JP5932424B2 - シートフレーム - Google Patents
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Description
特許文献1の発明によれば、リスティングワイヤが掛け止め部材の長さ方向にずれないため、組み付け時に、力布の端部が横幅方向にずれることがなく、エアバッグモジュールを力布の全面積で包め込める。そして、力布でエアバッグモジュールを直接包み込めると共に、各力布をリスティングワイヤで確実に引張止着できるため、力布により、エアバッグの膨張圧をトリムカバーの破断部となる縫い合わせ目に、効率よく集中させることができ、エアバッグの高い展開性能が達成できる。
そのため、一方の力布の端末の取付箇所が大掛かりとなって、コンパクト化の要請に沿わず、また、部品点数が多いためにコストも高くなる。
更に、部品点数が多い、若しくはリスティングワイヤ長が大きいと、組付け性が悪い。
また、連結点を少なくして、剛性を向上させることが望まれていた。
また、本発明の他の目的は、取付が容易である一方、より強い強度を実現することが可能な案内部材端末取付部材を備えるシートフレームを提供することにある。
従って、エアバッグの展開時に、エアバッグの膨張圧をトリムカバーの破断部に効率よく集中させることができ、エアバッグの高い展開性能を保つことができる。
また、案内部材端末取付部材の案内部材取付け箇所は、シートバックフレームの内側となるため、案内部材のサイドフレーム逆側(外側)への張り出しが抑制される。
更に、案内部材の取付部周辺の収まりをコンパクト化することが可能となるため、省スペース化を実現でき、シートの幅方向の小型化が可能となる。
また、案内部材端末取付部材をコンパクトに設計でき、例えば、従来のリスティングワイヤのように長いワイヤを使用する必要がない。
このため、コスト的にも有利である。
このように構成すると、案内部材のサイドフレーム逆側への張り出しが抑制されるとともに、サイドフレームの形状に沿ってコンパクトに収めることができる。
よって、サイドフレーム周辺の省スペース化により、シートの幅方向の小型化が可能となる。
このように構成すると、案内部材端末取付部材が外れ難くなり、エアバッグ非展開時に案内部材が外れることを抑制でき、強度が増す。
また、案内部材端末取付部材の組付けが容易になり、作業性が向上する。
具体的には、請求項5のように、前記干渉抑制部は、前記サイドフレームの内側に向って凸となる孔であるとともに、前記干渉抑制部の底面には、前記係止孔が形成されており、前記抜け止め部の自由端部側は、前記サイドフレームの内側から外側に向って挿入されて、前記干渉抑制部内に位置するよう構成されていると好適である。
よって、全体の取付け強度が向上する。
また、案内部材のサイドフレーム逆側(外側)への張り出しが抑制される。
更に、案内部材の取付部周辺の収まりをコンパクト化することが可能となるため、省スペース化を実現でき、シートの幅方向の小型化が可能となる。
また、案内部材のサイドフレーム逆側への張り出しが抑制されるとともに、サイドフレームの形状に沿ってコンパクトな納まりを実現することができる。
よって、サイドフレーム周辺の省スペース化により、シートの幅方向の小型化が可能となる。
また、案内部材端末取付部材をコンパクトに(短く)設計できるため、コスト的にも有利である。
また、案内部材端末取付部材の組付けが容易になり、作業性が向上する。
請求項4及び請求項5の発明によれば、エアバッグモジュールの取付部材と、案内部材端末取付部材を構成する抜け止め部が干渉することを回避することができ、フラットな面にエアバッグモジュールの取付部材を配設することができる。
よって、全体の取付け強度が向上する。
なお、以下に説明する構成は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
図8及び図9は、本発明の第一改変例を示すものであり、図8はサイドフレームの説明図、図9は図1のA−A線相当部分における断面説明図である。
図10は、本発明の第二改変例を示すものであり、図1のA−A線相当部分における断面説明図である。
図11は、本発明の第三改変例を示すものであり、図1のA−A線相当部分における断面説明図である。
また、着座フレーム2とシートバックフレーム1とは、リクライニング機構3を介して連結されている。
シートバックフレーム1及び着座フレーム2の外側には、クッション及びトリムカバーが設けられることで、シートバックS1及び着座部S2が構成される。
以下、内側に配設される側を「内側サイドフレーム構成体10A」と記し、外側に配設される側を「外側サイドフレーム構成体10B」と記す。
そして、内前縁部12Aは、その下方が前方に張り出すように、上半部が車両用シートSの上下方向に対して傾斜した傾斜部となっている。
そして、外前縁部12Bは、その下方が前方に張り出すように、上半部が車両用シートSの上下方向に対して傾斜した傾斜部となっている。
同様に、2個の後方リスティングワイヤ係止孔11b,11b、シート後方側の上下方向に並列して形成されている。
これら、前方リスティングワイヤ係止孔11a及び後方リスティングワイヤ係止孔11bが「係止孔」に相当する。
また、内側板11A(前方リスティングワイヤ係止孔11a,11a及び後方リスティングワイヤ係止孔11b,11bが形成されている位置の上下位置に整合する位置)には、エアバッグモジュール取付孔11c,11cが各々形成されている。
なお、これら前方リスティングワイヤ係止孔11a,11a及び後方リスティングワイヤ係止孔11b,11b、及びリスティングワイヤ8に関しては、本発明の主要構成であるため、これらの関係性及び機能、作用等については、後に詳述する。
エアバッグモジュール6は、インフレータ61、取付部材としての取付ブラケット62、エアバッグ63、インフレータ用ブラケット64等を有して構成されている。
また、エアバッグ63の基部は、インフレータ用ブラケット64に取付けられている。
そして、これらの各部材が直接的及び間接的に取付けられた取付ブラケット62は、サイドフレーム10を構成する外側板11Bの外側面(座面配設される側と逆側を向く面)に取付けられる。
また、衝撃センサ等の関連機器と回路構成するのに必要なハーネス,コネクタは、この周辺に配設されるが、配設方法及び配設位置は、公知の技術を用いているため説明は省略する。
しかし、これに限られることはなく、取付ブラケット62の締付けボルトを外部に突出させて全体をモジュールケースの内部に収容する構成としてもよい。
少し説明すると、第一の力布31及び第二の力布32は、トリムカバー4よりも伸縮性の乏しいシート状の部材であって、エアバッグモジュール6格納場所付近に形成された破断部40にその一端が縫合され、エアバッグ63展開膨出時に掛かる力を破断部40に伝達する。
この第一の力布31,第二の力布32が、「案内部材」に相当し、詳しくは、エアバッグ63の展開促進案内部材として機能する。
更に、「案内部材」の形状及び構成等も、第一の力布31及び第二の力布32等に例示されるものに限られるものではなく、上記機能を果たすものであれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でどのように設計されていてもよい。
第一の力布31の他端は、長さ方向に沿って端末が折り曲げられ輪状に縫い合わされ、縫い合わされた輪内に、リスティングワイヤ8(後方側リスティングワイヤ8B)が挿通されている。
破断部40側の辺34と破断部40逆側の辺35とをつなぐ二つの辺のうち一方の辺38は、サイドフレーム10の前縁部12の上半部が上方から下方に向かって前方に傾斜して張り出している傾斜部の形状に沿うよう、破断部40側の辺34及び破断部40逆側の辺35に対して斜辺として形成されている。
辺35は、長さ方向に沿って端末が折り曲げられ輪状に縫い合わされ、縫い合わされた輪内に、リスティングワイヤ8(前方側リスティングワーヤ8A)が挿通されている。
以下、シート前方に配設され、第二の力布32を係止する側のリスティングワイヤ8を、「前方側リスティングワイヤ8A」と記し、シート後方に配設され、第一の力布31を係止する側のリスティングワイヤ8を、「後方側リスティングワイヤ8B」と記す。
略直線状の前方力布係合部81aの両端部からは、前方脚部82a,82aが鈍角を成して延出している。
この前方脚部82aは、内側サイドフレーム構成体10Aの前方側角部に沿うように屈曲している。
この後方側リスティングワイヤ8Bの形状は、略直線状の後方力布係合部81bの両端部から、後方脚部82b,82bが略直角を成して延出していること以外は、前方側リスティングワイヤ8Aと同様である。
つまり、後方力布係合部81bと後方脚部82bとの成す角度が、前方力布係合部81aと前方脚部82aとが成す角度よりも小さく形成されている以外は、同様の構成となっている。
前方側リスティングワイヤ8A及び後方側リスティングワイヤ8Bは同様であるため、前方側リスティングワイヤ8Aを例にとって説明する。
図7に示すように、何ら力が作用しない状態においては、前方側リスティングワイヤ8Aは、実線で示すように、前方力布係合部81aと前方脚部82a,82aは、鈍角である角度α°を成して構成される(以下、この状態を「フリー状態」と記す)。
これは、材質の硬度と径を調整することによって、可撓性を得るように構成するとよい。
つまり、前方脚部82a,82aが互いに近接する方向に作用力Fを加えると、この可撓性により、支点P,Pを支点として、前方脚部82a,82aは互いに近接する方向に撓む。
このようにして、前方脚部82a,82aと前方抜け止め部83a,83aとで形成される内隅部が、2個の係止部に確実に係止される。
例えば、前方側リスティングワイヤ8Aの硬度をある程度高いものとすれば、フリー状態からセット状態へと変位させられた前方脚部82a,82aは、その復元力により、作用力Gが解除されると、自動的にフリー状態へと復帰する。
この状態において、前方抜け止め部83a,83aが存在するため、これが抜け止めとなり、前方側リスティングワイヤ8Aの係止状態が意に反して解除されることが有効に防止される。
次に、図4乃至図7により、リスティングワイヤ8、サイドフレーム10、第一の力布31、第二の力布32の関係を示す。
まず、第二の力布32を構成する辺35は、前述の通り、長さ方向に沿って端末が折り曲げられ輪状に縫い合わされており、この縫い合わされた輪内に、前方側リスティングワーヤ8Aの前方力布係合部81aが挿通される。
次いで、前方側リスティングワイヤ8Aを構成する前方抜け止め部83a,83aを、前方リスティングワイヤ係止孔11a,11aへ挿入して、フリー状態へと復帰させる。
このとき、前方側リスティングワイヤ8Aは、その前方力布係合部81aが内側サイドフレーム構成体10Aよりも、前方側へ突出するように配置されるとともに、前方脚部82aはその屈曲形状により、内側サイドフレーム構成体10Aの前方側角部に沿うように配設される。
このようにして、後方脚部82b,82bと後方抜け止め部83b,83bとで形成される内隅部を、この後方リスティングワイヤ係止孔11b,11bに係止することにより、後方リスティングワイヤ係止孔11b,11bに後方側リスティングワイヤ8Bを取付ける。
これにより、第一の力布31は、後方力布係合部81bに取付けられた端部が、サイドフレーム10の後方側に位置する状態で、後方側リスティングワイヤ8Bを介してサイドフレーム10に取付けられる。
第一の力布31は、一端部側が破断部40で縫合固定されるとともに、エアバッグモジュール6の外側を通って、他端部側が後方側リスティングワイヤ8Bを介してサイドフレーム10の後方側へ取付けられる。
よって、簡易な構成である一方、エアバッグモジュール6の機能を阻害することなく、各部品を配置することができる。
更に、本実施形態に係るリスティングワイヤ8は、従来のリスティングワイヤよりも短く且つ単純な構造である。
このため、取付けが容易であるとともにコスト面においても有利である。
また、本実施形態においては、サイドフレーム10を二枚合わせの形状としており、このような構造では、接合面を増やせるため、剛性が向上する。
なお、以下、第一改変例においては、サイドフレーム10を一枚体とした場合の本発明の有効な適用例を示す。
次いで、図8及び図9により、サイドフレーム10の改変例を示す。
本例においては、第二サイドフレーム100とし、他の構成は上記実形態と同様であるため、説明を省略する。
上記実施形態におけるサイドフレーム10は、内側サイドフレーム構成体10Aと外側サイドフレーム構成体10Bとが組合されることにより構成されていたが、本例における第二サイドフレーム100は、第二外側サイドフレーム構成体110Bのみで構成された一枚体である。
そして、第二外前縁部112Bは、その下方が前方に張り出すように、上半部が、車両用シートSの上下方向に対して傾斜した傾斜部となっている。
この第二前方凹部H1は、「干渉抑制部」に相当する。
この第二前方凹部H1は、第二外側サイドフレーム構成体110Bの内側(つまり、シート内側方向:第二外前縁部112B及び第二外後縁部113Bが屈曲する側)に凸となるように形成され、第二外側サイドフレーム構成体110Bの外側には凸部及び凸縁が形成されないよう構成される。
そして、この2個の第二前方凹部H1,H1の底部分には、係止孔としての第二前方リスティングワイヤ係止孔111a,111aが、各々形成されている。
この第二後方凹部H2は、第二外側サイドフレーム構成体110Bの内側(つまり、シート内側方向:第二外前縁部112B及び第二外後縁部113Bが屈曲する側)に凸となるように形成され、第二外側サイドフレーム構成体110Bの外側には凸部及び凸縁が形成されないよう構成される。
また、本実施形態においては、第二前方リスティングワイヤ係止孔111a,111a(第二前方凹部H1,H1)と、第二後方リスティングワイヤ係止孔111b,111b(第二後方凹部H2,H2と)は、ほぼ同高さ位置に配置されている。
前述の通り、第二前方凹部H1及び第二後方凹部H2は、第二外側サイドフレーム構成体110Bの外側に、凸部及び凸縁が形成されないような形状として形成される。
つまり、第二外側サイドフレーム構成体110Bの外側面(つまり、シート外側方向:第二外前縁部112B及び第二外後縁部113Bが屈曲する側と反対側)には、シート外側方向に突出する箇所はなく、取付ブラケット62をフラットに設置することができる。
つまり、前方脚部82a,82aと前方抜け止め部83a,83aとで形成される内隅部を、第二前方リスティングワイヤ係止孔111a,111aに係止することにより、第二前方リスティングワイヤ係止孔111a,111aに前方側リスティングワイヤ8Aを取付ける。
よって、第二サイドフレーム100を一枚の第二サイドフレーム構成体110Bとして構成しても、リスティングワイヤ8とエアバッグモジュール6(取付ブラケット62)との干渉を有効に防止することができる。
次いで、図10により、サイドフレーム10の改変例を示す。
本例においては、第三サイドフレーム200とし、他の構成は上記実形態と同様であるため、説明を省略する。
本例における第三サイドフレーム200は、第三内側サイドフレーム構成体210Aと第三外側サイドフレーム構成体210Bとが組合されて構成されている。
そして、第三内前縁部212Aは、その下方が前方に張り出すように、上半部が、車両用シートSの上下方向に対して傾斜した傾斜部となっている。
そして、第三外前縁部212Bは、その下方が前方に張り出すように、上半部が、車両用シートSの上下方向に対して傾斜した傾斜部となっている。
同様に、係止孔としての、2個の第三内側後方リスティングワイヤ係止孔211b,211bが、シート後方側の上下方向に並列して形成されている。
この第三凹部H3のシート幅方向略中央部付近には、第三外側サイドフレーム構成体210Bの内側(つまり、シート内側方向:第三外前縁部212B及び第三外後縁部213Bが屈曲する側)に凸となるように形成され、第三外側サイドフレーム構成体210Bの外側には凸部及び凸縁が形成されないよう構成される。
そして、第三凹部H3の底部分には、係止孔としての、第三外側前方リスティングワイヤ係止孔211d,211d、係止孔としての、第三外側後方リスティングワイヤ係止孔211e,211eが形成されている。
つまり、リスティングワイヤ8は、第三内側サイドフレーム構成体210Aと第三外側サイドフレーム構成体210Bとが最も近接している場所において貫通するように構成される。
前述の通り、第三凹部H3は、第三外側サイドフレーム構成体210Bの外側に、凸部及び凸縁が形成されないような形状として形成される。
つまり、第三外側サイドフレーム構成体210Bの外側面(つまり、シート外側方向:第三外前縁部212B及び第三外後縁部213Bが屈曲する側と反対側)には、シート外側方向に突出する箇所はなく、取付ブラケット62をフラットに設置することができる。
つまり、前方脚部82a,82aと前方抜け止め部83a,83aとで形成される内隅部を、前方連通孔R1,R1に係止することにより、前方連通孔R1,R1に前方側リスティングワイヤ8Aを取付ける。
よって、リスティングワイヤ8とエアバッグモジュール6(取付ブラケット62)との干渉を有効に防止することができる。
次いで、図11により、サイドフレーム10の改変例を示す。
本例においては、第四サイドフレーム300とし、他の構成は上記実形態と同様であるため、説明を省略する。
本例における第四サイドフレーム300は、第四内側サイドフレーム構成体310Aと第四外側サイドフレーム構成体310Bとが組合されて構成されている。
また、第四内前縁部312Aは、その下方が前方に張り出すように、上半部が、車両用シートSの上下方向に対して傾斜した傾斜部となっている。
また、第四外前縁部312Bは、その下方が前方に張り出すように、上半部が、車両用シートSの上下方向に対して傾斜した傾斜部となっている。
更に、本例においては、第四外側サイドフレーム構成体310Bを構成する第四外側板311Bには、干渉抑制部としての、2個の第四前方凹部H4,H4が、シート前方側の上下方向に並列して形成されている。
そして、この2個の第四前方凹部H4,H4の底部分には、係止孔としての、第四前方リスティングワイヤ係止孔311a,311aが、各々形成されている。
この第四後方凹部H5は、第四外側サイドフレーム構成体310Bの内側(つまり、シート内側方向:第四外前縁部312B及び第四外後縁部313Bが屈曲する側)に凸となるように形成され、第四外側サイドフレーム構成体310Bの外側には凸部及び凸縁が形成されないよう構成される。
そして、この2個の第四後方凹部H5,H5の底部分には、係止孔としての、第四後方リスティングワイヤ係止孔311b,311bが、各々形成されている。
つまり、第四前方凹部H4,H4の前方側の側壁部及び後方第四後方凹部H5,H5の後方側の側壁部は、係合孔311fの前方側内周辺部及び後方側内周辺部に各々係合するように構成されている。
そして、この状態において、第四前方リスティングワイヤ係止孔311a,311a及び第四後方リスティングワイヤ係止孔311b,311bは、シート内側方向に露出している。
つまり、第四内側サイドフレーム構成体310Aのシート内側表面に露出している。
前述の通り、第四前方凹部H4及び第四後方凹部H5は、第四外側サイドフレーム構成体310Bの外側に、凸部及び凸縁が形成されないような形状として形成される。
つまり、第四外側サイドフレーム構成体310Bの外側面(つまり、シート外側方向:第四外前縁部312B及び第四外後縁部313Bが屈曲する側と反対側)には、シート外側方向に突出する箇所はなく、取付ブラケット62をフラットに設置することができる。
つまり、前方脚部82a,82aと前方抜け止め部83a,83aとで形成される内隅部を、第四前方リスティングワイヤ係止孔311a,311aに係止することにより、第四前方リスティングワイヤ係止孔311a,311aに前方側リスティングワイヤ8Aを取付ける。
よって、リスティングワイヤ8とエアバッグモジュール6(取付ブラケット62)との干渉を有効に防止することができる。
S1 シートバック
S2 着座部
S3 ヘッドレスト
F シートフレーム
V ボルト
1 シートバックフレーム
10 サイドフレーム
10A 内側サイドフレーム構成体
11A 内側板
11a 前方リスティングワイヤ係止孔(係止孔)
11b 後方リスティングワイヤ係止孔(係止孔)
12A 内前縁部
13A 内後縁部
10B 外側サイドフレーム構成体
11B 外側板
11c エアバッグモジュール取付孔
12B 外前縁部
13B 外後縁部
21 上部フレーム
22 下部フレーム
23 ピラー支持部
2 着座フレーム
3 リクライニング機構
4 トリムカバー
40 破断部
41 前面マチ部
42 側面マチ部
5 クッションパッド
6 エアバッグモジュール
61 インフレータ
62 取付ブラケット(取付部材)
63 エアバッグ
64 インフレータ用ブラケット
7 空間
8 リスティングワイヤ
8A 前方側リスティングワイヤ
81a 前方力布係合部(案内部材係合部)
82a 前方脚部
83a 前方抜止め部
8B 後方側リスティングワイヤ
81b 後方力布係合部(案内部材係合部)
82b 後方脚部
83b 後方抜止め部
G 作用力
P 支点
31 第一の力布(案内部材)
32 第二の力布(案内部材)
34 破断部側の辺
35 破断部逆側の辺
36 取付部
37 トリムプレート
38 一方の辺
(第一改変例)
1 シートバックフレーム
100 第二サイドフレーム
110B 第二外側サイドフレーム構成体
111B 第二外側板
H1 第二前方凹部(干渉抑制部)
111a 第二前方リスティングワイヤ係止孔(係止孔)
H2 第二後方凹部(干渉抑制部)
111b 第二後方リスティングワイヤ係止孔(係止孔)
112B 第二外前縁部
113B 第二外後縁部
(第二改変例)
1 シートバックフレーム
200 第三サイドフレーム
210A 第三内側サイドフレーム構成体
211A 第三内側板
211a 第三内側前方リスティングワイヤ係止孔(係止孔)
211b 第三内側後方リスティングワイヤ係止孔(係止孔)
212A 第三内前縁部
213A 第三内後縁部
210B 第三外側サイドフレーム構成体
211B 外側板
H3 第三凹部(干渉抑制部)
(H31 第三上部凹部)
(H32 第三下部凹部)
211d 第三外側前方リスティングワイヤ係止孔(係止孔)
211e 第三外側後方リスティングワイヤ係止孔(係止孔)
212B 第三外前縁部
213B 第三外後縁部
(第三改変例)
1 シートバックフレーム
300 第四サイドフレーム
310A 第四内側サイドフレーム構成体
311A 第四内側板
311f 係合孔
312A 第四内前縁部
313A 第四内後縁部
310B 第四外側サイドフレーム構成体
311B 第四外側板
H4 第四前方凹部(干渉抑制部)
H5 第四後方凹部(干渉抑制部)
311a 第四前方リスティングワイヤ係止孔(係止孔)
311b 第四後方リスティングワイヤ係止孔(係止孔)
312B 第四外前縁部
313B 第四外後縁部
Claims (5)
- シートバックフレームにエアバッグモジュールが配設されたシートフレームにおいて、
前記シートバックフレームには、前記エアバッグモジュールに備えられるエアバッグの展開を促進するための案内部材の端末を係止するための案内部材端末取付部材が配設されており、
該案内部材端末取付部材は、前記案内部材を係止する案内部材係合部と、該案内部材係合部の両端部から鈍角を成して屈曲して同方向に各々延びる脚部と、各々延びた該脚部の延長先端部から前記案内部材係合部と離隔する方向に屈曲して各々延びると共に前記シートバックフレーム幅方向に離隔して延在するサイドフレームに形成された係止孔に係止されている抜止め部と、を少なくとも有して構成されており、
前記案内部材端末取付部材の、前記案内部材の取付箇所は、前記エアバッグモジュールの取付け位置よりも、前記シートバックフレームの内側に配設されるものであり、
前記脚部は、前記係止孔から前記サイドフレームの前方部又は後方部に向って延びるよう配設されると共に、前記サイドフレームの前方角部又は後方角部の形状に沿うように屈曲していることを特徴とするシートフレーム。 - 前記エアバッグモジュールは前記サイドフレームの外側に配設されており、
前記案内部材係合部は、前記エアバッグモジュールの取付け位置よりも、前記サイドフレームの内側において、前記案内部材の端末を係合していることを特徴とする請求項1に記載のシートフレーム。 - 複数の前記抜け止め部は、前記サイドフレームに形成された複数の前記係止孔に係止され、
複数の前記抜け止め部間の最小距離は、複数の前記係止孔の距離よりも大きくなるように構成されており、
前記案内部材端末取付部材は、可撓性を有する部材で形成され、
複数の前記脚部に、複数の前記抜け止め部間の最小距離を小さくするよう力をかけた状態で、複数の前記抜け止め部を複数の前記係止孔に係止した後に力を解放し、複数の前記脚部の復元力により、前記抜け止め部が係止されるよう構成されていることを特徴とする請求項2に記載のシートフレーム。 - 前記サイドフレームには、前記抜け止め部を格納して、前記エアバッグモジュールの取付部材との干渉を抑制するための干渉抑制部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のシートフレーム。
- 前記干渉抑制部は、前記サイドフレームの内側に向って凸となる孔であるとともに、前記干渉抑制部の底面には、前記係止孔が形成されており、
前記抜け止め部の自由端部側は、前記サイドフレームの内側から外側に向って挿入されて、前記干渉抑制部内に位置することを特徴とする請求項4に記載のシートフレーム。
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