JP5233821B2 - 電源システムおよびそれを備えた電動車両ならびに電源システムの制御方法 - Google Patents

電源システムおよびそれを備えた電動車両ならびに電源システムの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5233821B2
JP5233821B2 JP2009106374A JP2009106374A JP5233821B2 JP 5233821 B2 JP5233821 B2 JP 5233821B2 JP 2009106374 A JP2009106374 A JP 2009106374A JP 2009106374 A JP2009106374 A JP 2009106374A JP 5233821 B2 JP5233821 B2 JP 5233821B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power storage
smoothing capacitor
converter
voltage
discharge process
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009106374A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010259220A (ja
Inventor
典丈 光谷
尚人 西田
千裕 亀山
英統 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2009106374A priority Critical patent/JP5233821B2/ja
Publication of JP2010259220A publication Critical patent/JP2010259220A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5233821B2 publication Critical patent/JP5233821B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

この発明は、電源システムおよびそれを備えた電動車両ならびに電源システムの制御方法に関し、特に、複数の蓄電部および複数のコンバータを備える電源システムにおいて、複数のコンバータが接続される電力母線の過電圧を抑制するための制御技術に関する。
特開2008−17661号公報(特許文献1)は、複数の蓄電部を備える電源システムを開示する。この電源システムは、第1および第2の蓄電装置と、第1および第2の蓄電装置と負荷装置との間にそれぞれ設けられる第1および第2の電圧変換装置とを備える。当該電源システムに対する要求パワーが基準値よりも小さいとき、第1および第2の電圧変換装置の一方を停止させ、上記要求パワーが基準値以上のときは、第1および第2の電圧変換装置の双方を動作させる。この電源システムによれば、電源システムの損失を抑制することができる(特許文献1参照)。
特開2008−17661号公報
一般に、蓄電装置と電圧変換装置との間には、システムメインリレー(System Main Relay、以下「SMR」とも称する。)が設けられる。そして、SMRの動作チェック(接続完了判定や溶着異常判定など)を行なうために、SMRと電圧変換装置との間に設けられるフィルタコンデンサの放電処理が実施される。
ここで、たとえば、d軸電流のみを発生するようにインバータを駆動することによってフィルタコンデンサを放電させることも可能である。しかしながら、上記公報に開示されるような複数の蓄電装置および複数の電圧変換装置を備える電源システムにおいては、補機電力を確保する等の理由で一方のSMRが常時接続されている場合、他方のSMRの動作チェックを行なうためにインバータによる放電処理を実施すると、SMRが接続された蓄電装置からも放電されてしまうので、インバータによる放電処理が実施できない。
このような場合、放電対象のフィルタコンデンサの電荷がインバータ側へ移動するようにそのフィルタコンデンサに対応する電圧変換装置を駆動することによって、フィルタコンデンサを放電させることができる。しかしながら、この場合、フィルタコンデンサの電荷がインバータ側へ移動することによって、インバータ側に設けられるメインコンデンサが過電圧となる可能性がある。
それゆえに、この発明の目的は、複数の蓄電部および複数のコンバータを備える電源システムにおいて、コンバータを駆動することによってフィルタコンデンサを放電させる放電処理に伴ない、メインコンデンサが過電圧となるのを防止することである。
この発明によれば、電源システムは、第1および第2の蓄電部と、第1および第2のコンバータと、SMRと、第1および第2の平滑コンデンサと、放電抵抗回路と、制御装置とを備える。第1および第2のコンバータは、電気負荷に接続される電力母線と第1および第2の蓄電部との間にそれぞれ設けられる。SMRは、第2の蓄電部と第2のコンバータとの間に設けられる。第1の平滑コンデンサは、SMRと第2のコンバータとの間の電力線に設けられる。第2の平滑コンデンサは、電力母線に設けられる。放電抵抗回路は、第2の平滑コンデンサに並列に接続される。制御装置は、第1の平滑コンデンサの電荷が第2の平滑コンデンサへ移動するように第2のコンバータを駆動することによって、第1の平滑コンデンサを放電させる放電処理を実行可能に構成される。そして、制御装置は、放電処理の前回実行時からの経過時間が所定時間を超えるまで放電処理の実行を禁止する。
この発明においては、第1の平滑コンデンサの電荷が第2の平滑コンデンサへ移動するように第2のコンバータを駆動することによって、第1の平滑コンデンサを放電させる放電処理が実行される。ここで、放電処理の前回実行時からの経過時間が所定時間を超えるまでは放電処理の実行が禁止されるので、第1の平滑コンデンサから放電された電荷が第2の平滑コンデンサに累積するのを防止することができる。したがって、この発明によれば、第1の平滑コンデンサを放電させる放電処理に伴ない第2の平滑コンデンサが過電圧となるのを防止することができる。
好ましくは、電源システムは、電力母線の電圧を検出するための電圧検出装置をさらに備える。制御装置は、電圧検出装置の検出電圧が所定のしきい値よりも低いとき、放電処理の前回実行時からの経過時間が所定時間内であっても、放電処理の実行を許可する。
また、この発明によれば、電源システムは、第1および第2の蓄電部と、第1および第2のコンバータと、SMRと、第1および第2の平滑コンデンサと、放電抵抗回路と、制御装置とを備える。第1および第2のコンバータは、電気負荷に接続される電力母線と第1および第2の蓄電部との間にそれぞれ設けられる。SMRは、第2の蓄電部と第2のコンバータとの間に設けられる。第1の平滑コンデンサは、SMRと第2のコンバータとの間の電力線に設けられる。第2の平滑コンデンサは、電力母線に設けられる。放電抵抗回路は、第2の平滑コンデンサに並列に接続される。制御装置は、第1の平滑コンデンサの電荷が第2の平滑コンデンサへ移動するように第2のコンバータを駆動することによって、第1の平滑コンデンサを放電させる放電処理を実行可能に構成される。そして、制御装置は、放電処理の実行時、第1の蓄電装置の充電状態(State Of Charge、以下「SOC」とも称する。)を示す状態値が所定値よりも小さい場合には、第2の平滑コンデンサの電荷が第1の蓄電部へ移動するように第1のコンバータを駆動することによって、第2の平滑コンデンサを放電させる。
この発明においては、第1の平滑コンデンサの電荷が第2の平滑コンデンサへ移動するように第2のコンバータを駆動することによって、第1の平滑コンデンサを放電させる放電処理が実行される。ここで、放電処理の実行時、第1の蓄電装置のSOCが所定値よりも小さい場合には、第2の平滑コンデンサの電荷が第1の蓄電部へ移動するように第1のコンバータを駆動することによって、第2の平滑コンデンサを放電させるので、第1の平滑コンデンサから放電された電荷が第2の平滑コンデンサに累積するのを防止することができる。したがって、この発明によれば、第1の平滑コンデンサを放電させる放電処理に伴ない第2の平滑コンデンサが過電圧となるのを防止することができる。
また、この発明によれば、電動車両は、上述したいずれかの電源システムと、電源システムから電力の供給を受けて車両駆動力を発生する電動機とを備える。
また、この発明によれば、電源システムの制御方法は、第1の平滑コンデンサの電荷が第2の平滑コンデンサへ移動するように第2のコンバータを駆動することによって、第1の平滑コンデンサを放電させる放電処理が要求されたか否かを判定するステップと、放電処理が要求されたと判定されたとき、放電処理の前回実行時からの経過時間が所定時間を超えているか否かを判定するステップと、経過時間が所定時間を超えるまでは放電処理の実行を禁止し、経過時間が所定時間を超えると放電処理を実行するステップとを備える。
好ましくは、制御方法は、電力母線の電圧を検出するための電圧検出装置の検出電圧が所定のしきい値よりも低いか否かを判定するステップをさらに備える。そして、検出電圧がしきい値よりも低いと判定されると、放電処理の前回実行時からの経過時間が所定時間内であっても、放電処理の実行が許可される。
また、この発明によれば、電源システムの制御方法は、第1の平滑コンデンサの電荷が第2の平滑コンデンサへ移動するように第2のコンバータを駆動することによって、第1の平滑コンデンサを放電させる放電処理を実行するステップと、放電処理の実行時、第1の蓄電装置のSOCが所定値よりも小さいか否かを判定するステップと、SOCが所定値よりも小さいと判定されたとき、第2の平滑コンデンサの電荷が第1の蓄電部へ移動するように第1のコンバータを駆動することによって、第2の平滑コンデンサを放電させるステップとを備える。
この発明によれば、第1の平滑コンデンサを放電させる放電処理に伴ない第2の平滑コンデンサが過電圧となるのを防止することができる。
この発明の実施の形態1による電源システムを備えた電動車両の一例として示されるハイブリッド車両の全体ブロック図である。 図1に示す第1および第2コンバータならびに第1〜第3SMRの構成を示す回路図である。 フィルタコンデンサの放電処理による電荷の流れを示した図である。 充電器による主蓄電装置ならびに第1および第2副蓄電装置の充電時におけるフィルタコンデンサおよびメインコンデンサの電圧の変化を示した図である。 充電器による主蓄電装置ならびに第1および第2副蓄電装置の充電時にメインコンデンサが過電圧となる様子を示した図である。 図1に示すECUの機能ブロック図である。 図6に示すECUの充電制御部により実行される充電制御の処理手順を示すフローチャートである。 フィルタコンデンサの放電処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2におけるフィルタコンデンサの放電処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態3におけるフィルタコンデンサの放電処理時の電荷の流れを示した図である。 実施の形態3におけるフィルタコンデンサの放電処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による電源システムを備えた電動車両の一例として示されるハイブリッド車両の全体ブロック図である。図1を参照して、ハイブリッド車両1は、主蓄電装置BAと、第1および第2副蓄電装置BB1,BB2と、第1〜第3SMR10−1〜10−3と、第1および第2コンバータ12−1,12−2と、正極線PL1,PL2と、負極線NL1,NL2と、主正母線MPLと、主負母線MNLと、フィルタコンデンサCF1,CF2と、メインコンデンサCMと、放電抵抗RMとを備える。また、ハイブリッド車両1は、第1および第2インバータ30−1,30−2と、第1および第2MG(Motor-Generator)32−1,32−2と、動力分割装置34と、エンジン36と、駆動輪38と、ECU(Electronic Control Unit)40と、電圧センサ42,44,46,48,50と、電流センサ52,54,56とをさらに備える。さらに、ハイブリッド車両1は、コンバータ14と、補機16と、補機バッテリSBと、充電器18と、インレット20とをさらに備える。
主蓄電装置BAならびに第1および第2副蓄電装置BB1,BB2の各々は、再充電可能な直流電源であり、たとえば、ニッケル水素やリチウムイオン等の二次電池から成る。各蓄電装置には、第1および第2MG32−1,32−2によって発電される電力の他、充電器18によって車両外部の電源(図示せず)から供給される電力が蓄えられる。第1および第2副蓄電装置BB1,BB2は、それぞれ第2および第3SMR10−2,10−3によって正極線PL2および負極線NL2に選択的に接続される。なお、主蓄電装置BAならびに第1および第2副蓄電装置BB1,BB2の少なくとも1つに大容量のキャパシタを用いてもよい。
第1SMR10−1は、正極線PL1および負極線NL1に主蓄電装置BAを電気的に接続するためのリレー装置である。第2SMR10−2は、正極線PL2および負極線NL2に第1副蓄電装置BB1を電気的に接続するためのリレー装置であり、第3SMR10−3は、正極線PL2および負極線NL2に第2副蓄電装置BB2を電気的に接続するためのリレー装置である。第1〜第3SMR10−1〜10−3は、それぞれECU40から与えられる信号CN1〜CN3に応じて駆動される。
第1コンバータ12−1は、正極線PL1および負極線NL1と主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間に設けられ、ECU40から与えられる信号PWC1に基づいて、主正母線MPLおよび主負母線MNL間の電圧を正極線PL1および負極線NL1間の電圧以上に昇圧するように構成される。第2コンバータ12−2は、正極線PL2および負極線NL2と主正母線MPLおよび主負母線MNLとの間に設けられ、ECU40から与えられる信号PWC2に基づいて、主正母線MPLおよび主負母線MNL間の電圧を正極線PL2および負極線NL2間の電圧以上に昇圧するように構成される。第1および第2コンバータ12−1,12−2の構成については、後ほど詳しく説明する。
フィルタコンデンサCF1は、正極線PL1と負極線NL1との間に接続され、正極線PL1および負極線NL1間の電圧変動を平滑化する。フィルタコンデンサCF2は、正極線PL2と負極線NL2との間に接続され、正極線PL2および負極線NL2間の電圧変動を平滑化する。メインコンデンサCMは、主正母線MPLと主負母線MNLとの間に接続され、主正母線MPLおよび主負母線MNL間の電圧変動を平滑化する。放電抵抗RMは、メインコンデンサCMに並列に接続され、メインコンデンサCMの残留電荷を放電するものである。
第1インバータ30−1は、主正母線MPLおよび主負母線MNLと第1MG32−1との間に設けられる。第1インバータ30−1は、ECU40から与えられる信号PWI1に基づいて第1MG32−1を回生駆動し、第1MG32−1によって発電された電力を整流して主正母線MPLおよび主負母線MNLへ出力する。また、第1インバータ30−1は、エンジン36の始動時、第1MG32−1によってエンジン36をクランキングするために、信号PWI1に基づいて第1MG32−1を力行駆動する。
第2インバータ30−2は、主正母線MPLおよび主負母線MNLと第2MG32−2との間に設けられる。第2インバータ30−2は、第2MG32−2によって駆動輪38を駆動するために、ECU40から与えられる信号PWI2に基づいて第2MG32−2を力行駆動する。また、車両の回生制動時、第2インバータ30−2は、信号PWI2に基づいて第2MG32−2を回生駆動し、駆動輪38から運動エネルギーを受けて第2MG32−2により発電された電力を整流して主正母線MPLおよび主負母線MNLへ出力する。
第1および第2MG32−1,32−2の各々は、交流回転電機であり、たとえば三相交流同期電動機である。第1MG32−1は、動力分割装置34を介してエンジン36に連結され、エンジン36の動力を受けて発電する。たとえば、主蓄電装置BAならびに第1および第2副蓄電装置BB1,BB2のSOCが低下すると、エンジン36が始動して第1MG32−1により発電が行なわれる。第2MG32−2は、各蓄電装置に蓄えられた電力および第1MG32−1により発電された電力の少なくとも一方を用いて走行駆動力を発生する。
動力分割装置34は、サンギヤ、ピニオンギヤ、キャリアおよびリングギヤを含む遊星歯車から成る。そして、エンジン36のクランクシャフトがキャリアに連結され、第1MG32−1の回転軸がサンギヤに連結される。また、第2MG32−2の回転軸がリングギヤに連結され、リングギヤは、駆動輪38に連結される。
このような構成により、このハイブリッド車両1は、エンジン36および第2MG32−2の少なくとも一方からの駆動力によって走行する。エンジン36が発生する動力は、動力分割装置34によって2経路に分割される。すなわち、一方は駆動輪38へ直接伝達される経路であり、もう一方は第1MG32−1へ伝達される経路である。
コンバータ14は、正極線PL1および負極線NL1に接続され、ECU40から与えられる信号PWC3に基づいて、正極線PL1および負極線NL1間の電圧を降圧して正極線PL3へ出力する。補機16および補機バッテリSBは、正極線PL3に接続される。補機16は、車両に搭載される各種補機を総括的に示したものである。補機バッテリSBは、再充電可能な蓄電装置であり、たとえば鉛蓄電池である。なお、正極線PL3からECU40へ動作電力が供給される。
充電器18およびインレット20は、図示されない車両外部の電源(以下「外部電源」とも称する。)から主蓄電装置BAならびに第1および第2副蓄電装置BB1,BB2を充電するために設けられる。充電器18は、正極線PL2および負極線NL2に接続され、ECU40から与えられる信号CHGに基づいて、インレット20から入力される外部電源からの電力を電圧変換して正極線PL2および負極線NL2へ出力する。インレット20は、外部電源から電力を受けるための電力インターフェースである。外部電源の充電ケーブル(図示せず)がインレット20に接続されると、インレット20は、充電ケーブルが接続されたことを示すケーブル接続信号PISWをECU40へ出力する。
電圧センサ42は、主蓄電装置BAの電圧VB1を検出し、その検出値をECU40へ出力する。電圧センサ44は、第1副蓄電装置BB1の電圧VB2を検出し、その検出値をECU40へ出力する。電圧センサ46は、第2副蓄電装置BB2の電圧VB3を検出し、その検出値をECU40へ出力する。電流センサ52は、主蓄電装置BAに入出力される電流IB1を検出し、その検出値をECU40へ出力する。電流センサ54は、第1副蓄電装置BB1に入出力される電流IB2を検出し、その検出値をECU40へ出力する。電流センサ56は、第2副蓄電装置BB2に入出力される電流IB3を検出し、その検出値をECU40へ出力する。
電圧センサ48は、フィルタコンデンサCF2の端子間電圧、すなわち正極線PL2および負極線NL2間の電圧VLを検出し、その検出値をECU40へ出力する。電圧センサ50は、メインコンデンサCMの端子間電圧、すなわち主正母線MPLおよび主負母線MNL間の電圧VHを検出し、その検出値をECU40へ出力する。
ECU40は、電圧センサ42,44,46,48,50および電流センサ52,54,56の各検出値を受ける。そして、ECU40は、第1〜第3SMR10−1〜10−3をそれぞれ制御するための信号CN1〜CN3を生成し、その生成した信号CN1〜CN3をそれぞれ第1〜第3SMR10−1〜10−3へ出力する。
また、ECU40は、第1および第2コンバータ12−1,12−2をそれぞれ駆動するための信号PWC1,PWC2を生成し、その生成した信号PWC1,PWC2をそれぞれ第1および第2コンバータ12−1,12−2へ出力する。さらに、ECU40は、第1および第2MG32−1,32−2をそれぞれ駆動するための信号PWI1,PWI2を生成し、その生成した信号PWI1,PWI2をそれぞれ第1および第2インバータ30−1,30−2へ出力する。
また、さらに、ECU40は、コンバータ14を駆動するための信号PWC3を生成し、その生成した信号PWC3をコンバータ14へ出力する。また、さらに、ECU40は、ケーブル接続信号PISWに基づいてインレット20に外部電源(図示せず)が接続されたことを検知し、さらに所定の充電条件が成立すると、充電器18を駆動するための信号CHGを生成し、その生成した信号CHGを充電器18へ出力する。
ここで、ECU40は、主蓄電装置BAならびに第1および第2副蓄電装置BB1,BB2が順次充電されるように(なお、後述のように、第2副蓄電装置BB2の充電終了後、主蓄電装置BAは再度充電される。)、後述する方法により、第2および第3SMR10−2,10−3ならびに第1および第2コンバータ12−1,12−2を制御する。なお、主蓄電装置BAは、充電器18から第2コンバータ12−2、第1コンバータ12−1および第1SMR10−1を順次介して充電される。また、第1および第2副蓄電装置BB1,BB2の充電中は、第1および第2コンバータ12−1,12−2は停止されるが、第1および第2副蓄電装置BB1,BB2の充電中においても補機16やECU40の動作電力を確保するために、第1SMR10−1はオンされ、コンバータ14が駆動される。
また、ECU40は、主蓄電装置BAならびに第1および第2副蓄電装置BB1,BB2を順次充電するために第2,第3SMR10−2,10−3を駆動する際、第2および第3SMR10−2,10−3の動作チェックを実行する。そして、この動作チェックを実行するために、ECU40は、フィルタコンデンサCF2の放電処理を実行する。具体的には、ECU40は、第2および第3SMR10−2,10−3がオフの状態で、フィルタコンデンサCF2の電荷がメインコンデンサCMへ移動するように第2コンバータ12−2を駆動することによって、フィルタコンデンサCF2を放電させる。
ここで、フィルタコンデンサCF2の電荷がメインコンデンサCMへ移動することによりメインコンデンサCMの電圧VHは上昇するところ、ECU40は、メインコンデンサCMが過電圧となるのを防止するために、放電処理の前回実行時からの経過時間が所定時間を超えるまで放電処理の実行を禁止する。なお、所定時間は、たとえば、フィルタコンデンサCF2の放電処理を実行してもメインコンデンサCMが過電圧とならない電圧まで電圧VHが放電抵抗RMにより低下するのに要する時間である。このフィルタコンデンサCF2の放電処理については、後ほど詳しく説明する。
図2は、図1に示した第1および第2コンバータ12−1,12−2ならびに第1〜第3SMR10−1〜10−3の構成を示す回路図である。図2を参照して、第1コンバータ12−1は、電力用半導体スイッチング素子(以下、単に「スイッチング素子」とも称する。)Q1,Q2と、ダイオードD1,D2と、リアクトルL1とを含む。スイッチング素子Q1,Q2は、主正母線MPLと主負母線MNLとの間に直列に接続される。ダイオードD1,D2は、それぞれスイッチング素子Q1,Q2に逆並列に接続される。リアクトルL1の一方端は、スイッチング素子Q1,Q2の接続ノードに接続され、その他方端は、正極線PL1に接続される。
第2コンバータ12−2は、スイッチング素子Q3,Q4と、ダイオードD3,D4と、リアクトルL2とを含む。第2コンバータ12−2の構成は、第1コンバータ12−1と同様である。なお、スイッチング素子Q1〜Q4として、たとえば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やパワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)等を用いることができる。
この第1および第2コンバータ12−1,12−2は、直流チョッパ回路から成る。そして、第1コンバータ12−1(第2コンバータ12−2)は、リアクトルL1(L2)を用いて、主正母線MPLの電圧を正極線PL1(PL2)以上の電圧に昇圧する。具体的には、第1コンバータ12−1(第2コンバータ12−2)は、ECU40(図1)からの信号PWC1(PWC2)に基づきスイッチング素子Q1,Q2(Q3,Q4)のオン/オフ期間比(デューティー比)を制御することによって、主正母線MPLの電圧を調整することができる。
第1SMR10−1は、リレーSRB1,SRP1,SRG1と、制限抵抗R1とを含む。リレーSRB1は、主蓄電装置BAの正極と正極線PL1との間に接続される。リレーSRG1は、主蓄電装置BAの負極と負極線NL1との間に接続される。リレーSRP1および制限抵抗R1は、主蓄電装置BAの負極と負極線NL1との間に直列に接続され、かつ、リレーSRG1に並列に接続される。
第2SMR10−2は、リレーSRB2,SRP2,SRG2と、制限抵抗R2とを含む。第3SMR10−3は、リレーSRB3,SRP3,SRG3と、制限抵抗R3とを含む。第2および第3SMR10−2,10−3の各々の構成は、第1SMR10−1と同様である。
充電器18は、正極線PL2および負極線NL2に接続される。そして、充電器18によって主蓄電装置BAならびに第1および第2副蓄電装置BB1,BB2が順次充電され、第2副蓄電装置BB2の充電終了後、主蓄電装置BAが再度充電される(以下では、最初の主蓄電装置BAの充電を主蓄電装置BAの「予備充電」とも称し、第1および第2副蓄電装置BB1,BB2の充電終了後の主蓄電装置BAの充電を主蓄電装置BAの「最終充電」とも称する。)。
主蓄電装置BAの充電時は、第1SMR10−1によって主蓄電装置BAが正極線PL1および負極線NL1に電気的に接続され、第2および第3SMR10−2,10−3によって第1および第2副蓄電装置BB1,BB2が正極線PL2および負極線NL2から電気的に切離される。そして、第1および第2コンバータ12−1,12−2が駆動され、充電器18から第2コンバータ12−2、第1コンバータ12−1および第1SMR10−1を順次介して主蓄電装置BAが充電される。
主蓄電装置BAの予備充電が終了すると、第1副蓄電装置BB1の充電が開始される。ここで、第1副蓄電装置BB1の充電に先立って、第2SMR10−2の動作チェック処理が実行される。さらに、その動作チェック処理を実行するために、動作チェック処理に先立って、フィルタコンデンサCF2の放電処理が実行される。
フィルタコンデンサCF2の放電処理は、第2コンバータ12−2を駆動することにより実行される。すなわち、第2および第3SMR10−2,10−3により第1および第2副蓄電装置BB1,BB2を正極線PL2および負極線NL2から電気的に切離した状態で、図3に示されるようにフィルタコンデンサCF2の電荷がメインコンデンサCMへ移動するように第2コンバータ12−2を駆動することによって、フィルタコンデンサCF2を放電させる。
再び図2を参照して、第2SMR10−2の動作チェック処理が終了すると、第2SMR10−2によって第1副蓄電装置BB1が正極線PL2および負極線NL2に電気的に接続され、充電器18により第1副蓄電装置BB1が充電される。このとき、第1および第2コンバータ12−1,12−2は停止される。なお、第1副蓄電装置BB1の充電中においても、ECU40および補機16の動作電力を確保するために、第1SMR10−1によって正極線PL1および負極線NL1に主蓄電装置BAが接続され、コンバータ14が駆動される。
第1副蓄電装置BB1の充電が終了すると、第2SMR10−2の動作チェック処理が実行される。そして、この動作チェック処理を実行するために、再びフィルタコンデンサCF2の放電処理が実行される。この放電処理も、上述のように第2コンバータ12−2を駆動することにより実行される。
第2SMR10−2の動作チェック処理が終了すると、第3SMR10−3の動作チェック処理が実行される。そして、第3SMR10−3の動作チェック処理が終了すると、第3SMR10−3によって第2副蓄電装置BB2が正極線PL2および負極線NL2に電気的に接続され、充電器18により第2副蓄電装置BB2が充電される。このときも、第1および第2コンバータ12−1,12−2は停止される。なお、第2副蓄電装置BB2の充電中においても、ECU40および補機16の動作電力を確保するために、第1SMR10−1によって正極線PL1および負極線NL1に主蓄電装置BAが電気的に接続され、コンバータ14が駆動される。
第2副蓄電装置BB2の充電が終了すると、第3SMR10−3の動作チェック処理が実行される。そして、この動作チェック処理を実行するために、再びフィルタコンデンサCF2の放電処理が実行される。この放電処理も、上述のように第2コンバータ12−2を駆動することにより実行される。
そして、第3SMR10−3の動作チェック処理が終了すると、第1および第2コンバータ12−1,12−2が駆動され、充電器18から第2コンバータ12−2、第1コンバータ12−1および第1SMR10−1を順次介して主蓄電装置BAの最終充電が行なわれる。
このように主蓄電装置BAならびに第1および第2副蓄電装置BB1,BB2が順次充電される。そして、主蓄電装置BAならびに第1および第2副蓄電装置BB1,BB2の切替時に第2および第3SMR10−2,10−3の動作チェック処理が実行され、この動作チェック処理に伴ないフィルタコンデンサCF2の放電処理が実行される。
ここで、フィルタコンデンサCF2の放電処理によりフィルタコンデンサCF2の電荷がメインコンデンサCMに移動すると、メインコンデンサCMの電圧VHが上昇する。
図4は、充電器18による主蓄電装置BAならびに第1および第2副蓄電装置BB1,BB2の充電時におけるフィルタコンデンサCF2の電圧VLおよびメインコンデンサCMの電圧VHの変化を示した図である。
図4を参照して、時刻t1以前の「マスター予備」期間には、主蓄電装置BAの予備充電が実行され、時刻t1〜t2の「スレーブ1」期間には、第1副蓄電装置BB1の充電が実行される(充電に先立って実行されるSMR動作チェックおよびフィルタコンデンサCF2の放電処理を含む。)。また、時刻t2〜t3の「スレーブ2」期間には、第2副蓄電装置BB2の充電が実行され(充電に先立って実行されるSMR動作チェックおよびフィルタコンデンサCF2の放電処理を含む。)、時刻t3以降の「マスター最終」期間には、主蓄電装置BAの最終充電が実行される。
時刻t1において主蓄電装置BAの予備充電が終了すると、フィルタコンデンサCF2の放電処理が実行される。この放電処理により、電圧VLは低下し、メインコンデンサCMの電圧VHはΔVHだけ上昇する。この電圧ΔVHは、フィルタコンデンサCF2の容量および電圧VLによって決まる。そして、SMRの動作チェック処理および接続(第2SMR10−2)が終了すると、充電器18による第1副蓄電装置BB1の充電が開始され、電圧VLは充電電圧VFに上昇する。
ここで、メインコンデンサCMの電圧VHは、放電抵抗RM(図1,2)により決まる放電レートに従って充電電圧VFまで徐々に低下する。なお、電圧VHが充電電圧VF以下になると、正極線PL2から第2コンバータ12−2の上アームのダイオードD3を介して電荷が供給されるので、電圧VHは、充電電圧VFよりも低下しない。
時刻t2において第1副蓄電装置BB1の充電が終了すると、フィルタコンデンサCF2の放電処理が再び実行される。この放電処理により、電圧VLは低下し、電圧VHは電圧VFからΔVHだけ上昇する。そして、SMRの動作チェック処理および切替(第2SMR10−2から第3SMR10−3へ)が終了すると、充電器18による第2副蓄電装置BB2の充電が開始され、電圧VLは充電電圧VFに上昇し、電圧VHは、放電抵抗RMにより決まる放電レートに従って充電電圧VFまで徐々に低下する。
時刻t3において第2副蓄電装置BB2の充電が終了すると、フィルタコンデンサCF2の放電処理が再び実行される。この放電処理により、電圧VLは低下し、電圧VHは電圧VFからΔVHだけ上昇する。そして、SMRの動作チェック処理および遮断(第3SMR10−3)が終了すると、充電器18による主蓄電装置BAの最終充電が開始され、電圧VLは充電電圧VFに上昇し、電圧VHも充電電圧VFに落ち着く。
なお、主蓄電装置BAの予備充電時の充電電圧がVFよりも低いのは、ECU40や補機16の動作電力を確保するために第1および第2副蓄電装置BB1,BB2の充電中も主蓄電装置BAからコンバータ14へ電力が供給され、最終充電時に満充電状態まで充電されるので敢えて満充電状態まで充電していないからであるが、予備充電時の充電電圧をVFとしても構わない。
図4に示したように、フィルタコンデンサCF2の放電処理により、電圧VHはΔVHだけ上昇する。そして、たとえば、第1および第2副蓄電装置BB1,BB2の必要充電量が少なく、第1および第2副蓄電装置BB1,BB2の充電ならびに主蓄電装置BAの最終充電がたて続けに連続して行なわれると、電圧VHが充電電圧VFまで低下する前にフィルタコンデンサCF2の放電処理によるΔVHの電圧上昇が発生するので、電圧VHが累積的に上昇する。
図5は、充電器18による主蓄電装置BAならびに第1および第2副蓄電装置BB1,BB2の充電時にメインコンデンサCMが過電圧となる様子を示した図である。図5を参照して、時刻t1において主蓄電装置BAの予備充電が終了すると、フィルタコンデンサCF2の放電処理が実行され、メインコンデンサCMの電圧VHがΔVHだけ上昇する。その後、第1副蓄電装置BB1が充電されるが、第1副蓄電装置BB1の必要充電量が少なく、仮に、放電抵抗RMによって電圧VHが充電電圧VFまで低下する前に時刻t2において第1副蓄電装置BB1の充電が終了するものとする。
時刻t2において第1副蓄電装置BB1の充電が終了すると、フィルタコンデンサCF2の放電処理が実行され、電圧VHがさらにΔVHだけ上昇する。その後、第2副蓄電装置BB2が充電されるが、第2副蓄電装置BB2の必要充電量も少なく、仮に、放電抵抗RMによって電圧VHが十分低下する前に時刻t3において第2副蓄電装置BB2の充電が終了するものとする。
時刻t3において第2副蓄電装置BB2の充電が終了すると、フィルタコンデンサCF2の放電処理が再び実行され、電圧VHがさらにΔVHだけ上昇する。このように、フィルタコンデンサCF2の放電処理に伴ない上昇する電圧VHが充電電圧VFまで低下する前に第1および第2副蓄電装置BB1,BB2の充電ならびに主蓄電装置BAの最終充電が連続して行なわれると、電圧VHは累積的に上昇し、メインコンデンサCMが過電圧となり得る。
そこで、この実施の形態1では、フィルタコンデンサCF2の電荷の放電先であるメインコンデンサCMが過電圧となるのを防止するために、放電処理の前回実行時からの経過時間が所定時間を超えるまでフィルタコンデンサCF2の放電処理の実行を禁止することとしたものである。
図6は、図1に示したECU40の機能ブロック図である。図6を参照して、ECU40は、充電制御部102と、リレー制御部104と、コンバータ制御部106と、インバータ制御部108とを含む。
充電制御部102は、主蓄電装置BAならびに第1および第2副蓄電装置BB1,BB2のSOCをそれぞれ示す状態値SOC1〜SOC3を図示されない電池ECU等から受ける。なお、SOCは、たとえば、蓄電装置が満充電状態のときを100%とし、蓄電装置が完全に放電した状態のときを0%として定義される。なお、SOCは、蓄電装置の電圧や充放電電流、温度等に基づいて種々の公知の手法により算出することができる。
また、充電制御部102は、インレット20(図1)からケーブル接続信号PISWを受ける。そして、充電制御部102は、ケーブル接続信号PISWに基づいてインレット20に充電ケーブル(外部電源)が接続されたことを検知すると、状態値SOC1〜SOC3に基づいて、後述する方法により、主蓄電装置BAならびに第1および第2副蓄電装置BB1,BB2の充電制御を実行する。充電制御部102は、充電制御の実行に伴ない、充電器18を駆動するための信号CHGを充電器18へ出力するとともに、第1〜第3SMR10−1〜10−3ならびに第1および第2コンバータ12−1,12−2の動作を制御するための指令をリレー制御部104およびコンバータ制御部106へ出力する。
リレー制御部104は、充電制御部102からの動作指令に基づいて、第1〜第3SMR10−1〜10−3をそれぞれ駆動するための信号CN1〜CN3を生成し、その生成した信号CN1〜CN3をそれぞれ第1〜第3SMR10−1〜10−3へ出力する。
コンバータ制御部106は、電圧センサ42,50によって検出される電圧VB1,VH、および電流センサ52によって検出される電流IB1に基づいて、第1コンバータ12−1に含まれるスイッチング素子Q1,Q2(図2)をオン/オフ制御するための信号PWC1を生成し、その生成した信号PWC1を第1コンバータ12−1へ出力する。
また、コンバータ制御部106は、電圧センサ44(または46),48,50によって検出される電圧VB2(またはVB3),VL,VH、および電流センサ54(または56)によって検出される電流IB2(またはIB3)に基づいて、第2コンバータ12−2に含まれるスイッチング素子Q3,Q4(図2)をオン/オフ制御するための信号PWC2を生成し、その生成した信号PWC2を第2コンバータ12−2へ出力する。
さらに、コンバータ制御部106は、充電器18による主蓄電装置BAの充電時、充電器18から第2コンバータ12−2および第1コンバータ12−1を順次介して主蓄電装置BAが充電されるように、第1および第2コンバータ12−1,12−2を駆動するための信号PWC1,PWC2を生成する。また、コンバータ制御部106は、充電器18による第1および第2副蓄電装置BB1,BB2の充電時は、第1および第2コンバータ12−1,12−2を停止させる。
また、さらに、コンバータ制御部106は、主蓄電装置BAならびに第1および第2副蓄電装置BB1,BB2の充電時に実行されるフィルタコンデンサCF2の上記放電処理の実行時、フィルタコンデンサCF2の電荷がメインコンデンサCMへ移動するように、信号PWC2を生成して第2コンバータ12−2へ出力する。なお、この実施の形態1では、フィルタコンデンサCF2の放電処理の実行時、第1コンバータ12−1は停止される。
インバータ制御部108は、第1MG32−1のトルク指令値TR1、モータ電流MCRT1およびロータ回転角θ1ならびに電圧センサ50により検出される電圧VHに基づいて、第1MG32−1を駆動するための信号PWI1を生成し、その生成した信号PWI1を第1インバータ30−1へ出力する。また、インバータ制御部108は、第2MG32−2のトルク指令値TR2、モータ電流MCRT2およびロータ回転角θ2ならびに電圧VHに基づいて、第2MG32−2を駆動するための信号PWI2を生成し、その生成した信号PWI2を第2インバータ30−2へ出力する。
なお、トルク指令値TR1,TR2は、たとえば、アクセルペダルの踏込量やブレーキ踏込量、車両速度等に基づいて、図示されない車両ECU等によって算出される。また、モータ電流MCRT1,MCRT2およびロータ回転角θ1,θ2の各々は、図示されないセンサによって検出される。
図7は、図6に示したECU40の充電制御部102により実行される充電制御の処理手順を示すフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理手順は、一定時間毎または所定の条件が成立する毎にメインルーチンから呼び出されて実行される。
図7を参照して、ECU40は、インレット20(図1)から受けるケーブル接続信号PISWに基づいて、インレット20に充電ケーブル(外部電源)が接続されたか否かを判定する(ステップS10)。インレット20に充電ケーブルは接続されていないと判定されると(ステップS10においてNO)、ECU40は、以降の一連の処理を実行することなくステップS90へ処理を移行する。
ステップS10においてインレット20に充電ケーブルが接続されたと判定されると(ステップS10においてYES)、ECU40は、主蓄電装置BAの充電(予備充電)を実行する(ステップS20)。具体的には、ECU40は、第1〜第3SMR10−1〜10−3をそれぞれオン,オフ,オフさせ、充電器18を駆動し、さらに、充電器18から第2コンバータ12−2および第1コンバータ12−1を介して主蓄電装置BAへ電力が供給されるように第1および第2コンバータ12−1,12−2を駆動する。なお、第1SMR10−1は、ECU40や補機の動作電力を確保するため、以降の第1および第2副蓄電装置BB1,BB2の充電中においてもオンされる。
主蓄電装置BAの予備充電が終了すると、ECU40は、次いで第1副蓄電装置BB1を充電するためにSMR切替処理を実行する(ステップS30)。具体的には、ECU40は、充電器18の動作を停止し、第2SMR10−2の動作チェック処理(接続完了や溶着異常等の判定処理)を実行する。ここで、第2SMR10−2の動作チェック処理を実行するために、ECU40は、フィルタコンデンサCF2の放電処理を実行する。このフィルタコンデンサCF2の放電処理の手順については、後ほど説明する。
そして、第2SMR10−2の動作チェックが完了すると、ECU40は、第1副蓄電装置BB1の充電を実行する(ステップS40)。具体的には、ECU40は、第2SMR10−2をオンさせ(第3SMR10−3はオフ)、充電器18を駆動し、第1および第2コンバータ12−1,12−2を停止する。
第1副蓄電装置BB1の充電が終了すると、ECU40は、続いて第2副蓄電装置BB2を充電するために再びSMR切替処理を実行する(ステップS50)。具体的には、ECU40は、充電器18の動作を停止し、第2および第3SMR10−2,10−3の動作チェック処理を実行する。ここで、第2および第3SMR10−2,10−3の動作チェック処理を実行するために、ECU40は、フィルタコンデンサCF2の放電処理を再び実行する。
そして、第3SMR10−3の動作チェックが完了すると、ECU40は、第2副蓄電装置BB2の充電を実行する(ステップS60)。具体的には、ECU40は、第2および第3SMR10−2,10−3をオフ,オンさせ、充電器18を駆動し、第1および第2コンバータ12−1,12−2を停止する。
第2副蓄電装置BB2の充電が終了すると、ECU40は、主蓄電装置BAの最終充電を行なうために再びSMR切替処理を実施する(ステップS70)。具体的には、ECU40は、充電器18の動作を停止し、第3SMR10−3の動作チェック処理を実行する。ここで、第3SMR10−3の動作チェック処理を実行するために、ECU40は、フィルタコンデンサCF2の放電処理を再び実行する。
そして、第3SMR10−3の動作チェックが完了すると、ECU40は、主蓄電装置BAの最終充電を実行する(ステップS80)。具体的には、ECU40は、第2および第3SMR10−2,10−3をオフさせ、充電器18を駆動し、さらに、充電器18から第2コンバータ12−2および第1コンバータ12−1を介して主蓄電装置BAへ電力が供給されるように第1および第2コンバータ12−1,12−2を駆動する。
図8は、フィルタコンデンサCF2の放電処理の手順を示すフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理は、図7に示したステップS30,S50,S70に示されるSMR切替処理から呼び出されて実行される。
図8を参照して、フィルタコンデンサCF2の放電処理の要求が有ると(ステップS110においてYES)、ECU40は、前回の放電処理の実施時から所定時間tを経過したか否かを判定する(ステップS120)。
この所定時間tは、フィルタコンデンサCF2の放電処理を実施してもメインコンデンサCMの電圧VHが過電圧とならないように決定される。たとえば、電圧VHの過電圧判定しきい値をV2とし、フィルタコンデンサCF2の電荷がメインコンデンサCMへ移動したときの電圧VHの上昇分ΔVHの最大値をΔVHmaxとすると、次式により求められるしきい値V1よりも電圧VHが高いときにフィルタコンデンサCF2の放電処理が実行されると、電圧VHがしきい値V2を超え得る。
V1=V2−ΔVHmax−α …(1)
ここで、αは電圧センサ50の測定誤差である。放電処理実行後の電圧VHの定常状態における最大値は、主蓄電装置BAならびに第1および第2副蓄電装置BB1,BB2の最大電圧をVBmaxとしてVBmax+αであるから、電圧VHが(VBmax+α+ΔVHmax)から上記しきい値V1まで低下するのに要する時間を上記所定時間tとして定義する。
V1=(VBmax+α+ΔVHmax)exp(−t/RC) …(2)
ここで、Rは放電抵抗RMの抵抗値を示し、CはメインコンデンサCMの容量を示す。式(2)をtについて整理すると、次式が得られる。
t=RC{ln(VBmax+α+ΔVHmax)−ln(V1)} …(3)
すなわち、フィルタコンデンサCF2の放電処理の実行後、式(3)で定義される所定時間tを経過すれば電圧VHはしきい値V1よりも低くなるので、その後にフィルタコンデンサCF2の放電処理を実行しても電圧VHが過電圧判定しきい値V2を超えることはない。
なお、上記の式(3)において、VBmax+αに代えて電圧VHの検出値を用いてもよい。
t=RC{ln(VH+ΔVHmax)−ln(V1)} …(4)
そして、ステップS120において前回の放電処理の実施時から所定時間tを経過していないと判定されると(ステップS120においてNO)、ECU40は、前回の放電処理の実施時から所定時間tを経過するまでフィルタコンデンサCF2の放電処理を実施せず、前回の放電処理の実施時から所定時間tを経過すると(ステップS120においてYES)、ECU40は、第2コンバータ12−2を駆動してフィルタコンデンサCF2の放電を実施する(ステップS130)。
以上のように、この実施の形態1においては、充電器18から主蓄電装置BAならびに第1および第2副蓄電装置BB1,BB2を順次充電するに際し、フィルタコンデンサCF2の電荷がメインコンデンサCMへ移動するように第2コンバータ12−2を駆動することによってフィルタコンデンサCF2を放電させる放電処理が実行される。ここで、放電処理の前回実行時からの経過時間が所定時間tを超えるまでは放電処理の実行が禁止されるので、フィルタコンデンサCF2から放電された電荷がメインコンデンサCMに累積するのを防止することができる。したがって、この実施の形態1によれば、フィルタコンデンサCF2の放電処理に伴ないメインコンデンサCMが過電圧となるのを防止することができる。
[実施の形態2]
この実施の形態2では、前回の放電処理の実施から所定時間tを経過していなくても、電圧VHが上記(1)式で示されるしきい値V1よりも低ければ、フィルタコンデンサCF2の放電処理の実行を許可する。
この実施の形態2における車両の全体構成、ECUの全体構成および充電制御全体の処理手順は、実施の形態1のものと同じである。
図9は、実施の形態2におけるフィルタコンデンサCF2の放電処理の手順を示すフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理手順も、図7に示したステップS30,S50,S70に示されるSMR切替処理から呼び出されて実行される。
図9を参照して、このフローチャートは、図8に示したフローチャートにおいて、ステップS125をさらに含む。すなわち、ステップS120において前回の放電処理の実施時から所定時間tを経過していないと判定されると(ステップS120においてNO)、ECU40は、電圧センサ50(図1)によって検出される電圧VHが上記(1)式で示されるしきい値V1よりも低いか否かを判定する(ステップS125)。
そして、電圧VHがしきい値V1よりも低いと判定されると(ステップS125においてYES)、その後にフィルタコンデンサCF2の放電処理を実行しても電圧VHが過電圧判定しきい値V2を超えることはないので、ステップS130へ処理が移行され、フィルタコンデンサCF2の放電が実施される。すなわち、前回の放電処理の実施時から所定時間tを経過していなくても、フィルタコンデンサCF2の放電処理の実行が許可される。一方、電圧VHがしきい値V1以上であると判定された場合には(ステップS125においてNO)、ECU40は、フィルタコンデンサCF2の放電処理を実行せず、ステップS120へ処理を移行する。
以上のように、この実施の形態2によれば、前回の放電処理の実施時から所定時間tを経過していなくても、電圧VHがしきい値V1よりも低ければフィルタコンデンサCF2の放電処理が実行されるので、フィルタコンデンサCF2の放電処理が速やかに実行される。
[実施の形態3]
この実施の形態3では、フィルタコンデンサCF2の放電処理の実行時、主蓄電装置BAに電荷を受入れる余裕がある場合には、メインコンデンサCMの過電圧を防止するために、図10に示されるように第1コンバータ12−1を介してメインコンデンサCMの電荷を主蓄電装置BAへ放電させる。
この実施の形態3における車両の全体構成、ECUの全体構成および充電制御全体の処理手順は、実施の形態1のものと同じである。
図11は、実施の形態3におけるフィルタコンデンサCF2の放電処理の手順を示すフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理手順も、図7に示したステップS30,S50,S70に示されるSMR切替処理から呼び出されて実行される。
図11を参照して、フィルタコンデンサCF2の放電処理の要求が有ると(ステップS210においてYES)、ECU40は、主蓄電装置BAのSOCを示す状態値SOC1が所定のしきい値よりも低いか否かを判定する(ステップS220)。ここで、このしきい値は、たとえば、第2または第3SMR10−2,10−3が溶着し、満充電状態の第1または第2副蓄電装置BB1,BB2から主蓄電装置BAへ放電される事態を考慮して、フィルタコンデンサCF2の放電処理のタイムガード(たとえば1秒)に相当する時間だけ満充電状態の第1または第2副蓄電装置BB1,BB2から主蓄電装置BAへ放電され続けても主蓄電装置BAが満充電状態とならないことを保証可能なSOCに設定される。
そして、ステップS220において状態値SOC1が所定のしきい値よりも低いと判定されると(ステップS220においてYES)、ECU40は、メインコンデンサCMの電荷を主蓄電装置BAへ放電可能とするために、第1コンバータ12−1の上アーム(スイッチング素子Q1(図2))をオンさせる(ステップS230)。その後、ECU40は、第2コンバータ12−2を駆動してフィルタコンデンサCF2の放電を実施する(ステップS240)。
一方、ステップS220において状態値SOC1が所定のしきい値以上であると判定されると(ステップS220においてNO)、ECU40は、実施の形態1または2と同様の処理を実行する(以下では、実施の形態2と同様の処理が実行される場合が示される。)。すなわち、ECU40は、前回の放電処理の実施時から所定時間tを経過したか否かを判定し(ステップS250)、前回の放電処理の実施時から所定時間tを経過したと判定されると(ステップS250においてYES)、ステップS240へ処理が移行され、第2コンバータ12−2を駆動してのフィルタコンデンサCF2の放電が実施される。また、ステップS250において前回の放電処理の実施時から所定時間tを経過していないと判定されると(ステップS250においてNO)、ECU40は、電圧VHが上記(1)式で示されるしきい値V1よりも低いか否かを判定し(ステップS260)、電圧VHがしきい値V1よりも低いと判定された場合には(ステップS260においてYES)、ステップS240へ処理が移行され、第2コンバータ12−2を駆動してのフィルタコンデンサCF2の放電が実施される。なお、ステップS260において電圧VHがしきい値V1以上であると判定された場合には(ステップS260においてNO)、ECU40は、フィルタコンデンサCF2の放電を実施せず、ステップS220へ処理を移行する。
なお、上記においては、ステップS230において、第1コンバータ12−1の上アーム(スイッチング素子Q1)をオンにすることによってメインコンデンサCMの電荷を主蓄電装置BAへ放電可能としたが、第1コンバータ12−1のスイッチング素子Q1,Q2を適切なデューティーでオン・オフ動作させることによってメインコンデンサCMの電荷を主蓄電装置BAへ放電させてもよい。
以上のように、この実施の形態3においては、主蓄電装置BAのSOCが所定の上記しきい値よりも小さい場合には、フィルタコンデンサCF2の電荷が主蓄電装置BAへ移動するように第1コンバータ12−1を駆動することによって、メインコンデンサCMを放電させるので、フィルタコンデンサCF2から放電された電荷がメインコンデンサCMに累積するのを防止することができる。したがって、この実施の形態3によっても、フィルタコンデンサCF2の放電処理に伴ないメインコンデンサCMが過電圧となるのを防止することができる。
なお、上記の各実施の形態においては、主正母線MPLおよび主負母線MNLに第1おおび第2コンバータ12−1,12−2が並列接続され、第1SMR10−1を介して第1コンバータ12−1に主蓄電装置BAが接続され、第2および第3SMR10−2,10−3を介して第1および第2副蓄電装置BB1,BB2が第2コンバータ12−2に並列接続されるものとしたが、蓄電装置およびコンバータの構成および数はこれらのものに限定されるものではない。
また、上記においては、動力分割装置34によりエンジン36の動力を分割して駆動輪38と第1MG32−1とに伝達可能なシリーズ/パラレル型のハイブリッド車両1について説明したが、この発明は、その他の形式のハイブリッド車両にも適用可能である。たとえば、第1MG32−1を駆動するためにのみエンジン36を用い、第2MG32−2でのみ車両の駆動力を発生する、いわゆるシリーズ型のハイブリッド車両や、エンジン36が生成した運動エネルギーのうち回生エネルギーのみが電気エネルギーとして回収されるハイブリッド車両、エンジンを主動力として必要に応じてモータがアシストするモータアシスト型のハイブリッド車両などにもこの発明は適用可能である。
さらに、この発明は、エンジン36を備えずに電力のみで走行する電気自動車や、車載電源として蓄電装置に加えて燃料電池をさらに備える燃料電池車にも適用可能である。
なお、上記において、主蓄電装置BAは、この発明における「第1の蓄電部」に対応し、第1,第2副蓄電装置BB1,BB2は、この発明における「第2の蓄電部」に対応する。また、第1および第2コンバータ12−1,12−2は、それぞれこの発明における「第1のコンバータ」および「第2のコンバータ」に対応し、第2,第3SMR10−2,10−3は、この発明における「システムメインリレー」に対応する。
さらに、フィルタコンデンサCF2は、この発明における「第1の平滑コンデンサ」に対応し、メインコンデンサCMは、この発明における「第2の平滑コンデンサ」に対応する。また、さらに、放電抵抗RMは、この発明における「放電抵抗回路」に対応し、ECU40は、この発明における「制御装置」に対応する。また、さらに、電圧センサ50は、この発明における「電圧検出装置」に対応し、第2MG32−2は、この発明における「電動機」に対応する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ハイブリッド車両、10−1〜10−3 SMR、12−1,12−2,14 コンバータ、16 補機、18 充電器、20 インレット、30−1,30−2 インバータ、32−1,32−2 MG、34 動力分割装置、36 エンジン、38 駆動輪、40 ECU、42,44,46,48,50 電圧センサ、52,54,56 電流センサ、102 充電制御部、104 リレー制御部、106 コンバータ制御部、108 インバータ制御部、BA 主蓄電装置、BB1,BB2 副蓄電装置、PL1〜PL3 正極線、NL1,NL2 負極線、MPL 主正母線、MNL 主負母線、CF1,CF2 フィルタコンデンサ、CM メインコンデンサ、RM 放電抵抗、SB 補機バッテリ、SRB1〜SRB3,SRP1〜SRP3,SRG1〜SRG3 リレー、R1〜R3 制限抵抗、Q1〜Q4 スイッチング素子、D1〜D4 ダイオード、L1,L2 リアクトル。

Claims (7)

  1. 第1および第2の蓄電部と、
    電気負荷に接続される電力母線と前記第1および第2の蓄電部との間にそれぞれ設けられる第1および第2のコンバータと、
    前記第2の蓄電部と前記第2のコンバータとの間に設けられるシステムメインリレーと、
    前記システムメインリレーと前記第2のコンバータとの間の電力線に設けられる第1の平滑コンデンサと、
    前記電力母線に設けられる第2の平滑コンデンサと、
    前記第2の平滑コンデンサに並列に接続される放電抵抗回路と、
    前記第1の平滑コンデンサの電荷が前記第2の平滑コンデンサへ移動するように前記第2のコンバータを駆動することによって、前記第1の平滑コンデンサを放電させる放電処理を実行可能に構成された制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記放電処理の前回実行時からの経過時間が所定時間を超えるまで前記放電処理の実行を禁止する、電源システム。
  2. 前記電力母線の電圧を検出するための電圧検出装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記電圧検出装置の検出電圧が所定のしきい値よりも低いとき、前記放電処理の前回実行時からの経過時間が前記所定時間内であっても、前記放電処理の実行を許可する、請求項1に記載の電源システム。
  3. 第1および第2の蓄電部と、
    電気負荷に接続される電力母線と前記第1および第2の蓄電部との間にそれぞれ設けられる第1および第2のコンバータと、
    前記第2の蓄電部と前記第2のコンバータとの間に設けられるシステムメインリレーと、
    前記システムメインリレーと前記第2のコンバータとの間の電力線に設けられる第1の平滑コンデンサと、
    前記電力母線に設けられる第2の平滑コンデンサと、
    前記第2の平滑コンデンサに並列に接続される放電抵抗回路と、
    前記第1の平滑コンデンサの電荷が前記第2の平滑コンデンサへ移動するように前記第2のコンバータを駆動することによって、前記第1の平滑コンデンサを放電させる放電処理を実行可能に構成された制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記放電処理の実行時、前記第1の蓄電装置の充電状態を示す状態値が所定値よりも小さい場合には、前記第2の平滑コンデンサの電荷が前記第1の蓄電部へ移動するように前記第1のコンバータを駆動することによって、前記第2の平滑コンデンサを放電させる、電源システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の電源システムと、
    前記電源システムから電力の供給を受けて車両駆動力を発生する電動機とを備える電動車両。
  5. 電源システムの制御方法であって、
    前記電源システムは、
    第1および第2の蓄電部と、
    電気負荷に接続される電力母線と前記第1および第2の蓄電部との間にそれぞれ設けられる第1および第2のコンバータと、
    前記第2の蓄電部と前記第2のコンバータとの間に設けられるシステムメインリレーと、
    前記システムメインリレーと前記第2のコンバータとの間の電力線に設けられる第1の平滑コンデンサと、
    前記電力母線に設けられる第2の平滑コンデンサと、
    前記第2の平滑コンデンサに並列に接続される放電抵抗回路とを含み、
    前記制御方法は、
    前記第1の平滑コンデンサの電荷が前記第2の平滑コンデンサへ移動するように前記第2のコンバータを駆動することによって、前記第1の平滑コンデンサを放電させる放電処理が要求されたか否かを判定するステップと、
    前記放電処理が要求されたと判定されたとき、前記放電処理の前回実行時からの経過時間が所定時間を超えているか否かを判定するステップと、
    前記経過時間が前記所定時間を超えるまでは前記放電処理の実行を禁止し、前記経過時間が前記所定時間を超えると前記放電処理を実行するステップとを備える、電源システムの制御方法。
  6. 前記電源システムは、前記電力母線の電圧を検出するための電圧検出装置をさらに含み、
    前記制御方法は、前記電圧検出装置の検出電圧が所定のしきい値よりも低いか否かを判定するステップをさらに備え、
    前記検出電圧が前記しきい値よりも低いと判定されたとき、前記放電処理の前回実行時からの経過時間が前記所定時間内であっても、前記放電処理の実行が許可される、請求項5に記載の電源システムの制御方法。
  7. 電源システムの制御方法であって、
    前記電源システムは、
    第1および第2の蓄電部と、
    電気負荷に接続される電力母線と前記第1および第2の蓄電部との間にそれぞれ設けられる第1および第2のコンバータと、
    前記第2の蓄電部と前記第2のコンバータとの間に設けられるシステムメインリレーと、
    前記システムメインリレーと前記第2のコンバータとの間の電力線に設けられる第1の平滑コンデンサと、
    前記電力母線に設けられる第2の平滑コンデンサと、
    前記第2の平滑コンデンサに並列に接続される放電抵抗回路とを含み、
    前記制御方法は、
    前記第1の平滑コンデンサの電荷が前記第2の平滑コンデンサへ移動するように前記第2のコンバータを駆動することによって、前記第1の平滑コンデンサを放電させる放電処理を実行するステップと、
    前記放電処理の実行時、前記第1の蓄電装置の充電状態を示す状態値が所定値よりも小さいか否かを判定するステップと、
    前記状態値が前記所定値よりも小さいと判定されたとき、前記第2の平滑コンデンサの電荷が前記第1の蓄電部へ移動するように前記第1のコンバータを駆動することによって、前記第2の平滑コンデンサを放電させるステップとを備える、電源システムの制御方法。
JP2009106374A 2009-04-24 2009-04-24 電源システムおよびそれを備えた電動車両ならびに電源システムの制御方法 Active JP5233821B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009106374A JP5233821B2 (ja) 2009-04-24 2009-04-24 電源システムおよびそれを備えた電動車両ならびに電源システムの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009106374A JP5233821B2 (ja) 2009-04-24 2009-04-24 電源システムおよびそれを備えた電動車両ならびに電源システムの制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010259220A JP2010259220A (ja) 2010-11-11
JP5233821B2 true JP5233821B2 (ja) 2013-07-10

Family

ID=43319500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009106374A Active JP5233821B2 (ja) 2009-04-24 2009-04-24 電源システムおよびそれを備えた電動車両ならびに電源システムの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5233821B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101507952B1 (ko) 2011-03-29 2015-04-07 현대중공업 주식회사 전기 굴삭기 시스템
JP2013090424A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Toyota Motor Corp 走行用モータを有する自動車
JP5979055B2 (ja) * 2013-03-26 2016-08-24 トヨタ自動車株式会社 電源装置
WO2016035974A1 (ko) * 2014-09-02 2016-03-10 주식회사 엘지엠 전기추진시스템의 배터리 자동교환시스템
WO2016117438A1 (ja) * 2015-01-21 2016-07-28 三菱電機株式会社 電力変換装置
JP6292154B2 (ja) * 2015-03-19 2018-03-14 トヨタ自動車株式会社 電源システム
KR101727213B1 (ko) 2015-06-30 2017-04-17 (주)이브이코리아 엔진과 배터리 일체형 전동차의 동력전달장치
JP6431829B2 (ja) * 2015-08-19 2018-11-28 本田技研工業株式会社 蓄電制御装置及び輸送機器、並びに、蓄電制御方法
KR101853803B1 (ko) * 2016-05-31 2018-05-03 쌍용자동차 주식회사 주행거리 확장형 전기차 시스템
CN108263214B (zh) * 2016-12-30 2020-03-24 北京汽车集团有限公司 一种混合动力电动汽车低压蓄电池的能量控制方法及装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62207136A (ja) * 1986-03-05 1987-09-11 セイコーインスツルメンツ株式会社 電源電圧表示手段
JP2006278210A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Toyota Motor Corp 故障診断装置および故障診断方法
JP4539431B2 (ja) * 2005-05-11 2010-09-08 トヨタ自動車株式会社 電源制御装置
JP4179351B2 (ja) * 2006-07-07 2008-11-12 トヨタ自動車株式会社 電源システムおよびそれを備えた車両、電源システムの制御方法、ならびに電源システムの制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
US8039987B2 (en) * 2006-09-29 2011-10-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power source device and vehicle with power source device
JP5118913B2 (ja) * 2007-07-24 2013-01-16 トヨタ自動車株式会社 電源システムおよびそれを備えた電動車両ならびに電源システムの制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010259220A (ja) 2010-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5233821B2 (ja) 電源システムおよびそれを備えた電動車両ならびに電源システムの制御方法
JP5772781B2 (ja) 車両、電源システムおよび電源システムの制御方法
JP5234179B2 (ja) 電動車両の電源システムおよびその制御方法
JP5141772B2 (ja) 電動車両の電源システムおよびその制御方法
EP2332798B1 (en) Vehicle, vehicle control method and control device
JP4839722B2 (ja) 車両の電源装置
JP5660102B2 (ja) 車両の電源装置
JP6133817B2 (ja) 2電源システム及び電動車両
JP5716694B2 (ja) 電動車両
WO2010143277A1 (ja) 電動車両の電源システムおよびその制御方法
WO2010050038A1 (ja) 電動車両の電源システムおよびその制御方法
JP5228824B2 (ja) 車両の電源システムおよび車両
EP2202872A1 (en) Electric power source device, car provided with same, control method of electric power source device and computer readable recording medium that records program for computer to execute the control method
JP5326905B2 (ja) 電源システムおよびそれを備える電動車両、ならびに電源システムの制御方法
JP4858494B2 (ja) 車両の電源装置およびその制御方法
JP2013192278A (ja) 電動車両
JP4983639B2 (ja) 電源システムおよびそれを備えた車両ならびに電源システムの出力制限制御方法
JP2008199786A (ja) 車両の電源装置、車両の電源装置の制御方法、車両の電源装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP5949436B2 (ja) 車両、電源システムおよび電源システムの制御方法
JP5299166B2 (ja) 電源システムおよびそれを備える電動車両、ならびに電源システムの制御方法
JP5949365B2 (ja) 電源システム
JP6028643B2 (ja) 電動車両
JP2010161905A (ja) 車両の電源装置
JP2014155298A (ja) 電源システムおよびそれを搭載した車両
JP2013169140A (ja) 電源システムおよびそれを備える電動車両、ならびに電源システムの制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111011

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130220

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130311

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5233821

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160405

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250