JP5946323B2 - 鍛造用金型装置 - Google Patents

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本発明は、チタン合金やNi基合金などの難加工性金属材料の熱間鍛造(熱間型鍛造)に用いられる鍛造用金型装置に関するものである。
近年、金型を用いてチタン合金やNi基合金などの難加工性金属材料の熱間鍛造が行われるようになってきている。熱間鍛造に用いられる鍛造用金型装置として、金型を加熱するために、従来、例えば、上金型及び下金型のそれぞれに、複数個のヒータ挿入穴を形成し、これらの各ヒータ挿入穴に、抵抗加熱で発熱する抵抗加熱体として、直線状に細長く延びる棒状ヒータを挿入し、これらの棒状ヒータによって上金型及び下金型を加熱するようにした鍛造用金型装置が知られている。例えば、特許文献1,2には、この種の鍛造用金型装置が開示されている。
特開2004−337935号公報(段落[0032]、図3) 特開平11−77214号公報(段落[0010]、図2)
円盤状をなす上下の金型を備えた鍛造用金型装置により、加熱炉で所定温度に加熱された円柱状の鍛造用素材を下金型に載置し、例えば平面視円形をなす円盤状の鍛造製品を熱間鍛造する場合には、鍛造中での金型の製品成形面の半径方向における温度分布がほぼ均一になるようにする必要がある。
ところが、前述した従来の鍛造用金型装置では、直線状に延びる複数の棒状ヒータを組み込んだ金型を備えたものであるため、例えば平面視円形をなす円盤状の鍛造製品を熱間鍛造する場合には、鍛造中での金型の製品成形面の半径方向における温度分布をほぼ均一に保持することができず、製品半径方向における変形度合いが不均一となり、平面視で楕円形の鍛造製品になるという形状不良が発生することとなる。
そこで、本発明の課題は、円盤状をなす上下の金型を用いて鍛造用素材の熱間鍛造を行うに際し、半径方向における形状不良のない良好な円盤状の鍛造品を得ることができる鍛造用金型装置を提供することにある。
前記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
請求項1の発明は、
鍛造用素材の熱間鍛造に用いられる鍛造用金型装置において、
円盤状の上金型及び下金型と、
前記上金型及び前記下金型をそれぞれ保持する円環状のダイホルダーと、
前記各ダイホルダーを加熱するための赤外線ヒータと、
上下の少なくとも一方の金型について、円盤状をなし、複数の抵抗加熱体が同心円状に配置されて組み込まれることにより複数の加熱可能領域を形成してなり、金型の製品成形面と反対側の面が当接され、当該金型を加熱するためのヒータプレートと、
前記ヒータプレートの半径方向における複数の加熱可能領域の温度を当該領域ごとに調節可能な温度調節手段を備え、
前記温度調節手段が、鍛造中において前記上下の少なくとも一方の金型の製品成形面の半径方向における温度分布が所定温度にてほぼ均一になるようにするために、前記ヒータプレートの半径方向における中心部領域の温度に比べて周辺部領域の温度が所定温度高くなるように調節するものであることを特徴とする鍛造用金型装置である。
請求項2の発明は、
鍛造用素材の熱間鍛造に用いられる鍛造用金型装置において、
円盤状の上金型及び下金型と、
前記上金型及び前記下金型をそれぞれ保持する円環状のダイホルダーと、
前記各ダイホルダーを加熱するための赤外線ヒータと、
上下の少なくとも一方の金型について、円盤状をなし、複数の抵抗加熱体が同心円状に配置されて組み込まれることにより複数の加熱可能領域を形成してなり、金型の製品成形面と反対側の面が当接され、当該金型を加熱するためのヒータプレートと、
前記ヒータプレートの半径方向における複数の抵抗加熱体の発熱量を調節する発熱量調節手段を備え、
前記発熱量調節手段が、鍛造中において前記上下の少なくとも一方の金型の製品成形面の半径方向における温度分布が所定温度にてほぼ均一になるようにするために、前記ヒータプレートの半径方向における中心部領域の抵抗加熱体による発熱量に比べて周辺部領域の抵抗加熱体による発熱量が高くなるように調節するものであることを特徴とする鍛造用金型装置である。
本発明の鍛造用金型装置は、円盤状をなす上下の少なくとも一方の金型について、複数の抵抗加熱体が同心円状に配置されて組み込まれることで形成された複数の加熱可能領域を有して金型を加熱するヒータプレートを備えており、例えば、このヒータプレートの半径方向における複数の加熱可能領域の温度を領域ごとに調節することで、鍛造中での金型の製品成形面の半径方向における温度分布を所要温度でほぼ均一にすることができ、半径方向における形状不良のない良好な円盤状の鍛造品を得ることができる。一方、鍛造用素材の成形性や同素材の半径方向の厚み等の違いに起因した鍛造用素材の冷え易さを考慮して、加熱可能領域間で積極的に不均一な温度分布となるよう温度調節または加熱可能領域間で積極的に不均一な発熱量分布となるよう複数の抵抗加熱体の発熱量を調節することで、形状不良のない良好な円盤状の鍛造品を得ることができる。
本発明の一実施形態による鍛造用金型装置の要部の構成を概略的に示す断面図である。 図1におけるヒータプレートの構成を概略的に示す図で、その(a)は平面図、その(b)は(a)のA−A断面図である。 図1に示す鍛造用金型装置の温度調節手段の一例を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態による鍛造用金型装置の要部の構成を概略的に示す断面図である。
図1において、10は製品成形面10aを有して円盤状をなす上金型、20は製品成形面20aを有して円盤状をなす下金型であり、この上金型10と下金型20とにより金型1が構成されている。
まず、上金型10側について説明する。この鍛造用金型装置の上金型側は、図1に示すように、上金型10と、上金型10を支持する円盤状のダイプレート16と、上金型10の外周部を囲繞し、該上金型10を保持する円環状のダイホルダー14と、上金型10の製品成形面10aと反対側の面が当接するように配置され、ダイホルダー14に保持された上金型10を加熱するための円盤状をなす後述のヒータプレート11と、ヒータプレート11とダイプレート16との間に配置された円盤状の断熱プレート15と、ダイホルダー14を加熱(輻射加熱)するための赤外線ヒータ17と、を備えている。鍛造に際して、加熱炉で予熱された上金型10が前記ダイホルダー14の内側に収容され、例えば図示しないピンなどを用いてダイホルダー14に固定されるという「入れ子構造」になっている。
50は、図示しないプレス機の昇降側部材(ラムあるいはスライダと呼ばれる)に固定されたベースプレートである。予熱が施された上金型10の装着に先立ち、ベースプレート50には、タイロッド18a、ナット18b、座金18c及び皿ばね18dを用いて、ダイプレート16、断熱プレート15、ヒータプレート11及びダイホルダー14が一体に取り付けられている。また、前記赤外線ヒータ17はベースプレート50に支持されている。
つぎに、下金型20側について説明する。この鍛造用金型装置の下金型側は、図1に示すように、下金型20と、下金型20を支持する円盤状のダイプレート26と、下金型20の外周部を囲繞し、該下金型20を保持する円環状のダイホルダー24と、下金型20の製品成形面20aと反対側の面が当接するように配置され、ダイホルダー24に保持された下金型20を加熱するための円盤状をなす後述のヒータプレート21と、ヒータプレート21とダイプレート26との間に配置された円盤状の断熱プレート25と、ダイホルダー24を加熱(輻射加熱)するための赤外線ヒータ27と、を備えている。鍛造に際して、加熱炉で予熱された下金型20が前記ダイホルダー24の内側に収容され、例えば図示しないピンなどを用いてダイホルダー24に固定されるという「入れ子構造」になっている。
60は、前記プレス機の固定側部材(ボルスター)に固定されたベースプレートである。予熱が施された下金型20の装着に先立ち、このベースプレート60には、タイロッド28a、ナット28b、座金28c及び皿ばね28dを用いて、ダイプレート26、断熱プレート25、ヒータプレート21及びダイホルダー24が一体に取り付けられている。また、前記赤外線ヒータ27はベースプレート60に支持されている。なお、図1では、鍛造製品を取り出すためのノックアウト機構などは図示省略している。
前記の上下の金型10,20は、その材質が例えばNi基耐熱合金からなるものである。また、前記ヒータプレート11,21は、その材質が例えばNi基耐熱合金からなるものである。前記ダイホルダー12,22は、その材質が例えば熱間工具鋼からなるものである。前記断熱プレート13,23は、例えば耐火れんがからなるものである。また、前記ダイプレート14,24は、その材質が例えば炭素鋼からなるものである。
図2は図1におけるヒータプレートの構成を概略的に示す図で、その(a)は平面図、その(b)は(a)のA−A断面図である。
図2に示すように、円盤状のヒータプレート11には、上金型10の底面(製品成形面10aと反対側の面)に当接する側の表面に、円環状溝11b,11b,11bが所定の間隔をあけて同心円状に設けられている。円環状溝11b,11b,11bは、ヒータプレート11において上金型10の製品成形面10aに対応する領域に設けられている。この実施形態では、ヒータプレート11の半径方向における中心部領域に1つの円環状溝11bが設けられ、その周辺部領域に2つの円環状溝11b,11bが設けられている。すなわち、ヒータプレート11において、上金型10の製品成形面10aの半径方向における中心部領域に対応する位置に円環状溝11bが設けられ、上金型10の製品成形面10aの半径方向における周辺部領域に対応する位置に円環状溝11b,11bが設けられている。
これらの円環状溝11b,11b,11b内には、それぞれ、抵抗加熱によって発熱する抵抗加熱体である公知のシーズヒータ11a,11a,11aが当該溝に密接する状態で配置されている。シーズヒータ11a,11a,11aは、円形状に曲げられてなり、断面円形の金属管内に発熱線としてニクロム線を収容するとともに、その隙間を熱伝導性の良好な無機絶縁物粉末で密に充填してなるものである。
前記円環状溝11b内に配置されたシーズヒータ11aの2本1組みのリード線11a1L、前記円環状溝11b内に配置されたシーズヒータ11aの2本1組みのリード線11a2L、及び、前記円環状溝11b内に配置されたシーズヒータ11aの2本1組みのリード線11a3Lは、リード線用溝11c内を通ってヒータプレート11の外部に引き出されている。
なお、下金型20を加熱するためのヒータプレート21は、上金型10加熱用の前記ヒータプレート11と同構成であるので、ここではその説明を省略する。
図3は図1に示す鍛造用金型装置の温度調節手段の一例を示す説明図である。
図3に示すように、ヒータプレート11の半径方向における中心部領域に配置されたシーズヒータ11aのリード線11a1Lが、シーズヒータ11aに調節可能に電力(交流電力)を供給することで、ヒータプレート11の中心部領域の温度を調節可能に設定する第1の温度調節計13Aに接続されている。また、ヒータプレート11の半径方向における周辺部領域に配置されたシーズヒータ11a,11aのリード線11a2L,11a3Lが、この実施形態では並列接続された状態で第2の温度調節計13Bに接続されている。第2の温度調節計13Bは、シーズヒータ11a,11aに調節可能に電力を供給することで、ヒータプレート11の周辺部領域の温度を調節可能に設定する調節計である。
前記の第1の温度調節計13A及び第2の温度調節計13Bは、ヒータプレート11における中心部領域の温度と周辺部領域の温度とを領域ごとに調節する温度調節手段を構成している。本実施形態においては、前記の第1の温度調節計13A及び第2の温度調節計13Bは、シーズヒータ11a,11a,11aの電源電圧可変によりこれらの発熱量を領域ごとに調節する発熱量調節手段を兼ねている。このため、本実施形態においては、前記の第1の温度調節計13A及び第2の温度調節計13Bは、ヒータプレート11における中心部領域の抵抗発熱体であるシーズヒータ11aによる発熱量と周辺部領域の抵抗発熱体であるシーズヒータ11a,11aによる発熱量とを領域ごとに調節することで、形状不良のない良好な円盤状の鍛造品を得ることができる。
なお、下金型20加熱用のヒータプレート21における中心部領域の温度と周辺部領域の温度とを領域ごとに調節する温度調節手段である温度調節計23A,23Bは、前記温度調節計13A,13Bと同構成であるので、ここではその説明を省略する。本実施形態においては、前記の第1の温度調節計23A及び第2の温度調節計23Bは、シーズヒータ21a,21a,21aの電源電圧可変によりこれらの発熱量を領域ごとに調節する発熱量調節手段を兼ねている。
次に、前記のように構成される鍛造用金型装置において、高温鍛造時における上下の金型10,20の温度調節について、図1〜図3を参照して説明する。
上下の金型10,20の装着に先立ち、プレス機のボルスターに固定されたベースプレート60には、ダイプレート26、断熱プレート25、ヒータプレート21及びダイホルダー24が一体に取り付けられており、赤外線ヒータ27がベースプレート60に支持されている。そして、ヒータプレート21及びダイホルダー24は、所要の温度(例えば、下金型20の最終目標温度よりも数百度程度低い温度)に加熱されている。
同様に、プレス機のラムに固定されたベースプレート50には、ダイプレート16、断熱プレート15、ヒータプレート11及びダイホルダー14が一体に取り付けられており、赤外線ヒータ17がベースプレート50に支持されている。そして、ヒータプレート11及びダイホルダー14は、所要の温度(例えば、上金型10の最終目標温度よりも数百度程度低い温度)に加熱されている。
そして、加熱炉で所定温度に予熱された上下の金型10,20がピン等によってダイホルダー14,24に固定されると、鍛造中での下金型20の製品成形面20aの半径方向における温度分布が所要温度でほぼ均一になるようにするため、下金型20を加熱するヒータプレート21の半径方向における中心部領域の温度に比べて周辺部領域の温度が所定温度高くなるように、第1の温度調節計23Aにより予め定められた電力がシーズヒータ21aに供給されるとともに、第2の温度調節計23Bにより予め定められた電力がシーズヒータ21a,21aに供給される。
これとともに、鍛造中での上金型10の製品成形面10aの半径方向における温度分布が所要温度でほぼ均一になるようにするため、上金型10を加熱するヒータプレート11の半径方向における中心部領域の温度に比べて周辺部領域の温度が所定温度高くなるように、第1の温度調節計13Aにより予め定められた電力がシーズヒータ11aに供給されるとともに、第2の温度調節計13Bにより予め定められた電力がシーズヒータ11a,11aに供給される。
この場合、ヒータプレート11の中心部領域の温度及び該温度にするために第1の温度調節計13Aから供給する電力、並びに、ヒータプレート11の周辺部領域の温度及び該温度にするために第2の温度調節計13Bから供給する電力は、例えば、上下の金型10,20の大きさや、鍛造用素材の大きさ、その加熱温度などに応じた予備実験を行っておき、その結果に基づき定めることができる。下金型20を加熱するヒータプレート21についても、同様である。
なお、ヒータプレート11の中心部領域に温度センサ(例えば熱電対)を配置しておき、第1の温度調節計13Aにより、中心部領域の設定温度と前記温度センサによる測定温度との温度差を求め、この温度差が解消されるようにシーズヒータ11aに電力を供給するとともに、ヒータプレート11の周辺部領域に温度センサ(例えば熱電対)を配置しておき、第2の温度調節計13Bにより、周辺部領域の設定温度と前記温度センサによる測定温度との温度差を求め、この温度差が解消されるようにシーズヒータ11a,11aに電力を供給するように構成してもよい。下金型20を加熱するヒータプレート21についても、同様である。
そして、加熱炉で所定温度に加熱された円柱状の鍛造用素材を下金型20の製品成形面20aの中心部上に載置した後、直ちにその上に上金型10を下降し、所定の鍛造速度、加圧力で、この円柱状の鍛造用素材の高温鍛造が行われることになる。
ここで、加熱炉で加熱された円柱状の鍛造用素材を高温鍛造して円盤状の鍛造製品を成形する場合、円柱状の鍛造用素材を下金型20上に載置するので、上下の金型10,20の製品成形面10a,20aの中心部領域は、鍛造の開始から終了まで常に鍛造用素材と接しており、周辺部領域に比べて高い温度が保持される。一方、製品成形面10a,20aの周辺部領域は、鍛造による成形肉がなかなか満たされず、中心部領域に比べて温度が低下し、成形がし難い状態となる。この場合、ヒータプレート全体が均一温度に加熱されたヒータプレートにより上下の金型10,20の加熱を行うと、製品成形面10a,20aの中心部領域の温度が高く、周辺部領域の温度が低いという製品成形面10a,20aでの温度分布の不均一が解消されない。このため、周辺部領域で形状不良が生じ、例えば平面視円形の製品が楕円形になるなど不具合が起きてしまう。
本実施形態による鍛造用金型装置では、前記のように、第1の温度調節計13A,23A及び第2の温度調節計13B,23Bにより、上下の金型10,20を加熱するヒータプレート11,21の半径方向における中心部領域の温度に比べて周辺部領域の温度が所定温度高くなるようにし、これにより、鍛造中での上下の金型10,20の製品成形面10a,20aの半径方向における温度分布が所定温度(例えば、加熱炉で加熱された鍛造用素材と同一温度)にてほぼ均一になるようにすることができる。その結果、半径方向における形状不良のない良好な円盤状の鍛造品を得ることができる。
なお、前記の実施形態による鍛造用金型装置では、ヒータプレート11,21における中心部領域の温度と周辺部領域の温度とを領域間で温度差が生じるように調節することで、鍛造中での上下の金型10,20の製品成形面10a,20aの半径方向における温度分布がほぼ均一になるようにする場合について説明したが、本発明は、これに限定されず、例えば鍛造製品の半径方向における厚みの変化度合いによっては、鍛造中での上下の金型の各製品成形面に対して半径方向における温度差を付与するというような場合にも適用することができる。
1…金型 10…上金型 20…下金型
11…ヒータプレート
11a,11a,11a…シーズヒータ
11b,11b,11b…円環状溝
11c…リード線用溝 11a1L,11a2L,11a3L…リード線
13A…第1の温度調節計 13B…第2の温度調節計
21…ヒータプレート
21a,21a,21a…シーズヒータ
21b,21b,21b…円環状溝
21c…リード線用溝 21a1L,21a2L,21a3L…リード線
23A…第1の温度調節計 23B…第2の温度調節計
14,24…ダイホルダー
15,25…断熱プレート
16,26…ダイプレート
17,27…赤外線ヒータ

Claims (2)

  1. 鍛造用素材の熱間鍛造に用いられる鍛造用金型装置において、
    円盤状の上金型及び下金型と、
    前記上金型及び前記下金型をそれぞれ保持する円環状のダイホルダーと、
    前記各ダイホルダーを加熱するための赤外線ヒータと、
    上下の少なくとも一方の金型について、円盤状をなし、複数の抵抗加熱体が同心円状に配置されて組み込まれることにより複数の加熱可能領域を形成してなり、金型の製品成形面と反対側の面が当接され、当該金型を加熱するためのヒータプレートと、
    前記ヒータプレートの半径方向における複数の加熱可能領域の温度を当該領域ごとに調節可能な温度調節手段を備え、
    前記温度調節手段が、鍛造中において前記上下の少なくとも一方の金型の製品成形面の半径方向における温度分布が所定温度にてほぼ均一になるようにするために、前記ヒータプレートの半径方向における中心部領域の温度に比べて周辺部領域の温度が所定温度高くなるように調節するものであることを特徴とする鍛造用金型装置。
  2. 鍛造用素材の熱間鍛造に用いられる鍛造用金型装置において、
    円盤状の上金型及び下金型と、
    前記上金型及び前記下金型をそれぞれ保持する円環状のダイホルダーと、
    前記各ダイホルダーを加熱するための赤外線ヒータと、
    上下の少なくとも一方の金型について、円盤状をなし、複数の抵抗加熱体が同心円状に配置されて組み込まれることにより複数の加熱可能領域を形成してなり、金型の製品成形面と反対側の面が当接され、当該金型を加熱するためのヒータプレートと、
    前記ヒータプレートの半径方向における複数の抵抗加熱体の発熱量を調節する発熱量調節手段を備え、
    前記発熱量調節手段が、鍛造中において前記上下の少なくとも一方の金型の製品成形面の半径方向における温度分布が所定温度にてほぼ均一になるようにするために、前記ヒータプレートの半径方向における中心部領域の抵抗加熱体による発熱量に比べて周辺部領域の抵抗加熱体による発熱量が高くなるように調節するものであることを特徴とする鍛造用金型装置。
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