JP5948172B2 - 車載用のドレン分離・貯留器 - Google Patents

車載用のドレン分離・貯留器 Download PDF

Info

Publication number
JP5948172B2
JP5948172B2 JP2012161427A JP2012161427A JP5948172B2 JP 5948172 B2 JP5948172 B2 JP 5948172B2 JP 2012161427 A JP2012161427 A JP 2012161427A JP 2012161427 A JP2012161427 A JP 2012161427A JP 5948172 B2 JP5948172 B2 JP 5948172B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drain
air
reservoir
vehicle
tank body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012161427A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014019353A (ja
Inventor
真也 世古
真也 世古
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP2012161427A priority Critical patent/JP5948172B2/ja
Publication of JP2014019353A publication Critical patent/JP2014019353A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5948172B2 publication Critical patent/JP5948172B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本願発明は、車両に装備されているエアドライヤに接続して使用される車載用のドレン分離・貯留器に関し、さらに詳しくは、エアドライヤのドレンエア排出口から排出(パージ)されるドレン混じりのエアを導入して、該ドレン混じりのエアからドレンを分離するとともに、その分離したドレンを貯留し得るようにしたドレン分離・貯留器に関するものである。尚、以下の説明では、エアコンプレッサからエアドライヤに供給されるドレン混じりのエアを低濃度ドレンエアといい、エアドライヤのドレン排出口から排出(パージ)されるドレン混じりのエアを高濃度ドレンエアということがある。
例えばバスやトラック(クレーン車のような建設作業車も含む)等の車両には、ブレーキ作動用の圧縮エアを生成するのに、図5に示す圧縮エア生成システムを採用している。尚、図5に示す圧縮エア生成システムは、例えば特開2005−66470号公報(特許文献1)に開示されている一般的なものである。
図5に示す圧縮エア生成システムは、エンジンで駆動されるエアコンプレッサ5と、該エアコンプレッサ5から供給されるドレン混じりのエア(低濃度ドレンエア)を導入してその低濃度ドレンエアからドレン成分を分離するエアドライヤ2と、該エアドライヤ2でドレン成分を除去したドライエアを貯留するエアタンク6と、該エアタンク6内のエアが所定高圧力に達したときにエアドライヤ2のパージ弁23を開放させる作用をするプレッシャレギュレータ7とを有している。
エアドライヤ2は、エアコンプレッサ5から空気管51を通して供給される低濃度ドレンエアを分離室21でドレンとエアとに分離し、その分離したドレンを底部のパージ室22内で一時的に貯留するとともに、ドレンを除去したドライエアを空気管52を通してエアタンク6に供給するものである。尚、エアタンク6内に貯留された圧縮エアは、ブレーキ作動用として利用される。
そして、エアタンク6内のエアが所定の高圧力になると、空気管53を通してプレッシャレギュレータ7を作動させて、空気管54によりエアコンプレッサ5をアンロード(空転)させる一方、空気管55によりエアドライヤ2のパージ弁23を開弁させるようになっている。
又、エアドライヤ2のパージ弁23が開弁すると、パージ室22内に貯留していたドレンがエアとともにドレンエア排出口24から矢印DAで示すように大気中に排出(パージ)される。尚、ドレンエア排出口24から排出される高濃度ドレンエアDA中には、多量のドレン成分がミスト状に混合している。
その後、エアタンク6内の圧力が所定圧以下になるとプレッシャレギュレータ7が作動停止することにより、パージ弁23が閉じ、エアコンプレッサ5がロード状態に復帰して、該エアコンプレッサ5から供給されるドレンエアをエアドライヤ2において再びドレンとエアに分離する作用が行われる。
ところで、図5に示すような圧縮エア生成システムを装備した車両では、エアドライヤ2のパージ弁23が開弁されたときに、該エアドライヤ2のパージ室22内に貯留していたドレン(油分が混じっていて黒い)がエアとともにドレンエア排出口24から大気中に排出(パージ)される。
特開2005−66470号公報
ところが、エアドライヤ2のドレンエア排出口24から排出されたドレンエア(図5の矢印DA)には、高濃度のドレン(ミスト状になっている)を含んでおり、その高濃度ドレンエアDAがそのまま大気中に排出されると、ドレン成分が地面上や車両の外装体に付着して、それら(地面や車両外装体)を汚すという問題があった。尚、エアドライヤ2から排出されるドレン中には、蒸発しない油分(黒く汚れている)を含んでおり、該ドレン(油分)が地面上や車両外装体に付着すると、あとの掃除が非常に面倒である。
そこで、本願発明は、エアドライヤのドレンエア排出口から排出(パージ)される高濃度ドレンエアを直接大気中に放出しないで別の装置に通すことで、該高濃度ドレンエア中のドレンを分離して貯留し得るようにした車載用のドレン分離・貯留器を提供することを目的としてなされたものである。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。
[本願請求項1の発明]
本願請求項1の発明は、エアドライヤのドレンエア排出口に接続される車載用のドレン分離・貯留器を対象にしている。
そして、この請求項1のドレン分離・貯留器は、エアドライヤのドレンエア排出口から排出されるドレン混じりのエア(以下、これを高濃度ドレンエアという)を導入するタンク本体を有し、該タンク本体内に高濃度ドレンエア中のドレンとエアとを分離するドレン・エア分離手段を設け、上記タンク本体内の底部に分離したドレンを貯留するドレン貯留部を設け、上記タンク本体を車体下部の余剰空所に配置した状態で上記車体下部の外装体に固定していることを特徴とするものである。
この請求項1のドレン分離・貯留器は、そのタンク本体部分を、車両に装備されているエアドライヤのドレンエア排出口に対して直に接続してもよいし、あるいはホースを介して間接的に接続してもよい。尚、タンク本体には、エアドライヤのドレンエア排出口から排出される高濃度ドレンエアを導入するドレンエア導入口と、該ドレンエア導入口から遠い位置にドレンエア中のドレンを除去したドライエアを排出するための排気口が設けられている。
タンク本体内に設けているドレン・エア分離手段としては、例えば複数枚の邪魔板でドレンエア通路を蛇行させたドレンエア蛇行室やドレンエア通路内にドレン捕捉用のフイルタを設けたドレン捕捉室等を単独で採用したものでもよく、あるいは上記ドレンエア蛇行室とドレン捕捉室の両方を連続して配置したものでもよい。尚、ドレン・エア分離手段として上記ドレンエア蛇行室を採用したものでは、高濃度ドレンエアが該ドレンエア蛇行室を流動する際に該高濃度ドレンエアが壁面に接触することで、ミスト状のドレン成分が壁面に付着・流下するようになる。又、ドレン・エア分離手段として上記ドレン捕捉室を採用したものでは、フイルタで捕捉したドレンが飽和状態になったときに自重で落下するようになる。
タンク本体内のドレン貯留部は、高濃度ドレンエアがタンク本体内を流動中に上記ドレン・エア分離手段で分離したドレンを集めて貯留するもので、容器状に形成されている。尚、このドレン貯留部の底部には 開閉手段(例えば手動開閉式のキャップ)付きのドレン排出口が設けられていて、該開閉手段を開放することでドレン貯留部内に貯留されているドレンを流出させ得るようになっている。
この請求項1のドレン分離・貯留器は、次のように機能する。即ち、車両に装備されているエアドライヤが作動中には、該エアドライヤ内にエアコンプレッサから供給される低濃度ドレンエアを導入して該ドレンエア中のドレンを分離し、その分離したドレンをエアドライヤのパージ室内に貯留する。そして、エアタンク内のエアが所定高圧に達すると、プレッシャレギュレータからの空気圧によりパージ弁が開放され、エアドライヤ内に貯留していたドレンが圧縮エアとともにドレンエア排出口から排出(パージ)されるが、その高濃度ドレンエアは、直接大気中に放出されることなくドレン分離・貯留器のタンク本体内に導入される。
そして、上記タンク本体内に導入された高濃度ドレンエアは、ドレン・エア分離手段によりドレンとエアとに分離されて、ドライエアが排気口から大気中に排出される一方、重量のあるドレン成分はタンク本体内を下方に流下(又は滴下)してドレン貯留部内に貯留されるようになる。尚、タンク本体の排気口から排出されるエアは、ドレンを分離した後のドライエアであって大気中に放出しても、ドレン成分で地面や車両外装体等を汚すことはない。他方、ドレン貯留部に貯留されたドレンは、定期的に(量が溜まると)ドレン排出口を開いて排出(流出)させればよい。
ドレン分離・貯留器の設置場所は、エアドライヤとの接続の関係で該エアドライヤの近傍位置が好ましい。そして、この請求項の場合は、タンク本体を車体下部の余剰空所に配置した状態で該車体下部の外装体に固定していることにより、既存の空所をドレン分離・貯留器の設置場所として利用できる。
[本願請求項の発明]
本願請求項の発明は、上記請求項のドレン分離・貯留器において、タンク本体として縦置き姿勢で設置される薄型形状のものを採用している。そして、該タンク本体を、車体下部にある燃料タンクと外装体となる泥除け部材間の余剰空所内に縦置き姿勢で配置した状態で泥除け部材に固定していることを特徴としている。
この請求項の場合は、ドレン分離・貯留器の設置場所として、車体下部にある燃料タンクと泥除け部材間の余剰空所を採用しているが、この余剰空所は幅が狭くて(幅が120〜130mm程度で)、例えば他の物品の置き場所等として利用することができない程の狭い空間である。
そして、この請求項では、タンク本体を縦置き姿勢で設置される薄型形状にし、該タンク本体を上記燃料タンクと泥除け部材間の余剰空間に縦置き姿勢で設置することで、上記余剰空所をドレン分離・貯留器の設置場所として利用している。
[本願請求項1の発明の効果]
請求項1のドレン分離・貯留器は、エアドライヤのドレンエア排出口から排出される高濃度ドレンエアをタンク本体内に導入し、該タンク本体内でドレン・エア分離手段によりドレンエアからドレンを分離して、該ドレンをドレン貯留部に貯留し得るようになっている。
従って、この請求項1のドレン分離・貯留器では、エアドライヤで分離させたドレンをタンク本体のドレン貯留部で貯留できるので、該ドレンが大気中に放出されなくなり、該ドレンで地面や車両外装体等が汚れなくなるという効果がある。
又、エアドライヤのドレンエア排出口からドレンエアが排出(パージ)されるときには、かなりの排出音が発生するが、本願のようにエアドライヤのドレンエア排出口にタンク本体を接続していると、上記排出音がタンク本体内で消音されるので、本願のドレン分離・貯留器が消音器として機能するという効果もある。
さらに、請求項1の発明では、タンク本体を車体下部の余剰空所に配置した状態で該車体下部の外装体に固定しているので、ドレン分離・貯留器の設置場所として既存の空所を利用できる。即ち、本願のドレン分離・貯留器を新規に設置するものであっても、該ドレン分離・貯留器の設置スペースを新たに確保する必要がなく、車両の設計変更が不要であるという効果がある。
[本願請求項の発明の効果]
本願請求項の発明は、上記請求項のドレン分離・貯留器において、タンク本体として縦置き姿勢で設置される薄型形状のものを採用し、該タンク本体を車体下部にある燃料タンクと外装体となる泥除け部材間の余剰空所内に縦置き姿勢で配置した状態で泥除け部材に固定している。尚、車体下部にある燃料タンクと泥除け部材間の余剰空所は、幅が狭くて、例えば他の物品の置き場所等として利用することはできない狭い空間である。
この請求項のドレン分離・貯留器では、上記請求項の効果に加えて、タンク本体を縦置き姿勢で設置される薄型形状にしていることにより、ほとんど利用価値のない燃料タンクと泥除け部材間の余剰空所をドレン分離・貯留器の設置場所として有効利用できるという効果がある。
本願実施例のドレン分離・貯留器を装備したクレーン作業車の側面図である。 図1におけるII矢視部分の拡大図である。 図2の平面図である。 図2のIV−IV拡大断面図である。 車両に採用されている従来の圧縮エア生成システムの概略図である。
[実施例]
図1〜図4を参照(図5を併用)して本願実施例の車載用のドレン分離・貯留器を説明する。尚、本願のドレン分離・貯留器は、エアドライヤを装備した車両に使用されるものであるが、適用車両としては、バスやトラックや建設作業車等がある。そして、この実施例では、本願のドレン分離・貯留器を装備する車両として、図1に示すようにクレーン作業車を採用している。
図1のクレーン作業車1は、車体11の上部に旋回台12を設けているとともに、該旋回台12上に伸縮ブーム13を装備したものである。尚、このクレーン作業車1自体の機能については説明を省略する。
図1のクレーン作業車1には、図5に示すような圧縮エア生成システムが採用されている。即ち、図1のクレーン作業車1でもエアドライヤ2が使用されているが、この実施例では、該エアドライヤ2を車体11の右側面に設置している燃料タンク16の上部位置に取付けている。
このエアドライヤ2には、図5に示すように、エンジンで駆動されるエアコンプレッサ5からドレン混じりのエア(低濃度ドレンエア)が供給される。そして、該エアドライヤ2では、供給された低濃度ドレンエアからドレン成分を分離してドライエアをエアタンク6に供給するとともに、分離したドレンをエアドライヤ2のパージ室22内に一時的に貯留するようになっている。
そして、所定条件に達したときに、エアドライヤ2のパージ弁23が開放されて、パージ室22内で貯留していたドレンがエアとともにドレンエア排出口24から矢印DAで示すように大気中に排出(パージ)されるようになっている。
ところで、従来の車両では、上記「背景技術」の項で説明したように、エアドライヤ2のパージ弁23が開放されると、パージ室22内に貯留していたドレンがエアとともにドレンエア排出口24から大気中に排出されて、ドレンで地面や車両外装体等を汚すという問題があった。
そこで、本願の実施例では、図1〜図4に示すように、エアドライヤ2のドレンエア排出口24にドレン分離・貯留器3を接続して、エアドライヤ2のドレンエア排出口24から排出(パージ)される高濃度ドレンエアがそのまま大気中に放出されないようにしている。
図1のクレーン作業車1に採用しているドレン分離・貯留器3は、図2〜図4に示すように、縦置き姿勢で設置される薄型形式のタンク本体31を備えている。
このタンク本体31は、特に限定するものではないが、例えば厚さ(図2の左右幅)が70〜80mm、高さ(図2の上下幅)が350〜400mm、奥行き幅(図3の上下幅)が300〜350mm程度の大きさで、薄型箱状に形成されたものである。
タンク本体31内は、図4に示すようにタンク上面部31aから垂下させた縦隔壁32で左右2つの室33,34に区画している。尚、タンク本体31内の左右の室33,34は、左側の室33が広く右側の室34が狭く形成されている。
タンク本体31内における縦隔壁32の下端とタンク底面部31dとの間には、左右の室33,34を連通させる通路部分が形成されている。
そして、このタンク本体31内には、図4に示すように、縦隔壁32の左側にドレンエアDAを蛇行させながら流動させるドレンエア蛇行室33と縦隔壁32の右側にドレン捕捉用のフイルタ34aを収容したドレン捕捉室34とが形成されている。この実施例では、ドレンエア蛇行室33とドレン捕捉室34の両方で特許請求の範囲中のドレン・エア分離手段を構成しているが、他の実施例では該ドレン・エア分離手段としては、ドレンエア蛇行室33とドレン捕捉室34のいずれか一方のみであってもよい。
ドレンエア蛇行室33には、縦隔壁32とタンク左側面部31bとの間に上下3段の邪魔板33a,33a,33aが左右壁面から交互に水平姿勢で延出されている。各邪魔板33a,33a,33aの自由側端部と対向側面(タンク左側面部31b又は縦隔壁32)との間には適宜幅の空所が形成されていて、該空所がドレンエアDAの通路となっている。
ドレン捕捉室34には、フイルタ34aが上下に3段積み状態で収容されている。この各フイルタ34a,34a,34aとしては、比較的目の粗いスポンジ状のものが好ましく、該フイルタ34aにかなりの量のドレン付着した状態でも、完全に目詰まりしない(エアがまだ通過し得る)ような性状のものがよい。
このタンク本体31には、図4に示すように、ドレンエア蛇行室33の上面部31aにおける縦隔壁32寄り部分にドレンエア導入口36が形成されている一方、ドレン捕捉室34の右側面部31cにおける上部寄り部分に排気口37が形成されている。
タンク本体31内の底部には、ドレンエア蛇行室33及びドレン捕捉室34でドレンエアDAから分離させたドレンを貯留するためのドレン貯留部35が設けられている。このドレン貯留部35は、容器状であって、ドレンエア蛇行室33及びドレン捕捉室34から流下又は滴下してくるドレンを貯留し得るようになっている。又、このドレン貯留部35の底部には、キャップ39付きのドレン排出口38が形成されている。
この実施例では、図1に示すように、ドレン分離・貯留器3のタンク本体31を、クレーン作業車1における第3軸目の車輪14の前部をカバーする泥除け部材15と燃料タンク16との間に形成されている余剰空所17に縦置き姿勢で配置した状態で該泥除け部材15の前面にボルト41,41・・で固定している。
そして、この実施例では、エアドライヤ2のドレンエア排出口24とタンク本体31のドレンエア導入口36とをホース25で接続している。
この実施例のドレン分離・貯留器3は、次のように機能する。
即ち、図5に示すように、エアコンプレッサ5が作動していると、該エアコンプレッサ5から低濃度ドレンエアがエアドライヤ2に供給されて、該エアドライヤ2内でドレンエア中のドレンを分離し、該ドレンをエアドライヤ2のパージ室22内に貯留する。そして、所定条件に達すると、パージ弁23が開放されてエアドライヤ2内に貯留していたドレンが圧縮エアとともにドレンエア排出口24から排出(パージ)されるが、その高濃度ドレンエアはその全量がホース25を通って図4に符号DAで示すようにタンク本体31のドレンエア導入口36からドレンエア蛇行室33の上部に導入される。
そして、ドレンエア蛇行室33の上部に導入された高濃度ドレンエアDAは、まずドレンエア蛇行室33内を蛇行しながら流下することでドレン成分がドレンエア蛇行室33の内壁面や邪魔板33aに接触(付着)して第1次的に分離され、続いてドレンエアがドレン捕捉室34の各フイルタ34a,34a,34a中を通過することで残りのドレン成分が第2次的にフイルタ34aで捕捉された後、ドライエアが矢印Aで示すように排気口37から大気中に放出される。尚、排気口37から排出されるエアAは、ドレンを分離した後のドライエアであって大気中に放出しても、ドレン成分で地面や車両外装体等を汚すことはない。
他方、ドレンエア蛇行室33の内壁面や邪魔板33a等に付着したドレンは、その自重で順次流下(又は滴下)してドレン貯留部35に貯留される一方、ドレン捕捉室34の各フイルタ34aで捕捉されたドレンも自重で落下するまで大きくなったときに該フイルタ34aからドレン貯留部35に滴下するようになる。尚、ドレンエア蛇行室33やドレン捕捉室34からドレン貯留部35に流下又は滴下したドレンは、図4に2点鎖線で示すように貯留ドレンDとなる。
そして、ドレン貯留部35に貯留されたドレンDは、定期的に(量が溜まると)キャップ39を外してドレン排出口38から外部に排出(流出)させればよい。
このように、この実施例のドレン分離・貯留器3は、エアドライヤ2のドレンエア排出口24から排出される高濃度ドレンエアDAをタンク本体31内に導入し、該タンク本体31内でドレン・エア分離手段(ドレンエア蛇行室33とドレン捕捉室34)によりドレンエアからドレンを分離して、該ドレンをドレン貯留部35に貯留し得るようになっている。
従って、エアドライヤ2で分離させたドレンが大気中に放出されなくなり、該ドレンで地面や車両外装体等が汚れなくなる。
又、エアドライヤ2のドレンエア排出口24からドレンエアが排出(パージ)されるときには、そのドレンエアの排出音が発生するが、ドレンエア排出口24にホース25を介してタンク本体31を接続しているので、該タンク本体31がドレンエア排出音の消音部材となり、このドレン分離・貯留器が消音器としての機能も兼備することになる。
さらに、この実施例では、タンク本体31内に、邪魔板33aを設けたドレン蛇行室33とフイルタ34aを収容したドレン捕捉室34とからなるドレン・エア分離手段を備えているが、このようにすると、フイルタだけでオイルミストを捕捉するものに比して、背圧を下げることが可能となり、エアドライヤの排出機能への影響低減と効果的なドレンエア捕捉を実現できる。
又、この実施例では、タンク本体31として縦置き姿勢で設置される薄型形状のものを採用し、該タンク本体31を車体下部にある燃料タンク16と泥除け部材15間の余剰空所17内に縦置き姿勢で配置しているので、ほとんど利用価値のない燃料タンク16と泥除け部材15間の余剰空所17をドレン分離・貯留器3の設置場所として有効利用できる。
本願の他の実施例では、次のように設計変更してもよい。
(1) 請求項1のドレン分離・貯留器3では、タンク本体31として形状や大きさ等は特に限定するものではなく、適宜のものを採用できる。
(2) エアドライヤ2のドレンエア排出口24とタンク本体31との接続は、ホース25を省略してドレンエア排出口24とタンク本体31とを直接連結してもよい。
(3) 請求項のドレン分離・貯留器3では、タンク本体31の取付場所として、車両下部の余剰空間であれば適宜の外装体(泥除け部材15でなくてもよい)に取付けることができる。その場合、タンク本体31を横置き姿勢で配置することもできる。
(4) ドレン捕捉室34の前面部には、フイルタ34aの取替用の蓋を設けて、該フイルタ34aが汚れたときに該蓋を外してフイルタ34aを取替え得るようにするとよい。
(5) ドレン貯留部35の底面は、ドレン排出口38に向けて下降傾斜させることで、該ドレン排出口38からドレンDを流出させ易くすることができる。
2はエアドライヤ、3はドレン分離・貯留器、11は車体、15は泥除け部材、16は燃料タンク、17は余剰空所、21は分離室、22はパージ室、23はパージ弁、24はドレンエア排出口、25はホース、31はタンク本体、33は蛇行室、34は捕捉室、35はドレン貯留部、36はドレンエア導入口、37は排気口、38はドレン排出口、39はキャップである。

Claims (2)

  1. エアドライヤのドレン排出口に接続される車載用のドレン分離・貯留器であって、
    上記エアドライヤのドレン排出口から排出されるドレン混じりのエアを導入するタンク本体を有し、
    上記タンク本体内にドレン混じりのエア中のドレンとエアとを分離するドレン・エア分離手段を設け、
    上記タンク本体内の底部に分離したドレンを貯留するドレン貯留部を設け、
    上記タンク本体を車体下部の余剰空所に配置した状態で上記車体下部の外装体に固定している、
    ことを特徴とする車載用のドレン分離・貯留器。
  2. 請求項1において、
    上記タンク本体として縦置き姿勢で設置される薄型形状のものを採用し、
    上記タンク本体を車体下部にある燃料タンクと外装体となる泥除け部材間の余剰空所内に縦置き姿勢で配置した状態で上記泥除け部材に固定している、
    ことを特徴とする車載用のドレン分離・貯留器。
JP2012161427A 2012-07-20 2012-07-20 車載用のドレン分離・貯留器 Active JP5948172B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012161427A JP5948172B2 (ja) 2012-07-20 2012-07-20 車載用のドレン分離・貯留器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012161427A JP5948172B2 (ja) 2012-07-20 2012-07-20 車載用のドレン分離・貯留器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014019353A JP2014019353A (ja) 2014-02-03
JP5948172B2 true JP5948172B2 (ja) 2016-07-06

Family

ID=50194724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012161427A Active JP5948172B2 (ja) 2012-07-20 2012-07-20 車載用のドレン分離・貯留器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5948172B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106427969B (zh) * 2016-07-25 2019-06-07 中车大连机车车辆有限公司 机车压缩空气冷凝物收集排放装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5918659U (ja) * 1982-07-29 1984-02-04 三菱自動車工業株式会社 ブレ−キ用エアタンク冷却装置
JPS61157320A (ja) * 1984-12-28 1986-07-17 Fukuhara Seisakusho:Kk コンプレツサ−に於ける除菌装置
JP2561531Y2 (ja) * 1991-12-27 1998-01-28 株式会社 フクハラ エアコンプレッサに於ける除菌装置
JP2520944Y2 (ja) * 1993-03-29 1996-12-18 フジ産業株式会社 空気圧縮装置
JP3051607B2 (ja) * 1993-08-19 2000-06-12 シーケーディ株式会社 フィルタ装置
JP2005066470A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Hino Motors Ltd 車両用圧縮空気の浄化装置
JP4112588B2 (ja) * 2006-02-27 2008-07-02 株式会社アンレット 洗浄装置におけるミスト捕集装置
JP4609462B2 (ja) * 2007-08-10 2011-01-12 トヨタ自動車株式会社 ブレーキ制御装置
JP2013032089A (ja) * 2011-08-02 2013-02-14 Hino Motors Ltd エアドライヤ装置用キャッチタンク装置
EP2889484B1 (en) * 2012-07-02 2020-06-03 Nabtesco Automotive Corporation Oil separator

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014019353A (ja) 2014-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6247278B2 (ja) オイルセパレータ及びエア系統
CA2560297A1 (en) Disposable cartridge air/gas dryer
WO2014006928A1 (ja) オイルセパレータ
EP3225295B1 (en) Oil catcher
JP5948172B2 (ja) 車載用のドレン分離・貯留器
JP2009156087A (ja) エンジンのオイルミスト分離装置
JP5051921B2 (ja) 洗浄水リサイクル機構付き吸引清掃車
JP6166970B2 (ja) オイル循環式真空ポンプ用オイルセパレータ
CN105408613A (zh) 作业车辆
EP1664520B1 (en) A filter device for filtering fuel vapours generated in the tank of a motor vehicle
CN202273782U (zh) 汽车发动机空气过滤器
US10343108B2 (en) Air drier
CN203271872U (zh) 汽车尾气排气管
JP5557214B2 (ja) オイルキャッチ装置
JP6519146B2 (ja) 車両のオイルキャッチタンク
JP2017131889A (ja) エア系統
CN201013490Y (zh) 吸附式空气滤清器
CN205578377U (zh) 一种矿用自卸车液压油箱
CN105501205A (zh) 车辆底盘及具有该车辆底盘的车辆
CN211777766U (zh) 一种发动机进气系统和自卸车
JP6567323B2 (ja) オイルセパレータ
CN216691288U (zh) 一种带排液清灰功能的空气滤清器
CN219587735U (zh) 一种具有防堵塞结构的汽车真空泵
JP6519145B2 (ja) 車両のオイルキャッチタンク
CN110725762A (zh) 一种重型柴油机空气滤清器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5948172

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250