JP5930409B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、回転電機に関する。
特許文献1には、板状部材を積層して構成したロータコアの内部にマグネットを装着するロータを有する埋込磁石型回転電機が記載されている。
特開2010−226785号公報
永久磁石式の回転電機において、永久磁石の減磁は回転電機の性能低下の一因となり得る。しかしながら、上記従来技術の回転電機は永久磁石の減磁について特に考慮された構成となっていない。永久磁石の減磁を生じさせないために、磁石のグレードアップやサイズアップをすること等も考えられるが、この場合には回転電機の大型化やコストアップの要因となる。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、永久磁石の減磁を生じにくくすることができる回転電機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一の観点によれば、固定子と回転子とを有する回転電機であって、前記回転子は、複数の磁石挿入孔が形成された回転子鉄心と、前記複数の磁石挿入孔に挿入される複数の永久磁石と、前記磁石挿入孔と連通し、前記磁石挿入孔に挿入された前記永久磁石の前記固定子側に位置する第1の角部の周囲を覆うように前記回転子鉄心に形成された第1の空隙と、を有し、前記複数の永久磁石は、周方向に配列されており、前記回転子は、前記周方向に隣接する2つの前記永久磁石が挿入される2つの前記磁石挿入孔の両方と連通し、前記磁石挿入孔に挿入された前記2つの永久磁石の相互間で近接する2つの第2の角部の周囲を覆うように前記回転子鉄心に形成された第2の空隙をさらに有し、前記第2の空隙は、前記固定子の半径方向外側に向けて突出する突出部を有する回転電機が適用される。
本発明によれば、回転電機永久磁石の減磁を生じにくくすることができる。
固定子及び回転子の横断面図である。 一対のV字状配置の永久磁石が挿入された磁石挿入孔を表す説明図である。 磁石挿入孔に連通する第1の空隙及び第3の空隙を表す説明図である。 磁石挿入孔に連通する第1の空隙及び第3の空隙を拡大して表す説明図である。 磁石挿入孔に連通する第2の空隙及び第3の空隙を表す説明図である。 永久磁石の第3の角部における第3の空隙の配置を変更した変形例を表す説明図である。 第2の空隙を半径方向外側に向けて突出した形状とする変形例を表す説明図である。 永久磁石を放射状に配置した変形例における磁石挿入孔及び第1の空隙を表す説明図である。
以下、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下では、回転電機等の構成の説明の便宜上、上下左右等の方向を適宜使用するが、回転電機等の各構成の位置関係を限定するものではない。
<回転電機の全体構成>
図1用いて、本実施形態に係る回転電機1の全体構成について説明する。図1に示すように、回転電機1は、固定子2と、回転子3とを備える。回転電機1は、例えば回転子3を固定子2の内側に備えたインナーロータ型のモータとして構成される。
固定子2は、固定子鉄心5と、固定子鉄心5の半径方向内方に突出した放射状の複数(例えば、図1では54個)の突起部18と、各突起部18に巻き回されたコイル線(図示省略)とを有している。隣り合う2つの突起部18の間の凹部19には、それぞれの突起部18に巻き回されたコイル線7の巻回層の相対する側部が間隙を空けて配置される。固定子2は、フレーム(図示省略)の内周面に取り付けられ、凹部19内に樹脂が圧入されることで、コイル線等が樹脂でモールドされる。
回転子3は、回転軸10の外周面に設けられ、固定子2と半径方向に磁気的ギャップを空けて対向配置されている。回転軸10は、軸受により回転自在に支持されている。回転子3は、略円筒体状の回転子鉄心20と、回転子鉄心20に埋め込まれた複数(この例では24個)の永久磁石21と、を備えている。図1に示すように、永久磁石21は、軸方向に垂直な方向の断面が長方形状である直方体状に形成されている。
回転子鉄心20は、永久磁石21が挿入される複数の磁石挿入孔31を備えている。複数の磁石挿入孔31は、回転子鉄心20の外周部において、軸方向から見て実質的にV字状に配置された一対の磁石挿入孔31が周方向に等間隔に複数対(この例では12対)配列されている。したがって、磁石挿入孔31に挿入された複数の永久磁石21は、軸方向から見て実質的にV字状に配置された一対の永久磁石21が、周方向に等間隔に複数対配列される。各対の永久磁石21は、互いに向かい合う側の磁極同士が同極(N極又はS極)となり、かつそのN極同士、S極同士の磁極が周方向に交互に繰り返されるように配置されている。
<磁石挿入孔及び空隙の構成>
図2乃至図5を用いて回転子鉄心20の構成を説明する。図2に示すように、回転子鉄心20は、V字状に配置された長方形状の上記磁石挿入孔31と、磁石挿入孔31と連通する第1の空隙32及び第2の空隙33とを備え、さらに、磁石挿入孔31と連通する第3の空隙34,38を備えている。
図3に示すように、第1の空隙32は、磁石挿入孔31と連通し、磁石挿入孔31に挿入された永久磁石21の固定子2側に位置する最も外周側の角部である第1の角部21aの周囲を覆うように、回転子鉄心20に形成されている。この第1の角部21aは、永久磁石21を軸方向から見た4つの角部のうち、固定子2に最も近接する角部であり、回転電機1において、例えば突発短絡が生じた場合等、固定子2からの逆磁界によって減磁が生じやすい箇所である(減磁が生じやすい領域39の一例を図3中に網模様を付して示す)。したがって、回転子鉄心20を構成する金属と比較して透磁率が大幅に低い第1の空隙32が、第1の角部21aの周囲を覆うように形成されることにより、固定子2からの逆磁界の影響を低減し、永久磁石21の減磁を生じにくくすることができる。なお、上記「第1の角部21aの周囲」の範囲は、第1の角部21aを含む領域39の少なくとも一部を囲み、上記減磁を生じにくくする効果を奏するのに有効となる程度の範囲を指すものである。
図4に示すように、回転子鉄心20は、第1の空隙32を規定する内周面として、第1の内周面部32aを有する。この第1の内周面部32aは、回転子鉄心20の外周面と平行に形成されており、第1の内周面部32aと外周面との間に形成されるブリッジ部26の半径方向の幅を小さくし、かつ円周方向の長さを長くして、ブリッジ部26を磁気飽和し易くすることができる。これにより、図4に示すように、永久磁石21の第1の角部21aの周囲を流れる漏れ磁束Q1を低減することができる。なお、ここでいう「平行」とは、厳密な意味での平行ではなく、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に平行」という意味である。したがって、第1の内周面部32aは回転子鉄心20の外周面と同等な形状(軸方向から見て同心円状)である必要はなく、例えば平面や外周面と曲率の異なる曲面であってもよい。
また、回転子鉄心20は、第1の空隙32を規定する内周面として、第1の内周面部32aの円周方向両側に位置する曲面状の第2の内周面部32bを有する。この第2の内周面部32bにより、次のような効果を奏する。すなわち、磁石挿入孔31及び第1の空隙32を規定する内周面には、挿入された永久磁石21の遠心力が半径方向外側に向けて作用する。したがって、その内周面に(内角が180°より小さい)角部が存在する場合、当該角部に応力が集中して回転子鉄心20にクラック等の破損を生じる可能性がある。そこで、第1の空隙32を規定する内周面に上記曲面状の第2の内周面部32bを形成することより、第1の空隙32を角部の無い形状とすることができる。また、永久磁石21の第1の角部21aに対応する磁石挿入孔31の角部は、第1の空隙32により無くなる。したがって、磁石挿入孔31及び第1の空隙32の内周面における応力集中を緩和することができる。
図5に示すように、第2の空隙33は、一対の永久磁石21,21が挿入される2つの磁石挿入孔31,31の両方と連通し、各磁石挿入孔31に挿入された一対の永久磁石21,21の相互間で最も近接する2つの第2の角部21bの周囲を覆うように、回転子鉄心20に形成されている。
第2の角部21bは、各永久磁石21において、例えば突発短絡が生じた場合等に固定子2からの逆磁界によって、固定子2に最も近接する第1の角部21aの次に減磁が生じやすい箇所である(減磁が生じやすい領域40の一例を図5中に網模様を付して示す)。したがって、回転子鉄心20を構成する金属と比較して透磁率が大幅に低い第2の空隙33が、一対の永久磁石21,21の各々の第2の角部21b,21bの周囲を覆うように形成されることにより、固定子2からの逆磁界の影響を低減し、永久磁石21の減磁を生じにくくすることができる。なお、上記「第2の角部21bの周囲」の範囲は、第2の角部21bを含む領域40の少なくとも一部(本実施形態では全部)を囲み、上記減磁を生じにくくする効果を奏するのに有効となる程度の範囲を指すものである。
また、第2の空隙33は、一対の永久磁石21,21が挿入される2つの磁石挿入孔31,31の両方と連通して形成される。つまり、第2の空隙33は、V字状に配置された2つの永久磁石21,21の内周側の隙間を埋めるように形成される。これにより、永久磁石21の第2の角部21bの周囲を流れる漏れ磁束、すなわちV字状に配置された2つの永久磁石21より内周側に向かって漏れる漏れ磁束Q2を低減することができる。
なお、回転子鉄心20は、第2の空隙33の内周側に一対の突起部41,41を有する。この突起部41は、永久磁石21の内周側の端面に当接し、永久磁石21を位置決めする。
図3乃至図5に示すように、第3の空隙34,38は、磁石挿入孔31と連通し、磁石挿入孔31に挿入された永久磁石21の角部のうち第1の角部21a及び第2の角部21b以外の角部、すなわち固定子2側に位置する第3の角部21c及び回転軸10側に位置する第4の角部21dをそれぞれ端部とする半円筒状の空隙となるように、回転子鉄心20に形成されている。これら第3の空隙34,38は、磁石挿入孔31の対応する部分の内周面に(内角が180°より小さい)角部が形成されるのを防止し、応力集中を緩和する。
<実施形態の効果>
回転電機1においては、例えば突発短絡が生じた場合等、固定子2からの逆磁界によって永久磁石21が減磁する可能性がある。永久磁石21の減磁は、回転電機1の性能低下の一因となり得るので、永久磁石21の減磁を防止するために磁石のグレードアップやサイズアップをすること等も考えられるが、この場合には回転電機1の大型化やコストアップの要因となる。
本実施形態の回転電機1では、回転子鉄心20に、磁石挿入孔31に挿入された永久磁石21の固定子2側に位置する第1の角部21aの周囲を覆うように第1の空隙32が形成される。この第1の角部21aは、永久磁石21の角部のうち、固定子2に最も近接する角部であり、減磁が生じやすい箇所である。この第1の角部21aの周囲を覆うように第1の空隙32が形成されることにより、固定子2からの逆磁界の影響を低減し、永久磁石21の減磁を生じにくくすることができる。したがって、永久磁石21のグレードアップやサイズアップ等が不要となるので、回転電機1の大型化やコストアップを抑えることができる。
また、本実施形態では特に、回転子鉄心20が、第1の空隙32を規定する内周面として、第1の内周面部32aを有する。この第1の内周面部32aは、回転子鉄心20の外周面と実質的に平行に形成されており、第1の内周面部32aと外周面との間に形成されるブリッジ部26の半径方向の幅を小さくすると共に円周方向の長さを長くして、ブリッジ部26を磁気飽和し易くすることができる。これにより、永久磁石21の第1の角部21aの周囲を流れる漏れ磁束Q1を低減することができる。したがって、永久磁石21の有効磁束を増大し、回転電機1を高出力化することができる。
また、本実施形態では特に、回転子鉄心20が、第1の空隙32を規定する内周面として、第1の内周面部32aの円周方向両側に位置する曲面状の第2の内周面部32bを有する。これにより、次のような効果を得る。
すなわち、磁石挿入孔31及び第1の空隙32を規定する内周面には、挿入された永久磁石21の遠心力が半径方向外側に向けて作用する。したがって、その内周面に(内角が180°より小さい)角部が存在する場合、当該角部に応力が集中して回転子鉄心20にクラック等の破損を生じる可能性がある。
本実施形態では、回転子鉄心20が第1の空隙32を規定する内周面として曲面状の第2の内周面部32bを有することにより、第1の空隙32を角部の無い形状とすることが可能となる。また、永久磁石21の第1の角部21aに対応する磁石挿入孔31の角部は、第1の空隙32により無くなる。したがって、磁石挿入孔31及び第1の空隙32の内周面における応力集中を緩和することができる。
また、本実施形態では特に、複数の永久磁石21は、軸方向から見て実質的にV字状に配置された一対の永久磁石21を複数対有する。このように永久磁石21をV字状の配置とすることにより、隣接する永久磁石21の磁力を回転子3の外周部に集中させ、固定子2での鎖交磁束密度の高密度化を図ることができる。
また、本実施形態では特に、回転子鉄心20に、磁石挿入孔31に挿入された一対の永久磁石21,21の相互間で最も近接する2つの第2の角部21b,21bの周囲を覆うように第2の空隙33が形成される。この第2の角部21bは、各永久磁石21において、固定子2に最も近接する第1の角部21aの次に減磁が生じやすい箇所である。この第2の角部21bの周囲を覆うように第2の空隙33を形成することにより、固定子2からの逆磁界の影響を低減し、永久磁石21の減磁を生じにくくすることができる。
また、第2の空隙33は、一対の永久磁石21,21が挿入される2つの磁石挿入孔31,31の両方と連通して形成される。これにより、V字状に配置された2つの永久磁石21より内周側に向かって漏れる漏れ磁束Q2を低減することができる。したがって、永久磁石21の有効磁束を増大し、回転電機1を高出力化することができる。
また、本実施形態では特に、回転子鉄心20が、磁石挿入孔31と連通した第3の空隙34,38を有する。第3の空隙34,38は、磁石挿入孔31に挿入された永久磁石21の角部のうち第3の角部21c及び第4の角部21dをそれぞれ端部とする半円筒状の空隙となるように形成される。これにより、磁石挿入孔31を角部の無い形状とすることができる。したがって、磁石挿入孔31の内周面における応力集中を緩和し、回転子鉄心20にクラック等の破損を生じるのを防止することができる。
<変形例>
なお、開示の実施形態は、上記に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
(1)永久磁石の第3の角部に対応する第3の空隙を固定子側に配置する場合
上記実施形態では、第3の空隙34が磁石挿入孔31に挿入された永久磁石21の磁極(N極又はS極)に対応する表面側に配置される場合を一例として説明したが、第3の空隙34の位置はこれに限定されるものではない。例えば図6に示すように、第3の空隙34を永久磁石21の磁極でない表面側に配置してもよい。なお、図6において、図3及び図4と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を適宜省略又は簡略化する。
図6に示すように、回転子鉄心20には、磁石挿入孔31と連通した第3の空隙34が形成されている。この第3の空隙34は、永久磁石21の磁極でない表面21A側に配置されており、永久磁石21の第3の角部21cを端部とした半円筒状の空隙として形成されている。
本変形例においても、上記実施形態と同様に、磁石挿入孔31の内周面における応力集中を緩和し、回転子鉄心20にクラック等の破損を生じるのを防止することができる。
(2)第2の空隙を半径方向外側に向けて突出した形状とする場合
第2の空隙の形状は、上記実施形態における第2の空隙33の形状に限定されるものではない。例えば図7に示すように、第2の空隙を半径方向外側に向けて突出した形状としてもよい。なお、図7において、図5と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を適宜省略又は簡略化する。
図7に示すように、本変形例における第2の空隙35は、半径方向外側に向けて突出した形状を有している。すなわち、回転子鉄心20は、第2の空隙35の突出部を規定する内周面として、半径方向外側に向けて湾曲した曲面状の2つの内周面部25a,25aを有している。第2の空隙35が、2つの磁石挿入孔31の両方と連通し、磁石挿入孔31に挿入された一対の永久磁石21の2つの第2の角部21bの周囲を覆う点は、前述の実施形態と同様である。
本変形例によれば、第2の空隙35の内周面部25aにより、一対の永久磁石21,21から出る有効磁束Q3を半径方向外方に向けて誘導することができるので、永久磁石21の磁束を固定子2側へ集中させ、固定子2での鎖交磁束密度の高密度化を図ることができる。
(3)回転子鉄心の永久磁石を放射状に配置する場合
上記実施形態では、軸方向から見て実質的にV字状となるように配置された一対の永久磁石21,21が周方向に複数対配置される場合を一例として説明したが、永久磁石21の配置構成はこれに限定されるものではない。例えば、複数の永久磁石21が軸方向から見て実質的に放射状となるように回転子鉄心20に配置されてもよい。本変形例の一例を図8に示す。
図8に示すように、回転子鉄心20には、複数(図8では周方向に隣接する2つの磁石挿入孔31のみ図示)の磁石挿入孔31が放射状に形成されている。これら複数の磁石挿入孔31の各々に永久磁石21が挿入され、放射状に配置されている。また、回転子鉄心20は、磁石挿入孔31と連通する第1の空隙36及び第2の空隙37とを備えている。
第1の空隙36は、磁石挿入孔31に挿入された永久磁石21の固定子2側に位置する外周側の角部である2つの第1の角部21eのそれぞれの周囲を覆うように、磁石挿入孔31の外周側の2箇所に形成されている。第1の角部21eは、永久磁石21の軸方向から見た4つの角部のうち、固定子2に最も近接する角部であり、回転電機1において、例えば突発短絡が生じた場合等、固定子2からの逆磁界によって減磁が生じやすい箇所である(減磁が生じやすい領域41の一例を図8中に網模様を付して示す)。第1の角部21eの周囲を覆うように第1の空隙36が形成されることにより、固定子2からの逆磁界の影響を低減し、永久磁石21の減磁を生じにくくすることができる。なお、上記「第1の角部21eの周囲」の範囲は、第1の角部21eを含む領域41の少なくとも一部を囲み、上記減磁を生じにくくする効果を奏するのに有効となる程度の範囲を指すものである。
なお、第1の空隙36の形状は、前述の実施形態における第1の空隙32と同様である。すなわち、回転子鉄心20は、第1の空隙36を規定する内周面として、回転子鉄心20の外周面と実質的に平行な第1の内周面部36a及びその円周方向両側に位置する曲面状の第2の内周面部36bを有する。これにより、永久磁石21の第1の角部21eの周囲を流れる漏れ磁束を低減することができると共に、磁石挿入孔31及び第1の空隙36の内周面における応力集中を緩和することができる。
第2の空隙37は、周方向に隣接する2つの永久磁石21が挿入される2つの磁石挿入孔31の両方と連通し、各磁石挿入孔31に挿入された2つの永久磁石21の相互間で近接する2つの第2の角部21fの周囲を覆うように、回転子鉄心20に形成されている。
第2の角部21fは、各永久磁石21において、固定子2に最も近接する第1の角部21eの次に減磁が生じやすい箇所である(減磁が生じやすい領域42の一例を図8中に網模様を付して示す)。この第2の角部21fの周囲を覆うように第2の空隙37を形成することにより、固定子2からの逆磁界の影響を低減し、永久磁石21の減磁を生じにくくすることができる。なお、上記「第2の角部21fの周囲」の範囲は、第2の角部21fを含む領域42の少なくとも一部を囲み、上記減磁を生じにくくする効果を奏するのに有効となる程度の範囲を指すものである。
また、第2の空隙37は、2つの永久磁石21が挿入される2つの磁石挿入孔31の両方と連通して形成される。つまり、第2の空隙37は、放射状に配置された2つの永久磁石21の内周側の隙間を埋めるように形成される。これにより、永久磁石21の第2の角部21fの周囲を流れる漏れ磁束、すなわち放射状に配置された2つの永久磁石21より内周側に向かって漏れる漏れ磁束を低減することができる。
また、第2の空隙37は、例えば五角形状に形成され、半径方向外側に向けて突出する形状を有する。すなわち、回転子鉄心20は、第2の空隙37の突出部を規定する内周面として、半径方向外側に向けて湾曲した曲面状の2つの内周面部37a,37aを有している。これにより、隣接する2つの永久磁石21から出る有効磁束を、第2の空隙37の内周面部37a,37aによって半径方向外方に向くように誘導することができるので、永久磁石21の磁束を固定子2側へ集中させ、固定子2での鎖交磁束密度の高密度化を図ることができる。
(4)その他
上記実施形態では、磁石挿入孔31に連通する空隙として、磁石挿入孔31に挿入された永久磁石21の第4の角部21dを端部として半円筒状となる第3の空隙38を設けた場合を一例として説明したが、第3の空隙38は必ずしも設けなくともよい。永久磁石21の第4の角部21dは、永久磁石21の4つの角部21a〜21dのうち回転軸10側にあり最も内周側に位置する角部であるため、永久磁石21の遠心力による影響が相対的に小さく、応力集中が小さい。したがって、第3の空隙38は省略することも可能である。
また、上記実施形態では、回転電機1が、54個の突起部18(したがって54個のスロット19)に対し24個の永久磁石21を配置したスロットコンビネーションである場合を一例として説明したが、これに限定されるものではなく、他のスロットコンビネーションあってもよい。
また以上では、回転電機1が回転子3を固定子2の内側に備えたインナーロータ型のモータである場合を一例として説明したが、例えば回転子3を固定子、固定子2を回転子とするアウターロータ型のモータとしてもよい。また以上では、回転電機1がモータである場合を一例として説明したが、本実施形態は、回転電機1が発電機である場合にも適用することができる。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、上記実施形態や各変形例は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 回転電機
2 固定子
3 回転子
20 回転子鉄心
21 永久磁石
21a 第1の角部
21b 第2の角部
21c 第3の角部
21d 第4の角部
21e 第1の角部
31 磁石挿入孔
32 第1の空隙
32a 第1の内周面部
32b 第2の内周面部
33 第2の空隙
34 第3の空隙
36 第1の空隙
37 第2の空隙
38 第3の空隙

Claims (6)

  1. 固定子と回転子とを有する回転電機であって、
    前記回転子は、
    複数の磁石挿入孔が形成された回転子鉄心と、
    前記複数の磁石挿入孔に挿入される複数の永久磁石と、
    前記磁石挿入孔と連通し、前記磁石挿入孔に挿入された前記永久磁石の前記固定子側に位置する第1の角部の周囲を覆うように前記回転子鉄心に形成された第1の空隙と、を有し、
    前記複数の永久磁石は、
    周方向に配列されており、
    前記回転子は、
    前記周方向に隣接する2つの前記永久磁石が挿入される2つの前記磁石挿入孔の両方と連通し、前記磁石挿入孔に挿入された前記2つの永久磁石の相互間で近接する2つの第2の角部の周囲を覆うように前記回転子鉄心に形成された第2の空隙をさらに有し、
    前記第2の空隙は、
    前記固定子の半径方向外側に向けて突出する突出部を有する
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 前記回転子鉄心は、
    前記第1の空隙を規定する内周面として、前記回転子鉄心の外周面と平行な第1の内周面部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記回転子鉄心は、
    前記第1の空隙を規定する内周面として、前記第1の内周面部の円周方向両側に位置する曲面状の第2の内周面部を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記複数の永久磁石は、
    軸方向から見て実質的にV字状に配置された一対の前記永久磁石を複数対有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 前記第2の空隙は、
    前記一対の永久磁石が挿入される前記2つの磁石挿入孔の両方と連通し、前記磁石挿入孔に挿入された前記一対の永久磁石の相互間で最も近接する前記2つの第2の角部の周囲を覆うように前記回転子鉄心に形成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記磁石挿入孔と連通し、前記磁石挿入孔に挿入された前記永久磁石の角部のうち前記第1の角部及び前記第2の角部以外の角部を端部とする半円筒状の空隙となるように前記回転子鉄心に形成された第3の空隙をさらに有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の回転電機。
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