JP6468834B2 - 防護管挿抜器 - Google Patents

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Description

本発明は、電柱等に架設された電線の外周を被覆する防護管の挿入又は抜き取りを行うための防護管挿抜器に関するものである。
電柱上に架設された電線の近傍において作業を行う場合、作業者又は作業機器が電線に触れることを防止するために、また、樹木等に近接する電線を保護するために、電線の外周は絶縁材からなる防護管によって覆われている。
図8は連結された防護管101の斜視図である。
この図に示した防護管101では、構成部材である本体部102と、この本体部102の一端側に形成された雌型嵌合部103及び他端側に形成された雄型嵌合部104とは、弾性と可撓性とを有する絶縁材料を用いて形成されている。これらは、図8中に仮想線で示したように、電線100を内側に収容できる内径を有すると共に、本体部102の上方には、長手方向へ一直線にスリット状の開口部107が形成されている。このような材質・形状により、開口部107を開いて内部に電線100を収容し、防護管101の有する弾性に基づく復元力に任せて閉じさせることで、電線100を覆うことができる。開口部107を形成する対向した両端縁部からは、それぞれ、円筒の拡径側へ平行に延びる一対の背ビレ部109が形成されている。
また、この図8に示すように、防護管101の長手方向の一端には、雄型嵌合部104が形成され、他端には、この雄型嵌合部104を有した他の防護管101と接続可能な雌型嵌合部103が形成されている。これら連結される防護管101はそれぞれ所定長さに設定されており、互いの雌雄型嵌合部103、104にて複数本が継ぎ足され、長い電線100を覆うことができる。
ここで、雄型嵌合部104は、本体部102よりも外径が大きくなっている。そして、雌型嵌合部103には、嵌合時に雄型嵌合部104を収容でき、内部で結合させることができる収容部106が形成されている。従って、雌型嵌合部103の収容部106は、雄型嵌合部104よりもさらに外径が大きくなっている。
一般に、上記のような防護管101を電線100へ取り付ける際には、先ず1本目の防護管101を電線100に挿入する。この後続いて2本目の防護管101の先端を電線100に挿入し、電線100に挿入された状態で、これら2本の防護管101を互いの雌雄型嵌合部103、104にて接続する。そして、このような動作を繰り返すことにより、電線100に複数本の防護管101が挿入される。
次に、上記のような防護管101を電線100から取り外す装置について説明する。なお、防護管101については図8を参照するものとする。
図9に従来の管取り外し器を示す。管取り外し器200は、電線100を上方から抑えるアングル201を備えている。このアングル201は、先端に舟型ガイド202を有し、下端が傾斜したガイド本体203との間に電線100を挟持できるように構成されている。ガイド本体203の下端には案内棒204が備えられており、この案内棒204に沿って防護管101を送ることができる。防護管101は、案内棒204の中間位置に接するように設けられた駆動タイヤ205との間に挟まれ、駆動タイヤ205の回転力により
取り外し方向へ送られる。このような管取り外し器200については、特許文献1に記載がある。
特開平10−164718号公報
一般に、図8に示した形状の防護管101を用いる場合、電線100への挿入抵抗を低減するためにラッパ型に開いた雌型嵌合部103が前進側に向けて配置される。このため、後退側では雄型嵌合部104が雌型嵌合部103の内側に連結されている。
一方、案内棒204は前進側が電線100の下方に鋭角に接続されるように配置されている。このため、案内棒204から電線100へは抵抗なく移ることができるが、電線100から案内棒204側へ移る際には、案内棒204の先端に防護管101の内側が引っ掛かり易くなる。特に、凹凸のある連結部は引っ掛かり易く、上述のように雌型嵌合部103が前進側に配置されていると、撤去作業時には、雄型嵌合部104の先端が案内棒204の先端と干渉し易くなる。
案内棒204の先端周辺では防護管101の進行方向が大きく変化するため、防護管101に曲げ方向の力が働く。この曲げ方向の力が連結部分に働くと、連結が外れ易い状態になる。この外れ易い状態において、上述のように、内側で案内棒204の先端と雄型嵌合部104の先端とが突き当たると、外側から嵌り込んでいる雌型嵌合部103が外れて先行する防護管101だけが駆動タイヤ205に引き込まれる。
このように駆動タイヤ205が届かない位置で連結が外れると、作業を中断し、作業者が遠隔操作棒などを用いて駆動タイヤ205の位置まで防護管101を引き寄せる必要がある。しかし、電線100を覆っている防護管101は、開口部107が閉じているので、間接操作により駆動タイヤ205の位置まで引き寄せるのは容易ではない。しかも、多数連結されている場合には、電線100と防護管101との間の摺接抵抗も大きいため、作業者が直接防護管101を移動させなければならない場合も生じ得る。
このように、案内棒の先端で防護管の連結が外れると、作業効率が著しく低下すると共に、作業の安全性も低下する。
そこで、本発明は、防護管の連結外れを防止すると共に、外れた場合であっても遠隔操作にて容易に撤去作業を開始できる防護管挿抜器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の防護管挿抜器は、長手方向にスリットが形成された防護管を電線に対して挿抜する防護管挿抜器であって、前記防護管を前記電線に案内するガイドレールと、前記ガイドレールに沿って挿入方向の前後に往復動可能に設けられ、前記往復動とは独立して反転軸で前後に反転可能なベース部と、前記ベース部上で挿入方向へ揺動可能に軸支され、揺動端が前記ガイドレール側へ回動付勢されている揺動アームと、前記揺動アームの揺動面と垂直に回転軸を配し、且つ前記揺動アームの付勢に抗する方向と同一方向にのみ回転可能に前記揺動端に取り付けられたローラとを備え、前記揺動アームは、前記反転軸の延長上に前記揺動端が重なる傾斜位置にて上方への回動を規制されており、前記ベース部が、前記揺動アームの支点側を前記反転軸の前方に配置された第1の配置において、前記ローラの少なくとも一部が前記ガイドレールよりも前方へ進出可能となることを特徴とする。
また、本発明の防護管挿抜器は、上記構成に加えて、前記ガイドレールは、前方側を前記電線の下方側から鋭角に接続するように配置されていると共に、前方の下端側に前記電線側へ向けて切れ上がった切上部が形成されており、前記ベース部が前記第1の配置の反転した第2の配置で、且つ前記ベース部の最前進位置で、前記回転軸が前記切上部に対向する領域に位置することを特徴とする。
また、本発明の防護管挿抜器は、上記構成に加えて、前記揺動アームは、前記反転軸側に傾斜する回動域において、前記ローラが前記ガイドレールに対して非接触状態であり、且つ前記防護管と接触可能となる所定の回動位置を限界として回動が規制されていることとを特徴とする。
また、本発明の防護管挿抜器は、上記構成に加えて、前記揺動アームは、前記反転軸側に傾斜する回動域において、前記ローラが前記ガイドレールの前記切上部に接触可能となる所定の回動位置を限界として回動が規制されていることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、ローラは、揺動アームの付勢に抗する回動方向と同一方向にのみ回転可能であるため、ベース部の往復動に伴って、ローラは摩擦力に基づく防護管との一体動と防護管上の転動とを交互に繰り返す。すなわち、ローラの回転軸よりもベース部の反転軸が前方に配置される第1の配置において、揺動アームは後方側(反転軸側)へ傾いているので、防護管は後方側(抜取方向)へ送られる。防護管が抜取方向へ送られる上記第1の配置において、ローラがガイドレールよりも前方側に突出可能であるので、防護管の抜取側の端部の受け取りが確実になる。
また、本発明によれば、上記効果に加えて防護管が電線からガイドレールへ移る際、防護管の端部はガイドレールの前端に形成された切上部との摺接により下方側へ案内される。これによりスムースに電線の延びる方向からガイドレールの延びる方向へ方向転換することが可能となる。また、ベース部の反転軸がローラの回転軸よりも前方になる第2の配置、すなわち、防護管が挿入方向へ送られる配置において、ベース部の最前進位置で、回転軸が切上部に対向する領域まで移動することができるので、電線に挿入される防護管を電線の直前まで保持することができる。さらに、切上部に対向する上記の領域において、ガイドレールの下端が切れ上がっている分、ローラとガイドレールとの間隔が開く。すなわち、切上部においてガイドレールとローラとの間の挟持力が前進側への移動に伴い徐々に低減されるので、投てき動作のように電線側へ防護管をスムースに送り出すことが可能となる。
また、本発明によれば、上記効果に加えて、ローラがガイドレールに対して接触しない所定の回動位置においてガイドレール側への回動が規制されているので、防護管がガイドレール上にない空転動作時において、ローラ及びガイドレールの摩擦を低減することが可能となる。また、ローラとガイドレールとの間に防護管が挿入された場合は、ローラが防護管と接触するので、揺動アームが付勢に抗して防護管に押し下げられた分に応じて生じた摩擦力により、防護管はローラとガイドレールとの間に保持され、確実に送り動作が行われる。
また、本発明によれば、上記効果に加えて、ローラは切上部に接触可能となる所定の回動位置までガイドレール側へ回動できる。これにより、切上部に達するまで、防護管をガイドレールとローラとの間に挟持できるので、より確実に防護管を電線側へ送り出し、又は、電線側からガイドレールへ抜き取ることが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る防護管挿抜器の全体斜視図である。 図1の防護管挿抜器の防護管撤去配置(第1の配置)においてベース部が最前進位置にある状態を示した正面図である。 第1の実施の形態におけるローラとガイドレールとの位置関係を示した模式図である。 図1の防護管挿抜器の防護管挿入配置(第2の配置)においてベース部が最前進位置にある状態を示した正面図である。 防護管の撤去操作において、(a)にローラが切上部近傍に位置する状態を示し、(b)にローラが切上部よりも後方に位置する状態を示した正面図である。 防護管の挿入操作において、(a)にローラが切上部よりも後方に位置する状態を示し、(b)にローラが切上部近傍に位置する状態を示した正面図である。 第2の実施の形態におけるローラとガイドレールとの位置関係を示した模式図である。 従来の防護管を示す図である。 従来の管取り外し器を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る防護管挿抜器について図を用いて説明する。なお、電線及び防護管については図8に示した電線100及び防護管101を参照するものとする。
(第1の実施の形態)
先ず、本発明の第1の実施の形態について図1から図3を用いて各部の構成について説明する。図1は、防護管挿抜器1の全体斜視図を示している。図1では、電線100及び防護管101が配置される位置を二点鎖線100a、101aで表わしている。防護管挿抜器1は、略鉛直方向に拡がるように配置されるガイドプレート2を有している。このガイドプレート2の下端縁には、防護管101の内側に割り込んで防護管101をガイドするガイドレール4が備えられている。また、ガイドプレート2の上端縁には、電線100を下方から掴持するために2つの掴持部6、7が設けられている。これに対してガイドプレート2の上方には、2つの掴持部6、7に対向する位置に可動掴持部8が設けられている。この可動掴持部8は、ガイドプレート2の側面と一体に構成されたクランプ機構10により昇降可能であり、電線100を上方から締め付けて防護管挿抜器1を電線100に固定することができる。
図1に示すように、ガイドレール4は、前方側、すなわち防護管101の挿入方向において前進側を電線100の下方側から鋭角に接続するようにして配置されている。このガイドレール4の下方には、ガイドレール4に沿って挿入方向と平行に往復運動ができるようにベース部12が設けられている。本実施の形態では、この往復運動を行うためにクランク機構20が採用されている。クランク機構20には、挿入方向に往復運動可能な摺動アーム20aが設けられている。この摺動アーム20aは、クランク機構20の下方に設けられた入力部20bから入力される回転駆動力を受けて往復運動を行う。図1に示すように、ベース部12は、クランク機構20から挿入方向前方に延びた摺動アーム20aの先端に取り付けられている。
クランク機構20の摺動アーム20aの先端には、挿入方向に垂直な上下方向に反転軸14が貫通配置されている。この反転軸14の上端にはベース部12が取り付けられ、下端にはベース部12の操作を行うためのアイナット14aが設けられている。このアイナット14aを操作して、ベース部12を反転軸14の回りに回転させることができる。なお、摺動アーム20aの先端の下方には、挿入方向に直交する方向に面した対極位置の2箇所に、下向きに切り込み20cが形成されている。また、反転軸14には、切り込み2
0cに下方から係合可能な係合ピン14bが反転軸14に直交する方向に突出するように設けられている。このように、ベース部12の向きは、180度反転可能となるように構成されている。
ベース部12の上部には挿入方向へ揺動可能となるように揺動アーム22が設けられている。図1では揺動アーム22の回動中心となる揺動軸22bを一点鎖線で示している。本実施の形態における構成では、揺動アーム22の支点22cは、反転軸14から離れた位置に設けられている。また、揺動アーム22はガイドレール4へ向かう回動方向へコイルばね24によって付勢されている。なお、揺動アーム22は、ガイドレール4へ向かう途中の所定の回動位置にて回動が規制されている。この回動規制については後述する。
揺動アーム22の揺動端22aにはローラ26が設けられている。ローラ26は、図1中に一点鎖線で示したように揺動面に対して直交する方向に回転軸26aを向けて配置されている。このローラ26は、揺動アーム22の、コイルばね24による付勢に抗した回動方向と同じ方向にのみ回転可能となるように設けられている。
上述のように、ベース部12は反転可能に設けられているので、揺動アーム22の支点22cがベース部12の反転軸14よりも前方に位置する配置(以下、第1の配置という。)と、支点22cが反転軸14よりも後方に位置する配置(以下、第2の配置という。)とを選択可能である。防護管挿抜器1は、防護管101を電線100から撤去する際には、第1の配置に設定され、逆に、防護管101を電線100へ挿入する際には、第2の配置に設定される。
次に、図2を用いて第1の配置にあるベース部12について説明する。図2にはガイドレール4の前方側の端部周辺が拡大して示されている。なお、ここでは、説明の便宜のため、ベース部12の往復する方向を紙面上で水平にして表わしている。図2に示した状態では、ベース部12は、往復動において最も前方側へ達した最前進位置にある。電線100は二点鎖線で示されている。図2に示すように、ガイドレール4の前方側の端部には、電線100側へ向かって切り上げられた切上部4aが形成されている。本実施の形態に係る防護管挿抜器1では、ベース部12が最前進位置にあるとき、ローラ26の一部はガイドレール4よりも前方側へ進出した状態となる。
ここで、ローラ26とガイドレール4との位置関係について図3を用いて説明する。図3は、防護管101を撤去方向又は挿入方向へ送る作業時におけるガイドレール4とローラ26との位置関係を模式的に示している。ローラ26の外形は実線で表わされ、防護管101と当接する当接面26bの位置は点線で表わされている。また、防護管101は仮想線で表わされている。図3に示すように、本実施の形態に係る構成では、作業時において、ローラ26とガイドレール4との間には隙間Dが形成されており、ローラ26はガイドレール4に対して非接触の状態となっている。しかし、隙間Dは防護管101の厚さTよりも小さくなるように設定されているので、ガイドレール4とローラ26との間に防護管101が介在するとき、ローラ26は防護管101と接触状態となる。すなわち、揺動アーム22(図1参照)は、ローラ26とガイドレール4とが非接触であり、且つローラ26が防護管101に接触可能な回動位置(所定の回動位置)で回動規制されている。
なお、手動にて防護管101を移動させる必要がある場合には、図2に示した係合プレート18を回転させて反転軸14の係合ピン14bから外すと、ローラ26が防護管101と非接触となる位置までベース部12が降下して、スプリング16の反発力に対して吊り合って、安定する。これにより、ローラ26の干渉を受けずに防護管101を手動にて容易に移動させることができる。
上述のように構成されているので、図2に示した第1の配置では、作業時において、ベース部12がガイドレール4に沿って前進すると、付勢に抗した方向へ回動する揺動アーム22と同じ方向に回転可能なローラ26は、防護管101上を転動する。このため、防護管101の位置は変わらず、ローラ26だけが前方へ移動する。逆に、ベース部12がガイドレール4に沿って後退するときは、一方向にのみ回転可能なローラ26は防護管101上を転動できないので、摩擦力によって防護管101はローラ26と一体になって後方へ移動する。
次に、図4を用いて第2の配置にあるベース部12について説明する。図2と同様に、図4にはガイドレール4の前方側の端部周辺が拡大して示されている。ベース部12は、往復動において最前進位置に配置されている。図2の状態とは逆に、ベース部12の反転軸14は、揺動アーム22の支点22cよりも前方に位置している。ローラ26の回転中心は切上部4aに対向する位置にまで達しており、ローラ26の一部はガイドレール4よりも前方へ進出した状態となっている。
続いて、防護管挿抜器1を用いた防護管101の撤去作業について図5を用いて説明し、挿入作業については図6を用いて説明を行う。
図5は、ガイドレール4の前方端部を拡大した図を示している。電線100は二点鎖線で示し、防護管101は点線で示されている。このうち図5(a)は、ガイドレール4の前方端部に位置している防護管101の端部をローラ26で挟持した状態を示している。また、図5(b)は、ローラ26に挟持された状態で防護管101がローラ26と共に後方(撤去側)へ移動した状態を示している。
図5(a)では、防護管101とローラ26とが接している部分を二点鎖線の楕円で囲み、この囲んだ部分をさらに拡大して示している。楕円で囲んだ拡大図において、矢印はローラ26に働く力の方向を示している。ローラ26の回転中心に描いた円弧状の矢印は、揺動アーム22に働く付勢に基づいた回転力30を表わしている。また、防護管101と接する位置で防護管101の側面に対して平行に延びる矢印は、防護管101から受ける摩擦力28を表わしている。その他の矢印は摩擦力28の分力28a、28bであり、それぞれ、揺動アーム22の回動方向への分力28aと、揺動アーム22の延びる方向への分力28bとを表わしている。
この楕円で囲んだ拡大図に示すように、防護管101との摺接により生じた摩擦力28の一部は、分力28aとして揺動アーム22を電線100側に回動させる方向の力成分を生じさせる。したがって、摩擦力28が増大するほど、ローラ26は防護管101側へ強く押し付けられ、防護管101を確実に保持することが可能となる。
すなわち、ローラ26が防護管101を挟持する力は防護管101を電線100に沿って送るときの抵抗が大きくなったときにのみ増大する。このように、必要に応じてローラ26の挟持力が変化するので、必要以上に押し付けて防護管101を変形させることを防止できる。
ところで、撤去時には、電線100に沿って移動してきた防護管101は、ガイドレール4の先端が接続される位置で大きく方向を変える。ガイドレール4の先端で方向を変える際、防護管101の変形を伴ったガイドレール4との摺接抵抗の増大により、防護管101とローラ26との間に生じる摩擦力28は増大する。
しかし、上述のように増大した摩擦力28に応じて防護管101とローラ26との間の抵抗も増大するので、ローラ26が防護管101を押さえ付ける力も増大する。これによ
り、防護管101上を滑ることなく確実に防護管101を図5(b)の位置へ移動させることが可能である。
なお、ガイドレール4の前方側の端部は切上部4aが形成されているので、よりスムースに防護管101の方向を転換させることが可能である。
本実施の形態では、ベース部12の最前進位置においてローラ26の回転軸26aはガイドレール4の端部と略同じ位置にまで進出できる構成を例として示している。しかし、例えば、さらに前方へ進出させるように構成すると、当接する電線100によって揺動アーム22が付勢に抗した回動方向へ圧力を受ける。すなわち、上述の作用に加えて、揺動アーム22の付勢の力がさらに増大する方向に作用するので、防護管101を電線100との間でより確実に挟持することができる。
なお、図5では防護管101の端部を挟持して撤去する際の作用を例としたが、連結された防護管101を連続して撤去する場合も同様である。
図6は、防護管101を電線100に挿入する際の操作を表わしている。図6(a)は、ガイドレール4とローラ26との間に挟持された防護管101がガイドレール4の前方の端部へ向かって送られている様子を表わしている。また、図6(b)は、防護管101と一体となって前進したローラ26が最前進位置に達した状態を表わしている。図5と同様に、図6(a)では、防護管101とローラ26とが接している部分を二点鎖線の楕円で囲み、この囲んだ部分を拡大して示している。図5と同様に、図6においてもローラ26に働く力の方向を矢印で示している。防護管101と平行に延びる矢印はローラ26が防護管101から受ける摩擦力29を表わしている。防護管101との摩擦力29から生じた力の一部が、揺動アーム22を電線100側に回動させる方向の力(分力29a)として働いている。このように、挿入時においても撤去時と同様に、防護管101を挟持する力が必要に応じて変化し、滑りを生じることなく確実に防護管101を送ることが可能である。分力29bは、揺動アーム22の延びる方向に沿った成分である。
上述のように、図6(b)はベース部12が最前進位置に達した状態が示されている。本実施の形態における構成では、ローラ26の回転軸26aがガイドレール4の切上部4aに対向する領域にまで達することができる。このため、防護管101の端部まで確実に電線100を覆うことができるように送り出すことが可能である。
ところで、本実施の形態では、ガイドレール4の前方の端部に切上部4aが形成されている。これにより、切上部4aよりも後方位置でガイドレール4とローラ26との間に挟持されていた挟持力が切上部4aに達した位置で僅かに弛む。すなわち、ベース部12の最前進位置では、投てき動作のように防護管101を挟む力が徐々に解除され、スムースに電線100側へ送り出すことができる。切上部4aまで防護管101を送ると、その後は、樹脂材で形成された防護管101の変形が復元する際の作用により、電線100への移行が促進される。したがって、一旦送り出された防護管101が引っ掛かってローラ26と共に戻って来るようなことも防止できる。
図6では防護管101の端部を挟持して挿入する際の作用を例として示したが、連結された防護管101を連続して挿入する場合も同様である。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る防護管挿抜器1について、図7を用いて説明する。なお、本実施の形態では、第1の実施の形態において示した防護管挿抜器1と同一構成については同一符号を付して説明する。
図7は、防護管101の送り動作時におけるガイドレール4とローラ26との位置関係を示している。ローラ26は、外形が実線で表わされ、ガイドレール4と当接する当接面26bは点線で表わされている。ガイドレール4の前方側の端部には、領域Aの範囲に切上部が形成され、さらに先端の領域Bでは切上部4aよりもさらに切り上がり形成されて丸みを帯びた形状に形成されている。
切上部4aの切り上がり幅は、図7に幅Dで示されている。第1の実施の形態において図3を用いて示した構成とは異なり、防護管101の送り動作時において、ローラ26はガイドレール4の切上部4aに当接可能な位置(幅Dの範囲)にまで持ち上がっている。
このように構成されていると、第1の実施の形態において説明した撤去時においては、切上部4aにおいても防護管101とローラ26との間に十分な押圧力を維持することができ、防護管101の浮き上がりを防止できる。また、切上部4aよりも後方側の位置においても、ローラ26がガイドレール4に完全に接する位置まで揺動アーム22が回動できるので、防護管101を挟持するために十分な力を発生させることができる。
そして、回動規制によりローラ26の上昇位置は切上部4aの切り上がり幅Dの範囲に抑えられるので、ガイドレール4とローラ26との間に防護管101が介在しない空転動作時においても、大きくローラ26が摩耗することもない。
また、第1の実施の形態で示したように、係合プレート18(図2を参照)を係合ピン14bから外すと、ローラ26がガイドレール4から離れるので、防護管101の配置されていない空転動作時においても、ローラ26の摩耗を防止することができる。
以上説明したように、本発明によれば、ガイドレール4と電線100とが接続される領域においてローラ26が確実に挟持力を発生させることができるので、電線100の延びる方向に対して接続するガイドレール4の配置角度を従来よりも大きく設定することができる。これにより、防護管挿抜器1の挿入方向の幅をコンパクトに設計することができるので、とり回しが容易になり作業効率の向上を図ることが可能である。
なお、上記の実施の形態では、コイルばね24を用いて揺動アーム22に付勢を与えている構成を例として示したが、例えば、板バネ等の弾性部材を用いて付勢を生じさせる構成であっても構わない。
また、上記の実施の形態では、ベース部12の最前進位置において、第1の配置及び第2の配置と共に、ローラ26の一部がガイドレール4よりも前方に進出する構成を例として示したが、完全にガイドレールよりも前方側へ進出させる構成であっても構わない。この場合、前方へ進む程、電線から受ける圧力が増大するので、防護管を電線との間に挟持する力も増大し、より確実に電線を挿入、撤去することが可能となる。
本発明の防護管挿抜器は、電線とガイドレールとの接続領域における防護管の保持を確実に行うことができるように構成されており、連結部分の外れを防止する効果が高いので、接続の緩い防護管に対して有用である。
1 防護管挿抜器
2 ガイドプレート
4 ガイドレール
4a 切上部
6、7 掴持部
8 可動掴持部
10 クランプ機構
12 ベース部
14 反転軸
14a アイナット
14b 係合ピン
16 スプリング
18 係合プレート
20 クランク機構
20a 摺動アーム
20b 入力部
20c 切り込み
22 揺動アーム
22a 揺動端
22b 揺動軸
22c 支点
24 コイルばね
26 ローラ
26a 回転軸
28、29 摩擦力
28a、28b、29a、29b 分力
30 回転力
A、B 領域
100 電線
101 防護管
102 本体部
103 雌型嵌合部
104 雄型嵌合部
106 収容部
107 開口部
109 背ビレ部
200 管取り外し器
201 アングル
202 舟型ガイド
203 ガイド本体
204 案内棒
205 駆動タイヤ
D 隙間
T 防護管の厚さ

Claims (4)

  1. 長手方向にスリットが形成された防護管を電線に対して挿抜する防護管挿抜器であって、
    前記防護管を前記電線に案内するガイドレールと、
    前記ガイドレールに沿って挿入方向の前後に往復動可能に設けられ、前記往復動とは独立して反転軸で前後に反転可能なベース部と、
    前記ベース部上で挿入方向へ揺動可能に軸支され、揺動端が前記ガイドレール側へ回動付勢されている揺動アームと、
    前記揺動アームの揺動面と垂直に回転軸を配し、且つ前記揺動アームの付勢に抗する方向と同一方向にのみ回転可能に前記揺動端に取り付けられたローラとを備え、
    前記揺動アームは、前記反転軸の延長上に前記揺動端が重なる傾斜位置にて上方への回動を規制されており、
    前記ベース部が、前記揺動アームの支点側を前記反転軸の前方に配置された第1の配置において、前記ローラの少なくとも一部が前記ガイドレールよりも前方へ進出可能となることを特徴とする防護管挿抜器。
  2. 前記ガイドレールは、前方側を前記電線の下方側から鋭角に接続するように配置されていると共に、前方の下端側に前記電線側へ向けて切れ上がった切上部が形成されており、
    前記ベース部が前記第1の配置の反転した第2の配置で、且つ前記ベース部の最前進位置で、前記回転軸が前記切上部に対向する領域に位置することを特徴とする請求項1に記載の防護管挿抜器。
  3. 前記揺動アームは、前記反転軸側に傾斜する回動域において、前記ローラが前記ガイドレールに対して非接触状態であり、且つ前記防護管と接触可能となる所定の回動位置を限界として回動が規制されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の防護管挿抜器。
  4. 前記揺動アームは、前記反転軸側に傾斜する回動域において、前記ローラが前記ガイドレールの前記切上部に接触可能となる所定の回動位置を限界として回動が規制されていることを特徴とする請求項2に記載の防護管挿抜器。
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