JP6827256B2 - 建物の建替え方法 - Google Patents
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Description
次に、既存地下躯体の既存耐圧板の上から新築杭を打設し、基礎工事を行って、最下段の新築躯体を形成する。新築躯体の外周部に仮設スラブを形成した後、仮設スラブの直上の切梁を解体し、次に、新築躯体の上に次段の新築躯体を形成し、新築躯体の外周部に仮設スラブを形成し、仮設スラブの直上の切梁を解体する工程を順次繰り返し行う。
また、特許文献2の建て替え方法では、既存建物の外周壁と新築建物の外周壁との間に擁壁を構築するため、平面視で、新築建物の地下躯体を、既存建物の地下躯体よりもかなり小さくする必要があった。
また、埋め戻した土の上から、杭打機により新築建物の杭を打設できるので、杭打機の安定性や走行経路が確保された状態で、新築建物の杭を確実に打設できる。
また、従来のように既存地下外壁の内側に側方土圧を受ける擁壁を構築し、さらにこの擁壁の内側に新設地下躯体を構築する構成ではないので、平面視で、新築建物の地下躯体を既存建物の地下躯体よりも極端に小さくする必要がない。
本願発明の特徴は、既存地下外壁を利用しながら、先ずは、地上部から地下最下階まで既存地下躯体の中央エリアと外周エリアのスラブとを解体して撤去した後、その後、解体撤去した箇所に土を埋戻しながら、既存地下躯体の外周エリアの地下柱および地下梁を解体して撤去し、最終的に地表面まで土を埋戻す点である。本発明によれば、既存地下躯体を解体撤去する際に、切梁を設置しないことで、短工期かつ低コストで建物の建て替えが実現できる。
本発明の実施形態としては、対向する既存地下外壁とこの既存地下外壁に接合された既存地下躯体の一部を残す場合(後述の図4〜図8)と、さらに、この既存地下外壁の外側の地盤に新設の山留壁を設置する場合(後述の図9)がある。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る建物の建替え方法が適用される既存建物1の地下1階平面図である。図2は、図1のA−A断面図である。
既存建物1は、地下に構築された既存地下躯体2と、この既存地下躯体2の上に構築された既存地上躯体3と、を備える。
この既存地下躯体2は、格子状に延びる基礎梁10、この基礎梁10同士の間に設けられた耐圧版11、基礎梁10の上に設けられた地下柱12、地下柱12同士の間に架設された地下梁13、地下梁13同士の間および基礎梁10同士の間に設けられた床14、および、外周に位置する地下外周柱12aおよび地下外周梁13aの間に設けられた既存地下外壁15を備える。
ステップS1では、図4〜図6に示すように、既存地下躯体2の既存地下外壁15とこの既存地下外壁15を支持するバットレス架構体16を残して、既存地下躯体2を最下端部まで解体する。なお、新築建物の最下階が既存建物の耐圧版より深い位置となる場合、既存建物の耐圧版も解体するが、この耐圧版の解体は、新築建物の地下階の構築に支障を及ぼさない程度の最小範囲に限定する。
この解体作業を行った結果、図5に示すように、耐圧版11が設けられていた箇所から、既存地下躯体2の直下の地盤面4が露出する。
このとき、図7に示すように、バットレス架構体16の梁13の一部を残しておいてもよい。
このようにして、地表面まで埋め戻すことで、この埋め戻し土5によって既存地下外壁15が内側から支持されて、既存地下外壁15に作用する土圧に抵抗する。よって、ステップS3の終了時には、既存建物1の既存地下躯体2のうち、既存地下外壁15を含むバットレス架構体16が存置され、その他の既存地下躯体2を解体撤去した部分に、地上面付近まで土が埋め戻された状態となる。
このとき、既存地下外壁15を新築建物の地下壁としてそのまま利用してもよいし、既存地下外壁15の内壁面に複数の後施工アンカー筋(図示していない)を設け、その後施工アンカー筋を新設の鉄筋コンクリート造の地下壁(図示していない)に定着させて、既存地下外壁と新設の地下壁とを一体化した合成地下外壁を設けてもよい。
(1)既存地下躯体2の既存地下外壁15に切梁を架設することなく、既存地下躯体2の解体作業を進めることができるので、短工期かつ低コストで既存建物1を建て替えることができる。
また、埋め戻した土5の上から、杭打機により、新築建物のための新設の杭21を打設できるので、杭打機の安定性や走行経路が確保された状態で、新設の杭21を確実に打設できる。
また、従来のように既存地下躯体2の既存地下外壁15と新設地下躯体の既存地下外壁との間に構造物を構築する構成ではないので、平面視で、新築建物の地下躯体を既存建物の地下躯体よりも極端に小さくする必要がない。
本実施形態では、既存地下外壁15の外側に新設の山留壁30を設ける点が第1実施形態と異なる。
すなわち、ステップS5では、図9(a)に示すように、新築建物の地下躯体を構築するために、対向する既存地下外壁15のそれぞれの外側の地盤に、新設の山留壁30を構築する。その後、図9(a)および図9(b)に示すように、地表面より下方に向って、既存地下外壁15の解体および撤去を行いながら、新設の山留壁30の内壁面に切梁23を架設する。
ステップS6では、新設の山留壁30によって囲まれた部分に、新設の地下躯体を構築する。
(6)新築建物の地下躯体を構築する際、地表面から既存地下外壁15の解体および撤去を行いながら新設の山留壁30の内壁面に切梁23を架設することで、切梁23の下側では、新設の山留壁30と既存地下外壁15が側方土圧に抵抗するため、高い安全性を確保することができる。
例えば、上述の実施形態においては、バットレス架構体16を、1スパン分の地下柱12および地下梁13を含んで構成したが、これに限らない。例えば、バットレス架構体を、1スパン分の地下柱12および地下梁13に加えて、既存地下外壁15に接する床14を含んで構成してもよい。あるいは、バットレス架構体を複数スパンに亘る地下柱12および地下梁13を含んで構成してもよい。あるいは、バットレス架構体を1スパン分に満たない地下柱12、地下梁13、および、既存地下外壁15に接する床14の一部を含んで構成してもよい。
4…地盤面 5…埋め戻し土 6…床付面
10…基礎梁 11…耐圧版 12…地下柱 12a…地下外周柱
13…地下梁 13a…地下外周梁 14…床 15…既存地下外壁
16…バットレス架構体
20…仮設柱 21…新設の杭 22…構台 23…切梁 30…新設の山留壁
Claims (3)
- 既存建物を建て替える方法であって、
前記既存建物の既存地下外壁ならびに当該既存地下外壁に接合された一部の地下柱および地下梁を残して、切梁を架設することなく、前記既存建物の地上部から下端部までを解体する工程と、
解体した前記既存建物の下端部の地盤面に仮設柱を建て込む工程と、
前記既存建物の下端部から上方に向かって、前記既存地下外壁よりも内側の部分を解体しながら、前記既存地下外壁の内側に埋戻しを行う工程と、
前記既存地下外壁を山留壁とし、前記仮設柱で前記山留壁に切梁を架設しながら床付面まで掘削する工程と、
前記床付面上に前記新築建物の地下躯体を構築する工程と、を備えることを特徴とする建物の建替え方法。 - 前記残した地下柱および地下梁は、前記既存地下外壁から内側に1スパン分であることを特徴とする請求項1に記載の建物の建替え方法。
- 既存建物を建て替える方法であって、
前記既存建物の既存地下外壁ならびに当該既存地下外壁に接合された一部の地下柱および地下梁を残して、切梁を架設することなく、前記既存建物の地上部から下端部までを解体する工程と、
解体した前記既存建物の下端部の地盤面に新築建物の地下柱を建て込む工程と、
前記既存建物の下端部から上方に向かって、前記既存地下外壁よりも内側の部分を解体しながら、前記既存地下外壁の内側に埋戻しを行う工程と、
前記既存地下外壁を山留壁とし、前記新築建物の地下柱で前記山留壁に切梁を架設しながら床付面まで掘削する工程と、
前記床付面上に前記新築建物の前記地下柱以外の残りの地下躯体を構築する工程と、を備えることを特徴とする建物の建替え方法。
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