JP5940358B2 - 山留壁芯材の設置方法と撤去方法 - Google Patents

山留壁芯材の設置方法と撤去方法 Download PDF

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本発明は、山留壁芯材の設置方法と撤去方法に関するものである。
地下掘削の内部の土砂崩壊及び出水を防ぐため土留め工として、例えばSMW(ソイル柱列壁工法)による山留壁を施工する技術がある。
オーガー削孔機で地盤を円柱状に撹拌しながら地盤内にモルタルなどを噴射してモルタルやセメントと土砂を撹拌したソイルセメント柱を地中に形成する。
このソイルセメント柱の内部にH型鋼などの鋼材を挿入沈下させ、これを芯材として、連続一体の地下壁による山留壁を形成する。
鉛直の山留壁と、両側の山留壁の間に水平に設置した切梁によって地盤の崩壊を阻止しつつ、両側の山留壁の間の地盤を開削し、開削後の空間に地下構造物を構築する。
構造物の構築が完了すると開削した空間を土砂で埋め戻すので、山留壁の用途は終わり、以後の外構工事や配管工事などの支障とならないように構造物よりも上方の山留壁、山留芯材を撤去する。
特開平6−136745号公報 特開2002−13144号公報
前記したような従来の山留壁芯材の撤去方法にあっては、次のような問題点がある。
<1> 芯材に付着したソイルセメントを除去する手間が必要である。
<2> 支障となる長さで切断した芯材や芯材に付着していたソイルセメントの破片は産業廃棄物として処理するため費用や手間が発生する。
<3> ガスによる切断手間が必要となり不経済である。
上記のような課題を解決するために、本発明の山留壁芯材の設置方法は、残置する芯材の外径よりも大きい内径を備えた鋼筒を、事後撤去を予定する芯材として使用し、前記残置する芯材の上端には吊りフックを設け、前記鋼筒が前記残置する芯材に載った状態となるように、前記鋼筒の下部を前記残置する芯材の上部に被せて両者を一体化し、前記一体化した芯材を、前記吊りフックを用いて吊り降ろして、地中のソイルセメント柱内に挿入することを特徴とするものである。
また本発明の山留壁芯材の撤去方法は、前記した山留壁の芯材の設置方法で山留壁の芯材を設置した後、前記鋼筒による山留機能が不要となった段階で、前記鋼筒を、残置する芯材から引き抜くことを特徴とするものである。
本発明の山留壁芯材の設置方法と撤去方法は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
<1> 山留壁の下端から上端まですべてをH型鋼などの芯材で構成するのではなく、芯材の上部は箱状の鋼筒によって芯材の上部に被せて一体化して構成した。そのために芯材から鋼筒を引き抜くだけで、芯材の上部の鋼筒を撤去することができ、その作業は簡単で迅速に行うことができる。
<2> 鋼筒を芯材から引き抜くだけでよいから、ソイルセメントの除去などの作業が不要であるとともに廃材が発生しない。
<3> 芯材から引き抜いた鋼筒は転用することができるから、従来のような半端な寸法の鋼材が発生しがたく、産業廃棄物の量を大幅に低減することができる。
本発明の山留壁芯材と鋼筒との関係の説明図。 鋼筒と山留壁芯材の断面図。 鋼筒を芯材の上部に被せて一体化した状態の断面図。 両者と一体化してソイルセメント内に沈設する状態の説明図。 山留壁として使用している状態の断面図。 鋼材を芯材から引き抜く状態の説明図。 埋め戻した状態の説明図。
以下図面を参照にしながら本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
<1>山留壁
本発明の山留壁は、H型鋼などの鋼材を芯材1とし、その芯材1を硬化する前のソイルセメント柱の内部に鉛直に建て込んで構成する。
このように立て込んだ鋼材を複数本ならべて壁面として使用するものであり、このような山留壁の構築方法は公知である。
ただし本発明の山留壁芯材の設置方法による山留壁では、H型鋼の芯材1は山留壁の下端から上端までの長さを必要とせず、H型鋼の芯材1の上方は後述するようにH型鋼の芯材1とは別部材である鋼筒2と一体化によって構成した山留壁である。
この芯材1は、後述するように撤去時にも引き抜きを行なわない、残置する芯材1である。
<2>鋼筒
本発明の山留壁の芯材1の設置方法では、H型鋼の芯材1の上方は、鋼材で製作した長尺の箱体である鋼筒2を使用する。
この鋼筒2は、山留壁のH型鋼の芯材1の外径よりも大きい内径を備えた、両端が開口した断面矩形の筒体である。
この鋼筒2が山留壁の芯材1の一部を形成すること、したがって鋼筒2の下端とH型鋼の芯材1の上端が一部重なる範囲を除いて、鋼筒2の範囲には芯材1が存在しないことが本発明の特徴である。
<3>鋼筒とH型鋼の芯材の一体化
H型鋼の芯材1には、そのH型鋼の上端にクレーンで吊り上げるためのフック11を溶接した鋼板を蓋板12として取り付ける。
鋼筒2とH型鋼の芯材1の一体化するために鋼筒2の下部を、H型鋼の芯材1の上部に被せる。
被せた鋼筒2は内面に突設したストッパ21によってH型鋼の芯材1に載せた状態で取付ける。
鋼筒2の内寸法、形状と、芯材1の外寸法、形状がほぼ同一であれば、万年筆の上からキャップを被せるように両者を一体化することができる。
<4>ストッパ
鋼筒2の内側にはストッパ21を内向きに突設しておく。
ストッパ21は例えば断面が矩形の鋼棒を、鋼筒2の軸を横断する面に沿って溶接して取り付ける。
このストッパ21が存在することで、鋼筒2を芯材1の上端に被せた場合に、その侵入距離を規制することができる。
ストッパ21の下面側には止水効果のある止水材22を取付けておく。例えばシールゴム、コーキング材、水膨張性止水材などがある。
<5>吊り降ろし
一体化した鋼筒2とH鋼の芯材1を、まだ硬化していないソイルセメント柱3の内部に吊り降ろす。(図3)
このソイルセメント柱3の形成には多くの工法が開発されているが、典型的な方法ではアースオーガー削孔機で地盤を円柱状に撹拌し、撹拌しながら地盤の内部にモルタルやセメントを噴射してモルタルやセメントと土砂を撹拌してソイルセメント柱3を地中に構築する方法である。
このソイルセメント柱3の内部に、一体化した鋼筒2とH鋼の芯材1を吊り降ろす。
そのために、例えば芯材1の上端に蓋板12を溶接し、その上に吊りフック11を設けておき、この吊りフック11にワイヤーを取り付けてクレーンなどで吊り降ろす。
<6>止水構造
H鋼の芯材1と鋼筒2を一体化してソイルセメント柱3の内部に吊り降ろすと、セメントペーストやソイルセメントが両者の隙間に入ってしまう可能性がある。
すると両者が強固に付着してしまい、将来の解体に支承が生じる。
そこで、ストッパ21の下面に水膨張性のシールを止水材2として取り付けてセメント分の侵入を阻止する。あるいはシールゴム、コーキング材などでよい。
さらに鋼筒2内部には、発泡モルタルを間詰材として挿入してソイルセメントの侵入を阻止することも可能である。
<7>設置の完了
ソイルセメントが硬化すると、H鋼の芯材1の上部に鋼筒2を被せて一体化した山留壁芯材1を含むソイルセメントが硬化した状態の山留壁4の構築が完了する。
この山留壁4の特徴は、将来用途の終わった場合の解体を予定して構築するという点で従来にない構造を備えている。
すなわち撤去を見据えた山留壁4である、といえる。
<6>地下構造物の構築(図5)
この山留壁4を対向する状態で両側に設置し、その山留壁4間に水平方向の切梁41を設置しつつ開削して山留壁4で保護された空間に、地下鉄や共同溝、ビルの基礎などの地下構造物5を構築する。
このように鋼筒2も山留壁4の一部として地山の土圧を切梁41に伝達するので、その鋼筒2の板厚やH鋼の芯材1と重ねる長さは構造計算によって決定する。
<7>鋼筒の引き揚げ
地下構造物5の構築が終われば、開削した空間の内部を徐々に埋め戻し土6によって埋め戻す。
埋戻しの地盤の上昇に応じて、切梁41を撤去して行く。
埋戻しの地盤の高さが上昇して鋼筒2を支持していた切梁41を撤去したら、鋼筒2を引き上げる。(図6)
そのためにはワイヤなどを利用して鋼筒2に設けた吊りフック23を引き上げれば、鋼筒2は簡単に芯材1の上部から引き抜くことができ、芯材1は残置することになる。(図7)
こうして山留芯材1の上部を、迅速に撤去することができる。
1:芯材
11:吊りフック
2:鋼管
21:ストッパ
3:ソイルセメント柱
4:切梁
5:地下構造物
6:埋戻し土

Claims (2)

  1. 山留壁の芯材の設置方法であって、
    残置する芯材の外径よりも大きい内径を備えた鋼筒を、事後撤去を予定する芯材として使用し、
    前記残置する芯材の上端には吊りフックを設け、
    前記鋼筒が前記残置する芯材に載った状態となるように、前記鋼筒の下部を前記残置する芯材の上部に被せて両者を一体化し、
    前記一体化した芯材を、前記吊りフックを用いて吊り降ろして、地中のソイルセメント柱内に挿入することを特徴とする
    山留壁の芯材の設置方法。
  2. 請求項1記載の方法で山留壁の芯材を設置した後、
    前記鋼筒による山留機能が不要となった段階で、前記鋼筒を、残置する芯材から引き抜くことを特徴とする
    山留壁の芯材の撤去方法。
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