JP6466781B2 - 防護管接続挿入機 - Google Patents

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Description

本発明は、電柱に架設された電線に筒状の防護管を装着するための防護管接続挿入機に関する。
電柱に架設された電線の近傍において建設作業等を行う場合には、作業用の機器類が作業中に電線に直接触れることを防止して作業者の安全確保と電線および機器類を保護するため、作業現場近傍の電線の外周を、絶縁材料により筒状に形成された防護管(例えば、建障用ポリエチレン絶縁管)によって覆うこととしている。また、電線が樹木に接触し、電線絶縁部が磨耗することを防止して電線を保護するため、樹木近傍の電線の外周を、絶縁材料により筒状に形成された防護管(例えば、耐磨耗性ポリエチレン絶縁管)によって覆うこととしている。このような防護管の電線への装着は、車体上に起伏動可能に設けられたブームの先端部に作業台を備えた高所作業車を用い、この作業台を電線の近傍に移動させてブームの先端部に設けられた防護管挿入機を用いて行われる(例えば、特許文献1,2を参照)。
特開平8‐149643号公報 実公平3‐6092号公報
従来の防護管挿入機では、複数の防護管を防護管挿入機に導入する前に予め接続し、接続した防護管を防護管挿入機により電線に装着するようになっている。また、電線から防護管を取り外すときには、防護管挿入機のローラの回転方向を逆方向に変更することにより電線から防護管を取り外し、取り外した防護管を互いに切り離すという作業が行われている。このように従来の防護管挿入機では、防護管を電線に装着したり電線から取り外したりする作業が煩雑で作業効率の悪いものとなっていた。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、防護管を電線に装着したり電線から取り外したりする作業効率を向上させることができる防護管接続挿入機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る防護管接続挿入機は、電柱に架設された電線に筒状の防護管を装着するための装置であって、第1ガイド棒および前記第1ガイド棒の両側に配設された複数の送出ローラを有し、前記防護管の内部に前記第1ガイド棒が挿入されるように導入された前記防護管を前記複数の送出ローラの間に挟んで前記複数の送出ローラを回転させることにより、前記防護管を前記第1ガイド棒に沿って送り出す防護管送出手段(例えば、実施形態における防護管送出装置110)と、前記第1ガイド棒の送出側端部に連結され、前記防護管送出手段により送り出された前記防護管の内部に挿入されて前記防護管の長さ方向に形成されたスリット部を拡開させる防護管拡開手段(例えば、実施形態における防護管接続器130)と、前記防護管拡開手段に連結される第2ガイド棒、および前記第2ガイド棒の先端部に連結され前記電線に取り付けられるガイド部材(例えば、実施形態における防護管装着ガイド部材142)を有し、前記防護管拡開手段を通過した前記防護管を前記第2ガイド棒に沿って案内して前記ガイド部材により前記電線
に装着させる電線側ガイド手段とを備える。そして、前記第2ガイド棒と前記防護管拡開手段との連結が切り離し可能に構成されるとともに、前記防護管送出手段を上下方向に延びる軸を中心に180度旋回可能に構成される。
なお、上記構成の防護管接続挿入機において、前記防護管拡開手段は、前記第2ガイド棒との連結方向に外径が大きくなる円錐形状に形成されるとともに、前記防護管の前記スリット部と反対側の内周面が当接する前記防護管拡開手段の円錐面の稜線が、前記第1ガイド棒および前記第2ガイド棒の外周面の稜線と一直線状に延びるように構成されることが好ましい。
また、上記構成の防護管接続挿入機において、上下方向に延びる左右一対のガイドローラを有し、前記防護管送出手段に導入される前記防護管を前記左右一対のガイドローラの間に挟んで案内する導入側ガイド手段を備え、前記導入側ガイド手段は、前記左右一対のガイドローラの下部が下方に広がる曲面形状に形成され、前記防護管の前記スリット部を有する外方突出部が上向きとなるように前記防護管を案内するように構成されることが好ましい。
また、上記構成の防護管接続挿入機において、前記防護管送出手段は、前記複数の送出ローラが前記防護管の円筒部および前記防護管の前記スリット部を有する外方突出部を挟持して前記防護管を送り出すように構成されることが好ましい。
また、上記構成の防護管接続挿入機において、車体に起伏動可能に設けられたブーム、前記ブームの先端部に水平面内で回動可能に設けられた作業台、前記ブームの先端部に旋回および起伏動可能に設けられたサブブームを備えた高所作業車において、前記防護管接続挿入機は前記サブブームの先端部に設けられ、前記防護管送出手段が、前記サブブームの先端部に上下方向に首振り揺動可能に取り付けられることが好ましい。
本発明に係る防護管接続挿入機によれば、防護管送出手段の第1ガイド棒の送出側に連結され、防護管送出手段により送り出された防護管の内部に挿入されて防護管のスリット部を拡開させる防護管拡開手段を備えて構成される。そのため、防護管送出手段により送り出された最初の防護管は、その基端部が防護管送出手段の送出ローラを通り過ぎた時点で一旦止まり、2本目の防護管を防護管送出手段に導入して送り出すと、2本目の防護管の先端部が最初の防護管の基端部を押して電線側に移動させる。そして、最初の防護管の基端部内を防護管拡開手段が通過するときに、防護管拡開手段により最初の防護管のスリット部が拡開され、その拡開された最初の防護管の基端部内に2本目の防護管の先端部が挿入されて、最初の防護管の基端部と2本目の防護管の先端部とが接続されるようになっている。従って、従来の防護管挿入機のように複数の防護管を予め接続する作業を行う必要がなく、防護管接続挿入機において複数の防護管を接続させながら電線に装着させることができる。
また、電線側ガイド手段の第2ガイド棒と防護管拡開手段との連結が切り離し可能に構成されるとともに、防護管送出手段を上下方向に延びる軸を中心に180度旋回可能に構成される。そのため、電線に装着された防護管を第1ガイド棒の導入側から防護管送出手段に導入させて複数の送出ローラを回転(防護管の装着時と同じ方向に回転)させることにより防護管を電線から取り外すことができる。従って、防護管を電線に装着したり電線から取り外したりする作業のいずれにおいても、防護管接続挿入機の送出ローラの回転方向を同一方向に回転させることにより、防護管をよりスムーズに安定して送り出すことができる。
また、電線から取り外した防護管が防護管拡開手段を通過する構成であるため、防護管拡開手段を通過するときにスリット部が拡開されて防護管同士の接続を切り離すことができる。このように、本発明に係る防護管接続挿入機によれば、防護管接続挿入機において複数の防護管を接続させながら電線に装着させることができるとともに、防護管取外装置としても用いることができ、防護管取外装置として用いるときには電線から取り外した防護管同士の接続を切り離すことができる。従って、従来の防護管挿入機よりも、防護管を電線に装着したり電線から取り外したりする作業効率を向上させることができる。
なお、防護管拡開手段が、電線側ガイド手段の第2ガイド棒との連結方向に外径が大きくなる円錐形状に形成されるとともに、防護管のスリット部と反対側の内周面が当接する防護管拡開手段の円錐面の稜線が、防護管送出手段の第1ガイド棒および前記第2ガイド棒の外周面の稜線と一直線状に延びるように構成されることが好ましく、このように構成されると、防護管の移動方向が第1および第2ガイド棒の軸線方向から外れることを防ぐことができ、防護管拡開手段を通過した防護管が電線側ガイド手段の第2ガイド棒から外れることを防ぐことができる。
また、防護管送出手段に導入される防護管を左右一対のガイドローラの間に挟んで案内する導入側ガイド手段を備え、導入側ガイド手段は、左右一対のガイドローラの下部が下方に広がる曲面形状に形成され、防護管のスリット部を有する外方突出部が上向きとなるように防護管を案内するように構成されることが好ましく、このように構成されると、左右一対のガイドローラにより防護管の向きを合わせた状態で防護管送出手段に導入させることができる。
また、防護管送出手段は、複数の送出ローラが防護管の円筒部および防護管のスリット部を有する外方突出部を挟持して防護管を送り出すように構成されることが好ましく、このように構成されると、防護管の円筒部および外方突出部の両方が挟持されるため、送出ローラと防護管とが滑ることなく、例えば雨や雪によって防護管が濡れた環境下であっても、防護管を確実に送り出すことができる。
また、防護管接続挿入機が高所作業車のブームの先端部に設けられたサブブームに設けられるものであって、防護管送出手段が、サブブームの先端部に上下方向に首振り揺動可能に取り付けられることが好ましく、このように構成されると、例えば、防護管接続挿入機を格納するときには、防護管接続挿入機を下方に揺動させて作業台内に格納することができ、防護管接続挿入機の格納姿勢および作業姿勢の自由度を大きくすることができる。
本発明に係る防護管接続挿入機が設けられる高所作業車の側面図である。 上記高所作業車に搭載される作業台およびサブブーム装置を示す側面図である。 上記作業台およびサブブーム装置を示す斜視図である。 上記高所作業車に搭載される作業装置の駆動構成を示すブロック図である。 本発明に係る防護管接続挿入機、上記サブブーム装置および作業台を示す斜視図である。 本発明に係る防護管接続挿入機を示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。 本発明に係る防護管接続挿入機を構成する防護管送出装置のカバーを取り外した状態を示す図であり、(a)は側面図、(b)は斜視図である。 上記防護管送出装置の送出ローラの構成を示す正面図である(一部破断した状態を示している)。 本発明に係る防護管接続挿入機を上記サブブーム装置に取り付けるための揺動機構および支持機構の構成を示す斜視図であり、(a)は右上方から見た斜視図、(b)は左上方から見た斜視図である。 本発明に係る防護管接続挿入機を構成する防護管接続器および電線側ガイド手段を示す図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。 本発明に係る防護管接続挿入機を構成する導入側ガイド手段を示す正面図である。 本発明に係る防護管接続挿入機を構成する防護管接続器および防護管切離装置を示す図であり、(a)は防護管切離装置の切離ローラを待機位置に移動させた状態を示す側面図、(b)は上記切離ローラを切離位置に移動させた状態を示す側面図である。 電線から防護管を取り外すときの防護管接続挿入機の状態を示す図であり、(a)は側面図、(b)は斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。まず、本発明に係る防護管接続挿入機が設けられる高所作業車の全体構成について図1を参照して説明する。高所作業車1は、図1に示すように、車体2の前部に運転キャブ7を有し、車体2の前後に配設された左右一対の前輪5fおよび後輪5rにより走行可能なトラック車両をベースに構成されている。車体2は、シャシフレームとシャシフレーム上に取り付けられたサブフレームとからなる車体フレームを有して構成されている。
車体2の前後には、後述するブーム30等を用いて高所作業を行うときに車両を持ち上げ支持して安定させるための左右一対のフロントジャッキ10fおよびリアジャッキ10rが設けられている。フロントおよびリアジャッキ10f,10rは、各々の内部に設けられたジャッキシリンダ11を駆動させることにより下方に伸長して車体2を持ち上げ支持し、車両を安定させた状態とするように構成されている。車体2には、各ジャッキ10f,10rの作動操作を行う操作レバー等を備えるジャッキ操作装置15(図4を参照)が設けられている。
車体2における運転キャブ7後方の架装領域の後部には、旋回モータ24の駆動により水平旋回可能に構成された旋回台20が設けられている。この旋回台20から上方に延びた支柱21には、フートピン22によりブーム30が上下方向に揺動自在(起伏動自在)に取り付けられている。車体2の架装領域上の左右には、作業工具や作業機材等を収納するための複数の工具箱26が配設されている。
ブーム30は、フートピン22により支柱21に起伏動自在に取り付けられた基端ブーム30aと、中間ブーム30bと、先端ブーム30cとが入れ子式に組み合わされて構成されている。そして、ブーム30は、内部に設けられた伸縮シリンダ31を駆動させることによりブーム30を長手方向に伸縮作動させることができるように構成されている。また、ブーム30は、基端ブーム30aと支柱21の間に跨設された起伏シリンダ23の駆動により上下面内で起伏動可能に構成されている。
先端ブーム30cの先端部には、図2および図3に示すように、揺動ピン33により垂直ポスト32が上下方向に揺動自在に取り付けられている。垂直ポスト32は、先端ブーム30cの先端部との間に跨設された上部レベリングシリンダ(図示せず)と基端ブーム30aと支柱21の間に跨設された下部レベリングシリンダ25(図1を参照)とにより、ブーム30の起伏角度に拘わらず常に垂直姿勢が保持されるように揺動制御(レベリング制御)されている。
垂直ポスト32の上部には、作業台ブラケット38が垂直ポスト32に対して旋回可能
(水平旋回可能)に取り付けられ、この作業台ブラケット38の側部に作業台昇降装置36を介して箱状の作業台40が取り付けられている。垂直ポスト32の上部および作業台ブラケット38はカバー35によりその周りを覆われている。カバー35の内部には首振りモータ34が設けられており、この首振りモータ34を駆動させることにより図示しないウォームギヤおよびホイールギヤ等からなる回転伝達機構を介して作業台ブラケット38および作業台40を垂直ポスト32まわりに水平旋回(首振り作動)させることができるように構成されている。
上述のように垂直ポスト32は常に垂直姿勢が保持されるようにレベリング制御されているため、作業台40の床面はブーム30の起伏角度に拘わらず常に水平に保持されるようになっている。作業台昇降装置36は、昇降シリンダ(図示せず)を有して構成されており、この昇降シリンダを駆動させることにより作業台ブラケット38に対して作業台40を昇降移動させるように構成されている。作業台40には、旋回台20、ブーム30および作業台40の作動操作を行う操作レバーや各種の操作スイッチ等を備える作業操作装置45が設けられている。
車体2に設けられた高所作業装置(上述のブーム30等)の駆動機構は、図4に示すように、ジャッキ操作装置15や作業操作装置45からの操作信号を受けて、ジャッキシリンダ11、旋回モータ24、伸縮シリンダ31、起伏シリンダ23、首振りモータ34および昇降シリンダ等(以下、まとめて「アクチュエータ55」と称する)の作動を制御するコントローラ50と、アクチュエータ55を作動させるために作動油を供給する油圧ユニット60と、油圧ユニット60を駆動するための電力を供給する架装部バッテリ65とを有して構成される。
油圧ユニット60は、油圧ポンプ61と、油圧ポンプ61を駆動させるポンプ駆動モータ62と、油圧ポンプ61からアクチュエータ55に供給される作動油の供給方向および供給量を制御する制御バルブ63とを有して構成される。ポンプ駆動モータ62は、架装部バッテリ65からインバータ64を介して供給される電力により回転駆動される。制御バルブ63は、コントローラ50により作動が制御され、アクチュエータ55に供給する作動油の供給方向および供給量を制御してアクチュエータ55の作動を制御するようになっている。
図2および図3に示すように、垂直ポスト32の上端部にはサブブーム装置70が設けられている。サブブーム装置70は、垂直ポスト32の上端部に水平旋回可能に設けられた旋回体71と、旋回体71の上部に上下方向に揺動自在に取り付けられたサブブーム支持部材72と、サブブーム支持部材72の上部に着脱可能に取り付けられる長尺状のサブブーム部材74とを有して構成されている。
旋回体71は、垂直ポスト32の上端部に旋回可能に取り付けられた旋回部材71aと、旋回部材71aの周りを覆うカバー71bとを有して構成される。旋回部材71aは、内部に設けられたサブブーム旋回モータ(図示せず)を駆動させることにより作業台40(作業台ブラケット38)の旋回軸Aと同軸上において旋回可能に設けられている。旋回部材71aの上部には、水平方向に延びる揺動軸部材72aが設けられており、この揺動軸部材72aを中心として上下方向に揺動自在にサブブーム支持部材72が取り付けられている。
サブブーム支持部材72は、旋回体71のカバー71bの内部に設けられた揺動シリンダ(図示せず)を駆動させることにより旋回部材71aに対して揺動軸部材72aを中心に揺動可能に構成されている。サブブーム支持部材72の上部には、揺動軸部材72aと直交する方向に延びるサブブーム装着孔が形成されており、このサブブーム装着孔にサブ
ブーム部材74が挿入されて固定ピン77によりサブブーム支持部材72に固定保持され、サブブーム部材74がサブブーム支持部材72に装着される。なお、サブブーム部材74は、固定ピン77の差し込み位置を変えることにより、サブブーム部材72から図2における作業台40側へ延びる長さを調節可能になっている。
サブブーム支持部材72の上端部には、サブブーム部材74の先端部に設けられたシーブ部材74a(案内滑車)に掛け回されたウインチロープ75aの繰り出しおよび巻き取り作動を行うウインチ機構75が着脱可能に設けられている。ウインチ機構75は、内蔵されたウインチモータ(図示せず)を駆動させることによりウインチロープ75aの繰り出しおよび巻き取り作動を行うように構成されている。
上述の揺動シリンダ、ウインチモータおよびサブブーム旋回モータは、上述のアクチュエータ55と同様に、作業台40内の作業操作装置45からの操作信号に応じてコントローラ50により制御バルブ63の作動が制御され、制御バルブ63により油圧ポンプ61から供給される作動油の供給方向および供給量を制御して作動制御されるようになっている。このように構成されたサブブーム装置70では、ウインチロープ75aの先端部に設けられたフック75bを重量物に掛け、ウインチ機構75によるウインチロープ75aの繰り出しおよび巻き取り作動により重量物の上げ下ろしを行うクレーン装置としても使用することができる。
次に、本発明に係る防護管接続挿入機100について図5〜図13を参照して説明する。防護管接続挿入機100は、電柱に架設された電線に筒状の防護管105を装着するための装置である。防護管接続挿入機100は、上述のサブブーム部材74に換えて専用のサブブーム部材101をサブブーム支持部材72に固定保持し、そのサブブーム部材101の先端部に設けられる。なお、図5では、上述のウインチ機構75がサブブーム支持部材72から取り外されている状態を示している。
防護管105は、図8に示すように、絶縁材料により円筒状に形成された防護管(例えば、ポリエチレン絶縁管(いわゆるポリ管))であり、長さ方向にスリット部105aが形成されている。また、防護管105には、スリット部105aを有して外方に突出するツバ部105bが形成されている。
防護管接続挿入機100は、図5〜図7に示すように、防護管を送り出す防護管送出装置110と、防護管送出装置110の送出側に連結される防護管接続器130と、防護管接続器130に連結され、電柱に架設された電線に取り付けられる電線側ガイド手段140と、防護管送出装置110の導入側に設けられる導入側ガイド手段150と、防護管接続器130の近傍位置に設けられる防護管切離装置160とを有して構成される。
防護管送出装置110は、図7に示すように、円柱棒状の第1ガイド棒111と、第1ガイド棒111の左右両側に配設された左右一対の送出ローラ120a,120bと、送出ローラ120a,120bを回転駆動させるための送出モータ113と、送出モータ113の回転駆動力を送出ローラ120a,120bに伝達するホイールギヤ等からなる回転伝達機構114と、これらの取り付けベースとなる装置フレーム115と、これらの周りを覆うカバー116とを有して構成される。第1ガイド棒111は、防護管送出装置110に導入される防護管105の円筒部内に挿入され、防護管送出装置110により送り出される防護管105をガイドする部材である。
左右一対の送出ローラ120a,120bは、第1ガイド棒111に沿った方向(前後方向)に二組設けられている。送出ローラ120a,120bはそれぞれ、図8に示すように、装置フレーム115に回転自在に設けられた芯金部材121と、芯金部材121の
表面を覆って芯金部材121に取り付けられるゴム部材122とを有して構成される。芯金部材121は、上下方向に延びる円柱の中間部の径が小さく窪んだ形状に形成されており、その円周面を覆うようにゴム部材122が取り付けられている。
送出ローラ120a,120bは、芯金部材121の径が小さく窪んだ部分によって内部に空洞を有しており、この空洞によってゴム部材122が内側に弾性変形しやすくなっている。左右一対の送出ローラ120a,120bは、この空洞によってゴム部材122が弾性変形しやすくなっている部分において防護管105の円筒部を挟持するようになっている。また、左右一対の送出ローラ120a,120bは、芯金部材121の径が大きくなっている上部においてゴム部材122を介して防護管105のツバ部105bを挟持するようになっている。このように左右一対の送出ローラ120a,120bは、防護管105の円筒部およびツバ部105bの両方を挟持するように構成されている。
送出モータ113は、上述のアクチュエータ55と同様に、作業台40内の作業操作装置45からの操作信号に応じてコントローラ50により制御バルブ63の作動が制御され、制御バルブ63により油圧ポンプ61から供給される作動油の供給方向および供給量を制御して作動制御される。この送出モータ113の回転駆動力が回転伝達機構114によって前後二組の送出ローラ120a,120bに伝達されて送出ローラ120a,120bが回転駆動され、送出ローラ120a,120bに挟持された防護管105が送り出されるようになっている。装置フレーム115の下面の左右にはそれぞれ、作業者が握持する操作グリップ115aが設けられている。
図9に示すように、サブブーム部材101の先端部には揺動機構170が設けられており、この揺動機構170により防護管送出装置110がサブブーム部材101の先端部に対して上下方向に首振り揺動可能に取り付けられている。揺動機構170は、サブブーム部材101の先端部に固定された固定ブラケット171と、固定ブラケット171に設けられた左右方向に延びる揺動軸部材171aを中心に上下方向に揺動自在に設けられた揺動部材172と、固定ブラケット171および揺動部材172に跨って設けられ、固定ブラケット171に対する揺動部材172の揺動をアシストするスプリング部材173とを有して構成される。
固定ブラケット171には揺動ロックピン175が設けられており、この揺動ロックピン175を挿入可能な複数の挿入孔176が揺動部材172に形成されている。揺動ロックピン175を複数の挿入孔176のいずれかに挿しかえることにより、固定ブラケット171(サブブーム部材101)に対する揺動部材172の揺動角度を調整可能であるとともに、その揺動角度において揺動部材172を固定ブラケット171に固定保持可能に構成されている。
揺動部材172には防護管送出装置110を支持する支持機構180が設けられている。支持機構180は、揺動部材172に上下方向に延びる軸A(以降、上下軸Aと称する)を中心に360度旋回自在に設けられる下支持部材181と、防護管送出装置110の装置フレーム115に固定される上支持部材182とを有して構成される。揺動部材172には旋回ロックレバー183を有するロック機構が設けられており、旋回ロックレバー183をロック位置に操作することにより下支持部材181を360度の所定の旋回位置において揺動部材172に固定保持可能に構成されている。
上支持部材182は、下支持部材181に左右方向に延びる軸B(以降、左右軸Bと称する)を中心に上下方向に揺動自在に連結されている。上支持部材182には上下揺動ロックレバー184を有するロック機構が設けられており、上下揺動ロックレバー184をロック位置に操作することにより上支持部材182を上下方向に揺動させた所定の揺動位
置において下支持部材181に固定保持可能に構成されている。下支持部材181には着脱ロックピン185が設けられており、この着脱ロックピン185を引き抜くことにより下支持部材181を揺動部材172から取り外すことが可能に構成されている。
このような構成の揺動機構170および支持機構180を介して防護管送出装置110がサブブーム部材101の先端部に取り付けられている。そのため、揺動機構170において揺動ロックピン175を揺動部材172の複数の挿入孔176のいずれかに挿しかえることにより、防護管送出装置110をサブブーム部材101の先端部に対して上下方向に首振り揺動させることが可能になっている。また、支持機構180において旋回ロックレバー183をロック解除位置に操作することにより、防護管送出装置110をサブブーム部材101の先端部に対して上下軸Aを中心に360度旋回させることが可能になっている。また、支持機構180において上下揺動ロックレバー184をロック解除位置に操作することにより、防護管送出装置110をサブブーム部材101の先端部に対して左右軸Bを中心に上下方向に揺動させることが可能になっている。さらに、支持機構180において着脱ロックピン185を引き抜くことにより、防護管送出装置110をサブブーム部材101の先端部から取り外すことが可能になっている。
防護管接続器130は、図10に示すように、防護管送出装置110の第1ガイド棒111の送出側に連結され、第1ガイド棒111との連結側から徐々に外径が大きくなる円錐形状に形成される。また、防護管接続器130は、円錐面における下側の稜線が、第1ガイド棒111および後述する電線側ガイド手段140の第2ガイド棒141の下側の稜線と一直線状に延びるように構成されている。防護管接続器130は、防護管送出装置110により第1ガイド棒111に沿って送り出される防護管105の内部に挿入され、防護管105の内部を通過するときに円錐面によって防護管105のスリット部105aを拡開させるようになっている。
電線側ガイド手段140は、防護管接続器130に着脱可能に連結される円柱棒状の第2ガイド棒141と、第2ガイド棒141の先端部に連結され、電柱に架設された電線に取り付けられる防護管装着ガイド部材142とを有して構成される。第2ガイド棒141は、絶縁材料を用いて円柱棒状に形成され、上述の第1ガイド棒111と同様に防護管105の円筒部内に挿入されて防護管105をガイドする部材である。第2ガイド棒141と防護管接続器130との連結は切り離し可能になっている。防護管装着ガイド部材142は、第2ガイド棒141に沿って移動してきた防護管105のスリット部105aおよびツバ部105bを拡開させ、その拡開させた部分から防護管105の内部に電線を挿入させて、防護管105を電線に装着させるように構成されている。
導入側ガイド手段150は、図7および図11に示すように、防護管送出装置110の第1ガイド棒111の左右両側に回転自在に配設された左右一対のガイドローラ151a,151bと、第1ガイド棒111の導入端部側に設けられた半円筒形状の受け部材152とを有して構成される。ガイドローラ151a,151bはそれぞれ、上下方向に延びる円柱の中間部の径が小さく窪んだ形状に形成され、その窪み部が上下方向にそれぞれ広がる曲面形状に形成されている。左右一対のガイドローラ151a,151bは、この窪み部の下方に広がる曲面に防護管105の円筒部の下面が当接するとともに、径が大きくなっている上部に防護管105のツバ部105bの側面が当接し、防護管105の移動によって回転するように構成されている。このようにガイドローラ151a,151bの各面が防護管105の円筒部およびツバ部105bに当接するようになっているため、ガイドローラ151a,151bにより防護管105はツバ部105bが上向きとなる状態で案内されて防護管送出装置110に導入される。
防護管切離装置160は、図7および図12に示すように、防護管接続器130と電線
側ガイド手段140の第2ガイド棒141との連結部近傍に設けられる矩形枠状のベース部材161と、左右方向に延びる回転自在な切離ローラ162と、切離ローラ162を支持するローラ支持機構163とを有して構成される。ベース部材161は、矩形枠内を防護管接続器130および第2ガイド棒141が通るように配置されており、防護管接続器130の上方突出部と防護管送出装置110の装置フレーム115から延びる棒状の支持部材とに固定されている。
ローラ支持機構163は、ベース部材161の下部に上下方向に揺動自在に取り付けられ、切離ローラ162を回転自在に支持する支持部材164と、ベース部材161の左右側面にそれぞれ上下に延びて形成された貫通孔161aに挿入されて設けられた切換棒165と、切換棒165の左右端部と支持部材164の左右端部(切離ローラ162を支持する部分近傍)とをそれぞれ繋ぐように設けられた2つのスプリング部材166とを有して構成される。貫通孔161aの上部は下方に屈曲して形成されており、その屈曲部により切換棒165を貫通孔161a内の上部に移動させた位置において保持可能に構成されている。切換棒165を貫通孔161a内の上部位置に移動させると、2つのスプリング部材166により支持部材164の切離ローラ162を支持する端部が引き上げられ、切離ローラ162が図12(a)に示す待機位置から図12(b)に示す切離位置に引き上げられるようになっている。
次に、このように構成される防護管接続挿入機100を用いて、電柱に架設された電線に防護管105を装着する作業手順について説明する。この装着作業では、まず、揺動機構170の揺動ロックピン175を揺動部材172の複数の挿入孔176のいずれかに挿しかえる操作を行って、防護管接続挿入機100をサブブーム部材101に対して上下方向に首振り揺動させるとともに、作業操作装置45を操作してサブブーム部材101を起伏動させて、防護管接続挿入機100の上下方向の揺動角度を調整する。そして、作業操作装置45を操作してブーム30の起伏角度および伸縮長さ、並びにサブブーム部材101の旋回角度を調整して防護管接続挿入機100を電線に近づけて、電線側ガイド手段140の防護管装着ガイド部材142を電線に取り付ける。
次に、最初の防護管105を防護管送出装置110の第1ガイド棒111の導入側から導入する。このとき、防護管105は、導入側ガイド手段150の左右一対のガイドローラ151a,151bによりツバ部105bが上向きとなる状態で案内され(図11を参照)、防護管105の円筒部内に挿入された第1ガイド棒111に沿って防護管送出装置110に導入される。そして、防護管送出装置110の左右一対の送出ローラ120a,120bにより防護管105の円筒部およびツバ部105bの両方が挟持され(図8を参照)、送出ローラ120a,120bが回転駆動されることにより防護管105が第1ガイド棒111の送出側から送り出される。
このように送り出された防護管105は、防護管105の円筒部内に防護管接続器130、電線側ガイド手段140の第2ガイド棒141、防護管装着ガイド部材142の順に挿入されて防護管接続器130および第2ガイド棒141に沿って移動し、防護管装着ガイド部材142により防護管105のスリット部105aおよびツバ部105bが拡開され、その拡開された部分から防護管105の円筒部内に電線が挿入される。ただし、第1ガイド棒111の送出側から送り出された防護管105は、その基端部が防護管送出装置110の送出ローラ120a,120bを通り過ぎると、防護管105に送出ローラ120a,120bによる送出力が作用しなくなるため、防護管105の基端部が送出ローラ120a,120bを通り過ぎた時点で一旦止まる。
続いて、2本目の防護管105を防護管送出装置110の第1ガイド棒111の導入側から導入する。この2本目の防護管105も、上述の最初の防護管105と同様に、導入
側ガイド手段150の左右一対のガイドローラ151a,151bにより案内されて、第1ガイド棒111に沿って防護管送出装置110に導入され、防護管送出装置110の送出ローラ120a,120bにより第1ガイド棒111の送出側から送り出される。このように送り出された2本目の防護管105は、その先端部が最初の防護管105の基端部に当接し、最初の防護管105を押して電線側に移動させて、最初の防護管105を電線に装着させる。ここで、最初の防護管105の基端部内を防護管接続器130が通過するときに、防護管接続器130により最初の防護管105のスリット部105aが拡開され、その拡開された防護管105の基端部内に2本目の防護管105の先端部が挿入される。そして、防護管接続器130を通過した後に、最初の防護管105の基端部の拡開が解除されるため、最初の防護管105の基端部と2本目の防護管105の先端部とが接続される。2本目の防護管105も、その基端部が送出ローラ120a,120bを通り過ぎた時点で一旦止まる。
続いて、上記2本目の防護管105と同様に、3本目以降の防護管105を順番に防護管送出装置110の第1ガイド棒111の導入側から導入することにより、これらの防護管105を互いに接続させながら電線に装着させる。このようにして複数の防護管105を電線に装着する作業が行われる。
次に、防護管接続挿入機100を用いて、電線に装着されている防護管105を取り外す作業手順について説明する。この取り外し作業では、図13に示すように、まず、電線側ガイド手段140の第2ガイド棒141と防護管接続器130との連結を切り離して、電線側ガイド手段140を取り外す。また、防護管切離装置160の切換棒165をベース部材160の貫通孔161a内の上部位置に移動させて、切離ローラ162を図12(b)に示す切離位置に移動させる。また、支持機構180の旋回ロックレバー183をロック解除位置に操作して防護管接続挿入機100をサブブーム部材101の先端部に対して上下軸Aを中心に180度旋回(反転)させて、防護管接続挿入機100の向きを上述の装着作業のときと反対向きにさせる。また、支持機構180の上下揺動ロックレバー184を操作して防護管接続挿入機100をサブブーム部材101の先端部に対して左右軸Bを中心に上下揺動させて任意の揺動角度で固定保持させる。そして、作業操作装置45を操作してブーム30の起伏角度および伸縮長さ、並びにサブブーム部材101の旋回角度および起伏角度を調整して防護管接続挿入機100を電線に近づける。
続いて、電線に装着されている先頭の防護管105の先端部を電線から取り外し、その防護管105の先端部を防護管送出装置110の第1ガイド棒111の導入側から導入する。このように導入された防護管105は、上述の装着作業と同様に、導入側ガイド手段150の左右一対のガイドローラ151a,151bによりツバ部105bが上向きとなる状態で案内され(図11を参照)、防護管105の円筒部内に挿入された第1ガイド棒111に沿って防護管送出装置110に導入される。そして、防護管送出装置110の送出ローラ120a,120bにより防護管105の円筒部およびツバ部105bの両方が挟持され(図8を参照)、送出ローラ120a,120bが回転駆動されることにより防護管105が第1ガイド棒111の送出側から送り出される。
このように防護管送出装置110によって防護管105が送り出されることにより、先頭の防護管105が電線から引き剥がされるように取り外される。また、第1ガイド棒111の送出側から送り出された防護管105は、防護管105の円筒部内に防護管接続器130が挿入されて防護管接続器130を通過した後に空中に送り出される。このとき、防護管105は、防護管105の自重によって斜め下方に送り出され、その防護管105の下面が防護管切離装置160の切離ローラ162に当接して切離ローラ162を下方に押し下げてスプリング部材166が伸びた状態となる。また、先頭の防護管105の基端部と2番目の防護管105の先端部との接続部内を防護管接続器130が通過するときに
、この接続部における先頭および2番目の防護管105のスリット部105aがそれぞれ防護管接続器130により拡開される。そのため、自重によって斜め下方に送り出される先頭の防護管105の基端部が上方に移動しようとする力と、スプリング部材166の付勢力により切離ローラ162を介して先頭の防護管105の基端部近傍を上方に押し上げる力とにより、先頭の防護管105の基端部と2番目の防護管105の先端部との接続が切り離される。なお、スプリング部材166および切離ローラ162による押し上げ力が無くても、防護管105の自重による力のみで防護管105の接続部は切り離されるが、この切り離しをより確実に行うために、防護管切離装置160が設けられている。
さらに、2番目以降の防護管105も、防護管送出装置110によって送り出されることにより電線から引き剥がされるように取り外され、防護管接続器130および防護管切離装置160により防護管105同士の接続部が切り離される。このようにして複数の防護管105を電線から取り外す作業が行われる。
以上のように、本発明に係る防護管接続挿入機100は、防護管送出装置110の第1ガイド棒111の送出側に連結される防護管接続器130を備えて構成される。そのため、防護管送出装置110により送り出された最初の防護管105は、その基端部が防護管送出装置110の送出ローラ120a,120bを通り過ぎた時点で一旦止まり、2本目の防護管105を防護管送出装置110に導入して送り出すと、2本目の防護管105の先端部が最初の防護管105の基端を押して電線側に移動させる。そして、最初の防護管105の基端部内を防護管接続器130が通過するときに、防護管接続器130により最初の防護管105のスリット部105aが拡開され、その拡開された防護管105の基端部内に2本目の防護管105の先端部が挿入されて、最初の防護管105の基端部と2本目の防護管105の先端部とが接続されるようになっている。従って、従来の防護管挿入機のように複数の防護管を予め接続する作業を行う必要がなく、防護管接続挿入機100において複数の防護管105を接続させながら電線に装着させることができる。
また、電線側ガイド手段140の第2ガイド棒141と防護管接続器130との連結を切り離し、防護管送出装置110を上下軸Aを中心に180度旋回(反転)可能に構成されている。そのため、電線に装着されている防護管105を防護管送出装置110の第1ガイド棒111の導入側から導入させて防護管送出装置110によって送り出すことにより、電線から防護管105を取り外すことができる。従って、防護管を電線に装着したり電線から取り外したりする作業のいずれにおいても、防護管接続挿入機の送出ローラの回転方向を同一方向に回転させることにより、防護管をよりスムーズに安定して送り出すことができる。
また、電線から取り外した防護管105が防護管接続器130を通過する構成であるため、防護管接続器130を通過するときに防護管105のスリット部が拡開されて防護管105同士の接続を切り離すことができる。このように、本発明に係る防護管接続挿入機100によれば、防護管接続挿入機100において複数の防護管105を接続させながら電線に装着させることができるとともに、防護管取外装置としても用いることができ、防護管取外装置として用いるときには電線から取り外した防護管105同士の接続を切り離すことができる。従って、従来の防護管挿入機よりも、複数の防護管105を電線に装着したり電線から取り外したりする作業効率を向上させることができる。
また、防護管接続器130が、電線側ガイド手段140の第2ガイド棒141との連結方向に外径が大きくなる円錐形状に形成されるとともに、防護管105のスリット部105aと反対側の内周面が当接する防護管接続器130の円錐面の稜線が、防護管送出装置110の第1ガイド棒111および第2ガイド棒141の外周面の稜線と一直線状に延びるように構成されている。そのため、防護管105の移動方向が第1ガイド棒111およ
び第2ガイド棒141の軸線方向から外れることを防ぐことができ、防護管接続器130を通過した防護管105が電線側ガイド手段140の第2ガイド棒141から外れることを防ぐことができる。
また、導入側ガイド手段150の左右一対のガイドローラ151a,151bの下部が下方に広がる曲面形状に形成され、防護管105のツバ部105bが上向きとなるように防護管105を案内するように構成されている。そのため、左右一対のガイドローラ151a,151bにより防護管105の向きを合わせた状態で防護管送出装置110に導入させることができる。
また、防護管送出装置110の左右一対の送出ローラ120a,120bが防護管105の円筒部およびツバ部105bの両方を挟持して防護管105を送り出すように構成されている。そのため、防護管105の円筒部およびツバ部105bの両方が挟持されるので、送出ローラ120a,120bと防護管105とが滑ることなく、例えば雨や雪によって防護管105が濡れた環境下であっても、防護管105を確実に送り出すことができる。
また、防護管接続挿入機100が、揺動機構170によりサブブーム部材101の先端部に上下方向に首振り揺動可能に取り付けられている。そのため、例えば、防護管接続挿入機100を格納するときには、防護管接続挿入機100を下方に揺動させて作業台40内に格納することができ、防護管接続挿入機100の格納姿勢および作業姿勢の自由度を大きくすることができる。
これまで本発明に係る実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に示したものに限定されない。例えば、上述の実施形態では、防護管切離装置160を備えた構成について説明したが、上述したように防護管切離装置160のスプリング部材166および切離ローラ162による押し上げ力が無くても、防護管105の自重による力のみで防護管105同士の接続部が切り離されるため、防護管切離装置160を備えない構成であってもよい。また、防護管接続挿入機100を用いて電線に防護管105を無停電で装着する活線作業には、直接活線作業と間接活線作業の二通りがある。上述の実施形態では、作業者が高圧ゴム手袋などの保護具を着用して、通電中の電線に直接触れて防護管105を装着する直接活線作業に適用する場合を示したが、作業者が絶縁操作棒などを用いて、通電中の電線に直接触れることなく(電線と作業者あるいは防護管接続挿入機100との離隔をとりつつ)防護管105を装着することができる間接活線作業にも適用することができる。間接活線作業の場合は、電線側ガイド手段140の第2ガイド棒141を可撓性のある長尺部品に交換して防護管接続挿入機100を構成してもよい。
1 高所作業車
30 ブーム
40 作業台
70 サブブーム装置
100 防護管接続挿入機
101 サブブーム部材(サブブーム)
105 防護管
110 防護管送出装置(防護管送出手段)
111 第1ガイド棒
120a,120b 送出ローラ
130 防護管接続器(防護管拡開手段)
140 電線側ガイド手段
141 第2ガイド棒
142 防護管装着ガイド部材(ガイド部材)
150 導入側ガイド手段
151a,151b ガイドローラ

Claims (5)

  1. 電柱に架設された電線に筒状の防護管を装着するための防護管接続挿入機であって、
    第1ガイド棒および前記第1ガイド棒の両側に配設された複数の送出ローラを有し、前記防護管の内部に前記第1ガイド棒が挿入されるように導入された前記防護管を前記複数の送出ローラの間に挟んで前記複数の送出ローラを回転させることにより、前記防護管を前記第1ガイド棒に沿って送り出す防護管送出手段と、
    前記第1ガイド棒の送出側端部に連結され、前記防護管送出手段により送り出された前記防護管の内部に挿入されて前記防護管の長さ方向に形成されたスリット部を拡開させる防護管拡開手段と、
    前記防護管拡開手段に連結される第2ガイド棒、および前記第2ガイド棒の先端部に連結され前記電線に取り付けられるガイド部材を有し、前記防護管拡開手段を通過した前記防護管を前記第2ガイド棒に沿って案内して前記ガイド部材により前記電線に装着させる電線側ガイド手段とを備え、
    前記第2ガイド棒と前記防護管拡開手段との連結が切り離し可能に構成されるとともに、前記防護管送出手段を上下方向に延びる軸を中心に180度旋回可能に構成されたことを特徴とする防護管接続挿入機。
  2. 前記防護管拡開手段は、前記第2ガイド棒との連結方向に外径が大きくなる円錐形状に形成されるとともに、前記防護管の前記スリット部と反対側の内周面が当接する前記防護管拡開手段の円錐面の稜線が、前記第1ガイド棒および前記第2ガイド棒の外周面の稜線と一直線状に延びるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の防護管接続挿入機。
  3. 上下方向に延びる左右一対のガイドローラを有し、前記防護管送出手段に導入される前記防護管を前記左右一対のガイドローラの間に挟んで案内する導入側ガイド手段を備え、
    前記導入側ガイド手段は、前記左右一対のガイドローラの下部が下方に広がる曲面形状に形成され、前記防護管の前記スリット部を有する外方突出部が上向きとなるように前記防護管を案内するように構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の防護管接続挿入機。
  4. 前記防護管送出手段は、前記複数の送出ローラが前記防護管の円筒部および前記防護管の前記スリット部を有する外方突出部を挟持して前記防護管を送り出すように構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の防護管接続挿入機。
  5. 車体に起伏動可能に設けられたブーム、前記ブームの先端部に水平面内で回動可能に設けられた作業台、前記ブームの先端部に旋回および起伏動可能に設けられたサブブームを備えた高所作業車において、前記防護管接続挿入機は前記サブブームの先端部に設けられ、
    前記防護管送出手段が、前記サブブームの先端部に上下方向に首振り揺動可能に取り付けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の防護管接続挿入機。
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