JP5947777B2 - 画像読取装置、画像形成装置、プログラム、及び画像読取方法 - Google Patents

画像読取装置、画像形成装置、プログラム、及び画像読取方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5947777B2
JP5947777B2 JP2013227307A JP2013227307A JP5947777B2 JP 5947777 B2 JP5947777 B2 JP 5947777B2 JP 2013227307 A JP2013227307 A JP 2013227307A JP 2013227307 A JP2013227307 A JP 2013227307A JP 5947777 B2 JP5947777 B2 JP 5947777B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light source
image reading
image
surface light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013227307A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015089020A (ja
Inventor
貴志 井上
貴志 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2013227307A priority Critical patent/JP5947777B2/ja
Priority to US14/525,388 priority patent/US9191547B2/en
Priority to CN201410592088.0A priority patent/CN104601847B/zh
Publication of JP2015089020A publication Critical patent/JP2015089020A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5947777B2 publication Critical patent/JP5947777B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/40056Circuits for driving or energising particular reading heads or original illumination means
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/04Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00002Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for
    • H04N1/00007Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for relating to particular apparatus or devices
    • H04N1/00018Scanning arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00002Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for
    • H04N1/00026Methods therefor
    • H04N1/00034Measuring, i.e. determining a quantity by comparison with a standard
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00002Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for
    • H04N1/00071Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for characterised by the action taken
    • H04N1/00082Adjusting or controlling
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/04Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa
    • H04N1/10Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using flat picture-bearing surfaces
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N2201/00Indexing scheme relating to scanning, transmission or reproduction of documents or the like, and to details thereof
    • H04N2201/0077Types of the still picture apparatus
    • H04N2201/0081Image reader
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N2201/00Indexing scheme relating to scanning, transmission or reproduction of documents or the like, and to details thereof
    • H04N2201/04Scanning arrangements
    • H04N2201/0402Arrangements not specific to a particular one of the scanning methods covered by groups H04N1/04 - H04N1/207
    • H04N2201/0434Arrangements not specific to a particular one of the scanning methods covered by groups H04N1/04 - H04N1/207 specially adapted for scanning pages of a book

Description

本発明は、画像読取装置、画像形成装置、プログラム、及び画像読取方法に関する。
光源から原稿(対象物)に向けて光を照射し、原稿で反射された光を撮像装置で検出することによって原稿の画像を読み取る画像読取装置が知られている。このような画像読取装置は、スキャナー、複写機、又はファクシミリなどで用いられる。
また、特許文献1には、光源として有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子を用いた画像読取装置が開示されている。特許文献1に記載の画像読取装置では、有機EL素子を短手方向に湾曲させることにより対象物に対して効率よく光を照射している。
特開2009‐53241号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像読取装置では、対象物が立体物である場合に光量が不足して画像を適切に読み取ることができないことがある。例えば対象物がブック原稿である場合には、綴じ部分(のど部)に対する光量が不足して対象物を適切に読み取ることが難しい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、対象物の多様な形状に対応して各対象物の画像を高い精度で読み取ることにある。
本発明に係る画像読取装置は、対象物に光を照射して前記対象物の画像を読み取る。本発明に係る画像読取装置は、前記対象物が載置される載置台と、前記対象物に光を照射する面光源と、前記載置台と前記対象物との距離を測定する測距部と、前記面光源の任意の部位を発光させる制御部とを備える。前記制御部は、前記面光源の発光部位を制御することにより、前記測距部の測定値に応じた位置に前記面光源の集光位置を制御する。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る画像読取装置と、前記画像読取装置によって読み取られた画像データに基づいて画像を形成する画像形成部とを備える。
本発明に係るプログラムは、コンピューターに、画像読取装置が載置台上の対象物に光を照射して前記対象物の画像を読み取るステップと、前記画像読取装置が前記載置台と前記対象物との距離を測定するステップとを実行させる。前記画像を読み取るステップでは、前記画像読取装置が面光源の発光部位を制御することにより前記測距部の測定値に応じた位置に前記面光源の集光位置を制御する。
本発明に係る画像読取方法は、画像読取装置が載置台上の対象物に光を照射して前記対象物の画像を読み取るステップと、前記画像読取装置が前記載置台と前記対象物との距離を測定するステップとを含む。前記画像を読み取るステップでは、前記画像読取装置が面光源の発光部位を制御することにより前記測距部の測定値に応じた位置に前記面光源の集光位置を制御する。
本発明によれば、対象物の多様な形状に対応して各対象物の画像を高い精度で読み取ることが可能になる。
本発明の実施形態に係る画像読取装置の概要を示す模式図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る光源の外観を示す斜視図である。(b)は、(a)に示す光源の短辺の側面を示す図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施形態に係る集光位置の制御方法の一例について説明するための図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施形態に係る光量の制御方法の一例について説明するための図である。 画像読取時のキャリッジの基本的な動作について説明するための図である。 本発明の実施形態に係る画像読取装置の制御部の構成を機能ごとに分けて示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像読取方法において、対象物が平面物である場合の画像読取態様を示す図である。 (a)及び(b)は、本発明の実施形態に係る画像読取方法において、対象物が立体物であるときのカバー(プラテンカバー)の開閉状態を示す図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施形態に係る画像読取方法において、対象物が立体物である場合の画像読取時のスキャン態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像読取方法において、対象物が立体物である場合の画像読取態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像読取方法において、対象物が光沢物である場合の画像読取態様を示す図である。 本発明の他の実施形態について、(a)はキャリッジ(移動光源)が複数の測距センサーを備える例を示す図であり、(b)は測距センサーが固定されている例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置を示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
はじめに、主に図1を参照して、本実施形態に係る画像読取装置の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る画像読取装置の概要を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態の画像読取装置は、スキャナー100を構成する。スキャナー100は、対象物M(原稿)に光を照射して対象物Mの画像を読み取る。スキャナー100は本体10とカバー20とを備える。
本体10の表層部(例えばZ1側)には、透光性を有する台11(載置台)が設けられている。台11は、例えばガラスから構成される。また、本体10の内部には、キャリッジ30、40、レンズ12、撮像装置13、及び制御部50等が設けられている。本実施形態では、キャリッジ30(移動光源)が、光源31と、測距センサー32(測距部)と、ミラー33とを有する。
台11上には、対象物Mがセット(載置)される。スキャナー100は、光源31から対象物Mに向けて光を照射し、対象物Mで反射された光を撮像装置13で検出することによって対象物Mの画像を読み取る。光源31は、台11の下方(Z2側)から対象物Mに向かって光を照射する。照射された光は台11を透過し、対象物Mの下面(台11側の面)に当たって反射する。なお、図1に示す例では、対象物Mが平面物(例えば印刷用紙)である。
本実施形態のカバー20は、台11に対して開閉可能なプラテンカバーである。カバー20を開いて台11上に対象物Mをセットし、カバー20を閉じて対象物Mの画像を読み取る。対象物Mが平面物である場合は、台11上に対象物Mがある状態でも、図1に示されるようにカバー20を完全に閉じることができる。カバー20には、カバー20の開閉状態を検出する開閉センサー21が設けられている。
続けて、主に図2(a)及び図2(b)を参照して、本実施形態の光源31の構成について説明する。図2(a)は、光源31の外観を示す斜視図である。図2(b)は、図2(a)に示す光源31をY2側から見た図である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、本実施形態の光源31は、シート状の2つの面光源31a及び31bから構成される。光源31では、面光源31aと面光源31bとが隙間Gを挟んで対向している。面光源31a及び31bはそれぞれ、例えば有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)から構成される。有機EL素子は、例えば基板上に、陰極層と、電子輸送層と、発光層と、正孔輸送層と、陽極層とが積層されて構成される。有機EL素子を用いて形成された面光源31a及び31bはそれぞれ容易に湾曲させることができる。
面光源31a及び31bの形状(湾曲の角度等)は、全面発光により全体から照射される光が一点に集中(集光)しないようにあらかじめ調整されている。また、面光源31a及び31bの形状(湾曲の角度等)は、部分的な発光により所定の範囲に集光位置を制御できるようにあらかじめ調整されている。本実施形態では、面光源31a及び31bが互いに同じ位置に集光できるように各光源の形状及び配置等が調整されている。
面光源31a及び31bはそれぞれ、例えばY方向を長手方向、X方向を短手方向とする矩形状の板を湾曲させることによって形成される。面光源31a及び31bはそれぞれ、例えばY方向に延設される。面光源31aと面光源31bとの間には、例えばY方向に延びる隙間G(溝)が形成される。面光源31a及び31bはX方向に湾曲される。面光源31a及び31bはそれぞれ、1/4円筒状に湾曲した状態で設置される。光源31は半円筒状の形状を有し、その頂に隙間G(溝)が形成されている。本実施形態では、光源31における隙間G(溝)が湾曲の頂に位置する。光源31は、面光源31a及び31bにより、例えばY方向のライン光を照射する。
本実施形態では、面光源31a及び31bが、互いに同じ発光性能(光量等)を有する。また、面光源31a及び31bは、互いに対称的な形状を有する。詳しくは、面光源31a及び31bは、隙間Gに関して互いに対称的なカーブ(曲面)を描くように湾曲している。面光源31a及び31bは、図2(b)に示されるように、屈曲した部分(折れ曲がった部分)の無いなだらかな弧状の側面(又は断面)を有する。これにより、集光位置を連続的に(無段階で)変更することが可能になる。
続けて、主に図3(a)〜図3(c)を参照して、本実施形態における光源31の集光位置の制御方法について説明する。
本実施形態では、原則として面光源31a、31bの対称的な部位を発光させる。これにより、面光源31aから発せられた光の集光位置と面光源31bから発せられた光の集光位置とが略同じ位置になる。例えば図3(a)に示すように、面光源31a、31bのうち隙間Gから離れた(遠い)部分R11、R21を選択的に発光させた場合には、部分R11、R21から発せられた光がそれぞれ位置Q1で集光する。また、例えば図3(b)に示すように、面光源31a、31bのうち隙間Gに近い部分R12、R22を選択的に発光させた場合には、部分R12、R22から発せられた光がそれぞれ位置Q2で集光する。また、例えば図3(c)に示すように、面光源31a、31bの中央に位置する部分R13、R23を選択的に発光させた場合には、部分R13、R23から発せられた光がそれぞれ位置Q3で集光する。
本実施形態では、位置Q1、Q2、Q3のX座標が、隙間Gに対応した位置(隙間Gと略同じX座標)になる。位置Q1のZ座標(高さ)は、例えば図3(a)に示されるように、台11の面F10(対象物Mが載置される面)のZ座標と一致する。また、位置Q2のZ座標(高さ)は、例えば図3(b)に示されるように、台11の面F10からZ1側に距離D11だけ離れた位置になる。また、位置Q3のZ座標(高さ)は、例えば図3(c)に示されるように、台11の面F10からZ1側に距離D12だけ離れた位置になる。なお、距離D12は、距離D11よりも小さい。
発光部位は、図3(a)〜図3(c)に示した3種類に限られない。面光源31a、31bの任意の部分を発光させることができる。例えば隙間Gから遠い側を発光させるほど集光位置はZ2側に移動し、隙間Gに近い側を発光させるほど集光位置はZ1側に移動する。したがって、位置Q1と位置Q3との間の位置、又は位置Q2と位置Q3との間の位置に集光させることも可能である。本実施形態では、面光源31a、31bの発光部位に基づいて、集光位置(例えばZ座標)を連続的に(無段階で)変更することができる。
次に、主に図3(a)〜図4(c)を参照して、本実施形態における光源31の光量の制御方法について説明する。
本実施形態では、制御部50が、面光源31a、31bの発光面積に基づいて集光位置の光量を制御する。詳しくは、面光源31a又は31bの電力(面光源31a又は31bへの投入エネルギー)が一定である場合、面光源31a又は31bの総光量は変わらない。このため、面光源31a又は31bの発光面積が小さくなるほどエネルギーが集中して単位面積あたりの発光量(ひいては集光位置における光の量)が多くなる。本実施形態では、制御部50が、面光源31a、31bの総光量(面光源31a、31bの電力)を変えずに面光源31a、31bの発光面積を変える。
例えば図4(a)に示すように、図3(a)に示す部分R11、R21よりも面積の小さい部分R14、R24を発光させてもよい。また、例えば図4(b)に示すように、図3(b)に示す部分R12、R22よりも面積の小さい部分R15、R25を発光させてもよい。また、例えば図4(c)に示すように、図3(c)に示す部分R16、R26よりも面積の小さい部分R16、R26を発光させてもよい。図4(a)〜図4(c)に示すように、図3(a)〜図3(c)の場合よりも発光面積を小さくした場合には、図3(a)〜図3(c)の場合よりも集光位置の光量が多くなる。本実施形態では、上記のように発光面積を変えることで、集光位置を変えずに光量を変えることができる。
続けて、主に図5を参照して、画像読取時のキャリッジ30の基本的な動作について説明する。本実施形態では、Y方向がスキャナー100の主走査方向に相当し、X方向がスキャナー100の副走査方向に相当する。
図5に示すように、面光源31a及び31bはX方向(副走査方向)に並べて配置される。光源31は、例えば光源31の長手方向がY方向(主走査方向)と一致するように配置されている。光源31は、例えばラインL11で示すように、Y方向のライン光を照射する。このため、対象物Mで反射された光もY方向のライン光になる。
画像読取時には、キャリッジ30(光源31及び測距センサー32を含む)が、例えばX1側の位置からX2側に向かって移動する。光源31及び測距センサー32はキャリッジ30のフレーム部に固定されているため、キャリッジ30と共に移動する。測距センサー32は、例えば光源31のX2側に配置される。光源31の隙間Gと測距センサー32との間隔D1は、例えば1mm以上10mm以下の範囲にある。
測距センサー32は、例えばセンサー内部の光源により対象物に向けて光を照射し、対象物で反射された光をセンサー内部の受光素子で受光する。そして、測距センサー32は受光した光を距離に換算して出力する。なお、測距センサー32の測定原理は任意であり、例えば受光素子の結像位置を距離に換算する三角測距式であってもよいし、光が照射されてから受光されるまでの時間(時間差)を距離に換算するタイム・オブ・フライト式であってもよい。
キャリッジ30がX方向に移動することで、光源31もX方向に移動する。光源31はY方向のライン光を照射したままX方向に移動するため、矩形領域が光源31によりスキャン(走査)されることになる。本実施形態では、台11の略全面がスキャン領域(矩形領域)に相当する。
キャリッジ30がX方向に移動することで、測距センサー32は、例えばラインL12で示すように、台11上の対象物MをX方向にスキャン(走査)する。詳しくは、測距センサー32は、台11における特定のY座標(例えば真ん中)について、X方向の一端から他端までをスキャンして、各X座標について対象物Mまでの距離を測定する。測距センサー32により対象物Mと測距センサー32との距離が測定される。ここで、測距センサー32と台11との距離は一定である。そのため、測距センサー32の測定値から対象物Mと台11(面F10)との距離を求めることができる。測距センサー32の測定値は、実質的に対象物Mと台11(面F10)との距離を示している。
図1を参照して説明を続ける。キャリッジ40はミラー41とミラー42とを有する。対象物Mによって反射された光は、さらにミラー33、ミラー41、及びミラー42で順に反射され、レンズ12に導かれる。その後、光はレンズ12を通って撮像装置13に至る。対象物Mにより反射された光は、こうして撮像装置13で検出される。画像読取時には、光源31から撮像装置13までの光路長を一定にするために、キャリッジ30の移動に対応してキャリッジ40も移動する。
撮像装置13は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサー及びA/D(アナログ/デジタル)変換器等から構成される。撮像装置13は、例えばCCDイメージセンサーにより、受光した光に応じたアナログ電気信号を生成し、A/D変換回路によりアナログ電気信号をデジタル電気信号に変換する。撮像装置13はデジタル電気信号を出力する。なお、撮像装置13の構成は任意である。例えば撮像装置13はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーから構成されてもよい。
続けて、主に図6を参照して制御部50の構成について説明する。図6は、制御部50の構成を機能ごとに分けて示すブロック図である。
図6に示すように、制御部50は、CPU(Central Processing Unit)51と、ROM(Read Only Memory)52と、RAM(Random Access Memory)53と、第1キャリッジ制御回路54と、第2キャリッジ制御回路55とを有する。
制御部50には、開閉センサー21の出力信号及び撮像装置13の出力信号等が入力される。制御部50は、各種入力信号に基づいてキャリッジ30、40等を制御する。
ROM52は、例えばフラッシュメモリー等のPROM(Programmable ROM)からなる。ROM52には、例えばBIOS(Basic Input/Output System)、OS(Operating System)、各種ドライバー、及び各種アプリケーション等のプログラムが格納されている。RAM53は、例えばDRAM(Dynamic RAM)からなる。
CPU51は、キャリッジ30から測距センサー32の出力信号等を受信する。また、CPU51は、第1キャリッジ制御回路54を通じてキャリッジ30(キャリッジ30を移動させるためのモーター、光源31、又は測距センサー32等)を制御する。CPU51は、面光源31a、31bの任意の部位を発光させることができる。また、CPU51は、図示しない電源から供給される面光源31a、31bの電力(面光源31a、31bへの投入エネルギー)を制御することで、面光源31a、31bの総光量を制御することができる。面光源31a、31bの電力制御方法は、例えばアナログ制御である。PWM(パルス幅変調)よりもアナログ変調の方が状況の変動に対応して適切な電力値に制御し易い。
CPU51は、第2キャリッジ制御回路55を通じてキャリッジ40(キャリッジ40を移動させるためのモーター等)を制御する。
制御部50は、入力部61と、表示部62と、記憶部63と、インターフェイス64とそれぞれ通信可能に接続されている。
入力部61は、ユーザーからの入力を受け付ける。入力部61は、キーボード、マウス、又はタッチパネル等から構成される。表示部62は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)又はELD(Electro Luminescence Display)等のディスプレーから構成される。なお、入力部61及び表示部62がタッチパネルから構成される場合は、入力部61と表示部62とは一体化していることになる。
記憶部63は、例えばハードディスク等の不揮発性メモリーから構成される。記憶部63には、印刷用の画像データ、各種制御に係るプログラム、プログラムで用いられるデータ、及び測距センサー32の測定値等が格納される。
インターフェイス64は、制御部50と外部の装置との間でのデータの送受信を可能にする。制御部50は、インターフェイス64を介して汎用コンピューター(いわゆるパーソナルコンピューター)等に接続される。
続けて、本実施形態のスキャナー100による画像読取方法について説明する。本実施形態では、対象物Mが平面物である場合と対象物Mが立体物である場合と対象物Mが光沢物である場合とで画像読取方法が異なる。本実施形態では、制御部50が、画像読取時における開閉センサー21の出力(カバー20の開閉状態)に基づいて対象物Mが立体物(又は平面物)であるか否かを判断する。また、本実施形態では、制御部50が、ユーザーからの入力(入力部61を通じた入力)に基づいて対象物Mが光沢物であるか否かを判断する。
以下、主に図7を参照して対象物Mが平面物である場合の画像読取方法について説明する。
例えば画像読取時において、開閉センサー21によりカバー20が完全に閉じた状態(図1参照)であると検出された場合には、制御部50が、対象物Mが平面物であると判断して、図7に示すような態様で画像を読み取る。図7に示されるように、対象物Mが平面物(例えば紙)である場合には、対象物Mの読取面(面F20)の全体が台11の面F10に接している。
対象物Mが平面物である場合には、図7に示すように、光源31と対象物Mとの距離が一定であるため、光源31の集光位置Q(詳しくは、光源31と集光位置Qとの相対的な位置関係)は変えなくてもよい。したがって、平面物(対象物M)の画像を読み取る場合には、光源31の発光部位を変えずにスキャンする。
本実施形態では、面光源31aの発光部位R1及び面光源31bの発光部位R2をそれぞれ隙間Gから離れた(遠い)部分とする。これにより、集光位置QのX座標が隙間GのX座標と略同じになり、集光位置QのZ座標が台11の面F10(対象物Mの面F20)のZ座標と略同じになる。対象物Mによって反射された光は、隙間Gを通り、ミラー33、ミラー41、及びミラー42で順に反射され、レンズ12を通って撮像装置13で検出される(図1参照)。
対象物Mが平面物であると判断された場合には、光源31と対象物Mとの距離が一定であるため、測距センサー32による距離の測定は必要ないと考えられる。そこで、本実施形態では、対象物Mが平面物であると判断された場合には測距センサー32を作動させない。これにより、消費電力の削減又はスループットの向上(スキャン時間の短縮)が図られる。
以下、主に図8(a)〜図10を参照して対象物Mが立体物である場合の画像読取方法について説明する。
図8(a)に示すように、対象物Mが本(ブック原稿)である場合には、図8(b)に示すように、カバー20は閉じることができなくなる。このため、本実施形態では、例えば画像読取時において、開閉センサー21によりカバー20が完全には閉じていない(開いている)と検出された場合には、制御部50は、対象物Mが立体物であると判断して、図9(a)〜図10に示すような態様で画像を読み取る。なお、図9(a)〜図10に示されるように、対象物Mが立体物である場合には、対象物Mの読取面(面F20)の一部が台11の面F10に接しないことがある。例えば対象物M(本)の綴じ部分(のど部)は台11から浮くことになる。
本実施形態では、対象物Mが立体物であると判断された場合には、制御部50が、測距センサー32を作動させて、測距センサー32の測定値に基づいて光源31の集光位置を制御する。
立体物(対象物M)の画像を読み取る際には、キャリッジ30が、例えば図9(a)に示す位置から、図9(b)に示す位置に移動し、さらに図9(c)に示す位置に移動するというように、X2側に向かって移動する。この際、光源31から撮像装置13までの光路長を一定にするために、キャリッジ30の移動に対応してキャリッジ40も移動する。
キャリッジ30は、測距センサー32により対象物M(面F20)までの距離を測定しながら移動する。制御部50は、測距センサー32の測定値を随時取得し、例えば記憶部63に格納する。また、キャリッジ30は、光源31により対象物Mに向かって光を照射しながら移動する。対象物Mによって反射された光は、隙間Gを通り、ミラー33、ミラー41、及びミラー42で順に反射され、レンズ12を通って撮像装置13で検出される。
画像読取時において、光源31の集光位置Qは、制御部50により測距センサー32の測定値に応じた位置(Z座標)に制御される。集光位置Qの制御においては、例えば制御部50が、光源31の発光部位を変えることにより光源31の集光位置Qを変える(図3(a)〜図3(c)参照)。本実施形態では、制御部50が、測距センサー32により測定された距離が大きいほど光源31の湾曲の頂(隙間G)に近い位置を発光させる。制御部50は、集光位置Q(面F20)が高くなる(面F10から遠ざかる)ほど光源31の中央側(隙間Gに近い部位)を発光させ、集光位置Q(面F20)が低くなる(面F10に近づく)ほど光源31の端側(隙間Gから遠い部位)を発光させる。
対象物Mが立体物である場合には、対象物Mでの乱反射により光が分散されて、乱反射光のごく一部しか撮像装置13に入射されないと考えられる。そこで、本実施形態では、対象物Mが立体物である場合には、対象物Mが平面物である場合よりも対象物Mに照射する光の量(集光位置における光の量)を多くする。これにより、対象物Mの読取面(面F20)が曲面であっても、十分な量の反射光が撮像装置13に入射され易くなる。本実施形態では、制御部50が、面光源31a、31bの電力(ひいては面光源31a、31bの総光量)を変えずに面光源31a、31bの発光面積を変えることで、集光位置における光の量(対象物Mに照射する光の量)を制御する(図3(a)〜図4(c)参照)。ただしこれに限られず、例えば面光源31a、31bの電力を大きくすることによって、対象物Mが立体物である場合における光の量を、対象物Mが平面物である場合における光の量よりも多くしてもよい。
対象物M(本)の綴じ部分に光を照射する場合には、例えば図10に示すような態様で画像を読み取る。本実施形態では、面光源31aの発光部位R1及び面光源31bの発光部位R2をそれぞれ隙間Gに近い部分とする。これにより、集光位置QのX座標が隙間GのX座標と略同じになり、集光位置Qが対象物Mの綴じ部分の位置と一致する。
以下、主に図11を参照して対象物Mが光沢物である場合の画像読取方法について説明する。詳しくは、対象物Mが光沢のある立体物(例えば宝石)である場合について説明する。
画像読取に先立ち、ユーザーから入力部61を通じて対象物Mが光沢物である旨の入力(例えばモード選択)があった場合には、制御部50は、対象物Mが光沢物であると判断する。また、開閉センサー21によりカバー20が完全には閉じていないと検出された場合には、制御部50は、対象物Mが立体物であると判断する。
光沢のある立体物(対象物M)の画像を読み取る際には、例えば図11に示すように、面光源31a及び31bの全面を発光させる。この際、面光源31a、31bの電力(ひいては面光源31a、31bの総光量)は、対象物Mが光沢物ではない場合(面光源31a、31bを部分的に発光させる場合)と同じにすることが好ましい。これにより、面光源31a、31bを部分的に発光させる場合よりも単位面積あたりの発光量が少なくなる。その結果、集光位置における光の量が少なくなる。
また、面光源31a、31bの全面から照射される光は一点に集中(集光)せず、その集光位置は、例えば図11に示すように、台11の面F10と同じ高さの位置Q1と台11の面F10から浮いた位置Q2とに分散される。このため、集光位置における光の量が少なくなる。
本実施形態では、光沢物(対象物M)の画像を読み取る際に、対象物Mに照射する光の量(集光位置における光の量)を少なくしている。これにより、光沢に起因して正反射が生じた場合に過大な量の光が撮像装置13に入射されることを抑制することができる。その結果、画像読取精度を高めることが可能になる。
なお、上記制御を実行する場合は、面光源31a、31bを全面発光させるため、測距センサー32を作動させない。これにより、消費電力の削減又はスループットの向上(スキャン時間の短縮)が図られる。
本実施形態では、面光源31a、31bを全面発光させることにより集光位置における光の量を低減している。しかしこれに限られず、例えば面光源31a、31bの電力を小さくすることによって、対象物Mが光沢物である場合における光の量を、対象物Mが光沢物ではない場合における光の量よりも少なくしてもよい。
本実施形態では、対象物Mが立体物である場合に集光位置における光の量を100%とすると、対象物Mが平面物である場合に集光位置における光の量を例えば70%に、対象物Mが光沢物である場合に集光位置における光の量を例えば20%に制御する。ただしこれに限られず、各場合における光の量は任意に設定することができる。
本実施形態では、図9(a)〜図10に示されるような部分発光による画像読取方法(以下、立体物モードと記載する)よりも図11に示されるような全面発光による画像読取方法(以下、光沢物モードと記載する)を優先して、対象物Mが光沢のある立体物である場合には、光沢物モードで画像を読み取っている。しかしこれに限られず、対象物Mが光沢のある立体物である場合には、立体物モードで画像を読み取るようにしてもよい。ただし、面光源31a、31bの電力を小さくすることによって、対象物Mが光沢物である場合における光の量を、対象物Mが光沢物ではない場合における光の量よりも少なくすることが好ましい。
以上説明した本実施形態に係るスキャナー100によれば、以下のような優れた効果が奏される。
本実施形態のスキャナー100では、制御部(制御部50等)が、面光源31a、31bの発光部位を制御することにより、測距センサー32の測定値に応じた位置に面光源31a、31bの集光位置を制御する。面光源31a、31bの発光部位に基づいて集光位置を制御するため、モーター等の機械的な構成を別途設けずとも、適切に集光位置を制御することが可能になる。また、測距センサー32の測定値に基づいて集光位置を制御することにより、対象物Mが複雑な形状を有する場合であっても、対象物Mの画像(濃度等)を適切に読み取ることが可能になる。その結果、対象物の多様な形状に対応して各対象物(例えば平面物及び立体物)の画像を高い精度で読み取ることが可能になる。
本実施形態に係るスキャナー100の制御部(制御部50等)は、面光源31a、31bの発光面積に基づいて集光位置における光の量を制御する。詳しくは、スキャナー100の制御部(制御部50等)は、面光源31a、31bの総光量を変えずに面光源31a、31bの発光面積を変える。発光面積に基づいて光の量を制御することにより、光の量を簡単に又は正確に制御することが可能になる。また、面光源31a、31bを部分的に発光させることで、電力を増大させずに光の量を増大させることができる。これにより、消費電力を削減することが可能になる。なお、面光源31a、31bの電力と発光面積との両方を制御することにより集光位置における光の量を制御してもよい。
本実施形態に係るスキャナー100の制御部(制御部50等)は、測距センサー32により測定された距離が大きいほど光源31の湾曲の頂に近い位置を発光させる。これにより、集光位置を簡単に又は正確に制御することが可能になる。
本実施形態に係るスキャナー100の制御部(制御部50等)は、対象物Mが立体物であるか否かを判断する。そして、制御部は、対象物Mが立体物であると判断した場合には、測距センサー32の測定値を参照して面光源31a、31bを制御する。また、制御部は、対象物Mが立体物でないと判断した場合には、測距センサー32の測定値を参照せずに面光源31a、31bを制御する。こうした構成では、対象物Mが立体物でないと判断した場合には、測距センサー32を作動させないことで、消費電力の削減又はスループットの向上(スキャン時間の短縮)を図ることが可能になる。
本実施形態に係るスキャナー100の制御部(制御部50等)は、対象物Mが立体物であるか否かを判断し、対象物Mが立体物であると判断した場合には、対象物Mが立体物でないと判断した場合よりも対象物Mに照射する光の量(集光位置における光の量)を多くする。こうした構成によれば、照射した光が立体物(対象物M)で乱反射されても、十分な量の反射光が撮像装置13に入射され易くなる。その結果、画像読取精度を高めることが可能になる。
本実施形態に係るスキャナー100の制御部(制御部50等)は、カバー20の開閉状態に基づいて対象物Mが立体物であるか否かを判断する。こうした構成によれば、対象物Mが立体物であるか否かを容易に検出することが可能になる。
本実施形態に係るスキャナー100の制御部(制御部50等)は、対象物Mが光沢物であるか否かを判断する。そして、制御部は、対象物Mが光沢物であると判断した場合に面光源31a、31bの全面を発光させる。面光源31a、31bの全面を発光させることで、面光源31a、31bを部分的に発光させる場合よりも対象物Mに照射される光の量を少なくすることができる。この際、面光源31a、31bの全面を発光させる場合の総光量を面光源31a、31bを部分的に発光させる場合の総光量と同じにすれば、より確実に対象物Mに照射される光の量が少なくなる。対象物Mが光沢物である場合には、光沢に起因して正反射が生じ、過大な量の光が撮像装置13に入射されることが懸念される。こうした課題に鑑みて、本実施形態では、集光位置における光の量(対象物Mに照射される光の量)を少なくする。これにより、過大な量の光が撮像装置13に入射されることが抑制される。その結果、画像読取精度を高めることが可能になる。
本実施形態に係るスキャナー100の制御部(制御部50等)は、ユーザーからの入力に基づいて対象物Mが光沢物であるか否かを判断する。これにより、対象物Mが光沢物であるか否かを容易に検出することが可能になる。
なお、制御部50そのものが上記制御部を実現する場合もあれば、制御部50が、制御部50の外に設けられたプログラム又は回路等と協働して、上記制御部を実現する場合もある。
本実施形態に係るスキャナー100の面光源31a、31bはそれぞれ、有機エレクトロルミネッセンス素子から構成される。こうした面光源31a、31bは、優れた光学特性を有し、所望の形状に湾曲させ易い。
本発明は、上記実施形態に限定されない。例えば以下のように変形して実施することもできる。
上記実施形態では、対象物Mが光沢物である場合(面光源31a、31bの全面を発光させる場合)における面光源31a、31bの電力(ひいては面光源31a、31bの総光量)を、対象物Mが光沢物ではない場合(面光源31a、31bを部分的に発光させる場合)における面光源31a、31bの電力(ひいては面光源31a、31bの総光量)と同じにしている。しかしこれに限られず、対象物Mが光沢物である場合における面光源31a、31bの電力は、対象物Mが光沢物ではない場合における面光源31a、31bの電力に比べて、大きくてもよいし、小さくてもよい。面光源31a、31bの全面を発光させる場合の総光量を面光源31a、31bを部分的に発光させる場合の総光量よりも小さくすれば、過大な量の光が撮像装置13に入射されることをより確実に防止できる。
上記実施形態では、対象物Mが光沢物である場合に、面光源31a、31bの全面を発光させている。しかしこれに限られず、対象物Mが光沢物である場合に、面光源31a、31bを部分的に発光させてもよい。
上記実施形態では、カバー20の開閉状態に基づいて対象物Mが立体物であるか否かを判断している。しかしこれに限られず、例えば対象物Mに光を当ててその反射光に基づいて対象物Mが立体物であるか否かを判断してもよい。例えば往路(例えば図5中のX2側への移動)のプレスキャンで対象物Mに光を照射して対象物Mが立体物であるか否かを判断し、復路(例えば図5中のX1側への移動)の本スキャンで再び対象物Mに光を照射して対象物Mの画像を読み取るようにしてもよい。また、ユーザーからの入力に基づいて対象物Mが立体物であるか否かを判断してもよい。
上記実施形態では、ユーザーからの入力に基づいて対象物Mが光沢物であるか否かを判断している。しかしこれに限られず、例えば対象物Mに光を当ててその反射光(反射率等)に基づいて対象物Mが光沢物であるか否かを判断してもよい。例えば往路(例えば図5中のX2側への移動)のプレスキャンで対象物Mに光を照射して対象物Mが光沢物であるか否かを判断し、復路(例えば図5中のX1側への移動)の本スキャンで再び対象物Mに光を照射して対象物Mの画像を読み取るようにしてもよい。
上記実施形態では、台11と対象物Mとの距離を測定するための測距センサー32の数が1つである。しかしこれに限られず、測距センサー32の数は任意である。例えば図12(a)に示すように、測距センサー32の数を2つにしてもよい。
本よりも複雑な形状を有する立体物の画像を読み取ることや、対象物Mの置き方(台11上の対象物Mの位置又は向き等)が必ずしも一様でないことなどを考慮すると、測距センサー32の数は複数であることが望ましい。測距センサー32が多いほど対象物Mの形状又は状態を正確に把握し易くなり、画像読取精度が向上すると考えられる。ただし、測距センサー32の数が少ない方がコストの面で有利である。
上記実施形態では、キャリッジ30(移動光源)が測距センサー32を備える。このため、画像読取時には測距センサー32が光源31と共に移動する。しかしこれに限られず、測距センサー32を移動させないようにしてもよい。例えば測距センサー32をキャリッジ30外のスキャナー100のフレーム部に固定してもよい。固定の測距センサー32は、例えば図12(b)に示すように、台11の対角に配置することが好ましい。こうした配置によれば、少ない数の測距センサー32で対象物Mの形状又は状態を正確に把握し易くなる。
台11と対象物Mとの距離を測定する以外の目的で測距センサー32を用いてもよい。例えば対象物Mが立体物又は光沢物であるか否かの判断(例えば前述のプレスキャン)に測距センサー32を用いてもよい。また、対象物Mの大きさ(例えば紙のサイズ)を検出するために測距センサー32を用いてもよい。
上記実施形態では、面光源31a及び31bが互いに対称的な形状を有する。しかしこれに限られず、面光源31a及び31bが互いに非対称の形状を有していてもよい。また、面光源31aの発光部位と面光源31bの発光部位とが対称的な位置関係にあることは必須ではなく、面光源31a及び31bの非対称の部位を発光させてもよい。用途又は状況等に応じて適した光源制御を行うことが望ましい。
上記実施形態では、光源31が2つの面光源31a及び31bから構成される。しかしこれに限られず、1つの面光源から構成される光源を用いてもよい。例えば光源31(図2(a)等を参照)において、少なくとも隙間Gに対応する部位が透光性を有していれば、隙間Gをなくして面光源31aと面光源31bとを一体化させても反射光を検出することは可能である。また、例えば光源31(図2(a)等を参照)において、面光源31a又は31bをさらに分割して、3つ以上の面光源から構成される光源としてもよい。
光源31の湾曲の態様を制御するための機械的な機構を設けて、光源31の湾曲の態様を自動制御するようにしてもよい。また、こうした自動制御により、例えば光量、発光位置、又は集光位置を調整してもよい。また、有機EL素子に代えて別の面光源を用いてもよい。
上記実施形態において、スキャナー100の構成(構成要素、寸法、材質、形状、又は配置等)は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において任意に変更又は割愛することができる。
上記実施形態に係るスキャナー100の制御に係る機能は、ハードウェア(電子回路等)によっても、ソフトウェア(プログラム)によっても実現することができる。上記実施形態において制御部50が実行するプログラムは、CD−ROM等のコンピューターに読み取り可能な記録媒体に格納して配布可能にしてもよい。また、プログラムを通信ネットワーク上の所定のサーバーに保持させ、クライアントが実行又はダウンロードできるようにしてもよい。また、OS(Operating System)とアプリケーションとの協働により所定の機能を実現する場合には、OS以外の部分のみについて配布等を可能にしてもよい。
上記実施形態に係るスキャナー100(画像読取装置)を画像形成装置に組み込んで、スキャナー100によって読み取られた画像データに基づいて画像を形成するようにしてもよい。例えばスキャナー100を組み込んで複写機を構成してもよい。また、例えば図13に示すように、スキャナー、複写機、プリンター、及びファクシミリ等の機能を有する複合機101(複合的な画像形成装置)にスキャナー100を組み込んでもよい。複合機101は、例えばトナーにより画像を形成する画像形成部101aを備える。
上記実施形態及び変形例は、任意に組み合わせることができる。用途等に応じて適切な組み合わせを選ぶことが好ましい。
本発明に係る画像読取装置、画像形成装置、プログラム、及び画像読取方法は、様々な形状の対象物について画像読取を行う画像読取装置又は画像形成装置に好適に用いられる。
10 本体
11 台
12 レンズ
13 撮像装置
20 カバー
21 開閉センサー
30 キャリッジ
31 光源
31a、31b 面光源
32 測距センサー
33 ミラー
40 キャリッジ
41、42 ミラー
50 制御部
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 第1キャリッジ制御回路
55 第2キャリッジ制御回路
61 入力部
62 表示部
63 記憶部
64 インターフェイス
100 スキャナー
101 複合機
101a 画像形成部
M 対象物

Claims (14)

  1. 対象物に光を照射して前記対象物の画像を読み取る画像読取装置であって、
    前記対象物が載置される載置台と、
    前記対象物に光を照射する面光源と、
    前記載置台と前記対象物との距離を測定する測距部と、
    前記面光源の任意の部位を発光させる制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記面光源の発光部位を制御することにより、前記測距部の測定値に応じた位置に前記面光源の集光位置を制御する、画像読取装置。
  2. 前記制御部は、前記面光源の発光面積に基づいて集光位置における光の量を制御する、請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記制御部は、前記面光源の総光量を変えずに前記面光源の発光面積を変える、請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記面光源は湾曲した状態で設置され、
    前記制御部は、前記測距部により測定された距離が大きいほど前記湾曲の頂に近い位置を発光させる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  5. 前記制御部は、前記対象物が立体物であるか否かを判断し、前記対象物が立体物であると判断した場合には、前記測距部の測定値を参照して前記面光源を制御し、前記対象物が立体物でないと判断した場合には、前記測距部の測定値を参照せずに前記面光源を制御する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  6. 前記制御部は、前記対象物が立体物であるか否かを判断し、前記対象物が立体物であると判断した場合には、前記対象物が立体物でないと判断した場合よりも集光位置における光の量を多くする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  7. 前記載置台に対して開閉可能なカバーをさらに備え、
    前記制御部は、前記カバーの開閉状態に基づいて前記対象物が立体物であるか否かを判断する、請求項5又は6に記載の画像読取装置。
  8. 前記制御部は、前記対象物が光沢物であるか否かを判断し、前記対象物が光沢物であると判断した場合に前記面光源の全面を発光させる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  9. 前記面光源の全面を発光させる場合の総光量は前記面光源を部分的に発光させる場合の総光量と同じである、請求項8に記載の画像読取装置。
  10. ユーザーからの入力を受け付ける入力部をさらに備え、
    前記制御部は、ユーザーからの前記入力に基づいて前記対象物が光沢物であるか否かを判断する、請求項8又は9に記載の画像読取装置。
  11. 前記面光源は、有機エレクトロルミネッセンス素子から構成される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置によって読み取られた画像データに基づいて画像を形成する画像形成部と、
    を備える、画像形成装置。
  13. コンピューターに、
    画像読取装置が載置台上の対象物に光を照射して前記対象物の画像を読み取るステップと、
    前記画像読取装置が前記載置台と前記対象物との距離を測定するステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記画像を読み取るステップでは、前記画像読取装置が面光源の発光部位を制御することにより前記載置台と前記対象物との距離の測定値に応じた位置に前記面光源の集光位置を制御する、プログラム。
  14. 画像読取装置が載置台上の対象物に光を照射して前記対象物の画像を読み取るステップと、
    前記画像読取装置が前記載置台と前記対象物との距離を測定するステップと、
    を含み、
    前記画像を読み取るステップでは、前記画像読取装置が面光源の発光部位を制御することにより前記載置台と前記対象物との距離の測定値に応じた位置に前記面光源の集光位置を制御する、画像読取方法。
JP2013227307A 2013-10-31 2013-10-31 画像読取装置、画像形成装置、プログラム、及び画像読取方法 Expired - Fee Related JP5947777B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013227307A JP5947777B2 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 画像読取装置、画像形成装置、プログラム、及び画像読取方法
US14/525,388 US9191547B2 (en) 2013-10-31 2014-10-28 Image reading apparatus, image forming apparatus, storage medium, and image reading method
CN201410592088.0A CN104601847B (zh) 2013-10-31 2014-10-29 图像读取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013227307A JP5947777B2 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 画像読取装置、画像形成装置、プログラム、及び画像読取方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015089020A JP2015089020A (ja) 2015-05-07
JP5947777B2 true JP5947777B2 (ja) 2016-07-06

Family

ID=52995107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013227307A Expired - Fee Related JP5947777B2 (ja) 2013-10-31 2013-10-31 画像読取装置、画像形成装置、プログラム、及び画像読取方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9191547B2 (ja)
JP (1) JP5947777B2 (ja)
CN (1) CN104601847B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018037714A (ja) 2016-08-29 2018-03-08 セイコーエプソン株式会社 スキャンシステムおよび画像データの生成方法
US10904403B1 (en) * 2019-07-15 2021-01-26 Xerox Corporation Methods, systems, and scanners for scanning bound documents with varying light intensity
JP7324718B2 (ja) * 2020-01-16 2023-08-10 シャープ株式会社 情報処理装置

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4674877A (en) * 1982-09-30 1987-06-23 Rockwell International Corporation Opto-electronic color sensor
US5253427A (en) * 1992-04-13 1993-10-19 Elizabeth Bartlett Measuring device for use in furniture construction
JPH06294999A (ja) * 1993-04-07 1994-10-21 Canon Inc 画像読取装置
JPH09284489A (ja) * 1996-04-12 1997-10-31 Minolta Co Ltd 画像読取り装置
JP3425366B2 (ja) * 1998-06-30 2003-07-14 シャープ株式会社 画像補正装置
US6587227B1 (en) * 1999-12-09 2003-07-01 Xerox Corporation Copier having contoured track guides
US6603580B1 (en) * 1999-12-10 2003-08-05 Xerox Corporation Scanner having a variable object plane
JP4170818B2 (ja) * 2003-04-11 2008-10-22 株式会社リコー 照明装置・原稿読み取り装置・画像形成装置
US20060152805A1 (en) * 2003-06-25 2006-07-13 Makoto Ikeda Light guide and line illuminator
US7253427B2 (en) * 2004-09-28 2007-08-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Automatic object plane detection system and method
US7593143B2 (en) * 2005-03-31 2009-09-22 Xerox Corporation Compound curved concentrator based illuminator
JP4799216B2 (ja) * 2006-03-03 2011-10-26 富士通株式会社 距離測定機能を有する撮像装置
US8089664B2 (en) * 2007-01-31 2012-01-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image reading device
JP2009053241A (ja) 2007-08-23 2009-03-12 Ricoh Co Ltd 照明ユニット、及び該照明ユニットを用いた画像読取装置、画像形成装置
WO2009088146A1 (en) * 2008-01-11 2009-07-16 Samsung Electronics Co, . Ltd. Image reading apparatus and method
JP2009212745A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Fuji Xerox Co Ltd 画像読み取り装置
JP4511608B2 (ja) * 2008-03-21 2010-07-28 シャープ株式会社 原稿読取装置
JP2009284012A (ja) * 2008-05-19 2009-12-03 Fuji Xerox Co Ltd 照射装置及び読取装置
JP4568773B2 (ja) * 2008-05-22 2010-10-27 シャープ株式会社 原稿読取装置及び画像形成装置
JP5071269B2 (ja) * 2008-06-24 2012-11-14 富士ゼロックス株式会社 画像読取装置、制御装置、および画像形成装置
US20130135359A1 (en) * 2011-11-30 2013-05-30 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Display systems including illumination and optical touchscreen

Also Published As

Publication number Publication date
US9191547B2 (en) 2015-11-17
CN104601847A (zh) 2015-05-06
JP2015089020A (ja) 2015-05-07
US20150116792A1 (en) 2015-04-30
CN104601847B (zh) 2017-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5947777B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置、プログラム、及び画像読取方法
US20110181920A1 (en) Image reading apparatus and control method thereof
KR100555587B1 (ko) 스캐너 기능 및 마우스 기능을 동시에 갖는 장치 및 방법
JP6307014B2 (ja) 自動較正用に2重の高さ較正ターゲットを用いる原稿ハンドラ
US20060023265A1 (en) Scanner and method of controlling a position of a scanning unit
JP5482032B2 (ja) 距離計測装置および距離計測方法
US20120002249A1 (en) Image scanning apparatus to alternate scanning and method thereof
JP6524001B2 (ja) 画像読取装置、制御方法及び制御プログラム
JP2016009876A (ja) 読取装置および制御方法
CN102213592B (zh) 印刷介质的移动量检测装置、误差信息生成方法
JP2006310937A (ja) 画像読取装置
US8824908B2 (en) Information processing apparatus for determining a height of a toner image formed on an image bearing member, information processing method, and image forming apparatus
JP4864029B2 (ja) 原稿読取装置
JP6063350B2 (ja) 画像読取装置、および画像形成装置
JP5655330B2 (ja) 画像読取装置およびそれを備えた画像形成装置
US8953232B2 (en) Image reader
JP6490408B2 (ja) 画像読み取り装置
US11734843B2 (en) Object texture measurement device
JP2018006955A (ja) 画像読取装置
JP6753284B2 (ja) 画像処理装置、モード切換方法およびモード切換プログラム
JPWO2016181716A1 (ja) 画像形成装置
JP2010088023A (ja) 原稿読取装置および画像形成装置
JP2009296229A (ja) 画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラム
JP2015032942A (ja) 非接触読取機能を備えた画像読取装置
JP6064364B2 (ja) 画像読取装置、画像読取システム及び画像読取方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5947777

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees