JP5947228B2 - 防護管挿入機 - Google Patents

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Description

本発明は、電柱等に架設された電線の外周を被覆する防護管の挿入又は抜き取りを行うための防護管挿入機に関するものである。
電柱上に架設された電線の近傍において作業を行う場合、作業者又は作業機器が電線に触れることを防止するために、また、樹木等に近接する電線を保護するために、電線の外周は絶縁材からなる防護管によって覆われている。
図11は連結された防護管101の斜視図である。
この図に示した防護管101を構成する本体部102、雌型嵌合部103及び雄型嵌合部104は、弾性と可撓性とを有する絶縁材料を用いて形成されている。これらは、仮想線で示したように、電線100を内側に収容できる内径を有するとともに、本体部102の上方には、長手方向へ一直線にスリット状開口部107が形成されている。このような材質・形状により、スリット状開口部107を開いて内部に電線100を収容し、防護管101の有する弾性に基づく復元力に任せて閉じさせることで、電線100を覆うことができる。スリット状開口部107を形成する対向した両端縁部からは、それぞれ、円筒の拡径側へ平行に延びる一対の背ビレ部109が形成されている。
また、この図11に示すように、防護管101の長手方向の一端には、雄型嵌合部104が形成され、他端には、この雄型嵌合部104を有した他の防護管101と接続可能な雌型嵌合部103が形成されている。これら連結される防護管101はそれぞれ所定長さに設定されており、互いの雌雄嵌合部103、104にて複数本が継ぎ足され、長い電線100を覆うことができる。
ここで、雄型嵌合部104は、本体部102よりも外径が大きくなっている。そして、雌型嵌合部103には、嵌合時に雄型嵌合部104を収容でき、内部で結合させることができる収容部106が形成されている。したがって、雌型嵌合部103の収容部106は、雄型嵌合部104よりもさらに外径が大きくなっている。
通常は、上記のような防護管101を電線100へ取り付ける際には、先ず1本目の防護管101を電線100に挿入した後、続いて2本目の防護管101の先端を電線100に挿入し、電線100に挿入された状態で、これら2本の防護管101を互いの雌雄嵌合部103、104にて接続する。そして、このような動作を繰り返すことにより、電線100に複数本の防護管101が挿入される。
次に、連結しながら防護管101を電線100に挿入する装置について説明する。
図12は、従来の防護管挿入装置110の平面図である。
図12に示すように、防護管挿入装置110は、一対のゴムローラー111a、111bを備えており、これらゴムローラー111a、111bは、それぞれの回転軸112a、112b同士が互いに平行になるように対向して配置されている。そして、電線100を被覆するための防護管101は、自身の長手方向と回転軸112a、112bの方向とが略垂直となるようにゴムローラー111a、111bの間に配置されている。
このように、防護管101は、外側から対向する一対のゴムローラー111a、111bにより狭持される。そして、この一対のゴムローラー111a、111bが図12中の矢印117a、117bの方向に回転することにより、防護管101は矢印118の方向へ移動し、電線100側へ送り出される。
これらゴムローラー111a、111bの回転駆動力は、駆動ギア113a、113bから従動ギア114a、114bを介して伝達される。そして、ゴムローラー111a、111bは、従動ギア114a、114bの回転軸112c、112dを支軸とする揺動アーム115a、115bにより支持されている。それぞれの揺動アーム115a、115bの先端は、各ゴムローラー111a、111b同士が接近する方向に、すなわち、防護管101を挟む方向に付勢するスプリング116により接続されている。
したがって、スプリング116により設定される所定の付勢力により、防護管101を挟持した状態で送ることができ、また、上記雌雄嵌合部103、104(図11参照)等が通過する際の外径の変化に対しても、スプリング116が伸縮することにより、一対のゴムローラー111a、111b同士の間隔が開閉可能な構成となっている。
尚、このような防護管挿入装置110については、例えば、特許文献1に記載がある。
特開平8−149641号公報
しかしながら、上記従来のような防護管挿入装置110では、防護管101に対してゴムローラー111a、111bは常に回転した状態で接しているので、両者間に十分な摩擦力を得ることは難しい。このため、防護管101をゴムローラー111a、111bで挟持する力を大きく設定せざるを得ない。
ところが、可撓性を有する防護管101には、上記のように、長手方向にスリット状開口部107が形成されているので変形し易い。このため、防護管101を安定して支持するためには、多少の変形を生じさせるくらいの挟持力を加えないと十分な摩擦力が得られない。
したがって、このように大きな挟持力を与えながら防護管101を繰り出すには、大出力の駆動装置が必要となる。これには、通常、油圧装置等を用いた大掛かりな駆動装置が採用されるので、設置が容易でない上、コスト高となる。
また、変形が生じるような挟持力で防護管101を繰り出すので、使用される温度域によっては、変形からの復元が不十分なために嵌合部が外れたり、無理な変形により損傷を受けたりする恐れがある。
更に、この挟持力を大きく設定し過ぎると、防護管101同士を連結している雌雄嵌合部103、104を乗り越える際、対向するゴムローラー111a、111b同士の間隔が広がり難くなり、退避動作が困難になる。
このように、径の小さい本体部102に対しても、径の大きい雌雄嵌合部103、104に対しても、開閉するゴムローラー111a、111bから常に適度な摩擦力を得ることができるように挟持力を調節するのは困難である。
本発明は、上記課題を解決するものであり、長手方向に径が一様ではなく、突起等が形成されている場合においても、簡易・軽量な構成により突起をスムーズに乗り越えることができる防護管挿入機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の防護管挿入機は、長手方向に延びるスリット状の切開部が形成された防護管の送られる前後方向と平行に往復動可能に設けられたベース部と、一方向回転式であって、当接した防護管上を後方への相対移動の場合に回転可能である第1ローラーと、一方向回転式であって、当接した防護管上を前方への相対移動の場合に回転可能である第2ローラーと、ベース部と一体動可能に設けられ、前後方向に対して垂直配置の蝶番軸により連結された2つの蝶番片の前方側に第1ローラー、後方側に第2ローラーが取り付けられ、防護管側を閉じるように付勢するバネを有したバネ付き蝶番部と、ベース部に設けられ、第1及び第2ローラーの一方が防護管へ当接可能な回転位置に配置され、且つバネによる付勢に抗して、他方側を固定できるローラー固定部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の防護管挿入機は、上記構成に加えて、蝶番軸が略垂直に立設され、バネ付き蝶番部が付勢に抗して所定の展開角となるように、第1及び第2ローラーのそれぞれの軸と係合可能な2つの係合突起が端縁に形成され、ベース部に対して蝶番軸中心に回転可能に取り付けられた回転板を備えたことを特徴とする。
また、本発明の防護管挿入機は、上記構成に加えて、電線と防護管との交差位置の近傍において、防護管を挟んで電線と反対側に位置し、防護管及び電線により構成される平面に対して揺動面が平行になるように、且つ、揺動端の揺動軌道が防護管の通過領域と一部重なるように配置され、防護管に略垂直な揺動位置を揺動中心として弾性的に揺動可能に取り付けられた揺動片と、揺動面に対して回転軸が直交配置され、揺動端に自由回転可能に取り付けられた自由回転ローラーと、からなる補助揺動部を備えたことを特徴とする。
また、本発明の防護管挿入機は、上記構成に加えて、切開部に介挿されて防護管を案内する板状体からなり、防護管の受け入れ端から前方側へ次第に幅が広くなり、且つ前方側に凹となるように湾曲形成された案内板を備えたことを特徴とする。
また、本発明の防護管挿入機は、上記構成に加えて、案内板には、防護管の切開部の内側が摺接する領域に、貫通孔が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の防護管挿入機は、上記構成に加えて、電線の上面側を保持する上側掴線部と、上側掴線部と対向する案内板の上端縁に設けられ、電線の下面側を保持する下側掴線部と、案内板の側方に固定された台座と、伸縮可能な支軸を介して台座と繋がり、上側掴線部に固定された可動部材と、台座と可動部材との間に介在し、台座に対する所定高さを保持するように、可動部材を上方へ付勢する付勢部材と、案内板と一体に設けられ、上側掴線部の延びる方向と略垂直な方向に昇降可能に配置された昇降部と、階段状に形成され、昇降部の昇降領域内に何れかの階段面を合わせるように、且つ、昇降部の昇降方向に対して略垂直面内で移動可能となるように可動部材に取り付けられらた階段部と、を備えたこを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、第2ローラーをローラー固定部で固定すると、バネの付勢により第1ローラーが防護管へ押圧状態となる。この状態でベース部が前進すると、防護管に対して前方移動の場合に回転不可能となっている第1ローラーとの摩擦により防護管は前方へ送られる。また、同状態でベース部が後退すると、第1ローラーは防護管上
を回転できるので、防護管を同じ位置(前方位置)に残したままベース部とともに後退する。
一方、第1ローラーをローラー固定部で固定すると、バネの付勢により第2ローラーが防護管へ押圧状態となる。この状態でベース部が後退すると、防護管に対して後方移動の場合に回転不可能となっている第2ローラーとの摩擦により防護管は後方へ送られる。また、同状態でベース部が前進すると、第2ローラーは防護管上を回転できるので、防護管を同じ位置(後方位置)に残したままベース部とともに前進する。
このため、第1ローラー及び第2ローラーのうち、防護管に当接させる方を選択し、ベース部を往復運動させるだけで、効率良く防護管を電線に挿入または抜き取ることができる。また、第1ローラー及び第2ローラーはバネにより防護管側へ付勢されているので、転動時には付勢に抗して退避することにより、防護管の段差を容易に乗り越えることが可能となる。
また、本発明によれば、バネ付き蝶番部が所定の展開角を保持した状態で蝶番軸中心に回転できるので、回転板又は回転板に連結された部材を回転操作するだけで、第1ローラー及び第2ローラーの固定部に対する固定状態を切り換えることができる。
このため、遠隔操作に適した接続部材を回転板にのみ設けておけば、防護管挿入及び抜き取りの切り換えの際に、第1ローラーまたは第2ローラーを個別に操作する必要がないので、操作が容易になり作業性が向上する。
また、本発明によれば、挿入時に防護管が電線との交差位置に近づくと、補助揺動部の自由回転ローラーに後方側から当接状態となる。補助揺動部は、これにより前進方向へ傾き、揺動中心位置へ戻ろうとする付勢により防護管が押し上げられる。これにより、防護管の電線への挿入を補助し、前進動作をスムーズに行うことが可能となる。また、ベース部の後退時には前進方向へ傾いた姿勢を保持し、後退する第1ローラーに引き摺られないように、斜め前方へ突っ張った状態となる。これにより、第1ローラーの前後動のうち、防護管を前進動のみに追従させることができ、無駄なく確実に挿入動作を行うことが可能となる。
一方、抜き取り時に防護管が電線との交差位置に近づくと、補助揺動部の自由回転ローラーに前方側から当接状態となる。補助揺動部は、これにより後退方向へ傾き、防護管を自由回転ローラー上に滑らせることができ、防護管との摺動抵抗を低減することができる。また、ベース部の前進時には後退方向へ傾いた姿勢を保持し、前進する第2ローラーに引き摺られないように、斜め後方へ突っ張った状態となる。これにより、第2ローラーの前後動のうち、防護管を後退動のみに追従させることができ、無駄なく確実に抜き取り動作を行うことが可能となる。
また、本発明によれば、電線への挿入方向へ進入する防護管が、切開部以外の端部で案内板の端縁に突き当たる場合、防護管の端部は、案内板の湾曲形成された端縁に乗り上げて徐々に持ち上がる。そして、防護管の端部が持ち上がりながら、切開部の間隔が広がるので、案内板により、自動的に切開部の位置合わせが行われる。すなわち、切開部の回転位置が案内板の端縁に近づくように防護管が軸回転を伴い、位置修正されながら進行するので、最終的に、案内板の位置に切開部の位置が合うまで回転したとき、防護管が案内板に挿通される。これにより、案内板と切開部との位置合わせを自動的に行いながらスムーズに防護管を案内板に挿通することが可能となる。
また、本発明によれば、防護管の切開部の内側が摺接する案内板の領域に貫通孔が形成
されているので、バネの付勢により第1ローラー又は第2ローラーが防護管に押圧された場合であっても、案内板と防護管との摺接摩擦力は増大しない。これにより、スムーズに防護管を送ることが可能となる。
また、本発明によれば、下側掴線部は、案内板及び台座を介して昇降部と一体に固定されており、一方、上側掴線部は、可動部材と一体に固定されている。しかし、可動部材と台座とは伸縮可能な支軸及び付勢部材により連結されているので、両者の間隔は変化する。このため、昇降部が降下し、可動部材に取り付けられた階段部に当接すると、階段部とともに上側掴線部が昇降部に押し下げられて、下側掴線部との間隔が小さくなる。昇降部の昇降範囲に合わせる階段面は、階段部の移動により選択可能となっているので、同じ昇降部の降下幅に対して、上側掴線部の押し下げ幅を変化させることが可能となる。これにより、外径の異なる電線に対して上側掴線部と下側掴線部との間の掴持幅を調節することができるので、汎用性が広がる。
本発明の実施の形態に係る防護管挿入機の全体斜視図である。 図1の防護管挿入機の回転板の平面図である。 図1の防護管挿入機のローラー固定部の平面図である。 図1の防護管挿入機のローラー部周辺の状態を示しており、(a)は中立位置にある状態、(b)は前進用ローラーが防護管に当接した状態、また、(c)は後退用ローラーが防護管に当接した状態を示した動作説明図である。 図1の防護管挿入機の前進用ローラーが防護管に当接した状態を示しており、(a)はベース部が前進動した状態、(b)はベース部が後退動した状態を示した動作説明の平面図である。 図5の状態を側面視にて示しており、(a)はベース部が前進動した状態、(b)はベース部が後退動した状態を示した動作説明の側面図である。 図1の防護管挿入機の後退用ローラーが防護管に当接した状態を示しており、(a)はベース部が後退動した状態、(b)はベース部が前進動した状態を示した動作説明の平面図である。 図7の状態を側面視にて示しており、(a)はベース部が後退動した状態、(b)はベース部が前進動した状態を示した動作説明の側面図である。 図1の防護管挿入機の上側掴線部の周辺を示し、(a)は上側掴線部が上昇した状態、(b)は上側掴線部が下降した状態を示した動作説明図である。 防護管挿入機の螺階部の斜視図である。 従来の連結された防護管の外観斜視図である。 従来の防護管挿入装置の平面図である。
本発明の実施の形態に係る防護管挿入機1について、図を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係る防護管挿入機1の全体斜視図を示している。図1では、防護管101と、この防護管101が挿入される電線100を二点鎖線で示している。
先ず、案内板の周辺の構成について説明する。防護管挿入機1には、防護管101の切開部101aの間に挿入されて防護管101をガイドする案内板2が略鉛直方向へ広がるように形成されている。この案内板2の防護管101を受け入れる側(後側)には、防護管101の内部に挿通されて防護管101を案内する案内ロッド3が延設されている。
また、案内板2の上記受け入れ側には、案内ロッド3とスムーズに連接し、挿通方向の前方側へ凹形状となるように湾曲端縁2bが形成されている。これにより、案内ロッド3
上を送られてきた防護管101は、切開部101aが案内板2に対して位置合わせされずに送られてきた場合であっても、湾曲端縁2b上を滑りながら前進するうちに、湾曲端縁2bにより切開部101aを広げられながら位置合わせされる。そして、案内板2が切開部101a内へスムーズに入り込むことができる。
さらに、案内板2には、防護管101の切開部101aが摺接しながら通過する領域に、貫通した長孔2cが形成されている。これにより、閉じた切開部101aの内側が案内板2に摺接する面積が小さくなるので、案内板2と防護管101との間の摩擦が低減され、防護管101はスムーズに送られる。なお、本実施の形態における構成では、この長孔2cは、防護管101を間に置いて対向配置された1対のローラー10(後述する)の移動範囲に形成されている。このため、1対のローラー10に挟持されたとき、長孔2cで防護管101の切開部101aが閉じられ、防護管101と長孔2cとが係合した状態となる。すなわち、長孔2cは、案内板2と防護管101との間の摺動摩擦を低減するとともに、防護管101の鉛直方向への位置ずれを防止するガイドの作用も生じるので、スムーズ且つ安定的に防護管101を送ることが可能となる。
図1に示したように、防護管101が挿入される電線100の下面は、案内板2の上端縁2aに当接する。この上端縁2aには、当接する電線100を安定して保持できるように、前方側と後方側にそれぞれ、下側掴線部16a、16bが設けられている。そして、これら下側掴線部16a、16bの上方には、空間を隔てて、電線100の上側を保持する上側掴線部15が設けられている。この上側掴線部15は、後に詳しく説明する昇降機構により下方へ押圧されて、下側掴線部16a、16bとの間で電線100を掴持することができる。また、防護管101は電線100に対して鋭角に導かれており、スムーズに挿入される。
次に、案内板2の下方に配置された駆動機構について説明する。案内板2の両側面に支持フレーム4が固定され、この支持フレーム4の下方側に駆動部5が繋がっている。駆動部5には、遠隔操作棒(図示せず)が接続される入力部6が下方へ向けて設けられている。この入力部6から入力される回転力に基づく回転運動が、防護管101に沿ったベース部8の往復運動へ変換される。図1にはこの変換機構については図示していないが、例えば、かさ歯車とクランク機構などの組み合わせにより構成することができる。
駆動部5には、防護管101の挿通される方向に沿ってレール7が配置され、このレール7上を往復動可能となるように上述のベース部8が配置されている。
ベース部8上には、バネ付き蝶番部9が設けられている。バネ付き蝶番部9の蝶番軸9aは、レール7に垂直な方向、すなわち、ベース部8の運動方向と垂直な方向に立設されている。そして、蝶番軸9aにより連結された蝶番片9bには、前進用ローラー10a及び後退用ローラー10b(この2つを総称してローラー10と呼ぶ。)がそれぞれ取り付けられている。バネ付き蝶番部9では、バネ9cが前進用ローラー10a(第1ローラー)の回転軸10c、及び後退用ローラー10b(第2ローラー)の回転軸10dの下端に係合するように配置されている。これにより、バネ付き蝶番部9の防護管101に面する側を閉じるように、蝶番片9bが付勢されている。
ローラー10のうち、前側に配置された前進用ローラー10aは防護管101を電線100へ挿入する際に用いられ、後側に配置された後退用ローラー10bは、電線100から防護管101を引き抜く際に用いられる。
上述の前進用ローラー10a及び後退用ローラー10bと、これらを支持するバネ付き蝶番部9は、回転板11の上に載置されており、蝶番軸9aを中心にして一体に軸回転可
能に設けられている。そして、この回転位置は、下方に蝶番軸9aと同軸に設けられているアイボルト12の操作で変更することができる。図1では、前進用ローラー10aが防護管101の挿通領域側に傾いている状態が示されている。ここで、この回転板11の形状を図2に示す。
図2には、回転板11を実線で表わすとともに、蝶番軸9a及びローラー10の回転軸10c、10dを二点鎖線で表わし、それぞれの位置関係を示している。図2から分かるように、回転板11には、蝶番軸9aが挿通される貫通孔11aが形成されている。上で述べたように、バネ付き蝶番部9は、防護管101に面する側を閉じるようにバネ9cにより付勢されている。この付勢により、蝶番軸9aを中心として防護管101側へ回動しようとする前進用ローラー10a及び後退用ローラー10bは、回転板11の端縁に形成された係合突起11b、11cに対してそれぞれの回転軸10c、10dが係合された状態で、防護管101側への回動を規制されている。本実施の形態では、係合突起11b、11cは、バネ付き蝶番部9が略180度の展開角(所定の展開角)となる位置に形成されている。
ところで、図2から分かるように、係合突起11b、11cにより防護管101側への回動を規制されたローラー10の回転軸10c、10dは、防護管101から離れる側への回動が許容されている。このため、回転板11が回転した際に、防護管101に当接する前進用ローラー10a又は後退用ローラー10bは、防護管101から退避(矢印30又は31の方向)する側へ回動することができる。
ここで、図1に戻って、上記回転板11の回転角を固定するために、回転板11の下方にローラー固定部13が設けられている。次にこのローラー固定部13の形状を図3に示す。
ローラー固定部13は、前後方向にそれぞれ切欠き13a、13bが形成された板状部材である。図3には、図1に示した位置関係にある前進用ローラー10aの回転軸10cと、後退用ローラー10bの回転軸10dとが二点鎖線で示されている。図3から分かるように、後退用ローラー10bの回転軸10dがローラー固定部13の切欠き13bに嵌合状態となっている。このようにして、回転板11の回転位置は固定され、前進用ローラー10aを防護管101の通過する領域内に侵入するように配置することができる。また、逆に、回転板11を回転させて、前進用ローラー10aの回転軸10cを切欠き13aに嵌合させると、後退用ローラー10bを防護管101の側面に当接させることができる。
なお、ここでは、詳しく説明しないが、切欠き13a、13bの内径と略同じ大きさの外径の回転軸10c、10dを切欠き13a、13b内に嵌入させる機構としては、例えば、一旦回転板11を蝶番軸9a方向に引き下げる(又は引き上げる)ことにより、切欠き13a又は13bの開口側を乗り越えることができる構成などが採用される。
次に、バネ付き蝶番部9、前進用ローラー10a、後退用ローラー10b、回転板11及びローラー固定部13の相互の関係を図4を用いて説明する。図4は、防護管挿入機1のローラー10の周辺の状態を示した動作説明図である。なお、図4中では防護管101の側面の位置を二点鎖線で表わしている。
図4(a)には、前進用ローラー10a及び後退用ローラー10bの何れもがローラー固定部13に固定されていない状態が示されている。このように、ローラー10の回転軸10c、10dを係合突起11b、11cに係合させることにより、バネ付き蝶番部9が略直線形に展開した状態で保持できるので、回転板11を回転してバネ付き蝶番部9を防
護管101と略平行に配置することができる。すなわち、本実施の形態に係る防護管挿入機1では、防護管101に対して前進用ローラー10a及び後退用ローラー10bの何れにも干渉しないように中立状態を形成することができるので、この状態で防護管101を自由に前後動させることが可能である。
図4(b)には、後退用ローラー10bの回転軸10dがローラー固定部13に固定された状態が示されている。この図4(b)では、前進用ローラー10aは、防護管101が存在しない場合の回転位置となっている。したがって、前進用ローラー10aの一部が、防護管101の通過領域に侵入した状態となっている。この状態において、上述したように、前進用ローラー10aはバネ9cの付勢に抗して防護管101から離れる方向(矢印32の方向)への揺動が可能である。これにより、二点鎖線で示した位置に防護管101が送られてきた場合、退避した前進用ローラー10aから防護管101の側面に対して適度な押圧力が働く。この押圧状態の前進用ローラー10aは、防護管101の外径が大きく変化する雌雄嵌合部を乗り越える際に、柔軟に退避することができる。
図4(c)には、前進用ローラー10aの回転軸10cがローラー固定部13に固定されている状態が示されている。前進用ローラー10aと後退用ローラー10bとは、蝶番軸9aの位置を基準として対称に構成されているので、図4(b)の状態と同様に、後退用ローラー10bは、防護管101側へ付勢された状態において、付勢に抗して防護管101から離れる方向へ揺動可能である。
続いて、防護管101の送り動作について、図5及び図6を用いて説明する。このうち、先ず、順方向への送り動作、すなわち、電線100への挿入動作について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、防護管101の挿入動作についてローラー10周辺の構成を示した平面図である。また、図6は、防護管101の挿入動作についてローラー10周辺の構成を示した側面図である。
図5(a)は、ベース部8が前進するときの様子を示している。本実施の形態において、前進用ローラー10aは、一方向回転式(逆回転防止構造)であり、後退するときのみ、当接する防護管101上を転動可能となるように構成されている。したがって、図5(a)のように、ベース部8が前進動すると、防護管101に当接した前進用ローラー10aは、防護管101上で転動できないので、前進用ローラー10aと防護管101との間に摩擦が発生する。これにより、前進用ローラー10aに挟持された防護管101は、ベース部8の前進とともに一体となって前進する。
この場合、図4を用いて説明したように、バネ9cによる付勢に基づき、前進用ローラー10aには蝶番軸9aを中心とした円弧方向(防護管101側)に力が加わっている。一方、防護管101との間に生じる摩擦力は前進する前進用ローラー10aを引き戻すように後退方向へ働く。したがって、この摩擦力が防護管101側へ向かう蝶番片9b(図1参照)の傾動力に寄与し、前進用ローラー10aを防護管101へ押し付ける傾動力が増大する。図5の構成では、前進用ローラー10aが防護管101を挟んで対向配置されているので、2つの前進用ローラー10aにより防護管101を挟持する力が増大する。
このように本実施の形態に係る防護管挿入機1の構成によれば、送り方向に働く負荷(摩擦力)の増大が、ローラー10による防護管101の挟持力の増大へ反映されるので、必要に応じた挟持力を発生させることができる。言い換えれば、常に強大な挟持力を生じさせておく必要はなく、最小限の挟持力で防護管101を確実に保持し、送ることが可能となる。これは、防護管101の変形等による損傷を最小限に抑えることにも繋がる。
一方、図5(b)は、ベース部8が後退するときの動きを示している。このとき、前進
用ローラー10aは防護管101上を矢印33、34の向きに転動できる。したがって、防護管101はベース部8の後退動に対して追従せず、同じ位置に留まる。
続いて、図5と同じ動きを、図6を用いて側面方向から説明する。
図6(a)は、ベース部8が前進するときの動きを示し、図6(b)はベース部8が後退するときの動きを示している。この図6から分かるように、防護管挿入機1の前側には補助揺動部14が設けられている。
ここで、図1を参照して、補助揺動部14は、電線100と防護管101との交差位置の近傍に設けられているのが分かる。補助揺動部14は、揺動片14aが揺動支軸14bを中心に揺動可能に取り付けられている。そして、揺動片14aの下端には、コイルばね14cが接続されており、防護管101に対して揺動片14aが略直交する位置を中心として、弾性的に揺動できるように構成されている。また、上方の揺動端には、揺動面と直交する方向に回転軸が配置された自由回転可能なローラー14d(自由回転ローラー)が配置されている。
図6に戻って、補助揺動部14の揺動軌道14e(図6(b))は、防護管101の通過領域と交差しているのが分かる。したがって、後方から防護管101が送られて来ると、補助揺動部14の揺動端は前進方向へ傾く。これにより、防護管101がローラー14d上をスムーズに送られる。
ところで、この補助揺動部14は、付勢により防護管101との直交方向へ向かう復元力が働くので、防護管101を滑らせるように案内するとともに、防護管101を上方へ押し上げるようにも作用する。
通常、防護管101が電線100へ挿入される際、防護管101の上方の切開部101aが開かれるので、変形に伴う送り負荷が増大するが、本実施の形態に係る防護管挿入機1では、補助揺動部14による防護管101の持ち上げ動作が補助的に働き、上記負荷に抗して防護管101を電線100へ容易に押し込むことができる。
図6(b)は、ベース部8が後退するときの動きを示している。このとき、図5(b)に示したように、防護管101に当接した前進用ローラー10aは、防護管101上を転動できるので、挿入された防護管101を伴うことなくスムーズに後退することができる。
加えて、後退動作時には、図6(b)に示したように、補助揺動部14が防護管101に対して突っ張る方向(矢印35)に力が働く。このため、ベース部8の後退動作の際に、確実に防護管101を停止させておくことが可能となり、送り動作の効率の低下を防止することができる。
続いて、防護管101の逆方向への送り動作、すなわち、電線100からの抜き取り動作について、図7及び図8を用いて説明する。
図7は、防護管101の抜き取り動作についてローラー10の周辺の構成を示した平面図である。また、図8は、防護管101の抜き取り動作についてローラー10の周辺の構成を示した側面図である。
先ず、図7(a)は、ベース部8が後退するときの動きを示している。ここでは、前進用ローラー10aの回転軸10cがローラー固定部13に固定されているので、後退用ロ
ーラー10bが防護管101の側面に当接状態となっている。
本実施の形態において、後退用ローラー10bは、前進用ローラー10aと同様に、一方向回転式(逆回転防止構造)である。しかし、その許容される回転方向は前進用ローラー10aとは逆であり、前進する場合のみ防護管101上を転動可能に構成されている。
したがって、図7(a)のように、ベース部8が後退すると、防護管101に当接した後退用ローラー10bは、防護管101上で転動できないので、摩擦が発生する。これにより、ベース部8の後退動とともに、後退用ローラー10bに挟持された防護管101は、後退方向へ一体となって移動する。
また、図5(a)の場合と同様に、後退用ローラー10bは、バネ9c(図4参照)の付勢により、防護管101の側面に押圧状態となっている。そして、後退する後退用ローラー10bに対して防護管101からは、前進方向へ摩擦力が働く。これにより、後退時に摩擦力が増大すると、この摩擦力の寄与により蝶番片9b(図1参照)を防護管101側へ傾動させる力が増大するので、挟持力も増大する。
すなわち、送り方向に働く負荷の増大が、後退方向においても後退用ローラー10bの挟持力に反映されるので、常に大きな挟持力を働かせておく必要はない。
次に、図7(b)は、ベース部8が前進するときの動きを示している。このとき、後退用ローラー10bは防護管101上を転動することができる(矢印36、37の向き)。したがって、防護管101はベース部8の前進動に追従せず、同じ位置を保持することができる。
続いて、この同じ動きを、図8を用いて側面方向から説明する。図8(a)は、ベース部8が後退するときの動きを示している。図6を用いて上で説明したように、防護管挿入機1の前進側には補助揺動部14が設けられている。この補助揺動部14は、図6の場合とは異なり、前側から防護管挿入機1へ進入(後退)する際、防護管101の後端部と当接するので、後退する防護管101とともに揺動端が後方へ傾く。
このため、図6(a)と同様に、図8(a)に示した防護管101の送り動作に対しては、自由回転可能なローラー14dが滑るので、送り動作がスムーズになる。
図8(b)は、ベース部8が前進するときの動きを示している。このとき、図7(b)に示したように、防護管101に当接した後退用ローラー10bは、防護管101上を転動できるので、挿入された防護管101を伴うことなくスムーズに前進することができる。しかも、前進動作時には、図8(b)に示したように、補助揺動部14が矢印38の方向に突っ張るので、ローラー14dからの反作用が防護管101に働く。このため、ベース部8の前進動作に対して、確実に防護管101を停止させておくことが可能となり、抜き取り動作の効率の低下を防止することができる。
次に、上で触れた昇降機構について、電線100を掴持する上側掴線部15及び下側掴線部16a、16bの周辺の構造を示した図9を用いて説明する。
図9(a)では、上側掴線部15が案内板2の上端縁2aに設けられた下側掴線部16a、16bに対して持ち上がっており、防護管挿入機1を電線100にセットする前の状態が示されている。また、図9(b)には、上側掴線部15と下側掴線部16a、16bとの間隔が小さくなり、電線100が掴持されたときの状態が示されている。なお、電線100は二点鎖線で示されている。
図9から分かるように、案内板2の側面には台座17が固定されている。そして、この台座17には更に、断面逆L字型のステージ19が固定されている。このステージ19上にはレバー20の操作により振り下ろし及び振り上げ可能な揺動アーム21(昇降部)が取り付けられている。図9(a)のレバー20が持ち上がり、揺動アーム21が振り上げられた状態では、上側掴線部15が上昇している。一方、図9(b)のレバー20が引き下げられた状態では、揺動アーム21が振り下ろされ、上側掴線部15が降下している。
揺動アーム21には、揺動端に棒状部材21a(昇降部)がT字状に取り付けられており、この棒状部材21aの下端が、螺旋階段状の螺階部22に当接している。この螺階部22は、図10に示すような形状をしている。本実施の形態に係る防護管挿入機1では、3段の階段面22aが形成された螺階部22が備えられている。この螺階部22には、回転可能となるように、螺旋中心位置をボルトで軸支可能な貫通孔が形成されている。図9を参照して分かるように、螺階部22は上側掴線部15と一体に固定されている可動部材18の上面に軸支されている。
螺階部22は、揺動アーム21に取り付けられた棒状部材21aの下端の昇降領域内に設けられており、揺動アーム21を振り下げると、棒状部材21aの下端が螺階部22の階段面22aに押し付けられるように配置されている。
一方、可動部材18は台座17との間に介在する伸縮可能な支柱23により支えられ、この支柱23にはスプリング24が外嵌されている。可動部材18はこのスプリング24により上方へ付勢されており、台座17との間を所定の間隔に保持している。この所定の間隔は、外力の加わらない状態において、少なくとも、電線100が上側掴線部15と下側掴線部16a、16bとの間に挿入できる程度に設定されている必要がある。
このように構成されているので、螺階部22を介して棒状部材21aから可動部材18へ下向きの力が加わると、スプリング24の弾性力に抗して、可動部材18とともに上側掴線部15を押し下げることができる。
すなわち、螺階部22を軸回転させることによって、対象となる電線100の外径に合わせて適当な高さの階段面22aを選択し、揺動アーム21の棒状部材21aの振り下ろされる位置に合わせておくと、揺動アーム21を降下させることにより、階段面22aの高さに応じて上側掴線部15は押し下げられ、下側掴線部16a、16bとの間に電線100を掴持することが可能となる。
このように、螺階部22の回転位置を予め対象となる電線100の径の大きさに合わせておくと、レバー20を遠隔操作するだけで容易に電線100への着脱を行うことができる。
尚、上記実施の形態では、前進用ローラー10a及び後退用ローラー10bからなるローラー10が、案内板2を間に挟んで対向する位置に2組配置された構成を例として示したが、少なくとも1組設けられていれば良い。また、防護管101の周方向に3組以上並べて配置しても構わない。
また、上記実施の形態では、蝶番片9bが略180度に展開された状態で、ローラー10の回転軸10c、10dが回転板11の係合突起11b、11cに係合した構成を例として示したが、これ以外の展開角であっても構わない。例えば、防護管101側に凸となるような展開角に係合する構成であれば、前進用ローラー10aと後退用ローラー10bとを防護管101から離間させることができるので、その分だけ蝶番軸9aを防護管10
1側(案内板2側)へ近づけて配置することができる。すなわち、コンパクトに設計することが可能となる。
また、上記実施の形態では、バネ9cが回転軸10c、10dの軸端に係止された構成を例として示したが、蝶番片9bに直接付勢する構成であっても良い。
また、蝶番軸9aが回転板11上に立設された構成を例として示したが、回転板11を設けなくても構わない。例えば、回転板11の係合突起11b、11cの代わりに、バネ付き蝶番部9が所定の展開角で回動規制されるように構成されていても良い。
また、上記実施の形態では、蝶番軸9aが、略鉛直方向に立設された構成を例として示した。しかし、これに限らず、防護管101の軸を中心とした円の接線方向に向けて配置されていれば、他の方向であっても構わない。
また、台座17と可動部材18との間を所定の間隔に保つために、支柱23の外周にスプリング24を外嵌した構成を例として示した。しかし、これに限らず、支柱23と離れた位置に配置しても良く、更に、スプリング24のようなコイルバネ以外のバネ部材を用いても構わない。
また、上記実施の形態では、前進用ローラー10a又は後退用ローラー10bをローラー固定部13で固定する構成を例として示した。しかし、蝶番片9bを固定する構成であっても良い。
また、上記実施の形態では、螺旋階段状の螺階部22を用いて上側掴線部15と下側掴線部16a、16bとの間を調節する構成を例として示した。しかし、螺階部22の代わりに、螺旋状ではなく、直線状の階段部材を用いても良い。この場合、直線方向にスライド可能に取り付けると、階段面を移動させることが可能である。
また、上記実施の形態では、昇降部として設けられた揺動アーム21は、円弧軌道に沿って昇降する構成を例として示した。しかし、直線軌道に沿って鉛直に昇降する構成であっても構わない。
長手方向に外径が変化する防護管等の筒状体を送るときに、大きな径の突起部分における引っ掛かりを防止することができ、小さな押圧力により筒状体を移動させることができるので、例えば、電柱等に架設された電線の外周を被覆する防護管を電線に挿入する防護管挿入機等に用いることが可能である。
1 防護管挿入機
2 案内板
2a 上端縁
2b 湾曲端縁
2c 長孔
3 案内ロッド
4 支持フレーム
5 駆動部
6 入力部
7 レール
8 ベース部
9 バネ付き蝶番部
9a 蝶番軸
9b 蝶番片
9c バネ
10 ローラー
10a 前進用ローラー(第1ローラー)
10b 後退用ローラー(第2ローラー)
10c、10d 回転軸
11 回転板
11a 貫通孔
11b、11c 係合突起
12 アイボルト
13 ローラー固定部
13a、13b 切欠き
14 補助揺動部
14a 揺動片
14b 揺動支軸
14c コイルばね
14d ローラー(自由回転ローラー)
14e 揺動軌道
15 上側掴線部
16a、16b 下側掴線部
17 台座
18 可動部材
19 ステージ
20 レバー
21 揺動アーム(昇降部)
21a 棒状部材(昇降部)
22 螺階部
22a 階段面
23 支柱
24 スプリング(付勢部材)
30、31、32、33、34、35、36、37、38 矢印
100 電線
101 防護管
101a 切開部

Claims (6)

  1. 長手方向に延びるスリット状の切開部が形成された防護管の送られる前後方向と平行に往復動可能に設けられたベース部と、
    一方向回転式であって、当接した前記防護管上を後方への相対移動の場合に回転可能である第1ローラーと、
    一方向回転式であって、当接した前記防護管上を前方への相対移動の場合に回転可能である第2ローラーと、
    前記ベース部と一体動可能に設けられ、前記前後方向に対して垂直配置の蝶番軸により連結された2つの蝶番片の前方側に前記第1ローラー、後方側に前記第2ローラーが取り付けられ、前記防護管側を閉じるように付勢するバネを有したバネ付き蝶番部と、
    前記ベース部に設けられ、前記第1及び第2ローラーの一方が前記防護管へ当接可能な回転位置に配置され、且つ前記バネによる付勢に抗して、他方側を固定できるローラー固定部と、
    を備えたことを特徴とする防護管挿入機。
  2. 前記蝶番軸が略垂直に立設され、前記バネ付き蝶番部が付勢に抗して所定の展開角となるように、前記第1及び第2ローラーのそれぞれの軸と係合可能な2つの係合突起が端縁に形成され、前記ベース部に対して前記蝶番軸中心に回転可能に取り付けられた回転板を備えたことを特徴とする請求項1に記載の防護管挿入機。
  3. 前記電線と前記防護管との交差位置の近傍において、前記防護管を挟んで前記電線と反対側に位置し、前記防護管及び前記電線により構成される平面に対して揺動面が平行になるように、且つ、揺動端の揺動軌道が前記防護管の通過領域と一部重なるように配置され、前記防護管に略垂直な揺動位置を揺動中心として弾性的に揺動可能に取り付けられた揺動片と、
    前記揺動面に対して回転軸が直交配置され、前記揺動端に自由回転可能に取り付けられた自由回転ローラーと、
    からなる補助揺動部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の防護管挿入機。
  4. 前記切開部に介挿されて前記防護管を案内する板状体からなり、前記防護管の受け入れ端から前方側へ次第に幅が広くなり、且つ前方側に凹となるように湾曲形成された案内板を備えたことを特徴とする請求項3に記載の防護管挿入機。
  5. 前記案内板には、前記防護管の前記切開部の内側が摺接する領域に、貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の防護管挿入機。
  6. 前記電線の上面側を保持する上側掴線部と、
    前記上側掴線部と対向する前記案内板の上端縁に設けられ、前記電線の下面側を保持する下側掴線部と、
    前記案内板の側方に固定された台座と、
    伸縮可能な支軸を介して前記台座と繋がり、前記上側掴線部に固定された可動部材と、
    前記台座と前記可動部材との間に介在し、前記台座に対する所定高さを保持するように、前記可動部材を上方へ付勢する付勢部材と、
    前記案内板と一体に設けられ、前記上側掴線部の延びる方向と略垂直な方向に昇降可能に配置された昇降部と、
    階段状に形成され、前記昇降部の昇降領域内に何れかの階段面を合わせるように、且つ、前記昇降部の昇降方向に対して略垂直面内で移動可能となるように前記可動部材に取り付けられらた階段部と、
    を備えたこを特徴とする請求項4又は5に記載の防護管挿入機。
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