JP5940152B2 - プレート式熱交換器及びそれを備えた冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プレート式熱交換器及びそれを備えた冷凍サイクル装置に関するものである。
プレート式熱交換器においては、波形の凹凸が複数列形成された伝熱プレートが複数積層されている。従来のプレート式熱交換器としては、伝熱プレートの波形の山の頂点(又は谷の底の点)を結んだ線は、隣接する伝熱プレートに対して交差するように配置されている、ヘリボーン型が提案されている。さらに、ヘリボーン型のプレート式熱交換器よりも、伝熱プレートの形状設計に自由度を持たせたインナーフィン型の熱交換器も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ヘリボーン型のプレート式熱交換器には、次のような問題がある。ヘリボーン型のプレート式熱交換器は、伝熱プレートが波形状のため第1流体(例えば冷媒)と第2流体(例えば水)との間に漏洩防止機能の形成が難しい。給湯器に搭載したプレート式熱交換器で作られた温水は、風呂水に使用されるため、この水に冷媒が漏洩しないようにする必要がある。このため漏洩防止機能が無ければ、高圧冷媒であるCO2や炭化水素、低GWP冷媒といった可燃性冷媒は給湯器に使用できない。また、流路断面積が略同等であるため、異なる流体を流す場合、両者の熱抵抗比率が同等でないこととなり、熱交換効率が悪い。さらに、隣り合うプレートの接合部は波の点接触で形成され、接合面積が小さく壊れ易い。
また、特許文献1のようなインナーフィン型の熱交換器にも次のような問題がある。まず、インナーフィン型の熱交換器は、漏洩防止機能がないため、給湯器に用いることは難しい。インナーフィンの形状は、第1流路及び第2流路に関して同一であり、流れる流体に応じた最適形状でないため、熱交換効率が悪い。また、インナーフィンは、一方の流体の必要強度に合わせた仕様になり、他方の流体側は、過度の接合面積を持つインナーフィンとなるため、コストが高くなる。
なお、その他の従来の熱交換器として、例えば、特許文献2には、それぞれ板の肉厚内に流路を含む第1の流路板及び第2の流路板と、それら流路板を仕切る仕切板とを供えた構造が開示されている。しかしながら、かかる特許文献2のような構造では、仕切板は単なる板状部材であり、インナーフィンを用いる態様には利用できない。
また、腐食防止手段を備えた熱交換器としては、特許文献3に開示されたものがある。しかしながら、特許文献3に開示された腐食防止手段であるサブプレートは、平面状であり、円管とフラットな面との仕切りのみに使われており、複数のプレートを積層する態様には利用できない。また、特許文献3は、円管を流れる流体とフィン間を流れる流体との熱交換器であるため、円管とコアプレートの接触面のみで熱交換されるため、インナーフィンを複数積層する熱交換器に比べ熱交換効率が低い。
特開2003−185375号公報(5頁、図1) 特開2008−157544号公報(7頁、図2) 特開2009−133506号公報(12頁、図4)
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、熱交換効率を良好にしつつ、構造が簡単で安価に製造可能でありながら流体の漏洩防止による装置の長期信頼性を向上することができる、プレート式熱交換器を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明は、それぞれフラットな伝熱面を有する複数の伝熱プレートと、一対の前記伝熱プレートの間毎に第1流路及び第2流路が交互に形成され、それぞれが対応する前記第1流路又は第2流路に配置された複数のインナーフィンとを備えたプレート式熱交換器において、前記第1流路に配置された前記インナーフィンと、前記第2流路に配置された前記インナーフィンとは、伝熱面積が異なるように設けられており、一対の前記伝熱プレートの間には、少なくとも前記第1流体又は第2流体を流通させる通路孔が形成された漏洩防止プレートが配置されている。
本発明によれば、熱交換効率を良好にし、且つ、構造が簡単で安価に製造可能でありながら流体の漏洩防止による装置の長期信頼性を向上することができる。
本発明の実施の形態1におけるオフセットフィン型プレート式熱交換器を示す分解斜視図である。 インナーフィンの斜視図である。 第1流路内のインナーフィンと第2流路内のインナーフィンとを斜め上方から示す斜視図である。 第1流路内のインナーフィンと第2流路内のインナーフィンとを示す平面図である。 本発明の実施の形態2に関する特徴を説明する図である。
以下、本発明に係るオフセットフィン型プレート式熱交換器の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。なお、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるオフセットフィン型プレート式熱交換器を示す分解斜視図である。また、図2は、インナーフィンの斜視図である。図3は、第1流路内のインナーフィンと第2流路内のインナーフィンとを斜め上方から示す斜視図であり、図4は、第1流路内のインナーフィンと第2流路内のインナーフィンとを示す平面図である。プレート式熱交換器1は、少なくとも一対のサイドプレート3と、それらサイドプレート3の間に配置されたそれぞれ複数枚の伝熱プレート5及び漏洩防止プレート7と、少なくとも一対のインナーフィン9とを備えている。
一対のサイドプレート3は、補強の役割を果たしており、それぞれの四隅に、第1流体の入口11、第1流体の出口13、第2流体の入口15、第2流体の出口17となる四つの通路孔が設けられている。なお、図示例では、図1においてみて、左右一方側の上隅に第1流体の入口11が配置され、下隅に第1流体の出口13が配置され、左右他方側の下隅に第2流体の入口15が配置され、上隅に第2流体の出口17が配置されている。なお、図1においては、第1流体の流れ方向を符号Xで、第2流体の流れ方向を符号Yで示している。
伝熱プレート5及び漏洩防止プレート7のそれぞれの四隅には、通路孔としての貫通孔が形成されている。具体的には、伝熱プレート5には、通路孔として、第1流体往路孔11c、第1流体復路孔13c、第2流体往路孔15c及び第2流体復路孔17cが設けられている。同様に、漏洩防止プレート7には、通路孔として、第1流体往路孔11d、第1流体復路孔13d、第2流体往路孔15d及び第2流体復路孔17dが設けられている。
伝熱プレート5も漏洩防止プレート7も肉厚がほぼ均一な板状の部材を、プレス等により、凹凸が形成されるように加工されたものである。伝熱プレート5はそれぞれ、対応する第1流路または第2流路を形成するフラットな伝熱面を有している部材である。伝熱プレート5のそれぞれには、相対的な関係としての凹部5a及び凸部5bが形成されている。
図1に示されるように、符号Xで示す第1流体が通る第1流路を構成する伝熱プレート5であれば、凹部5aは、第1流体往路孔11c、第1流体復路孔13c及びそれらの間でインナーフィン9と対面する広範な領域を占めており、凸部5bは、第2流体往路孔15c及び第2流体復路孔17cの周囲部分を占めている。また、符号Yで示す第2流体が通る第2流路を構成する伝熱プレート5であれば、凹部5aは、第2流体往路孔15c、第2流体復路孔17c及びそれらの間でインナーフィン9と対面する広範な領域を占めており、凸部5bは、第1流体往路孔11c及び第1流体復路孔13cの周囲部分を占めている。
漏洩防止プレート7はそれぞれ、対応する伝熱プレート5の流路形成面の裏側となる背面に配置される部材である。また、漏洩防止プレート7はそれぞれ、伝熱プレート5の伝熱面と合わさる領域にフラットな部分を有すると共に、相対的な関係としての凹部7a及び凸部7bを有している。図1に示されるように、漏洩防止プレート7はそれぞれ、対応する伝熱プレート5の表面である流路形成面側と同じ態様の凹凸態様を有する面が、その対応する伝熱プレート5の裏面に積層される。よって、対応する伝熱プレート5と漏洩防止プレート7とは、伝熱プレート5の裏面が漏洩防止プレート7の表面と凹凸が一致するようにしてぴったり合わせられる。このように、伝熱プレート5と漏洩防止プレート7とはほぼ全体にわたって面接触し、伝熱プレート5及び漏洩防止プレート7が相互に広範な面積で抑え合う。
インナーフィン9は、対応する伝熱プレート5及び漏洩防止プレート7の間に配置された伝熱を促進するためのオフセットフィンである。インナーフィン9はそれぞれ、幅方向及び高さ方向が厚み方向に比べて大きい概ねプレート状の形態であり、図2に示されるように、薄肉要素が幅方向に渡ってほぼ直角で構成される凹凸が繰り返されているように延びる構造を含む。また、これらの凹凸の端部(頂部及び底部)はフラットに形成されており、インナーフィン9もまた、対応する伝熱プレート5や漏洩防止プレート7に対し、フラットな端部で面接触する。
また、第1流路に配置されるインナーフィン9と、第2流路に配置されるインナーフィン9とは、伝熱面積が異なる。具体的には、図3及び図4に示されるように、第1流路に配置されるインナーフィン9(9a)と、第2流路に配置されるインナーフィン9(9b)とは、寸法が相互に異なるものが用いられている。図示例では、第2流路に配置されるインナーフィン9(9b)が、第1流路に配置されるインナーフィン9(9a)よりも細かい凹凸で構成されている。なお、図1におけるインナーフィン9は、図示の明瞭性を優先し、第1流路に配置されるインナーフィンと第2流路に配置されるインナーフィンとを同様に描いている。
伝熱プレート5はそれぞれ、対応する漏洩防止プレート7とロウ付けされ、さらに、対応するインナーフィン9を挟むように積層される対応する伝熱プレート5と漏洩防止プレート7とがロウ付けされる。
図1に例示されるように、サイドプレート3、漏洩防止プレート7、第1流路用のインナーフィン9、第1流路用の伝熱プレート5、第1流路用の伝熱プレート5とぴったり合わさる漏洩防止プレート7、第2流路用のインナーフィン9、第2流路用の伝熱プレート5、第2流路用の伝熱プレート5とぴったり合わさる漏洩防止プレート7、第1流路用のインナーフィン9等、以降、必要に応じた積層要素が繰り返されるように配置・積層され、最後に、サイドプレート3が積層された積層構造が得られている。
以上に説明した本実施の形態1に係るプレート式熱交換器によれば、次のような利点が得られている。まず、本実施の形態に係るプレート式熱交換器では、伝熱プレートの裏面に漏洩防止プレートが設けられているため、例えば、第1流体が流通する第1流路を形成している伝熱プレートが腐食により破損したとしても、その背後の漏洩防止プレートの存在や、伝熱プレート及び漏洩防止プレートの間にあるロウ材の存在により、第1流体が第2流路へ漏洩することを防ぐことができる。また、ロウ材の存在により、さらなる腐食の進行の抑制も期待できる。よって、流体の漏洩防止による熱交換器の長期信頼性を向上させることができる。また、ヘリボーン型プレート式熱交換器にあるダブルウォール構造のように空気層を含まないため、熱交換量の低下が少なく、使用流体の拡大とこれに伴う熱交換性能向上を図ることもできる。
しかも、このように腐食した伝熱プレートを漏洩防止プレートが保護する作用を得るにあたっては、ほぼフラットな形状の漏洩防止プレートを、一対のほぼフラットな形状の伝熱プレート間に挟み込むだけであるため、熱交換器の製造を複雑にすることはなく、安価に製造できる。さらに、伝熱プレート、漏洩防止プレート及びインナーフィンは、相互にフラットな面の部分同士で面接触するため、これら伝熱プレート、漏洩防止プレート及びインナーフィンが相互に抑え合い全体としての面接触態様が維持しやすい。
また、ヘリボーン型プレート熱交換器に用いられるダブルウォール構造のような空気層を含まないため、熱伝達率の低下による熱交換量の低下も少ない。ヘリボーン型プレート熱交換器は、第1流体と第2流体との流路断面積が略同一であるため、水と冷媒の熱交換の場合、水側に比べ冷媒側の熱抵抗が大きくなり熱交換効率が悪い。
一方、本実施の形態1では、異なる寸法のインナーフィンを用いるため、圧力損失の影響の大きい冷媒側は熱伝達の良い細かい寸法のフィンを用い、水側には熱伝達は悪いが圧力損失の小さいフィンを用いることにより、冷媒と水の熱抵抗比率を同等にできる。このように、流れる流体の物性に応じて第1流体と第2流体との熱抵抗比率を調整できるため、熱交換効率の高い熱交換器を提供できる。
漏洩防止プレートは、フラットな伝熱面と垂直な方向に流体の出入口となる通路孔を形成することで、複数のプレートを積層し水側と冷媒側との両方の流路にインナーフィンを用いる態様に適用可能である。さらに、漏洩防止プレートは、フラットな伝熱面と垂直な方向に流体の出入口となる通路孔を有するので、分配構造をプレートと別に形成する必要が無く、流路をプレートの積層で薄く形成した効果と合わせて熱交換器をよりコンパクトに作製できる。また、漏洩防止プレートは、フラットな伝熱面と垂直な方向に流体の出入口となる通路孔を有するので、上述したように第1流体と第2流体とで流体の種類が異なる場合、通路孔の径を流体の特性に合わせて作製できる。
孔径を小さくすると、通路孔での流速を上げることが可能であり、凝縮器として使用する場合、蒸気側の孔径を大きくして圧力損失の増加を低減し、液管側は孔径を小さくし熱交換器からの液はけを良くすることにより、熱交換器を熱伝達の良い蒸気と液の二相域で効率良く使用できる。
また、熱交換器が、100枚や200枚といった複数のプレートを積層し多くの流路を持つ構造の場合、通路孔の径の調整により各流路への等分配が可能となるが、漏洩防止プレートと伝熱プレートとで通路孔を確保する本実施の形態であれば、プレスで容易に作製できるため、コストをかけずに孔径の調整が可能である。
また、孔径の調整が簡単に行える利点として、孔径を小さくすることで、流体の流速を上げ、流体の流入管から奥側の流路へ流体を多く流すようにしたり、孔径を大きくすることで、流入管に近い流路へ流体を多く流したりすることを簡単に実現できる。また、孔径を大きくすると流速を小さくできるため、通路孔での流速による腐食(エロージョン)を抑制できる。
また、第1流路及び第2流路を交互に積層しそれらの流路の間にインナーフィンを挿入しているため、第1流路及び第2流路のそれぞれがインナーフィンと隣り合う面が、前述した特許文献2の構成よりも多くなり、温度効率が高くなる利点がある。
通路孔は、材料の伸び率と関係無くプレス時の金型の径のみで決まるため、通路孔の穴径を大きくできることから、通路孔における圧損増大の抑制や流体の高速化に伴う腐食を抑制できる。
インナーフィンと対応するプレートのフラットな伝熱面とは面同士で接合されている。このため、第1流体が圧力の高い流体で第2流体が圧力の低い流体である場合、第1流体の流れる第1流路にはプレートとの接触面積が大きいインナーフィンを、第2流体の流れる第2流路にはプレートとの接触面積が小さいインナーフィンを用いることにより、各部毎に必要な十分な強度が得られ、全体で無駄のない強度確保が実現できる熱交換器を得ることができる。
以上に説明したように、本実施の形態1によれば、熱交換する二流体間で熱抵抗比率を同等に保つことで熱交換効率を良好に保つことができ、尚且つ、構造が簡単で安価に製造可能でありながら流体の漏洩防止による装置の長期信頼性を向上することができる。よって、これまで、冷媒漏洩防止機能が無いために使用できなかったCO2等の自然冷媒や可燃性の炭化水素、低GWP冷媒の使用が可能となる。また、使用流体の選定範囲が増えるため、潜熱の大きい冷媒の選定が可能となり、熱交換性能の向上も可能である。
実施の形態2.
次に、図5に基づいて、本発明の実施の形態2に係るプレート式熱交換器について説明する。上記実施の形態1では、図5の(a)に示されるように、伝熱プレート5の全体を覆うような漏洩防止プレート7を用いていたが、本実施の形態2においては、第1流体と第2流体とが隣り合わせになる領域だけをカバーする漏洩防止プレート107を用いる。すなわち、漏洩防止プレート107の形態としては、例えば、図5の(b)に示されるように、実施の形態1の漏洩防止プレート7における第1流体往路孔11dの周辺部(凸部7b)を切除したような形態を挙げることができる。これにより、漏洩防止プレートの材料使用量を低減でき、熱交換器を安価に製造可能である。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3として、漏洩防止プレート7,107をクラッド材で形成した態様を挙げる。このように漏洩防止プレートをクラッド材で形成すれば、生産効率を向上させることができる。製造工程でロウ材を単体で挟み込むと、ロウ材が適正な配置からずれることがあり接合不良の原因となる。熱交換器を組む場合に積層部材が増えると、生産速度が減少する。しかし、漏洩防止プレートのクラッド化により、これらの課題を改善できるため、ロウ付け不良改善と熱交換器の加工費低減ができる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4として、伝熱プレート、インナーフィン、漏洩防止プレートをロウ付けにより一体化した態様を挙げる。構成部品をロウ付け接合することにより、各部品の密着が改善し、漏洩防止プレートの存在を前提としながらも熱伝達率の低下を抑制できる。特に銅等の熱伝導率の高いロウ材を用いると、熱伝達率低下の抑制効果が大きい。ロウ付けは各部品の密着が良いため、接合強度が高まり安定した熱交換器の製造が可能となる。
実施の形態5.
本発明の実施の形態5として、伝熱プレートと漏洩防止プレートとの板厚を異寸法にした態様を挙げる。漏洩防止プレートの板厚を伝熱プレートよりも大きくすると、熱交換器の腐食の進行や強度向上に有効である。漏洩防止プレートの板厚を伝熱プレートよりも小さくすると、漏洩防止プレートの熱抵抗を低減できるため、熱交換性能の低下を抑制でき、材料費も低減できる。このように漏洩防止プレートの板厚は所望の条件に合わせて選定するとよい。
実施の形態6.
本発明の実施の形態6として、上述した実施の形態1〜5の何れかのプレート式熱交換器を搭載した冷凍サイクル装置を挙げる。本実施の形態6は、圧縮機、凝縮器(ガスクーラー含む)、膨張弁及び蒸発器が、冷媒配管によって順次連結された冷凍サイクル装置において、凝縮器及び蒸発器の両者又は何れか一方に、実施の形態1〜5の何れかのプレート式熱交換器を用いたものである。本実施の形態6によれば信頼性の高い冷凍サイクル装置を得ることができる。
以上、好ましい実施の形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の改変態様を採り得ることは自明である。
例えば、漏洩防止プレートは、1枚の場合を例としたが複数枚重ねたり、異なる材料で形成しても良い。熱交換器の構成部品の材料は、ステンレス、銅、アルミ、チタン等の金属や合成樹脂も使用可能である。
また、本発明の活用例としては、空調、発電、食品の加熱殺菌処理機器等、プレート式熱交換器を搭載した多くの産業、家庭用機器に利用可能である。
1 プレート式熱交換器、5 伝熱プレート、7 漏洩防止プレート、9 インナーフィン。

Claims (10)

  1. それぞれフラットな伝熱面を有する複数の伝熱プレートと、
    一対の前記伝熱プレートの間毎に第1流路及び第2流路が交互に形成され、それぞれが対応する前記第1流路又は第2流路に配置された複数のインナーフィンとを備えたプレート式熱交換器において、
    前記第1流路に配置された第1の前記インナーフィンと、前記第2流路に配置された第2の前記インナーフィンとは、伝熱面積が異なるように設けられており、
    伝熱面積が異なるように設けられた前記第1のインナーフィンと前記第2のインナーフィンとが双方ともに、凹凸が繰り返されている構造を含んでおり、且つ、前記第1のインナーフィンの前記凹凸の端部と前記第2のインナーフィンの前記凹凸の端部とはともに、フラットに形成されており、伝熱面積が異なるように設けられた前記第1のインナーフィンと前記第2のインナーフィンとは双方ともに、対応する伝熱プレートに対し、フラットな前記端部で面接触している、
    プレート式熱交換器。
  2. 一対の前記伝熱プレートの間には、少なくとも第1流体又は第2流体を流通させる通路孔が形成された漏洩防止プレートが配置されている、
    請求項1のプレート式熱交換器。
  3. 前記漏洩防止プレートはそれぞれ、前記伝熱プレートの伝熱面と合わさる領域にフラットな部分を有し、前記伝熱プレート及び前記漏洩防止プレートは相互に面接触して抑え合う、
    請求項2のプレート式熱交換器。
  4. 前記インナーフィンは、対応する前記漏洩防止プレートに対し、フラットな前記端部で面接触している、
    請求項2のプレート式熱交換器。
  5. 前記第2流路に配置されるインナーフィンの前記凹凸は、前記第1流路に配置されるインナーフィンの前記凹凸よりも細かい、
    請求項1のプレート式熱交換器。
  6. 前記インナーフィンはそれぞれ、幅方向に渡ってほぼ直角で構成される前記凹凸が繰り返されている構造を含み、
    前記第1流路を流れる第1流体の圧力は、前記第2流路を流れる第2流体の圧力より高い、
    請求項5のプレート式熱交換器。
  7. 前記漏洩防止プレートはそれぞれ、前記第1流体と前記第2流体とが隣り合わせになる領域だけをカバーするように構成されている、
    請求項2または3のプレート式熱交換器。
  8. 前記漏洩防止プレートはそれぞれ、クラッド材で形成されている、
    請求項2、3および7の何れか一項のプレート式熱交換器。
  9. 前記伝熱プレートと前記漏洩防止プレートとの板厚は相互に異なっている、
    請求項2、3、7および8の何れか一項のプレート式熱交換器。
  10. 凝縮器及び蒸発器の両者又は何れか一方に、請求項1〜9の何れか一項のプレート式熱交換器を備えた冷凍サイクル装置。
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