JP5939671B2 - 車両用座席シート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の床に設置される座席シートに、ダイナミックダンパを付設してなる車両用座席シート装置において、前記ダイナミックダンパを構成するウエイトをスライド可能として座席シートの振動抑制効率を向上させるようにした新規な、車両用座席シート装置に関する。
かゝる車両用座席シート装置において、ヘッドレスト内にバネと質量体とからなるダンパー機構(ダイナミックダンパ)を内蔵し、このダンパー機構の質量体などの動きによって、ヘッドレストに発生する振動を抑制するようにしたものは公知である(下記特許文献1参照)。
特開平10−226255号公報
ところで、ダイナミックダンパを備えた座席シートでは、
ダイナミックダンパによる振動抑制効率を高めて、座席シートに加わる振動を効果的に吸収して、優れた制振効果を発揮できるようにすること。
が要求される。
ところが、前記特許文献1の示される車両用シート装置では、ダイナミックダンパは、ヘッドレスト(6)のフレーム(7)の両側から差出される左右一対のバネ(11,11)と、それらのバネ(11)によって支持される質量体(12)とよりなるので、部品点数が多く構造が複雑であるばかりでなく、バネ(11,11)と質量体(12)とからなるダイナミックダンパには、クッション材(14)が直接被着されているため、これにより、ダイナミックダンパの振動方向へのスムーズな動きに支障を及ぼし、所期の振動抑制効果を期待することができず、前記要求を叶えられないという課題がある。
本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、主としてダイナミックダンパとして機能するウエイトが、座席シート本来の機能を妨げることなく、振動系の振動方向にスムーズにスライド可能として、その振動抑制効果を高めた車両用座席シート装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る本発明は、車両の床に設置される座席シートに、ダイナミックダンパを付設してなる、車両用座席シート装置において、前記座席シートの骨格を構成するフレーム部材に、案内部材を設け、この案内部材にダイナミックダンパを構成するウエイトをスライド可能に設け、該ウエイトは、前記座席シート内に埋設されるクッション部材内に相対移動可能に設けられ、前記案内部材は、前記フレーム部材に張架される線条部材よりなり、この線条部材に、前記ウエイトがスライド可能に支持されることを第1の特徴とする。
また、上記目的を達成するため、請求項に係る発明は、前記第の特徴に加えて、前記ウエイトの中央部には、スライド孔が穿設されており、このスライド孔に前記線条部材がスライド可能に挿通されていることを第の特徴とする。
さらにまた、上記目的を達成するため、請求項に係る発明は、前記第1または第2の特徴に加えて、前記ウエイトのスライド方向に沿ってそのウエイトのスライド移動を規制するためのスライド幅規制部材が設けられることを第の特徴とする。
さらにまた、上記目的を達成するため、請求項4に係る発明は、前記第1ないし第3の特徴の何れかに加えて、前記ウエイトのスライド方向に沿ってそのウエイトのスライド移動を規制するためのスライド幅規制部材が設けられることを第4の特徴とする。
さらにまた、上記目的を達成するため、請求項5に係る発明は、車両の床に設置される座席シートに、ダイナミックダンパを付設してなる、車両用座席シート装置において、前記座席シートの骨格を構成するフレーム部材に、案内部材を設け、この案内部材にダイナミックダンパを構成するウエイトをスライド可能に設け、該ウエイトは、前記座席シート内に埋設されるクッション部材内に相対移動可能に設けられ、前記ウエイトは、前記クッション部材内に埋設される弾性部材により包覆されており、前記弾性部材は、前記ウエイトに加わる振動方向側が、他の方向側よりも柔軟に形成されていることを第5の特徴とする。
さらにまた、上記目的を達成するため、請求項6に係る発明は、前記第4または第5の特徴に加えて、前記弾性部材は、フィルム部材により包覆されており、そのフィルム部材は前記クッション部材に埋設されていることを第6の特徴とする。
さらにまた、上記目的を達成するため、請求項7に係る発明は、前記第6の特徴に加えて、前記フィルム部材は、前記弾性部材と、前記ウエイトのスライド方向に沿ってそのウエイトのスライド移動を規制するためのスライド幅規制部材とを共に包覆することを第7の特徴とする。
さらにまた、上記目的を達成するため、請求項8に係る発明は、前記第1ないし第7の特徴の何れかに加えて、前記フレーム部材を構成するヘッドレストフレームに形成される空間部に設けた案内部材に、前記ウエイトが水平方向にスライド可能に設けられていることを第8の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、前記座席シートの骨格を構成するフレーム部材に、案内部材を設け、この案内部材にダイナミックダンパを構成するウエイトをスライド可能に設け、該ウエイトは、前記座席シート内に埋設されるクッション部材内に相対移動可能に設けられるので、振動方向にスライドするウエイトにより、座席シートに伝わる振動に対する振動抑制効率が高められ、振動エネルギを効果的に吸収し、座席シートを有効に制振することができる。
また、前記案内部材は、前記フレーム部材に張架される線条部材よりなり、この線条部材に沿って、前記ウエイトがスライド可能に支持されるので、ウエイトのスライド構造が一層簡素化されて、狭隘な場所への配置が可能となって、座席シート本来の機能に影響を及ぼすことがない。
本発明の第の特徴によれば、ウエイトの中央部には、スライド孔が穿設されており、このスライド孔に線条部材がスライド可能に挿通されているので、ウエイトのスライド案内部材が、そのウエイトのスライド軌跡よりも外側に出張ることなく、ウエイトのスライド構造の小型化が可能である。
本発明の第の特徴によれば、ウエイトのスライド方向に沿ってそのウエイトのスライド移動を規制するためのスライド幅規制部材が設けられるので、ウエイトのスライド幅の設定が容易である。
本発明の第4および第5の特徴によれば、ウエイトは、クッション部材内に埋設される弾性部材により包覆されており、前記弾性部材は、前記ウエイトに加わる振動方向側が、他の方向側よりも柔軟に形成されているので、ウエイトのスライド方向以外への振動が抑制されて、制振機能に方向性をもたせることができる。
本発明の第6の特徴によれば、弾性部材は、フィルム部材により包覆されており、そのフィルム部材はクッション部材に埋設されているので、振動系の成形時において、弾性部材の周囲にクッション部材となるウレタン発泡剤を流し込む際に、その流し込んだウレタン発泡剤が弾性部材に含浸するのを抑制することができる。
本発明の第7の特徴によれば、前記フィルム部材は、前記弾性部材と、前記ウエイトのスライド方向に沿ってそのウエイトのスライド移動を規制するためのスライド幅規制部材とを共に包覆するので、ウエイトとスライド幅規制部材との間にウレタン発泡剤が侵入することが抑制され、スライド幅規制部材によるウエイトのスライド規制を阻害することを抑制することができる。
本発明の第8の特徴によれば、前記フレーム部材を構成するヘッドレストフレームに形成される空間部に設けた案内部材に、前記ウエイトが水平方向にスライド可能に設けられているので、ウエイトのスライド構造が一層簡素化されて、狭隘な場所への配置が可能となって、座席シート本来の機能に影響を及ぼすことがなく、ヘッドレストフレーム間を有効活用してダイナミックダンパを配置することができ、その大型化を抑制することができる。
本発明に係る車両用座席シート装置の概略側面図(第1実施形態)。 図1の2矢視仮想線囲い部分の拡大図(第1実施形態)。 図2の3−3線断面図(第1実施形態)。 ダイナミックダンパの一部破断斜視図(第1実施形態)。 車両用座席シート装置の上部正面図(第2実施形態)。 車両用座席シート装置の上部側面図(第3実施形態)。 車両用座席シート装置の上部側面図(第4実施形態)。
まず、図1〜4を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
以下の説明において、座席シートの設置される車両の前後を「前後」、その左右を「左右」、その上下を「上下」という。
図1において、車両用座席シート1は、シートクッション2、シートバック3およびヘッドレスト4とを備える。
シートクッション2は、下部に複数の支持脚7、7を設けた、シートクッションフレーム6を有しており、その支持脚7、7が車両の床Fに固着される。
シートクッションフレーム6の後端部には上方に突出する左右一対のブラケット8が連設され、これらブラケット8に、シートバック3を有する、本発明に係るフレーム部材としてのシートバックフレーム10が、従来公知のリクライニング機構(図示せず)を介して枢軸9まわりにリクライニング可能に連結される。
また、図1〜3に示すように、シートバックフレーム10の上端部には、左右一対の支持筒11、11が固設されており、これら支持筒11、11によってヘッドレスト4が昇降および固定可能に支持される。
図2、3に示すように、ヘッドレスト4は、本発明に係るフレーム部材としてのヘッドレストフレーム12と、それに支持される発泡ウレタン製のクッション部材13と、その表面を被覆する表皮14とより構成されと共に、クッション部材13内に、後に詳述するダイナミックダンパDが埋設されている。
前記ヘッドレストフレーム12は、前記一対の支持筒11、11に支持されて、上下方向に延長される互いに平行な左右一対の杆部15、15と、これら杆部15、15の上端間を一体に連結する連結部16とよりなる。
前記左右一対の杆部15、15は、支持筒11、11に支持されて上方に延びるフレーム下部15aと、このフレーム下部15aの上端から上方に延びて連結部16に至るフレーム上部15bとで構成される。また、前記連結部16は、前記フレーム上部15bの上端より屈曲されて前後方向に延びる上縁部分16a,16aと、それらの上縁部分16a,16aの前部より下向きに屈曲されてそれらを一体に連結するU字状の前縁部分16bとよりなる。また、上縁部分16a,16a間は、連結杆17により連結されいる。そして、フレーム上部15bと連結部16とが前記クッション部材13に埋設されてクッション部材13を支持する。
しかして、シートクッション2、シートバック3およびヘッドレスト4は、一連の振動系を構成するもので、この振動系の振動を抑えるべく、ダイナミックダンパDがその振動系内に設けられる。
つぎに、図2〜4を参照して、振動系を構成するヘッドレスト4内にダイナミックダンパDを設けた場合の構造について説明する。
このダイナミックダンパDは、ウエイト20と、このウエイト20を、その振動方向へのスライドを許容するように包覆する弾性部材22とを備えている。
ウエイト20は、鉄などの金属製であって、振動方向、すなわちスライド方向(左右方向)Sに中心軸線L−Lをもつ円筒状に形成され、また、弾性部材22は、前記クッション部材13よりも軟質のゴム、またはエラストマ製であり、ウエイト20を包み込んで包覆できるように板状に形成されている。
ダイナミックダンパDは、その振動方向S(左右方向)へのスライドが許容されるように、ヘッドレストフレーム12に張架される。すなわち、図3に示すように、ウエイト20の中央部には、その中心軸線L−Lに沿ってその両端に開口する貫通孔よりなるスライド孔21が穿設されており、このスライド孔21は、前記U字状の前縁部分16bに左右方向に沿って張架される、本発明にかかる案内部材としてのワイヤー、糸などの線条部材24に挿通され、ウエイト20は、この線条部材24に案内されて左右方向へのスライドが許容される。図4に最も明瞭に示すように、前記線条部材24の両自由端24a,24aは、ループ状に形成されており、ヘッドレストフレーム12のU字状前縁部分16bの左右両側に巻き付けて固定されるバンド部材25,25に連結されて緊張状態に張架される。
図3、4に示すように、線条部材24のループ状両端部24a,24aの内側部分には、スライド幅規制部材28,28が結着されている。そのスライド幅規制部材28,28とウエイト20の左右両端面20a,20aとの間に、スライド間隙d,dが形成されている。ウエイト20の振動方向、すなわちスライド方向Sのスライドによれば、スライド幅規制部材28,28は、ウエイト20の左右両端面20a,20aと衝合して、ウエイト20の左右方向へのスライド量を規制するようにしており、前記スライド間隙d,dが、ウエイト20の左右方向へのスライド量に相当する。
図3、4に示すように、前記ウエイト20は、板状の弾性部材22により包み込まれて包覆される。ウエイト20を包覆した弾性部材22の左右両端部22a,22aは、ウエイト20の両端面20a,20aに沿うように湾曲されるが、ウエイト20のスライドを妨げることはない。
弾性部材22は、ウエイト20に加わる振動方向側が、他の側よりも軟質性の高く、ウエイト20の、スライド方向以外の振動を抑制して制振機能に方向性をもたせるようにしている。
図3,4に示すように、前記弾性部材22の外表面は、前記スライド幅規制部材28,28と共に合成樹脂製のフィルム部材30により被覆される。これにより、ヘッドレスト4の成形時において、弾性部材22を、ウレタン発泡剤よりなるクッション部材13により埋設すべく、弾性部材22の周囲にウレタン発泡剤を流し込む際に、流し込んだウレタン発泡剤が、弾性部材22に含浸するのを抑制する。
そして、図4に示すように、ウエイト20を弾性部材22により包覆してなるダイナミックダンパDは、紡錘形状に形成されて、クッション部材13内に埋設され、その弾性部材22とヘッドレストフレーム12との間にクッション部材13の一部を介在させるように配置される。
線条部材24の両端部をヘッドレストフレーム12の前縁部分16b,16bに結着するバンド部材25,25は、ヘッドレスト4の成形後はクッション部材13により保持されて固定されるので、線条部材24の位置がずれることがない。また、弾性部材22は、線条部材24に取り付けられ、さらに、フィルム部材30により線条部材24に取り付けられており、弾性部材22を安定保持できると共に弾性部材22を取付けるための取付手段が別途に必要としない。
つぎに、図1〜4に示す第1実施形態の作用について説明する。
車両の走行中、振動が、車両の床Fから前記振動系に伝達したとき、ダイナミックダンパDのウエイト20は、共振振動してその振動方向に沿い、スライド間隙d,d間を左右方向にスライドする。これにより、座席シート1の振動系に伝わる振動に対する振動抑制効率が高められ、弾性部材22の弾性振動にも助成されて前記振動系の振動エネルギを効果的に代替吸収し、振動系、すなわちシートクッション2、シートバック3およびヘッドレスト4を制振することができる。
また、ウエイト20は、案内部材24に案内されてスライド可能であることから、その振動方向への抵抗の少ないスムーズな移動が保障され、座席シートに伝わる振動に対する振動抑制効率を一層高めることができる。
また、案内部材24は、線条部材24により構成されてるので、構造が簡単で、しかも狭隘な空間に配置が可能であり、ウエイト20をスライドさせるためのスライド構造は部品点数が少なく、小さく形成することができ、前記振動系への装着が容易になる。
また、線条部材24は、ウエイト20の中央部を貫通するので、その線条部材24が、ウエイ20の振動軌跡よりも外側に出張ることがなく、ウエイト20の円滑なスライドが保障されると共にそのスライド構造の一層の簡素化を図ることができる。
また、ウエイト20のスライド孔21の軸線方向L−Lの両側にスライド幅規制部材28,28が設けられるので、ウエイト20のスライド幅の設定が容易になる。
また、ウエイト20を包覆する弾性部材22は、ウエイト20の加わる振動方向側が、他の方向側よりも柔軟性が高くなるので、ウエイト20のスライド方向以外の振動が抑制されて、制振機能に方向性を持たせることが可能になる。
しかも、ダイナミックダンパDは、ヘッドレスト4のクッション部材13内に埋設される、該クッション部材13よりも軟質のゴム材よりなる弾性部材22と、この弾性部材221に埋設されるウエイト20とで構成されるので、ウエイト20を埋設した弾性部材22をクッション部材13内に埋設して、ヘッドレスト4にダイナミックダンパDを簡単に取り付けることができ、部品点数が少なく構造が簡単であり、ダイナミックダンパDを備える車両用シート装置を安価に提供することができる。
さらに、ダイナミックダンパDは、その弾性部材22とヘッドレストフレーム12との間にクッション部材13の一部を介在させるように配置されるので、弾性部材22のヘッドレストフレーム12への接触を防ぎ、ダイナミックダンパ20に良好な制振機能を発揮させることができる。
つぎに、図5を参照して本発明の第2実施形態について説明する。
この第2実施形態において、前記第1実施形態と同じものには、同じ参照符合が付される。
この第2実施形態は、ダイナミックダンパDの取付位置が、前記第1実施形態と相違しており、ダイナミックダンパDは、その中心軸線L−Lが上下方向に指向されて、フレーム部材としてのヘッドレストフレーム12に取り付けられ、ダイナミックダンパDのウエイト20のスライド方向Sは上下方向である。
ダイナミックダンパDは、ヘッドレストフレーム12の連結部16の上縁部分16aと、その連結部16に横架固定される取付杆16cの、左右方向の中間部に張架される。
車両の走行中、座席シート1の振動系、すなわちヘッドレスト4に加わる振動により、ダイナミックダンパDのウエイト20は、上下方向にスライドして共振振動して、振動系の振動エネルギを効果的に代替吸収し、前記第1実施形態と同じ効果を奏する。
つぎに、図6を参照して本発明の第3実施形態について説明する。
この第3実施形態において、前記第1実施形態と同じものには、同じ参照符合が付される。
この第3実施形態は、ダイナミックダンパDの取付位置が、前記第1実施形態と相違しており、ダイナミックダンパDは、その中心軸線L−Lが前後方向に指向されて、本発明に係るフレーム部材としてのヘッドレストフレーム12に取り付けられ、ダイナミックダンパDのウエイト20のスライド方向Sは前後方向である。
ダイナミックダンパDは、ヘッドレストフレーム12の連結部16に横架固定される取付杆16d,16eの中間部に張架される。
ヘッドレスト4に加わる振動により、ダイナミックダンパDのウエイト20は、前後方向にスライドして共振振動して、振動系の振動エネルギを吸収し、前記第1実施形態と同じ効果を奏する。
つぎに、図7を参照して本発明の第4実施形態について説明する。
この第4実施形態において、前記第1実施形態と同じものには、同じ参照符合が付される。
この第4実施形態は、ダイナミックダンパDの取付位置が、前記第1実施形態と相違しており、ダイナミックダンパDは、その中心軸線L−Lが前から後に向けて上向きに傾斜して、本発明に係るフレーム部材としてのヘッドレストフレーム12に取り付けられ、ダイナミックダンパDのウエイト20のスライド方向Sは、ヘッドレスト4の前部から後部に向かって後上がりに傾斜した傾斜方向である。
ダイナミックダンパDは、ヘッドレストフレーム12の連結部16に横架固定される取付杆16e,16fの中間部に張架される。
ヘッドレスト4に加わる振動により、ダイナミックダンパDのウエイト20は、前記傾斜方向にスライドして共振振動して、振動系の振動エネルギを吸収し、前記第1実施形態と同じ効果を奏する。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
たとえば、前記第1〜4実施形態では、本発明を、シートクッション2、シートバック3およびヘッドレスト4を備えた座席シート1に実施しているが、ヘッドレスト4を有しない座席シートにも実施することができ、この場合、振動系は、シートクッション2およびシートバック3となる。また、前記実施形態では、ダイナミックダンパDを、ヘッドレストフレーム12に取り付けてヘッドレスト4に埋設しているが、これをシートバックフレーム10に取り付けて、シートバック3に埋設してもよく、さらに、シートクッションフレームに取り付けてシートクッション2に埋設してもよい。また、ダイナミックダンパDは複数個であってもよい。
12・・・・・フレーム部材(ヘッドレストフレーム)
13・・・・・クッション部材
20・・・・・ウエイト
21・・・・・スライド孔
22・・・・・弾性部材
24・・・・・案内部材(線条部材)
28・・・・・スライド幅規制部材
30・・・・・フィルム部材
D・・・・・・ダイナミックダンパ
F・・・・・・床
S・・・・・・スライド方向

Claims (8)

  1. 車両の床に設置される座席シート(1)に、ダイナミックダンパ(D)を付設してなる、車両用座席シート装置において、
    前記座席シート(1)の骨格を構成するフレーム部材(12)に、案内部材(24)を設け、この案内部材(24)にダイナミックダンパ(D)を構成するウエイト(20)をスライド可能に設け、該ウエイト(20)は、前記座席シート(1)内に埋設されるクッション部材(13)内に相対移動可能に設けられ、前記案内部材(24)は、前記フレーム部材(12)に張架される線条部材よりなり、この線条部材(24)に、前記ウエイト(20)がスライド可能に支持されることを特徴とする車両用座席シート装置。
  2. 前記ウエイト(20)の中央部には、スライド孔(21)が穿設されており、このスライド孔(21)に前記線条部材(24)がスライド可能に挿通されていることを特徴とする、前記請求項に記載の車両用座席シート装置。
  3. 前記ウエイト(20)のスライド方向(S)に沿ってそのウエイト(20)のスライド移動を規制するためのスライド幅規制部材(28)が設けられることを特徴とする、前記請求項1または2に記載の車両用座席シート装置。
  4. 前記ウエイト(20)は、前記クッション部材(13)内に埋設される弾性部材(22)により包覆されており、前記弾性部材(22)は、前記ウエイト(20)に加わる振動方向側が、他の方向側よりも柔軟に形成されていることを特徴とする、前記請求項1ないし3の何れかに記載の車両用座席シート装置。
  5. 車両の床に設置される座席シート(1)に、ダイナミックダンパ(D)を付設してなる、車両用座席シート装置において、
    前記座席シート(1)の骨格を構成するフレーム部材(12)に、案内部材(24)を設け、この案内部材(24)にダイナミックダンパ(D)を構成するウエイト(20)をスライド可能に設け、該ウエイト(20)は、前記座席シート(1)内に埋設されるクッション部材(13)内に相対移動可能に設けられ、前記ウエイト(20)は、前記クッション部材(13)内に埋設される弾性部材(22)により包覆されており、前記弾性部材(22)は、前記ウエイト(20)に加わる振動方向側が、他の方向側よりも柔軟に形成されていることを特徴とする車両用座席シート装置。
  6. 前記弾性部材(22)は、フィルム部材(30)により包覆されており、そのフィルム部材(30)は前記クッション部材(13)に埋設されていることを特徴とする、前記請求項4または5に記載の車両用座席シート装置。
  7. 前記フィルム部材(30)は、前記弾性部材(22)と、前記ウエイト(20)のスライド方向(S)に沿ってそのウエイト(20)のスライド移動を規制するためのスライド幅規制部材(28)とを共に包覆することを特徴とする、前記請求項6に記載の車両用座席シート装置。
  8. 前記フレーム部材(12)を構成するヘッドレストフレーム間に形成される空間部に設けた案内部材(24)に、前記ウエイト(20)が水平方向にスライド可能に設けられていることを特徴とする前記請求項1ないし7の何れかに記載の車両用座席シート装置。
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