JP5948740B2 - 制御部一体型グロープラグとその通電制御方法 - Google Patents

制御部一体型グロープラグとその通電制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、ディーゼル燃焼機関の気筒毎に設けられ、通電により発熱する抵抗発熱体を含む発熱部と該発熱部への通電を制御する制御部とを一体に設けた制御部一体型グロープラグとその通電制御方法に関する。
従来、ディーゼル燃焼機関の着火を補助するグロープラグの通電制御方法として、金属抵抗体又はセラミック抵抗体からなる所定の温度係数を持ち、通電により発熱する抵抗発熱体を有し、該発熱体の温度上昇に伴う抵抗値の変化に対して、昇温過渡期における温度上昇を抑制して発熱体の過昇温を防止し、早期にグロープラグの温度を安定化させるべく、種々提案されている。
例えば、特許文献1には、抵抗制御方式により抵抗発熱ヒータの通電制御を行うと共に、抵抗発熱ヒータの温度が飽和する前の昇温過渡期においてもヒータ温度の過度のオーバーシュートを生じにくいグロープラグの制御装置として、グロープラグの抵抗発熱ヒータの抵抗が設定範囲内に維持されるように、抵抗発熱ヒータに対する通電電力を調整する定常制御モードを有し、また、該定常制御モードによる通電制御の開始に先立って過渡制御モードによる制御期間を設け、過渡制御モードによる制御期間中の抵抗発熱ヒータへの積算電力量が、該過渡制御モードによる制御期間を定常制御モードによる通電期間に置き換えて動作させたときに見込まれる該通電期間の積算電力量よりも低く設定されることを特徴とするグロープラグの制御装置が開示されている。
ところが、特許文献1にあるような従来のグロープラグ通電制御装置(以下、適宜GCUと称す。)では、電源電圧が安定した状態である場合には、過渡制御期間における過昇温を抑制することができるが、予熱モードから過渡制御モードへの切換を、例えば、電源電圧と時間とのマップによって、選択するよう等、予め固定的に設定した期間の経過によって行ったのでは、電源電圧が高い場合には、グロープラグの温度上昇速度も速くなるため、十分グロープラグの温度が高くなっているにも拘わらず、予め設定した期間を経過していない場合には、過渡モードへの切換が遅れ、過昇温を招く虞がある。
これとは逆に、電源電圧が低い場合には、充分な温度に上昇していないにも拘わらず、予め設定した期間を経過した場合に過渡モードへの切換が行われ、目標温度に達するまでの時間が長くなる虞がある。
一方、従来のように、目標温度における目標抵抗値との比較によって過渡モードへの切換を行っていたのでは、電源電圧が高く、昇温速度が速い場合に、オーバーシュートによる過昇温を招く虞もある。
特に、発熱部としてセラミック抵抗体を用いたセラミクグロープラグの場合には、過昇温によってセラミック発熱体が破損すると燃焼室内に落下してエンジンの破損を招く虞があり、絶対に回避しなければならない問題である。
また、特許文献1にあるように、複数のグロープラグを一つのGCUによって制御する場合には、それぞれのグロープラグの抵抗値に個体差があり、過昇温を回避するためには、複数のグロープラグの内、最も高い抵抗値のグロープラグを基準として供給する電力を決定することになる。
このため、複数のグロープラグの内、抵抗値の高いグロープラグの過昇温を回避できても、抵抗値の低いグロープラグの昇温速度の低下を招く虞もある。
さらに、期間設定によりモード切換を行うためには、回路中にタイマを設ける必要があり装置の大型化を招き、グロープラグの発熱部と通電制御部との一体化が困難となる虞もある。
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、グロープラグの発熱部と通電制御部とを一体化し、それぞれの固有の抵抗値に応じた通電制御を可能とすると共に、電源電圧が変動した場合でも、過昇温や昇温不足等を招くことなく、安定した状態で早期に目標温度へ昇温させることができる制御部一体型グロープラグとその通電制御方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、内燃機関に設けられ、所定の抵抗温度係数を有する抵抗発熱体からなり、電源からの通電により発熱する発熱部と、エンジン制御装置から発信された駆動信号にしたがって、オンオフ駆動される半導体開閉素子を用いて、該発熱部への通電を開閉制御する制御部とを一体に設けた制御部一体型グロープラグであって
記抵抗発熱体に定格電力を超える過電力を供給することにより得られる昇温過渡における目標温度に対応する上記抵抗発熱体の目標抵抗値を第1の抵抗閾値とし、
上記抵抗発熱体に定格電力供給し続けることにより得られる定常状態における目標温度に対応する上記抵抗発熱体の目標抵抗値を第2の抵抗閾値とし、
上記制御部が、少なくとも、上記抵抗発熱体の抵抗値を算出するプラグ抵抗検出手段と、
上記プラグ抵抗検出手段によって検出したプラグ抵抗と上記第1の抵抗閾値との比較により、上記抵抗発熱体へ定格電力を超える過電力を供給する昇温制御通電行程と、上記抵抗発熱体に供給する電力を上記過電力より低く、飽和電力より高い電力に抑制して供給する過昇温抑制制御通電行程との切換の要否を判定する第1の通電切換要否判定手段と、
上記プラグ抵抗検出手段によって検出した上記プラグ抵抗と上記第2の抵抗閾値との比較により、上記過昇温抑制制御通電行程と、上記抵抗発熱体に定格電力以下の電力を供給する安定制御通電行程との切換の要否を判定する第2の通電切換要否判定手段とを具備し、
上記飽和電力は、上記抵抗発熱体に定格電力を供給し続けて上記抵抗発熱体の温度及び抵抗値が飽和した状態において上記抵抗発熱体に供給されている電力であり、
上記第1の抵抗閾値は、上記昇温過渡において上記抵抗発熱体に印加される電圧値と上記目標温度とに基づいて算出される値であることを特徴とする制御部一体型グロープラグにある
請求項2の発明では、上記第1の抵抗閾値は、上記電源電圧に反比例して増減する抵抗閾値増減手段を具備する。
請求項3の発明では、上記プラグ抵抗検出手段として、上記半導体開閉素子の一部を利用してカレントミラー回路を構成して、上記抵抗発熱体に流れるプラグ電流を上記カレントミラー回路に流れるミラー電流として検出するプラグ電流検出手段と、上記抵抗発熱体に印加されるプラグ電圧を検出するプラグ電圧検出手段とを具備し、上記プラグ電流検出手段の検出結果と上記プラグ電圧検出手段の検出結果とから上記抵抗発熱体の抵抗値を算出する。
請求項4の発明では、上記プラグ抵抗検出手段として、数mA〜数100mAの微弱な電流を発生する定電流源と、上記半導体開閉素子がオフとなったときに上記定電流源から上記抵抗発熱体に微弱な電流を流したときに上記抵抗発熱体の両端の電位差を検出する電位差検出手段とを具備し、該電位差検出手段の検出結果から上記抵抗発熱体の抵抗値を算出する。
請求項5の発明は、内燃機関に設けられ、所定の抵抗温度係数を有する抵抗発熱体からなり、電源からの通電により発熱する発熱部と、エンジン制御装置から発信された駆動信号にしたがって、該発熱部への通電を開閉制御する制御部とを一体に設けた制御部一体型グロープラグの通電制御方法であって、
少なくとも、上記抵抗発熱体に定格電力を超える過電力を印加する昇温制御通電行程と、上記抵抗発熱体に供給する電力を上記過電力より低く、飽和電力より高い電力に抑制して供給する過昇温抑制制御通電行程と、
上記抵抗発熱体に定格電力以下の電力を供給する安定制御通電行程と、
上記抵抗発熱体に上記過電力を供給することにより得られる昇温過渡における目標温度に対応する上記抵抗発熱体の目標抵抗を第1の抵抗閾値とし、上記抵抗発熱体の抵抗値と上記第1の抵抗閾値とを比較して、上記昇温制御通電行程と上記過昇温抑制制御通電行程との切換の要否を判定する第1の判定行程と、
上記抵抗発熱体に定格電力を供給し続けることにより得られる定常状態における目標温度に対応する上記抵抗発熱体の目標抵抗値を第2の抵抗閾値とし、上記抵抗発熱体の抵抗値と上記第2の抵抗閾値とを比較して、上記過昇温抑制制御通電から上記安定制御通電への切換の要否を判定する第2の判定行程とを具備し、
上記飽和電力は、上記抵抗発熱体に定格電力を供給し続けて上記抵抗発熱体の温度及び抵抗値が飽和した状態において上記抵抗発熱体に供給されている電力であり、
上記第1の抵抗閾値は、上記昇温過渡において上記抵抗発熱体に印加される電圧値と上記目標温度とに基づいて算出される値であることを特徴とする制御部一体型グロープラグの通電制御方法にある
請求項6の発明では、上記第1の抵抗閾値は、上記電源電圧が高いほど低く、上記電源電圧が低いほど高く設定する。
請求項1の発明によれば、制御部一体型グロープラグにおいて、上記抵抗発熱体の個体差があっても、上記プラグ抵抗検出手段によって検出された個々のプラグ抵抗に基づいて、上記昇温制御通電行程と上記過昇温抑制制御通電行程と上記安定制御通電行程とが切り換えられるので、過昇温による上記抵抗発熱体の破損を招くことなく、効率よく早期に発熱温度を目標値に到達し、速やかに安定維持する信頼性の高い制御部一体型グロープラグが実現可能となる。
しかも、本発明の制御部一体型グロープラグは、極めて簡易な構成であるため、搭載性にも優れている。
さらに、請求項2の発明によれば、電源電圧の変動があっても過昇温となったり、昇温不足となったりすることなく常に安定した発熱温度に発熱する信頼性の高い制御部一体型グロープラグが実現できる。
さらに、請求項3、又は、請求項4の発明によれば、上記抵抗発熱体への電力供給に損失を生じることなく正確にプラグ電流を検出することが可能となり、さらに信頼性の高い制御部一体型グロープラグが実現可能となる。
請求項5の発明によれば、制御部一体型グロープラグの温度を、過電力の印加により早期に目標温度に到達させることができる上に、過昇温を抑制し、早期に安定した温度に維持することができる。
請求項6の発明によれば、電源電圧の変動があっても過昇温となったり、昇温不足となったりすることなく常に制御部一体型グロープラグの温度を安定した状態に維持することができる。
本発明の第1の実施形態における制御部一体型グロープラグの概要を示すブロック図。 本発明の第1の実施形態における制御部一体型グロープラグの概要を示し、(a)は、全体の縦断面図、(b)は、上面図、(c)は、発熱部として用いる金属抵抗発熱体の縦断面図、(d)は、発熱部として用いるセラミック抵抗発熱体の縦断面図。 (a)は、定常状態における発熱抵抗体の温度特性を示す特性図、(b)は、過渡昇温状態における発熱抵抗体の温度特性を示す特性図。 本発明の通電制御方法に用いられる閾値を決定する方法を示す特性図。 本発明の第1の実施形態における制御部一体型グロープラグの通電制御方法を示すフローチャート。 比較例と共に示す本発明の効果であって、(b)は、電源電圧が高い場合のタイムチャート、(c)は、標準的な電源電圧の場合のタイムチャート、(d)は、電源電圧が低い場合のタイムチャート、(e)は、比較例として示す、切換タイミングを固定した場合のタイムチャート。 比較例と共に示す本発明の効果であって、(a)は、電源電圧の変化に対する本発明の効果を示す特性図、(b)は、比較例の問題点を特性図。 本発明の第2の実施形態における制御部一体型グロープラグの概要を示すブロック図。 本発明の第3の実施形態にける制御部一体型グロープラグの概要を示すブロック図。 本発明の第4の実施形態にける制御部一体型グロープラグの概要を示すブロック図。
図1を参照して、本発明の第1の実施形態における制御部一体型グロープラグ3の構成概要について説明する。
本発明の第1の実施形態における制御部一体型グロープラグ3は、ディーゼルエンジンなどの内燃機関に設けられ、通電により発熱する抵抗発熱体からなる発熱部1と、発熱部1への通電を制御する制御部2とが一体的にエンジン(E/G)4の気筒毎に設けられ、エンジン始動時の着火性向上を図るべく混合気を予熱するプリグローや、エンジン始動後のアイドル回転数を安定させるべくアフターグロー等に用いられるものである。さらには、DPF(ディーゼル・パティキュレイト・フィルタ)の再生時にエンジンに負荷をかける手段としてグロープラグを発熱させることもある。
グロープラグ10は、略長軸状に形成され、所定の抵抗温度係数を有し、通電により発熱する抵抗発熱体からなる発熱部1と、これを内側に保持する略筒状のハウジング14とによって構成されている。
さらに、ハウジング14の基端側には、制御部2を収容するケーシング28が形成され、さらに、外部に設けた図略の電源及びエンジン制御装置(ECU)との接続を可能とする電源入力端子222、駆動信号入力端子232、自己診断信号出力端子242と、相手側に嵌合して端子電極222、232、242と図略の相手側の端子電極とを接続状態とするコネクタ27が形成されている。
制御部2は、半導体開閉素子(p−MOS)201と、検出部(DCT)202と駆動回路203と、第1の通電切換要否判定手段として設けた第1の判定部(OP)204と、第2の通電切換要否判定手段として設けた第2の判定部(OP)205、自己診断部(DIU)206と、電流検出抵抗207(抵抗値R207(Ω))、分圧抵抗208、212、抵抗213(それぞれ、抵抗値R20、R212、R213(Ω))と、定電圧源209(VREF2)、入力信号調整部(IPC)210と、出力信号調整部(OPC)211と、によって構成されている。
IPC210は、駆動信号入力端子232を介して入力された駆動信号SIの波形を調整し、駆動回路203に伝達する。
駆動回路203は、出力VOUTとして、駆動信号入力端子232を介して外部のECUから、エンジンE/G4の運転状況に応じて発信された駆動信号SIにしたがって、p−MOS201をオンオフ駆動するための駆動電圧VGGを昇降させて、p−MOS201のゲート端子Gに印加する。
p−MOS201の開閉により、電源入力端子222を介して入力された電源電圧+Bの発熱部1への入力と停止とを開閉制御して発熱部1の温度を所定の温度に維持する。
本実施形態において、半導体開閉素子(p−MOS)201には、p−チャンネルパワーMOSFETが用いられ、ソースS側が電源入力端子222に接続され、ドレインD側が発熱部1に接続されている。
さらに、本実施形態においては、プラグ電流検出手段としてp−MOS201には、内蔵する複数のトランジスタセルの一部を利用して電流検出手段としてカレントミラー回路が構成されており、ミラー電流IGP/nをセンス端子SENから取り出して、DTC202に入力し、電流検出抵抗207(抵抗値R207)を利用して、発熱部1に流れるプラグ電流IGPを算出するようになっている。
カレントミラー回路を利用してプラグ電流IGPを検出しているので、シャント抵抗を挿入する方法よりも発熱部1のエネルギ損失を抑制することができる。なお、本実施形態において、電流検出抵抗207は、定電圧源Vにプルアップされている。
さらに、p−MOS201のソース端子Sから発熱部1に印加されるプラグ電圧VGPとして、ドレイン電圧VDDをプラグ電流検出手段とプラグ電圧検出手段とプラグ抵抗検出手段とを兼ねて設けたDTC202に読み込んで、プラグ電流IGPとプラグ電圧VGPとから、発熱部1の抵抗値(プラグ抵抗)RGPを検出可能となっている。
このとき、制御部一体型グロープラグ3では、制御部2と発熱部1との配線距離が極めて短く、かつ制御部2のGNDと発熱部1のGNDが金属筐体14と図略のエンジンブロック(4)とで電気的に接続されているため、ドレイン電圧VDDとプラグ電圧VGPと間で内部抵抗による電圧降下およびGND配線による電圧降下がほとんどなく、精度良くプラグ電圧VGPを検出できる。
なお、本実施形態においては、半導体開閉素子201として、pチャンネルMOSFETを用いることにより、発熱部1のハイサイドに制御部2を設けた場合でも、DRV203の出力を昇圧する必要がないので回路構成を簡素化し、制御部一体型グロープラグ3の体格を小さくすることができる。
第1の判定部(OP)204は、DTC202で検出したプラグ抵抗RGPと分圧抵抗208(R208(Ω))とによって電源電圧+B(v)を分圧し、プラグ抵抗RGPに反比例する入力電圧VIN(=R213/(RGP+R213)・B)を入力とし、分圧抵抗208、212によって、電源電圧+Bを案分した電圧(=R208/(R208+R212)・B)を第1の抵抗閾値RREF1に比例する第1の電圧閾値VREF1として、プラグ抵抗RGPについて第1の閾値判定し、その結果をDRV203にフィードバックするようになっている。
さらに、第2の判定部(OP)205は、定電圧源209の電圧を第2の電圧閾値VREF2として、プラグ抵抗RGPについて第2の閾値判定し、その結果をDRV203にフィードバックするようになっている。
このような構成とすることによって、プラグ抵抗RGPの判定に用いる第1の抵抗閾値RREF1を電源電圧+Bの変動に対して反比例するように増減させたのと同じ効果を発揮させることが可能となる。
なお、具体的な、温度制御方法、第1の電圧閾値VREF1及び第2の電圧式位置VREF2の選定方法、及び、閾値判定した結果をどのようにDRV203の駆動制御に利用するか等については、図3から図7を参照して後述する。
また、本実施形態においては、プラグ抵抗RGPを検出するプラグ抵抗検出手段として、抵抗発熱体1の通電時に流れるプラグ電流IGPと抵抗発熱体1に印加されるプラグ電圧VGP(ドレイン電圧VDD)とから、プラグ抵抗RGPを算出する構成を例として説明したが、本発明において、プラグ抵抗検出手段を限定するものではなく、数mA〜数100mA程度の微弱な電流を発生する定電流源を設けて、p−MOS201がオフとなったときに、抵抗発熱体1に発熱しない極微弱な電流を流し、そのとき電位差検出手段(例えば、オペアンプ、コンパレータ等)によって検出される抵抗発熱体1の両端の電位差の検出結果と定電流源から入力された微弱な電流値とから、プラグ抵抗RGPを検出するようにしても良い。
DIU206は、OP204及びOP205の出力結果から異常の有無を判定し、自己診断信号DIを発信する。
OPC211は、DIU206で形成された自己診断信号DIの波形調整をして、自己診断信号出力端子242を介して外部に設けた図略のECUに発信する。
図2を参照して、本発明の制御部一体型グロープラグ3の構造的特徴について説明する。なお、本図(a)は、本実施形態における制御部一体型グロープラグ3の縦断面図、(b)は、上面図、(c)は、メタルヒータ1の縦断面図、(d)は、セラミックヒータ1aの縦断面図。
制御部一体型グロープラグ3の先端には、ハウジング14を介して、略円柱状に形成された発熱部1が保持固定されている。
本発明において、発熱部1を構成する抵抗発熱体は、本図(c)に示すようないわゆる、メタルヒータ1を用いても良いし、本図(d)に示すような、いわゆるセラミックヒータ1aを用いても良い。
メタルヒータ1は、基端側が開口し先端側が閉塞する略有底筒状の金属製保護管100の内側に、金属抵抗線コイルからなる発熱コイル102と制御コイル103とが直列に接続され、マグネシア粉末等の絶縁材料11と共に収容され、発熱コイル102の先端側で、金属製保護管100に電気的に接続され、制御コイル103の基端側で、制御部2との導通を図る入力端子12が接続されている。 発熱コイル102及び制御コイル103には、例えば、Fe−Cr合金、Ni−Cr合金等の公知の抵抗材料が用いられ所定の比抵抗となるように形成されている。
セラミックヒータ1aは、略U字形に形成されたセラミック抵抗体102aと、セラミック抵抗体102aと外部との導通を図る一対のリード部101a、13aと、これらを覆い略柱状に形成された絶縁体11aとによって構成され、セラミック抵抗体102aの一方の端部に接続されたリード部101aの一端が絶縁体11aの側面方向に引き出され、接地端子100aが形成され、セラミック抵抗体102aの他方の端部に接続されたリード部103aの先端が、絶縁体11aの基端部に引き出され、入力端子104aが形成され、入力端子104aは、入力端子金具12aを介して制御部2との導通が図られている。セラミック抵抗体102aには、例えば、窒化硅素、二硅化モリブデン等の導電性セラミック材料が用いられている。
また、リード部101a、103aには、タングステンなどの耐熱性金属材料が用いられている。絶縁体11aには、窒化硅素等の絶縁性セラミック材料が用いられている。
メタルヒータ1又はセラミックヒータ1aは、略筒状のハウジング14の先端に設けた筒状部141に保持・固定されている。
ハウジング14は、例えば、SUS等の金属材料からなり、略筒状に形成され、発熱部挿入孔131の内側にメタルヒータ1又はセラミックヒータ1aを保持、固定すると共に、金属製保護管100、又は、接地端子100aと電気的に接続され、発熱部1の一端を接地状態としている。
メタルヒータ1の場合、金属保護管100とハウジング14の先端の筒状部部141とは、レーザ溶接、ロウ付け、ネジ締め等の公知の方法によって、互いに固定されている。
セラミックヒータ1aの場合、絶縁体100aとハウジング14の先端の筒状部141とは、嵌め合い、及び、ロウ付け等公知の方法によって固定されている。
なお、ハウジング14の先端の筒状部は、ハウジング14と一体に設けても良いし、別部材によって形成しても良い。
ハウジング14の先端側外周には、機関の燃焼室に螺結するためのネジ部142が形成され、基端側に設けた六角部143によって締め付け固定される。
ハウジング14の基端部144には、内側に制御部2を構成するICパッケージを収容する略筒状のケーシング28が固定されている。
本図(a)に示すように、電極金具222、232、242は、それぞれ、制御部2の電源入力端子(+B)、駆動信号入力端子(SI)、自己診断信号出力端子(DI)と接続されている。
さらに、制御部2のドレイン端子VDDは、発熱部1、1aに接続され、GNDは、ハウジング14を介してエンジンに接地状態となっている。
本実施形態において、図1に示したように回路構成された制御部2のp−MOS201、DRV202、DTC203、OP204、OP205、DIU206、IPC210、OPC211等を、エポキシ樹脂等により、一体的にパッケージ内に収容し、パッケージの外部にリードフレームを引き出して、電源入力端子+B、駆動信号入力端子SI、自己診断信号出力端子DI、ソー出力端子(VDD)、接地端子GNDが形成してある。なお、本図においては、制御部2を、いわゆるDIP型のパッケージで表しているが、本発明において、制御部2のパッケージ構造を限定するものではなく、いわゆるSIP型その他の公知のICパッケージに用いられる構造を適宜採用し得るものである。
ここで、図3を参照して本発明の制御部一体型グロープラグ3に用いられる発熱部(メタルヒータ1、又は、セラミックヒータ1a)の温度特性について説明する。
本図(a)は、定常状態、すなわち、発熱体にある電力を印加して、ある時間経過後にヒータ温度と抵抗値が飽和した状態におけるヒータ温度と発熱体の抵抗値との関係を示し、本図(b)は、昇温過渡におけるヒータ温度と発熱体の抵抗値との関係を示す特性図である。
電気抵抗式の発熱体においては、通電開始直後の昇温過渡においては、発熱体に定格電力を超える過電力を印加して、目標温度への早期の到達を図っている。
エンジンの限られた空間に搭載して用いられるグロープラグにおいては、熱電対や温度センサ等の温度検出手段を設けて発熱部の温度を制御するのが困難であるため、発熱体の抵抗値を検出して目標温度に到達したか否かを判断し、温度制御している。
ところが、発熱体の発熱部中心からその周辺へ熱が伝わるときにはその熱容量や熱伝導などにより遅れが発生するため、本図(a)に示すように定常状態における発熱体の抵抗温度特性と、本図(b)に示す昇温過渡における発熱体の抵抗温度特性とが異なる。
しかも、自動車エンジン等においては、始動時に用いられる電源として、限られた容量のバッテリが用いられるため、外気温等の環境変化や、充電状況により、バッテリ容量に変動を生じ、グロープラグに印加される電圧も変動する。
このため、発熱体の抵抗温度特性は、定常状態か、昇温過渡かによる通電時期の違いだけでなく、電源電圧の変動によっても変化する。
例えば、目標温度TTRGを1230℃としたとき、本図(a)に示すように、定常状態においては、Rは1.3Ωで一定である
また、昇温過渡においては、目標温度TTRGを同じ1230℃としたとき、本図(b)に示すように、電源電圧が11vのときには、対応する発熱体の抵抗値R1Mは1.1Ωであるが、電源電圧が14vとなったときには、対応する発熱体の抵抗値R1Hは1.06Ωとなり、電源電圧9vとなったときには、対応する発熱体の抵抗値R1Lは1.2Ωとなる。
このため、従来のように、通電開始から一定時間経過するまで、又は、目標温度(TTRG)を代表する目標抵抗値に達するまでは、定格電力を超える過電力供給、又は、100%デューティで通電し、一定温度に到達した後は、供給する電力をPWM制御やオンオフ制御等によって抑制して、発熱温度を早期に安定化しようとした場合に、昇温過渡において、電源電圧の違いにより、本図(b)に示すように、印加電圧が高いと発熱体の抵抗値は、標準的な電圧が印加されたときの目標温度における抵抗値よりも低く検出されため、過電力が供給され続け過昇温を招く虞がある。
それとは逆に、電源電圧が低下したときには、目標温度に到達する前であっても、一定時間経過後に、昇温過渡制御から定常制御に切り換えられると、目標温度に到達するまでの時間が長くなったり、目標温度に到達できなくなったりする虞がある。
そこで、本発明においては、図3に示した定常状態における温度特性と、昇温過渡における温度特性とから、目標温度TTRGにおける発熱体の抵抗値と電源電圧の変化との関係から、図4に実線で示すような昇温過渡における電源電圧の変化に対応する第1の抵抗閾値RREF1を与える第1の抵抗閾値曲線をマップデータとして記憶させ、電源電圧+Bの変動に応じて、昇温過渡における第1の抵抗閾値RREF1を選択し、DTC202で算出されたプラグ抵抗RGPを、OP204において、第1の抵抗閾値RREF1との比較を行い、その結果をDRV203にフィードバックさせ、過昇温を抑制すべく、定格を超える電圧を印加する過電力供給制御から、過昇温抑制制御に切換え、さらに、OP205において、第2の抵抗閾値RREF2との比較を行い、目標温度に到達したと判定されたら、温度の維持安定化を図るべく、その結果をDRV203へフィードバックして、温度維持制御への切換えを行う。
図4に示すように、電源電圧+Bが高いほど第1の抵抗閾値RREF1は、低くなるように設定される。
また、第1の抵抗閾値RREF1を電源電圧+Bの変化に連動して変化するよう、電源電圧+Bを分圧抵抗208、212によって案分して発生させるようにしても良い。
ここで、図5を参照して本発明の第1の実施形態における制御部一体型グロープラグ3の通電制御方法について説明する。
ステップS100の駆動開始判定行程では、ECUから機関E/G4の運転状況に応じてCMGP3に発信される駆動信号SIの有無を検出して、始動制御の要否を判定する。
駆動信号SIが発信されている場合には、判定Yesとなり、ステップS110の電流、電圧読込行程に進み、駆動信号SIが発信されていない場合には、判定Noとなり、ステップS170の通電制御終了行程に進む。
ステップS170の通電制御終了行程では、グロープラグ10への通電を停止し、本発明の制御部一体型グロープラグの通電制御が完了する。
ステップS110の電流、電圧読込行程では、検出部DTC202によって、グロープラグ10に流れるプラグ電流IGP及びグロープラグ10に印加されるプラグ電圧VGPとして、ドレイン電圧VDDを検出し、抵抗値RGP(VGP/IGP)を算出し、又は、抵抗値RGPに反比例する出力電圧VINを出力する。
次いでステップS120の第1の判定行程に進み、ステップS120の第1の判定行程では、ステップS110の電流、電圧読込行程で読み込まれたプラグ電流IGP及びプラグ電圧VGPに基づいて、第1の判定として、グロープラグ10の抵抗値RGPが、所定の第1の抵抗閾値RREF1より大きくなっているか否か(又は、検出電圧VINが第1の電圧閾値VREF1より低くなっているか否か)が判定される。
このとき、電源電圧+Bが高い場合には、それに連動して、図4に示したように、第1の抵抗閾値RREF1が低くなるので、(又は、第1の閾値電圧VREF1が高くなるので)、より早期にステップS140の第2の判定行程に進み、電源電圧+Bが低い場合には、それに連動して、図4に示したように、第1の抵抗閾値RREF1が高くなるので、(又は、第1の閾値電圧VREF1が低くなるので)、ステップS130の昇温制御通電を維持する期間が長くなる。
ステップS120の第1の判定行程において、グロープラグ10の抵抗値Rが所定の第1の抵抗閾値RREF1以下の場合には、(又は、検出電圧VINが所定の第1の電圧閾値VREF1以上の場合には、)判定Noとなり、ステップS130の昇温制御通電行程に進む。
ステップS130の昇温制御行程では、抵抗発熱体1に定格電力を超える過電力を印加する昇温時負荷条件Dとして、例えば、100%デューティでグロープラグ10への通電を行う昇温制御通電を実施し、ステップS100に戻る。
ステップ120の第1の判定行程において、グロープラグ10の抵抗値Rが所定の第1の抵抗閾値RREF1より大きくなるまで(又は、検出電圧VINが所定の第1の電圧閾値VREF1より低くなるまで)、ステップS100からステップS130のループが繰り替えされ、昇温制御通電が維持され、グロープラグ10の温度が上昇する。
ステップ120の第1の判定行程において、グロープラグ10の抵抗値Rが所定の第1の抵抗閾値RREF1より大きくなると(又は、検出電圧VINが所定の第1の電圧閾値VREF1より低くなると)、判定Yesとなり、ステップS140の第2の判定行程に進む。
ステップS140の第2の判定行程では、ステップS110で読み込まれた抵抗値Rが所定の第2の抵抗閾値RREF2より大きいか否か(又は、出力電圧VINが所定の第2の電圧閾値VREF2より低いか否か)が判定される。
グロープラグ10の抵抗値Rが所定の第2の抵抗閾値RREF2以下の場合には、(又は、検出電圧VINが所定の第2の電圧閾値VREF2以上の場合には、)判定Noとなり、ステップS150の過昇温抑制制御通電行程に進む。
ステップS150の過昇温抑制制御行程では、抵抗発熱体1に供給する電力を過電力より低く、飽和電力より高い電力に抑制して供給する過昇温抑制時負荷条件Dとして、例えば、80%デューティのPWM制御によってグロープラグ10への通電を行う過昇温抑制制御通電を実施し、ステップS100に戻る。
ステップS140の第2の判定行程において、グロープラグ10の抵抗値Rが所定の第2の抵抗閾値RREF2より大きくなるまで(又は、検出電圧VINが所定の第2の電圧閾値VREF2より低くなるまで)、ステップS100からステップS150のループが繰り替えされ、過昇温抑制制御通電が維持され、グロープラグ10の温度が過昇温とならないよう供給電力を抑制した状態で温度上昇する。
次いで、ステップS140の第2の判定行程において、グロープラグ10の抵抗値Rが所定の第2の抵抗閾値RREF2より大きくなると(又は、検出電圧VINが所定の第2の電圧閾値VREF1より低くなると)、判定Yesとなり、ステップS160の安定制御通電行程に進む。
ステップS160の安定制御通電行程では、抵抗発熱体1に定格電力以下の電力を供給する安定制御時負荷条件Dとして、例えば、50%デューティのPWM制御によってグロープラグ10への通電を行う安定制御通電を実施し、ステップS100に戻る。
駆動信号SIが停止し、ステップS100において、通電終了判定されるまで、ステップS100からステップS160のループが繰り返され、グロープラグ10の温度が一定に維持される。
なお、ステップS120の第1の判定、及び、ステップS140の第2の判定においては、プラグ電流IGP及びプラグ電圧VGPをA/D変換し、抵抗値Rを算出して、それをCPUなどによって閾値判定するようにしても良いし、電圧値として読み込まれたプラグ電流IGP及びプラグ電圧VGPと閾値電圧VREF1、VREF2とを図1に示したようなアナログロジックによって判定するようにしても良い。
ここで、図6、図7を参照して、本発明の効果について比較例と共に説明する。
本図(a)に示すように、駆動信号SIが入力されると、これに同期して、上述の制御フローにしたがってグロープラグへの通電が開始され、電源電圧が高い場合には、実施例1として、本図(b)に示すように、実施例2として本図(c)に示す電源電圧が標準的な電圧の場合に比べて、より早いタイミングで、昇温制御(D)から過昇温抑制制御(D)、過昇温抑制制御(D)から安定制御(D)への切換が行われ、電源電圧が低い場合には、実施例3として、本図(d)に示すように、実施例2として本図(c)に示す電源電圧が標準的な電圧の場合に比べて、より遅いタイミングで、昇温制御(D)から過昇温抑制制御(D)、過昇温抑制制御(D)から安定制御(D)への切換が行われる。
一方、比較例として、本図(e)に示す従来の制御方法では、電源電圧の変動によらず、一定期間経過する度に、昇温制御(D)から過昇温抑制制御(D)、過昇温抑制制御(D)から安定制御(D)への切換が行われる。
図7(a)は、本実施形態において、電圧変動が起こった場合の抵抗値の経時変化を示す。本図(a)に示すように、電圧上昇時には、目標抵抗値が引き下げられ、電圧低下時には、目標抵抗値が引き上げられるので、結果的に電源電圧が如何様に変動しようとも常に一定昇温速度及び目標温度に維持できるようになる。
一方、図7(b)に示すように、比較例においては、電源電圧が標準的な電圧の場合には、本発明の実施形態と同様の抵抗値変化を示し、本実施形態と同様の温度制御を実施できるが、電源電圧が上昇した場合には、目標温度に到達した後も昇温制御が継続し、オーバーシュートとなり、断線を引き起こす虞があり、電源電圧低下時には、目標抵抗値に到達する前に、過昇温抑制制御に切り換えられ目標温度に到達できない虞がある。
図8を参照して本発明の第2の実施形態における制御部一体型グロープラグ3aの構成概要について説明する。なお、上記実施形態と同様の構成については同じ符号を付したので説明を省略し、相違する点についてのみ説明する。
上記実施形態においては、OP204の第1の閾値電圧VREF1を電源電圧+Bを分圧抵抗208、212によって分圧して電源電圧+Bの変動に連動するように発生させた例を示したが、本実施形態においては、抵抗閾値増減手段として、DTC202aで検出されたVGPから電源電圧+Bを算出し、その値を基に、図4に示したマップに従うように、異なる抵抗値(R11、R12、・・・R)を介して発生させた、第1の閾値電圧VREF1を選択し、第1の判定を実施するようにした点が相違する。
本実施形態においても第1の実施形態と同様グにロープラグの発熱部1と通電制御部2とを一体化し、それぞれの固有の抵抗値RGPに応じた通電制御を可能とすると共に、電源電圧+Bが変動した場合でも、過昇温や昇温不足等を招くことなく、安定した状態で早期に目標温度へ昇温させることができる。
図9を参照して、本発明の第3の実施形態における制御部一体型グロープラグ3bについて説明する。
上記実施形態においては、半導体開閉素子として、pチャンネルパワーMOSFET201を用い、発熱部1のハイサイドに設けた例を示したが、本実施形態においては、半導体開閉素子として、nチャンネルパワーMOSFET(n―MOS)201bを用いた点が相違する。
pチャンネルMOSFETのデメリットとして、nチャンネルMOSFETに比べてオン抵抗が大きく、僅かながらスイッチング速度が遅くなる虞がある。
そこで、搭載スペースに余裕があるエンジンに設ける場合には、本実施形態のように、半導体開閉素子として、nチャンネルパワーMOSFET201bを使用しても良い。
n―MOS201bを用いた場合、p―MOS201に比べてオン抵抗が低く、電力損失の低減を図ることができる。
しかし、nチャンネルMOSFETを発熱部1のハイサイドに設けた場合、n―MOS201bがオンするときに、ゲート電圧VDDをソース電圧VSSより高くする必要があり、ソース電圧VSSは、電源電圧+Bにほぼ等しく、ゲート電圧VGGを電源電圧+B以上の高い電圧とするために、DRV203bの出力をチャージポンプ等によって昇圧することになる。
したがって、本実施形態の制御部一体型グロープラグ3bの体格が大きくなる虞があり、搭載スペースが充分でないエンジンには不向きだが、エンジンの搭載スペースに余裕がある場合に効果的である。
なお、本図においては、DRV203b内に複数のコンデンサとダイオードとを組み合わせた典型的なチャージポンプを設けた例を示したが、コンデンサの大きさによっては、DRV203bの外部に設けても良い。
また、本実施形態において、ゲート電圧VGGの昇圧手段は、チャージポンプに限るものではなく、ケーシング28内に収容可能であれば、いわゆるチョッパー型DC−DCコンバータやフライバックトランス型DC−DCコンバータ等公知の昇圧手段を適宜採用し得る。
本実施形態においても第1の実施形態と同様グにロープラグの発熱部1と通電制御部2とを一体化し、それぞれの固有の抵抗値RGPに応じた通電制御を可能とすると共に、電源電圧+Bが変動した場合でも、過昇温や昇温不足等を招くことなく、安定した状態で早期に目標温度へ昇温させることができる。
図10を参照して、本発明の第4の実施形態における制御部一体型グロープラグ3cについて説明する。
上記実施形態においては、半導体開閉素子として、nチャンネルパワーMOSFET201bを用い、発熱部1のハイサイドに設けた例を示したが、本実施形態においては、半導体開閉素子として、nチャンネルパワーMOSFET(n―MOS)201cを用い、発熱部1のローサイドに設けた点が相違する。
このような構成とすることにより、上記第1の実施形態と同様、ドライバ203cにチャージポンプ等の昇圧回路を設ける必要がなく、全体の体格を小さくできる。加えて、n―MOS201cの応答性の高さを享受できる。
ただし、発熱部1cをエンジン4に対して絶縁状態で固定することになるので、この点を配慮して、発熱部1cの接地側を制御部2cに接地端子を設けて接続する必要がある。
本実施形態においても第1の実施形態と同様グにロープラグの発熱部1cと通電制御部2cとを一体化し、それぞれの固有の抵抗値RGPに応じた通電制御を可能とすると共に、電源電圧+Bが変動した場合でも、過昇温や昇温不足等を招くことなく、安定した状態で早期に目標温度へ昇温させることができる。
1 発熱部
10 グロープラグ
14 ハウジング
2 制御部
201 半導体開閉素子
202 電流、電圧検出手段
203 半導体駆動回路
204 第1の判定部
205 第2の判定部
206 自己診断装置
207 電流検出抵抗
208、209、212、214 分圧抵抗
210 駆動信号入力調整回路
211 自己診断信号出力調整回路
222 電源入力端子
232 駆動信号入力端子
242 自己診断信号出力端子
27 コネクタ
28 ケーシング
3 制御部一体型グロープラグ
SI 駆動信号
DI 自己診断信号
S110 電流、電圧読込行程
S170 通電制御終了行程
S120 第1の判定行程
S130 昇温制御通電
S140 第2の判定行程
S150 過昇温抑制制御通電行程
S160 安定制御通電行程
特開2004−44580号公報

Claims (6)

  1. 内燃機関に設けられ、所定の抵抗温度係数を有する抵抗発熱体からなり、電源からの通電により発熱する発熱部と、エンジン制御装置から発信された駆動信号にしたがって、オンオフ駆動される半導体開閉素子を用いて、該発熱部への通電を開閉制御する制御部とを一体に設けた制御部一体型グロープラグであって
    記抵抗発熱体に定格電力を超える過電力を供給することにより得られる昇温過渡における目標温度に対応する上記抵抗発熱体の目標抵抗値を第1の抵抗閾値とし、
    上記抵抗発熱体に定格電力供給し続けることにより得られる定常状態における目標温度に対応する上記抵抗発熱体の目標抵抗値を第2の抵抗閾値とし、
    上記制御部が、少なくとも、上記抵抗発熱体の抵抗値を算出するプラグ抵抗検出手段と、
    上記プラグ抵抗検出手段によって検出したプラグ抵抗と上記第1の抵抗閾値との比較により、上記抵抗発熱体へ定格電力を超える過電力を供給する昇温制御通電行程と、上記抵抗発熱体に供給する電力を上記過電力より低く、飽和電力より高い電力に抑制して供給する過昇温抑制制御通電行程との切換の要否を判定する第1の通電切換要否判定手段と、
    上記プラグ抵抗検出手段によって検出した上記プラグ抵抗と上記第2の抵抗閾値との比較により、上記過昇温抑制制御通電行程と、上記抵抗発熱体に定格電力以下の電力を供給する安定制御通電行程との切換の要否を判定する第2の通電切換要否判定手段とを具備し、
    上記飽和電力は、上記抵抗発熱体に定格電力を供給し続けて上記抵抗発熱体の温度及び抵抗値が飽和した状態において上記抵抗発熱体に供給されている電力であり、
    上記第1の抵抗閾値は、上記昇温過渡において上記抵抗発熱体に印加される電圧値と上記目標温度とに基づいて算出される値であることを特徴とする制御部一体型グロープラグ。
  2. 上記第1の抵抗閾値は、上記電源電圧に反比例して増減する抵抗閾値増減手段を具備する請求項1に記載制御部一体型グロープラグ。
  3. 上記プラグ抵抗検出手段として、上記半導体開閉素子の一部を利用してカレントミラー回路を構成して、上記抵抗発熱体に流れるプラグ電流を上記カレントミラー回路に流れるミラー電流として検出するプラグ電流検出手段と、上記抵抗発熱体に印加されるプラグ電圧を検出するプラグ電圧検出手段とを具備し、上記プラグ電流検出手段の検出結果と上記プラグ電圧検出手段の検出結果とから上記抵抗発熱体の抵抗値を算出するよう構成されている請求項1又は2に記載制御部一体型グロープラグ。
  4. 上記プラグ抵抗検出手段として、数mA〜数100mAの微弱な電流を発生する定電流源と、上記半導体開閉素子がオフとなったときに上記定電流源から上記抵抗発熱体に微弱な電流を流したときに上記抵抗発熱体の両端の電位差を検出する電位差検出手段とを具備し、該電位差検出手段の検出結果から上記抵抗発熱体の抵抗値を算出するよう構成されている請求項1又は2に記載制御部一体型グロープラグ。
  5. 内燃機関に設けられ、所定の抵抗温度係数を有する抵抗発熱体からなり、電源からの通電により発熱する発熱部と、エンジン制御装置から発信された駆動信号にしたがって、該発熱部への通電を開閉制御する制御部とを一体に設けた制御部一体型グロープラグの通電制御方法であって、
    少なくとも、上記抵抗発熱体に定格電力を超える過電力を印加する昇温制御通電行程と、上記抵抗発熱体に供給する電力を上記過電力より低く、飽和電力より高い電力に抑制して供給する過昇温抑制制御通電行程と、
    上記抵抗発熱体に定格電力以下の電力を供給する安定制御通電行程と、
    上記抵抗発熱体に上記過電力を供給することにより得られる昇温過渡における目標温度に対応する上記抵抗発熱体の目標抵抗を第1の抵抗閾値とし、上記抵抗発熱体の抵抗値と上記第1の抵抗閾値とを比較して、上記昇温制御通電行程と上記過昇温抑制制御通電行程との切換の要否を判定する第1の判定行程と、
    上記抵抗発熱体に定格電力を供給し続けることにより得られる定常状態における目標温度に対応する上記抵抗発熱体の目標抵抗値を第2の抵抗閾値とし、上記抵抗発熱体の抵抗値と上記第2の抵抗閾値とを比較して、上記過昇温抑制制御通電から上記安定制御通電への切換の要否を判定する第2の判定行程とを具備し、
    上記飽和電力は、上記抵抗発熱体に定格電力を供給し続けて上記抵抗発熱体の温度及び抵抗値が飽和した状態において上記抵抗発熱体に供給されている電力であり、
    上記第1の抵抗閾値は、上記昇温過渡において上記抵抗発熱体に印加される電圧値と上記目標温度とに基づいて算出される値であることを特徴とする制御部一体型グロープラグの通電制御方法。
  6. 上記第1の抵抗閾値は、上記電源電圧が高いほど低く、上記電源電圧が低いほど高く設定する請求項5に記載の制御部一体型グロープラグの通電制御方法。
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