JP6230414B2 - 既存地下外壁の撤去工法及び建造物の建て替え工法 - Google Patents

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本発明は、既存地下外壁の撤去工法及び建造物の建て替え工法に関する。
既存地下外壁を解体撤去して新設の地下建築物を構築する場合、既存地下外壁の内側に仮設壁を構築し、既存地下外壁と仮設壁との間に埋戻し土を充填した後、既存地下外壁等の撤去を行う解体工法が知られている(特許文献1参照)。
また、既存基礎杭を撤去する場合、既存基礎杭の周囲にケーシングを挿入し、既存基礎杭とケーシングとの間の土を掘削することで空間を形成し、ワイヤーソー工法により既存基礎杭を切断して取り除く切断除去工法が知られている(特許文献2参照)。
特開2011−17188号公報
特開2001−262570号公報
特許文献1に記載の既存建物の解体工法では、仮設壁の構築、及び仮設壁と既存地下外壁の間の埋め戻しが必要であり、また既存地下外壁等の撤去のために全周回転機等を用いる必要があるため、効率が悪く、コストがかかってしまう。
また、特許文献2に記載の切断除去工法では、円柱形状の既存基礎杭等を切断除去することはできるが、ケーシングを挿入することのできない既存地下外壁を切断除去することは不可能である。
本発明は上記事実を考慮し、効率的に既存地下外壁を撤去することのできる既存地下外壁の撤去工法及び建造物の建て替え工法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る既存地下外壁の撤去工法は、地下空間を形成している既存地下外壁の撤去部分の外周の土を掘削しながら、半円状の土留め壁を構築していき、前記既存地下外壁の撤去部分の外周面が露出した状態で、ワイヤーソー工法により前記既存地下外壁の撤去部分を切断して取り除く。
上記構成による既存地下外壁の撤去工法によれば、全周回転機等によって既存地下外壁を取り除く必要がなくなり、また、全周回転機を使用するための仮設壁の構築、仮設壁と既存地下外壁の間の埋め戻しが不要となるため、コストを削減することができる。
また、既存地下外壁のような、ケーシングを挿入することのできない障害物であっても、ワイヤーソー工法により撤去することが可能となり、障害撤去を目視で確認しながら行うことが可能となる。
本発明の請求項2に係る建造物の建て替え工法は、既存地下外壁が新設建造物の構真柱と干渉する干渉部分の外周の土を掘削しながら、半円状の土留め壁を構築していき、前記既存地下外壁の干渉部分の外周面が露出した状態で、ワイヤーソー工法により前記既存地下外壁の干渉部分を切断して取り除き、干渉部分が取り除かれた位置に前記構真柱を建て込む。
上記構成による建造物の建て替え工法によれば、既存地下外壁を全周回転機等で取り除いた後に杭打する場合に比べ、杭打工程が短縮でき、コストを削減することができる。
本発明によれば、効率的に既存地下外壁を撤去することのできる既存地下外壁の撤去工法及び建造物の建て替え工法を提供することができる。
撤去する建造物の地下部の全体を示した平面図である。 図1の建造物の既存地下外壁を示した拡大図である。 図1におけるA−A’断面図である。 土留め壁の構築途中を示した工程図である。 土留め壁の構築完了状態を示した工程図である。 ワイヤーソーで切断する既存地下外壁を示した斜視図である。 ワイヤーソーで切断した既存地下外壁を撤去している状態を示した工程図である。 既存地下外壁を撤去した部分に杭打設用のケーシングを挿入した状態を示した工程図である。 新設建造物の構真柱を建て込んだ状態を示した工程図である。
本発明の実施形態に係る既存地下外壁の撤去工法及び建造物の建て替え工法の一例について、図1〜図9に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態では、既存建造物Mの地下空間10を埋め戻すことなく、既存地下外壁12を土留め壁として利用し、既存建造物Mの敷地及び隣接する敷地に新設建造物M’の地下部分の構築を行う。
具体的には、図3に示すように、斜梁14によって地下空間10を形成している既存地下外壁12を支持し、地下空間10をオープン解体する。さらに、地下空間10に構台16を設置する。
その後、図1に示すように、新設建造物M’の構築範囲に複数本の構真柱18を先行して建て込む。
具体的には、既存建造物Mの外側に構真柱18Aを建て込む場合、地山にアースドリル機及びクレーンを設置し、クレーンによってケーシングを建て込み、アースドリルでケーシング内を掘削してコンクリートを打設し、構真柱18Aをケーシング内に建て込む。また、既存建造物Mの内側に構真柱18Bを建て込む場合、構台16上からクレーンによってケーシングを建て込み、アースドリルでケーシング内を掘削してコンクリートを打設し、構真柱18Bをケーシング内に建て込む。
ここで、本実施形態では、図2に示すように、3本の構真柱18Cが建て込まれる位置に既存地下外壁12が存在するため、構真柱18Cと既存地下外壁12とが干渉し、構真柱18Cを建て込むことができない。
そこで、本実施形態では、まず、既存地下外壁12の構真柱18Cとの3箇所の干渉部分を撤去し、その後、干渉部分が取り除かれた位置に構真柱18Cを建て込む。
具体的には、先ずステップ1で、図4に示すように、既存地下外壁12における構真柱18Cとの干渉部分の外周の土を掘削しながら、土留め壁としてのライナープレート20を構築していく。
ライナープレート20は波付けされた薄鋼板であり、図2に示すように、半円形状を有している。なお、ライナープレート20の直径は、後述するケーシング26の直径より大きくなっており、ケーシング26と干渉しないようになっている。また、ライナープレート20の両端部は、既存地下外壁12の外周に設けられている既存土留杭22(H杭)にボルトで固定される。
図5に示すように、深礎工法と同じように既存地下外壁12の下端より下の位置まで外周の土が掘削され、ボルトで互いに締結された複数のライナープレート20が、既存地下外壁12の下端より下の位置まで構築される。
次にステップ2で、図6に示すように、既存地下外壁12の外周の土が掘削されて干渉部分の外周面がすべて露出した状態で、図示しないワイヤーソーによって既存地下外壁12の干渉部分を切断する。
具体的には、既存地下外壁12に小さな穴を開け、その穴からダイヤモンドワイヤーを通して既存地下外壁12にダイヤモンドワイヤーを巻き付ける。そして目視確認しながら、油圧ユニットでダイヤモンドワイヤーを高速回転させながら引っ張り、既存地下外壁12の干渉部分を縦方向、横方向に切断して4つに分割する。
次にステップ3で、図7に示すように、地山に設置したクレーン24によって、4つに分割された既存地下外壁12を揚重して取り除く。また、既存地下外壁12の干渉部分の外周に設けられている既存土留杭22を引き抜いて取り除く。以上のステップにより、既存地下外壁12の干渉部分の撤去が行われる。
その後ステップ4で、図8に示すように、既存地下外壁12の干渉部分が取り除かれ、ライナープレート20によって土留めされた空間に、ケーシング26を挿入する。
次にステップ5で、図9に示すように、ケーシング26内を掘削し、所定の深さまでケーシング26を落とし込んだ後、ケーシング26内にコンクリート28を流し込み、新設建造物M’の構真柱18Cを建て込む。以上のステップによって、建造物の建て替えが行われる。
本発明の実施形態に係る既存地下外壁の撤去工法及び建造物の建て替え工法では、既存地下外壁12の周囲を埋め戻すことなく、既存地下外壁12の干渉部分のみを撤去し、構真柱18Cを建て込むことができるため、コストを削減することができ、環境負荷を低減することができる。
また、既存地下外壁12の外周面を露出させた状態で、ワイヤーソー工法により既存地下外壁12を切断撤去することができるため、障害撤去を目視で確認しながら行うことが可能となり、既存地下外壁12の取り残しがなく、構真柱18Cを建て込む際に不純物が残る虞がない。
また、半円状のライナープレート20を土留め壁として用いるため、土圧を効率よく分散させることができ、また、ライナープレート20を既存土留杭22に固定するため、既存土留杭22、既存地下外壁12を介して斜梁14で土圧を受けることができる。
さらに、ライナープレート20は強度が高く、取扱いが容易で再利用可能であるため、土留め壁としてケーシングやシートパイルを用いる場合と比較して、効率よく確実に土留めすることができ、環境負荷を低減することができる。
なお、本発明について実施形態の一例を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。
例えば、上記実施形態では、3本の構真柱18Cが既存地下外壁12と干渉し、既存地下外壁12の3か所の干渉部分を撤去したが、既存建造物M、及び新設建造物M’の形状、大きさによって構真柱18Cと既存地下外壁12とが干渉する箇所は異なるため、既存地下外壁12を撤去する箇所、範囲も当然変わってくる。
10 地下空間
12 既存地下外壁
18C 構真柱
20 ライナープレート(土留め壁)
22 既存土留杭
26 ケーシング
M 既存建造物
M’ 新設建造物

Claims (2)

  1. 地下空間を形成している既存地下外壁の撤去部分の外周の土を掘削しながら、半円状の土留め壁を構築していき、
    前記既存地下外壁の撤去部分の外周面が露出した状態で、ワイヤーソー工法により前記既存地下外壁の撤去部分を切断して取り除く、
    既存地下外壁の撤去工法。
  2. 既存地下外壁が新設建造物の構真柱と干渉する干渉部分の外周の土を掘削しながら、半円状の土留め壁を構築していき、
    前記既存地下外壁の干渉部分の外周面が露出した状態で、ワイヤーソー工法により前記既存地下外壁の干渉部分を切断して取り除き、
    干渉部分が取り除かれた位置に前記構真柱を建て込む、
    建造物の建て替え工法。
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