JP5947249B2 - バドミントン用シャトルコック - Google Patents

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Description

この発明は、バドミントン用シャトルコックに関し、より特定的には、高い耐久性を示すバドミントン用シャトルコックに関する。
従来、バドミントン用シャトルコックとして、その羽根に水鳥の羽根を用いたもの(天然シャトルコック)と、ナイロン樹脂などにより人工的に製造された羽根を用いたもの(人工シャトルコック)とが知られている。また、人工シャトルコックには、羽根が樹脂などにより構成されたスカート状の一体成形品からなるものと、天然シャトルコックのように独立した複数の人工羽根を用いたものとがある。
天然シャトルコックおよび人工シャトルコックのいずれにおいても、円環状に配置された水鳥の羽根または人工羽根(以下、羽根とも言う)を半球状のベース本体に固定している(たとえば、特開昭56−28778号公報参照)。
上記特開昭56−28778号公報では、半球状のコルクに発泡材層および円板が接続され、円板に形成された穴を介して当該発泡材層にシャトルコック用羽根の軸の端部が埋設された状態で固定されたシャトルコックが開示されている。上記特開昭56−28778号公報では、成形型内にコルクとシャトルコック用羽根の軸が穴に通された円板とを配置し、円板とコルクとの間の領域で樹脂を発泡させてシャトルコック用羽根の軸端部と固着した発泡材層を形成している。
特開昭56−28778号公報
上述した特開昭56−28778号公報に開示されたシャトルコックは、円板と発泡材層とによりシャトルコック用羽根の軸を固定しているため、高い耐久性が得られると考えられる。しかし、上述したシャトルコックの製造工程では、シャトルコック用羽根の軸を円板に通してから、当該円板とシャトルコック用羽根との複合部品を成形型内に配置して樹脂を発泡させるといった複雑な工程を実施する必要があり、その製造に手間とコストがかかるという問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、簡単な製造工程により製造でき、高い耐久性を示すバドミントン用シャトルコックを提供することである。
この発明に従ったバドミントン用シャトルコックは、ベース本体と、当該ベース本体に固定された複数のシャトルコック用羽根とを備える。ベース本体は、先端部と、当該先端部の表面の一部上に配置された補強部材とを含む。補強部材には、シャトルコック用羽根の軸を挿入して固定する複数の固定穴が形成されている。固定穴に軸が挿入された状態において、軸と接触している固定穴の内周表面間の距離よりも、軸と接触していない内周表面間の距離が狭い。軸が固定穴に挿入された状態において軸と固定穴との断面形状が異なる。固定穴の内周表面の第1の領域は、シャトルコック用羽根の軸の表面の第1の部分に沿うように形成されるとともに、シャトルコック用羽根の軸の表面の当該第1の部分と接触している。
本発明によれば、シャトルコック用羽根の軸がベース体に簡単な構成で確実に固定された、耐久性が高く飛翔特性が安定したバドミントン用シャトルコックを得ることができる。
本発明の一実施の形態におけるバドミントン用シャトルコックの概略側面図である。 図1に示したバドミントン用シャトルコックの人工羽根を示す模式図である。 図1に示したバドミントン用シャトルコックのベース体を示す拡大断面模式図である。 図1に示したバドミントン用シャトルコックを、図3中の矢印に示す方向IVから見た概略上面図である。 図1の線分V−Vにおける断面模式図である。 図5に示したベース体に形成された固定穴の拡大模式図、すなわち図5中の丸点線で囲んだ領域VIの拡大断面図である。 図1に示したバドミントン用シャトルコックの第2の変形例を説明するための模式図である。 図1に示したバドミントン用シャトルコックの第3の変形例を説明するための模式図である。 図1に示したバドミントン用シャトルコックの第4の変形例を説明するための模式図である。 図1に示したバドミントン用シャトルコックの第5の変形例を説明するための模式図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
図1〜図6を参照して、本発明によるシャトルコックの実施の形態を説明する。図1〜図6を参照して、本発明に従ったシャトルコック1は、半球状のベース本体2と、ベース本体2の固定用表面部に接続された複数のシャトルコック用の人工羽根3と、複数の人工羽根3を互いに固定するための固定用紐状部材4と、中糸15とを主に備えている。複数(たとえば15枚)の人工羽根3は、ベース本体2の固定用表面部において、固定用表面部の外周に沿って円環状に配置されている。また、複数の人工羽根3は、固定用紐状部材4によって互いに固定されている。複数の人工羽根3は、ベース本体2から離れるに従って、互いの間の距離が大きくなる(すなわち、複数の人工羽根3によって形成される筒状部の内径がベース本体2から離れるに従って大きくなる)ように配置されている。複数の人工羽根3には、これらの人工羽根3の積層状態を維持するための中糸15が配置されている。中糸15は、複数の人工羽根3の積層状態を維持する(複数の人工羽根3の位置関係を規定する)ための交錯防止部材として作用している。
すなわち、中糸15は、人工羽根3の軸7の周囲を周回するとともに、隣接する人工羽根3において積層した状態になっている羽部5の部分で、隣接する人工羽根3の羽部5が互いに対向する領域を通るように(すなわち積層した羽部5の間を通るように)配置されている。このように羽部5が積層した部分で、積層した羽部5の間を中糸15が通っているため、羽部5の積層順がシャトルコック1の使用中に入替わる(たとえばラケットによる打撃の衝撃によって羽部5の積層順番が入替わる)といった問題の発生を抑制することができる。
上述した中糸15は、図1および図4に示すように、円環状に並んだ複数の人工羽根3のすべてを互いに固定するように、円周上に配置されている。そして、中糸15は、たとえば作業者が針などを用いて縫製することにより、図1および図4に示すような配置とすることができる。このようにすれば、羽部5の積層順がシャトルコック1の使用中に入替わるという問題の発生を抑制することにより、優れた耐久性を示すシャトルコック1を得ることができる。
なお、円周上に配置された中糸15は、その縫い始めの一方端部と縫い終わりの他方端部とが結ばれて、余った糸の部分は結び目近傍でカットされて除去される。当該結び目には、接着剤などを塗布することにより表面に保護層を形成することが好ましい。このような保護層を形成することにより、シャトルコック1がラケットにより打撃されたときに、当該結び目が解けることを防止できる。
また、中糸15は、綿や樹脂など任意の材料を用いることができるが、ポリエステル製の糸を用いることが好ましい。また、中糸15は、シャトルコック1の重心などに影響を極力与えないようにするため、できるだけ軽量なものを用いることが好ましい。たとえば、用いる糸としては、30番のポリエステル製の糸を用いてもよい。この場合、中糸15として使用した糸の質量は約0.02gとなる。この程度の質量であれば、シャトルコック1の重心位置に若干の影響はあるものの、飛翔特性にはほとんど影響がないと考えられる。また、中糸15の配置については、ベース本体2からの距離を任意に設定することができる。
図2を参照して、図1に示したシャトルコック1を構成する人工羽根3は、羽部5と、当該羽部5に接続された軸7とを有している。軸7は、羽部5から突出するように配置された羽軸部8と、羽部5のほぼ中央部において羽部5に接続された固着軸部10とからなる。羽軸部8と固着軸部10とは同一線上に延びるように配置され、1つの連続した軸7を構成している。
軸7の材料としては、たとえばナイロンを用いることができ、ナイロン12、ナイロン11、ナイロン10、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン1010を用いることが好ましい。軸7の強度を高めるため、ナイロンにチタン酸カリウムウィスカー、ガラス繊維などを添加することもできる。また、軸7の材料として、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレンを用いることもできる。
人工羽根3の軸7の断面形状(軸7の延びる方向に対して垂直な方向における断面形状)は、任意の形状とすることができるが、たとえば図5および図6に示すように矩形状とすることができる。
図2を参照して、羽部5は、固着軸部10を挟むように配置された発泡体層と軸固定層、およびこれらの発泡体層および軸固定層を互いに固定するための接着層を有している。すなわち、羽部5では、発泡体層と軸固定層とが固着軸部10において軸7を挟むように積層されている。そして、羽部5は図5に示す軸7の短辺に沿った方向に延在している。さらに、羽部5では、発泡体層と軸固定層とを互いに接続するとともに固着軸部10とこれらの発泡体層および軸固定層とを接続固定するため、接着層が配置されている。また、異なる観点でいえば、羽部5においては、シャトルコック1を構成した場合において外周側に位置する発泡体層上に接着層が積層されている。この接着層上には、当該接着層および発泡体層のほぼ中央部に位置するように固着軸部が配置されている。そして、この固着軸部10上から接着層上にまで延在するように、もう一方の接着層が配置されている。そして、このもう一方の接着層上に軸固定層が配置されている。
人工羽根3においては、発泡体層側(すなわちシャトルコック1における外周側)に向けて、軸7が反った状態になっていてもよい。異なる観点からいえば、軸7は、軸固定層側に凸となるように反った状態となっている。また、軸7の延在方向に対して交差する方向(たとえば軸7の延在方向に対して垂直であって羽部5の表面に沿った方向である幅方向)において、羽部5が発泡体層側(シャトルコック1における外周側)に反った状態(つまり羽部5が軸固定層側に凸となるように反った状態)となっていてもよい。この場合、軸7の延在方向において人工羽根3が反った状態と、上記のように羽部5が軸7の延在方向に対して交差する方向において反った状態とが同時に発生していてもよいし、いずれか一方の反りのみが発生していてもよい。このような反りは、軸7や羽部5の構成材料に対して熱処理を施す、あるいは軸7や羽部5の構成材料を最初から反った状態で形成するなど、従来周知の方法で実現することができる。
ここで、発泡体層を構成する材料としては、たとえば樹脂の発泡体、より具体的にはたとえばポリエチレンフォーム(ポリエチレンの発泡体)を用いることができる。また、軸固定層についても、同様に樹脂発泡体を用いることができる。また、軸固定層については、たとえばポリエチレンフォーム以外に、樹脂などからなるフィルム、あるいは不織布など任意の材料を用いることができる。
また、接着層については、たとえば両面テープを用いることができる。人工羽根3においては、発泡体層および軸固定層としてポリエチレンフォームを用いることができるが、このポリエチレンフォームの押出方向は図2において軸7の延在方向に直交する方向(図2における左右方向)となっていることが好ましい。この場合、羽部5を構成するポリエチレンフォームの押出方向に対して交差するように軸7が羽部5と接続固定されているため、羽部5が軸7の延在方向に沿った方向に裂けるといった不具合の発生確率を低減できる。
シャトルコック1を構成するベース本体2は、図3に示すように、ベース下層2aと、ベース中間層2bとが積層し、これらの外周を被覆膜2dが覆い、ベース中間層2bおよび被覆膜2dを覆うように補強部材2cが積層した構成となっている。ベース下層2aはたとえばコルクなどの天然素材によって構成されていてもよい。ベース下層2aは図3からもわかるように半球状の形状を有している。このベース下層2a上に積層するように(ベース下層2aの平坦な表面部分に接続するように)ベース中間層2bが配置されている。ベース中間層2bはたとえば円柱形状である。ベース中間層2bを構成する材料としては任意の材料を用いることができるが、弾性を有する材料であることが好ましい。またベース中間層2bを構成する材料としてはたとえば樹脂材料のような人工の材料(人工コルク)を用いることができ、より好ましくは発泡樹脂を用いることができる。しかしベース中間層2bは人工コルクの代わりに天然コルクを用いてもよい。以上により、このベース下層2aとベース中間層2bとからベース本体2の先端部が構成される。
この先端部に積層するように補強部材2cが配置されている。補強部材2cの形状はたとえば円盤状である。補強部材2cの材料としては、樹脂など任意の材料を用いることができる。補強部材2cの硬度は、たとえばベース中間層2bを構成する材料の硬度より高くてもよい。また、ベース下層2aの硬度もベース中間層2bを構成する材料の硬度より高くてもよい。補強部材2cの硬度は、ベース下層2aの硬度より高くてもよい。ベース下層2a、ベース中間層2bおよび補強部材2cは互いに接着剤などを用いて接続固定されている。そして、ベース下層2aおよびベース中間層2bの外周を覆うように被覆膜2dが配置されている。被覆膜2dの材料としては任意の材料を用いることができるが、たとえば合成皮革を用いることができる。
補強部材2cには、図5に示すように外周に沿って人工羽根3の軸7を挿入固定するための固定穴63が複数個、円環状に並ぶように配置されている。この固定穴63を介して補強部材2cを貫通し、ベース中間層2bの内部にまで到達するように、人工羽根3の軸7が挿入固定されている。
軸7(羽軸部8)の幅は、その先端部(固着軸部10から離れた側)における幅t1とその根元部(固着軸部10に近い側)における幅t2との間に差異があり、幅t1は幅t2より小さくなっている。つまり軸7(羽軸部8)は先細りの形状を有している。このとき、固定穴63の初期の径(軸7が挿入される前の径)は、軸7の幅t1よりも大きく、幅t2よりも小さく設定されている。
固定穴63の初期の径は軸7の幅t1よりも大きいため、軸7を固定穴63に容易に挿入することができる。また固定穴63の初期の径は軸7の幅t2よりも小さいため、固定穴63に人工羽根3の軸7を挿入することによって、図5および図6に示すように固定穴63の内周表面(側壁)が部分的に軸7の外周形状に沿って変形する(すなわち軸7の外周表面により固定穴63の内周表面が押圧され変形する)。この結果、固定穴63の内周表面の第1の領域63aおよび第2の領域63bが軸7の表面の第1の部分7aおよび第2の部分7bに沿って変形する。そして、この軸7の第1の部分7aと固定穴63の第1の領域63aとが密着する(第1の領域63aに軸7の第1の部分7aが押し付けられた状態となる)ことにより、軸7が補強部材2cに接続固定される。また同様に、軸7の第2の部分7bが固定穴63の第2の領域63bに密着することにより、軸7が補強部材2cに対して接続固定される。
なお、補強部材2cを構成する材料と軸7を構成する材料との間には硬度に差があることが好ましく、補強部材2cを構成する材料の硬度は軸7を構成する材料の硬度よりも低くなるように材料が選択されることが好ましい。ただし使用条件によっては、補強部材2cを構成する材料の硬度が軸7を構成する材料の硬度よりも高くなるように材料が選択されてもよい。
図5および図6に示すように、固定穴63と軸7の断面形状をわかりやすく示すために、固定穴63の第1の領域63a(図6参照)と軸7の第1の部分7a(図6参照)とは密着した状態となる。また、固定穴63の第2の領域63bも軸7の第2の部分7bと密着した状態となる。
そして、補強部材2cの固定穴63を介して挿入された軸7の先端部はベース中間層2bの内部にまで没入するように配置される。この結果、軸7はベース本体2のベース中間層2bおよび補強部材2cと接続固定された状態となる。なお、ベース中間層2bには固定穴63に連なるように、ベース中間層2bの最上面(補強部材2cと接触する面)からその内部に延びる小さな挿入穴があらかじめ形成されていることが好ましい。これにより、補強部材2cの固定穴63を介して挿入された軸7の先端部はベース中間層2bの内部の挿入穴に挿入するため、軸7は(仮にベース中間層2bの内部に挿入穴が存在しない場合に比べて)ベース中間層2bの内部に達するようにスムーズに挿入される。
人工の樹脂材料による人工羽根3の軸7は、一般にコルクなどこれが接触する材料との密着性に劣る。そこで密着性を高めるために、軸7が差し込まれるベース中間層2bの上に補強部材2cが設置される。補強部材2cの固定穴63は軸7の幅t2よりも初期の径が小さく、軸7の挿入により固定穴63の内周側面が部分的に軸7の外周形状に沿って押圧され変形するため、補強部材2cの固定穴63に差し込まれた軸7は補強部材2cに強固に固定されるためである。
ベース中間層2bの内部の挿入穴に軸7を押し込むことにより当該固定穴63の内周表面が広がり、軸7の表面に強固に密着固定されるため、ベース中間層2bに軸7が強固に固定される。ベース中間層2bと軸7との密着性をより高めるために、ベース中間層2bは弾性材料で構成し、ベース中間層2bの内部の挿入穴は、そこへ軸7を押し込むことが可能な程度の小さい径であることが好ましい。
以上のように、補強部材2cの固定穴63およびベース中間層2bの内部の挿入穴により、軸7は接着剤を用いることなくベース本体2に密着するように固定できる。このため製造の手間とコストを削減し、簡単な製造工程により、高い耐久性を示すバドミントン用シャトルコックを提供することができる。また、ベース中間層2bと軸7との密着性を高めることで羽根全体の変形を抑えることができ、飛翔特性の安定性が高いバドミントン用シャトルコックを提供することができる。
たとえば図3および図4に示すように、軸7はベース本体2の最上面に対して斜め方向に延在し、複数の軸7の間でその延在する方向が互いに異なっている。そして各人工羽根3は位置固定部材(固定用紐状部材4)により1つの束となるように固定されている。このためたとえば1つの軸7にベース中間層2bから抜ける方向に力が加わったとしても、この軸7と束になっている他の軸7は上記軸7と異なる方向に延在するため、他の軸7にはこれらがベース中間層2bから抜ける方向には力が加わらない。このため、本実施の形態においては、接着剤を用いることなく高い信頼性を有するように、軸7をベース本体2に密着固定することが可能となる。
なお天然コルクはここへ軸7が挿入されることなどにより割れやすいが、人工コルクは割れにくい。このためベース中間層2bを構成する材料は人工の材料であることがより好ましいが、天然の材料をベース中間層2bを構成する材料として用いることもできる。
図1〜図6に示したシャトルコック1の製造方法を説明する。
まず、シャトルコックを構成する人工羽根3の製造方法を説明する。人工羽根3の製造方法では、まず構成材準備工程(S10)を実施する。この工程(S10)では、人工羽根3を構成する軸7、羽部5の材料(たとえば発泡体層および軸固定層を構成するシート状材料、接着層となるべき両面テープ)を準備する。なお、これらの羽部5の材料(たとえばシート状部材および両面テープ)の平面形状は、図2に示した羽部5のサイズよりも大きければ任意の形状とすることができる。発泡体層となるべきシート状部材としては、たとえばポリエチレンフォーム(ポリエチレンの発泡体であってシート状に成形されたもの)であって厚みが1.0mm、目付けが24g/m2といった材料を用いることができる。また、軸固定層となるべきシート状部材としては、ポリエチレンフォームであって厚みが0.5mm、目付けが20g/m2といった材料を用いることができる。また、接着層となる両面テープの目付けは10g/m2とすることができる。
また、上述した軸7の製造工程としては、任意の方法を用いることができる。たとえば、まず金型準備工程(S11)を実施する。この工程(S11)では、たとえば射出成形あるいは射出圧縮成形により軸7を形成するための金型を準備する。ここで準備する金型としては、たとえば上型と下型とに分割された金型であって、互いに対向する金型表面には、軸7の形状に対応した凹部が形成されている。
次に、成形工程(S12)を実施する。この工程(S12)では、まず上記のように準備した金型を、射出成形機など金型の内部(凹部)に樹脂を注入するための装置にセットする(金型セット工程)。次に、樹脂注入工程を実施する。すなわち、金型に設けられた樹脂の注入口から、金型内部の凹部に樹脂を注入する。樹脂としては、たとえばナイロンなどの熱可塑性樹脂を用いることができる。この結果、金型内部において軸が形成される。このようにして、成形工程(S12)を実施する。その後、金型内部から軸7を取出す。この結果、人工羽根3を構成する軸7を得ることができる。
次に、貼り合わせ工程(S20)を実施する。この工程(S20)においては、発泡体層となるべきシート状部材の主表面上に接着層となるべき両面テープを貼付する。そして、当該両面テープの上に軸7の固着軸部10を配置する。さらに、その上から、固着軸部10に対向する面に接着層となるべき他の両面テープが貼付された軸固定層となるべきシート状部材を積層配置して貼り合わせる。この結果、軸7の固着軸部10を、発泡体層となるべきシート状部材と軸固定層となるべきシート状部材とで挟んで固定した構造を得ることができる。
次に、後処理工程(S30)を実施する。具体的には、羽部5となるべき積層配置されたシート状部材の不要部(つまり羽部5となるべき部分以外の領域)を切断除去する。この結果、図2に示したような人工羽根3を得ることができる。そして、当該人工羽根3に対して、たとえば発泡体層側から熱を加えるなどの熱処理を行なうことにより、発泡体層などを収縮させる。この結果、軸7および羽部5が反った状態を実現できる。なお、軸7および羽部5の反った状態を実現するため、他の方法を用いてもよい。たとえば、最初から反った形状の軸7を用いるといった方法を採用してもよい。
次に、シャトルコックを構成するベース本体2の製造方法を説明する。ベース本体2の製造方法では、構成材準備工程(S15)を実施する。この工程(S15)では、ベース本体2を構成するベース下層2a、ベース中間層2b、補強部材2c、被覆膜2dを構成する樹脂をそれぞれ準備する。
次に、組み立て工程(S25)を実施する。この工程(S25)では、上述した板状のベース下層2aおよびベース中間層2bを積層した状態で互いに接着剤等を用いて固定する。固定されたベース中間層2bは、円筒形状となるように裁断され、ベース下層2aが半球状となるように研削される。
次にベース下層2aおよびベース中間層2bの外周を覆うように被覆膜2dを形成する。ベース中間層2bの上側(補強部材2cが積層される側)にはみ出た(突き出た)被覆膜2dを切断する。その後、シート状の補強部材2cを円板状となるように裁断する。ここでは補強部材2cを、これが積層されるベース中間層2bの円形の径と、被覆膜2dの平面視における厚みの2倍との和を径として有する円板形状となるように裁断する。その後、裁断された補強部材2cがベース中間層2bおよび被覆膜2dの上面に接するように積層されるように、接着剤などを用いて固定する。なお、ベース下層2a、ベース中間層2b、補強部材2cの接続方法としては他の任意の方法を用いてもよい。
被覆膜2dの形成方法としては従来周知の任意の方法を用いることができる。このようにして、ベース本体2を得ることができる。なお、ベース下層2aの材料としては、天然のコルクを用いることができる。また、ベース中間層2bの材料として合成樹脂を用いる場合には、たとえば、アイオノマー樹脂発泡体、あるいはEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)、ポリウレタン、PVC(ポリ塩化ビニル)、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを用いることができる。また、補強部材2cの材料としては、たとえば合成樹脂を用いることができる。具体的には、補強部材2cの材料としては、たとえばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ABS樹脂、あるいはこれらの樹脂の発泡体(たとえばポリプロピレン発泡体など)を用いることができる。また、補強部材2cの厚みは、たとえば0.5mm以上2mm以下、より好ましくは0.7mm以上1.5mm以下とすることができる。
次に、図1〜図6に示したシャトルコック1の製造方法を説明する。シャトルコック1の製造方法では、まず準備工程(S100)を実施する。この準備工程(S100)では、シャトルコック1のベース本体2および上述した人工羽根3など、シャトルコック1の構成部材を準備する。
次に、組立工程(S200)を実施する。当該組立工程(S200)では、ベース本体2の固定用表面部を含む補強部材2cの固定穴63に上述した複数の人工羽根3の軸7の根元を挿入固定する。このとき、初期の固定穴63の幅は軸7の幅t2(図2参照)より狭く設定されており、さらに補強部材2cを構成する材料と軸7を構成する材料との間に硬度の差が生じるように(たとえば補強部材2cを構成する材料の硬度は軸7を構成する材料の硬度よりも低くなるように)各材料を選択しておくことにより、軸7を固定穴63に挿入することで固定穴63の内周表面が部分的に変形する(軸7の形状に沿って部分的に固定穴63が拡大される)。この結果、補強部材2cに軸7の表面の一部が密着した状態で固定される。
また、このときベース本体2のベース中間層2bにも、予め補強部材2cの固定穴63に連なるように挿入穴が形成されていることが好ましい。このようにすれば、補強部材2cの固定穴63を通った軸7の根元部がベース中間層2bの当該挿入穴に挿入されることにより、挿入穴が軸7によって広げられる。この結果、軸7の根元部はベース中間層2bの挿入穴の内周表面に密着した状態となるので、ベース中間層2bに対して軸7を固定することができる。
以上により上述のように、軸7は接着剤を用いることなく、簡単な製造工程により、ベース本体2に密着するように固定することができる。
さらに、当該複数の人工羽根3を互いに固定用紐状部材4により固定する。また、羽部5の重なり状態を維持するための中糸15を羽部5に設置する。このようにして、図1〜図6に示すシャトルコック1を製造することができる。なお、複数の人工羽根3を互いに固定する固定部材としては、上述のような紐状部材に限らず、たとえばリング状部材など任意の部材を用いてもよい。
また、上記固定部材の材料としては、たとえば樹脂や繊維など任意の材料を用いることができる。たとえば、紐状部材としてアラミド繊維またはガラス繊維を用い、当該アラミド繊維またはガラス繊維に樹脂(たとえば熱硬化性樹脂)を含浸し、当該樹脂を硬化することでFRP化した固定部材を用いてもよい。このようにFRP化することによって、固定部材の強度や剛性を向上させることができる。また、熱硬化性樹脂としてはたとえばエポキシ樹脂やフェノール樹脂を用いることができる。このようにFRP化のために熱硬化性樹脂を用いれば、固定部材を軸7と固定するための加工において加熱工程を行なう場合などに、同時に熱硬化性樹脂により固定部材のFRP化を容易に行なうことができる。
なお、上述したシャトルコック1においては、人工羽根3の軸7の断面形状が矩形状である場合に基づき説明したが、軸7の断面形状は上述した矩形状以外の任意の形状とすることができる。たとえば、図7に示すように、軸7はI型形状の断面を有していてもよい。
図7を参照して、図1〜図6に示したシャトルコック1の第の変形例を説明する。なお、図7は図6に対応し、図1〜図6に示したシャトルコックの第の変形例を構成する人工羽根3の軸と補強部材2cの固定穴63との接続部を示す。図7に示した軸7は、図1〜図6に示したシャトルコックの第の変形例を構成する人工羽根の軸7である。図7に示した軸7を備えるシャトルコックは、基本的には図1〜図6に示したシャトルコックと同様の構造を備えるが、人工羽根3の軸7の形状が図1〜図6に示したシャトルコックとは異なっている。
図7の軸7は、その断面形状において互いに並ぶように配置された矩形状の内部材12および矩形状の外部材13と、これらの内部材12と外部材13との間を繋ぐように配置された中間部材14とを含む。ただし当該軸7の延在方向に対して垂直な方向における断面の角部が丸みを帯びるように加工されている。また、内部材12と外部材13とは、それぞれの延在方向において両端部での厚みが中央部での厚みより薄くなっている。このような断面形状の軸7を用いても、固定穴63の初期の外径を軸7の断面における最大幅よりも小さくしておくことで、図7に示すように軸7の第1の部分7aおよび第2の部分7bが固定穴63の内周表面を部分的に押圧、変形させ、それぞれ固定穴の内周表面の第1の領域63aおよび第2の領域63bに接触した状態で固定される。この結果、図1〜図6に示したシャトルコックと同様の効果を得ることができる。
図7の断面形状の軸7を有する人工羽根3を用いたシャトルコックについても、図6に示した断面形状の軸7を有する人工羽根3を用いたシャトルコックと同様に人工羽根3の軸7を補強部材2cへと固定することができる。すなわち、軸7の第1の部分7aに沿うように固定穴63の第1の領域63aが変形して第1の部分7aと密着した状態となる。また、同様に軸7の第2の部分7bに沿うように固定穴63の第2の領域63bが変形して、軸7の第2の部分7bと密着した状態となる。この結果、人工羽根3の軸7をベース本体2の補強部材2cに接続固定することができる。
なお、図7に示した軸7においては、中間部材14の第1の側面17と、当該第1の側面17と反対側に位置する第2の側面18とにおいて、軸7の延在方向に延びる凹部を有している。この凹部は内部材12の外面、中間部材14の側面および外部材13の内面で構成されている。この凹部は軸7の延在方向における軸の少なくとも一部において形成されていればよい。なお、この凹部は軸7の延在方向において軸7の先端付近または当該先端から後端付近まで連続的に形成されている。
図8を参照して、図1〜図6に示したシャトルコック1の第3の変形例を説明する。なお、図8は図6に対応する。図8に示したシャトルコックは、基本的には図1〜図6に示したシャトルコック1と同様の構造を備えるが、人工羽根3を構成する軸7の断面形状が図1〜図6に示したシャトルコック1とは異なっている。すなわち、図8に示した人工羽根3の軸7の断面形状は四角形のうちの1辺を除去したような形状であって、内部材12と外部材13との対向する一方の端部を繋ぐように中間部材14が配置されている。このような断面形状の軸7においても、軸7の第1の部分7aに沿うように固定穴63の第1の領域63aが変形して第1の部分7aと密着した状態となる。また、同様に軸7の第2の部分7bに沿うように固定穴63の第2の領域63bが変形して、軸7の第2の部分7bと密着した状態となる。この結果、人工羽根3の軸7をベース本体2の補強部材2cに接続固定することができる。
図9を参照して、図1〜図6に示したシャトルコック1の第4の変形例を説明する。なお、図9は図6に対応する。図9に示したシャトルコックは、基本的には図1〜図6に示したシャトルコック1と同様の構造を備えるが、人工羽根3を構成する軸7の断面形状が図1〜図6に示したシャトルコック1とは異なっている。すなわち、図9に示すように、人工羽根3の軸7の断面形状は十字形状となっている。このような断面形状の軸7においては、軸7の中心軸から外側に向かって突出する第1の部分7a、第2の部分7b、第3の部分7c、第4の部分7dが、それぞれ固定穴63の第1の領域63a、第2の領域63b、第3の領域63d、第4の領域63eと密着した状態となる。なお、固定穴63の第1の領域63a〜第4の領域63eは、軸7の第1の部分7a〜第4の部分7dにより押圧されて補強部材2cの固定穴63の内周表面が変形することによって形成されている。このように4箇所で軸7が固定穴63の内周表面と密着して固定されることにより、軸7を補強部材2cへと確実に固定することができる。
図10を参照して、図1〜図6に示したシャトルコックの第5の変形例を説明する。なお、図10は図6に対応する。図10に示したシャトルコックは、基本的には図1〜図6に示したシャトルコック1と同様の構造を備えるが、人工羽根3を構成する軸7の断面形状が図1〜図6に示したシャトルコック1とは異なっている。すなわち、図10に示したように、シャトルコックの第5の変形例の人工羽根3を構成する軸7の断面形状は菱形であり、菱形の長軸方向における一方の端部に位置する第1の部分7aと、他方の端部に位置する第2の部分7bとがそれぞれ補強部材2cの固定穴63の内周表面における第1の領域63aおよび第2の領域63bと密着した状態となっている。この第1の領域63aおよび第2の領域63bは、軸7の第1の部分7aおよび第2の部分7bによって固定穴63の内周表面が押圧されて変形することにより形成されている。この結果、図1〜図6に示した本発明によるシャトルコックと同様に、軸7を固定穴63が形成された補強部材2cへと固定することができる。
ここで、上述した実施の形態と一部重複する部分もあるが、本発明の特徴的な構成を列挙する。
この発明に従ったバドミントン用シャトルコック1は、ベース本体2と、当該ベース本体2に固定された複数のシャトルコック用羽根(人工羽根3)とを備える。ベース本体2は、先端部(ベース下層2aおよびベース中間層2b)と、当該先端部の表面の一部上に配置された補強部材2cとを含む。補強部材2cには、シャトルコック用羽根の軸7を挿入して固定する複数の固定穴63が形成されている。固定穴63の内周表面の第1の領域63aは、シャトルコック用羽根の軸7の表面の第1の部分7aに沿うように形成されるとともに、シャトルコック用羽根の軸7の表面の当該第1の部分7aと接触している。
このようにすれば、補強部材2cの固定穴63の内周表面にシャトルコック用羽根の軸7の表面の第1の部分7aが接触することで、補強部材2cに対してシャトルコック用羽根の軸7を固定することができる。このように補強部材2cの固定穴63の内周表面に軸7を接触させて固定する構造は、たとえば補強部材2cの固定穴63の初期サイズを軸7の断面形状より小さくしておき、当該固定穴63にシャトルコック用羽根の軸7を圧入することで固定穴63を広げる(軸7の外形に沿うように拡大・変形させる)といった簡単な工程で実現できる。このため、従来のように型の内部に軸7や先端部となるべき樹脂を配置して当該樹脂を発泡させることで軸を先端部に対して固定するといった工程を行なう必要が無い。このため、簡単な製造工程により補強部材2cにシャトルコック用羽根が固定された(耐久性の高い)バドミントン用シャトルコックを得ることができる。なお、補強部材2cの強度(たとえば硬度)は先端部(ベース下層2aおよびベース中間層2b)の強度(たとえば硬度)より高いことが好ましい。たとえば先端部がコルクなどにより構成されていると、当該先端部に対してシャトルコック用羽根の軸7を固定した場合より、補強部材2cに対して当該軸7を固定した方がベース本体2に対する軸7の固定部の強度を高く保つことができる。この結果、バドミントン用シャトルコックの耐久性をより高めることができる。
上記バドミントン用シャトルコックにおいて、シャトルコック用羽根の軸7の端部(根元部)は、補強部材2cの固定穴63を通ってベース本体2の先端部の内部(ベース中間層2bの内部)に埋め込まれた状態で固定されていてもよい。この場合、補強部材2cに加えて先端部ともシャトルコック用羽根の軸7を固定することができる。したがって、シャトルコック1の耐久性をより高めることができる。
上記バドミントン用シャトルコックにおいて、軸7の中心を介して軸7の表面の第1の部分7aと対向する第2の部分7bに沿うように、固定穴63の内周表面の第2の領域63bが形成されていてもよい。固定穴63の内周表面の第2の領域63bは、軸7の表面の第2の部分7bと接触していてもよい。
この場合、固定穴63の内周表面の第2の領域63bと軸7の表面の第2の部分7bとが接触して固定されるので、補強部材2cに対して軸7をより強固に固定することができる。
上記バドミントン用シャトルコックにおいて、軸7の延在方向に対して交差する方向における軸7の断面形状は図6や図10に示すように長軸を有していてもよい。軸7の表面の第1の部分7aおよび第2の部分7bは、軸7の断面形状において長軸に沿った方向における両端部に位置してもよい。この場合、軸7の断面形状における長軸の両端部において、軸7の表面が固定穴63の内周表面と接触・固定されているので、軸7の長軸に沿った方向から固定穴63の内周表面により軸7を挟むように固定することになる。この結果、補強部材2cの固定穴63に対して軸7をより安定して固定することができる。
上記バドミントン用シャトルコックにおいて、補強部材2cの硬度は、軸7の硬度より低くてもよい。この場合、補強部材2cに予め軸7の幅より小さい固定穴(初期固定穴)を形成しておき、当該初期固定穴にシャトルコック用羽根の軸7を圧入することで固定穴63の内周表面を軸7に沿って変形させることができる。この結果、固定穴63の内周表面に軸表面を密着した状態で固定することができる。
上記バドミントン用シャトルコックにおいて、先端部は、第1部材(ベース下層2a)と第2部材(ベース中間層2b)とを有する。第1部材(ベース下層2a)は、半球状の天然コルクからなっていてもよい。第2部材(ベース中間層2b)は、第1部材に接続され、弾性体からなっていてもよい。第2部材はたとえば合成樹脂からなるブロック体、あるいは合成樹脂を発泡させた発泡体であってもよい。
上記バドミントン用シャトルコックは、複数のシャトルコック用羽根の軸7を互いに固定するための位置固定部材(固定用紐状部材4)をさらに備えていてもよい。この場合、シャトルコック1の使用時に、シャトルコック用羽根の軸7の相対的な位置がずれると言った問題の発生を抑制できるので、シャトルコックの耐久性をより高めることができる。この場合、シャトルコック1の軸7がベース材から抜けにくくなるとともに、シャトルコック1全体の剛性を高くして変形を抑えることができるので飛翔特性の安定性をより高めることができる。
上記バドミントン用シャトルコックにおいて、シャトルコック用羽根(人工羽根3)は、軸7と羽部5とを含んでいてもよい。羽部5は軸7に接続される。羽部5は、発泡体層と、軸7を挟んで発泡体層と接合された軸固定層とを有していてもよい。発泡体層と軸固定層とは平面形状が同じであってもよい。この場合、人工羽根3を用いたシャトルコック1を実現できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、特に人工羽根を用いたバドミントン用シャトルコックに有利に適用される。
1 バドミントン用シャトルコック、2 ベース本体、2a ベース下層、2b ベース中間層、2c 補強部材、2d 被覆膜、3 人工羽根、4 固定用紐状部材、5 羽部、7 軸、7a 第1の部分、7b 第2の部分、7c 第3の部分、7d 第4の部分、8 羽軸部、10 固着軸部、12 内部材、13 外部材、14 中間部材、15 中糸、17 第1の側面、18 第2の側面、63 固定穴、63a 第1の領域、63b 第2の領域、63c 領域、63d 第3の領域、63e 第4の領域。

Claims (6)

  1. ベース本体と、
    前記ベース本体に固定された複数のシャトルコック用羽根とを備え、
    前記ベース本体は、
    先端部と、
    前記先端部の表面の一部上に配置された補強部材とを含み、
    前記補強部材には、前記シャトルコック用羽根の軸を挿入して固定する複数の固定穴が形成されており、
    前記固定穴に前記軸が挿入された状態において、前記軸と接触している前記固定穴の内周表面間の距離よりも、前記軸と接触していない前記内周表面間の距離が狭く、
    前記軸が前記固定穴に挿入された状態において前記軸と前記固定穴との断面形状が異なり、
    前記固定穴の内周表面の第1の領域は、前記シャトルコック用羽根の前記軸の表面の第1の部分に沿うように形成されるとともに、前記シャトルコック用羽根の前記軸の前記表面の前記第1の部分と接触している、バドミントン用シャトルコック。
  2. 前記軸の中心を介して前記軸の前記表面の前記第1の部分と対向する第2の部分に沿うように、前記固定穴の内周表面の第2の領域が形成され、
    前記固定穴の内周表面の前記第2の領域は、前記軸の前記表面の前記第2の部分と接触している、請求項1に記載のバドミントン用シャトルコック。
  3. 前記軸の延在方向に対して交差する方向における前記軸の断面形状は長軸を有し、
    前記軸の前記表面の前記第1の部分および前記第2の部分は、前記軸の断面形状において前記長軸に沿った方向における両端部に位置する、請求項2に記載のバドミントン用シャトルコック。
  4. 前記補強部材の硬度は、前記軸の硬度より低い、請求項1〜3のいずれか1項に記載のバドミントン用シャトルコック。
  5. 前記先端部は、
    半球状の天然コルクからなる第1部材と、
    前記第1部材に接続され、弾性体からなる第2部材とを有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のバドミントン用シャトルコック。
  6. 前記複数のシャトルコック用羽根の前記軸を互いに固定するための位置固定部材をさらに備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載のバドミントン用シャトルコック。
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