JP6418931B2 - 高所作業車 - Google Patents

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JP6418931B2 JP2014253062A JP2014253062A JP6418931B2 JP 6418931 B2 JP6418931 B2 JP 6418931B2 JP 2014253062 A JP2014253062 A JP 2014253062A JP 2014253062 A JP2014253062 A JP 2014253062A JP 6418931 B2 JP6418931 B2 JP 6418931B2
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Description

本発明は、ブームの先端部に作業台およびサブブーム装置を備える高所作業車に関する
所望の高所位置で作業を行うための高所作業車には、車体上に少なくとも起伏動可能に
設けられたブームと、ブームの先端部に水平面内で回動可能に設けられた作業台と、ブー
ムの先端部に旋回可能に設けられたサブブーム装置とを備えて構成されているものが知ら
れている。サブブーム装置は、サブブームの先端部材が着脱交換可能に構成されており、
重量物の上げ下ろしを行う場合には、ウインチロープを掛け回すことのできるシーブ部材
(案内滑車)をサブブームの先端部に取り付けることにより、クレーン装置として使用す
ることができる。また、サブブーム装置は、上記のようにクレーン装置として使用する場
合の他に、電柱間に架設された電線を支持することのできる電線支持部材をサブブームの
先端部に取り付けることにより、電線の仮支持装置として使用することもできる(例えば
、特許文献1および2を参照)。このように仮支持装置として使用することにより、電柱
の立て替え作業や、電柱に設けられている碍子等の交換作業を行うことができる。
特開昭61‐37699号公報 実開平6‐73081号公報
ところで、上記のように電線の仮支持装置として使用する場合には、まずブームの起伏
角度および伸縮長さを調節することにより電線支持部材を電線に近づけて接触させ、次に
ブームもしくはサブブームの起伏角度および伸縮長さを調節することにより電線支持部材
を上方に移動させて電線を押し上げて仮支持することを行っている。また、電柱の立て替
え作業や碍子等の交換作業が終わった後にも、ブームもしくはサブブームの起伏角度およ
び伸縮長さを調節することにより電線支持部材を下方に移動させて電線を電柱(碍子)に
戻すことを行っている。そのため、電線支持部材(電線)を上下移動させる調節操作が非
常に煩雑であり、作業者に熟練した操作技能が必要であった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、電線の仮支持作業を容易且つ
安全に行うことができる高所作業車を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る高所作業車は、車体に少なくとも起伏動可能に
設けられたブームと、前記ブームの先端部に水平面内で回動可能に設けられた作業台と、
前記ブームの先端部に旋回可能および起伏動可能に設けられたサブブーム(例えば、実施
形態におけるサブブーム部材74)と、前記サブブームの先端部に設けられ、電線を仮支
持するための仮支持装置とを備える。そして、前記仮支持装置は、電線を仮支持する複数
の電線支持部材と、前記複数の電線支持部材が取り付けられる支持アームと、前記サブブ
ームに設けられたウインチ機構によるウインチロープの繰り出しおよび巻き取り作動によ
り前記支持アームおよび前記複数の電線支持部材を上下方向にスライド移動させるスライ
ド移動機構とを有して構成される。
なお、上記構成の高所作業車において、前記スライド移動機構は、前記サブブームの先
端部に取り付けられたスライド部材と、前記支持アームが固定され前記スライド部材に対
して上下方向に移動可能に設けられたスライドレールとを有し、前記ウインチロープの先
端部が前記支持アームの下端部に固定され、前記ウインチ機構の繰り出しおよび巻き取り
作動により前記スライドレール、前記支持アームおよび前記複数の電線支持部材を前記ス
ライド部材に対して上下方向にスライド移動させるように構成されることが好ましい。
また、上記構成の高所作業車において、前記スライド部材は、前記サブブームの起伏角
度を変化させたときに前記スライドレールが上下方向に延びる状態を保つように調整可能
な角度調整機構を有して構成されることが好ましい。
また、上記構成の高所作業車において、前記支持アームは上下方向に延びる1本のアー
ム部材からなり、前記複数の電線支持部材が前記アーム部材に所定の間隔を置いて取り付
けられることが好ましい。或いは、前記支持アームは、上下方向に延びる第1アーム部材
と、前記第1アーム部材の上端部に取り付けられ前記第1アーム部材に対して直交する方
向に延びる第2アーム部材とからなり、前記複数の電線支持部材が前記第2アーム部材に
所定の間隔を置いて取り付けられることが好ましい。
本発明に係る高所作業車によれば、サブブームの先端部に設けられる仮支持装置が、サ
ブブームに設けられたウインチ機構によるウインチロープの繰り出しおよび巻き取り作動
により支持アームおよび複数の電線支持部材を上下方向にスライド移動させるスライド移
動機構を有して構成される。そのため、ブームの起伏角度および伸縮長さを調節すること
により電線支持部材を電線に近づけて接触させた後には、ブームの作動操作を行うことな
く、ウインチ機構の作動操作のみを行うことにより電線支持部材を上下移動させて電線を
押し上げて仮支持したり電柱に戻したりすることができる。従って、電線と作業者(作業
台)との離隔距離をとりつつ、電線の仮支持作業を容易に行うことができ、作業の効率化
を図ることができる。また、電線支持部材を上下移動させて電線を仮支持等するときには
、ブームの作動操作を行う必要がないので、ブームの誤操作により作業台を誤って電線に
近づけてしまうような危険性が少なく、電線の仮支持作業を安全に行うことができる。
本発明に係る高所作業車の側面図である。 本発明に係る高所作業車に搭載される作業台およびサブブーム装置を示す側面図である。 上記作業台およびサブブーム装置を示す斜視図である。 本発明に係る高所作業車の駆動構成を示すブロック図である。 上記サブブーム装置およびサブブーム装置に装着される仮支持装置を示す側面図であり、(a)は仮支持装置の支持アームを下方に移動させた状態の側面図、(b)は上記支持アームを上方に移動させた状態の側面図である。 上記仮支持装置を示す側面図である。 上記仮支持装置の一部を分解して示した斜視図である。 上記仮支持装置の一部を分解し拡大して示した斜視図である。 上記サブブーム装置の起伏角度を変化させたときの上記仮支持装置の状態を示す側面図である。 上記仮支持装置を使用した仮支持工法の様子を示す側面図である。 上記仮支持装置を使用した仮支持工法の様子を示す斜視図である。 上記仮支持装置の変形例を示す側面図であり、(a)は仮支持装置の支持アームを下方に移動させた状態の側面図、(b)は上記支持アームを上方に移動させた状態の側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。まず、本発明に係る高所作
業車の全体構成について図1を参照して説明する。高所作業車1は、図1に示すように、
車体2の前部に運転キャブ7を有し、車体2の前後に配設された左右一対の前輪5fおよ
び後輪5rにより走行可能なトラック車両をベースに構成されている。車体2は、シャシ
フレームとシャシフレーム上に取り付けられたサブフレームとからなる車体フレームを有
して構成されている。
車体2の前後には、後述するブーム30等を用いて高所作業を行うときに車両を持ち上
げ支持して安定させるための左右一対のフロントジャッキ10fおよびリアジャッキ10
rが設けられている。フロントおよびリアジャッキ10f,10rは、各々の内部に設け
られたジャッキシリンダ11を駆動させることにより下方に伸長して車体2を持ち上げ支
持し、車両を安定させた状態とするように構成されている。車体2には、各ジャッキ10
f,10rの作動操作を行う操作レバー等を備えるジャッキ操作装置15(図4を参照)
が設けられている。
車体2における運転キャブ7後方の架装領域の後部には、旋回モータ24の駆動により
水平旋回可能に構成された旋回台20が設けられている。この旋回台20から上方に延び
た支柱21には、フートピン22によりブーム30が上下方向に揺動自在(起伏動自在)
に取り付けられている。車体2の架装領域上の左右には、作業工具や作業機材等を収納す
るための複数の工具箱26が配設されている。
ブーム30は、フートピン22により支柱21に起伏動自在に取り付けられた基端ブー
ム30aと、中間ブーム30bと、先端ブーム30cとが入れ子式に組み合わされて構成
されている。そして、ブーム30は、内部に設けられた伸縮シリンダ31を駆動させるこ
とによりブーム30を長手方向に伸縮作動させることができるように構成されている。ま
た、ブーム30は、基端ブーム30aと支柱21の間に跨設された起伏シリンダ23の駆
動により上下面内で起伏動可能に構成されている。
先端ブーム30cの先端部には、図2および図3に示すように、揺動ピン33により垂
直ポスト32が上下方向に揺動自在に取り付けられている。垂直ポスト32は、先端ブー
ム30cの先端部との間に跨設された上部レベリングシリンダ(図示せず)と基端ブーム
30aと支柱21の間に跨設された下部レベリングシリンダ25(図1を参照)により、
ブーム30の起伏角度に拘わらず常に垂直姿勢が保持されるように揺動制御(レベリング
制御)されている。
垂直ポスト32の上部には、作業台ブラケット38が垂直ポスト32に対して旋回可能
(水平旋回可能)に取り付けられ、この作業台ブラケット38の側部に作業台昇降装置3
6を介して箱状の作業台40が取り付けられている。垂直ポスト32の上部および作業台
ブラケット38はカバー35によりその周りを覆われている。カバー35の内部には首振
りモータ34が設けられており、この首振りモータ34を駆動させることにより図示しな
いウォームギヤおよびホイールギヤ等からなる回転伝達機構を介して作業台ブラケット3
8および作業台40を垂直ポスト32まわりに水平旋回(首振り作動)させることができ
るように構成されている。
上述のように垂直ポスト32は常に垂直姿勢が保持されるようにレベリング制御されて
いるため、作業台40の床面はブーム30の起伏角度に拘わらず常に水平に保持されるよ
うになっている。作業台昇降装置36は、昇降シリンダ(図示せず)を有して構成されて
おり、この昇降シリンダを駆動させることにより作業台ブラケット38に対して作業台4
0を昇降移動させるように構成されている。作業台40には、旋回台20、ブーム30お
よび作業台40の作動操作を行う操作レバーや各種の操作スイッチ等を備える作業操作装
置45が設けられている。
車体2に設けられた高所作業装置(上述のブーム30等)の作動機構は、図4に示すよ
うに、ジャッキ操作装置15や作業操作装置45からの操作信号を受けて、ジャッキシリ
ンダ11、旋回モータ24、伸縮シリンダ31、起伏シリンダ23、首振りモータ34お
よび昇降シリンダ等(以下、まとめて「アクチュエータ55」と称する)を制御するコン
トローラ50と、アクチュエータ55を作動させるために作動油を供給する油圧ユニット
60と、高所作業装置を駆動するための架装部バッテリ65とから構成される。
油圧ユニット60は、油圧ポンプ61と、油圧ポンプ61を駆動させるポンプ駆動モー
タ62と、油圧ポンプ61からアクチュエータ55に供給される作動油の供給方向および
供給量を制御する制御バルブ63とを有して構成される。ポンプ駆動モータ62は、架装
部バッテリ65からインバータ64を介して供給される電力により回転駆動される。制御
バルブ63は、コントローラ50により作動が制御され、アクチュエータ55に供給する
作動油の供給方向および供給量を制御してアクチュエータ50の作動を制御するようにな
っている。
図2および図3に示すように、垂直ポスト32の上端部にはサブブーム装置70が設け
られている。サブブーム装置70は、垂直ポスト32の上端部に水平旋回可能に設けられ
た旋回体71と、旋回体71の上部に上下方向に揺動自在に取り付けられたサブブーム支
持部材72と、サブブーム支持部材72の上部に着脱可能に取り付けられる長尺状のサブ
ブーム部材74とを有して構成されている。
旋回体71は、垂直ポスト32の上端部に旋回可能に取り付けられた旋回部材71aと
、旋回部材71aの周りを覆うカバー71bとを有して構成される。旋回部材71aは、
内部に設けられたサブブーム旋回モータ(図示せず)を駆動させることにより作業台40
(作業台ブラケット38)の旋回軸Aと同軸上において旋回可能に設けられている。旋回
部材71aの上部には、水平方向に延びる揺動ピン72aが設けられており、この揺動ピ
ン72aを中心として上下方向に揺動自在にサブブーム支持部材72が取り付けられてい
る。
サブブーム支持部材72は、旋回体71のカバー71bの内部に設けられた揺動シリン
ダ(図示せず)を駆動させることにより旋回部材71aに対して揺動ピン72aを中心に
揺動可能に構成されている。サブブーム支持部材72の上部には、揺動ピン72aと直交
する方向に延びるサブブーム装着孔が形成されており、このサブブーム装着孔にサブブー
ム部材74が挿入されて固定ピン77によりサブブーム支持部材72に固定保持され、サ
ブブーム部材74がサブブーム支持部材72に装着される。なお、サブブーム部材74は
、固定ピン77の差し込み位置を変えることにより、サブブーム部材72から図2におけ
る作業台40側へ延びる長さを調節可能になっている。
サブブーム支持部材72の上端部には、サブブーム部材74の先端部に設けられたシー
ブ部材74a(案内滑車)に掛け回されたウインチロープ75aの繰り出しおよび巻き取
り作動を行うウインチ機構75が設けられている。ウインチ機構75は、内蔵されたウイ
ンチモータ(図示せず)を駆動させることによりウインチロープ75aの繰り出しおよび
巻き取り作動を行うように構成されている。
上述の揺動シリンダ、ウインチモータおよびサブブーム旋回モータは、上述のアクチュ
エータ55と同様に、作業台40内の作業操作装置45からの操作信号を受けたコントロ
ーラ50により制御バルブ63の作動が制御され、制御バルブ63により油圧ポンプ61
から供給される作動油の供給方向および供給量を制御して作動制御されるようになってい
る。このように構成されたサブブーム装置70では、ウインチロープ75aの先端部に設
けられたフック75bを重量物に掛け、ウインチ機構75によるウインチロープ75aの
繰り出しおよび巻き取り作動により重量物の上げ下ろしを行うクレーン装置としても使用
することができる。
次に、本発明に係る仮支持装置100について図5〜図11を参照して説明する。仮支
持装置100は、上述のシーブ部材74aに換えてサブブーム部材74の先端部に設けら
れる。仮支持装置100は、図5および図6に示すように、電柱間に架設された電線を仮
支持する複数の電線支持部材110と、これらの電線支持部材110が取り付けられる支
持アーム120(仮腕木)と、サブブーム部材74の先端部に設けられ、複数の電線支持
部材110が取り付けられた支持アーム120をサブブーム部材74の先端部に対して上
下方向(垂直方向)にスライド移動させるスライド移動機構130とを有して構成される
支持アーム120は上下方向に延びる1本の棒状のアーム部材からなり、3つの電線支
持部材110が支持アーム120に上下方向に所定の間隔を置いて取り付けられている。
支持アーム120の下端部には、ウインチロープ75aの先端部が固定されるロープ締結
ブラケット125が設けられている。
電線支持部材110は、支持アーム120に締付ボルトを用いて取り付けられる取付部
111と、取付部111に固定された樹脂製のガイシ部材112(碍子)と、ガイシ部材
112の先端部に設けられた支持部113とを有して構成されている。支持部113は、
上下左右にそれぞれ対向して設けられた4つのローラ部材114を有し、これら4つのロ
ーラ部材114によって形成される矩形状の間隙部に電線を挿通させて支持するように構
成されている。支持部113は、支持部113の先端部(上部)に位置するローラ部材1
14が揺動開閉可能になっており、このローラ部材114を開放させて矩形状の間隙部に
電線を挿入させて当該ローラ部材114を閉じることにより間隙部に電線を挿通させて支
持するようになっている。ガイシ部材112および支持部113は、取付部111(支持
アーム120)に対して斜め上方(例えば45度上方)に延びるように設けられている。
スライド移動機構130は、図7および図8に示すように、サブブーム部材74の先端
部に取り付けられるスライド部材131と、スライド部材131に対して上下方向にスラ
イド移動可能に設けられるスライドレール140とを有して構成されている。スライド部
材131は、先端部にシーブ部材132(案内滑車)を有しサブブーム部材74の先端部
に固定ボルトを用いて固定される固定部133と、シーブ部材132の回転軸と同軸上に
おいて揺動可能に設けられ角度調整ピン134を用いて固定部133に固定される角度調
整ブラケット135とを有して構成されている。角度調整ブラケット135の左右側面に
は、上下左右に4つの四角形状の第1スライダ136aと4つの円柱状の第2スライダ1
36bとが設けられている。なお、上下、左右および前後方向は、図7に示す矢印の方向
として説明する。
スライドレール140は、上下断面においてコ字状の2つのレール部材を互いの開口が
向き合うように設けられており、これらのレール部材の内部に4つの第1スライダ136
aおよび4つの第2スライダ136bが嵌合することによりスライドレール140がスラ
イド部材131に対して上下方向にスライド移動可能に設けられている。なお、スライド
レール140がスライド部材131に対してスライド移動するときには、上側の第1スラ
イダ136aの後面がスライドレール140の後側内面に摺接し、下側の第1スライダ1
36aの前面がスライドレール140の前側内面に摺接し、左右の第2スライダ136b
の左右側面がスライドレール140の左右内面に摺接するようになっている。支持アーム
120は、スライドレール140の上下二箇所において固定ピンを用いて固定される。
角度調整ブラケット135には、角度調整ピン134を挿入可能な5つの挿入孔137
a,137b,137c,137d,137eが形成されている(図8を参照)。これら
5つの挿入孔137a〜137eにおいて角度調整ピン134を挿しかえることにより、
サブブーム部材74の起伏角度を15度、30度、45度、60度、75度としたときに
、それぞれの起伏角度においてスライドレール140に固定された支持アーム120が上
下方向(垂直方向)に延びる状態を保つように調整可能に構成されている(図9を参照、
なお図9では3つの起伏角度としたときのみを図示している)。
仮支持装置100では、サブブーム装置70におけるウインチ機構75のウインチロー
プ75aがシーブ部材132に掛け回され、そのウインチロープ75aの先端部が支持ア
ーム120のロープ締結ブラケット125に固定される。そして、ウインチ機構75によ
るウインチロープ75aの繰り出しおよび巻き取り作動により、3つの電線支持部材11
0が取り付けられた支持アーム120およびスライドレール140をスライド部材131
(サブブーム部材74の先端部)に対して上下方向(垂直方向)にスライド移動させるこ
とができるように構成されている。
このように構成された仮支持装置100を使用して、電柱間に縦に3本架設された電線
の仮支持工法を行う場合には、まず、3つの電線支持部材110における支持部113の
先端側のローラ部材114を開放させた状態において、ブーム30の起伏角度および伸縮
長さを調節する操作、並びに作業台40の上方への移動操作を行って、電線支持部材の支
持部113を電線に接近させて支持部113内に電線を挿入させる。そして、作業者がホ
ットスティック150(活線作業用の絶縁工具)を用いて、支持部113の先端側のロー
ラ部材114を閉じるとともに、電柱から電線を取り外す(図10を参照)。次に、ウイ
ンチ機構75によるウインチロープ75aの巻き取り作動操作を行って、3つの電線支持
部材110が取り付けられた支持アーム120およびスライドレール140をスライド部
材131(サブブーム部材74の先端部)に対して上方にスライド移動させることにより
、3本の電線を上方に押し上げて仮支持する(図11を参照)。このように仮支持装置1
00を用いて3本の電線を仮支持した状態において、電柱の立て替え作業や、電柱に設け
られている碍子等の交換作業を行うことができる。
次に、本発明に係る仮支持装置の変形例について図12を参照して説明する。仮支持装
置200は、電柱間に横に3本架設された電線を仮支持するための装置であり、上述の仮
支持装置100とは支持アームの構成が異なり、それ以外の構成については上述の仮支持
装置100と同一構成である。そのため、以下では、上述の仮支持装置100と共通する
構成については同一の符号を付してその説明を省略し、上述の仮支持装置100と異なる
支持アームの構成について説明する。
仮支持装置200は、複数の電線支持部材110と、これらの電線支持部材110が取
り付けられる支持アーム220(仮腕木)と、複数の電線支持部材110が取り付けられ
た支持アーム220をサブブーム部材74の先端部に対して上下方向(垂直方向)にスラ
イド移動させるスライド移動機構130とを有して構成される。
支持アーム220は、上下方向に延びる棒状の第1アーム部材221と、第1アーム部
材221の上端部に取り付けられ第1アーム部材221に対して直交する方向に延びる第
2アーム部材222とからなり、3つの電線支持部材110が第2アーム部材222に左
右方向に所定の間隔を置いて取り付けられている。なお、電線支持部材110のガイシ部
材112および支持部113は、第2アーム部材222に対して真っ直ぐに上方に延びる
ように設けられている。第1アーム部材221の下端部には、ウインチロープ75aの先
端部が固定されるロープ締結ブラケット225が設けられている。第1アーム部材221
は、スライドレール140の上下二箇所において固定ピンを用いて固定される。
このような仮支持装置200では、上述の仮支持装置100と同様に、サブブーム装置
70におけるウインチ機構75のウインチロープ75aがシーブ部材132に掛け回され
、そのウインチロープ75aの先端部が第1アーム部材221のロープ締結ブラケット2
25に固定される。そして、ウインチ機構75によるウインチロープ75aの繰り出しお
よび巻き取り作動により、3つの電線支持部材110が取り付けられた第2アーム部材2
22、第1アーム部材221およびスライドレール140をスライド部材131(サブブ
ーム部材74の先端部)に対して上下方向(垂直方向)にスライド移動させることができ
るように構成されている。
以上のように、本発明に係る仮支持装置100,200は、サブブーム装置70に設け
られたウインチ機構75によるウインチロープ75aの繰り出しおよび巻き取り作動によ
り支持アーム120,220および複数の電線支持部材110を上下方向にスライド移動
させるスライド移動機構130を有して構成されている。そのため、ブーム30の起伏角
度および伸縮長さを調節することにより電線支持部材110を電線に近づけて接触させた
後には、ブーム30の作動操作を行うことなく、ウインチ機構75の作動操作のみを行う
ことにより電線支持部材110を上下移動させて電線を押し上げて仮支持したり電柱に戻
したりすることができる。従って、図10に示すように電線と作業者(作業台40)との
離隔距離Lをとりつつ、電線の仮支持作業を容易に行うことができ、作業の効率化を図る
ことができる。また、電線支持部材110を上下移動させて電線を仮支持等するときには
、ブーム30の作動操作を行う必要がないので、ブーム30の誤操作により作業台40を
誤って電線に近づけてしまうような危険性が少なく、電線の仮支持作業を安全に行うこと
ができる。
これまで本発明に係る実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形
態に示したものに限定されない。例えば、上述の実施形態では、3つの電線支持部材11
0が設けられた構成について説明したが、2つの電線支持部材もしくは4つ以上の電線支
持部材が設けられる構成であってもよい。
1 高所作業車
30 ブーム
40 作業台
70 サブブーム装置
74 サブブーム部材(サブブーム)
75 ウインチ機構
75a ウインチロープ
100,200 仮支持装置
110 電線支持部材
120,220 支持アーム
130 スライド移動機構

Claims (5)

  1. 車体に少なくとも起伏動可能に設けられたブームと、
    前記ブームの先端部に水平面内で回動可能に設けられた作業台と、
    前記ブームの先端部に旋回可能および起伏動可能に設けられたサブブームと、
    前記サブブームの先端部に設けられ、電線を仮支持するための仮支持装置とを備え、
    前記仮支持装置は、電線を仮支持する複数の電線支持部材と、前記複数の電線支持部材
    が取り付けられる支持アームと、前記サブブームに設けられたウインチ機構によるウイン
    チロープの繰り出しおよび巻き取り作動により前記支持アームおよび前記複数の電線支持
    部材を上下方向にスライド移動させるスライド移動機構とを有することを特徴とする高所
    作業車。
  2. 前記スライド移動機構は、前記サブブームの先端部に取り付けられたスライド部材と、
    前記支持アームが固定され前記スライド部材に対して上下方向に移動可能に設けられたス
    ライドレールとを有し、前記ウインチロープの先端部が前記支持アームの下端部に固定さ
    れ、前記ウインチ機構の繰り出しおよび巻き取り作動により前記スライドレール、前記支
    持アームおよび前記複数の電線支持部材を前記スライド部材に対して上下方向にスライド
    移動させるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の高所作業車。
  3. 前記スライド部材は、前記サブブームの起伏角度を変化させたときに前記スライドレー
    ルが上下方向に延びる状態を保つように調整可能な角度調整機構を有することを特徴とす
    る請求項2に記載の高所作業車。
  4. 前記支持アームは上下方向に延びる1本のアーム部材からなり、前記複数の電線支持部
    材が前記アーム部材に所定の間隔を置いて取り付けられることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか一項に記載の高所作業車。
  5. 前記支持アームは、上下方向に延びる第1アーム部材と、前記第1アーム部材の上端部
    に取り付けられ前記第1アーム部材に対して直交する方向に延びる第2アーム部材とから
    なり、前記複数の電線支持部材が前記第2アーム部材に所定の間隔を置いて取り付けられ
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の高所作業車。
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