JP7184251B2 - 防護管挿入器 - Google Patents

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Description

本発明は、電柱等に架設された架空電線を覆う防護管の挿入又は抜き取りを行うための防護管挿入器に関する。
樹木等の接触による損傷から架空電線を保護するために防護管が用いられる。また、架空電線の近傍で作業を行う場合、作業者又は作業機器が電線に触れることを防止するためにも防護管は利用される。
図10は、連結された防護管101の斜視図である。
この図10に示した防護管101を構成する本体部102と、この本体部102の一端側に形成された雌型嵌合部103及び他端側に形成された雄型嵌合部104には、弾性と可撓性とを有する絶縁材料が用いられている。これらは、仮想線で示したように、架空電線100を内側に収容できる内径を有すると共に、本体部102の上方には、長手方向へ一直線にスリット状の開口部107が形成されている。このような材質・形状により、開口部107を開いて内側に架空電線100を収容し、防護管101の有する弾性に基づく復元力に任せて閉じさせることで、架空電線100を覆うことができる。開口部107を形成する対向した両端縁部からは、それぞれ、円筒の拡径側へ平行に延びる一対のヒレ部109が形成されている。
また、この図10に示すように、防護管101の長手方向の一端には、雄型嵌合部104が形成され、他端には、この雄型嵌合部104を有する他の防護管101と接続可能な雌型嵌合部103が形成されている。これら連結される防護管101はそれぞれ所定長さに設定されており、互いの雌雄嵌合部103、104にて複数本が継ぎ足され、長い架空電線100を覆うことができる。
ここで、雄型嵌合部104は、本体部102よりも外径が大きくなっている。そして、雌型嵌合部103には、嵌合時に雄型嵌合部104を収容でき、内部で結合させることができる収容部106が形成されている。したがって、雌型嵌合部103の収容部106は、雄型嵌合部104よりもさらに外径が大きくなっている。
一般に、上記のような防護管101を架空電線100へ取り付ける際には、先ず1本目の防護管101を架空電線100に挿入した後、続いて2本目の防護管101の先端を架空電線100に挿入し、架空電線100に挿入された状態で、これら2本の防護管101を互いの雌雄嵌合部103、104にて接続する。そして、このような作業を繰り返すことにより、架空電線100に複数本の防護管101が挿入される。
次に、上記のような防護管101を架空電線100に挿入する装置について説明する。
図11は、従来の管挿入器110の側面図である。この管挿入器110は、上端の電線押さえアングル111とガイド本体112とによって挟むようにして架空電線100に固定されている。ガイド本体112から延びる案内棒113に沿って通された防護管101は、ガイド本体112と圧縮空気が圧入された駆動タイヤ116との間を通過する。そして、さらに移動した防護管101は、拡管用板115によって開口部107(図10参照)が拡張されて架空電線100へ導かれる。
ここで、ガイド本体112には、側面及び下端側に、防護管101との摩擦を低減するためにコロ127が設けられている。これにより、摺接抵抗を低減し、駆動タイヤ116から加えられている力をロスすることなく、スムーズに防護管101を架空電線100に挿入することができる。以上のような管挿入器110については、特許文献1に記載がある。
特開平8-182135号公報
しかしながら、上記図11に示したような管挿入器110は、駆動タイヤ116を一つだけ備えた簡易な構成であり、しかも、駆動タイヤ116には圧縮空気が圧入されているので、防護管101との接触面積は小さい。このため、雨天時に雨滴などが防護管101の表面に溜まっていた場合、スリップが生じ易い。
そこで、本発明は、簡易な構成であっても雨滴などによるスリップが生じ難い防護管挿入器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の防護管挿入器は、スリットが形成された防護管を、前記スリットの一部を拡幅しながら架空電線に対して傾斜方向から挿入する防護管挿入器であって、一対の把持片により前記架空電線を把持する電線把持部と、前記把持片の一方と一体に構成され、前記スリット内に端縁を割り込ませる割込板と、前記割込板の前記端縁側で、把持された前記架空電線に対して傾斜方向に延び、前記防護管の内側をガイドするガイドレールと、前記ガイドレールの延設方向を規定する仮想的なガイドラインに対して、常時、少なくとも中心角70度の範囲で交差するように配置され、且つ、前記防護管のうち前記ガイドレールに摺接する領域を含むように変形して圧接配置される、中空のゴムローラーとを備えたことを特徴とする。
また、本発明の防護管挿入器は、上記構成に加えて、前記ゴムローラーは、少なくとも中心角70度の範囲で前記防護管に接触するように変形可能であることを特徴とする。
また、本発明の防護管挿入器は、上記構成に加えて、前記ゴムローラーは、無変形の状態において、内圧が略大気圧であることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、ガイドレールに摺接する領域を含むように変形させることによって、中空のゴムローラーを防護管に圧接配置させるので、接触領域の中央側に対して外側を比較的高圧力で接触させることができる。すなわち、接触領域を増大させると共に、当該接触領域の外側に圧力を集中させることができる。これにより、雨滴などが分散され易くなると共に、接触領域の中央側への雨滴の侵入も阻まれるので、雨天時において優れたグリップ性能を得ることが可能となる。
また、本発明によれば、上記効果に加えて、ゴムローラーは少なくとも中心角80度の範囲で防護管に接触するように変形できるので、変形による接触領域の中央側の弛みがより顕著になる。すなわち、接触領域の外側への圧力の集中が更に効果的となる。
また、本発明によれば、上記効果に加えて、ゴムローラーは、無変形の状態において内圧が略大気圧となるように気体が充填されるので、接触領域の中央側が凹む程度に変形が可能であると共に、変形時には適度に内圧が上昇する。このように、変形を阻害すること
なく適度に得られる内圧により、ゴムローラーの揺らぎが抑えられ、一定の変形状態を安定的に維持することが可能となる。
第1の実施の形態に係る防護管挿入器の正面側の全体斜視図である。 第1の実施の形態に係る防護管挿入器の背面側の全体斜視図である。 防護管挿入器の使用状態を示す全体斜視図である。 防護管挿入器の使用状態を示す正面図である。 圧接状態のゴムローラー及び防護管を底面側から見た様子を示した模式図である。 圧力の作用を縦断面により示した模式図である。 第2の実施の形態に係る防護管挿入器の正面側の全体斜視図である。 防護管挿入器の使用状態を示す正面視による断面図であり、(a)は防護管が配置されていない状態、(b)は防護管が配置された状態を示す図である。 圧接状態のゴムローラー及び防護管を底面側から見た様子を示した模式図である。 従来の防護管を示した図である。 従来の管挿入器を示した図である。
以下、本発明の実施の形態に係る防護管挿入器について図を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る防護管挿入器1をゴムローラー8側から見た全体斜視図である。このゴムローラー8が表れている側を本明細書では正面側とする。また、図2は、背面側において図1の防護管挿入器1を把持機構である電線把持部2側から見た全体斜視図である。以下、構成を個別に説明する。なお、防護管については、図10の防護管101を例として説明する。
電線把持部2は、対向する一対の把持片2a、2bによって架空電線(以下、単に電線と呼ぶ。)を挟持できるように構成されている。この電線把持部2は、後述する遠隔操作棒14が連結できる連結部10に直結したネジ軸10aを遠隔位置から回転操作することにより開閉可能に構成されている。一対の把持片2a、2bのうち、下方側で対象を受ける断面コの字型の把持片2bは、略三角形の板状の割込板4と一体に構成されている。
割込板4は、下方の端縁4aを防護管のスリット内に割り込ませることによりスリットの向きを定める構成部材である。この端縁4aには、把持される電線に対して傾斜方向に延びるようにガイドレール6が配置されている。
ガイドレール6には、テフロン(登録商標)などの樹脂材や、摩擦係数の小さい金属材が用いられる。ガイドレール6の下方には、中空のゴムローラー8が変形を伴う圧接状態で配置されている。
ゴムローラー8は、上述の断面コの字型の把持片2bの背面側から延びる連設部材18を介して割込板4及びガイドレール6と一体に構成されている。このゴムローラー8には、傘歯車20を介して回転力が伝達される。
傘歯車20の低回転側の冠歯車20aはゴムローラー8側に設けられており、高回転側のピニオン歯車20bには後述の遠隔操作棒16が連結できる連結部12が繋がっている。
このように構成されているので、本発明の第1の実施の形態に係る防護管挿入器1では、ゴムローラー8は、常にガイドローラーに押し付けられて変形した状態となっている。次に使用状態について図3を用いて説明する。
図3は、防護管挿入器1の使用状態を示す全体斜視図であり、図1と同様に正面側から見た図である。電線把持部2には電線100が把持され、ガイドレール6には防護管101(図10参照)が配置され、2ヶ所の連結部10、12には遠隔操作棒14、16が連結されている。これら電線100、防護管101及び遠隔操作棒14、16は何れも長尺物であるため、それぞれ部分的に省略して表わしている。図3では、防護管101の雄型嵌合部104がゴムローラー8とガイドレール6との間に挟まれた状態が示されている。防護管101を挿入する場合、このように、雄型嵌合部104を挟む位置まで作業者が防護管101を配置すると、その後は、遠隔操作棒16を通じて回転駆動力が伝達されるゴムローラー8によって電線100側へ送られる。
回転駆動力を発生させるための動力源は、人力によるレバー操作や、ハンドドリル等を利用した駆動装置に置き換えることができる。また、動力源を無線又は有線で接続して、離れた位置から操作する構成としても良い。この場合、フットスイッチなどを利用すると、防護管101を直接扱う補助的な作業との間の干渉を避けることができるので、安全で効率の良い作業を行うことが可能となる。
上述のように、ゴムローラー8は防護管101が介装される前から既に変形しているが、密閉の中空構造となっており、低圧で気体が充填されているので、介装される側が雌型嵌合部103であっても更に大きく変形することで容易に挟み入れることが可能である。本実施の形態に係る構成では、ゴムローラー8内の圧力は、無変形状態において略大気圧となるように設定されている。
ここでは、電線100へ挿入される前の状態が示されているが、電線100から防護管101を引き抜く場合も同様であり、回転駆動機構(図示せず)を反転させれば、挿抜何れの操作にも用いることが可能である。続いて、別の角度から使用状態を説明する。
図4は防護管挿入器1の使用状態を示す正面図である。正面視によると、ゴムローラー8の変形の程度が理解しやすい。変形により防護管101と接触可能となる範囲をゴムローラー8の中心角θによって示している。本実施の形態に係る構成では、この中心角θの値は約80度となるように設定されている。しかし、同様の効果を得るためには、少なくとも中心角θが70度となるようにゴムローラー8を圧接配置するのが望ましい。
ここで、具体的な数値を挙げておく。対象となる防護管101の直径は25~35mm程度のものを想定している。これに対して、ゴムローラー8側は、直径:113mm、ローラー面の幅:70mm、ゴム厚:10mm、溝の数:36ヶ所、溝の幅:4.4mm、溝の深さ:2.5mm、凸部の幅:5mmとなっている。
このような防護管101とゴムローラー8との圧接状態における圧力の分布について、図5、6を用いて説明する。
図5は、圧接状態のゴムローラー8及び防護管101を底面側から見た様子を示した模式図である。防護管101内のガイドレール6は点線で表されている。説明の便宜のため、その他の構成については、図示を省略している。
防護管101に対するゴムローラー8の接触領域22は、一点鎖線で囲んで示されている。こ
の略楕円形の接触領域22内に斜線を施して示しているのは、比較的高圧力となる高圧領域22a、22bである。図5に示すように、接触領域22のうち、長手方向の端縁側には、弧状の高圧領域22aが形成されている。また、幅方向には、長手方向に沿った高圧領域22bが形成されている。このうち、長手方向側の高圧領域22aでは、ゴムローラー8の曲率が最も大きくなっており、最も圧力が集中しやすい状態にある。
なお、これら高圧領域22a、22bは一定値以上の比較的高圧な圧力の分布を模式的に示したものである。したがって、防護管101に対するゴムローラー8の相対的な大きさやゴム厚の組合せによっては、これらの領域の形状は異なる場合もあり高圧領域22a、22bが連続して表される場合もある。しかし、どのような組合せであっても、本実施の形態の構成のように、中空のゴムローラー8に気体を低圧(略大気圧)で充填して用いる場合、中央側の領域に対して外側の領域に圧力が集中する点は共通している。
これは、ゴムローラー8が大きく変形できることにより、接触領域が内側へ折り返されるように凹むためである。このように、接触領域の外周が、比較的高い圧力で接するので、雨天時などにおいて防護管101に雨滴が付着しているような場合であっても、雨滴は接触領域内に容易に浸入することはできない。これにより、雨滴によるスリップを防止し、天候に関わらず安定した作業が可能となる。
図6は、圧力の作用を縦断面により示した模式図である。ここに示すように、ゴムローラー8は幅方向において中央側が(矢印Aの向きに)押し込まれることによって、外側の領域が中央側(矢印B、Cの向き)に引き寄せられるように変形する。これにより、防護管101を幅方向に包み込むような力を生じながら変形する。この包み込むように作用する力によって防護管101は幅方向に安定すると共にグリップ力が増大する。また、上述のように、雨滴の浸入を防ぐ作用も生じる。
以上述べてきたように、本実施の形態に係る防護管挿入器1は、防護管101を間に差し込むためにガイドレール6とゴムローラー8との距離を変更するための機構は不要である。これにより、軽量化が可能で取り回しが容易になり、製造コストも低く抑える事ができる。そして、このような1ローラーの簡易な構成でありながら、効率良く力を防護管に伝達することが可能である。
(第2の実施の形態)
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る防護管挿入器51を示した全体斜視図である。第1の実施の形態の図1と同様に、ゴムローラー58の配置されている正面側から見た図である。ここでは、図1の防護管挿入器1と同一の構成については同一の符号を付して説明する。
図1の防護管挿入器1ではガイドレール6が一直線状の部材で形成されていたのに対して、図7の防護管挿入器51の割込板54には切欠き54bが形成され、その切欠き54bを介してガイドレール56が一部分断されている点において異なっている。
この切欠き54bは、ゴムローラー58の外形よりも僅かに大きく形成されている。よって、本実施の形態に係る構成では、防護管101が挿入されていない状態において、ゴムローラー58に変形は生じていない。次に、防護管101の有無による違いについて、図8を用いて説明する。
図8は、図7の防護管挿入器51の使用状態を示した正面視による断面図である。ここでも、説明の便宜のために、図示は必要最小限の構成に留め、模式的に表わしている。図8(a)は防護管が配置されていない状態を示し、図8(b)は防護管が介装された状態
を示している。三角形の部材は割込板54である。この割込板54の上辺に沿って配置されているのは、電線把持部2(図1参照)のうち上側で電線を受ける把持片2aである。割込板54の下端縁に充てがわれているのはガイドレール56である。また、図8(b)において割込板54の下端縁のガイドレール56に沿って延びる部材は防護管101の管壁の一部を表わしている。
先ず、図8(a)を参照して、防護管101が介装されていない状態では、上述のように、ゴムローラー58に変形は生じていない。したがって、防護管101が外れて空転するような場合であっても、ゴムローラー58はガイドレール56に摺接することがないので、摩耗を抑えることが可能である。
一方、図8(b)には、防護管101が介装されており、ゴムローラー58が変形している様子が示されている。このような防護管101とゴムローラー58との関係だけに着目すると、第1の実施の形態における防護管挿入器1と同様である。
次に、第1の実施の形態の場合と同様に、圧力分布について説明する。
図9は、圧接状態のゴムローラー58及び防護管101を底面側から見た模式図である。図5と同様に、防護管101内のガイドレール56は点線で表されている。説明の便宜のため、その他の構成についての図示を省略している点も、図5と同様である。図9を見てわかるように、防護管101に対するゴムローラー58の接触領域60、及びこの接触領域60中において一定以上の高圧領域60a、60bのパターンは、割込板54の切欠き54b(図8参照)の有無に関わらず略同じである。
したがって、本実施の形態に係る防護管挿入器51においても、長手方向に形成される高圧領域60aに最も圧力が集中しやすい。ここで、注目するのは、ガイドレール56の位置である。図7に示したように、防護管101が介装されていない状態においては、ゴムローラー58は切欠き54bの内側に収まっていたが、図8に示したように、防護管101に圧接されることにより、長手方向に僅かに押し広げられ、ガイドレール56の形成されている領域(図8では矢印D、Eで指し示した位置)にまで圧接領域60が形成されているのがわかる。そして、上述の通り、このガイドレール56の位置に対して最も圧力が掛かりやすい状態となる。すなわち、切欠き54bの形成されている領域は、比較的圧力の低い中央側に位置している。このため、防護管101の送り出し動作において、切欠き54bの影響は殆ど生じない。
幅方向に形成されている高圧領域60bの作用については、図6を用いた説明がそのまま当て嵌まる。
以上のように、本実施の形態に係る構成によれば、ガイドレール56側にコロなどの補助ローラーを備えずとも、空転時のゴムローラー58の摩耗を低減することが可能となる上、交換も容易である。また、防護管101の挿入作業においては、第1の実施の形態と同様の効果を得ることが可能である。
なお、これまで述べてきた構成は、本発明の実施例の一部であり、以下のような変形も本発明に含まれる。
上記の実施の形態では、ゴムローラー8、58に幅方向に延びる溝が形成されている構成を例として示したが、この溝は必須ではない。
また、上記の実施の形態では、電線把持部2の把持機構として、遠隔操作棒14
を軸周りに回転させて送りねじ機構を利用して把持片2a、2bのそれぞれの一方を昇降させる構成を例として示した。しかし、これ以外の把持機構に置き換えることも可能である。例えば、ラックとピニオンとの組合せ構成などに置き換えることも可能である。この場合、ピニオンの軸を水平方向に配置すると、電線及び防護管挿入器1、51から水平方向へ離間した位置で昇降操作ができるので、ゴムローラー8、58の回転駆動側の操作との干渉を避けることが可能である。なお、上記実施の形態では、電線把持部2について、送りねじ機構を採用した昇降部分と電線に直接当接する部分とが別部材で一体的に構成されているものを一対の把持片2a、2bとして示している。しかし、電線に直接当接する部分と挟持機構部分とが同一部材で連続的に形成されている構成も一対の把持片2a、2bとし、電線把持部2の構成を広く捉えるものとする。
また、上記の実施の形態では、ゴムローラー8、58がガイドレール6、56の中央寄りの位置に配置されている構成を例として示した。しかし、ガイドレール6、56に対向する配置であれば、ゴムローラー8、58はどこに配置されていても構わない。したがって、対象となる防護管101の嵌合部の形状や径の大きさに応じてガイドレール6、56の先端寄りに配置されていても構わない。
また、上記の実施の形態では、ガイドレール6、56が、連続する1本の部材で形成されている構成を例として示した。しかし、ガイドローラーの圧接領域に一部が含まれる(重なる)構成であり、且つ、把持される電線に対して傾斜した1本の仮想的なガイドラインに沿って延びる構成であれば、複数本に分断された構成であっても構わない。同様に、第2の実施の形態においても、切欠き54b以外の領域でガイドレール6、56が分断されているような構成でも全体で1本の仮想的なガイドラインを形成していれば同様の効果を得ることが可能である。
また、上記の実施の形態では、ゴムローラー8、58のローラー面の幅が防護管よりも広い構成を例として示した。しかし、少なくとも、ガイドレール6、56の幅よりもローラー面の幅の方が広くなるように設定しておくと、変形時に幅方向から包み込むような力を得ることができる。
また、上記の第2の実施の形態では、割込板54の切欠き54bが形成されている箇所において、ガイドレール56は、図8に示した断面位置では分断され、図7に示した斜視図においては、一部連続している構成を例として示した。しかし、断面位置に限らず、側方においてもガイドレール56は完全に分断されていても構わない。
また、上記の実施の形態では、ゴムローラー8、58は何れも密閉空間に略大気圧で気体が充填された構成を例として示した。しかし、同程度に変形可能で、且つ、適度な圧力が生じるゴム厚であれば、密閉されていなくても構わない。
本発明の防護管挿入器は、広い接触領域で防護管を確実にグリップできるので、特に、雨天時などの作業において有用である。
1 防護管挿入器
2 電線把持部
2a、2b 把持片
4 割込板
4a 端縁
6 ガイドレール
8 ゴムローラー
10、12 連結部
10a ネジ軸
14、16 遠隔操作棒
18 連設部材
20 傘歯車
20a 冠歯車
20b ピニオン歯車
22 接触領域
22a、22b 高圧領域
51 防護管挿入器
54 割込板
54a 端縁
54b 切欠き
56 ガイドレール
58 ゴムローラー
60 圧接領域
60a、60b 高圧領域
100 (架空)電線
101 防護管
102 本体部
103 雌型嵌合部
104 雄型嵌合部
106 収容部
107 開口部
109 ヒレ部
110 管挿入器
111 電線押さえアングル
112 ガイド本体
113 案内棒
115 拡管用板
116 駆動タイヤ
127 コロ
A、B、C、D、E 矢印
θ 中心角

Claims (3)

  1. スリットが形成された防護管を、前記スリットの一部を拡幅しながら架空電線に対して傾斜方向から挿入する防護管挿入器であって、
    一対の把持片により前記架空電線を把持する電線把持部と、
    前記把持片の一方と一体に構成され、前記スリット内に端縁を割り込ませる割込板と、
    前記割込板の前記端縁側で、把持された前記架空電線に対して傾斜方向に延び、前記防護管の内側をガイドするガイドレールと、
    前記ガイドレールの延設方向を規定する仮想的なガイドラインに対して、常時、少なくとも中心角70度の範囲で交差するように配置され、且つ、前記防護管のうち前記ガイドレールに摺接する領域を含むように変形して圧接配置される、中空のゴムローラーと
    を備えたことを特徴とする防護管挿入器。
  2. 前記ゴムローラーは、少なくとも中心角70度の範囲で前記防護管に接触するように変形可能であることを特徴とする請求項1に記載の防護管挿入器。
  3. 前記ゴムローラーは、無変形の状態において、内圧が略大気圧であることを特徴とする請求項1又は2に記載の防護管挿入器。
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