JP5995267B2 - 昇降式足場装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばビル等の建築工事において敷設される仮設足場に用いられ、特に作業床が昇降移動可能な昇降式足場装置に関するものである。
従来、仮設足場は、例えばビル等の建築工事において建築物に沿うようにして設けられており、作業者が作業を行うための作業床を有している。近年では、作業床が上下方向に昇降移動することが可能な昇降式足場装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許第2881677号公報
上記昇降式足場装置の中には、例えば2本のタワーを有し、これらのタワー間に作業床を有する足場部が連結され、この足場部が水平状態を維持したまま昇降するものが知られている。すなわち、この昇降式足場装置は、建築物が立設された地盤において例えば2本のタワーが所定の間隔を隔てて並設され、各タワーに沿って上下方向に昇降可能な昇降部がそれぞれ備えられている。そして、両昇降部間に足場部が連結されている。
各昇降部は例えばモータが回転駆動されることにより昇降され、各昇降部は同じタイミングで昇降されることから、足場部はほぼ水平を維持したまま上昇及び下降する。そして、足場部を所定の高さ位置まで上昇させて停止させると、足場部に搭乗している作業者は、所定の高さ位置でそのまま高所作業を行うことができる。
上記昇降式足場装置では、足場部を昇降移動させるためのモータに電源電圧(例えばAC200V)が供給される。この昇降式足場装置では、モータに電源電圧を供給するための電源供給ケーブルがいわゆるバスケット方式で敷設されている。
すなわち、電源供給ケーブルは、地上に設けられたバスケットの内部に例えばとぐろを巻いた状態で収納されており、その一端がバスケットから立ち上げられ空中を介して制御盤に接続されている。そして、制御盤から昇降部に設けられたモータに対して電源ケーブルが別途敷設され、これにより電源電圧が供給される。したがって、バスケットに収納されている電源供給ケーブルは、昇降部が上昇すると、バスケットから引き出される一方、昇降部が下降すると、自重によりバスケットの内部に落とし込まれ収納される。
しかしながら、電源供給ケーブルは、例えば足場部が上昇しているときバスケットの上端と接触したり、風等で煽られて昇降式足場装置の筐体部分等に引っ掛かったりすることがある。そのため、電源供給ケーブルに張力が加わり電源供給ケーブルが断線することがある。
電源供給ケーブルが断線すると、モータに電源電圧が供給されなくなる。このような場合、モータには、通常、その回転を自動で停止させるブレーキ機構が備えられているため、足場部はその高さ位置で停止したままになる。そのため、足場部に搭乗していた作業者は、モータを駆動させることによって足場部を下降させることができず、地上に降りることが困難になる。
そこで、例えばモータのブレーキ機構による回転停止状態を解除して昇降式足場装置を下降させることが考えられる(以下、ブレーキ機構による回転停止状態を解除することを「ブレーキを開放する」という)。すなわち、モータには、ブレーキ機構によって回転停止された際、例えば手動でブレーキを開放させる機構が備わっている。具体的には、例えばモータの外表面に回動自在なつまみ片が設けられ、そのつまみ片を所定角度回動させるとモータのブレーキを開放させることができる。そのため、上記したように、電源供給ケーブルが断線し、足場部がそのままの高さ位置で停止した場合、モータのブレーキを開放させて足場部を降下させればよい。
ところが、モータは、通常、足場部の作業床の下方といった、作業者が操作するには困難な箇所に取り付けられている場合が多い。また、上記つまみ片を手動で回動させたとき、そのままの状態にしておくと足場部はそのまま降下し続けるので、足場部が地上に衝突しないように安全に降下させるためには、つまみ片を回動させる、その後戻すといった操作を適切にかつ繰り返し行う必要があった。このように、従来の昇降式足場装置では、ブレーキを開放させるためのつまみ片を回動させる場合、必ずしも操作性及び作業性が良好とは言えるものではなかった。
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、足場部を降下させるためのブレーキの開放動作を容易にかつ確実に行うことのできる昇降式足場装置を提供することを、その課題とする。
本発明によって提供される昇降式足場装置は、上下方向に延びたタワー部と、前記タワー部に沿って昇降自在に設けられた昇降部と、電源電圧が供給されることにより前記昇降部を昇降させるための回転駆動力を前記昇降部に付与する駆動機構と、前記電源電圧の供給が停止されることにより前記駆動機構による回転を停止状態に維持するブレーキ機構と、前記ブレーキ機構による回転停止状態を解除するためのブレーキ解除機構とをそれぞれ有する2つのモータと、前記昇降部の側方方向に設けられかつ前記昇降部が昇降することにともなって昇降する足場部とを備えた昇降式足場装置であって、作業者による操作により所定方向に変位自在な操作手段と、前記操作手段に連結され前記操作手段が変位することによりその変位方向と略同一方向に変位自在なリンク手段と、を備え、前記リンク手段は、前記操作手段に、一端部が回動自在に支持された平板状の第1連結部材と、前記第1連結部材の他端部に、中央部が回動自在に支持された平板状の第2連結部材と、前記第2連結部材の上端に接続されるとともに、前記一方のモータの前記ブレーキ解除機構に連結された略コの字状の第1コ字状部材と、前記第2連結部材の下端に接続されるとともに、前記他方のモータの前記ブレーキ解除機構に連結された略コの字状の第2コ字状部材と、からなり、前記第1コ字状部材及び前記第2コ字状部材は、前記操作手段が操作されて前記第1連結部材及び前記第2連結部材が変位することにより、前記一方及び他方のモータの前記各ブレーキ解除機構に作用して前記各ブレーキ機構による回転停止状態を解除させる解除手段をそれぞれ有していることを特徴としている。
本発明の昇降式足場装置において、前記ブレーキ解除機構は、前記2つのモータの円周面にそれぞれ備えられ、所定角度回動されることにより前記ブレーキ機構による回転停止状態を解除するつまみ片によって構成され、前記解除手段は、前記第1コ字状部材の側方片及び前記第2コ字状部材の側方片としての所定長さを有する複数の板部材によって構成され、前記第1コ字状部材の前記板部材及び前記第2コ字状部材の前記板部材の各基端部が前記第2連結部材に回動自在にそれぞれ連結される一方、前記第1コ字状部材の前記板部材の先端部が前記一方のモータの前記つまみ片に連結され、前記第2コ字状部材の前記板部材の先端部が前記他方のモータの前記つまみ片に連結され、前記第2連結部材の変位による直線運動を回転運動に変換させて前記つまみ片をそれぞれ回動させるとよい。
本発明の昇降式足場装置において、前記操作手段は、長尺状部材によって構成され、前記モータの近傍位置において前記長尺状部材の一端回動自在に支持されているとよい。

本発明の昇降式足場装置において、前記長尺状部材は、長尺状のアーム部と、前記アーム部に進退自在に設けられた円筒状のグリップ部とによって構成され、前記アーム部には、前記グリップ部を進出した状態で掛止する掛止手段を有するとよい。
本発明の昇降式足場装置において、前記操作手段を前記所定方向と逆方向に付勢する付勢手段を備え、前記付勢手段は、前記操作手段が回動されその後作業者による操作がされなくなると、前記操作手段の操作前の状態に戻すよう作用するとよい。
本発明によれば、作業者によって操作手段が所定方向に変位操作されると、リンク手段が略同一方向に変位され、これにより解除手段が、モータに備えられたブレーキ解除機構に作用し、モータに備えられたブレーキ機構による回転停止状態を解除させる。そのため、足場部を降下させるためのモータのブレーキ機構の解除動作を作業者による容易な作業で行うことができる。また、操作手段によれば所定方向に変位させるだけといった単純な操作でブレーキ機構を解除させることができるので、足場部を確実にかつ安全に下降させることができる。
本発明に係る昇降式足場装置を示す正面図である。 第1モータ及び第2モータとピニオンの配置関係を示し、(a)は側面図、(b)は背面図である。 ブレーキ開放機構の構成を示す斜視図である。 つまみ片の斜視図であり、(a)は通常の状態、(b)は回動されたときの状態を示す。 ブレーキ開放機構の分解斜視図である。 操作レバーの部分斜視図であり、アーム部の上端部分にグリップ部の下端部分が嵌挿されている状態を示す。 第1コ字状部材とつまみ片の連結状態を示す部分斜視図である。 ブレーキ開放機構の作用を説明するための図であり、通常の状態を示す。 ブレーキ開放機構の作用を説明するための図であり、操作レバーが操作されたときの状態を示す。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係る昇降式足場装置(以下、単に「足場装置」という)を示す正面図である。この足場装置は、例えば建築工事の仮設足場に用いられるものであり、特に作業床が昇降する昇降式のものである。
足場装置は、図1に示すように、2本のタワーを備えている。足場装置は、所定の高さを有する第1タワー1と、所定の間隔を隔てて並設された第2タワー2と、両タワー1,2に支持された昇降移動可能な足場部3とを備えている。第1タワー1及び第2タワー2は、ほぼ同様の構成とされている。なお、以下の説明では、構成が共通する部材については同符号で示す。
第1及び第2タワー1,2は、これらを地盤Gに対して支持するためのベース部4をそれぞれ有している。ベース部4は略平板状に形成されており、ベース部4の角部には複数のジャッキ機構5が設けられている。ジャッキ機構5は、それぞれの高さを調整することにより、ベース部4を水平状態に維持するものである。
第1及び第2タワー1,2は、外形が略直方体の枠状に形成された枠状部材7が複数個連接された構成とされている。具体的には、第1及び第2タワー1,2は、ベース部4の中央部において最下段の枠状部材7が取付けられ、その枠状部材7の上方に他の枠状部材7が積み重ねられて構成される。
第1タワー1の各枠状部材7の内部空間には、上下方向に延びたラック8が設けられている。ラック8は長尺状に形成され、図2(b)に示すように、その一方側端面に複数のピニオン9が歯合される歯合部8aが形成されている。同様に、第2タワー2の各枠状部材7の内部空間には、上下方向に延びたラック8が設けられている。なお、ピニオン9は、後述する第1及び第2モータ11,12の回動軸11a,12aにそれぞれ設けられている。また、図2では、後述するブレーキ開放機構30を省略している。
第1タワー1には、それに沿って上下方向に昇降自在とされた昇降部10が設けられている。昇降部10は、高さ方向に延びた略直方体の枠状に形成されている。昇降部10は、図略のガイドローラを介して枠状部材7の外表面に沿って昇降される。一方、第2タワー2にも、それに沿って上下方向に昇降自在とされた昇降部10が設けられている。
昇降部10には、図1ないし図3に示すように、これを昇降させるための第1モータ11及び第2モータ12が架台10aに対して上下方向に並んで取付けられている。第1及び第2モータ11,12は、ともに誘導モータとされ、電源電圧(例えばAC200V)が供給されることにより回転可能となる。上記のように、2つのモータが備えられることにより、一方のモータが故障した場合等に他方のモータを使用することができ、非常時の安全性を確保することができる。
第1及び第2モータ11,12は、電源電圧の供給が遮断されたとき、その回転を停止した状態に維持させるブレーキ機構がそれぞれ備えられている。また、第1及び第2モータ11,12は、このブレーキ機構による回転停止状態を解除する、すなわちブレーキを開放する機構が備わっている。例えば、第1モータ11の円周面には、図4に示すように、その円周面から突出した一対のつまみ片11bが備えられている。各つまみ片11bは、溝部11cを有する円柱状に形成されている。これらのつまみ片11bを所定角度だけ回動させることにより(図4(b)参照)、第1モータ11のブレーキが開放されるようになっている。なお、第2モータ12の円周面にも、同様の一対のつまみ片12bが備えられている(図3参照)。
本足場装置には、第1及び第2モータ11,12のブレーキを容易にかつ確実に開放させることのできるブレーキ開放機構30が設けられている。なお、ブレーキ開放機構30の詳細については後述する。
昇降部10には、それを覆うように配置され、前後方向(図1において紙面の手前又は奥行き方向)に水平移動自在な水平移動部13が設けられている。水平移動部13は、前後方向に延びた略直方体の枠状に形成されている。水平移動部13は、昇降部10が昇降することにより昇降される。
足場部3は、第1及び第2タワー1,2の各水平移動部13同士の間に設けられた中間足場部14と、第1タワー1の水平移動部13の左方向に延びた左方足場部15と、第2タワー2の水平移動部13の右方向に延びた右方足場部16とによって構成されている。なお、左方足場部15には、左方向に進退自在とされた左方進退部17が設けられている右方足場部16には、右方向に進退自在とされた右方進退部18が設けられている(図1は、左方進退部17及び右方進退部18がそれぞれ進出した状態を示している。)。
また、左方足場部15は、第1タワー1の水平移動部13を中心として平面視で扇状に旋回自在とされている。また、右方足場部16は、第2タワー2の水平移動部13を中心として扇状に旋回自在とされている。
第1及び第2タワー1,2には、足場部3の中間足場部14、左方足場部15及び右方足場部16を担持支持するための担持機構19がそれぞれ設けられている。左方足場部15及び右方足場部16は、それらが旋回されるとき各担持機構19によってそれぞれ担持される。
上記構成により、第1及び第2タワー1,2の両昇降部10が昇降することにより両水平移動部13が昇降され、その結果、足場部3も昇降する。また、両水平移動部13が前後方向に移動されると、足場部3も前後方向に移動する。
なお、足場部3は、設置部位の違いにより中間足場部14、左方足場部15及び右方足場部16といった構成に分類されるが、共通する部材構成としては、略直方体の枠状に形成された複数の枠組部材と、各枠組部材の上面に配され作業者の踏み床となる作業床(図略)と、各枠組部材に立設され、作業者の転落を防止するための複数の手摺20とを有する。
本足場装置では、第1及び第2モータ11,12が配置されている上方の作業床に点検扉(図略)が形成されており、点検扉は必要に応じて取外され、第1及び第2モータ11,12が作業床から臨めるようになっている。すなわち、本実施形態のブレーキ開放機構30を用いる場合には、作業者は点検扉を取外し、ブレーキ開放の作業を実施することができる。
中間足場部14の手摺20には、第1タワー1の第1及び第2モータ11,12等を制御するための第1制御盤21と、第2タワー2の第1及び第2モータ11,12等を制御するための第2制御盤22とがそれぞれ設けられている。
足場装置には、地上設備(図略)から第1制御盤21に対して電源電圧を供給するための電源供給ケーブル23が敷設されている(図1参照)。電源供給ケーブル23は、地上においてバスケット24に収納され、その一端がバスケット24から空中を立ち上がり第1タワー1に設けられたクランプ(図略)等を介して中間足場部14に配置された第1制御盤21に接続されている。
中間足場部14においては、第1制御盤21から第2制御盤22に電源電圧を供給するための渡り電源供給ケーブル25が敷設されている。また、図示してしないが、本足場装置では、第1制御盤21から第1タワー1の第1及び第2モータ11,12に対して電源電圧を供給するためのケーブルが敷設されるとともに、第2制御盤22から第2タワー2の第1及び第2モータ11,12に対して電源電圧を供給するためのケーブルが敷設されている。
ここで、本実施形態の特徴部分であるブレーキ開放機構30について説明する。
ブレーキ開放機構30は、第1及び第2モータ11,12のブレーキを開放させるためのものである。すなわち、例えば足場部3の昇降中に電源供給ケーブル23が何らかの原因で断線すると、第1及び第2モータ11,12に電源電圧が供給されなくなるので、足場部3が第1及び第2モータ11,12のブレーキ機構によってある高さ位置で停止する。このような場合には、足場部3を降下させるために、作業者によって第1及び第2モータ11,12のブレーキを開放させる必要がある。本ブレーキ開放機構30は、第1及び第2モータ11,12のブレーキを容易に開放して確実に足場部3を降下させることのできるものである。
ブレーキ開放機構30は、図3及び図5に示すように、第1及び第2モータ11,12の近傍に設けられた支持本体31と、作業者によって操作される操作レバー32と、操作レバー32に連結された第1連結部材33と、第1連結部材33に連結された第2連結部材34と、第2連結部材34にそれぞれ連結された第1コ字状部材35及び第2コ字状部材36とによって大略構成されている。
支持本体31は、略T字状に形成されており、水平方向に延びる長尺状の水平部37を有し、その基端側が第1及び第2モータ11,12が取り付けられた架台10aに固着されている。水平部37の中央には、先端寄りの部位から下方に延びる鉛直部38を有している。水平部37の先端には、弾性部材45(後述)の一端を掛止するためのフック39が形成されている。また、水平部37の中央寄りの上面には、操作レバー32を案内支持するための枠40が設けられている。
操作レバー32は、長尺状であり、棒状のアーム部41と、アーム部41に対して進退自在とされたグリップ部42とからなる。アーム部41は、下方側が平板状に形成されている一方、上方側が円筒状に形成されている。アーム部41は、その下端部が支持本体31の鉛直部38の下端において前後方向に回動自在に支持されている。アーム部41は、その中央部に弾性部材45(後述)の他端を掛止するためのフック43が形成されている。
アーム部41は、図6に示すように、上部の円筒部分にグリップ部42の掛止ピン42a(後述)を案内するための一対の案内孔44が形成されている。案内孔44は、アーム部41の内周面に対向するようにそれぞれ形成されており、長手方向に延びた直線部44aと、その上端部に略L字状に延設されたほぞ44bをそれぞれ有している。
一方、グリップ部42は、作業者が直接的に操作するための部材であり、下端が開口された円筒状部材からなる。グリップ部42には、図6に示すように、下端近傍の対向する内面同士を水平方向に結ぶ掛止ピン42aが形成されている。グリップ部42は、収納状態でアーム部41の円筒部分に嵌挿されており、掛止ピン42aがアーム部41の案内孔44に遊嵌されている。
グリップ部42は、アーム部41に対して進退自在とされ、すなわちグリップ部42を引き伸ばすとグリップ部42が上方に進出し、その進出状態からグリップ部42を回動させることにより、掛止ピン42aが円筒部分のほぞ44bに移動して掛止されることにより、グリップ部42の進出状態が保持される。
操作レバー32は、前後方向に回動可能であるが、支持本体31の枠40によってその前後方向の回動角度が規定されている。また、操作レバー32のフック43及び支持本体31のフック39には、弾性部材45が掛け渡されている。弾性部材45は、操作レバー32を前方側に付勢するものである。そのため、操作レバー32が後方側に傾倒され、その後作業者が操作レバー32を放すと、弾性部材45の弾性力により操作レバー32が前方側(初期位置)に戻るようになっている。
第1連結部材33は、両端が半円状に形成された平板部材からなり、アーム部41と第2連結部材34とを連結するものである。すなわち、第1連結部材33の一端部は、アーム部41の中央部に回動自在に支持されるとともに、第1連結部材33の他端部は、第2連結部材34の中央部に回動自在に支持されている。
第2連結部材34は、第1連結部材33と第1及び第2コ字状部材35,36とを連結するものである。第2連結部材34は、長尺状の平板部材34aと、その上端に延設された上部接続片34bと、下端に延設された下部接続片34cとからなる。上部接続片34bは、平板部材34aに対して断面視で鈍角的(例えば126°)に取り付けられている。また、下部接続片34cは、平板部材34aに対して断面視で鋭角的(例えば54°)にかつ上部接続片34bに平行に取り付けられている。上部接続片34bには第1コ字状部材35が接続され、下部接続片34cには第2コ字状部材36が接続されている。
第1コ字状部材35は、断面視で略コの字状に形成され、長尺状の平板部材35aと、平板部材35aの両端から直交方向に延びた一対の側方片35bとを有している。側方片35bは、特許請求の範囲に記載の「板部材」に相当する。平板部材35aの長手方向の寸法は、第1モータ11の直径よりやや長く形成されている。すなわち、第1コ字状部材35は、第1モータ11の円周方向に沿うように第1モータ11に連結される。
より具体的には、図7に示すように、例えば第1コ字状部材35の一方の側方片35bの先端には突出部35cが形成されており、この突出部35cが図4に示したつまみ片11bの溝部11cに嵌挿される。突出部35cには、側方片35aの抜け止め用に割りピン35dが貫通されている。第1コ字状部材35の他方の側方片35bは、一方の側方片35bと同様の構成で第1モータ11の他方のつまみ片11bに連結されている。
第2コ字状部材36は、第1コ字状部材35と同様の構成とされ、平板部材36aと、平板部材36aの両端から直交方向に延びた一対の側方片36bとを有している。また、第2コ字状部材36の両側方片36bも、第1コ字状部材35の両側方片35aと同様の構成で第2モータ12の両つまみ片12bに連結されている。
上記した第2連結部材34は、上部接続片34bが第1コ字状部材35の一方の側方片35bに接合されて、第1コ字状部材35と連結されている。より具体的には、上部接続片34bは、一方の側方片35bであって平板部材35aとの折れ曲げ部分近傍に回動自在に接合されている。すなわち、一方の側方片35bの基端側に第2連結部材34の上部接続片34bが接合され、一方の側方片35bの先端側に第1モータ11のつまみ片11bが連結されている。
また、同様に、第2連結部材34の下部接続片34cも、上部接続片34bと同様の構成で第2コ字状部材36の一方の側方片36bに接合されている。すなわち、一方の側方片36bの基端側に第2連結部材34の下部接続片34cが接合され、一方の側方片36bの先端側に第2モータ12のつまみ片12bが連結されている。
第1モータ11と第1コ字状部材35との間には、図3に示すように、第1ストッパ47が設けられ、第2モータ12と第2コ字状部材36との間には第2ストッパ48がそれぞれ設けられている。第1及び第2ストッパ47,48は、第1及び第2コ字状部材35,36の動作受けとなるものであり、ともに断面視で略L字状に形成されている。
次に、ブレーキ開放機構30の作用を説明する。
足場装置の昇降中に、電源供給ケーブル23が足場装置の筐体部分等に引っ掛かる等して電源供給ケーブル23に張力が加わり、電源供給ケーブル23が断線すると、第1及び第2モータ11,12に電源電圧が供給されなくなる。第1及び第2モータ11,12にはブレーキ機構が備えられているため、足場部3は電源供給ケーブル23が断線したときの高さ位置で停止したままとなる。本実施形態では、上記のような場合、足場部3に搭乗していた作業者がブレーキ開放機構30によって足場部3を手動で降下させることができ、確実に地上に降りることができるようにされている。
すなわち、作業者は、足場部3の点検扉を取外し、足場部3の上面からブレーキ開放機構30を作動可能な状態にする。具体的には、作業者は、操作レバー32のグリップ部42を上方に引き出し停止位置で反時計周りに回動させる。つまり、グリップ部42がアーム部41から引き延ばされ、グリップ部42の掛止ピン42aがほぞ44bに掛止される。これにより、操作レバー32は所定の長さに延びた状態で維持される。
次いで、作業者は、図8に示す初期(通常)の状態から図9に示すように、操作レバー32を後方側に傾倒する(白矢印A参照)。すなわち、操作レバー32が後方側に変位すると、操作レバー32に連結された第1連結部材33が後方側に変位し、それにともない第2連結部材34も鉛直方向に延びた状態のまま後方側に変位する。第2連結部材34が変位することにより、第1コ字状部材35が後方側に傾くとともに(白矢印B参照)、第2コ字状部材36も後方側に傾く(白矢印C参照)。
第1コ字状部材35が後方側に傾くと、第1モータ11の両つまみ11bが回動される。したがって、第1モータ11のブレーキが開放される。また、第2コ字状部材36も後方側に傾くと、第2モータ12の両つまみ12bが回動される。したがって、第2モータ12のブレーキが開放される。すなわち、第1及び第2コ字状部材35,36は、直線運動を回転運動に変換する機能を有する。第1及び第2モータ11,12のブレーキが開放されると、足場部3は高さ位置を維持するものがなくなり降下し始める。
操作レバー32は、弾性部材45により前方側に付勢されているので、作業者が操作レバー32を放すと元の初期位置に戻る(図8参照)。そのため、第1及び第2連結部材33,34並びに第1及び第2コ字状部材35,36も初期の状態に戻り、第1及び第2モータ11,12の両つまみ11b,12bも初期位置に戻る。したがって、第1及び第2モータ11,12において再びブレーキ機構がはたらき、足場部3の降下が停止される。
以上のように、本実施形態では、操作レバー32を後方側に傾倒(変位)させるだけで、第1及び第2モータ11,12のブレーキを容易に開放することができる。そのため、足場部3を降下させるための第1及び第2モータ11,12のブレーキの開放動作を、作業者による容易な作業で行うことができる。したがって、電源供給ケーブル23の断線等で足場部3がその高さ位置で停止した場合でも、第1及び第2モータ11,12を駆動させずに足場部3を確実に降下させることができる。
本実施形態では、操作レバー32を引き延ばした状態で回動させることにより、第1及び第2モータ11,12のつまみ片11b,11cを直接的に手で回動させる場合に比べ、例えば指一本による小さな力でつまみ片11b,11cを回動させることができるので、つまみ片11b,11cの取扱いが格段に容易となる。
また、本実施形態では、操作レバー32を引き延ばした状態にすることができるので、作業者が作業床の点検扉を外せば、操作レバー32のグリップ部42を作業床近傍に位置させることが可能である。そのため、例えば作業者が作業床に腹ばいになりながら第1及び第2モータ11,12のつまみ片11b,12bに手を伸ばして作業するといったこともなく、簡単に第1及び第2モータ11,12のブレーキの開放動作を行うことができる。
また、足場部3を安全に降下させるには、ブレーキを開放する、その後制動させるといったことを繰り返し行う必要がある。本実施形態では、操作レバー32は、弾性部材45の付勢効果により常に初期の状態に戻るように作用し、すなわち作業者が操作レバー32を積極的に倒さなければブレーキが開放されることはない。そのため、作業者は、操作レバー32を傾倒させる、その後放すといった簡単な動作でブレーキの開放及び制動を繰り返させることができる。したがって、足場部3が勝手に降下し続けるようなことはなく、安全に足場部3を降下させることができる。
なお、本発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。例えば上記実施形態におけるブレーキ開放機構30を構成する部材の数、形態、構成等は、上記実施形態に限るものではない。
また、第1及び第2タワー1,2、足場部3、昇降部10、並びに第1及び第2モータ11,12等の構成は、適宜設計変更可能である。例えば上記実施形態では、2本のタワー1,2を有していたが、1本または3本以上のタワーで昇降式足場装置が構成されていてもよい。上記実施形態では、2つのモータ11,12を有していたが、1個または3個以上のモータを有していてもよい。
1 第1タワー
2 第2タワー
3 足場部
10 昇降部
11 第1モータ
11b つまみ片(第1モータの)
12 第2モータ
12b つまみ片(第2モータの)
23 電源供給ケーブル
30 ブレーキ開放機構
31 支持本体
32 操作レバー
33 第1連結部材
34 第2連結部材
34b 上部接続片
34c 下部接続片
35 第1コ字状部材
35b 側方片(第1コ字状部材の)
36 第2コ字状部材
36b 側方片(第2コ字状部材の)
41 アーム部
42 グリップ部
45 弾性部材

Claims (5)

  1. 上下方向に延びたタワー部と、
    前記タワー部に沿って昇降自在に設けられた昇降部と、
    電源電圧が供給されることにより前記昇降部を昇降させるための回転駆動力を前記昇降部に付与する駆動機構と、前記電源電圧の供給が停止されることにより前記駆動機構による回転を停止状態に維持するブレーキ機構と、前記ブレーキ機構による回転停止状態を解除するためのブレーキ解除機構とをそれぞれ有する2つのモータと、
    前記昇降部の側方方向に設けられかつ前記昇降部が昇降することにともなって昇降する足場部とを備えた昇降式足場装置であって、
    作業者による操作により所定方向に変位自在な操作手段と、
    前記操作手段に連結され前記操作手段が変位することによりその変位方向と略同一方向に変位自在なリンク手段と、を備え
    前記リンク手段は、
    前記操作手段に、一端部が回動自在に支持された平板状の第1連結部材と、
    前記第1連結部材の他端部に、中央部が回動自在に支持された平板状の第2連結部材と、
    前記第2連結部材の上端に接続されるとともに、前記一方のモータの前記ブレーキ解除機構に連結された略コの字状の第1コ字状部材と、
    前記第2連結部材の下端に接続されるとともに、前記他方のモータの前記ブレーキ解除機構に連結された略コの字状の第2コ字状部材と、からなり、
    前記第1コ字状部材及び前記第2コ字状部材は、
    前記操作手段が操作されて前記第1連結部材及び前記第2連結部材が変位することにより、前記一方及び他方のモータの前記各ブレーキ解除機構に作用して前記各ブレーキ機構による回転停止状態を解除させる解除手段をそれぞれ有していることを特徴とする、昇降式足場装置。
  2. 前記ブレーキ解除機構は、
    前記2つのモータの円周面にそれぞれ備えられ、所定角度回動されることにより前記ブレーキ機構による回転停止状態を解除するつまみ片によって構成され、
    前記解除手段は、
    前記第1コ字状部材の側方片及び前記第2コ字状部材の側方片としての所定長さを有する複数の板部材によって構成され、前記第1コ字状部材の前記板部材及び前記第2コ字状部材の前記板部材の各基端部が前記第2連結部材に回動自在にそれぞれ連結される一方、
    前記第1コ字状部材の前記板部材の先端部が前記一方のモータの前記つまみ片に連結され、前記第2コ字状部材の前記板部材の先端部が前記他方のモータの前記つまみ片に連結され、
    前記第2連結部材の変位による直線運動を回転運動に変換させて前記つまみ片をそれぞれ回動させる、請求項1に記載の昇降式足場装置。
  3. 前記操作手段は、長尺状部材によって構成され、
    前記モータの近傍位置において前記長尺状部材の一端回動自在に支持されている、請求項1または2に記載の昇降式足場装置。
  4. 前記長尺状部材は、長尺状のアーム部と、前記アーム部に進退自在に設けられた円筒状のグリップ部とによって構成され、
    前記アーム部には、前記グリップ部を進出した状態で掛止する掛止手段を有する、請求項3に記載の昇降式足場装置。
  5. 前記操作手段を前記所定方向と逆方向に付勢する付勢手段を備え、
    前記付勢手段は、前記操作手段が回動されその後作業者による操作がされなくなると、前記操作手段の操作前の状態に戻すよう作用する、請求項1ないし4のいずれかに記載の昇降式足場装置。
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