JP5457099B2 - 金型の加熱構造 - Google Patents

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本発明は、鍛造型、鋳造型、プレス型等の金型を用いた金属成型技術において、成型用金属材料を間接加熱するために用いる金型の加熱構造に関する。
一般に、金属性部品をプレス加工や鍛造加工等の塑性加工により製造する際に用いる金型や、溶融金属を型に流し込んで製造する鋳造加工の用いる金型等は、加工部品(ワーク)の成型製造プロセスにおいて、金型周辺より加熱することにより金型を介して加工材料に熱を伝導加熱して成型加工がし易いようにし、或は、加熱材料の圧力時の良好な熱変性を生起するようにしている。
そして、特許文献1〜4に示すように、従来の金型の加熱形態としては、金型の外側面にコイルヒーター等の加熱手段を配設するものがある。
すなわち、特許文献1においては、鋳造用金型の側面に金型予熱用の加熱コイルを密着させたものがあり、特許文献2においては、鍛造・鋳造用の金型の製品成形面に加熱器支持部品を嵌着自在に構成し、加熱器支持部品の表面に加熱器を設けたものがある。
また、特許文献3においては、金型の周壁に凹部を形成して、凹部に伝熱部材を嵌着して、金型を周壁から加熱するように構成したものがあり、特許文献4においては、熱間鍛造用の金型の上方に加熱筒を配設し、加熱筒に対して金型を上昇させて加熱筒中に金型が嵌着するように構成して、金型の周側面から予熱するようにしている。
特開2001−113354号公報 特開2006−205220号公報 特開2003−230930号公報 特開平11−156468号公報
しかし、上記従来技術のように金型の外側面を直接加熱しても結局は金型の予熱であるため、実際の鍛造作業中に加熱するものではなく金型の加熱が不充分であり、更には、鍛造作業中には金型に大きな鍛造圧力が加圧されるため、加熱状態を充分に保持しながらの鍛造作業が困難である。
また、金型の外周方向から加熱するために加熱手段を金型の外側面に装備する必要があり、金型装置全体の構造が複雑となり、コスト上でも成型性能上も不利となる欠点があり、更には、熱損失が大きく熱効率が悪いという欠点があり、更には、仮に金型ホルダーの内側に配設された金型に直接加熱手段を装備する形態をとると、大きさ、形状等多様性の金型に対応することができないという欠点があった。
また、加熱手段を金型の上下部に配置することにより高い熱効率を得る事が可能となるが、ヒータによる加熱で圧力を受ける加熱手段を構成する部材が軟化して強度不足となり変形する危険性が非常に高い。特に、ヒータの近傍は高温になりやすく、加熱手段を構成する部材の受圧部分の変形のため、成型温度を高くすることが困難である。
請求項1記載の金型の加熱構造では、筒状ホルダー内に金型を収納保持した金属材料成型装置において、ヒータ線を敷設するための溝部を水平方向に所定の間隔をおいて刻設し、該溝部にヒータ線を収納敷設してカバープレートにより覆設したヒータプレートを多数段積層してヒータプレートユニットを構成し、このヒータプレートユニットを、筒状ホルダーの内底面と金型の外底面との間に介設したことを特徴とする。
請求項記載の金型の加熱構造では、請求項1に記載の金型の加熱構造において、金型は、鍛造型、鋳造型、プレス型等の金型を用いた金属成型用金型であることを特徴とする。
請求項記載の金型の加熱構造では、請求項1又は2に記載の金型の加熱構造において、金型で成型する金属材料は、金属体に変形抵抗を局部的に低下させた低変形抵抗領域を形成し、この低変形抵抗領域を剪断変形させて前記金属体の金属組織を微細化したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、金属材料成型装置において、ヒータ線を敷設するための溝部を水平方向に所定の間隔をおいて刻設し、該溝部にヒータ線を収納敷設してカバープレートにより覆設したヒータプレートを多数段積層してヒータプレートユニットを構成し、このヒータプレートユニットを、筒状ホルダーの内底面と金型の外底面との間に介設したので、熱エネルギーは金型の底面から伝導して鍛造成型等のための金属材料を加熱することができ、直接に金型を加熱するため金属材料への熱エネルギーの伝達が効率的行える効果を有する。
しかも、金型の底部より熱伝導するため、金型全体への熱伝導が均等に迅速に行えると共に、ヒータプレートを金型の底部に敷く構造であるため、金型の各種の外形上に対応した共通の加熱構造とすることができ、全体構造のコスト低減をはかり得る効果がある。
更には、金属材料の成型の種類に応じて各種の金型と交換する際にも、金型を持ち上げてホルダーから抜去するだけでよく、ヒータプレートはそのまま残留させておくことができるので、金型交換に際しては他の金型をヒータプレート上に載置すればよく、金型の交換作業が容易となり、作業効率を向上できる効果がある。
また、特に鍛造成型において、金型に金型材料の耐面圧である60kg/mm2以上の圧力負荷をかけても、ホルダーの底部に敷設したヒータプレートが複数段積層されているため、ヒータプレートにかかる圧力負荷が各層のヒータプレートに分散されることになり、従って、ヒータプレートに上方よりかかる大きな圧力負荷にもかかわらず、各層のヒータプレートの破損を可及的に防止することができる効果がある。
また、プレートユニット中にヒータ線を確実に内蔵して、上方からの金型押圧の圧力負荷をヒータ線に及ぼすことなく、プレートユニットの内部を保護することができる効果があり、しかも、複数段積層しそれぞれ独立したプレートユニットが更にヒータプレートとカバープレートの各種プレートにより構成されているため、各種プレートが多数枚積層されて存在することになり、金型にかかる圧力負荷を更に多数枚の各種プレートに分散することができ、より効率的な圧力分散負荷効果を上げることができる。
また、水平方向に所定間隔を空けてヒータ線を敷設したヒータプレートを複数段積層し、各ヒータプレートに敷設されたヒータ線を、垂直・水平方向に分散設置した構造としたので、各ヒータプレートのヒータ線を均熱化することで、個々のヒータ線の発熱量を最小限に留める事が可能となり、各ヒータプレートの加熱軟化を防ぎ、ヒータプレートにかかる上方からの加圧による変形を防止する効果がある。
また、各ヒータプレートに敷設されたヒータ線を、垂直・水平方向に分散設置した構造とすることで、各ヒータプレートのヒータ線を均熱化して加熱軟化を防ぎつつ、ヒータプレートの耐熱温度近傍までの金型加熱が可能となる。
すなわち、ヒータプレートに、例えば、耐熱性を有する熱間ダイス鋼(JIS-SKD61)を使用した場合に、同鋼材の焼き戻し温度は約550℃であり、耐熱温度は約500℃である。そして、金型温度を500℃に加熱したい場合でも、複数段積層させた各ヒータプレートにおいては、ヒータ線を上下方向に分散積層し、平面的にもレイアウトにより分散可能であるため、ヒータ線の近傍温度を500℃に設定する事で金型を約500℃に加熱する事が可能となる。これにより耐熱温度以下に管理されたヒータプレートは、鍛造加工による加工圧力によって変形することなく鍛造加工に使用する事が可能となる。
請求項の発明によれば、金型が鍛造型、鋳造型、プレス型等の金型を用いた金属成型用金型であるため、特に金型に鍛造圧力がかかるので、かかる圧力負荷を各種のプレートに分散して、圧力から確実なヒータ線の保護をはかり得る効果がある。
請求項の発明によれば、金属材料の組織が剪断化されて、その製造プロセスにおいて金型の加熱が効率的にかつ有効に行えるため、複雑な形状の鍛造型製品を容易に製造することができる効果がある。
図1は本実施例に係る金属材料成型装置の全体の構成を示す模式図である。 図2は本実施例に係る金型の加熱構造の構成を示す部分断面図である。 図3は本実施例に係るヒータプレートの構成を示す端面図である。 図4は本実施例に係る金型の加熱構造の構成を示す部分断面図である。 図5は変形例に係るプレス成型における金型の加熱構造の構成を示す模式図である。
この発明は、筒状ホルダー内に金型を収納保持した金属材料成型装置において、筒状ホルダーの内底面と金型の外底面との間に、表面にヒータ線を敷設したヒータプレートを複数段積層して介設したことを特徴とする金型の加熱構造である。
また、ヒータプレート表面にヒータ線を敷設するための溝部を刻設し、溝部中にヒータ線を収納敷設すると共に、ヒータプレート表面にカバープレートを覆設することにより、ヒータプレートユニットを構成し、該ヒータプレートユニットを複数段積層してホルダーの内定面と金型の外底面との間に介設している。
また、水平方向に所定間隔を空けてヒータ線を敷設したヒータプレートを複数段積層し、各ヒータプレートに敷設されたヒータ線を、垂直・水平方向に分散設置している。
また、金型は、鍛造用金型を用いるとともに、金型で成型する金属材料は、金属体に変形抵抗を局部的に低下させた低変形抵抗領域を形成し、この低変形抵抗領域を剪断変形させて前記金属体の金属組織を微細化したものである。
以下、この発明の実施例を図1〜4に基づいて説明する。
図1は本発明の金属材料成型装置の全体の構成を示す模式図である。図2は本発明の金型の加熱構造の構成を示す断面図である。図3は本発明のヒータプレートの構成を示す端面図である。図4は本発明の金型の加熱構造の構成を示す断面図である。
本実施例の金型の加熱構造100は、鍛造用の金型150を用いた金属材料成型装置10に装着されるものであり、金属の鍛造成型を行う際に、金型150に一定の熱を加えるように構成したものである。金属材料成型装置10は、基台となるダイセット11上に、プレス体12を昇降自在に保持するプレス支持体13を配設し、その下方にホルダーに保持した金型150を配設し、ガイドピン14に沿ったプレス支持体13の油圧による昇降作動によって、プレス体12を介して金型150内で金属の成型を行うように構成している。
上記の金属材料成型装置10に装着された金型の加熱構造100は、基台110とその上方に重ねた保持盤120と、保持盤上に立設した筒状のホルダー(筒状ホルダー130、上部筒状ホルダー140)と、筒状ホルダー130の内底面に複数枚重複して積層したヒータプレートユニット160と、ヒータプレートユニット上に載置した金型150とによりなる。
基台110は円盤状に形成されて金属材料成型装置10のダイセット11上に載置固定される金属盤であり、一定の厚みを有し、その表面には、同心円上に冷却水の環状溝111が多数刻設されて、各環状溝111は、互いに架橋溝(図示せず)にて連通されている。
架橋溝は、注水口112と排水口113とを有し、基台の外周壁に開口し、別途設けた注排水ホースに連通接続可能に構成されており、金型による鍛造成型時において基台への遮熱のための冷却機能を果たす。
保持盤120は、基台110と同様の金属盤よりなり、周縁部でボルトを介して基台110と一体にダイセット11に載置固定されている。しかも、保持盤120の中央表面には円形凹部121を形成しており、円形凹部121には断熱ユニット122を収納している。
ホルダーは筒状に形成した筒状ホルダー130とし、下端に外方に伸延したフランジ131を設け、上端に内方に伸延した押さえフランジ132を設けている。フランジ131には保持盤120と一体に固設するためのボルト取付孔133を形成しており、取付ボルトをボルト取付孔133から保持盤120に形成した雌ネジ孔123に挿通螺着することにより筒状ホルダー130と保持盤120とは一体に連設される。
また、保持盤120上に筒状ホルダー130を載置固定する前に、予め後述するヒータプレートユニット160を、保持盤120の上面に所要枚数積層し、次いで、筒状ホルダー130をその上から載置して、筒状ホルダー130内にヒータプレート161を積層したヒータプレートユニット160を収納した状態とする。この際積層したヒータプレートユニット160は、筒状ホルダー130上端の押さえフランジ132によって上面を押圧されてヒータプレートユニット160の固定がなされる。
ヒータプレート161は、図2又は図3に示すように、プレート単体の下面に環状ヒータ溝162を同心円状に所定間隔をおいて三廻り刻設し、その中にヒータ線163を収納しており、更に、プレート単体下面に薄膜のカバープレート164を積層して密着させ、これらを多数段積層してヒータプレートユニット160を構成する。かかるヒータプレート161を多数段(例えば、5〜7段)積層することにより熱源部を構成する。
このように、熱源部としてヒータプレート161を多数段積層した構成することにより、ヒータプレート161に収納されたヒータ線163は、垂直・水平方向に分散設置されることとなり、各ヒータプレート161のヒータ線163を均熱化することで、個々のヒータ線163の発熱量を最小限に留める事が可能となり、各ヒータプレート161の加熱軟化を防ぎ、各ヒータプレート161にかかる上方からの加圧による変形を防止する効果がある。
なお、上記ヒータプレートユニット160は、ヒータプレート161とカバープレート164との間にヒータ線163を介設して構成したものであるが、当初よりヒータ線163を内蔵した状態でヒータプレートユニット160を鋳造にて構成することもできる。
この場合、全体が一体構成の鋳造としたために金型の鍛造時の圧力負荷に対して強度を保持することができると共に、製造もヒータ線163と一体鋳造であるため簡単に行える効果がある。
しかも、本実施例においては、温度調整をするために熱測定が可能なように、上下3箇所の位置に上段熱電対171、中段熱電対172、下段熱電対173が配設されており、上段熱電対171は後述する金型の上部の温度を測定し、中段熱電対172は金型の中部の温度を測定する。そして、下段熱電対173はヒータプレートユニット160の温度を測定している。
すなわち、本実施例においては、熱源としてのヒータプレートユニット160の温度、熱源から金型150に熱伝導した場合の金型150の上部及び中部の温度を測定することにより、金属材料の種別や成型形状や鍛造時間等の各種条件に合致した熱制御を可能としている。
また、筒状ホルダー130の上面には、更に、上部筒状ホルダー140を積層固定している。すなわち、上部筒状ホルダー140は、下端外周に連結フランジ141を設け、該フランジを筒状ホルダー130の上端に形成した押さえフランジ132に重ねて、ボルトにて一体に連結固定している。
しかも、上部筒状ホルダー140の開口上端面には、環状の固定フランジ142を着脱自在に取付けている。固定フランジ142は、内周面を一部内方へ突出させて突出係合縁部を形成している。
後述する金型150を上部筒状ホルダー140内に収納した際に、金型150の上端周縁部分に形成した凹部係合段と固定フランジ142の突出係合縁部とを係合密着させながら、上部筒状ホルダー140の開口上端面上に固定フランジ142を重ねてボルトで連結固定すれば、金型150は上部筒状ホルダー140内に収納固定された状態となる。
金型150は、上部筒状ホルダー140中に収納されて、筒状ホルダー130中のヒータプレートユニット160上に載置された状態となる。すなわち、金型150の底面とヒータプレートユニット160を構成する最上層のヒータプレート161の上面とが当設した状態で、ヒータプレートユニット160からの熱が金型150に直接伝導することになる。
金型150は成型形状に合わせて、1個又は複数個の金型要素に分割可能に構成されており、金型150の内部には、所定の成型形状に合致した凹部が形成されている。従って、金型150の型枠内に原形金属を挿入して、金属材料成型装置10の油圧シリンダ(図示せず)によって、プレス体12により原形金属に圧を加えれば、金型150の型枠形状に合致した金属変形が生起し、所望の金属製品が得られる。
上部筒状ホルダー140中に金型150を収納した際には、上部筒状ホルダー140の内周面と金型150の外周面との間にわずかな遮熱用のクリアランス180が形成されるようにしており、ヒータプレートユニット160から金型150に伝えられた伝導熱が可及的に上部筒状ホルダー140に伝わらないようにしている。
本発明の実施例においては、このような鍛造による金属製品の製造過程で、特に金型150の型枠中に、一定の圧力(例えば、60Kg/mm2)で原形金属を押し込む過程において、金型150の底部にヒータプレートユニット160からの熱を伝導することにより金型150を加熱している。
このように、本発明の実施例においては、金型150を底部から加熱しながら鍛造作業を行うものである。特に、この際に金型150の底部からヒータプレートユニット160を介して加熱する構造とし、更には、ヒータプレートユニット160はヒータプレート161とカバープレート164とよりなり、その間でヒータプレート161の環状ヒータ溝162にヒータ線163を嵌入しているため、金型150に加わる圧力はヒータプレートユニット160で受けることになり、しかも、ヒータプレート161とカバープレート164とが多断層で積層されているので、金型150からの圧力負荷は、各プレートにそれぞれ分散してヒータ線163を保護し、かつ伝導効率のよい金型加熱をして成型材料の鍛造効率を向上することができる。
更には、本実施形態においては、各ヒータプレート161に収納されたヒータ線163を、垂直・水平方向に分散設置する構造としたので、各ヒータプレート161の局所的な発熱を避けて均熱化することでき、各ヒータプレート161の加熱軟化を防ぎ、各ヒータプレート161にかかる上方からの加圧による変形を防止することができる。また、各ヒータプレート161に使用される金属材料(例えば、熱間ダイス鋼(JIS-SKD61))の耐熱温度(例えば、約500℃)近傍まで金型150を加熱することができる。
更には、本実施例においては、複数配設した熱電対(上段熱電対171、中段熱電対172、下段熱電対173)により熱制御を行うことができ、金属材料の種別や成型形状や鍛造時間等の各種条件に合致した熱制御が可能となる。
更には、金型150を取り替える際には、環状の固定フランジ142を取り除き、上部筒状ホルダー140から金型150を抜去して他の金型150を上部筒状ホルダー140に挿入するのみでよく、筒状ホルダー130の底部に配した熱源たるヒータプレートユニット160はそのままで、熱伝熱効率のよい状態で確実に金型150のセットが行えるものである。
また、ヒータプレートユニット160のうち、金型150からの高圧力によってヒータプレート161の一部が損傷しても、上部筒状ホルダー140と筒状ホルダー130とを分解して、ヒータプレートユニット160を取り出して適宜メンテナンスとしてのヒータプレート161の交換が容易に行える構成としている。
なお、上部筒状ホルダー140内に収納した金型150は、ヒータプレートユニット160から加熱されるものであるが、金型150の外周方から金型を加熱するための補助ヒータ181を、金型150の周面内部或は金型150の外周面を囲繞した形状で配設することができる。すなわち、図4に示すように、上部筒状ホルダー140の内周面の所定位置に金型150の外周面を囲繞して接する状態で、熱源としての補助ヒータ181を配設することもできる。
本発明の変形例としてプレート鋼板のプレス成型における金型の加熱構造について図5に基づいて説明する。図5は変形例に係るプレス成型における金型の加熱構造の構成を示す模式図である。
すなわち、図5に示すようにこの変形例は、プレス成型における金型の加熱構造200としており、内部に所定の成型凹部201aを形成した金型201が、上方を開口状態として金型基台203上に載置されている。
金型201の開口部分には、プレート鋼板204が平面的に載置されており、その上方には、金型201の成型凹部201aに上方から降下嵌入自在とした雄金型202が配設されている。
プレート鋼板204の金型201の外方においては、プレート鋼板204の上方及び下方に、上下プレートホルダー205が配設されており、この上下プレートホルダー205によってプレート鋼板204が圧着挟持されている。
上下プレートホルダー205は、複数枚(例えば、3枚)のプレートを重複して積層した構成としており、各プレートには複数(例えば、3個)のヒータワイヤ206が収納されている。そして、各プレートに収納されているヒータワイヤ206を加熱することにより、プレート鋼板204に熱伝導してプレート鋼板204を加熱するように構成している。このように金型201の両外方からプレート鋼板204を加熱することにより、金型201に合致するプレート鋼板204に熱変形し易い部分を形成し、この可塑部分において雄金型202と金型201とによりプレス変形加工を行うようにしている。
以上のように、この変形例においては、プレート鋼板204の所定の変形部分のみを熱伝導により加熱することができ、しかもプレス加圧部外に配置した加熱部(つまり、上下プレートホルダー205に収納されたヒータワイヤ206)において加熱するものであるため、プレス加圧の加圧負荷は加熱部に一切影響することはなく、金属板(例えば、プレート鋼板204)の加熱変形作業が円滑に行える効果を有する。
また、この変形例においても、プレス加圧部外に配置した加熱部であるプレートホルダー205は、それぞれ複数(例えば、3個)のヒータワイヤ206を収納した複数枚(例えば、3枚)のプレートを重複して積層し、ヒータワイヤ206を垂直・水平方向に分散して設置する構成としたため、プレートホルダー205の局所的な加熱を避けて均熱化することができ、プレートホルダー205の加熱軟化を防ぐことを可能としている。
以上、実施例を通して本発明を説明してきたが、本発明はこれらに限定されるものではない。また、上述した各効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施例に記載されたものに限定されるものではない。
10 金属形成装置
100 金型の加熱構造
110 基台
120 保持盤
130 筒状ホルダー
140 上部筒状ホルダー
150 金型
160 ヒータプレートユニット
161 ヒータプレート
162 環状ヒータ溝
163 ヒータ線
164 カバープレート

Claims (3)

  1. 筒状ホルダー内に金型を収納保持した金属材料成型装置において、
    ヒータ線を敷設するための溝部を水平方向に所定の間隔をおいて刻設し、該溝部にヒータ線を収納敷設してカバープレートにより覆設したヒータプレートを多数段積層してヒータプレートユニットを構成し、このヒータプレートユニットを、筒状ホルダーの内底面と金型の外底面との間に介設したことを特徴とする金型の加熱構造。
  2. 金型は、鍛造型、鋳造型、プレス型等の金型を用いた金属成型用金型であることを特徴とする請求項1に記載の金型の加熱構造。
  3. 金型で成型する金属材料は、金属体に変形抵抗を局部的に低下させた低変形抵抗領域を形成し、この低変形抵抗領域を剪断変形させて前記金属体の金属組織を微細化したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の金型の加熱構造。
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