JP2520944Y2 - 空気圧縮装置 - Google Patents

空気圧縮装置

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JP2520944Y2
JP2520944Y2 JP1993020522U JP2052293U JP2520944Y2 JP 2520944 Y2 JP2520944 Y2 JP 2520944Y2 JP 1993020522 U JP1993020522 U JP 1993020522U JP 2052293 U JP2052293 U JP 2052293U JP 2520944 Y2 JP2520944 Y2 JP 2520944Y2
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は空気圧縮装置に於ける殺
菌及び除菌装置に係わり、更に詳しくは空気圧縮機によ
って生成される圧縮空気中に含まれる水分を段々に除去
した状態で各種細菌を可及的に除去可能な装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮空気中の菌を取り除くためには細菌
を通過させないフィルタを用いることが広く知られてい
るが、これに対して空気圧縮機で圧縮した圧縮空気を通
過させると、フィルタで細菌類を除去する時に、同時に
フィルタにドレン水が付着してしまいそれが却って細菌
の成育環境を生成してしまう。従ってフィルタのみで圧
縮空気中の細菌類を除去することは出来ても一時的なも
のでその後、フィルタに細菌類が繁殖するという不都合
がある。更に不都合なことはこのフィルタには圧縮空気
中の塵が付着し、細菌の増殖の温床となると共にフィル
タをめずまりさせフィルタ機能を低下させる。
【0003】そこで除菌フィルタの手前に除塵フィルタ
を配し、除塵フィルタで除塵し、除菌しようとする提案
がなされている。しかし乍らこの提案では水分を含む圧
縮空気を通過させるため、圧縮空気中の塵を除塵フィル
タで除去しても除塵フィルタのフィルタケース中に圧縮
空気中の水がたまるため、やがては除菌フィルタの方へ
も含湿空気が流れてしまうという不都合がある。
【0004】上記に対して特公平3−31485号公報
に示される空気圧縮装置における除菌装置は、空気圧縮
機の吐出配管中にエアドライヤ、除塵フィルタ、除菌フ
ィルタを備えた除菌器を連設し、除塵フィルタ、除菌器
には夫々ドレントラップを備えており、除菌フィルタと
してはメンブランフィルタが用いられている。
【0005】この特公平3−31485号公報に記載の
発明によれば、最上流側に於いて先ずエアドライヤによ
って圧縮空気を除湿し、圧縮空気中のドレン水がそこで
分離される。そして次の除塵器でも除塵と共にドレント
ラップによりドレン水が除湿される。
【0006】そして除菌器に流入した時、圧縮空気はい
ったんメンブランフィルタの外側域に吐出され、水分は
この除菌器のドレントラップにより排出されるので水粒
子は可及的にメンブランフィルタに付着しないのでメン
ブランフィルタの目詰りが防止されると共に、メンブラ
ンフィルタに水粒子が付着することが可及的に防止され
るから、そこに菌の増殖環境が形成されることが防がれ
る。故に除菌効果がよい。特に、ドレン溜りは、メンブ
ランフィルタを介して流出口に連なっているので、ドレ
ン溜りに於いて増殖した細菌が不測に流出口からそのま
ま吐出先へ逃れていってしまうことはない、そして、こ
のドレン水は自動トラップにより自動的に除去される。
このように圧縮空気中の水分を段々と除去するので除菌
効果が良好となる。
【0007】空気圧縮装置に殺菌灯を備えたものが種々
提案されている。その中でも、空気圧縮機の空気の吸込
通路に紫外線殺菌灯を配設するものがある。この吸込通
路は開放されておらず、筺体またはダクトとなってお
り、紫外線殺菌灯は強力な紫外線を放射し人体に有害で
あるため、その放射光線は人体特に人の目に照射されな
いようになっている。例えば筺体の扉を開けると紫外線
殺菌灯が消灯する電気回路を備えている。又、空気圧縮
機、空気圧縮機を駆動するモータ、圧縮空気からなるエ
アコンプレッサと紫外線殺菌灯を一つの筺体中へ収容す
ることにより、防音、殺菌という併せた機能を付与する
ことができる。
【0008】従来の空気圧縮装置では上記の除菌装置か
水銀灯殺菌装置か何れか1つが用いられている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】前述の従来の発明の除
菌フィルタ器に用いられるメンブランフィルタは0.1
〜0.4μm以上の細菌類の通過は出来ない目をもって
いる。これの効果は表1のとおりである。
【0010】上記表1より明らかなように、メンブラン
フィルタによって一般細菌は殆んど捕集される。処がメ
ンブランフィルタはフィルタであるため、0.1〜0.
4μm以下の生物は通過させてしまう。一方ウイルス、
例えばインフルエンザウイルスは0.075μm〜0.
11μmの大きさを持っているので、メンブランフィル
タによっては殆んど除去できない。
【0011】又、除菌フィルタ器手前で除菌フィルタ器
のケースに溜るドレンには水、油及び除塵フィルタを通
過した水が含まれており、このドレンは油が栄養素とな
り、水の存在と圧縮空気の温度下で細菌が生育状態を保
つ。これをドレンとして排出するとドレンは一般細菌で
汚染されたものとなると考えられる。図3は横軸にドレ
ン発生からの経過日数、縦軸にドレン1cc中の細菌数
を示してあり、実際の空気圧縮装置のドレンを採取して
計測したものである。
【0012】一方、紫外線殺菌灯は波長253.7mm
を最大値として分布する紫外線を生ずるものが用いら
れ、これによればウイルスを含めあらゆる菌種に殺菌効
果が認められ、薬品のように耐性菌を生じない。紫外線
殺菌灯での殺菌には時間を要し、例えば15Wの紫外線
殺菌灯を50cmの距離を離して寒天地上の菌を照射す
ると、殺菌線放射照度1.5W/m2 であって、総ての
菌は90秒間の照射で完全に死滅する。然し乍ら、空気
圧縮機の吸込流中の菌を紫外線殺菌灯で殺菌することと
なると、とても90秒間も同一菌に殺菌線を当てておく
ようにするには、装置がきわめて大きなものとなり、実
用性に問題がある。空気圧縮装置の側からみると吸込流
を遅くして殺菌線を同一吸込空気に照射し得るのは15
秒程度である。このように上記と同条件で殺菌線を寒天
地上の菌に当てると菌種による差異も含めて97.3〜
98.4%の一般細菌が死滅し、ウイルスも、同程度に
殺菌されているものと考えられる。
【0013】更に、又、筺体内の紫外線殺菌灯又はエア
コンプレッサの点検のため筺体の扉をあけると紫外線殺
菌灯を消灯する。処が圧縮空気使用機器側では引き続き
圧縮空気を必要とし、空気圧縮機を停止できない場合が
あり、殺菌されない圧縮空気が送られてしまう。
【0014】上述したように、エアドライヤ、ドレント
ラップ付防塵フィルタ、ドレントラップ付除菌フィルタ
を備えた空気圧縮装置では一般細菌の除菌はほぼ完全で
も、ウイルスは除くことは出来ず、ドレンから活性の細
菌が排出されてしまう。又、空気圧縮機の吸込流路を照
射するように水銀殺菌灯を備えた空気圧縮装置では完全
に殺菌できず、仮に吸込空気流の中に腸チフス菌、赤痢
菌、ブドウ球菌等の病原菌が含まれていた場合、生残し
た菌は圧縮空気と共に圧縮空気使用機器へ送られてしま
う。そうすると圧縮空気使用機器が医科、歯科用の場合
には重大な支障を来す。
【0015】本考案はほぼ総ての一般細菌を取り除くこ
とができると共にほぼ完全にウイルスをも取り除くこと
もでき、保守点検時も除菌可能な、殺菌、除菌機能を備
えた空気圧縮装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本考案の第1の考案は空
気圧縮機のパッケージケース内空間を直接流路とする吸
込空気中の細菌類を殺菌する殺菌手段、及び空気圧縮機
大気の取入口を備えたパッケージケースに収容され、
空気圧縮機の吐出空気中の細菌を捕集する除菌手段が空
気圧縮装置の空気流に従って配設されていることを特徴
とする空気圧縮装置である。
【0017】本考案の第2の考案は大気の取入口を備え
空気圧縮機をパッケージケースに収容し、空気圧縮機
の吸込空気を照射する殺菌灯を該パッケージケース内の
吸込流路に設け、空気圧縮機の吐出配管中に圧縮空気の
流れに従って夫々ドレントラップを有するエアドライ
ヤ、除塵用フィルタ手段、除菌器が連設して配設され、
圧縮空気の流れに関し、エアドライヤの上流側にエアド
ライヤの下流側に配した除塵用フィルタ手段よりも目の
粗いフィルタを有する除塵用フィルタ手段を配したこと
を特徴をとする空気圧縮装置である。
【0018】本考案の第3の考案は大気の取入口を備え
パッケージを有し、パッケージケース内には少くとも
空気圧縮機を有し、この空気圧縮機のパッケージケース
内空間を直接流路とする吸込空気流に有効な殺菌力を生
ずるオゾン濃度となるようにオゾンを加えるオゾン発生
器を備え、空気圧縮機の吸込口には空気圧縮機の吐出空
気中のオゾン濃度が人体に有害でなく、圧縮空気使用部
において目的とするオゾン濃度となるようにオゾンを除
去するオゾンフィルタを備え空気圧縮機の吐出配管中に
圧縮空気の流れに従って夫々ドレントラップを有するエ
アドライヤ、除塵用フィルタ手段、除菌器が連設して配
設され、圧縮空気の流れに関し、エアドライヤの上流側
にエアドライヤの下流側に配した除塵用フィルタ手段よ
りも目の粗いフィルタを有する除塵用フィルタ手段を配
したことを特徴とする空気圧縮装置である。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に従って説明す
る。図1はフローシートである。
【0024】圧縮空気タンク3上に固定された電動機2
と空気圧縮機1間はベルト装置4で連結されており、空
気圧縮機1の吸込管8は消音器5を備え、吐出配管10
は圧縮空気タンク3に連通している。このような空気圧
縮機ユニットAは密閉したパッケージケース6に納めら
れており、該ケース6には空気取入口7が設けられてい
る。圧縮空気タンク3からはパッケージケース6を気密
にして貫通した圧縮空気取出管11が外部に通じてい
る。パッケージケース6内には殺菌手段として紫外線殺
菌灯9が取付けてある。
【0025】上記において紫外線殺菌灯9は有効な照度
と時間で吸込空気流中の細菌を殺菌できるように、紫外
線殺菌灯9の位置と吸込通路形状寸法を考慮に入れる。
本例では空気取入口7から吸込まれる吸込空気を隔壁1
2で下方へ導き、この隔壁12の垂直壁に沿って流れる
吸込空気流に持続して殺菌線が作用するように隔壁12
の垂直壁に上下方向に紫外線殺菌灯9を固定してある。
【0026】吐出配管10には圧縮空気の流れに従って
除塵用フィルタ手段として除塵用フィルタ器13、エア
ドライヤ14、除塵用フィルタ手段として除塵用フィル
タ器15、除菌器16が介装されている。このエアドラ
イヤ14、防塵フィルタ器15、除菌器16でもって
除菌手段が構成されているが、エアドライヤ14の圧縮
空気の流れに関し、上流側に除塵フィルタ器13を備
えると除菌能力の耐久性を増すことができる。
【0027】上記エアドライヤ14は、冷凍式エアドラ
イヤ(空冷式又は水冷式)、吸着式エアドライヤ、中空
糸膜式エアドライヤの何れかで構成されると共に、上記
除塵用フィルタ器13,15は、同構成でボディ20と
円筒ろ材より成るフィルタ17と、ハウジング18と、
自動ドレントラップ19により構成され、上記フィルタ
17は、流入口36から流入した圧縮空気を外側から内
側へ通過させて流出口37より流出させ圧縮空気中に含
まれるゴミ等の粒子を除去すると共に、上記自動ドレン
トラップ19がドレン水を自動排出する。除塵用フィル
タ器13のフィルタ17は除塵用フィルタ器15のフィ
ルタ17より目が大となっている。
【0028】除菌器16は、次の構成を有する。即ち除
菌器16は、トップカバー21と、このトップカバー2
1の下方に着脱自在に取着されたハウジング22より成
り、上記ハウジング22内には、通口24を有する円筒
状のフィルタ支持体25が下方に連設され、この円筒状
のフィルタ支持体25の周りに円筒状のメンブランフィ
ルタ26が挿脱自在に取着され、且つ上記トップカバー
21に、円筒状のメンブランフィルタ26に対向するこ
となく、その外側域に連なる圧縮空気の流入口27が形
成されていると共に、円筒状のフィルタ支持体23の内
側に連なる流出口28が形成され、且つ上記ハウジング
22の底部29と、上記円筒状のメンブランフィルタ2
6の下方端末との間には、ドレン溜り29aが形成さ
れ、このドレン溜りに連なるようにして自動ドレントラ
ップ31が取着しているものである。
【0029】さて、上記に於いて円筒状メンブランフィ
ルタ26を円筒状フィルタ支持体25に対して挿脱自在
にする手段は、本例ではトップカバー21に螺着できる
ボルト32と、フィルタ支持体25の下端を下方から保
持できる受板33とボルト32にねじ込んだナット34
からなっている。
【0030】上記メンブランフィルタ26としては、通
常、0.1ミクロンメータ(μm)〜5ミクロンメータ
(μm)程度のものがあるが、一般細菌類、カビ、酵母
などの真菌類の除菌を可能にする為、0.1μm〜0.
5μm程度のものを用いる。且つこのメンブランフィル
タの材質は再成セルロース製、ニトロセルロース等が考
慮される。
【0031】電動機2が付勢され、空気圧縮機1が運転
されると消音器5からパッケージケース6中の空気が吸
込管8に吸込まれ、吸込まれる空気によりパッケージケ
ース6内は減圧され、空気取入口7からパッケージケー
ス6内に大気が流入する。紫外線殺菌灯9は常に点灯し
ていてパッケージケース6内の隔壁12前を通過する空
気を照射しており、これにより、該ケース6内へ進入す
る空気中の菌は殺菌され、ほぼ無菌状態となっている。
空気圧縮機1により昇圧して圧縮空気タンク3へ送られ
て、無菌状態の空気が貯えられる。必要とする無菌の空
気は圧縮空気タンク3に貯えられており、圧縮空気取出
管11から吐出配管10へ取り出される。
【0032】圧縮空気が吐出配管10中を通る時に、先
ず除塵用フィルタ器13で除塵され、ここで発生するド
レンはドレントラップ19で除かれる。次にエアドライ
ヤ14によって除湿される。即ち、エアドライヤ14に
於いて、予冷、本冷されて冷却されることにより、圧縮
空気中の水蒸気が凝縮されて、ドレンとなって付設した
図示されないドレントラップにより外部へ自動的に排出
されるものである。
【0033】さて、除塵用フィルタ器13、エアドライ
ヤ14で除塵除湿された圧縮空気は、次の除塵用フィル
タ器15へ流入し、そこで圧縮空気中のゴミ等の粒子が
除去される。ここに於いても外気によって冷却された
り、フィルタの抵抗等によりドレン水が生じ、ここでも
この除塵用フィルタ器15に付設した自動ドレントラッ
プ19によりドレンが外部へ排出される。
【0034】さて、この除塵用フィルタ器15を出た、
相当程度除湿された圧縮空気は次に除菌器16の流入口
27よりメンブランフィルタ26に直接当ることなく、
その外側のハウジング22内に流入し、そこからメンブ
ランフィルタ26内を通過する。他方この段階でドレン
となった水分はドレン溜り29aに溜って、自動ドレン
トラップ31により外部へ排出される。
【0035】故にメンブランフィルタ26が圧縮空気中
に含まれるドレン水粒子によって目詰まりしたりするこ
ともなく、且つメンブランフィルタ26にドレン水粒子
が付着して、細菌増殖環境がかえって生ずるようなこと
もない。上記の圧縮空気の除塵、乾燥工程迄に於いては
段々と除湿され、除塵されるが、殺菌灯9で殺菌された
残りの生きた菌類は通してしまうので、除菌は不可能で
あるが、メンブランフィルタ26を孔径0.1μm〜
0.5μm程度に設定してあるので、このメンブランフ
ィルタ26では死滅した菌及び生存菌類の内フィルタを
通過し得るウイルスを除いて総て捕捉されてしまう。
【0036】本実施例或は後述の実施例において除菌器
16の上流例の除塵用フィルタ手段の除塵用フィルタ器
13は1個に限られる訳ではなく複数の除塵用フィルタ
器を直列又は並列に配してもよい。又、エアドライヤ1
4の上流側に設ける除塵用フィルタ手段の除塵用フィル
タ器15は1個に限られる訳ではなく、複数の除塵用フ
ィルタ器を直列又は並列に配してもよい。
【0037】「実施例2」 実施例1では紫外線殺菌灯9を空気圧縮機1の吸込空気
中の細菌類の殺菌手段としたが、殺菌手段はオゾン発生
器としてもよい。
【0038】図2は実施例2のフローシートである。図
1と同機能部分は同一符号を付し説明の重複を避ける。
隔壁12には吸込通路に向けてオゾンが放出されるよう
にオゾン発生器9Aが設けてある。又消音器5の前には
吸込空気中のオゾンを吸着する活性炭を用いたオゾンフ
ィルタ35が設けてある。このオゾンフィルタは周知の
ように空気流に出来るだけ広い面積で接するように、例
えば蜂の巣状断面に成形したフレーム上に膜状に活性炭
を付着させてある。
【0039】ここで、オゾン発生器9Aの発生オゾン発
生量は圧縮空気の用途により異なり、吸込空気中の濃度
が食肉冷蔵庫、食品用ショーケース用では0.1〜0.
5ppm、調理物等の食品加工物では0.04〜0.4
ppm、病院の手術室、診察室等では0.1〜0.5p
pm、畜産等では0.1〜0.4ppm、住宅では0.
02〜0.5ppm、厨芥ゴミ室、公共用トイレでは
0.02〜0.5ppm等であるので、特に充分殺菌し
た空気を必要としない場合はオゾン発生器9Aのオゾン
発生量を上記程度としてオゾンフィルタ35を設けなく
てもよいが、食品関係、医療関係では供給される圧縮空
気中の細菌類をなくするのが望ましいので、オゾン発生
器9A位置の吸込空気からオゾンフィルタ35までの吸
込空気には上記濃度以上のオゾンを加え、オゾンフィル
タ35通過後の吸込空気中のオゾン濃度を上述した用途
別オゾン濃度にするとよい。このようにすると、吸込空
気流はパッケージケース6内に生ずるので、このパッケ
ージケース6内ではオゾン濃度が人体の許容限度を越え
ていても何等問題が生じないので、殺菌が効果的に行え
ると共にオゾンフィルタ35で人体の許容限度内で且つ
用途別のオゾン濃度の圧縮空気を供給できる。
【0040】ただし、本実施例においても、パッケージ
ケース6を開いて空気圧縮機ユニットAの点検を行う際
には圧縮空気需要側の事情で空気圧縮機ユニットAの運
転を止められない場合が多い。然し、多量のオゾンをオ
ゾン発生器9Aで発生したままでは人体に有害であるた
め、オゾン発生器9Aはオゾンの発生を停止する。これ
によって、吸込空気の殺菌は出来なくなるものの、除菌
器16を含む除菌装置での除菌が引き続き行われるた
め、含有する菌の少ない圧縮空気が得られる。
【0041】
【考案の効果】本考案の第1の考案は空気圧縮機のパッ
ケージケース内空間を直接流路とする吸込空気中の細菌
類の殺菌手段、及び空気圧縮機がパッケージケースに収
容され吐出空気中の細菌の除菌手段を配列したため、空
気中の細菌類に対して殺菌手段による殺菌と除菌手段に
よる除菌作用が重ねて行われ、圧縮空気使用部へは極め
て小量の細菌類のみが含まれた圧縮空気が供給される。
然も、空気圧縮機の吸込流がパッケージケース中に生
じ、そのおそい流速の吸込流に殺菌手段が作用するた
め、殺菌作用のほぼ完全を期すことができる。そして保
守のためパッケージケースを開いても除菌手段があるた
め、全く除菌されない圧縮空気が供給されるということ
がない。
【0042】本考案の第2の考案は空気圧縮機をパッケ
ージに収容し、空気圧縮機の吸込空気を照射する殺菌灯
を該パッケージケース内の吸込流路に設け、空気圧縮機
の吐出配管中に圧縮空気の流れに従って夫々ドレントラ
ップを有するエアドライヤ、防塵用フィルタ手段、除菌
器が連設して配設されていることとしたため、空気中の
細菌類に対して殺菌灯による殺菌と、連設したエアドラ
イヤ、防塵用フィルタ、除菌器による除菌作用が重ねて
行われ、圧縮空気使用部へは極めて小量の細菌類のみが
含まれた圧縮空気が供給される。然も、空気圧縮機の吸
込流がパッケージケース中に生じ、そのおそい流速の吸
込流に例えば紫外線が作用するため、殺菌時間が長く殺
菌がほぼ完全に行われる。そして保守のためパッケージ
ケースを開いても除菌器があるため全く除菌されない圧
縮空気が供給されるということがない。
【0043】
【0044】
【0045】又、本考案の第の考案はドライヤ、除塵
用フィルタ手段、除菌器と連設した除菌装置の圧縮空気
の流れに関し上流側に前記除塵用フィルタ手段よりも目
の粗い除塵用フィルタ手段を設けたため、除塵除湿が徹
底され、除菌装置の耐久性を増す。又、エアドライヤの
汚れを防止し、効率低下が防止される。
【0046】
【0047】本考案の第3の考案によればパッケージケ
ース中の吸込流は緩速度であるのでオゾンによる殺菌効
果を著しく高め乍ら空気圧縮機の入口でオゾンを取り除
くことができ、圧縮空気のオゾン濃度を規正できる効果
がある。そして連設したエアドライヤ、防塵フィルタ、
除菌器による除菌作用が重ねて行われ、圧縮空気使用部
へは極めて小量の細菌類のみが含まれた圧縮空気が供給
される。そしてパッケージケースを保全のため開いた場
合、除菌器の作用は引き続き行われるので除菌されない
圧縮空気が供給されるということがない。又、ドライヤ
の上流側に除菌用フィルタ手段を設けたため、除塵除湿
が徹底され、除菌装置の耐久性を増す。又エアドライヤ
の汚れを防止し、効率低下が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の実施例1のフローシートであ
る。
【図2】図2は本考案の実施例2のフローシートであ
る。
【図3】ドレン水中の細菌類の経時変化を示す線図であ
る。
【符号の説明】
1 空気圧縮機 6 パッケージケース 9 紫外線殺菌灯 10 吐出配管 13 除塵用フィルタ器 14 エアドライヤ 15 除塵用フィルタ器 16 除菌器

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気圧縮機のパッケージケース内空間を
    直接流路とする吸込空気中の細菌類を殺菌する殺菌手
    段、及び空気圧縮機が大気の取入口を備えたパッケージ
    ケースに収容され、空気圧縮機の吐出空気中の細菌を捕
    集する除菌手段が空気圧縮装置の空気流に従って配設さ
    れていることを特徴とする空気圧縮装置。
  2. 【請求項2】 空気圧縮機を大気の取入口を備えたパッ
    ケージケースに収容し、空気圧縮機の吸込空気を照射す
    る殺菌灯を該パッケージケース内の吸込通路に設け、空
    気圧縮機の吐出配管中に圧縮空気の流れに従って夫々ド
    レントラップを有するエアドライヤ、除塵用フィルタ手
    段、除菌器が連設して配設され、圧縮空気の流れに関
    し、エアドライヤの上流側にエアドライヤの下流側に配
    した除塵用フィルタ手段よりも目の粗いフィルタを有す
    る除塵用フィルタ手段を配したことを特徴とする空気圧
    縮装置。
  3. 【請求項3】 大気の取入口を備えたパッケージケース
    を有し、パッケージケース内には少くとも空気圧縮機を
    有し、この空気圧縮機のパッケージケース内空間を直接
    流路とする吸込空気流に有効な殺菌力を生ずるオゾン濃
    度となるようにオゾンを加えるオゾン発生器を備え、空
    気圧縮機の吸込口には空気圧縮機の吐出空気中のオゾン
    濃度が人体に有害でなく、圧縮空気使用部において目的
    とするオゾン濃度となるようにオゾンを除去するオゾン
    フィルタを備え空気圧縮機の吐出配管中に圧縮空気の流
    れに従って夫々ドレントラップを有するエアドライヤ、
    除塵用フィルタ手段、除菌器が連設して配設され、圧縮
    空気の流れに関し、エアドライヤの上流側にエアドライ
    ヤの下流側に配した除塵用フィルタ手段よりも目の粗い
    フィルタを有する除塵用フィルタ手段を配したことを特
    徴とする空気圧縮装置。
JP1993020522U 1993-03-29 1993-03-29 空気圧縮装置 Expired - Lifetime JP2520944Y2 (ja)

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