JP5942754B2 - 運転診断管理システム - Google Patents
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Description
しかし、この場合、管理者側が、全ての診断情報を基にドライバへの連絡あるいは運行計画の見直しが必要か否かをリアルタイムに判断しなければならないため、管理者側の負担が過度なものとなる可能性があった。
なお、安全面や燃費面から好ましくない運転内容としては、ドライバの運転操作に起因するものや、ドライバの身体的なコンディションに起因するものがある。
後者の場合、車載機が、違反回数を表す違反状況情報を定期的に中継装置に送信し、中継装置が、車載機から受信した違反状況情報に基づいて通知送信処理を行う。このようにすれば、車載機が行う処理を簡略化することができるため、車載機の台数が増加する毎に当該システムにおけるトータルコストを低減することができる。
後者の場合、中継装置は、運転内容の種別毎に通知送信処理を行う。このように複雑化する処理を中継装置に集約させることにより、当該システムにおけるトータルコストの低減をより享受することができる。また、中継装置は、どのような運転内容に関する違反に対しての通知であるかを管理端末に伝達することができるため、管理者側に違反内容に応じた行動を容易にとらせることができる。
<全体構成>
運転診断管理システム1は、ドライバの運転内容を管理可能なシステムであって、図1に示すように、トラックやバス等の車両に搭載される車載機10と、運送会社やバス交通局等の運営所に設けられる管理端末20と、車載機10および管理端末20と通信可能な中継装置としてのセンタサーバ30と、ドライバが所持する携帯電話機40とを備えて構成される。
車載機10は、車両に搭載された各種センサ等による検出結果を基に、ドライバの運転内容に関する各種診断を行う運転診断機能2と、車両が交通事故を起こしたり、急ブレーキ等の事故回避行動を行ったりした際に、これら交通事故や事故回避行動の発端となった事象を示すための画像等を記録する周知のドライブレコーダ機能3とを有するものである。
GPSアンテナ11は、車両の現在位置を検出するためにGPS(Global Positioning System)用の人工衛星からの電波(GPS信号)を受信する周知のものである。
車載機本体10aは、これらGPSアンテナ11、通信モジュール12、およびカメラ13の他、車両の運転状態を検出する各種のセンサ・スイッチ類14(例えば、車速センサや、アクセル開度センサ、ブレーキ踏込量センサ、操舵角センサ、ウインカースイッチ、イグニッションスイッチ、シフトレバーポジションセンサ、エンジン回転数センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ、地磁気センサ等)や車載スピーカ17aに接続可能に構成されている。
具体的には、違反状況送信処理では、図2に示すように、制御部15が、違反記録処理の実施時に(S110)、予め設定された定期時間が経過したか否かを判断する(S120)。なお、定期時間は、例えば操作部18によって可変設定することができる。そして、S120にて定期時間が経過するまで待機し、この定期時間が経過した場合、S130に移行する。
<センタサーバ>
一方、センタサーバ30は、インターネット網に接続され、車載機10から送信される違反状況情報や管理端末20からアップロードされる各種データ(以下「アップロードデータ」という)を保存し、管理端末20からの各種要求に応じて、必要なデータや加工したデータを管理端末20に提供するウェブサーバ機能4と、管理端末20からの各種設定に応じて、車載機10から違反状況情報を受け取る毎に必要に応じて各種メッセージ付きのメールを車載機10(または携帯電話機40)ならびに管理端末20に自動配信するメール配信機能5とを有するものである。
ネットワークI/F31は、インターネット網に接続し、各種情報を送受信するためのインターフェースであり、車載機10から違反状況情報や位置情報を受信したり、管理端末20から各種要求や設定に関する情報(設定情報)を受信したり、管理端末20にHTML形式のデータや画像データを送信したり、各種メールを車載機10(または携帯電話機40)ならびに管理端末20に送信したりするためのものである。
このように、制御部33が通知送信処理を実行することにより、車両のドライバによる運転内容が安全運転または低燃費運転から乖離した回数(違反回数)が閾値回数以上になると、管理者側に通知するための通知情報が、センタサーバ30から管理端末20に自動配信され、センタサーバ30から車載機10または携帯電話機40に確認メールが自動配信されるようになっている。
<効果>
以上説明したように、運転診断管理システム1では、車載機10が、車両の運転状態を表す検出データに基づき、車両のドライバによる運転内容が安全運転および低燃費運転の少なくとも一方から乖離した回数を違反回数として計測し、その計測結果をセンタサーバ30が集計して、違反回数が閾値回数以上になると、センタサーバ30から通知情報が管理端末20に送信される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
具体的には、確認送信処理では、図4に示すように、管理端末20が、センタサーバ30から通知情報(通知メール)を受信すると(S310)、管理端末20のユーザ(管理者側)に確認メールを送信するか否かを選択させる(S320)。ここで、確認メールを送信する選択がなされると、S330に移行し、確認メールを送信しない選択がなされると、確認送信処理を終了する。
Claims (8)
- 車両に搭載され、該車両の運転状態を表す検出データに基づき、該車両のドライバによる運転内容が安全運転または低燃費運転から乖離した回数を違反回数として計測する車載機(10)と、
前記車載機による計測結果を前記ドライバの管理者側が閲覧するための管理端末(20)と、
前記車載機および前記管理端末と通信可能である中継装置(30)と、
を備える運転診断管理システムにおいて、
前記車載機は、前記違反回数を表す違反状況情報を定期的に前記中継装置に送信し、
前記中継装置は、前記車載機から受信した前記違反状況情報に基づいて、累積された前記違反回数が予め設定された閾値回数以上になると、前記管理者側に通知するための通知情報を前記管理端末に送信する通知送信処理を行う制御手段(33)を有し、
前記制御手段は、前記通知情報を前記管理端末に送信した場合に前記ドライバに状況を確認するための確認メールついて、前記違反状況情報の送信元である車載機または該ドライバが所持する携帯端末に送信するか否かを判断するための設定情報を記憶することを特徴とする運転診断管理システム。 - 前記制御手段は、前記管理端末から前記設定情報を受信することを特徴とする請求項1に記載の運転診断管理システム。
- 前記検出データには、前記ドライバによる運転操作量の変化を表す差分値が含まれ、
前記違反回数は、前記差分値に基づいて前記運転操作量が急な変化を示す場合にカウントされることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の運転診断管理システム。 - 前記検出データには、前記車両における特定の運転状態の継続時間が含まれ、
前記違反回数は、前記継続時間に基づいて前記特定の運転状態が長時間継続している場合にカウントされることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の運転診断管理システム。 - 前記特定の運転状態は、前記車両のアイドリング状態および連続運転状態のうちの少なくとも一方の状態であることを特徴とする請求項4に記載の運転診断管理システム。
- 前記制御手段は、前記管理端末からの送信情報に基づいて前記閾値回数を可変設定することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の運転診断管理システム。
- 前記違反状況情報は、前記運転内容の種別毎に前記違反回数を表す情報であり、
前記中継装置は、前記運転内容の種別毎に前記通知送信処理を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の運転診断管理システム。 - 前記中継装置は、前記違反状況情報の送信元である車載機または該ドライバが所持する携帯端末に前記確認メールを送信した場合であって、該確認メールに対する返信メールを、該車載機または該携帯端末から受信した場合、該返信メールを前記管理端末に転送することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の運転診断管理システム。
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