電源システム50と、駆動装置90と、電源システム50および駆動装置90を制御する制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)30とを備える。
電源システム50は、第1蓄電装置BAT1と、第2蓄電装置BAT2と、システムメインリレーSMR1、システムメインリレーSMR2と、コンバータ部10と、第1コンデンサC1と、第2コンデンサC2と、逆流防止回路35と、電圧センサ42,44,46,48と、電流センサ52,54,56とを備える。
第1蓄電装置BAT1,第2蓄電装置BAT2としては、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池などや鉛蓄電池などの二次電池を用いることができる。また、キャパシタなど充放電可能な蓄電素子を用いてもよい。
第1蓄電装置BAT1は、システムメインリレーSMR1を介して、電圧変換装置としてのコンバータ部10に接続される。
第1蓄電装置BAT1の電圧VB1は、電圧センサ42により検出され、検出された電圧VB1の値はECU30へ出力される。第1蓄電装置BAT1からコンバータ部10へ供給される電流I1は、電流センサ52によりを検出され、その検出値はECU30へ出力される。これらの電圧VB1,電流I1の値は、ECU30で後述する残存容量SOC(SOC:State Of Charge)の算出などに用いられる。
システムメインリレーSMR1は、第1蓄電装置BAT1の負極と負極ラインNL1との間に接続される接点G1と、第1蓄電装置BAT1の負極と負極ラインNL1との間に制限抵抗R1と直列に接続される接点P1と、第1蓄電装置BAT1の正極と正極ラインPL1との間に接続される接点B1とを含む。接点G1,P1,B1は、ECU30から与えられる制御信号SM1に応じて個別にオン/オフ状態が制御される。
なお、ハイブリッド車両100の起動時には、ECU30は、システムメインリレーSMR1の接点B1,P1を導通させて第1コンデンサC1,第2コンデンサC2のプリチャージを行なう。その後、プリチャージが完了するとECU30は、接点G1を導通させてから、接点P1を開く。このような順序で接点G1,P1,B1を切換えることによって、負荷への突入電流を抑制しながら、システムメインリレーSMR1をインバータ部20へ電力の供給が可能な状態とすることができる。
第1コンデンサC1は、システムメインリレーSMR1と、コンバータ部10とを結ぶ経路である正極ラインPL1,負極ラインNL1の間に設けられ、正極ラインPL1,負極ラインNL1の間の電圧変動を減少させる。
コンバータ部10は、上,下アームスイッチング素子11,12と、上,下アームダイオード13,14と、リアクトル15とを含む。上,下アームスイッチング素子11,12は、コンバータ部10と駆動装置90とを電気的に結ぶ正極ラインPL3と負極ラインNL1との間に直列に接続される。
上,下アームスイッチング素子11,12に対しては、それぞれ上,下アームダイオード13,14が逆並列接続される。リアクトル15は、上,下アームスイッチング素子11,12の接続ノードと正極ラインPL1との間に接続される。
本実施の形態においては、上,下アームスイッチング素子11,12として、たとえば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、電力用MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタあるいは、電力用バイポーラトランジスタ等を用いることができる。
コンバータ部10は、基本的には、各スイッチング周期内で上,下アームスイッチング素子11,12が相補的かつ交互にオン/オフするように制御される。コンバータ部10は、昇圧動作時には、第1蓄電装置BAT1によって出力された電圧VLの直流電力を電圧VHとなるように昇圧する。この昇圧動作は、下アームスイッチング素子12のオン期間にリアクトル15に蓄積された電磁エネルギを、上アームスイッチング素子11および逆並列接続される上アームダイオード13から正極ラインPL3へ与えられることにより行なわれる。
また、コンバータ部10は、降圧動作時には、駆動装置90内のインバータ部20によって出力された電圧VHの直流電力を電圧VLとなるように降圧する。この降圧動作は、上アームスイッチング素子11のオン期間にリアクトル15に蓄積された電磁エネルギが下アームスイッチング素子12および逆並列接続される下アームダイオード14をから、負極ラインNL1へ与えられることにより行なわれる。これらの昇圧動作および降圧動作における電圧変換比(VHおよびVLの比)は、上記スイッチング周期における上,下アームスイッチング素子11,12のオン期間比(デューティ比)により制御される。たとえば、上アームスイッチング素子11をオンに、下アームスイッチング素子12をオフにそれぞれ固定すれば、VH=VL(電圧変換比=1.0)とすることもできる。
第2コンデンサC2は、正極ラインPL3、負極ラインNL1の間に接続されて、正極ラインPL3,負極ラインNL1の間の電圧変動を減少させる。電圧センサ48は、第2コンデンサC2の両端の電圧を検出し、その検出した電圧VHの値をECU30へ出力する。
第2蓄電装置BAT2は、駆動装置90に対して第1蓄電装置BAT1と並列に接続されている。第2蓄電装置BAT2は、正極ラインPL2、負極ラインNL2を介して駆動装置90に接続される。第2蓄電装置BAT2と電力ラインPL2,NL2との間には、システムメインリレーSMR2が設けられている。システムメインリレーSMR2は、第2蓄電装置BAT2から駆動装置90への電力の供給と遮断とを切換える。
システムメインリレーSMR2は、第2蓄電装置BAT2の負極と負極ラインNL2との間に接続される接点G2と、第2蓄電装置BAT2の正極と正極ラインPL2との間に接続される接点B2と、接点B2と並列に接続され、しかも制限抵抗R2に対して直列に接続される接点P2とを含む。そして、接点G2,B2,P2は、ECU30から与えられる信号SM2に応じて個別にオン/オフ状態が制御される。
この実施の形態のシステムメインリレーSMR2の接点Pには、制限抵抗R2が設けられている。このため、負荷への突入電流が発生するおそれがなく第2コンデンサC2、電圧センサ48を保護しつつ、システムメインリレーSMR2を駆動装置90に接続できる。なお、制限抵抗R1,R2はシステムメインリレーSMR1とシステムメインリレーSMR2とのうち、少なくともシステムメインリレーSMR2に制限抵抗R2が備わっていればよい。
逆流防止回路35は、正極ラインPL2に備えられる。逆流防止回路35は、たとえばダイオードD3により構成されており、正極ラインPL2から、正極ラインPL3に流れる方向を順方向として接続されている。
そして、電圧VHが電圧VB2を上回ると、ECU30から接続動作を行なわせるような制御信号SM2が出力されて、接点B2,G2が接続される。このようにすることによって、第2蓄電装置BAT2からの電流が流れていない、いわゆる無負荷状態で、第2蓄電装置BAT2をインバータ部20に接続することができる。
第2蓄電装置BAT2の両端には、電圧センサ44が接続されている。電圧センサ44は、第2蓄電装置BAT2の電圧VB2の値を検出してECU30へ検出値を出力する。電流センサ54は、第2蓄電装置BAT2から供給される電流I2の値を検出してECU30へ値を出力する。そして、ECU30は、電圧VB2の値と電圧センサ48で検出される電圧VHの値とを比較して、第1蓄電装置BAT1,第2蓄電装置BAT2を切換える。
第1蓄電装置BAT1は、高出力型バッテリを含み、他方の第2蓄電装置BAT2は、高容量型バッテリを含む。なお、たとえば、第1蓄電装置BAT1には、第2蓄電装置BAT2よりも出力可能最大電力が大きい二次電池を用いることができる。そして、この第1蓄電装置BAT1を後述するHV走行に適合させて、比較的大電流の供給が可能な二次電池で構成することによって、加減速走行時に十分な出力と充電性能を与えることができる。
第2蓄電装置BAT2には、第1蓄電装置BAT1よりも蓄電容量が大きい二次電池を用いることができる。そして、コンバータ部10のような電力変換装置を介在させないで直接インバータ部20に電力を供給することで、たとえば高速道路などで巡航する際の速度変化の少ない定速走行時に、電力変換損失が少なく、かつ電力エネルギ効率を向上させることができる。
このように、2つの第1蓄電装置BAT1,第2蓄電装置BAT2を適宜使い分けることにより、ハイパワーかつ大容量の直流電源を構成することができる。
駆動装置90は、エンジン2と、回転電機としてのモータジェネレータMG1,MG2と、このモータジェネレータMG1,MG2に電力を供給するインバータ部20と、エンジン2およびモータジェネレータMG1,MG2とを連結する動力分割機構4と、動力分割機構4に連結され、エンジン2およびモータジェネレータMG1,MG2からの動力により回転可能な車輪6とを含む。
モータジェネレータMG1,MG2は、ECU30により制御される。ハイブリッド車両100は、エンジン2およびモータジェネレータMG2のうちの少なくともいずれか一方からの駆動力により走行する。
すなわち、この実施の形態のハイブリッド車両100は、エンジン2とモータジェネレータMG2とを用いて走行するいわゆるHV走行と、モータジェネレータMG2の回転駆動力で走行するいわゆるEV走行とを、運転状態に応じて自動的に選択しながら走行することが可能である。
モータジェネレータMG1,モータジェネレータMG2は、インバータ部20からの電力供給により回転駆動される。インバータ部20は、ECU30からの制御信号PWIにより制御され、モータジェネレータMG1,MG2の回転トルクを調整する。
HV走行中、モータジェネレータMG2の回転駆動力および、エンジン2の回転駆動力は、動力分割機構4によってトルク配分される。トルク配分された回転駆動力は、車輪6または、モータジェネレータMG1に分割されて、車輪6または、モータジェネレータMG1を回転させる。これにより、ハイブリッド車両100を走行させることができる。また、インバータ制御によりモータジェネレータMG1の回転起電力を得ることができる。
また、EV走行中でも、モータジェネレータMG2で発生すべき回転トルクが不足している場合には、エンジン2が起動されて、エンジン2からの回転駆動力を用いて不足する回転トルクが補なわれる。
また、本実施の形態のハイブリッド車両100には、車両外部の電源からの電力を用いて、第2蓄電装置BAT2の充電を行なう外部充電装置60が備えられている。外部充電装置60は、充電器側リレースイッチCHRと、車体側充電ポート61と、充電器62と、電圧センサ63とを含む。
充電器62は、車体側充電ポート61に接続されるとともに、充電器側リレースイッチCHRから第2蓄電装置BAT2に接続される。また、充電器62は、外部電源70から充電ケーブル80を用いて、車体側充電ポート61に伝達された交流電力を受ける。そして、受けた交流電力を直流電力に変換して第2蓄電装置BAT2へ充電電力を供給する。
このうち、充電器側リレースイッチCHRの接点BCの一方端65は第2蓄電装置BAT2の正極に接続され、他方端67は充電器62の出力端子に接続される。また、接点GCの一方端66は、第2蓄電装置BAT2の負極に接続され、他方端68は充電器62の出力端子68に接続される。負極側の接点GCと並列に、制限抵抗と直列に接続された接点PCが設けられる。
電圧センサ63は、充電器62の出力端子67,68の電圧を測定して、その測定値VCHをECU30に出力する。
充電ケーブル80は、SAE規格におけるEVSE(Electric Vehicle Supply Equipment)に相当し、コネクタ部81を含む。充電ケーブル80のコネクタ部81は、ハイブリッド車両100に設けられた車体側充電ポート61に接続され、外部電源70からの電力がハイブリッド車両100に伝達される。
図1においては、電動車両として、エンジン2を備えたハイブリッド車両100を示して説明するが車両の構成は特にこれに限らず、たとえば、モータのみで走行する電動車両や、外部充電装置60を車体に備えていない電動車両などであっても良い。また、エンジン2とともに、またはエンジンに換えて燃料電池を用いるハイブリッド車両であってもよい。このように駆動源の形状、種類および数量が特に限定されるものではなく、動力分割機構4を備え、エンジン2の動力がモータジェネレータMG1と車輪6とに分配される、いわゆるシリーズ/パラレル型のプラグインハイブリッド車両、エンジン2の動力をモータジェネレータMG1による発電のみに用い、モータジェネレータMG2のみを用いて車両の駆動力を発生する、いわゆるシリーズ型のハイブリッド車両や、または、他の種類のハイブリッド車両にも適用可能である。
ECU30は、電源システム50およびインバータ部20を制御して、走行のための駆動力を調整する。ECU30は、電圧センサ48で検出した電圧VHの値が電圧VB2の値を上回る場合に、システムメインリレーSMR2に対して、制御信号SM2を出力して接点を接続する。
また、ECU30には、報知装置40が接続されている。報知装置40は、車室内に設けられたモニタ出力表示部(図示せず)などを通じて、文字、図形を用いた報知出力を行なう。ECU30は、報知装置40に対して、溶着非検出を含む報知出力を行なわせるような出力信号を送信する。報知装置40は、表示出力の入力に基づいて、ユーザに走行可能状態となったことを音声出力やインジケータランプの点灯などにより聴覚的および/または視覚的に報知する。
図示省略の車両ECUは、エンジン2,モータジェネレータMG1,モータジェネレータMG2に対して要求される出力要求PRを生成する。ECU30は、電圧VB1,VB2,電圧VL,VHに基づき、コンバータ部10を駆動するための制御信号PWCをアクセルペダルの開度や車両速度および出力要求PR等に応じて生成し、その生成した制御信号PWCをコンバータ部10へ出力する。
また、ECU30は、モータジェネレータMG1,MG2の回転速度および電流と電圧VHとに基づき、制御信号PWIを生成する。生成された制御信号PWIをインバータ部20へ出力することによって、インバータ部20は、モータジェネレータMG1、MG2の回転駆動力を調整する。
ECU30は、さらに、電圧VB1,VB2および電流センサ52,54で検出された電流値I1,I2に基づいて、第1蓄電装置BAT1,第2蓄電装置BAT2の残存容量を示す残存容量SOC、出力可能電力上限値WOUT(単位はワット)を求める。残存容量SOCを示す値は、定格容量に対する実充電容量の比率で定義され、たとえば蓄電装置が満充電状態の時には100%と定義され、蓄電装置が完全に放電された状態の時に0%と定義される。
[比較例]
図2は、比較例の電源システム150を搭載したハイブリッド車両200の構成を示す図である。なお、実施の形態と同一の部分については、同一符号を付して、説明を繰返さない。
図2を参照して、この比較例のハイブリッド車両200では、図1の電源システム50の構成と比較すると、電源システム150として、第2蓄電装置BAT2側に、第1蓄電装置BAT1のコンバータ部10と同様に、インバータ部20へ供給される電力の電圧を変換する第2コンバータ部110が設けられている。
このように構成された比較例のハイブリッド車両200では、モータジェネレータMG1,MG2による駆動力のみを用いて走行するいわゆるEV走行では、第1蓄電装置BAT1からの電力の供給とともに、または単独で、第2コンバータ部110によって昇圧された第2蓄電装置BAT2の電力がインバータ部20へ供給される。
図3は、この比較例で、電源システム50起動時のシステムメインリレーSMR1,SMR2の接続および切離しによる電圧VHの変化を示すタイムチャートである。
図3を参照してハイブリッド車両200では、時刻t1において車両が起動されると、システムメインリレーSMR1の接点B1およびシステムメインリレーSMR2の接点B2を接続するような制御信号SM1,SM2が出力される。
時刻t1から各部位で走行に必要とされる制御動作の開始準備が整い、走行可能となるReady−ON状態になる時刻t4までに、システムメインリレーSMR1,SMR2の各接点の溶着チェックが行なわれる。ECU30により行なわれる溶着チェックでは、たとえば各接点の接続状態と非接続状態とを切換えて、第1コンデンサC1,第2コンデンサC2に蓄積または放電される電荷により変動する電圧VHを検出することにより、接点の溶着または断線などの故障が生じているかが判断される。
リレーが正常の場合は、この制御信号SM1,SM2による接続動作の指令により、第1蓄電装置BAT1,第2蓄電装置BAT2から、第1コンデンサC1,第2コンデンサC2に電圧は印加されないが、図3中二点鎖線f1に示すように、電圧VHが上昇した場合は、接点G1,G2またはP1,P2のいずれかに溶着があると判定される。
接点G1,G2またはP1,P2に溶着がなく正常である場合には、実線で示すように、時刻t2において接点P1,P2が接続されたときに電圧VHが上昇する。そして、時刻t3でプリチャージが完了する。
時刻t4において、インバータ部20は、電力の供給を受けて、モータジェネレータMG1,MG2を回転駆動させて走行を開始できる状態となる。
この比較例の電源システム150では、第1蓄電装置BAT1側にコンバータ部10が設けられ、さらに第2蓄電装置BAT2側に第2コンバータ部110が設けられている。このため、第1コンデンサC11,第2コンデンサC12の各々をプリチャージすることができ、駆動装置90に並列に接続された第1蓄電装置BAT1側および第2蓄電装置BAT2側の両方を並行して同時に起動させることができる。
この比較例のように、システムメインリレーSMR1に対応して第1コンデンサC11およびコンバータ部10が設けられ、さらにシステムメインリレーSMR2に対応して第2コンデンサC12および第2コンバータ部110が設けられている構成では、第1コンデンサC11,第2コンデンサC12の各々を個別にプリチャージおよび放電動作させることにより、両方のシステムメインリレーSMR1,SMR2の各接点の故障検出を行なわせることができる。
しかしながら、この比較例に示される電源システムのような第2コンデンサC12あるいは第2コンバータ部110が設けられていない、簡略化された構成の別の電源システムを搭載した車両も考えられる。このような車両の電源システムでは、両方のシステムメインリレーSMR1,SMR2の溶着や、接点が開状態のままと固着状態となっている故障あるいは経路の断線(以下、通電できない状態をまとめて断線と記す)などの故障を効率良く検出することができない場合がある。
たとえば、図1の電源システム50では、第1蓄電装置BAT1から第1コンデンサC1に印加される電圧は、コンバータ部10の逆並列に接続される上アームダイオード13を通じて第2コンデンサC2にも印加される。
このため、先にこのシステムメインリレーSMR1の溶着検出を行なった場合、第1蓄電装置BAT1側のシステムメインリレーSMR1を切離し、第2コンデンサC2の放電処理を行なった後に、システムメインリレーSMR2の再接続を行なうことが必要となる。したがって、構成が簡略化された電源システムでは、各接点の故障検出の効率が良好にできない場合が生じ得る。
しかも、第2蓄電装置BAT2側のシステムメインリレーSMR2の接点が断線していても、電圧VHの値がすでに上昇している。このため、第2蓄電装置BAT2側では、断線も検出できないといった問題が生じ得る。
このような簡略化した電源システムでは、システムメインリレーSMR1が溶着している場合、第1蓄電装置BAT1側からの電圧VB1の印加で、第2コンデンサC2の電圧VHも上昇してしまう。したがって、少なくともシステムメインリレーSMR1の故障は検出できるが、いずれのシステムメインリレーSMR1,SMR2の接点が溶着または断線しているかを特定できない場合が生じ得る。
そこで、本実施の形態においては、第1蓄電装置BAT1側のシステムメインリレーSMR1を接続させる動作に先行して、第2蓄電装置BAT2側のシステムメインリレーSMR2を負荷に接続する動作を行なわせて、第2コンデンサC2に印加される電圧VHを用いて接点B2の溶着チェックを行なう。その後、第1コンデンサC1を用いてシステムメインリレーSMR1を接続させる動作を行なわせて、溶着チェックを行なう。これにより、この実施の形態の電源システム50では、効率良く溶着チェックが行なうことができるとともに、故障箇所を特定することができ、電力効率が良好で、構成が簡便な電源システム50を提供する。
図4は、この実施の形態の電源システム50の処理を実施した場合の動作の詳細を示すタイムチャートである。
図4を参照して、時刻t1でハイブリッド車両100が起動されると、ECU30からシステムメインリレーSMR2の接点B2に接続動作を行なわせるような制御信号SM2が出力される。このとき、制御信号SM2は、動作指令を接点B2に出力するので、接点G2,接点P2は、接続動作を行なわない。このとき、接点G2,接点P2が正常であれば、接点B2の接続によっても第2コンデンサC2に電圧は印加されないので、電圧VHの値はそのままのはずである。よって、図4中二点鎖線f2に示すように電圧VHが上昇した場合には、接点G2,接点P2の少なくもいずれかに溶着が生じていると判断できる。
より詳細には、まずECU30は、システムメインリレーSMR2の故障検出を行なう間、コンバータ部10を非駆動状態とする。これにより第2コンデンサC2から第1コンデンサC1への電荷の移動を防止する。
次に、第2コンデンサC2にプリチャージを行なうため、時刻t2においてECU30は、システムメインリレーSMR2の接点P2に接続動作を行なわせるような指令として制御信号SM2を出力する。このとき、電圧VHが昇圧しない場合は、接点P2および/または接点B2が断線している可能性がある。
第2コンデンサC2へのプリチャージによる昇圧後、いずれの接点G2,P2にも溶着がなく、正常な場合は、時刻t3において、接点G2が接続されるとともに接点P2が切離される。そして、システムメインリレーSMR2は故障検出(自己診断ともいう)を行ないながら接点B2,G2の接続を進めて、通電可能な状態を確立させる。
第2コンデンサC2にプリチャージを行なっても、時刻t3において電圧VHが電圧VB2の値まで上昇しない場合は、接点P2および/または接点B2が断線している可能性がある。これを時刻t2における検出結果と組み合わせると、時刻t2で電圧VHが上昇しないとともに、図4中破線に示すように時刻t3で電圧VHが上昇しない場合は、接点B2が断線している可能性がある。また、時刻t2において電圧VHが昇圧しないとともに、この時刻t3で電圧VHが昇圧した場合は、接点P2が断線している可能性がある。
さらに時刻t3で電圧VHが昇圧しない場合は、接点G2および/または接点B2が断線している可能性があるが、この場合、時刻t2で、電圧VHが上昇していた場合には、接点B2は正常である可能性が高いので接点G2が断線している可能性がある。
このように、接点P2の溶着検出に続いて、それぞれ接点P2,接点B2または接点G2が断線しているか切り分けて検出できる。
システムメインリレーSMR2の接続が確立した後、ECU30は、システムメインリレーSMR1に制御信号SM1を出力して溶着チェックを行ないながら、システムメインリレーSMR1の接続を行なう。
時刻t4で、ECU30からシステムメインリレーSMR1の接点B1に接続動作を行なわせるような制御信号SM1が出力される。このとき、出力される制御信号SM1によって接点G1,接点P1の接続動作は行なわれない。したがって、接点G1,接点P1正常であれば電圧VLの値はそのままのはずである。よって、図4中一点鎖線f3に示すように電圧VLが上昇した場合には、接点G1,接点P1の少なくともいずれかに溶着が生じていると判断できる。
このように、第2コンデンサC2が充電されている場合であっても接点B1のみ接続した状態における第1コンデンサC1の電圧VHの変化で接点P1,G1の溶着チェックを行なうことができる。
次に、第1コンデンサC1にプリチャージを行なうため、時刻t5においてECU30は、システムメインリレーSMR1の接点P1に接続動作を行なわせるような制御信号SM1を出力する。
このとき、電圧VLが昇圧しない場合は、接点B1および/または接点P1が断線している可能性があると判断できる。第1コンデンサC1へのプリチャージによる昇圧が行なわれ、いずれの接点G1,P1にも溶着がなく、正常な場合は、その後時刻t6において接点G1が接続されるとともに、接点P1が切離される。そして、システムメインリレーSMR1は故障検出を行ないながら接続を確立して、Ready−ON状態とすることができる。
このように、電源システム50は、システムメインリレーSMR2の故障検出を行ないながら接続を確立させて、続いて、システムメインリレーSMR1が故障検出を行ないながら接続を確立させ、両方のシステムメインリレーSMR1,SMR2の接続を確立した後、時刻t7でReady−ON状態とすることができて、車両の起動からReady−ONまでの時間を短縮できる。
図5は、図4の故障検出を行なう工程を説明するフローチャートである。
図5を参照して、ECU30は、ステップS1からステップS8においてシステムメインリレーSMR2の故障検出を行なう。まず、ステップS1において車両起動に伴って故障検出をスタートすると、ステップS2においてECU30は、システムメインリレーSMR2の接点B2を接続させる制御信号SM2を出力する。
ステップS3において、ECU30は電圧VHが第2蓄電装置BAT2の電圧VB2であるか否かを判定する。電圧VHが電圧VB2と同じ値の場合(ステップS3でYES)は、ステップS5に進み、接点P2および/または接点G2が溶着していると判定して、ステップS9に処理を進める。なお。電圧VHが電圧VB2と同じ値の場合である場合とは、電圧VB2の値と電圧VHの値とが一致しているか、または、近似する所定の範囲内に電圧VHの値が収まる場合も含まれる。近似する範囲内に収まるとは、基準となる電圧VB2の値の上下に、検出誤差などから得られる所定の幅を設けて、この幅の範囲内に収まる電圧VHの値が検出された場合を示す。
所定の幅は、基準となる電圧の値の上下で、溶着または断線であると推定できる所定の幅の範囲内に収まるものであれば、どのように設定されてもよい。以下、他の電圧の値の判定の説明においても、同じ値である場合の意味は、電圧の値が一致している場合、および、近似する範囲内として基準となる電圧の値の上下に設けられた所定の幅の範囲内に収まる場合を含むこととして説明する。
電圧VHが電圧VB2と異なる場合(ステップS3でNO)は、ステップS4に進められ、ECU30は、システムメインリレーSMR2の接点P2を接続させる制御信号SM2を出力する。ステップS6においては、ECU30は、電圧VHが0Vであるか否かを判定する。ステップS6で、電圧VHが0Vのまま上昇しない場合(ステップS6にてYES)には、ステップS7においてECU30は、接点B2および/またはP2が断線していると判定して、ステップS9に処理を進める。ステップS6において、電圧VHが0V以外に変動した場合(ステップS6にてNO)は、処理がステップS8に進められる。ステップS8において、ECU30は、接点G2を接続するように制御信号SM2を出力するとともに、接点P2が切離されるように制御信号SM2を出力する。
ECU30は、ステップS9からステップS17においてシステムメインリレーSMR1の故障検出を行なう。ステップS9においてECU30は、システムメインリレーSMR1の接点B1を接続させる制御信号SM1を出力する。ステップS10において、ECU30は、電圧センサ46で検出される第1コンデンサC1の電圧VLの値が第1蓄電装置BAT1の電圧VB1の値と等しいか否かを判定する。電圧VLの値が電圧VB1と同じである場合(ステップS10にてYES)は、処理がステップS11に進められ、ECU30は、接点P1および/または接点G1が溶着していると判定して、処理をメインルーチンに戻す。ECU30は、電圧VLの値が電圧VB1と同じでない場合(ステップS10にてNO)は、ステップS12に処理を進める。ステップS12において、ECU30は、システムメインリレーSMR1の接点P1を接続させるように制御信号SM1を出力する。次にECU30は、ステップS13に処理を進め、第1コンデンサC1の電圧VLが0Vか否かを判定する。ECU30は、電圧VLが0Vである場合は(ステップS13にてYES)、ステップS14で、接点P1および/または接点B1が断線していると判定して処理をメインルーチンに戻す。
また、ステップS13において、電圧VLが電圧VB1と等しくない場合(ステップS13にてNO)、ECU30は、処理をステップS15に進める。ステップS15において、ECU30は、接点G1を接続させるように制御信号SM1を出力するとともに、接点P1が切離されるように制御信号SM1を出力する。ECU30は、ステップS16に処理を進めて、電圧センサ48で検出される電圧VLの値が第1蓄電装置BAT1の電圧VB1の値と等しいか否かを判定する。ECU30は、電圧VLの値が電圧VB1の値と等しい場合(ステップS16にてYES)、ステップS17においてECU30が正常であると判定し、電圧VLの値が電圧VB1の値となっていない場合は、接点G1に断線が生じている可能性があるとして処理をメインルーチンに戻す。
ここで、図4に示すように、ECU30から出力される制御信号SM1,SM2のタイミングを相違させることによって、両方のシステムメインリレーSMR1,SMR2を接続させる動作を並行して行なわせながら、接続開始の時間をずらして、接点P2を接続した後で接点P1を接続している。これにより、ECU30は、電圧VHおよび/または電圧VLの上昇または上昇しない状況を検出して、各接点が断線または溶着しているか否かを判定することができる。なお、図5中に示す各ステップS5,S7,S11,S14,S17については、故障の判定とともに報知装置40を用いた報知を行なうようにしてもよい。
この実施の形態1の車両の電源システムでは、ECU30によって、第2蓄電装置BAT2がシステムメインリレーSMR2によって第2コンデンサC2に接続されることにより、第2コンデンサC2の電圧VHに基づいて、システムメインリレーSMR2の故障検出が行なわれた後、第1蓄電装置BAT1がシステムメインリレーSMR1で接続された第1コンデンサC1の電圧に基づいて、システムメインリレーSMR1の接点の故障検出が行なわれる。
このため、第2コンデンサC2が第2蓄電装置BAT2から印加される電圧VHで上昇していても、第1コンデンサC1の電圧に影響がなく、後から第1コンデンサC1の電圧VLに基づいて、システムメインリレーSMR1の故障検出を行なうことができる。これにより、コンデンサの放電処理やリレー装置の再接続が不要となるので、効率良く故障した部分を特定できる。
[実施の形態2]
上述した実施の形態1では、システムメインリレーSMR2の接点の故障検出が行なわれた後、システムメインリレーSMR1の接点の故障検出を行なうことにより、効率良く故障検出ができて、起動時間を減少させることができる電源システムを搭載した車両について説明してきた。これらの作用効果に加えてさらに、第2蓄電装置BAT2の電圧VB2が第1蓄電装置BAT1の電圧VB1より高い場合で電圧差(VB2−VB1)を有する場合に、車両の起動からReady−ON状態となるまでの時間を短縮できるように、両方のシステムメインリレーSMR1およびシステムメインリレーSMR2を並行して、ほぼ同時に接続させながら、故障検出を行なえる電源システムについて、以下の実施の形態2で述べる。
図6は、実施の形態2の第1蓄電装置BAT1と第2蓄電装置BAT2との電圧差を用いて、故障検出を実施した場合の動作の詳細を示すタイムチャートである。この実施の形態2の第1蓄電装置BAT1は、電圧VB1の高出力型バッテリで構成され、第2蓄電装置BAT2は、電圧VB1よりも高い電圧VB2の高容量型バッテリで構成されている。そのため、所定の電圧差(VB2−VB1)を有する。
まず、時刻t10において、システムメインリレーSMR1およびシステムメインリレーSMR2の接点B1および接点B2が接続されるように制御信号SM1および制御信号SM2がECU30から出力されると、接点P1、G1、P2、G2に溶着がなく、正常な場合には、第1コンデンサC1の両端の電圧VLおよび/または第2コンデンサC2の両端の電圧VHが上昇することはない。
システムメインリレーSMR1および/またはシステムメインリレーSMR2の接続および遮断動作が、ECU30からの制御信号SM1,SM2に応じて機能せず、正常でない場合は、接点B1および/またはB2の接続動作で、電圧VLおよび/または電圧VHが上昇する。具体的には、第1コンデンサC1の両端の電圧VLが第1蓄電装置BAT1の電圧VB1まで上昇した場合、および/または第2コンデンサC2の両端の電圧VHが第1蓄電装置BAT1の電圧VB1まで上昇した場合、接点P1,接点G1のいずれかが溶着していると判定できる。
一方、第2コンデンサC2の両端の電圧VHが第2蓄電装置BAT2の電圧VB2と同じ値まで上昇したときには、システムメインリレーSMR2の接点P2が溶着していると判定できる。この場合、システムメインリレーSMR1の接点P1または接点G1が溶着しているか否かを、電圧VLの値が第1蓄電装置BAT1の電圧VB1と同じ値まで上昇するか否かで判定できる。
次に時刻t11において、ECU30から制御信号SM1,SM2が出力される。制御信号SM1,SM2は接点P1,P2を接続させる動作を行なわせるような指令であり、システムメインリレーSMR1の接点P1と、システムメインリレーSMR2の接点P2とが並行して接続されて、第1コンデンサC1および第2コンデンサC2にプリチャージが開始される。
この実施の形態の場合、第2蓄電装置BAT2の電圧VB2が、第1蓄電装置BAT1の電圧VB1より予め高く設定されているので、システムメインリレーSMR2が正常であると、第2コンデンサC2の電圧VHが第2蓄電装置BAT2の電圧VB2と同じ値までプリチャージにより上昇する。一方、システムメインリレーSMR2の接点B2が断線していると、第2蓄電装置BAT2から電圧VB2が印加されないので、システムメインリレーSMR1が正常であると第2コンデンサC2の電圧VHは、第1蓄電装置BAT1の電圧VB1と同じ値まで上昇する。
また、システムメインリレーSMR1の接点B1が断線していると、第1コンデンサC1の電圧VLは上昇しない。なお、システムメインリレーSMR1の接点B1と、システムメインリレーSMR2の接点B2が両方とも断線していると、図6の破線に示すように、電圧VHは上昇しない。そして、正常であれば、時刻t12において接点G1,G2が接続されるとともに、時刻t13では、接点P1,P2が同時に切離される。これによりシステムメインリレーSMR1,システムメインリレーSMR2の接続が完了して、Ready−ON状態となる。
図6の故障検出を行なう処理を、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
図7を参照して、ECU30はステップS20において、第1蓄電装置BAT1と第2蓄電装置BAT2との電圧差の絶対値が予め設定された所定のしきい値αよりも大きいか否かが判定される。
電圧差が所定のしきい値αよりも小さい場合(ステップS20にてNO)は、図5のステップS1へ進められる。
電圧差が所定のしきい値αよりも大きい場合(ステップS20にてYES)は、ECU30は、次のステップS21に処理を進め、両方のシステムメインリレーSMR1,SMR2で片側のみの接点B1,B2を接続させる動作を行なわせるような制御信号SM1,SM2を出力する。
ECU30は、ステップS22にて、第2コンデンサC2の電圧VHが上昇したか否かを判定する。
電圧VHが上昇していない場合(ステップS22にてNO)は、ECU30は、ステップS24に処理を進める。ステップS24においては、ECU30は、接点P1,P2を接続する指令を出す制御信号SM1,SM2を出力する。
ステップS25で、ECU30は、電圧VLの値が電圧VB1の値と同じで、かつ電圧VHの値が電圧VB2の値と同じであるか否かを判定する。電圧VLの値が電圧VB1の値と同じで、かつ電圧VHの値が電圧VB2の値と同じである場合(ステップS25にてYES)、ECU30は、ステップS26に処理を進めて、システムメインリレーSMR1,システムメインリレーSMR2が正常であると判定する。
電圧VLの値が電圧VB1の値と同じでないか、あるいは、電圧VHの値が電圧VB2の値と同じない場合(ステップS25にてNO)、ECU30は断線が生じているとして、ステップS30に処理を進めて、いずれの接点が断線しているか箇所を特定する。
具体的には、電圧VLの値が0Vでかつ電圧VHの値が0Vである場合は、ECU30は、システムメインリレーSMR1の接点B1およびシステムメインリレーSMR2の接点B2が両方断線していると判断する。また、電圧VLの値のみ、0Vである場合は、ECU30はシステムメインリレーSMR1の接点B1が断線していると判断する。さらに、電圧VHの値が第1蓄電装置BAT1の電圧VB1の値と等しく、かつ0Vではない場合は、ECU30は、接点B2が断線していると判断する。
一方、ステップS22において、電圧VHが上昇した場合(ステップS22にてYES)は、ECU30は、ステップS27に処理を進め、電圧VLが0Vであるか否かを判定する。電圧VLが0Vである場合(ステップS27でYES)は、ECU30は、ステップS33へ処理を進めて、接点P2が溶着していると判定する。また、電圧VLが0Vでない場合(ステップS27でNO)は、ECU30はステップS28へ処理を進めて、電圧VHが電圧VB2と等しいか否かを判定する。
電圧VHがVB2と同じ値である場合(ステップS28でYES)は、ECU30は、ステップS31に処理を進めてシステムメインリレーSMR1の接点P1とシステムメインリレーSMR2の接点P2の両方が溶着していると判定する。また、電圧VHの値が電圧VB2と同じ値でない場合(ステップS28でNO)は、ECU30はステップS32へ処理を進めて、接点P1が溶着していると判定する。各ステップS31,S32,S33で、特定された故障箇所は、ECU30に接続された報知装置40によりユーザに通知される。
このように、実施の形態2の電源システムにおいては図6および図7に示したように、システムメインリレーSMR1,システムメインリレーSMR2が故障箇所の検出を並行して行なうことができるので、効率良く短時間で、各接点の故障検出を行ないながら車両を起動させることができる。
したがって、複数の蓄電装置と、駆動装置90との間に電力の供給と遮断とを切替えるシステムメインリレーSMR1,SMR2を備える電力システムにおいて、故障検出の効率を向上させて、車両の起動から接続を完了させてReady−ON状態となるまでの時間を短縮することができる。
以上説明した実施の形態について、最後に再び図面を参照しながら総括する。
図1に示すように、このハイブリッド車両100は、電源システム50と、電源システム50から供給される電力で駆動する駆動装置90と、電源システム50および駆動装置90の制御を行なうECU30とを備える。電源システム50は、駆動装置90へ電力を供給可能な第1蓄電装置BAT1と、駆動装置90に対して第1蓄電装置BAT1と並列に接続された第2蓄電装置BAT2と、第1蓄電装置BAT1と駆動装置90との間で電力の供給と遮断とを切換えるシステムメインリレーSMR1と、システムメインリレーSMR1と駆動装置90とを結ぶ経路に接続されて、第1蓄電装置BAT1から出力された電圧を変換して駆動装置90に印加するコンバータ部10と、システムメインリレーSMR1とコンバータ部10とを結ぶ経路にコンバータ部10に対して第1蓄電装置BAT1と並列に接続される第1コンデンサC1と、第2蓄電装置BAT2から駆動装置90への電力の供給と遮断とを切換えるシステムメインリレーSMR2と、コンバータ部10と駆動装置90とを結ぶ経路に接続されて、コンバータ部10を介して第1蓄電装置BAT1の電圧が印加される第2コンデンサC2とを含む。ECU30は、第2蓄電装置BAT2が第2コンデンサC2に接続されるような第2スイッチの動作指令である制御信号SM2を出力したときの、第2コンデンサC2の電圧に基づいてシステムメインリレーSMR2の故障検出を行ない、システムメインリレーSMR2の故障検出を行なった後に、第1蓄電装置BAT1が第1コンデンサC1に接続されるようなシステムメインリレーSMR1の動作指令を出力したときの、第1コンデンサC1の電圧に基づいてシステムメインリレーSMR1の故障検出を行なう。
好ましくは、ECU30は、第1蓄電装置BAT1と第2蓄電装置BAT2との間の電圧差(VH−VL)が所定のしきい値αを下回る場合には、システムメインリレーSMR2の故障検出を行なった後に、システムメインリレーSMR1を行なう。
さらに好ましくは、システムメインリレーSMR1、システムメインリレーSMR2の各々は複数の接点を有し、ECU30は、電圧差(VH−VL)がしきい値αを上回る場合には、システムメインリレーSMR1およびシステムメインリレーSMR2の各々について、複数の接点のうちの1つを動作させる動作指令を出力したときの第1コンデンサC1および第2コンデンサC2に印加される電圧に基づいて故障検出を行なう。
さらに好ましくは、ECU30は、複数の接点のうちの1つを動作させる動作指令を出力したときの第2コンデンサC2の電圧が第2蓄電装置BAT2の電圧の値であるか、または第2蓄電装置の電圧の値に近似する範囲に収まる場合は、システムメインリレーSMR2に溶着が発生していると判定し、第2コンデンサC2の電圧が第1蓄電装置BAT1の電圧の値であるかまたは近似する範囲内に収まる場合はシステムメインリレーSMR1に溶着が発生していると判定する。
さらに好ましくは、ECU30は、複数の接点のうちの1つを動作させる動作指令を出力したときの第1コンデンサC1の電圧が、0Vであるかまたは0Vに近似する範囲に収まる場合は、システムメインリレーSMR1に断線が発生していると判定し、第2コンデンサC2の電圧が第1蓄電装置BAT1の電圧VB1の値かまたは電圧VB1の値に近似する範囲に収まる場合は、システムメインリレーSMR2に断線が発生していると判定し、第2コンデンサC2の電圧が0Vかまたは0Vに近似する範囲に収まる場合は、システムメインリレーSMR1およびシステムメインリレーSMR2の両方に断線が発生していると判定する。
さらに好ましくは、システムメインリレーSMR1およびシステムメインリレーSMR2の少なくとも一方は、突入電流の急激な増加を抑制するプリチャージ機能を有する。
さらに好ましくは、ECU30は、システムメインリレーSMR2の故障検出を行なう間、コンバータ部10を非駆動状態とする。
さらに好ましくは、第1蓄電装置BAT1は、高出力型バッテリを含み、第2蓄電装置BAT2は、高容量型バッテリを含む。
さらに好ましくは、駆動装置90に電力を供給するための電源システム50である。駆動装置90へ電力を供給可能な第1蓄電装置BAT1と、駆動装置90に対して第1蓄電装置BAT1と並列に接続された第2蓄電装置BAT2と、第1蓄電装置BAT1と駆動装置90との間で電力の供給と遮断とを切換えるシステムメインリレーSMR1と、システムメインリレー1と駆動装置90とを結ぶ経路に接続されて、第1蓄電装置BAT1から出力された電圧を変換して駆動装置90に印加するコンバータ部10と、システムメインリレーSMR1とコンバータ部10とを結ぶ経路にコンバータ部10に対して第1蓄電装置BAT1と並列に接続される第1コンデンサC1と、第2蓄電装置BAT2から駆動装置90への電力の供給と遮断とを切換えるシステムメインリレーSMR2と、コンバータ部10と駆動装置90とを結ぶ経路に接続されて、コンバータ部10を介して第1蓄電装置BAT1の電圧が印加される第2コンデンサC2とを含む。ECU30は、第2蓄電装置BAT2が第2コンデンサC2に接続されるような第2スイッチの動作指令を出力したときの、第2コンデンサC2の電圧に基づいてシステムメインリレーSMR2の故障検出を行ない、システムメインリレーSMR2の故障検出を行なった後に、第1蓄電装置BAT1が第1コンデンサC1に接続されるようなシステムメインリレーSMR1の動作指令を出力したときの、第1コンデンサC1の電圧に基づいてシステムメインリレーSMR1の故障検出を行なう。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 エンジン、4 動力分割機構、6 車輪、10 コンバータ部、11,12 上,下アームスイッチング素子、13,14 上,下アームダイオード、15 リアクトル、20 インバータ部、30 ECU、35 逆流防止回路、40 報知装置、42,44,46,48 電圧センサ、50 電源システム 63 電圧センサ、52,54,56 電流センサ、60 外部充電装置、61 車体側充電ポート、62 充電器、65 一端、66 他端、70 外部電源、80 接続用ケーブル、100 ハイブリッド車両、110 第2コンバータ部、BAT1 第1蓄電装置、BAT2 第2蓄電装置、C1,C2 第1,第2コンデンサ、CHR 充電器側リレースイッチ、D3 ダイオード、MG1,MG2 モータジェネレータ、NL1,NL2 負極ライン、PL1,PL2,PL3 正極ライン、PR 要求出力、SMR1,SMR2 システムメインリレー、R1,R2 制限抵抗。

Claims (10)

  1. 電源システムと、前記電源システムから供給される電力で駆動する駆動装置と、前記電源システムおよび前記駆動装置の制御を行なう制御装置とを備える、車両であって、
    前記電源システムは、
    前記駆動装置へ電力を供給可能な第1蓄電装置と、
    前記駆動装置に対して前記第1蓄電装置と並列に接続された第2蓄電装置と、
    前記第1蓄電装置と前記駆動装置との間で電力の供給と遮断とを切換える第1スイッチと、
    前記第1スイッチと前記駆動装置とを結ぶ経路に接続されて、前記第1蓄電装置から出力された電圧を変換して前記駆動装置に印加するコンバータ部と、
    前記第1スイッチと前記コンバータ部とを結ぶ経路に前記コンバータ部に対して前記第1蓄電装置と並列に接続される第1コンデンサと、
    前記第2蓄電装置から前記駆動装置への電力の供給と遮断とを切換える第2スイッチと、
    前記コンバータ部と前記駆動装置とを結ぶ経路に接続されて、前記コンバータ部を介して前記第1蓄電装置の電圧が印加される第2コンデンサとを含み、
    前記制御装置は、前記第1蓄電装置と前記第2蓄電装置との間の電圧差が所定のしきい値を下回る場合に、前記第2蓄電装置が前記第2コンデンサに接続されるような前記第2スイッチの動作指令を出力したときの、前記第2コンデンサの電圧に基づいて前記第2スイッチの故障検出を行ない、前記第2スイッチの故障検出を行なった後に、前記第1蓄電装置が前記第1コンデンサに接続されるような前記第1スイッチの動作指令を出力したときの、前記第1コンデンサの電圧に基づいて前記第1スイッチの故障検出を行なう、車両。
  2. 前記第1スイッチおよび前記第2スイッチの各々は複数の接点を有し、
    前記制御装置は、前記電圧差が前記しきい値を上回る場合には、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチの各々について、前記複数の接点のうちの1つを動作させる動作指令を出力したときの前記第1コンデンサおよび前記第2コンデンサに印加される電圧に基づいて故障検出を行なう、請求項に記載の車両。
  3. 前記制御装置は、前記複数の接点のうちの1つを動作させる動作指令を出力したときの前記第2コンデンサの電圧が前記第2蓄電装置の電圧の値であるかまたは前記第2蓄電装置に近似する範囲に収まる場合は、前記第2スイッチに溶着が発生していると判定し、前記第2コンデンサの電圧が前記第1蓄電装置の電圧の値であるかまたは前記第1蓄電装置の電圧に近似する範囲内に収まる場合は前記第1スイッチに溶着が発生していると判定する、請求項に記載の車両。
  4. 前記制御装置は、前記複数の接点のうちの1つを動作させる動作指令を出力したときの前記第1コンデンサの電圧が、0Vであるかまたは0Vに近似する範囲に収まる場合は、前記第1スイッチに断線が発生していると判定し、前記第2コンデンサの電圧が前記第1蓄電装置の電圧の値かまたは前記第1蓄電装置の電圧に近似する範囲に収まる場合は、前記第2スイッチに断線が発生していると判定し、前記第2コンデンサの電圧が0Vかまたは0Vに近似する範囲に収まる場合は、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチの両方に断線が発生していると判定する、請求項またはに記載の車両。
  5. 前記第1スイッチおよび前記第2スイッチの少なくとも一方は、前記駆動装置への突入電流の急激な増加を抑制するプリチャージ機能を有する、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の車両。
  6. 前記制御装置は、前記第2スイッチの故障検出を行なう間、前記コンバータ部を非駆動状態とする、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の車両。
  7. 前記第1蓄電装置は、高出力型バッテリを含み、
    前記第2蓄電装置は、高容量型バッテリを含む、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の車両。
  8. 電源システムと、前記電源システムから供給される電力で駆動する駆動装置と、前記電源システムおよび前記駆動装置の制御を行なう制御装置とを備える、車両であって、
    前記電源システムは、
    前記駆動装置へ電力を供給可能な第1蓄電装置と、
    前記駆動装置に対して前記第1蓄電装置と並列に接続された第2蓄電装置と、
    前記第1蓄電装置と前記駆動装置との間で電力の供給と遮断とを切換える第1スイッチと、
    前記第1スイッチと前記駆動装置とを結ぶ経路に接続されて、前記第1蓄電装置から出力された電圧を変換して前記駆動装置に印加するコンバータ部と、
    前記第1スイッチと前記コンバータ部とを結ぶ経路に前記コンバータ部に対して前記第1蓄電装置と並列に接続される第1コンデンサと、
    前記第2蓄電装置から前記駆動装置への電力の供給と遮断とを切換える第2スイッチと、
    前記コンバータ部と前記駆動装置とを結ぶ経路に接続されて、前記コンバータ部を介して前記第1蓄電装置の電圧が印加される第2コンデンサとを含み、
    前記第1スイッチおよび前記第2スイッチの各々は複数の接点を有し、
    前記制御装置は、前記第1蓄電装置と前記第2蓄電装置との間の電圧差が所定のしきい値を上回る場合には、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチの各々について、前記複数の接点のうちの1つを動作させる動作指令を出力したときの前記第1コンデンサおよび前記第2コンデンサに印加される電圧に基づいて故障検出を行なう、車両。
  9. 負荷に供給される電力を調整する制御装置を備える電源システムであって、
    前記負荷へ電力を供給可能な第1蓄電装置と、
    前記負荷に対して前記第1蓄電装置と並列に接続された第2蓄電装置と、
    前記第1蓄電装置と前記負荷との間で電力の供給と遮断とを切換える第1スイッチと、
    前記第1スイッチと前記負荷とを結ぶ経路に接続されて、前記第1蓄電装置から出力された電圧を変換して前記負荷に印加するコンバータ部と、
    前記第1スイッチと前記コンバータ部とを結ぶ経路に前記コンバータ部に対して前記第1蓄電装置と並列に接続される第1コンデンサと、
    前記第2蓄電装置から前記負荷への電力の供給と遮断とを切換える第2スイッチと、
    前記コンバータ部と前記負荷とを結ぶ経路に接続されて、前記コンバータ部を介して前記第1蓄電装置の電圧が印加される第2コンデンサとを含み、
    前記制御装置は、前記第1蓄電装置と前記第2蓄電装置との間の電圧差が所定のしきい値を下回る場合に、前記第2蓄電装置が前記第2コンデンサに接続されるような前記第2スイッチの動作指令を出力したときの、前記第2コンデンサの電圧に基づいて前記第2スイッチの故障検出を行ない、前記第2スイッチの故障検出を行なった後に、前記第1蓄電装置が前記第1コンデンサに接続されるような前記第1スイッチの動作指令を出力したときの、前記第1コンデンサの電圧に基づいて前記第1スイッチの故障検出を行なう、電源システム。
  10. 負荷に電力を供給するための電源システムの制御方法であって、
    前記電源システムは、
    前記負荷へ電力を供給可能な第1蓄電装置と、
    前記負荷に対して前記第1蓄電装置と並列に接続された第2蓄電装置と、
    前記第1蓄電装置と前記負荷との間で電力の供給と遮断とを切換える第1スイッチと、
    前記第1スイッチと前記負荷とを結ぶ経路に接続されて、前記第1蓄電装置から出力された電圧を変換して前記負荷に印加するコンバータ部と、
    前記第1スイッチと前記コンバータ部とを結ぶ経路に前記コンバータ部に対して前記第1蓄電装置と並列に接続される第1コンデンサと、
    前記第2蓄電装置から前記負荷への電力の供給と遮断とを切換える第2スイッチと、
    前記コンバータ部と前記負荷とを結ぶ経路に接続されて、前記コンバータ部を介して前記第1蓄電装置の電圧が印加される第2コンデンサとを含み、
    前記制御方法は、
    前記第1蓄電装置と前記第2蓄電装置との間の電圧差が所定のしきい値を下回るか否かを判定するステップと、
    前記電圧差が前記しきい値を下回る場合に、
    前記第2蓄電装置が前記第2コンデンサに接続されるような前記第2スイッチの動作指令を出力するステップと、
    前記第2スイッチの動作指令が出力されているときの、前記第2コンデンサの電圧に基づいて前記第2スイッチの故障検出を行なうステップと、
    前記第2スイッチの故障検出を行なった後に、前記第1蓄電装置が前記第1コンデンサに接続されるような前記第1スイッチの動作指令を出力するステップと、
    記第1スイッチの動作指令が出力されているときの、前記第1コンデンサの電圧に基づいて前記第1スイッチの故障検出を行なうステップとを備える、電源システムの制御方法。
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