JP5948720B2 - フロート槽及びフロートガラスの製造方法 - Google Patents

フロート槽及びフロートガラスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、フロートガラスを製造する技術に関し、より詳しくは、溶融ガラスを注入するとき、注入された溶融ガラスの広がり性(spreadability)を改善できるフロート槽(float bath)、それを含むフロートガラスの製造装置、そのフロート槽を用いたフロートガラスの製造方法、及び該方法によって生産されたフロートガラスに関する。
本出願は、2012年5月30日出願の韓国特許出願第10−2012−0057508号、及び2013年5月30日出願の韓国特許出願第10−2013−0061556号に基づく優先権を主張し、該当出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に援用される。
窓ガラス、車両のウィンドスクリーン、鏡などの多様な分野であらゆる種類の平板ガラス(flat glass)が用いられている。このような平板ガラスは、多様な方式で製造できるが、そのうち代表的な方式は、フロート(float)法を利用した生産方式である。例えば、TFTディスプレイ用などの薄板ガラス(thin glass plane)またはガラスフィルム(glass film)などがフロート法で多く製造されているが、このようにフロート法で製造されたガラスをフロートガラスともいう。
このようなフロートガラスの製造方法は、循環する連続的な工程を含み、絶えず永久的に稼動でき、殆ど中断せず数年以上稼動可能であるという点から、平板ガラスの代表的な製造方法として脚光を浴びている。
図1は、従来のフロートガラスを製造する装置の一部構成を概略的に示した図である。
図1に示されたように、フロートガラスは、一般に溶融錫または溶融錫合金のような溶融金属Mが貯蔵されて流動するフロート槽10を用いて成形される。このとき、溶融金属Mより低い粘度を有し、溶融金属Mより約2/3程度軽い溶融ガラスが、スパウトリップ(spout lip)11を通ってフロート槽10の入口から連続的にフロート槽10の内部に供給される。フロート槽10の内部において溶融ガラスGは、溶融金属M上で浮動(floating)及び拡散(spreading)しながらフロート槽10の下流側に進む。この過程で溶融ガラスGは、自らの表面張力と重力によって平衡厚さ付近に到達して、ある程度凝固したガラスストリップまたはリボンが形成される。
その後、このような溶融ガラスは、徐冷工程を経るために、フロート槽の出口に隣接したリフトアウトローラー(lift out roller)によって、徐冷炉に向かって引き上げられる。このとき、入口を通じて投入されるガラスの量、ローラーの回転速度によって決定されるけん引速度、並びにフロートチャンバー(float chamber)内部に設けられたトップローラーのような成形手段の調節及び変化で、生産されるガラスの厚さを変化させることができる。
図2は、従来、フロート槽の入口から注入された溶融ガラスの広がり形状をフロート槽の上部から眺めた図である。図2で矢印は、溶融ガラスの移動方向を示している。
図2を参照すれば、溶融金属Mがフロート槽の内壁12によって収容され、溶融ガラスGはスパウトリップ11から溶融金属Mの上部に供給される。そして、供給された溶融ガラスGは、フロート槽10の下流側に移動しながら、幅方向にも徐々に広がるようになる。すなわち、図を基準にして、溶融ガラスGは図の左側から右側に移動しながら、図の上部と下部方向(幅方向)に徐々に広がるようになる。このとき、溶融ガラスGの幅方向の端部は、図2にaで示されている通りである。このように、溶融ガラスGは、溶融金属Mの上部で浮いた状態で下流側に移動しながら、幅方向にも広がるようになるが、このとき、溶融ガラスGの広がり形状及び速度は、ガラスの密度、雰囲気ガス、溶融金属、ガラスの粘度、及びガラスの間の界面張力などによって決定され得る。
ところが、溶融金属の上部で注入された溶融ガラスの広がり速度が遅い場合、広幅のフロートガラスを製造するためには、フロート槽10の長さが十分長くならねばならないという問題がある。従って、溶融ガラスは、なるべく速く広がることが望ましい。
従来、このような溶融ガラスの広がり速度を速めるため、高温運転条件方式を多く利用している。このような高温運転条件方式は、フロート槽10の上流側の温度を高めることで、溶融ガラスの温度を上昇させて溶融ガラスが速かに広がるようにする方式である。
しかし、このように高温を利用する方式は、多くの電力を要することは勿論、フロート槽10の冷却性能も良好でなければならない。そして、高温運転条件は、フロート槽10を構成する耐火物の寿命を短縮させる恐れがあるため、装置の管理面でも望ましくない。更に、溶融ガラスが広がるフロート槽10の上流では、溶融ガラスの供給条件が変更されるか又は運転条件が変更される場合、ガラスリボンの形成が不安定になり得るが、上記のような高温運転方式は、このような安定性を更に悪化させるという問題がある。
従って、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、高温運転によらなくてもガラスの広がり速度を改善して、ガラスリボンが幅方向に十分速かに広がるようにすることで、広がる面積を拡張できるフロート槽、それを用いたフロートガラスの製造装置、及び方法を提供することを目的とする。
本発明の他の目的及び長所は、下記の説明によって理解でき、本発明の実施例によってより明確に分かるであろう。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示した手段及びその組合せによって実現することができる。
上記の課題を達成するため、本発明によるフロート槽は、溶融金属を収容し、前記溶融金属の上部に溶融ガラスが注入されて、上流側から下流側に前記溶融ガラスが浮動して移動するフロート槽であって、前記溶融ガラスが注入される部分に備えられ、注入された溶融ガラスの側面と接触することで、前記注入された溶融ガラスの側面の広がりが拡張されるように、前記溶融ガラスの側面の広がり経路をガイドするガイド部を含む。
望ましくは、前記ガイド部は、左側ガイド部及び右側ガイド部を含み、前記左側ガイド部と前記右側ガイド部とは、互いに対称な形状を有する。
望ましくは、前記ガイド部は、下面が前記溶融金属の上面と同じ高さで配置される。
望ましくは、前記ガイド部は、前記フロート槽の下流側端部が終端に行くほど低くなる。
望ましくは、前記ガイド部は、前記フロート槽の上流側から下流側に、前記溶融ガラスの側面の広がりを拡張させる拡張部、及び前記溶融ガラスを離脱させる離脱部を備える。
更に望ましくは、前記ガイド部は、前記溶融ガラスの広がり速度を安定化させる安定化部を更に備える。
望ましくは、前記安定化部は、前記溶融ガラスの側面と接触する部分の長手方向が、前記溶融ガラスの進行方向と0゜〜10゜の角度を成すように構成される。
望ましくは、前記拡張部は、前記溶融ガラスの側面と接触する部分の少なくとも一部が、前記溶融ガラスの進行方向に沿って曲線形態で形成される。
望ましくは、前記拡張部は、前記注入された溶融ガラスが最初に接触する部分の接線方向と、前記拡張部と接触する前の溶融ガラスの側面の長手方向とが、10゜〜30゜の角度を成すように構成される。
望ましくは、前記拡張部は、前記ガイド部の最端部における溶融ガラスの幅の1倍〜5倍の曲率半径を有するように構成される。
また、上記のような目的を果たすため、本発明によるフロートガラスの製造装置は、上述したフロート槽を含む。
また、上記の課題を達成するため、本発明によるフロートガラスの製造方法は、溶融金属を収容するフロート槽を用いてフロートガラスを製造する方法であって、前記溶融金属の上部に溶融ガラスが注入される部分に、注入された溶融ガラスの側面と接触することで、前記注入された溶融ガラスの側面の広がりが拡張されるように、前記溶融ガラスの側面の広がり経路をガイドするガイド部を配置する段階;及び前記ガイド部が配置された部分で、前記溶融金属の上部に前記溶融ガラスを注入する段階を含む。
望ましくは、前記ガイド部の配置段階では、互いに対称な形状を有する左側ガイド部及び右側ガイド部を前記フロート槽の両側面に配置する。
望ましくは、前記ガイド部の配置段階では、前記ガイド部の下面を前記溶融金属の上面と同じ高さで配置する。
また、望ましくは、前記ガイド部の配置段階では、前記ガイド部のフロート槽の下流側端部が終端に行くほど高さが低くなるように配置する。
また、上記の課題を達成するため、本発明によるフロートガラスは、上述したフロートガラスの製造方法によって製造されたガラスである。
本発明によれば、フロート槽に溶融ガラスを注入するとき、注入された溶融ガラスの広がり特性を改善することができる。すなわち、本発明によれば、注入された溶融ガラスが、ガイド部に沿って溶融金属の上部で速かに左右側面方向(幅方向)に十分広がるようにする。特に、本発明によれば、従来のフロート槽に比べて、溶融ガラスの側面方向への広がり面積を拡張することができる。
従って、溶融ガラスを速かに広がらせるため、溶融ガラスを高温状態に維持する必要がない。それ故に、溶融ガラスの高温状態を維持するための電力消耗や冷却空気量などを減らせ、フロートガラスの製造コスト及び時間を減少させることができる。
また、高温状態では、ガラス供給条件の変更や運転条件の変更によってガラスリボンの不安定性が更に増加する恐れがあるが、本発明によれば、温度を下げることができるため、このようなガラスリボンの不安定性を減らすことができる。従って、より高品質のフロートガラスを生産することができる。
更に、本発明によれば、溶融ガラスが幅方向に速かに広がることができるため、フロート槽の上流側から下流側までの長さを縮めることもできる。
本明細書に添付される次の図面は、本発明の望ましい実施例を例示するものであり、発明の詳細な説明とともに本発明の技術的な思想をさらに理解させる役割をするため、本発明は図面に記載された事項だけに限定されて解釈されてはならない。
従来のフロートガラスを製造する装置の一部構成を概略的に示した図である。 従来のフロート槽の入口から注入された溶融ガラスの広がり形状をフロート槽の上部から眺めた図である。 本発明の一実施例によるフロート槽の構成を概略的に示した側面図である。 本発明の一実施例によるガイド部の構成を概略的に示した斜視図である。 図4のガイド部がフロート槽に適用された構成を概略的に示した斜視図である。 本発明の一実施例によるフロート槽における溶融ガラスの広がり形状を示した上面図である。 本発明の一実施例によるフロート槽における溶融ガラスの広がり形状と、従来のフロート槽における溶融ガラスの広がり形状とを比較して示した上面図である。 本発明の一実施例によるガイド部の形態を説明するため、概略的に示した上面図である。 本発明の一実施例によるフロートガラスの製造方法を概略的に示したフロー図である。
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び請求範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。
したがって、本明細書に記載された実施例及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施例に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。
図3は、本発明の一実施例によるフロート槽100の構成を概略的に示した側面図である。但し、図3では、説明の便宜上、フロート槽100の側壁は示されていない。また、フロート槽100には、トップローラー、ルーフヒーター、ベントのような多くの構成が含まれ得るが、図3ではこのような構成は示されず、本発明の特徴的構成が主に示されている。
図3を参照すれば、フロート槽100は、溶融錫や溶融錫合金のような溶融金属Mを収容する。そして、このような溶融金属Mの上部に溶融ガラスGが注入される。すなわち、スパウトリップ101を通ってフロート槽の入口Iに溶融ガラスGが注入されれば、注入された溶融ガラスGは、溶融金属Mの上部に浮いた状態で、フロート槽100の上流側から下流側に移動する。ここで、フロート槽100の上流とは、溶融ガラスGが注入されるフロート槽の入口I側を意味し、フロート槽100の下流とは、溶融ガラスGがガラスリボンの形態で排出されるフロート槽の出口O側を意味する。図3では、フロート槽100の左側が上流側であり、フロート槽100の右側が下流側である。
特に、本発明によるフロート槽100は、ガイド部110を含む。
前記ガイド部110は、溶融ガラスGが注入されるとき、注入された溶融ガラスGの側面と接触して、注入された溶融ガラスGの側面の広がり経路をガイドするものである。更に、前記ガイド部110は、注入された溶融ガラスGが側面方向に広がって行くとき、側面の広がり経路をガイドすることで、溶融ガラスGの側面方向の広がりが拡張できるようにする。すなわち、前記ガイド部110は、溶融ガラスGが広がって行く形状を決定できる部材である。このため、前記ガイド部110は、少なくとも溶融ガラスGが注入される部分、すなわちフロート槽100の入口(上流)側に備えられる。このようなガイド部110の形態及び機能について、図4及び図5を参照してより詳しく説明する。
図4は本発明の一実施例によるガイド部110の構成を概略的に示した斜視図であり、図5は図4のガイド部110がフロート槽100に適用された構成を概略的に示した斜視図である。但し、図5では、説明の便宜上、フロート槽100の内壁などは示されていない。
図4及び図5を参照すれば、前記ガイド部110は、2個のガイド部、すなわち、左側ガイド部111及び右側ガイド部112を含むことができる。そして、このような左側ガイド部111及び右側ガイド部112は、フロート槽100の上流から下流方向に延長した中心線を基準に、互いに対称な形状を有することができる。従って、ガイド部110は、フロート槽100の上流側で両側に備えられ得る。すなわち、左側ガイド部111はフロート槽100の上流で左側に備えられ、右側ガイド部112はフロート槽100の上流で右側に備えられ得る。但し、図4及び図5では、左側及び右側の概念がフロート槽100の上流から下流側を眺めたときを基準にしているが、このような左側と右側の概念が基準によって変わり得ることは自明であり、以下の説明においても同様である。
前記ガイド部110は、図4のbで示されたような内側面部分が、溶融ガラスGの側面と接触し得る。ここで、溶融ガラスGの側面とは、溶融ガラスGがフロート槽100の入口側に供給されて、溶融金属Mの上部で浮いた状態で広がって行くとき、溶融ガラスGの幅方向の左右の端部を意味する。このように、溶融ガラスGがフロート槽100の内部に注入されて溶融金属Mの上部で広がって行くとき、溶融ガラスGの側面が、ガイド部110の内側面に接触した状態で、該内側面に沿って広がることができるため、溶融ガラスGの側面部分では界面張力が発生しない。従って、本発明によれば、フロート槽100の入口から注入された溶融ガラスGが幅方向、すなわちフロート槽100の左右方向に速かに広がることができる。
図6は、本発明の一実施例によるフロート槽100における溶融ガラスGの広がり形状を示した上面図である。
図6を参照すれば、本発明の一実施例によるフロート槽100では、溶融金属Mがフロート槽の内壁102に収容され、このような溶融金属Mの上部に、スパウトリップ101を通って溶融ガラスGが注入される。しかし、本発明によれば、溶融ガラスGが注入される部分にガイド部110が設けられている。従って、図面のcで示された溶融ガラスGの側面は、このようなガイド部110の内側面bと接触し、このような溶融ガラスGの側面部分では界面張力が形成されない。従って、溶融ガラスGは、ガイド部110の内側面bに沿って広がって行くことができる。すなわち、図6において、注入された溶融ガラスGは、溶融金属Mの上部で、初期に実線d1のような形状で広がって行くことができる。そして、溶融ガラスGは、時間が経つにつれて、矢印で示されたようにd2及びd3の位置に順次広がって行くことができる。但し、図6は、本発明の一実施例によるフロート槽100において、溶融ガラスGの側面がガイド部110の内側面に接触しながら広がって行く過程を経時的に示したものに過ぎず、溶融ガラスGの具体的な広がり形状は異なる形状を有し得る。
このように、本発明の一態様によれば、フロート槽100の上流側に注入された溶融ガラスGが広がって行くとき、溶融ガラスGの側面がガイド部110の内側面に接触しながら広がって行くため、より速かに広がることができる。
このような効果については、図7を参照して説明する。
図7は、本発明の一実施例によるフロート槽100における溶融ガラスの広がり形状と、従来のフロート槽における溶融ガラスの広がり形状とを比較して示した上面図である。より具体的に、図7において、実線e1は本発明の一実施例によるフロート槽100における溶融ガラスの広がり形状を示し、点線e2は従来のフロート槽における溶融ガラスの広がり形状を示している。
図7を参照すれば、本発明の一実施例によるフロート槽100では、溶融ガラスGが注入される部分にガイド部110が設けられているため、注入初期に溶融ガラスGは、実線e1で示されたように、ガイド部110の内側面に沿って広がって行くことができる。ここで、e1は、溶融ガラスGの側面部分を示すとともにガイド部110の内側面を示すものであるといえる。
一方、従来のフロート槽では、図1及び図2に示されように、フロート槽の入口にこのようなガイド部110が設けられていない。従って、注入された溶融ガラスは、自由界面で形成された界面張力などによって、図7のe2で示されたように、側面部分が本発明によるe1ほど広がることができなくなる。
すなわち、本発明によれば、ガイド部110が、フロート槽100に注入された溶融ガラスの側面と接触して、溶融ガラスの側面の広がり経路をガイドするため、e1とe2との差ほど溶融ガラスの側面の広がりを拡張させて、広がり速度を改善することができる。
従って、本発明によるガイド部110の内側面の形態は、ガイド部のない従来のフロート槽で界面張力などに影響を受けながら自然に広がって行く溶融ガラスの幅より広い幅を有することが望ましい。例えば、図7の実施例において、左側ガイド部111の内側面は、左側(図7では上側)のe1のようにe2より左側に位置し、右側ガイド部112の内側面は、右側のe1のようにe2より右側に位置することが望ましい。
また、前記ガイド部110の内側面の形態は、多様に構成され得る。溶融ガラスは、側面がガイド部110の内側面に沿って広がるため、溶融ガラスの広がり形状は、ガイド部110の内側面の形態に従うと言える。従って、溶融ガラスの所望の広がり形状は、ガイド部110の内側面の形態を変形させることで得ることができる。
なお、図6及び図7では、ガイド部110の外側面が、フロート槽の内壁102に取り付けられるように、フロート槽の内壁102の形態と類似する形態で示されているが、これは一例に過ぎず、ガイド部110の外側面は多様な形態で具現され得る。
前記ガイド部110は、フロート槽100の上流側から下流側に行くほど、溶融ガラスが広い幅を有する形態であることが望ましい。すなわち、図6及び図7に示されたように、左側ガイド部111と右側ガイド部112とは、左側から右側に行くほど相互間の距離、より正確には、左側ガイド部111の内側面と右側ガイド部112の内側面との間の距離が、徐々に遠くなる形態であり得る。
但し、このような実施例は一例に過ぎず、他の形態で具現することもできる。例えば、前記ガイド部110は、フロート槽100の上流側部分から下流側部分に行くほど、左側ガイド部111と右側ガイド部112との間の距離が増加した後、所定地点からは左側ガイド部111と右側ガイド部112との間の距離が一定に維持され得る。
なお、前記ガイド部110は、図3に示されたように、その高さが溶融金属Mの上部で浮動する溶融ガラスの高さより高いことが望ましい。より具体的には、前記ガイド部110は、内側面の高さが溶融ガラスの側面の高さより高いことが望ましい。ガイド部110の内側面の高さが溶融ガラスの側面の高さより低い場合、溶融ガラスの側面がガイド部110の内側面にきちんと接触できず、ガイド部110が溶融ガラスの広がりをガイドする役割を十分果たせない恐れがある。
また、望ましくは、前記ガイド部110は、図3に示されたように下面が溶融金属Mの上面と同じ高さで配置されることが望ましい。もし、ガイド部110の少なくとも一部分が溶融金属Mに浸されていると、溶融金属Mによる浮力のため、ガイド部110が破損する恐れがある。一方、ガイド部110の下面が溶融金属Mの上面から所定距離離隔していれば、溶融ガラスの側面がガイド部110の内側面にきちんと接触できないため、ガイド部110による溶融ガラスの広がり経路をガイドする効果が減少する。従って、前記実施例のように、前記ガイド部110の下面と溶融錫の上部表面との高さが一致するように設けることが望ましい。
また、前記ガイド部110は、フロート槽100の下流側端部が終端に行くほど高さが低くなる形態であり得る。ここで、ガイド部110の端部の高さとは、ガイド部110を側面から眺めたとき、上下の長さを意味する。すなわち、図3に示されたように、ガイド部110の右側端部分はくさび状の尖った形状を有することが望ましい。このような実施例によれば、溶融ガラスがガイド部110の側面に沿って広がりながら移動し、ガイド部110の右側端部に至ってガイド部110から離脱するとき、ガイド部110との接触面積を減らすことで、溶融ガラスの離脱が円滑に行われることができる。
なお、前記ガイド部110は、フロート槽100の上流側から下流側への長さが1m〜10mであり得る。すなわち、図3において、ガイド部110の左側端部から右側端部への長さが1m〜10mであり得る。このようなガイド部110の長さは、フロート槽100に注入された溶融ガラスが迅速かつ十分広がるようにする。但し、このようなガイド部110の長さは、フロート槽100の大きさや内部温度、溶融ガラスの種類などの様々な条件に合わせて相異ならせて決定でき、本発明がこのようなガイド部110の具体的な長さによって制限されることはない。例えば、前記ガイド部110は、フロート槽100の入口側から出口側まで長く延長した形態で形成されることもできる。
また、前記ガイド部110は、フロート槽100の下流側に位置する端部の幅が20mm〜200mmであり得る。このようなガイド部110の幅の範囲で、溶融ガラスの広がりがより円滑に行われることができる。しかし、本発明が必ずしもこのような形態によって限定されることはなく、ガイド部110の端部の幅は多様に構成され得る。
また、望ましくは、前記ガイド部110は、フロート槽100の上流側から下流側に拡張部及び離脱部を含むことができる。これについては、図8を参照して説明する。
図8は、本発明の一実施例によるガイド部110の形態を説明するため、概略的に示した上面図である。
図8を参照すれば、前記ガイド部110は、拡張部F1及び離脱部F3を含むように構成され得る。
前記拡張部F1は、ガイド部110において、フロート槽100の上流側に位置し、フロート槽100に注入される溶融ガラスGと最初に接触する部分である。このような拡張部F1は、注入された溶融ガラスGの側面方向の広がりを拡張させる。すなわち、前記拡張部F1は、溶融ガラスGが側面方向に拡張されるとき、ガイド部110なしに自然に確張する場合に比べて、より広い幅に拡張されるようにする。
このため、前記拡張部F1は、溶融ガラスGの側面と接触する部分の少なくとも一部が、溶融ガラスGの進行方向に沿って曲線形態で形成され得る。例えば、前記拡張部F1は、図8に示されたように、スパウトリップ101の端部が位置する部分から、内側面が全体的に曲線形態で曲がるように形成され得る。
この場合、前記拡張部F1は、注入された溶融ガラスGが最初に接触する部分の接線方向と、拡張部F1と接触する前の溶融ガラスGの側面の長手方向とが、10゜〜30゜の角度を成すように構成されることが望ましい。
例えば、図8を参照すれば、フロート槽100に溶融ガラスGを注入するスパウトリップ101の内側面に対する延長線をH1とするとき、このようなH1は、ガイド部110の拡張部F1と接触する前の溶融ガラスG側面の長手方向と同一であるといえる。そして、ガイド部110の拡張部F1において、溶融ガラスGと最初に接触する部分の接線方向をH2とするとき、H1とH2とが成す角度はH3といえる。この場合、H3は、ガイド部110とスパウトリップ101との間の初期角度といえるが、拡張部F1は、このような角度が10゜〜30゜になるように構成されることが望ましい。これは、このような角度範囲において、溶融ガラスGがガイド部110の拡張部F1に沿って最大限に広がり、かつ、溶融ガラスGがガイド部110の拡張部F1から分離されないようにすることが容易であるからである。
なお、前記実施例のように、拡張部F1の内側面のうち少なくとも一部が曲線形態で構成されるとき、曲線形態で構成される部分の曲率半径は、ガイド部110とスパウトリップ101との間の初期角度であるH3、及び拡張部F1の長さ(溶融ガラスの流れ方向)によって決定され得る。
望ましくは、前記拡張部F1の内側面に対する曲率半径は、ガイド部110の最端部における溶融ガラスの幅の1倍〜5倍であることが望ましい。ここで、ガイド部110の最端部とは、ガイド部110においてフロート槽の最も下流側に位置した部分、すなわち溶融ガラスが離脱する離脱部F3の最も終端の部分を意味する。すなわち、拡張部F1の曲率半径は、溶融ガラスGがガイド部110から離脱するとき、その離脱する瞬間における溶融ガラスGの幅(図8のJ)に比べて、1倍〜5倍の大きさを有することが望ましい。仮に、拡張部F1の曲率半径が小さ過ぎれば、所望のガイド部110の幅ほど広くなるために、初期角度H3が適正範囲より大きくならねばならないという問題点がある。一方、曲率半径が大き過ぎれば、安定化部F2のような隣接する部分との連結地点で、角または段差を形成して溶融ガラスGの側面方向の広がりが安定的に行われない恐れがある。しかし、上記のような曲率半径の範囲では、このような問題点が発生しない。
前記離脱部F3は、溶融ガラスGの流れ方向にガイド部110の最端部に位置し、溶融ガラスGをガイド部110から離脱させる。ここで、前記離脱部F3の溶融ガラスGの流れ方向の長さは、溶融ガラスGがガイド部110からゆっくり離脱できるように十分長く構成され得る。但し、ガイド部110の全体長さや製作の容易性などを勘案すれば、前記離脱部F3の長さは0.01m〜0.1mになるように構成されることが望ましい。なお、このような離脱部F3の長さは、ガイド部110やフロート槽100の全体長さ、溶融ガラスGの幅、及びフロート槽100の内部温度などの多様な要素によって変わり得ることは勿論である。
なお、前記離脱部F3は、フロート槽100の下流側に行くほど高さが低くなる形態を有し得る。すなわち、図3に示されたように、ガイド部110の右側端部分に位置する離脱部F3は、終端に行くほど尖った形態を有し得る。このような実施例によれば、溶融ガラスGが離脱部F3から離脱するとき、ガイド部110との接触面積を減らすことで、溶融ガラスGの離脱が円滑になる。
また、望ましくは、前記ガイド部110は、拡張部F1と離脱部F3との間に安定化部F2を更に含むように構成され得る。
前記安定化部F2は、前記拡張部F1によって拡張された溶融ガラスGの広がりを安定化する部分である。すなわち、前記安定化部F2により、前記溶融ガラスGの広がり速度を安定的に維持することができる。また、前記安定化部F2によれば、溶融ガラスGの温度を流れ方向に沿って順次減少させることで、溶融ガラスGの温度を安定化させることができる。
そのため、前記安定化部F2は、溶融ガラスGと接触する内側面が直線形態で構成され得る。この場合、前記安定化部(F2)は、溶融ガラスGの側面と接触する部分の長手方向と前記溶融ガラスGの進行方向とが、0゜〜10゜の角度を成すように構成することが望ましい。すなわち、図8を参照すれば、溶融ガラスGの進行方向をI1、安定化部(F2)の内側面の長手方向の直線をI2とするとき、I1とI2とが成す角度であるI3が0゜〜10゜になるように、前記安定化部F2を構成することが望ましい。
また、前記安定化部F2は、内側面の長手方向が、拡張部F1と安定化部F2とが接する地点における拡張部F1の接線方向と一致するように、構成することが望ましい。すなわち、図8でI2は、拡張部F1の最端部における拡張部F1の接線と一致することが望ましい。このような実施例によれば、拡張部F1と安定化部F2とが大きい変化なく安定的に連結されて、これらの間の連結地点で溶融ガラスGの側面がガイド部110から離れることを防止することができる。
前記安定化部F2は、溶融ガラスGの流れ方向への長さが0.5m〜2mになるように構成され得る。但し、このような安定化部F2の長さは、ガイド部110やフロート槽100の長さ、溶融ガラスGの幅、及びフロート槽100の内部温度などによって変わり得る。
このように、ガイド部110に安定化部F2が備えられた場合、安定化部F2に隣接した次の位置に離脱部F3が備えられ得る。このとき、離脱部F3の内側面も直線形態で形成され得、このような離脱部F3の内側面が成す直線と安定化部F2の内側面が成す直線とが一致するように構成され得る。この場合、安定化部F2はフロート槽の下流側に行くほど高さが一定であるか、または、その差が大きくない形態で構成され、離脱部F3はフロート槽の下流側に行くほど高さが低くなる形態で構成されることで、互いに区別され得る。
なお、前記ガイド部110は、高温のフロート槽100の内部に備えられ、高温の溶融ガラスと接触するため、耐火物のように耐熱性などを有する材質であることが望ましく、本発明がこのようなガイド部110の特定材質によって限定されることはない。
本発明によるフロートガラスの製造装置は、上述したフロート槽100を含むことができる。すなわち、本発明によるフロートガラスの製造装置は、上流側にガイド部110が備えられたフロート槽100を含むことができる。そして、本発明によるフロートガラスの製造装置は、このようなフロート槽100とともに、フロート槽100に溶融ガラスを供給する溶融ガラス供給部、フロート槽100から引き出されたガラスリボンの徐冷工程を行なう徐冷炉などの構成を更に含んで、フロートガラスを製造することができる。
図9は、本発明の一実施例によるフロートガラスの製造方法を概略的に示したフロー図である。
図9を参照すれば、本発明によるフロートガラスの製造方法は、ガイド部110の配置段階(S110)及び溶融ガラスの注入段階(S120)を含む。
前記ガイド部110の配置段階(S110)は、フロート槽の入口側にガイド部110を配置する段階である。ここで、ガイド部110は、上述したように、溶融ガラスが溶融金属Mの上部に注入されるとき、溶融ガラスの側面と接触して、溶融ガラスの側面の広がり経路をガイドする部材である。特に、本発明において、前記ガイド部は、フロート槽内でガイド部なしに溶融ガラスが自然に広がる場合に比べて、溶融ガラスの側面の広がりを拡張させることができるように構成される。
次いで、前記溶融ガラスの注入段階(S120)は、フロート槽の内部で溶融ガラスを注入する段階である。このとき、溶融ガラスが注入されるフロート槽の入口側には、前記S110段階を経てガイド部110が設けられているため、溶融ガラスは、ガイド部110が設けられた部分で溶融金属Mの上部に注入される。
望ましくは、前記S110段階において、互いに対称な形状を有する左側ガイド部111と右側ガイド部112とが、フロート槽の両側面に配置され得る。
ここで、左側ガイド部111と右側ガイド部112とは、フロート槽の上流側から下流側に行くほど、相互間の距離が徐々に遠くなるように設けられ得る。
また、望ましくは、前記S110段階では、ガイド部110の下面が溶融金属の上面と同じ高さになるように、ガイド部110を設けることができる。
また、前記S110段階において、ガイド部110は、フロート槽の下流側端部が終端に行くほど、高さが低くなるように配置される。ここで、ガイド部110の下流側端部が終端に行くほど高さが低くなるように配置することは、ガイド部110の形状自体によって達成することができる。すなわち、ガイド部110の下流側端部を尖った形状にし、ガイド部110の下流側端部が終端に行くほど、高さが低くなるようにすることができる。また、ガイド部110の下流側端部が尖った形状を有しなくても、ガイド部110の配置を調節することで達成することもできる。すなわち、溶融金属の上面に対して、ガイド部110の高さが次第に低くなるようにガイド部110を配置することで、ガイド部110の下流側端部の高さを終端に行くほど低くすることができる。
なお、前記S120段階を経てフロート槽の内部で形成されたガラスリボンは、フロート槽の出口から引き出された後、徐冷炉に引き込まれて徐冷工程などを経ることができる。
本発明によるフロートガラスは、上述したフロートガラスの製造方法によって製造されたガラスである。また、本発明によるフロートガラスは、上述したフロートガラスの製造装置を利用して製造されたガラスである。
以上、本発明を限定された実施例と図面によって説明したが、これらによって限定されず、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者によって本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは勿論である。
また、本明細書において、上、下、左、右などの方向を示す用語が用いられたが、これは相対的な位置を示すものに過ぎず、観測者の位置や対象物の置かれた形態などによって変わり得ることは、本発明が属する技術分野の当業者にとって自明である。

Claims (15)

  1. 溶融金属を収容し、前記溶融金属の上部に溶融ガラスが注入されて、上流側から下流側に前記溶融ガラスが浮動して移動するフロート槽において、
    前記溶融ガラスが注入される部分に備えられ、注入された溶融ガラスの側面と接触することで、前記注入された溶融ガラスの側面の広がりが拡張されるように、前記溶融ガラスの側面の広がり経路をガイドするガイド部を含み、
    前記ガイド部が、前記溶融ガラスの側面の広がりを拡張させる拡張部及び前記溶融ガラスを離脱させる離脱部を備え、
    前記拡張部は、前記溶融ガラスの側面と接触する部分の少なくとも一部が、前記溶融ガラスの進行方向に沿って曲線形態で形成され、且つ、前記注入された溶融ガラスが最初に接触する部分の接線方向と、前記拡張部と接触する前の溶融ガラス側面の長手方向とが、10°〜30゜の角度を成すことを特徴とするフロート槽。
  2. 前記ガイド部が、左側ガイド部及び右側ガイド部を含み、前記左側ガイド部と前記右側ガイド部とが、互いに対称な形状を有することを特徴とする請求項1に記載のフロート槽。
  3. 前記左側ガイド部及び前記右側ガイド部が、前記フロート槽の上流側から下流側に行くほど、相互間の距離が徐々に遠くなる形態を有することを特徴とする請求項2に記載のフロート槽。
  4. 前記ガイド部は、下面が前記溶融金属の上面と同じ高さで配置されることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のフロート槽。
  5. 前記ガイド部は、前記フロート槽の下流側端部が終端に行くほど高さが低くなる形態を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のフロート槽。
  6. 前記ガイド部は、前記フロート槽の上流側から下流側への長さが1m〜10mであることを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載のフロート槽。
  7. 前記ガイド部が、前記溶融ガラスの広がり速度を安定化させる安定化部を更に備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のフロート槽。
  8. 前記安定化部が、前記溶融ガラスの側面と接触する部分の長手方向と、前記溶融ガラスの進行方向とが、0゜〜10゜の角度を成すことを特徴とする請求項7に記載のフロート槽。
  9. 前記拡張部が、前記ガイド部の最端部における溶融ガラスの幅の1倍〜5倍の曲率半径を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のフロート槽。
  10. 請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載のフロート槽を含むフロートガラスの製造装置。
  11. 溶融金属を収容するフロート槽を用いたフロートガラスの製造方法において、
    前記溶融金属の上部に溶融ガラスが注入される部分に、注入された溶融ガラスの側面と接触することで、前記注入された溶融ガラスの側面の広がりが拡張されるように、前記溶融ガラスの側面の広がり経路をガイドするガイド部を配置する段階;及び
    前記ガイド部が配置された部分において、前記溶融金属の上部に前記溶融ガラスを注入する段階を含み、
    前記ガイド部が、前記溶融ガラスの側面の広がりを拡張させる拡張部及び前記溶融ガラスを離脱させる離脱部を備え、
    前記拡張部は、前記溶融ガラスの側面と接触する部分の少なくとも一部が、前記溶融ガラスの進行方向に沿って曲線形態で形成され、且つ、前記注入された溶融ガラスが最初に接触する部分の接線方向と、前記拡張部と接触する前の溶融ガラス側面の長手方向とが、10°〜30゜の角度を成すことを特徴とするフロートガラスの製造方法。
  12. 前記ガイド部を配置する段階が、互いに対称な形状を有する左側ガイド部及び右側ガイド部を、前記フロート槽の両側面に配置することを特徴とする請求項11に記載のフロートガラスの製造方法。
  13. 前記左側ガイド部及び前記右側ガイド部は、前記フロート槽の上流側から下流側に行くほど、相互間の距離が徐々に遠くなることを特徴とする請求項12に記載のフロートガラスの製造方法。
  14. 前記ガイド部を配置する段階は、前記ガイド部の下面が前記溶融金属の上面と同じ高さで配置されることを特徴とする請求項11〜請求項13のうちいずれか一項に記載のフロートガラスの製造方法。
  15. 前記ガイド部を配置する段階が、前記ガイド部のフロート槽の下流側端部が終端に行くほど、高さが低くなるように配置されることを特徴とする請求項11〜請求項14のうちいずれか一項に記載のフロートガラスの製造方法。
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