JP5934172B2 - ケーブル支持材の制震構造 - Google Patents
ケーブル支持材の制震構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5934172B2 JP5934172B2 JP2013258119A JP2013258119A JP5934172B2 JP 5934172 B2 JP5934172 B2 JP 5934172B2 JP 2013258119 A JP2013258119 A JP 2013258119A JP 2013258119 A JP2013258119 A JP 2013258119A JP 5934172 B2 JP5934172 B2 JP 5934172B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable support
- metal fitting
- damping
- support material
- bolt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Details Of Indoor Wiring (AREA)
Description
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、吊り下げ部材は吊り下げボルトであって、吊り下げボルトには、鍵状に折曲される一対の分割金具を組み合わせてなる角筒状の座屈防止金具が外装されており、制震ダンパーの両端は、分割金具に連結される取付金具に、ボルト及びナットによって締結されていることを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、上層の構造躯体側から吊り下げられる複数の吊り下げ部材によって支持されるケーブル支持材を制震する構造であって、ケーブル支持材の底面側に、ケーブル支持材を支持するサポート材が、ケーブル支持材の配設方向へ所定間隔ごとに配置されると共に、軸方向力の入力によって減衰作用を生じさせる制震ダンパーが、配設方向から傾斜した姿勢で、サポート材に両端をそれぞれ締結した状態で架設されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3の構成において、ケーブル支持材は、ケーブル支持材を上方から跨ぐU字ボルトと、サポート材の下面に固定される固定金具と、固定金具を貫通したU字ボルトに締め付けられるナットとによってサポート材に支持されており、制震ダンパーの両端は、固定金具の下面にU字ボルトとナットとを利用して締結されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかの構成において、構造躯体側とケーブル支持材側との間に、ケーブル支持材の振れ止め部材を架設したことを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れかの構成において、制震ダンパーは、筒状のアウター金具と、そのアウター金具の一端側から遊挿される筒状のインナー金具と、アウター金具とインナー金具との対向面に接着される粘弾性体とからなり、アウター金具の他端側に接合される取付部材と、インナー金具と取付部材との少なくとも一方に接合される延長部材とを備え、延長部材は、一端部が構造躯体とケーブル支持材との少なくとも一方に連結され、他端部がインナー金具と取付部材との少なくとも一方に遊挿された状態で連結されることを特徴とするものである。
なお、本発明において、「構造躯体側」とは、天井スラブ等の構造躯体そのものは勿論、構造躯体に取り付けられる鋼材やパイプ等の横架材も含む趣旨である。同様に「ケーブル支持材側」も、ケーブル支持材そのものは勿論、ケーブル支持材に取り付けられる鋼材やパイプ等の支持部材も含む趣旨である。
[形態1]
図1,2は、ケーブル支持材の一例であるケーブルラックの制震構造の一例を示す説明図で、図1が正面、図2が側面をそれぞれ示している。図において、1はケーブルラックで、左右一対の長尺の側板2,2の間を長手方向に所定間隔をおいて配置される複数の連結部材3,3・・で連結する梯子状となっている。このケーブルラック1の下面には、ケーブルラック1の幅よりも左右に長い横材(ここではアングル部材が用いられている。)4が、ケーブルラック1の長手方向に所定間隔をおいて複数取り付けられて、各横材4の左右両端に、吊り下げ部材としての一対の吊り下げボルト5,5の下端が接合されている。この吊り下げボルト5,5の上端が構造躯体である天井スラブ6に連結されることで、各横材4が天井スラブ6から吊り下げ支持されてケーブルラック1は水平に支持される。
そして、この制震ダンパーは、ケーブルラックを所定間隔をおいて支持する複数の横材の全てにそれぞれ設ければ最も効果的であるが、横材の両端と構造躯体側との間にボルト等の振れ止め部材を傾斜状に架設する従来の振れ止め防止構造と併用する(例えば制震ダンパーと振れ止め部材とを横材ごとに交互に設置する等)ことも可能である。
[形態2]
図9に示すケーブルラック1の制震構造では、一対の吊り下げボルト5,5の外側ではなく、吊り下げボルト5,5の間に制震ダンパー14が架設されている。すなわち、図10に示すように、吊り下げボルト5の座屈防止金具10の背面側に、分割金具11の折曲形状に沿って折曲される取付金具33をボルト34及びナット35によって、左側の吊り下げボルト5の上側、右側の吊り下げボルト5の下側にそれぞれ連結して、左右の取付金具33,33の間に、インナー金具16に延長バー25を連結した制震ダンパー14を傾斜状に架設したものである。
このように、上記形態2のケーブルラック1の制震構造によれば、吊り下げボルト5,5の間に、軸方向力の入力によって減衰作用を生じさせる制震ダンパー14を架設したことで、地震等による大きな横揺れも効果的に低減させることができる。
そして、この制震ダンパーは、ケーブルラックを吊り下げ支持する全ての吊り下げボルト間に設ければ最も効果的であるが、これに加えて従来の振れ止め部材を交互に併用することは勿論可能である。
図11は、ケーブルラック1の底面図である。まず、このケーブルラック1は、横材ではなく角筒状のサポート材36,36・・によって所定間隔ごとに支持されており、ケーブルラック1は、図12に示すように、ケーブルラック1を上方から跨ぐU字ボルト37をサポート材36の下面に固定される固定金具38に貫通させ、ナット39を締め付けることで取り付けられている。また、各サポート材36の両端には、吊り下げボルト5が連結されると共に、吊り下げボルト5に固定された金具40と構造躯体側との間に振れ止め部材としての振れ止めボルト41が傾斜状に架設されている。
このように、上記形態3のケーブルラック1の制震構造によれば、ケーブルラック1の底面側に、軸方向力の入力によって減衰作用を生じさせる制震ダンパー14を、ケーブルラック1の配設方向から傾斜させて配設したことで、地震等による大きな横揺れも効果的に低減させることができる。
さらに、耐震ブレースを省略して制震ダンパーを全てのサポート材の間に設けてジグザグに配設してもよい。
また、吊り下げ部材は、座屈防止部材をなくしたり、ボルトに限らずワイヤー等を採用したりしてもよい。制震ダンパーも横材やサポート材に限らずケーブルラックに直接連結するものであってもよい。
さらに、各形態1〜3をそれぞれ独立して採用する場合に限らず、複数の形態を複合して採用することも可能である。勿論ケーブルラックに限らず、ケーブルトレーやケーブルダクト、金属線ぴ等についても本発明は適用可能である。
Claims (6)
- 上層の構造躯体側から吊り下げられる複数の吊り下げ部材によって支持されるケーブル支持材を制震する構造であって、
前記吊り下げ部材の間に、軸方向力の入力によって減衰作用を生じさせる制震ダンパーが、その両端をそれぞれ前記吊り下げ部材に締結した状態で架設されていることを特徴とするケーブル支持材の制震構造。 - 前記吊り下げ部材は吊り下げボルトであって、前記吊り下げボルトには、鍵状に折曲される一対の分割金具を組み合わせてなる角筒状の座屈防止金具が外装されており、前記制震ダンパーの両端は、前記分割金具に連結される取付金具に、ボルト及びナットによって締結されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル支持材の制震構造。
- 上層の構造躯体側から吊り下げられる複数の吊り下げ部材によって支持されるケーブル支持材を制震する構造であって、
前記ケーブル支持材の底面側に、前記ケーブル支持材を支持するサポート材が、前記ケーブル支持材の配設方向へ所定間隔ごとに配置されると共に、軸方向力の入力によって減衰作用を生じさせる制震ダンパーが、前記配設方向から傾斜した姿勢で、前記サポート材に両端をそれぞれ締結した状態で架設されていることを特徴とするケーブル支持材の制震構造。 - 前記ケーブル支持材は、前記ケーブル支持材を上方から跨ぐU字ボルトと、前記サポート材の下面に固定される固定金具と、前記固定金具を貫通した前記U字ボルトに締め付けられるナットとによって前記サポート材に支持されており、前記制震ダンパーの両端は、前記固定金具の下面に前記U字ボルトと前記ナットとを利用して締結されていることを特徴とする請求項3に記載のケーブル支持材の制震構造。
- 前記構造躯体側と前記ケーブル支持材側との間に、前記ケーブル支持材の振れ止め部材を架設したことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のケーブル支持材の制震構造。
- 前記制震ダンパーは、筒状のアウター金具と、そのアウター金具の一端側から遊挿される筒状のインナー金具と、前記アウター金具と前記インナー金具との対向面に接着される粘弾性体とからなり、
前記アウター金具の他端側に接合される取付部材と、
前記インナー金具と前記取付部材との少なくとも一方に接合される延長部材とを備え、
前記延長部材は、一端部が前記構造躯体と前記ケーブル支持材との少なくとも一方に連結され、他端部が前記インナー金具と前記取付部材との少なくとも一方に遊挿された状態で連結されることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のケーブル支持材の制震構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013258119A JP5934172B2 (ja) | 2013-12-13 | 2013-12-13 | ケーブル支持材の制震構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013258119A JP5934172B2 (ja) | 2013-12-13 | 2013-12-13 | ケーブル支持材の制震構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015116087A JP2015116087A (ja) | 2015-06-22 |
JP5934172B2 true JP5934172B2 (ja) | 2016-06-15 |
Family
ID=53529417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013258119A Active JP5934172B2 (ja) | 2013-12-13 | 2013-12-13 | ケーブル支持材の制震構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5934172B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101970594B1 (ko) * | 2018-07-26 | 2019-04-19 | 권오덕 | 내진용 케이블 트레이 행거 장치 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101809826B1 (ko) * | 2016-04-01 | 2017-12-15 | 김대식 | 복합형 완충시스템 |
KR101721362B1 (ko) * | 2016-04-01 | 2017-03-29 | 김대식 | 내진용 체인 챤넬시스템 |
KR101825808B1 (ko) * | 2016-04-01 | 2018-02-05 | 김대식 | 상하 흡수용 전기트레이 내진 챤넬시스템 |
JP7203368B2 (ja) * | 2018-04-04 | 2023-01-13 | 学校法人東京理科大学 | 天井制振システム |
KR101924172B1 (ko) * | 2018-07-25 | 2018-11-30 | (주)삼우종합건축사사무소 | 크린룸 시스템 천정의 내진 보강구조 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58183020U (ja) * | 1982-05-29 | 1983-12-06 | 昭和電線電纜株式会社 | 耐震用ケ−ブルトレイ |
JPH0448087Y2 (ja) * | 1987-08-04 | 1992-11-12 | ||
JP2003028237A (ja) * | 2001-07-12 | 2003-01-29 | Kobe Steel Ltd | 制振ダンパー装置 |
JP2012255460A (ja) * | 2011-06-07 | 2012-12-27 | Kayaba System Machinery Kk | 制振装置 |
JP2013164153A (ja) * | 2012-02-13 | 2013-08-22 | Inaba Denki Sangyo Co Ltd | 振れ止め措置装置及び吊設部材の振れ止め措置構造 |
JP2012107757A (ja) * | 2012-02-21 | 2012-06-07 | East Japan Railway Co | 防振部材およびブレース |
-
2013
- 2013-12-13 JP JP2013258119A patent/JP5934172B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101970594B1 (ko) * | 2018-07-26 | 2019-04-19 | 권오덕 | 내진용 케이블 트레이 행거 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015116087A (ja) | 2015-06-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5934172B2 (ja) | ケーブル支持材の制震構造 | |
JP6138258B2 (ja) | エレベーター用ガイドレールの固定装置 | |
JP5908688B2 (ja) | 鉄骨柱の露出型柱脚構造 | |
JP2014055461A (ja) | 耐震天井構造 | |
JP6207317B2 (ja) | 天井構造 | |
JP2009068210A (ja) | 建物の制振構造 | |
JP6391914B2 (ja) | 吊り天井の耐震補強構造 | |
JP6463636B2 (ja) | 制震天井構造 | |
JP6994846B2 (ja) | 制震構造 | |
JP4732975B2 (ja) | ブレース型粘弾性ダンパーの取付構造 | |
JP4781058B2 (ja) | 建物の制震構造 | |
JP4959636B2 (ja) | 制振部材 | |
JP5425408B2 (ja) | 建物ユニット、及びユニット建物 | |
JP7093178B2 (ja) | 天井下地構造 | |
JP6057371B2 (ja) | 耐震補強部材 | |
JP5953175B2 (ja) | 振動抑制吊構造 | |
JP2010032027A (ja) | 配管耐震用サポート | |
JP2008144483A (ja) | 建物及び建物ユニット | |
JP2015031015A (ja) | 吊り天井構造 | |
JP3183555U (ja) | 配管支持装置 | |
JP6318609B2 (ja) | 制震構造物 | |
JP6226172B2 (ja) | 吊り天井構造 | |
JP2012251364A (ja) | 制震装置 | |
JP6418925B2 (ja) | 接続金具 | |
JP7022015B2 (ja) | 建物補強方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20151008 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151020 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160419 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160506 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5934172 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |