JP5936343B2 - SiC結晶の成長方法、SiC結晶の製造装置、および結晶基板 - Google Patents
SiC結晶の成長方法、SiC結晶の製造装置、および結晶基板 Download PDFInfo
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Description
本願の実施例1について図面を参照しながら説明する。図1に、実施例1に係るSiC結晶製造装置(以下では結晶製造装置と略称する)1を示す。結晶製造装置1は、坩堝10を備える。坩堝10は、炭素を含有する材質によって形成されている。坩堝10の材質としては、黒鉛やSiCが挙げられる。坩堝10は坩堝台11の上に配置されている。坩堝台11は回転させることが可能である。坩堝10は、坩堝蓋14により密閉することができる。坩堝10の外周は、保温のために断熱材12で覆われている。断熱材12の外周には、常伝導コイル13が配置されている。常伝導コイル13は、坩堝10を誘導加熱するための装置である。常伝導コイル13には、不図示の高周波電源が接続されている。坩堝10、断熱材12、常伝導コイル13は、チャンバ15の内部に配置される。チャンバ15は、吸気口16と排気口17とを備える。
比較例1では、表面にカーボン膜を成膜していないサファイア基板を用いて、図1に示した結晶製造装置1を用いて、サファイア基板上へのSiC結晶の液相成長法を試みた例を示す。なお、その他の条件は実施例1で用いた条件と同一である。
実施例1に係るSiC結晶の製造方法の効果を説明する。サファイア基板20の表面全面をシリコン溶液22に直接に接触させる場合には、シリコン溶液22とサファイア基板20とが反応し、サファイア基板20がシリコン溶液22中に溶解してしまう。すると、種結晶基板であるサファイア基板20が消失してしまうため、サファイア基板20上にSiC結晶を成長させることができない。
図9に、実施例2に係る結晶製造装置1aを示す。坩堝10内にはシリコン溶液22が保持されている。坩堝10の上方には、保持治具18が備えられている。保持治具18の先端部には、カーボン膜21が成膜されている面が坩堝10と対向するように、サファイア基板20が取付けられている。保持治具18は、昇降させることが可能である。また保持治具18は、黒鉛によって形成されている。なお、結晶製造装置1aのその他の構造は、実施例1に係る結晶製造装置1(図1)と同様であるため、ここでは説明を省略する。
21:カーボン膜、22:シリコン溶液
Claims (11)
- SiC結晶の成長方法であって、
サファイア基板の融点以下でシリコンの融点以上の温度に加熱して、カーボンを含む膜を介してサファイア基板と溶融シリコンが接する状態を実現する工程と、
前記カーボンを含む膜の一部が消失し、その消失部でサファイア基板と溶融シリコンが直接接触するに至るまで前記状態を持続する工程と、
前記カーボンを含む膜の一部が消失した後に、溶融シリコンを冷却する工程と、
を備えることを特徴とするSiC結晶の成長方法。 - 前記カーボンを含む膜が少なくとも一面に成膜されているサファイア基板にシリコン基板を重ねて、サファイア基板と前記カーボンを含む膜とシリコン基板が順に積層されている積層構造を準備する工程を備えており、
その積層構造をサファイア基板の融点以下でシリコンの融点以上の温度に加熱して、前記カーボンを含む膜を介してサファイア基板と溶融シリコンが接する状態を実現することを特徴とする請求項1の結晶成長方法。 - 前記カーボンを含む膜としてカーボンの微結晶を含む膜をサファイア基板の表面に成膜する工程を備えていることを特徴とする請求項1または2の結晶成長方法。
- サファイア基板の表面に物理気相成長法(PVD)で前記カーボンの微結晶を含む膜を成膜することを特徴とする請求項3の結晶成長方法。
- サファイア基板の表面に10ナノメートル以上の膜厚の前記カーボンを含む膜を成膜することを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の結晶成長方法。
- サファイア基板の{0001}面に前記カーボンを含む膜を成膜することを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載の結晶成長方法。
- サファイア基板の融点以下でシリコンの融点以上の温度に加熱しておいた溶融シリコンに少なくとも一面に前記カーボンを含む膜が成膜されているサファイア基板を浸漬して、サファイア基板の少なくとも一面に成膜されている前記カーボンを含む膜を介してサファイア基板と溶融シリコンとが接する状態を実現することを特徴とする請求項1に記載の結晶成長方法。
- サファイア結晶を含んでいる第1層と、
アモルファス構造を有しており、カーボンを含み、第1層の表面の一部を覆っている第2層と、
SiC結晶を含んでおり、第2層の表面を覆うとともに第2層から露出している第1層の表面を覆う第3層と、
を備える結晶基板。 - 第1層の表面は、サファイア結晶の{0001}面であることを特徴とする請求項8に記載の結晶基板。
- 第3層の表面は、SiC結晶の{100}面であることを特徴とする請求項8または9に記載の結晶基板。
- SiC結晶の製造装置であって、
サファイア基板の融点以下でシリコンの融点以上の温度に加熱して、カーボンを含む膜を介してサファイア基板と溶融シリコンが接する状態を実現する手段と、
前記カーボンを含む膜の一部が消失し、その消失部でサファイア基板と溶融シリコンが直接接触するに至るまで前記状態を持続する手段と、
前記カーボンを含む膜の一部が消失した後に、溶融シリコンを冷却する手段と、
を備えることを特徴とするSiC結晶の製造装置。
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