JP5935867B2 - 白色インク組成物 - Google Patents
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Description
そこで、本発明の目的は、この画像表面のベタツキを抑制しつつ、高品質な画像を与えることができる白色インク組成物を提供すること、特にインクジェット記録方式にも適用可能な白色インク組成物を提供することにある。
本発明は、以下の通りである。
前記定着樹脂がウレタン系樹脂とスチレンアクリル系樹脂を質量基準で10:1以上となる量比で含む、白色インク組成物。
(2) 前記白色色材が金属化合物顔料である、上記(1)記載の白色インク組成物。
(3) 前記ウレタン系樹脂が、溶媒中に粒子として分散している、上記(1)または(2)記載の白色インク組成物。
(4) 前記ウレタン系樹脂の含有量が0.5〜10質量%である、上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の白色インク組成物。
(5) 前記ウレタン系樹脂の平均粒径が100〜200nmである、上記(3)または(4)記載の白色インク組成物。
(6) 前記スチレンアクリル系樹脂が、溶媒中に粒子として分散している、上記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の白色インク組成物。
(7) 前記スチレンアクリル系樹脂の平均粒径が10〜200nmである、上記(6)記載の白色インク組成物。
(8) アルカンジオールおよびグリコールエーテルから選択される少なくとも1種を含有する、上記(1)〜(7)のいずれか一項に記載の白色インク組成物。
(9) アセチレングリコール系界面活性剤またはポリシロキサン系界面活性剤を含有する、上記(1)〜(8)のいずれか一項に記載の白色インク組成物。
(10) インクジェット記録方式に適用される、上記(1)〜(9)のいずれか一項に記載の白色インク組成物。
(11) 上記(1)〜(10)のいずれか一項に記載の白色インク組成物によって画像が形成された記録物。
以下、本発明の白色インク組成物について、詳細に説明する。
本発明の白色インク組成物は、白色色材と、前記色材を定着する樹脂成分と、を含有する。また前記定着樹脂は、ウレタン系樹脂とスチレンアクリル系樹脂を質量基準で10:1以上となる量比で含む。
本発明の白色インク組成物は、白色色材として、金属化合物および中空樹脂粒子から選ばれる少なくとも1種を含有する。白色度および耐擦傷性の観点からは、金属化合物が望ましい。
金属化合物としては、従来から白色顔料として用いられている金属酸化物、硫酸バリウムや炭酸カルシウムである。金属酸化物としては、特に制限されないが、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム等が挙げられる。本発明における金属化合物としては、二酸化チタン、アルミナが好ましい。
上記金属化合物の含有量は、白色インク組成物の全質量に対して、好ましくは1〜20質量%であり、より好ましくは5〜15質量%である。金属酸化物の含有量が20質量%を超えると、インクジェット式記録ヘッドの目詰まりなど信頼性を損なうことがある。一方、1質量%未満であると、白色度等の色濃度が不足する傾向にある。
本発明における白色インク組成物は、色材を定着させる樹脂を含む。本発明においては、定着樹脂は、ウレタン系樹脂とスチレンアクリル系樹脂を少なくとも含有する。
本発明の白色インク組成物は、アルカンジオールおよびグリコールエーテルから選択される少なくとも1種を含有することが好ましい。アルカンジオールやグリコールエーテルは、記録媒体などの被記録面への濡れ性を高めてインクの浸透性を高めることができる。
本発明はまた、上述した白色インク組成物によって画像が形成された記録物を提供することができる。本発明の記録物によれば、画像表面のベタツキが抑制されつつ、白色度および耐擦傷性に優れ、カラーインクとのにじみが抑制された高品質な白色記録物を得ることができる。
表1に示す配合量で、色材、定着樹脂、有機溶剤、多価アルコール、第三級アミン、界面活性剤、およびイオン交換水を混合撹拌し、孔径5μmの金属フィルターにてろ過、真空ポンプを用いて脱気処理をして、実施例1〜7、比較例1〜3および参考例の各インク組成物を得た。なお、表1の実施例1〜7、比較例1〜3および参考例に記載されている数値の単位は質量%であり、二酸化チタン粒子、中空樹脂粒子、ウレタン系樹脂粒子およびスチレンアクリル系樹脂粒子、ポリエチレンワックスについてはいずれも固形分換算である。
ウレタン系樹脂A;「W−605」(三井化学ポリウレタン(株)製)、平均粒径:135nm。
表1に記載の白色インク組成物を、インクジェットプリンタ(「PX−G930」セイコーエプソン株式会社製)の専用カートリッジのブラックインク室にそれぞれ充填した。このようにして作製されたインクカートリッジをプリンタに装着し、印刷試験を行った。ブラック以外のインクカートリッジはそれぞれ市販のものを装着した。これは、ダミーとして用いるもので、本実施例の評価では用いないので、効果には関与しない。
duty(%)=実印字ドット数/(縦解像度×横解像度)×100
(式中、「実印字ドット数」は単位面積当たりの実印字ドット数であり、「縦解像度」および「横解像度」はそれぞれ単位面積当たりの解像度である。100%dutyとは、画素に対する単色の最大インク質量を意味する。)
市販の黒が基板となっている測色機、例えばGretag Macbeth SpetroscanおよびSpectrolino(X-Rite社製)を用い、CIE/L*a*b*表色系におけるL*値を測定することにより印刷物の白さを判定した。評価基準は下記の通りである。
A 20点:L値が75以上。
B 15点:L値が73以上、75未満。
C 10点:L値が70以上、73未満。
D 5点:L値が70未満。
次いで、印刷物の表面状態を調べた。表面状態は目視で行い、下記評価基準により判定した。
A 10点:印刷物表面にベタ付き・ムラがない。
B 5点:印刷物表面がわずかにベタ付くまたは、わずかにムラがある。
C −10点:印刷物表面がべた付くまたはムラがある。
耐擦性は、白色インク組成物が印刷されたPETシートを50℃の恒温槽で10分、乾燥後、試験担当者の「爪・布による擦り試験」を行うことにより判定した。爪・布による擦り試験は、爪・布で印刷面を2,3往復擦る試験方法である。評価基準は下記の通りである。
A 10点:爪で擦っても印刷面が剥がれない。
B 5点:爪で擦ると印刷面が一部剥がれる。
C 0点:爪で擦ると印刷面が剥がれるが布では剥がれない。
D −10点:布で擦っても印刷面が剥がれる。
(記録方法)
被記録面がプラスチックフィルムである記録媒体としてのルミラー S10−100μm(東レ(株)製)に、C,M,Y,K,白の5色を充填した、インクジェットプリンタ(PX−G930;セイコーエプソン株式会社製)を用いて、シートフィーダー部をドライヤーで70℃に加熱して印刷時に記録媒体が45℃となる様にし、調製したインク組成物のそれぞれに対して、1440×720dpiの解像度で、100%Duty白ベタパターンの印刷行った。その直後に、白ベタの上から15%〜100%の各Dutyでそれぞれ2色が接触しているパターンを1440×720dpiの解像度で印刷した。
(評価方法)
印刷パターンの2色が接する部分における滲みの発生の有無を各Dutyで調べ、下記基準に従って評価した。
A 10点:Duty100%でも滲まない。
B 5点:Duty70%まで滲まない。
C 0点:Duty40%まで滲まない。
D −10点:Duty40%でも滲む。
上記の評価結果から総合品質を判定した。評価基準は下記の通りである。
A:45点以上。
B:35点以上45点未満。
C:25点以上35点未満。
D:25点未満。
Claims (12)
- 白色色材と定着樹脂とを含有する白色インク組成物であって、
前記定着樹脂がウレタン系樹脂とスチレンアクリル系樹脂を質量基準で10:2〜10:5の量比で含み、且つ
前記ウレタン系樹脂が、溶媒中に粒子として分散していて、その平均粒径が100nm以上である、白色インク組成物。 - 前記白色色材が金属化合物顔料である、請求項1記載の白色インク組成物。
- 前記ウレタン系樹脂の平均粒径が100〜200nmである、請求項1または2記載の白色インク組成物。
- 前記ウレタン系樹脂の平均粒径が135nm以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の白色インク組成物。
- 前記ウレタン系樹脂の含有量が0.5〜10質量%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の白色インク組成物。
- 前記ウレタン系樹脂の含有量が4〜10質量%である、請求項5に記載の白色インク組成物。
- 前記スチレンアクリル系樹脂が、溶媒中に粒子として分散していて、その平均粒径が10〜200nmである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の白色インク組成物。
- 前記スチレンアクリル系樹脂の含有量が0.5〜5質量%である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の白色インク組成物。
- アルカンジオールおよびグリコールエーテルから選択される少なくとも1種を含有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の白色インク組成物。
- 白色色材のインク組成物の全質量に対する含有量が5〜20質量%である請求項1〜9のいずれか一項に記載の白色インク組成物。
- インクジェット記録方式に適用される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の白色インク組成物。
- 記録媒体として、フィルム、プラスチック、ガラス、セラミックスの何れかへの記録に用いる、請求項1〜11のいずれか一項に記載の白色インク組成物。
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